JP5002406B2 - 車両の衝突判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両の衝突判定装置に関し、特に、誤判定を低減しかつ乗員保護装置との連動性を高めるのに好適な車両の衝突判定装置に関するものである。
車両の衝突の例としては、例えば、図9に示すような通常の衝突(バリア衝突)と、図10に示すようなアンダーライドとがある。図9と図10のそれぞれで、符号101で示された状態は、車両102が衝突物体103に衝突物体する状態を側面から示している。また各衝突状態に関して2つのグラフ(A),(B)が示されている。グラフ(A)は衝突時における時間の経過に伴う乗員の前方移動量の変化特性104a,104bを示し、グラフ(B)は衝突時における時間の経過に伴う加速度センサ(Gセンサ)の区間積分値の変化特性105a,105bを示している。
図9において、通常の衝突は、衝突状態101に示すごとく車両102の前部が前方の衝突物体103に対して正面から衝突する場合をいう。このような通常の衝突での乗員を保護する乗員保護装置(シートベルト装置等)の作動は、乗員保護が必要な乗員移動量(M1)に達する時点(t1)から装置が作動する時間(T1)だけ遡って作動開始時刻(t0)が設定される。そこで、作動開始時刻(t0)に間に合うように装置作動閾値(OP1)を設定し、車両に発生する加速度の区間積分値が当該閾値(OP1)を超えた時点(t0)で乗員保護装置を作動させるようにしている。
次に図10に示すアンダーライドの衝突の場合には、通常の衝突の場合に比較して、矢印106に示すように衝突物体103と車両102とのすれ違い量が大きいため、車両102に発生する加速度(G)が小さくなる。その結果、(A)に示した変化特性104bおよび(B)に示した変化特性105bで明らかなように変化の程度が緩やかである。従って、通常の衝突の場合に設定した装置作動閾値(OP1)を利用して装置を作動させると、乗員保護装置は時刻t3で作動することになる。このため、乗員保護が必要な乗員移動量(M1)に達する時点(t2)から装置が作動する時間(T1)だけ遡って作動開始時刻(t4)を設定すると、実際の乗員保護装置の作動時刻(t3)が本来的に当該装置が作動すべき時刻(t4)よりもT2だけ遅くなり、乗員保護性能が低下するという可能性がある。
作動が遅れることなく最適なタイミングで乗員保護装置を作動させる従来技術として、特許文献1〜3に記載される起動制御装置等が知られている。
特開平6−321051号公報 特開2000−142312号公報 特開2000−233706号公報
図9と図10を参照して説明したアンダーライドの衝突例の場合の乗員保護装置の作動の遅れの問題は、前述した従来の技術によれば、十分に対応して解決することができないという問題を有していた。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、アンダーライドの衝突の場合にも、誤判定を低減し、乗員保護装置の作動タイミングを適切に行って早期起動を行うことができ、乗員拘束装置等の乗員保護装置との連動性を高めることができる車両の衝突判定装置を提供することにある。
本発明に係る車両の衝突判定装置は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の車両の衝突判定装置(請求項1に対応)は、車両の車体に取り付けられる衝突検知手段(中央加速度センサ装置等)と、この衝突検知手段から出力される検知信号が所定の衝突判定値を満たしたとき車両が衝突したと判定する判定手段とを備え、さらに、車体の端部に配置され、近接対象物との距離を検知する距離検知手段と、近接対象物の高さを検知する高さ検知手段とを含む近接物検知手段と、距離検知手段により検知された距離に係る信号と高さ検知手段により検知された高さに係る信号とに基づいて、所定の衝突判定値を変更する変更手段とを備えることによって構成される。
上記の衝突判定装置では、衝突判定の基準となる衝突判定値を、事前に衝突状態を判定することにより通常衝突またはアンダーライドに応じて変更し設定し直すようにしたため、実際に起き得る衝突状態に応じて適切な判定を行い、乗員保護装置を適切なタイミングで作動させることが可能となる。
の車両の衝突判定装置(請求項に対応)は、上記の構成において、更に、変更手段は、距離が衝突回避限界距離より近くかつ高さがバンパ衝撃吸収範囲より高い場合に所定の衝突判定値を低減するように変更することを特徴とする。
第2の車両の衝突判定装置(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、近接物検知手段は、レーザ光を前方の高さ方向に掃引して近接対象物の高さ分布を取得し、距離検知手段が距離を高さ分布に関する距離極小値に設定し、高さ検知手段が高さを距離極小値での高さに設定することを特徴とする。
第3の車両の衝突判定装置(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、衝突検知手段は、車体の外縁近傍に配置される縁部センサ装置と、車体の中央付近に配置される中央センサ装置とを備え、変更手段は、縁部センサ装置に対応する衝突判定値または中央センサ装置に対応する衝突判定値のうち少なくとも一方を変更するように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、距離検知手段により検知された距離に係る信号と高さ検知手段により検知された高さに係る信号とに基づいて、衝突状態を判定し、衝突状態に応じた所定の衝突判定値を変更する変更手段を設けるようにしたため、アンダーライドの衝突の場合にも、誤判定を低減し、乗員保護装置の作動タイミングを適切に行って早期起動を行うことができ、乗員拘束装置等の乗員保護装置との連動性を高めることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
本発明に係る車両の衝突判定装置の実施形態を説明するに当たり、まず図1〜図5を参照して、アンダーライド等の判定の仕方について説明する。乗用自動車等の車両の衝突には、主に、図1に示すアンダーライドの場合と、図2に示す通常衝突の場合とがある。図1および図2において、車両11の前部11aにはレーザレーダ装置12が設けられている。レーザレーダ装置12は、バンパ13の高さ位置でかつ当該バンパ13の中央位置に設置されている。
図1に示したアンダーライドが生じる場合には、車両11の前方に存する衝突物体は例えばトラック14等の車両である。トラック14の後部は、高い車高を有し、衝突時にアンダーライドが起きやすい。図2に示した通常衝突が生じる場合には、車両11の前方に存する衝突物体は例えば通常の乗用自動車15である。車両11と乗用自動車15の車高はほぼ等しい。
レーザレーダ装置12は、通常、車両11の長手方向の軸に一致した方向で前方に向かってレーザ光16を間欠的に(パルス的波形で)発射し、かつ前方対象物から反射されて戻るその反射波を受け、その後の信号処理に基づき、車両11の前方に存する可能性のある障害物(衝突可能性物体を含む)の存在の情報(距離と高さ等)を取得する。
さらに、本実施形態に係るレーザレーダ装置12は、図1においてレーザ光16a,16b,16cに示すように、前方に発射するレーザ光16を前方上側すなわち前方の高さ方向に掃引する。その結果、前方の対象物から反射して戻ってくる反射波を受けて、その後の信号処理に基づいて、掃引での距離に係る情報と掃引方向の情報とから車両前方に存する可能性のある障害物に関する高さの分布を取得し、さらに当該高さ分布に基づいて距離極小値の高さを算出する。
図3と図4を参照して、高さ分布に基づいて距離極小値の高さを算出する計算方法を説明する。図3は、(A)で1つのパルス状の送信波17と、(B)で1つのパルス状の受信波18を示している。送信波17と受信波18の間は、受信波18の受信時刻t11と送信波17の送信時刻t12との差Δtとなっている。また図4では、レーザレーダ装置12から前方上方に発射したレーザ光16を示し、当該レーザ光16に関してレーザ光掃引方向である角度α、距離L、高さHが定義されている。
上記の関係において、レーザレーダ装置12から発射されるレーザ光の伝搬速度がVであるとすると、距離Lは「L=0.5×V×Δt」の式で求められる。また高さHは距離Lの鉛直方向投影長さになり、「H=L×sinα」の式で求められる。以上のごとくして、車両12の前方に存在する障害物の高さ分布について、レーザ光16を高さ方向に掃引することにより距離Lと高さHを算出でき、高さ分布に関する値を距離との関係で検討(比較)することにより、距離極小値の高さを算出することができる。
上記のごとき車両11に装備されたレーザレーダ装置12による計測機能および車両搭載コンピュータによる信号演算処理機能に基づいて、衝突が発生した場合に当該衝突の状態がアンダーライドであるか否かが判定される。
図5は、アンダーライドであるか否かを判定するための判定ロジックを説明する図である。図5に示したグラフの座標系において、横軸は計測により算出される距離Lを意味し、縦軸は計測により算出される高さHを意味している。
高さHを表す縦軸において、高さH0は、車両11の前部11aに設けられたバンパ13の中央の高さを示している。また高さH1と高さH2の範囲R1はバンパ衝撃吸収範囲を意味している。さらに、高さHと距離Lとの組合せに基づいて3つの範囲21,22,23が定義される。範囲21,22,23を定義する距離Lにおける所定の値L1を通る直線24は衝突回避限界を意味している。範囲21は「通常衝突の判定領域」であり、範囲22は「アンダーライドの判定領域」であり、範囲23は「オーバーライドの判定領域」である。ここで「オーバーライド」とは、高さの低い衝突物体に対して車両が乗り上げるような状態で生じる衝突状態である。
また図5においては、上記のレーザレーダ装置12等の計測機能等に基づいて算出された第1の高さ分布に係る特性31と、第2の高さ分布に係る特性32が図示されている。第1の高さ分布に係る特性31では距離極小値31Aが求められ、第2の高さ分布に係る特性32では距離極小値32Aが求められている。
図5で示した座標系において、算出された上記の距離極小値31A,32Aと範囲21,22,23との位置関係に基づいて、特性31と特性32に関する衝突状態を判定することができる。すなわち、距離極小値31Aは「通常衝突の判定領域」である範囲21内に存在するので、第1の高さ分布に係る特性31は通常衝突の場合の特性であることを判定できる。また距離極小値32Aは「アンダーライドの判定領域」である範囲22内に存在するので、第2の高さ分布に係る特性32はアンダーライドの場合の特性であることを判明できる。
判定基準は次の通り定義される。
(1)衝突回避限界距離L1より近くかつバンパ衝撃吸収範囲R1より高い範囲22に距離極小値が存在する場合にはアンダーライドであると判定する。
(2)衝突回避限界距離L1より近くかつバンパ衝撃吸収範囲R1内の範囲21に距離極小値が存在する場合には通常衝突であると判定する。
(3)衝突回避限界距離L1より近くかつバンパ衝撃吸収範囲R1より低い範囲23に距離極小値が存在する場合にはオーバーライドであると判定する。
上記のごとくして、レーザレーダ装置12の計測機能等に基づいて得られる高さ分布に係る特性における距離極小値を求め、当該距離極小値が範囲22に存在することを判定することにより、生じ得る衝突がアンダーライドであることを事前に知ることができる。以上の衝突状態に係る判定基準に基づいてアンダーライドの場合の乗員保護装置の作動制御を行う車両の衝突判定装置の実施形態を以下に説明する。
図6〜図8を参照して車両の衝突判定装置50を説明する。図6は衝突判定装置の機能ブロック図を示し、図7は衝突判定に係る処理のフローチャートを示し、図8は変化特性に係るグラフを示す。
図6において、前述の車両11では、その車体のほぼ中央位置に設けられる衝突検知を行う中央加速度センサ(Gセンサ)装置51Aと、その車体のほぼ先端等に設けられる衝突検知を行う端部加速度センサ(Gセンサ)装置51Bと、車体の先端部等に配置され近接対象物(衝突物体等)との距離を検知するための前述したレーザレーダ装置12とが装備されている。端部加速度センサ装置51Bはクラッシュゾーンに配置されている。レーザレーダ装置12は、前述した通り、本来的なレーザ光を前方に発射することに基づく距離計測(距離検知)の構成に加えて、高さ方向の掃引を行う構成に基づく高さ計測(高さ検知)の構成を有している。そのため、近接物検知手段であるレーザレーダ装置12は、距離検知部52と高さ検知部53とを備えている。距離検知部52は上記の距離Hを計測・検知し、高さ検知部53は上記の高さHを計測・検知する。
本実施形態に係る車両の衝突判定装置50によれば、基本的構成として、中央加速度センサ装置51Aと端部加速度センサ装置51Bから出力される加速度に係る検知信号を入力する衝突発生判定部54で、当該検知信号が予め定められた所定の衝突判定値55を満たす場合に車両11が衝突したと判定される。この場合、衝突発生判定部54に設定される衝突判定値55は「通常衝突」を想定して定められている。衝突発生判定部54は、衝突発生の判定を行ったときには、乗員保護装置56に対して作動指令信号を出力する。乗員保護装置56は、シートベルト装置のごとき乗員拘束装置等である。
本実施形態の衝突判定装置50では、さらに、上記の距離検知部52で検知された距離Lに係る信号と高さ検知部53で検知された高さHに係る信号とに基づいて、前述のごとく衝突状態を判定する衝突状態判定部57を備える。衝突状態判定部57は、特に、衝突がアンダーライドであると判定したときには、次段の変更指令部58を経由して上記の衝突判定値を変更する変更指令信号59を出力させる。衝突状態判定部57は、変更指令部58と相俟って、衝突発生判定部54に設定される衝突判定値55を変更するための変更手段60としての機能を有している。
次に、図7および図8を参照して、本実施形態に係る衝突判定装置50による衝突判定に係る処理の流れを説明する。
図8において、(A)は中央加速度センサ装置51AのGセンサ区間積分値特性を示し、(B)は端部加速度センサ装置51BのGセンサ区間積分値特性を示す。図8の(A)で、符号71は通常衝突の積分値特性を示し、符号72はアンダーライドの積分値特性を示す。また図8の(B)で符号81は通常衝突の積分値特性を示し、符号82はアンダーライドの積分値特性を示す。さらに、図8の(A)では中央加速度センサ装置51Aの出力する検知信号を用いる場合の通常衝突の閾値US1とアンダーライドの閾値US2が異なる閾値として設定されている。US1>US2の関係がある。また図8の(B)においても、端部加速度センサ装置51Bの出力する検知信号を用いる場合の通常衝突の閾値CZS1とアンダーライドの閾値CZS2が異なる閾値として設定され、さらにより小さい閾値すなわちセーフィング閾値(Safing閾値)が設定されている。CZS1>CZS2>セーフィング閾値の関係がある。
ここで、上記の「セーフィング閾値」について説明する。市販の自動車では、前端のセンサ(上記の端部加速度センサ装置に対応)は3つあり、各センサが衝突判定閾値とセーフィング閾値を有している。或る1つのセンサで衝突判定がなされた場合、他のセンサがそれぞれセーフィング閾値に達していない場合には当該唐突の判定を無効とする。このように、単独のセンサのみで衝突を判定せず、冗長性を高めるため、衝突判定に対して付加的に用いるシステムをセーフィングシステムといい、それに用いるセンサをセーフティングセンサという。セーフィティングセンサは、例えば、衝突位置から遠い位置に配置されて、衝突時にON判定されるように設定される必要があるため、衝突判定の閾値よりも小さいセーフィング閾値を定めて用いる。セーフィングセンサを専用に用いる構成もあるが、本実施形態の場合には、単独で衝突判定の能力を有するように構成しているので、衝突位置に近い側が主センサとして、またそれ以外のセンサがセーフィングセンサとして働句ことができるように、各々がセーフィング閾値と、衝突判定閾値を有するように構成されている。
衝突判定装置50は、上記の5つの閾値を利用することを前提にして図7に示す判定処理を実行する。これらの5つの閾値は衝突判定値55内に保存されている。
最初のステップS11では、端部加速度センサ51Bから出力される検知信号に基づいて、セーフィング閾値を超過しているか否かを判定する。判定ステップS11でYESの場合には次の判定ステップS12に移行し、NOである場合には判定ステップS11による判定が定期的に実行される。
判定ステップS12では、前述したレーザレーダ装置12および衝突状態判定部57の機能に基づいて、アンダーライド判定があったか否かが判定される。判定ステップS12でYESの場合には次の判定ステップS13に移行し、NOの場合には判定ステップS16に移行する。
次の判定ステップS13では、アンダーライド閾値CZS2が超過されているか否かが判定される。判定ステップS13でYESの場合には次の処理ステップS14が実行され、NOの場合には判定ステップS16に移行する。ステップS14では、衝突判定値55で設定される中央加速度センサ装置51Aのための閾値が、通常衝突の閾値US1からアンダーライドの閾値US2に切り替えられる。この切替え処理は前述の通り変更指令部58からの変更指令信号59に基づいて行われる。
次の判定ステップS15では、中央加速度センサ装置51Aから出力される検知信号が、新たに設定されたアンダーライドの閾値US2を超過したか否かを判定する。判定ステップS15でYESである場合には、アンダーライドに応じて乗員保護装置56を作動させる(ステップS17)。判定ステップS15でNOである場合には、最初のステップS11に戻る。
また判定ステップS16は通常衝突の場合に判定を行う。判定ステップS16では、2つの加速度センサ装置51A,51Bから出力される各検知信号について、通常衝突の閾値US1,CZS1が共に超過したか否かが判定される。判定ステップS16でYESである場合には、通常衝突に応じて乗員保護装置56を作動させる(ステップS17)。判定ステップS16でNOである場合には、最初のステップS11に戻る。
上記において、処理ステップS14では中央加速度センサ装置51Aから出力される検知信号に関して閾値を切り替えるようにしたが、代わりに端部加速度センサ装置51Bから出力される検知信号に関して閾値を切り替えるようにすることもできる。さらに両方の加速度センサ装置の閾値を同時に切り替え、2つの検知信号を用いて判定することもできる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る車両の衝突判定装置は、乗用自動車等の衝突判定および乗員保護装置の作動制御に利用される
アンダーライドの衝突状態を示す状態図である。 通常衝突の衝突状態を示す状態図である。 レーザレーダ装置による送信波と受信波との関係示す波形図である。 レーザレーダ装置による距離Lと高さHを算出する方法を説明する図である。 通常衝突とアンダーライドを判別するための考え方を説明する図である。 本発明に係る車両の衝突判定装置の実施形態を示すブロック図である。 本実施形態に係る衝突判定装置の衝突判定の特徴的な処理の流れを示すフローチャートである。 2つのタイプの加速度センサ装置で得られるセンサ出力変化特性を示すグラフである。 通常衝突のセンサ出力変化特性を示すグラフである。 アンダーライドのセンサ出力特性を示すグラフである。
符号の説明
11 車両
12 レーザレーダ装置
13 バンパ
14 トラック
15 乗用自動車
16 レーザ光
31 第1の高さ分布に係る特性
31A 距離極小値
32 第2の高さ分布に係る特性
32A 距離極小値

Claims (3)

  1. 車両の車体に取り付けられる衝突検知手段と、この衝突検知手段から出力される検知信号が所定の衝突判定値を満たしたとき前記車両が衝突したと判定する判定手段とを備える車両の衝突判定装置において、
    前記車体の端部に配置され、近接対象物との距離を検知する距離検知手段と、近接対象物の高さを検知する高さ検知手段とを含む近接物検知手段と、
    前記距離検知手段により検知された前記距離に係る信号と前記高さ検知手段により検知された前記高さに係る信号とに基づいて、前記所定の衝突判定値を変更する変更手段と、
    を備え
    前記変更手段は、前記距離が衝突回避限界距離より近くかつ前記高さがバンパ衝撃吸収範囲より高い場合に前記所定の衝突判定値を低減するように変更することを特徴とする車両の衝突判定装置。
  2. 前記近接物検知手段は、レーザ光を前方の高さ方向に掃引して前記近接対象物の高さ分布を取得し、前記距離検知手段が前記距離を前記高さ分布に関する距離極小値に設定し、前記高さ検知手段が前記高さを前記距離極小値での高さに設定することを特徴とする請求項1記載の車両の衝突判定装置。
  3. 前記衝突検知手段は、前記車体の外縁近傍に配置される縁部センサ装置と、前記車体の中央付近に配置される中央センサ装置とを備え、
    前記変更手段は、前記縁部センサ装置に対応する衝突判定値または前記中央センサ装置に対応する衝突判定値のうち少なくとも一方を変更するように構成されることを特徴とする請求項1または2記載の車両の衝突判定装置。
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