JP2000233706A - 乗員保護装置の起動制御装置 - Google Patents

乗員保護装置の起動制御装置

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JP2000233706A
JP2000233706A JP11034429A JP3442999A JP2000233706A JP 2000233706 A JP2000233706 A JP 2000233706A JP 11034429 A JP11034429 A JP 11034429A JP 3442999 A JP3442999 A JP 3442999A JP 2000233706 A JP2000233706 A JP 2000233706A
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Katsuji Imai
勝次 今井
Noribumi Iyoda
紀文 伊豫田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の衝突の状態を的確に判定し衝突の状態
に応じて的確に乗員保護装置を起動する乗員保護装置の
起動制御装置を提供することである。 【解決手段】 車両のラジエータサポート部センサ31
と、車両の右サイドメンバに設けられたフロントセンサ
30Aと、車両の左サイドメンバに設けられたフロント
センサ30Bと、ラジエータサポート部センサ31とフ
ロントセンサ30A,30Bとフロアセンサ32の検出
値に基づいて車両の衝突形態を特定する衝突形態特定部
42と、衝突形態特定部42により特定された衝突形態
に基づいてエアバッグ装置36の起動を制御する起動制
御部40とを備え、衝突形態特定部42は、車両の衝突
がアンダーライド衝突か否かを最初に特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両衝突時に乗
員を保護する乗員保護装置の起動を制御する乗員保護装
置の起動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には車両衝突時に乗員を保護
するためのエアバッグ装置が搭載されている。このエア
バッグ装置は、車両衝突時の衝撃を検出するセンサを有
し、このセンサにより検出した衝撃に基づいて起動され
る。
【0003】ところで車両の衝突形態には、正突、斜
突、オフセット衝突等種々の衝突形態があるが衝突形態
に応じてエアバッグ装置の起動を制御するために、車両
に作用する前後、左右、上下方向の加速度に基づいて車
両の衝突形態を特定し、衝突形態に応じて起動を制御す
るエアバッグ装置が存在している(特表平9−5079
14号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
エアバッグ装置においては、車両にアンダーライド衝突
が発生した場合に、衝突形態をアンダーライド衝突と特
定することは困難であり、また衝突形態の特定に時間が
かかる場合があった。
【0005】この発明の課題は、車両の衝突の状態を的
確に判定し衝突の状態に応じて的確に乗員保護装置を起
動する乗員保護装置の起動制御装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の乗員保護
装置の起動制御装置は、車両が衝突対象物に衝突した際
に、この車両に搭載された乗員保護装置の起動を制御す
る乗員保護装置の起動制御装置であって、前記車両のラ
ジエータサポート部に設けらた第1の衝撃検出手段と、
前記車両の右部に設けられた第2の衝撃検出手段と、前
記車両の左部に設けられた第3の衝撃検出手段と、前記
第1の衝撃検出手段、前記第2の衝撃検出手段及び前記
第3の衝撃検出手段の検出値に基づいて前記車両の衝突
形態を特定する衝突形態特定手段と、前記衝突形態特定
手段により特定された衝突形態に基づいて前記乗員保護
装置の起動を制御する起動制御手段とを備え、前記衝突
形態特定手段は、前記車両の衝突がアンダーライド衝突
か否かを最初に特定することを特徴とする。
【0007】この請求項1記載の乗員保護装置の起動制
御装置によれば、衝突形態特定手段により車両の衝突が
アンダーライド衝突か否かを最初に特定する。即ち車両
が衝突した場合には、車両の前部のラジエータサポート
部に配置されている第1の衝撃検出手段により最初に衝
撃が検出されることから、第1の衝撃検出手段の検出結
果に基づいて衝突がアンダーライド衝突か否かを最初に
特定することができる。
【0008】また、請求項2記載の乗員保護装置の起動
制御装置は、車両が衝突対象物に衝突した際に、この車
両に搭載された乗員保護装置の起動を制御する乗員保護
装置の起動制御装置であって、前記車両のラジエータサ
ポート部に設けらた第1の衝撃検出手段と、前記車両の
右部に設けられた第2の衝撃検出手段と、前記車両の左
部に設けられた第3の衝撃検出手段と、前記第1の衝撃
検出手段、前記第2の衝撃検出手段及び前記第3の衝撃
検出手段よりも後方に設けられた第4の衝撃検出手段
と、前記第1の衝撃検出手段、前記第2の衝撃検出手段
及び前記第3の衝撃検出手段の検出値に基づいて前記車
両の衝突形態を特定する衝突形態特定手段と、前記衝突
形態特定手段により特定された衝突形態ごとに定められ
ている閾値を前記第4の衝撃検出手段の検出値に基づく
値が超えた場合に前記乗員保護装置の起動を制御する起
動制御手段とを備え、前記衝突形態特定手段により衝突
形態が特定される前に前記第4の衝撃検出手段の検出値
が所定の値を超えた場合には、前記制御手段は前記衝突
形態特定手段による衝突形態の特定前に前記乗員保護装
置の起動を行うことを特徴とする。
【0009】この請求項2記載の乗員保護装置の起動制
御装置によれば、衝突形態特定手段により衝突形態が特
定される前に第4の衝撃検出手段の検出値が所定の値を
超えた場合には、制御手段は衝突形態特定手段による衝
突形態の特定前に乗員護装置の起動を行うため衝突が激
しい場合に、早期に乗員護装置の起動を行うことができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動制御装置につ
いて説明する。
【0011】図1に示すように、エアバッグ装置の起動
制御装置2は、エアバッグ装置36の起動を制御する装
置であって、主として、制御回路20、フロントセンサ
(第2の衝撃検出手段)30A,フロントセンサ(第3
の衝撃検出手段)30B、ラジエータサポート部センサ
(第1の衝撃検出手段)31、フロアセンサ(第4の衝
撃検出手段)32、駆動回路34を備えている。
【0012】このうち、フロントセンサ30A,30B
は、車両のサイドメンバの前部に設けられているもので
あり車両に加わる衝撃の大きさを検出するための電子式
のセンサであって、具体的には、車両に加わる減速度を
検出して減速度に対応する時系列の減速度信号G’
(t)を出力する。また、ラジエータサポート部センサ
31は、車両のラジエータサポート部に設けられている
ものであり車両に加わる衝撃の大きさを検出するための
電子式のセンサであって、具体的には、車両に加わる減
速度を検出して減速度に対応する時系列の減速度信号
G’’(t)を出力する。
【0013】フロアセンサ32は、車両に加わり車体を
介して伝達する衝撃を測定するためのいわゆる加速度セ
ンサであって、具体的には、車両に対して前後方向に加
わる減速度を随時測定して、その測定値(減速度)を時
系列の減速度信号G(t)として出力する。
【0014】制御回路20は、中央処理装置(CPU)
22、入出力回路(I/O回路)24、リード・オンリ
・メモリ(ROM)26及びランダム・アクセス・メモ
リ28等を備えており各構成要素はバスで接続されてい
る。このうち、CPU22はROM26に記憶されたプ
ログラム等にしたがってエアバッグ装置36の起動制御
を行なう。また、RAM28はフロントセンサ30A,
30B,ラジエータサポート部センサ31、フロアセン
サ32からの信号により得られたデータや、それに基づ
いてCPU22が演算した結果等を格納しておくための
メモリである。
【0015】更に、I/O回路24はフロントセンサ3
0A,30B、ラジエータサポート部センサ31、フロ
アセンサ32からの信号の入力、駆動回路34に対する
起動信号の出力等を行うための回路である。
【0016】CPU22は、フロアセンサ32の検出値
を基にして得られる値と所定の閾値とを比較し、その比
較結果に基づいてエアバッグ装置36の起動を制御する
起動制御部40と、フロントセンサ30A,30B、ラ
ジエータサポート部センサ31の検出値に基づいて、車
両46の衝突形態を特定する衝突形態特定部42として
機能する。
【0017】駆動回路34は、制御回路20からの起動
信号によってエアバッグ装置36内のインフレータのス
クイブ38に通電し点火させる回路である。更に、エア
バッグ装置36は、点火装置であるスクイブ38の他、
スクイブ38により点火されるガス発生剤(図示せず)
や、発生したガスによって膨張するバッグ(図示せず)
等を備えている。
【0018】これら構成要素のうち、制御回路20と、
フロアセンサ32と、駆動回路34は、図2に示すEC
U(電子制御装置)44に収納されて、車両46内のほ
ぼ中央にあるフロアトンネル上に取り付けられている。
また、フロントセンサ30Aは、ECU44内のフロア
センサ32に対して右斜め前方の車両46の右サイドメ
ンバに配設され、フロントセンサ30Bは、フロアセン
サ32に対して左斜め前方の車両46の左サイドメンバ
に配設されている。また、ラジエータサポート部センサ
31は、ECU44内のフロアセンサ32に対して前方
のラジエータサポート部の中央部に配置されている。
【0019】次に、CPU22において行われるエアバ
ッグ装置36の起動制御について説明する。図3に示す
ようにCPU22内の起動制御部40は、演算部58と
起動判定部60とを備えている。フロアセンサ32は、
車両46に対して前後方向に加わる減速度を随時測定し
て、その減速度を示す信号G(t)を出力する。起動制
御部40の演算部58は、フロアセンサ32から出力さ
れた減速度G(t)に所定の演算、即ち数式1、数式2
による演算を施して演算値V10,Vnを求める。ここ
でV10は衝突発生から衝突終了までの期間を10ms
毎の区間に分割した減速度G(t)の区間積分値であ
り、Vnは衝突発生から終了までに要する時間(nは、
100ms程度の時間)の減速度G(t)の積分値、即
ち、衝突発生からの速度変化(減速速度)である。
【0020】
【数1】
【0021】
【数2】
【0022】また、衝突形態特定部42は、ラジエータ
サポート部センサ31から出力される減速度信号G’’
(t)の積分値、フロントセンサ30A,30Bから出
力される減速度信号をカルマンフィルタにより整形しこ
の整形した減速度信号G’(t)及びフロアセンサ32
から出力される減速度信号G(t)に基づいて衝突形態
の特定を行う。
【0023】即ち、衝突形態特定部42は、最初に車両
46の衝突形態がアンダーライド衝突か否かの特定を行
う。衝突形態特定部42は、ラジエータサポート部セン
サ31から出力される減速度信号G’’(t)の積分値
r(フロアセンサ32から出力される減速度信号G
(t)が閾値Gth(図4参照)を超えた時点からの積分
値)と閾値Vthuとの間に、Vr>Vthuの関係が成立す
るときに衝突形態をアンダーライド衝突と特定する。な
お、このアンダーライド衝突か否かの判定は、ラジエー
タサポート部センサ31から出力される減速度信号
G’’(t)に基づいて行われるため、他の衝突形態の
特定に比較して早期(図4のTa時から極めて短時間)
に行うことができる。
【0024】次に、衝突形態特定部42は、フロントセ
ンサ30Aから出力される減速度信号G’(t)に基づ
く減速度信号G(右フロントG)及びフロントセンサ3
0Bから出力される減速度信号G’(t)に基づく減速
度信号G(左フロントG)の立ち上がりの時間差が大き
い場合((VS:衝突側フロントGに基づく積分値)×
(T:非衝突側フロントGの立ち上がり遅延時間)>
(閾値))に、衝突形態を斜突と特定する。
【0025】図5は、中速走行中に車両46の右前部に
斜突が発生した場合の右フロントG及び左フロントGの
変化の状態を示すグラフである。このグラフに示すよう
に左フロントGの立ち上がりが右フロントGの立ち上が
りに比較して遅延時間Tだけ遅れており、(VS)×
(T)>(閾値)の条件を満たすことから衝突形態を斜
突と特定する。なお、この条件を満たさない場合には、
斜突以外の衝突として更に衝突形態の特定が行われる。
【0026】次に、衝突形態特定部42は、右フロント
G及び左フロントGの立ち上がりに時間差がなく最大値
の差が大きい場合(rR=VR1(衝突側フロントGの積
分値)/VR2(非衝突側フロントGの積分値)>>1の条
件を満たす場合)に、衝突形態をオフセット衝突と判定
する。
【0027】図6は、中速走行中に車両46の右前部に
オフセット衝突が発生した場合の右フロントG及び左フ
ロントGの変化の状態を示すグラフである。このグラフ
に示すように左フロントGと右フロントGは略同時期に
立ち上がっているが最大値の差が大きくrR=VR1/V
R2>>1の条件を満たすことから衝突形態をオフセット衝
突と特定する。る。
【0028】また、衝突形態特定部42は、衝突形態を
オフセット衝突と特定した場合には、オフセット衝突が
ORB衝突(衝突対象物が固い場合の不規則衝突)なの
かODB衝突(衝突対象物が柔らかい場合の不規則衝
突)なのかを特定する。即ち、数式3に基づいて右フロ
ントG、左フロントGから右フロントP、左フロントP
を求め、(衝突側フロントPのピーク値)/(非衝突側
フロントPのピーク値)>閾値、の場合に衝突形態をO
DB衝突と特定する。また、この条件を満たさない場合
には衝突形態をORB衝突と特定する。
【0029】
【数3】
【0030】図7は、中速走行中に車両46の右前部に
ODB衝突が発生した場合の右フロントP及び左フロン
トPの変化の状態を示すグラフである。この場合には、
グラフに示すように右フロントPと左フロントPの最初
のピーク値の差が大きく(衝突側フロントPの最初のピ
ーク値)/(非衝突側フロントPの最初のピーク値)>
閾値、の条件を満たすことから衝突形態をODB衝突と
特定する。
【0031】また、図8は、低速走行中に車両46の右
前部にORB衝突が発生した場合の右フロントP及び左
フロントPの変化の状態を示すグラフである。この場合
には、グラフに示すように右フロントPと左フロントP
の最初のピーク値の差が小さく(衝突側フロントPのピ
ーク値)/(非衝突側フロントPのピーク値)>閾値、
の条件を満たさないことから衝突形態をORB衝突と特
定する。
【0032】また、衝突形態特定部42は、衝突形態を
オフセット衝突以外の衝突と特定した場合には、ポール
衝突、正突の何れの形態の衝突なのかを特定する。即
ち、車両46にポール衝突が発生した場合のフロアセン
サ32の減速度信号G(t)に基づいて数式4によりP
(t)を求め、P(t)の最初のピークの前後のG
(t)の波形に基づいてポール衝突、正突の何れの形態
の衝突なのかを特定する。
【0033】
【数4】
【0034】図9は、車両46にポール衝突が発生した
場合のP(t)の波形及びG(t)の波形を示すもので
ある。このグラフに示すように区間(P(t)の極大
値までの区間)のG(t)の時間平均G1と区間(P
(t)の極大値から極小値までの区間)のG(t)の時
間平均G2とを比較した場合にG1>G2の関係がある
ことから衝突形態をポール衝突と特定する。
【0035】また、図10は、車両46に正突が発生し
た場合のP(t)の波形及びG(t)の波形を示すもの
である。このグラフに示すように区間(P(t)の極
大値までの区間)のG(t)の時間平均G1と区間
(P(t)の極大値から極小値までの区間)のG(t)
の時間平均G2とを比較した場合にG1<G2の関係が
あることから衝突形態を正突と特定する。
【0036】起動判定部60においては、演算値V1
0,Vnにより定められる値が起動判定部60により記
憶されている起動判定マップの何れかと比較される。即
ち、起動判定部60には、起動判定マップとしてアンダ
ーライドマップ、正突マップ(ハイマップ)、斜突マッ
プ、ポールマップ、ODBマップ及びORBマップが記
憶されており、衝突形態特定部42において特定された
衝突形態又は衝突の状態に応じて、何れかの起動判定マ
ップと比較される。
【0037】なお、アンダーライドマップ(図11
(a)参照)は、衝突形態をアンダーライド衝突と特定
した場合に用いられる起動判定マップであり、車両46
に低速のアンダーライド衝突が生じた場合にはエアバッ
グ装置36が起動しない位置に閾値68が設けられてい
る。正突マップ(ハイマップ)(図11(b)参照)
は、衝突形態を正突と特定した場合に用いられる起動判
定マップであり、車両46に低速の正突が生じた場合に
はエアバッグ装置36が起動しない位置に閾値70が設
けられている。斜突マップ(図11(c)参照)は、衝
突形態を斜突と特定した場合に用いられる起動判定マッ
プであり、車両46に中速の斜突が生じた場合にはエア
バッグ装置36が起動しない位置に閾値72が設けられ
ている。
【0038】また、ポールマップ(図12(a)参照)
は、衝突形態をポール衝突と特定した場合に用いられる
起動判定マップであり、車両46に低速のポール衝突が
生じた場合にはエアバッグ装置36が起動しない位置に
閾値76が設けられている。ODBマップ(図12
(b)参照)は、衝突形態をODB衝突と特定した場合
に用いられる起動判定マップであり、車両46に低速の
ODB衝突が生じた場合にはエアバッグ装置36が起動
しない位置に閾値78が設けられている。ORBマップ
(図12(c)参照)は、衝突形態をORB衝突と特定
した場合に用いられる起動判定マップであり、車両46
に低速のORB衝突が生じた場合にはエアバッグ装置3
6が起動しない位置に閾値80が設けられている。ま
た、この判定マップはそれぞれ、横軸に演算値Vnを採
ると共に縦軸に演算値V10を採ったものである。
【0039】図4に示すように、起動判定部60は、フ
ロアセンサ32から出力される減速度信号G(t)が閾
値Gclを超えた時点(Tb時点)において、衝突形態特
定部42において衝突形態が特定できていない場合(衝
突形態が特定できた時点点を示すTodb時点がTb時
点よりも後となる場合)には、正突(ハイマップ)(図
11(b)参照)と演算部58で求められた演算値V1
0,Vnにより定められる値とを比較して、演算値V1
0,Vnにより定められる値が閾値を超えた時に、起動
判定部60は駆動回路34(図1参照)に対して、起動
信号Aを出力する。
【0040】また、起動判定部60は、フロアセンサ3
2から出力される減速度信号G(t)が閾値Gclを超え
る前に、衝突形態特定部42において衝突形態が特定で
きた場合(Todb時点がTb時点よりも前となる場
合)には衝突形態が特定できた時点において、アンダー
ライドマップ(図11(a)参照)、正突マップ(図1
1(b)参照)、斜突マップ(図11(c)参照)、ポ
ールマップ(図12(a)参照)、ODBマップ(図1
2(b)参照)、ORBマップ(図12(c)参照)、
の何れかと演算部58で求められた演算値V10,Vn
により定められる値とを比較して、演算値V10,Vn
により定められる値が閾値を超えた時に、起動判定部6
0は駆動回路34(図1参照)に対して、起動信号Aを
出力する。駆動回路34は、起動信号Aの入力を受ける
とスクイブ38に通電し、スクイブ38でガス発生剤
(図示せず)を点火させる。
【0041】この実施の形態にかかる乗員保護装置の起
動制御装置によれば、衝突の形態がアンダーライド衝突
の場合には、ラジエータサポート部センサ31により検
出された検出値に基づいて衝突形態を特定することから
衝突形態がアンダーライド衝突であること早期にかつ的
確に判断することがき、アンダーライド衝突に対応して
精度よくエアバッグ装置36を起動させることができ
る。また、フロアセンサ32により検出された減速度が
閾値Gclを超えた時点で衝突形態の特定ができていない
場合、即ち衝突が激しい場合には、衝突形態の特定を待
たずにエアバッグ装置36の起動を行うことから的確な
タイミングでエアバッグ装置36を起動させることがで
きる。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、衝突形態特定手段に
より、アンダーライド衝突を特定することができるた
め、起動制御手段によりアンダーライド衝突に対応して
乗員保護装置を精度よく起動することができる。また、
第4の衝撃検出手段により検出された検出値が閾値を超
えた時点で衝突形態の特定ができていない場合、即ち衝
突が激しい場合には、衝突形態の特定を待たずに乗員保
護装置の起動を行うことから的確なタイミングで乗員保
護装置を起動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかるエアバッグ装置
の起動制御装置のブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかるエアバッグ装置
のフロントセンサ等の車両搭載状態を説明するための図
である。
【図3】この発明の実施の形態にかかるエアバッグ装置
の起動制御装置の起動制御部等の詳細なブロック図であ
る。
【図4】この発明の実施の形態にかかるエアバッグ装置
の起動制御装置のフロアセンサにおける検出値を示すグ
ラフである。
【図5】この発明の実施の形態において斜突が発生した
場合の右フロントG及び左フロントGの変化の状態を示
すグラフである。
【図6】この発明の実施の形態においてオフセット衝突
が発生した場合の右フロントG及び左フロントGの変化
の状態を示すグラフである。
【図7】この発明の実施の形態において中速のODB衝
突が発生した場合の右フロントG及び左フロントGの変
化の状態を示すグラフである。
【図8】この発明の実施の形態において低速のORB衝
突が発生した場合の右フロントG及び左フロントGの変
化の状態を示すグラフである。
【図9】この発明の実施の形態においてポール衝突が発
生した場合の減速度及び減速度に基づく値の変化の状態
を示すグラフである。
【図10】この発明の実施の形態において正突が発生し
た場合の減速度及び減速度に基づく値の変化の状態を示
すグラフである。
【図11】この発明の実施の形態にかかるエアバッグ装
置の起動制御装置において用いられる起動判定マップを
示す図である。
【図12】この発明の実施の形態にかかるエアバッグ装
置の起動制御装置において用いられる起動判定マップを
示す図である。
【符号の説明】
2…エアバッグ装置の起動制御装置、20…制御回路、
22…中央処理装置、24…入出力回路、26…RO
M、28…RAM、30A,30B…フロントセンサ、
31…ラジエータサポート部センサ、32…フロアセン
サ、34…駆動回路、36…エアバッグ装置、40…起
動制御部、42…衝突形態特定部、44…ECU、46
…車両。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が衝突対象物に衝突した際に、この
    車両に搭載された乗員保護装置の起動を制御する乗員保
    護装置の起動制御装置であって、 前記車両のラジエータサポート部に設けらた第1の衝撃
    検出手段と、前記車両の右部に設けられた第2の衝撃検
    出手段と、前記車両の左部に設けられた第3の衝撃検出
    手段と、前記第1の衝撃検出手段、前記第2の衝撃検出
    手段及び前記第3の衝撃検出手段の検出値に基づいて前
    記車両の衝突形態を特定する衝突形態特定手段と、前記
    衝突形態特定手段により特定された衝突形態に基づいて
    前記乗員保護装置の起動を制御する起動制御手段とを備
    え、 前記衝突形態特定手段は、前記車両の衝突がアンダーラ
    イド衝突か否かを最初に特定することを特徴とする乗員
    保護装置の起動制御装置。
  2. 【請求項2】 車両が衝突対象物に衝突した際に、この
    車両に搭載された乗員保護装置の起動を制御する乗員保
    護装置の起動制御装置であって、 前記車両のラジエータサポート部に設けらた第1の衝撃
    検出手段と、前記車両の右部に設けられた第2の衝撃検
    出手段と、前記車両の左部に設けられた第3の衝撃検出
    手段と、前記第1の衝撃検出手段、前記第2の衝撃検出
    手段及び前記第3の衝撃検出手段よりも後方に設けられ
    た第4の衝撃検出手段と、前記第1の衝撃検出手段、前
    記第2の衝撃検出手段及び前記第3の衝撃検出手段の検
    出値に基づいて前記車両の衝突形態を特定する衝突形態
    特定手段と、前記衝突形態特定手段により特定された衝
    突形態ごとに定められている閾値を前記第4の衝撃検出
    手段の検出値に基づく値が超えた場合に前記乗員保護装
    置の起動を制御する起動制御手段とを備え、 前記衝突形態特定手段により衝突形態が特定される前に
    前記第4の衝撃検出手段の検出値が所定の値を超えた場
    合には、前記制御手段は前記衝突形態特定手段による衝
    突形態の特定前に前記乗員保護装置の起動を行うことを
    特徴とする乗員保護装置の起動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009090816A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Honda Motor Co Ltd 車両の衝突判定装置
KR100992796B1 (ko) 2008-04-21 2010-11-05 기아자동차주식회사 차량 에어백 시스템

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