JP2002178872A - 衝突形態判定装置及び乗員保護装置の起動制御装置 - Google Patents

衝突形態判定装置及び乗員保護装置の起動制御装置

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JP2002178872A
JP2002178872A JP2000375181A JP2000375181A JP2002178872A JP 2002178872 A JP2002178872 A JP 2002178872A JP 2000375181 A JP2000375181 A JP 2000375181A JP 2000375181 A JP2000375181 A JP 2000375181A JP 2002178872 A JP2002178872 A JP 2002178872A
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deceleration
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vehicle
determination
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JP2000375181A
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Inventor
Katsuji Imai
勝次 今井
Noribumi Iyoda
紀文 伊豫田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両衝突の初期において斜突であることを確
実に判定することを可能とした衝突形態判定装置を提供
する。 【解決手段】 車両内の所定位置に配設され、前後方向
における車両減速度を所定の周期で検出する第1減速度
検出手段(22)と、第1減速度検出手段(22)より
前側で車両の左側及び右側の各々に配設され、車両前後
方向における左及び右減速度を所定の周期で検出する第
2減速度検出手段(24,26)と、車両減速度の平均
車両減速度V(t)並びに前記左及び右減速度の左及び
右平均車両減速度LV(t)、RV(t)を算出する平
均減速度算出手段(32)と、前記3つの平均車両減速
度に基づいて、車両の衝突形態が斜突であるか、否かの
判定を行う斜突判定手段(34)とを含む衝突形態判定
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突形態判
定装置に関し、特に車両が衝突対象物に対して斜めに衝
突する形態である斜突を判定する衝突形態判定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されたエアバック装置等の乗
員保護装置は、車両に搭載された減速度計等により検出
される減速度の時間的変化に基づいてエアバック装置の
起動タイミングやインフレータの展開出力等についての
調整が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両衝
突の際における乗員の移動方向や移動量、移動のタイミ
ング等は衝突の形態によって異なるため、単に車両に生
じる減速度の時間的変化に基づいて、前記起動タイミン
グ等を調整するだけでは乗員保護装置を適切に駆動させ
ることには限界がある。乗員保護装置をより的確なタイ
ミングで起動させるためには車両の衝突形態を判別し、
これを用いることが重要である。
【0004】車両の衝突形態を判別する装置の1つとし
て、例えば出願人は車両の前方左右に配置された2つの
減速度センサ(フロントセンサ)及び車両本体中央側に
配置される減速度センサ(フロアセンサ)により検出さ
れる減速度に基づいて、車両に加わる衝撃に応じてエア
バック装置の点火判定時期やエアバックの出力状態を制
御して乗員保護を確実に行うようにした装置を提案して
いる(特開平11−286257号公報及び特開200
0−219098号公報)。
【0005】ところで、車両の衝突形態には、車両が衝
突対象物に対して前面で衝突する前突や、車両が衝突対
象物に対して斜めに衝突する斜突がある。前突には、車
両が衝突対象物に対して真正面に衝突する正突や、車両
が衝突対象物に対してその位置をオフセットさせた状態
で左右いずれか片側に寄って衝突するオフセット衝突が
含まれる。このオフセット衝突はさらに、変形しない硬
い対象物と衝突するORB(Offset Rigid
Barrier )タイプと、変形する対象物と衝突
するODB(Offset Deformable B
arrier)タイプとに分類される。
【0006】上記前突と斜突とは衝突形態が異なるにも
拘わらず、車両衝突の初期においては、これらを判別す
ることが困難である。
【0007】したがって、本発明は上記のように車両衝
突の初期において斜突であることを確実に判定すること
を可能とした衝突形態判定装置を提供することを主な目
的ととし、さらにこのような衝突形態判定装置を用いて
より適切な乗員保護を図ることを可能とした乗員保護装
置の起動制御装置を提供することも他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載される如く、車両内の所定位置に配設され、当該車両
の前後方向における車両減速度を所定の周期で検出する
第1減速度検出手段と、前記第1減速度検出手段より前
側で車両の左側及び右側の各々に配設され、前記車両前
後方向における左及び右減速度を所定の周期で検出する
第2減速度検出手段と、前記車両減速度の平均車両減速
度並びに前記左及び右減速度の左及び右平均車両減速度
を算出する平均減速度算出手段と、前記平均車両減速度
並びに前記左及び右平均車両減速度に基づいて、前記車
両の衝突形態が斜突であるか、否かの判定を行う斜突判
定手段とを含む、構成により達成される。
【0009】請求項1記載の発明によれば、所定区間に
おいて車両減速度並びに左及び右減速度の各々を平均し
た、車両減速度の平均車両減速度並びに前記左及び右減
速度の左及び右平均車両減速度を斜突判定に用いるの
で、斜突判定手段による確実な斜突判定が可能となる。
【0010】なお、平均減速度算出手段は、前記平均車
両減速度並びに前記左及び右減速度の左及び右平均車両
減速度の全てを算出する構成でもよいし、減速度毎に平
均を求める構成でもよい。
【0011】また、請求項2に記載される如く、請求項
1に記載の衝突形態判定装置において、前記斜突判定手
段は、前記左平均車両減速度と右平均車両減速度との差
である左側・右側平均差、及び非衝突側となった前記左
平均車両減速度又は右平均車両減速度と前記平均車両減
速度との差である非衝突側・フロア側平均差を用いて斜
突判定を行う、構成とすることができる。
【0012】請求項2記載の発明によれば、衝突側と非
衝突側との差となる左側・右側平均差、及び車両本体側
と非衝突側との差となる非衝突側・フロア側平均差には
斜突した車両の特徴がよく反映されるので、前記斜突判
定手段は精度を向上させた斜突判定を実現できる。
【0013】また、請求項3に記載される如く、請求項
2に記載の衝突形態判定装置において、前記斜突判定手
段は、前記左側・右側平均差と前記平均車両減速度とで
形成される第1判定マップ、及び前記非衝突側・フロア
側平均差と前記平均車両減速度とで形成される第2判定
マップを用いて斜突判定を行うことができる。
【0014】請求項3記載の発明によれば、第1判定マ
ップ及び第2判定マップを用いるので、斜突した車両か
ら検出される特徴的な減速度を用いて簡易に斜突判定を
行うことができる。なお、上記左側・右側平均差及び非
衝突側・フロア側平均差は絶対値化して用いれば、斜突
判定でのマップ判定が容易となる。
【0015】また、請求項4に記載される如く、請求項
3に記載の衝突形態判定装置において、前記斜突判定手
段は、前記第1判定マップに第1閾値を設定すると共に
第2判定マップには第2閾値を設定し、前記左側・右側
平均差と前記平均車両減速度とで特定される特定点が前
記第1判定マップの前記第1閾値を越えたこと、及び前
記非衝突側・フロア側平均差と前記平均車両減速度とで
特定される特定点が前記第2判定マップの第2閾値を越
えたことに基づいて、斜突であるとの判定を行うものと
することができる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、第1判定マ
ップにおいて特定点が第1閾値を越えたこと及び第2判
定マップにおいて第2閾値を越えたことに基づいて、斜
突判定手段が斜突であるとの判定を行う。よって、簡易
かつ迅速に斜突判定を行うことができる。
【0017】また、請求項5に記載される如く、請求項
1から4のいずれかに記載の衝突形態判定装置におい
て、前記平均減速度算出手段は、前記車両減速度並びに
前記左及び右車両減速度の各々を、所定サンプリング回
数分について加算して前記3つの減速度各々のサンプリ
ング和を得、かつ該サンプリング和を該所定サンプリン
グ回数で除して、前記平均車両減速度並びに前記左及び
右平均車両減速度を算出する、構成とすることができ
る。
【0018】請求項5記載の発明によれば、第1減速度
検出手段及び第2減速度検出手段により周期的に検出さ
れる3つの減速度の各々について所定サンプリング和が
求められ平均化される。よって、ノイズ等の影響が抑制
された減速度値となるので、確実な斜突判定を実行でき
る。
【0019】また、請求項6に記載される如く、請求項
5に記載の衝突形態判定装置において、前記平均減速度
算出手段は移動平均法を用い、最新の検出時刻から直前
の前記所定のサンプリング回数分について、前記平均車
両減速度並びに前記左及び右平均車両減速度を算出する
ことが好ましい。
【0020】請求項6記載の発明によれば、最新の検出
時刻(現時刻)を基準に所定サンプリング処理を行って
3つの前記平均車両減速度並びに前記左及び右平均車両
減速度を算出する。よって、常に車両の最新の衝突状態
を反映させながら、斜突判定手段による斜突判定を実行
できる。
【0021】また、請求項7に記載される如く、請求項
1から4のいずれかに記載の衝突形態判定装置におい
て、前記平均減速度算出手段は、前記車両減速度並びに
前記左及び右車両減速度の各々を、予め定めた所定時間
区間TERMを積分区間として時間により積分して各々
の時間積分値として車両減速度積分値並びに前記左及び
右車両減速度積分値を得、かつ該車両減速度積分値並び
に前記左及び右車両減速度積分値を前記所定時間区間T
ERMで除して、前記平均車両減速度並びに前記左及び
右平均車両減速度を算出する、構成とすることもでき
る。
【0022】請求項7記載の発明によれば、積分演算の
処理を用いて同様に前記平均車両減速度並びに前記左及
び右平均車両減速度を算出することができる。
【0023】また、請求項8に記載される如く、請求項
7に記載の衝突形態判定装置において、前記平均減速度
算出手段は移動平均法を用い、最新の検出時刻から直前
の前記所定時間区間TERMについて、前記平均車両減
速度並びに前記左及び右平均車両減速度を算出すること
が好ましい。
【0024】請求項8記載の発明によれば、最新の検出
時刻(現時刻)を基準に所定の積分処理を行って3つの
前記平均車両減速度並びに前記左及び右平均車両減速度
を算出する。よって、常に車両の最新の衝突状態を反映
させながら、斜突判定手段による斜突判定を実行でき
る。
【0025】さらに、請求項9に記載される如く、斜突
時用に設定した起動判定の閾値を有する乗員保護装置の
起動装置に請求項1から8のいずれかに記載の衝突形態
判定装置を含み、前記衝突形態判定装置の斜突判定に基
づいて、前記起動判定の閾値を変更する構成とすること
ができる。
【0026】また、請求項10に記載される如く、斜突
時用に設定した出力判定の閾値を有する乗員保護装置の
起動装置に請求項1から8のいずれかに記載の衝突形態
判定装置を含み、前記衝突形態判定装置の斜突判定に基
づいて、前記出力判定の閾値を変更する構成とすること
もできる。
【0027】請求項9及び10記載の発明によれば、斜
突した車両において最適な乗員保護が実行される乗員保
護装置の起動装置を提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施の形態
を図に基づいて説明する。
【0029】図1は本発明の一実施例である衝突形態判
別装置20のハード構成の概略を示す構成図である。図
2は同衝突形態判定装置20が車両10に搭載されたと
きの様子を例示する図である。また、図3は同衝突形態
判定装置20の概略構成を機能ブロックを用いて示す図
である。
【0030】本実施例の衝突形態判別装置20は、図1
及び図2に示すように、車両10の中央部コンソール近
傍に取付けられ車両の前後方向における車両減速度(以
下、フロアGと称す)を検出するフロアセンサ22と、
車両10左右のサイドメンバの前方(クラッシュゾー
ン)に各々取付けられて車両の前後方向における左右で
の減速度(以下、フロントLG、RG)を検出する左右
フロントセンサ24、26とを含む。これら左フロント
センサ24及び右フロントセンサ26は、フロアセンサ
22と同様に、各々の側で車両前後方向における減速度
を検出する。これらのセンサには電子センサを用いるこ
とが望ましい。
【0031】衝突形態判別装置20は、フロアセンサ2
2により検出されるフロアG、並びに左フロントセンサ
24により検出されるフロントLG及び右フロントセン
サ26により検出されるフロントRGに基づいて車両1
0の衝突形態を判別するマイクロコンピュータ40を含
む。マイクロコンピュータ40はCPU42を中心とし
て構成されており、所定の処理プログラムを記憶したR
OM44と、一時的にデータの記憶をするRAM46と
入出力回路(I/O)48を含む。
【0032】ここで図2を参照して説明すると、本実施
では左及び右フロントセンサ24、26それぞれからの
減速度信号は、配線25、27を介してマイクロコンピ
ュータ40側に入力されるようになっている。よって、
左及び右フロントセンサ24、26側で検出された減速
度の生データ、及びフロアセンサ22側の車両減速度の
生データはマイクロコンピュータ40側で一括して処理
される構成である。このように、マイクロコンピュータ
40側で一括処理することは、左及び右フロントセンサ
24、26側で予め処理したデータを送信する場合と比
較して高度なデータ処理が可能となるので好ましい。
【0033】上記CPU42は、例えば車両のイグニッ
ションスイッチ(IGスイッチ)がオンされた以降、或
いはアクセルペダルの踏込みがあった以降等を開始時期
とし、これ以後継続的に所定の周期的(例えば2KH
z)で、フロアセンサ22により検出されるフロアG及
び左右フロントセンサ24、26により検出されるフロ
ントLG、RGを常時監視するように設定されている。
CPU42はフロアセンサ22並びに左及び右フロント
センサ24、26により検出される3つの減速度G、L
G、RGを用いて、前記車両10が斜突衝突状態である
か、否かを判定する衝突形態判定部30を実現する。こ
のCPU42が有する構成は、図3に示した衝突形態判
別装置20の機能ブロック図により明らかにされてい
る。
【0034】図3により衝突形態判別装置20の機能構
成を説明する前に、図4から図6に基づいて本実施例に
おいて斜突を検出するために用いる手法について説明す
る。
【0035】図4は車両の衝突形態の例を示し、図4
(A)は車両が左(フロントセンサ24側)斜突した際
の様子を、図4(B)は車両が前突した場合の一例とし
てオフセット衝突した際の様子を示している。図5は、
図4(A)のように車両が左斜突した場合のフロアセン
サ22及びフロントセンサ24、26により検出される
フロアG及びフロントLG、RGを示している。図5に
よれば衝突の初期において、各センサ22、24、26
により検出するされる波形に特徴があることが示されて
いる。また、図4においてフロントセンサ24、26は
左右のサイドメンバ12、13上に配置されているが便
宜的に示したものであって、配置位置をこれに限定する
ものではない。
【0036】図4(A)において、車両10が障害対象
物50に斜突すると、矢印52の方向に力を受ける。そ
の際、左側のサイドメンバ12には、白抜き矢印で示す
ように圧縮力54と右側への曲げ力55が加わる。この
曲げ力55はバンパ15等を介して右側のサイドメンバ
13にも伝わる。一方、図4(B)において変形する障
害対象物51とオフセット衝突する場合は、サイドメン
バ12に対する軸方向の圧縮力57が主なものである。
よって、車両の斜突とオフセット衝突とは異なる衝突形
態である。しかし、車両衝突の初期においてはフロント
センサ24、26によるフロントLG、RGの検出波形
が近似する場合がある。乗員保護の観点からすると、車
両の衝突初期に実際の車両衝突形態を迅速に判定して、
エアバック装置等の乗員保護装置を起動させることが必
要である。
【0037】そこで、本発明では特に車両が斜突状態と
なった初期において図5に示すような現象が生じている
ことに着目する。図5では、車両が左斜突した場合の各
センサの検出波形を示している。上段からフロアG、フ
ロントLG、フロントRGであり、横軸は時間tであ
る。左斜突であるので衝突側の左フロントセンサ24に
より大きな減速度、フロントLGが検出され、時間遅れ
(検出時間差)を持って、非衝突側の右フロントセンサ
26に小さな減速度、フロントRGが検出される。
【0038】さらに、フロアセンサ22により検出され
るフロアGの立ち上りは、上記フロントLGとフロント
RGとの間となる。また、各センサで検出される順序が
早いもの程減速度が大きくなる傾向が認められる。
【0039】すなわち、斜突の場合はその初期におい
て、衝突側のフロントG、時間遅れを持ってフロアG、
さらに時間遅れを持って非衝突側のフロントGが立ち上
がる。そして、これらの減速度はその検出の早い順から
大きく、非衝突側のフロントセンサで検出される減速度
はかなり小さい。以下、説明の簡素化のため本明細書の
説明では図4(A)に示すように車両が左斜突をし、衝
突側が左(L)、非衝突側が右(R)であるとする。
【0040】上記のように斜突初期にはフロアG並びに
フロントLG及びRGの検出波形の立上がり時期に特徴
があるのでこれに基づいての斜突判定が可能である。し
かし、本発明者等はより確実な斜突判定を可能とすべく
鋭意検討し、統計処理における移動平均法を利用すると
前述した斜突初期の特徴をより効果的に用いて斜突判定
を行えることを見出した。
【0041】ここで図5を用いて本実施例で用いる移動
平均法について簡単に説明する。前述したように所定周
期で検出される3つの減速度である、フロアG並びにフ
ロントLG及びRGはCPU42により常時監視されて
いる。この3つの減速度に対して以下のようなサンプリ
ング処理を行う。
【0042】先ず各減速度毎に所定サンプリング回数、
例えば連続して検出された20回分の加算を行ってサン
プリング和を得る。これをそのサンプリング回数(2
0)で除して平均減速度を得る。この平均減速度を最新
なデータとなるように更新する。
【0043】図5中段のフロントLGを例に取り説明す
ると、例えば現時刻Tでサンプリングした減速度を最新
なものとして含み、直前の20回においてサンプリング
された減速度を加算して20回分のサンプリング和を得
る。このサンプリング和を20で除して、平均減速度L
V(t)を得る。現時刻T(最新の検出時刻)は刻々と
変化するので、常に直前20回のサンプリングにおける
平均減速度LV(t)を得るように平均減速度の算出を
継続して更新する。
【0044】本実施例では、他のフロアGに対する平均
減速度V(t)とフロントRGに対する平均減速度RV
(t)についても同様に、平均車両減速度を求める。な
お、このように平均車両減速度を求めるためにサンプリ
ングの時間区間は移動平均幅Wと称される。
【0045】また、上記平均車両減速度を求める他の方
法として積分演算の処理を用いてもよい。ここでも図5
のフロントLGを例に取り説明する。例えば現時刻Tか
ら所定前の時刻(T−ΔT)までの所定時間区間TER
Mを積分区間としてフロントLGを時間により積分して
減速度積分値を得る。この減速度積分値を(T−ΔT)
で除すことで上記平均減速度LV(t)を得ることがで
きる。この積分処理による所定時間区間TERMは上記
移動平均幅Wに相当する。
【0046】そして、本実施例では上記のように求めた
3つの平均車両減速度V(t)並びに左平均車両減速度
LV(t)及び右平均車両減速度RV(t)に基づいて
斜突判定にするために、図6(A)に示す第1判定マッ
プ及び図6(B)に示す第2判定マップを用いる。
【0047】先ず、図6(A)に示す第1判定マップ
は、縦軸に右平均車両減速度RV(t)と左平均車両減
速度LV(t)との差の絶対値|RV(t)−LV
(t)|を、横軸には平均車両減速度V(t)を設定し
ている。
【0048】斜突の場合には、図5に示したように衝突
側のフロントセンサにより検出される減速度と、非衝突
側のフロントセンサで検出される減速度とでは大きく相
違する。この差は一般にかなり大きくノイズ等の影響で
変化することがない。またさらに前述したように両減速
度LG、RGに移動平均法による処理を施して得た平均
車両減速度LV(t)、RV(t)は平滑化されて客観
性が高いデータとなっている。よって、第1マップを用
いることは斜突検出に有効である。
【0049】具体的には、斜突した車両車両から得られ
たフロアG並びにフロントLG及びRGに基づいて、算
出される絶対値|RV(t)−LV(t)|と平均車両
減速度V(t)とによって定まる特定点の軌跡を、上記
第1判定マップ上に描くと例えば曲線SYAの様にな
る。よって、このような特徴的な曲線SYAのみが通過
する領域に閾値THAを設定しておくことで、前記特定
点が閾値THAを越えたときに斜突の可能性ありとの第
1の判定を行えることになる。
【0050】つぎに、図6(B)に示す第2判定マップ
は、縦軸に平均車両減速度V(t)と非衝突側となった
右平均車両減速度RV(t)との差の絶対値を、横軸に
は平均車両減速度V(t)を設定する。先に説明したよ
うに図6(B)では、図5に対応して左斜突の場合を示
しており、非衝突側は右側であり縦軸には|V(t)−
RV(t)|を設定している。
【0051】車両が斜突した場合には、図5に示したよ
うにフロアセンサにより検出される減速度と非衝突側の
フロントセンサで検出される減速度とその差もかなり大
きい。この差もノイズ等の影響で変化することがない。
よって、この第2判定マップを用いることも斜突検出に
効果的である。
【0052】第2判定マップの場合も斜突した車両車両
から得られたフロアG並びにフロントLG及びRGに基
づいて、算出される絶対値|V(t)−RV(t)|と
平均車両減速度V(t)とにより定まる特定点の軌跡を
上記第2判定マップ上に描くと例えば曲線SYBのよう
になる。よって、この曲線SYBのみが通過する領域に
閾値THBを設定しておくことで、前記特定点が閾値T
HBを越えたときに斜突の可能性ありとする第2の判定
を行えることになる。
【0053】そして、本実施例では上記第1判定マップ
及び第2判定マップの判定で共に斜突可能性ありとの判
定結果があったときに、最終的に斜突であるとの最終的
判定を行うことでより確実な斜突判定が実行される。
【0054】さらに、図3に示した衝突形態判別装置2
0の機能ブロック図及びその後のフローチャ−トを用い
た動作の説明により本発明の特徴をさらに明らかとす
る。
【0055】図3において、フロアセンサ22により検
出されたフロアG並びに左及び右フロントセンサ24、
26により検出されたフロントLG、RGは、入力信号
部28を介して、所定の周期をもって衝突形態判定部3
0に供給される。
【0056】上記衝突形態判定部30は、平均減速度算
出部32と斜突判定部34とを備えている。平均減速度
算出部32は前述した3つの平均車両減速度、すなわち
平均車両減速度V(t)並びに右平均車両減速度RV
(t)及び左平均車両減速度LV(t)を算出する。こ
の平均減速度算出部32は刻々と変化する現時刻Tから
遡って最新の平均車両減速度V(t)、RV(t)、L
V(t)の各々を算出し、これらを斜突判定部34へ供
給する。なお、ここでは平均減速度算出部32が平均車
両減速度V(t)等を求めるために前述した2つ平均値
検出方の内でサンプリング和を用いる方法を実行してい
るものとする。
【0057】斜突判定部34は、図6に示した前記第1
判定マップ及び第2判定マップを用いて斜突の判定を行
う。斜突判定部34は上記第1判定マップ上で絶対値|
RV(t)−LV(t)|と平均車両減速度V(t)と
によって定まる特定点が閾値THAを越えたか、否かの
第1の判定を行うと共に、さらに上記第2判定マップ上
で絶対値|V(t)−RV(t)|と平均車両減速度V
(t)とにより定まる特定点が閾値THBを越えたか、
否かの第2の判定を行う。この2つ判定で共に特定点が
閾値THA及び閾値THBを越えたときに、斜突判定部
34は斜突であるとの最終的な判定を行う。
【0058】ところで、斜突判定部34は、上記第1判
定マップ及び第2判定マップでの判定を実行するにあた
り、絶対値|RV(t)−LV(t)|と共に、絶対値
|V(t)−RV(t)|及び絶対値|V(t)−LV
(t)|を常時演算する機能を有している。
【0059】車両は左で斜突する場合と、右で斜突する
場合がある。よって、左斜突であるとの判断がなされた
後は、前述したように非衝突側右とフロアとの絶対値|
V(t)−RV(t)|を用いた第2判定マップを用い
た判定行うことができる。しかし、斜突した側が確定す
る以前では第2判定マップを特定することができない。
【0060】そこで、本実施例では斜突判定部34が2
つの第2判定マップを準備する。すなわち、左斜突の場
合に用いる絶対値|V(t)−RV(t)|と平均車両
減速度V(t)とで設定された第1番目の第2判定マッ
プ、右斜突の場合に用いる絶対値|V(t)−LV
(t)|と平均車両減速度V(t)とで設定された第2
番目の第2判定マップである。
【0061】そして、実際の斜突では第1判定マップに
おいて特定点が図6の閾値THAを越え、さらにどちら
か一方の第2判定マップにおいて、閾値THBを越える
特定点が表れるので斜突を検出できることになる。
【0062】なお、図6(B)に示した第2判定マップ
に関して、一般に車両が左右対称である構造であること
は少なく、その剛性も左右では異なっている。よって、
左斜突の場合と右斜突の場合について車両衝突試験等を
行い、それぞれに対して適正な前記閾値THBを設定し
ておくことが好ましい。
【0063】本実施例では、前述したように2つの第2
判定マップを用いる例について説明を進めるがこれに限
るものではない。斜突では車両いずれか一方側のみが衝
突するので左又は右フロントセンサ24、26で大きな
減速度が検出される。よって、左又は右フロントセンサ
24、26で所定値以上の減速度が検出された際には、
その検出側での斜突の可能性があるとし、非衝突側を特
定してから1つの第2判定マップを用いた斜突判定を行
うことも勿論可能である。
【0064】以上説明したような衝突形態判別装置20
は、例えば乗員保護装置としてのエアバック装置の起動
制御装置に適用することができる。衝突形態判別装置2
0は確実に斜突を検出するので、エアバックの点火時期
やインフレータの展開出力が乗員保護に最適となるよう
な制御に活用できる。図7は乗員保護装置の一例として
のエアバック装置60の起動制御に衝突形態判別装置2
0を適用した場合について例示する。
【0065】図7に示すエアバック装置60では、エア
バック62とこのエアバック62にガスを供給する2個
のインフレータ64、64と、図示しないガス発生剤に
点火する点火装置66と、前記マイクロコンピュータ4
0からの起動信号に基づいて点火装置66に通電して点
火する駆動回路68、68とを備える。2個のインフレ
ータ64を備えるのは、これらを同時に作動させてエア
バック62を高速で展開させる高出力の場合と、これら
を時間差をもって展開する低出力の場合があるためであ
る。高出力とするか、低出力とするかは車両の衝突形態
に応じて決定される。また、上記エアバックの点火時期
についても車両の衝突形態に応じて決定される。
【0066】ここで、エアバック装置60で用いる起動
用の点火判定マップの例を図8(A)に、展開出力判定
用の展開出力判定マップの例を図8(B)に示す。
【0067】図8(A)に示す点火判定マップは、フロ
アGとこれを時間により積分した減速度積分値Vとを各
々縦軸と横軸に取って形成されている。点火判定マップ
上には車両の衝突形態に応じて複数の閾値が設定され
る。単純なものでは閾値Hiと閾値Lowの2つの閾値
を設定しておき、初期においては例えば正突を想定した
閾値Hiを設定しておき、ソフトクラッシュ等のように
衝突時に検出される減速度が比較的低い衝突形態である
と判明したときには閾値をLowに下げて、乗員の保護
が適切になされるように調整される。
【0068】しかし、斜突は衝撃対象物と斜めに突当た
るという他の衝突形態とは異なる特徴があるので、斜突
用の閾値を設定して乗員保護をより確実に行うようにす
ることが望ましい。斜突の場合には、車両の剛性により
従来の閾値Lowよりも上となる閾値SLA−Aとした
方が好ましい場合、その逆に下となる閾値SLA−Bと
した方が好ましい場合とがある。よって、各車両毎に斜
突試験やシミュレーション等を行って、当該車両に最適
な斜突用閾値を設定しておくことが推奨される。
【0069】また、図8(B)に示す展開出力判定マッ
プについては、例えば正突の場合は一般に閾値PWLo
wを設定して低出力でのエアバック展開、ソフトクラッ
シュ等では閾値PWHiを設定して高出力でエアバック
展開がされるようになっている。この展開出力判定マッ
プにおいても、斜突用の閾値を設定して乗員保護をより
確実に行うようにすることが望ましい。なお、図8
(B)に示す展開出力判定マップの縦軸は、点火判定マ
ップとは異なり、フロントLG及びRGのいずれか大き
い方とされる。
【0070】エアバック展開の出力についても従来の閾
値Lowよりも上となる閾値OBL−Aとした方が好ま
しい場合、その逆に下となる閾値OBL−Bとした方が
好ましい場合とがある。よって、エアバックの展開出力
についても各車両毎に斜突試験やシミュレーション等を
行って、当該車両に最適な斜突用閾値を設定しておくこ
とが好ましい。
【0071】以下さらに、前述のように構成される衝突
形態判別装置20をエアバック装置50の起動制御装置
に適用した場合について、エアバック装置60の点火判
定マップ及び展開出力判定マップの閾値を最適に設定す
るまでの動作について説明する。図9は実施例の衝突形
態判別装置20のマイクロコンピュータ40により実行
される衝突形態判別処理ルーチンの一例を含むフローチ
ャートである。このルーチンは、例えば車両のIGスイ
ッチがオンされたとき等から実行される。
【0072】上記衝突判別処理ルーチンが実行される
と、マイクロコンピュータ40のCPU42は、フロア
センサ22並びに左及び右フロントセンサ24、26か
らフロアG及びフロントLG、RGを読み込む(ステッ
プ100)。さらに、平均減速度算出部32がこれら各
々の平均車両減速度V(t)、LV(t)、RV(t)
を算出する(ステップ102)。
【0073】斜突判定部34は、上記3つの平均車両減
速度を用いて絶対値|RV(t)−LV(t)|、絶対
値|V(t)−RV(t)|及び絶対値|V(t)−L
V(t)|を求めつつ(ステップ104)、前記第1判
定マップで特定点が閾値THAを越えたか、否かを判定
する。この判定で特定点が閾値THAを越え斜突の可能
性ありとの第1の判定があると(ステップ106)、さ
らに前記第2判定マップで特定点が閾値THBを越えた
か、否かの判定を行う(ステップ108)。ステップ1
08でも、特定点が閾値THBを越えて斜突の可能性あ
りとの第2の判定があると、斜突との最終的判定を行い
(ステップ112)、エアバック装置の点火閾値及び展
開出力閾値を斜突用に設定して本ルーチンによる処理を
終了する。
【0074】一方、ステップ106での第1判定マップ
による判定及びステップ108での第2判定マップによ
る判定の少なくとも一方で、特定点が閾値THA或いは
THBを越えていないとの判定があると、フロアG、フ
ロントLG、RGのいずれかが所定値を越えていないこ
とを前提に、前記処理が繰り返される(ステップ11
0)。ここでの所定値はフロアGとフロントLG、RG
に対して正突等他の衝突が発生したときの減速度値を想
定して定められる。
【0075】上記ステップ110で、フロアG、フロン
トLG、RGのいずれかが所定値を越えているような場
合は斜突以外の衝突が発生していると想定されるので、
この場合には斜突以外の衝突であると判定して(ステッ
プ116)、斜突以外の点火閾値及び展開出力閾値を設
定して(ステップ118)、本ルーチンによる処理を終
了する。
【0076】以上示したように、本実施例の衝突形態判
別装置20によれば、斜突の特徴がよく示される左側・
右側平均差(RV(t)−LV(t))を用いる第1判
定マップと、非衝突側・フロア側平均差(V(t)−R
又はL(t))を用いる第2判定マップの結果を用いて
斜突判定を行うのでより精度良い斜突判定を実現でき
る。
【0077】なお、本実施例がでは斜突判定部34がか
かる斜突判定を行う前処理として、この判定に用いる上
記平均差を演算し絶対値化して用いる例を示したが、本
発明はこれに限定するものではない。前記平均減速度算
出部32側にこのような平均差まで算出させるようにし
てもよし、或いは上記左側・右側平均差及び非衝突側・
フロア側平均差を演算させる演算部を別に設けてもよ
い。
【0078】また、このように確実に斜突を検出できる
衝突形態判定装置を適用する起動制御装置を有する乗員
保護像値は斜突時において確実に乗員を保護することが
できる。
【0079】さらに、本実施例による斜突判定は、第1
及び第2判定マップ内に閾値を設け、特定点がこれを越
えるか、否かという簡易な構成で、複数ある車両の衝突
形態から簡易に斜突の判定を行うことができる。
【0080】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0081】なお、特許請求の範囲の記載、第1減速度
検出手段はフロアセンサ22に、第2減速度検出手段は
左右フロントセンサ24、26に、平均減速度算出手段
は平均減速度算出部32に、斜突判定手段は斜突判定部
34にそれぞれ対応している。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、請求項1記載の発明によれば、車両減速度並びに左
及び右減速度の各々を平均した、車両減速度の平均車両
減速度並びに前記左及び右減速度の左及び右平均車両減
速度を斜突判定に用いるので、確実な斜突判定が可能と
なる。
【0083】また、請求項2記載の発明によれば、衝突
側と非衝突側との差となる左側・右側平均差、及び車両
本体側と非衝突側との差となる非衝突側・フロア側平均
差には斜突した車両の特徴がよく反映されるので、前記
斜突判定手段は精度を向上させた斜突判定を実現でき
る。
【0084】また、請求項3記載の発明によれば、第1
判定マップ及び第2判定マップを用いるので、斜突した
車両から検出される特徴的な減速度を用いて簡易に斜突
判定を行うことができる。
【0085】また、請求項4記載の発明によれば、第1
判定マップにおいて特定点が第1閾値を越えたこと及び
第2判定マップにおいて第2閾値を越えたことに基づい
て、斜突判定手段が斜突であるとの判定を行うので、簡
易かつ迅速に斜突判定を行うことができる。
【0086】また、請求項5記載の発明によれば、第1
減速度検出手段及び第2減速度検出手段により周期的に
検出される3つの減速度の各々について所定サンプリン
グ和が求められ平均化される。よって、ノイズ等の影響
が抑制された減速度値となるので、確実な斜突判定を実
行できる。
【0087】また、請求項6記載の発明によれば、常に
車両の最新の衝突状態を反映させながら、斜突判定手段
による斜突判定を実行できる。
【0088】また、請求項7記載の発明によれば、積分
演算の処理を用いて同様に前記平均車両減速度並びに前
記左及び右平均車両減速度を算出することができる。
【0089】また、請求項8記載の発明によれば、常に
車両の最新の衝突状態を反映させながら、斜突判定手段
による斜突判定を実行できる。
【0090】さらに、請求項9及び10記載の発明によ
れば、斜突した車両において最適な乗員保護が実行され
る乗員保護装置の起動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である衝突形態判別装置のハ
ード構成の概略を示す構成図である。
【図2】図1で示す衝突形態判別装置が車両に搭載され
たときの様子を例示する図である。
【図3】図1で示す衝突形態判定装置の概略構成を機能
ブロックを用いて示す図である。
【図4】車両の衝突形態の例を示し、図4(A)は車両
が斜突する際の様子を、図4(B)は車両がオフセット
衝突する際の様子を示す図である。
【図5】車両が左で斜突した場合のフロアセンサ及び左
右フロントセンサにより検出されるフロアG及びフロン
トLG、RGを示す図である。
【図6】(A)は斜突判定で用いる第1斜突判定マッ
プ、(B)は第2斜突判定マップの例を示した図であ
る。
【図7】エアバック装置の起動制御に衝突形態判別装置
を適用した場合について例示して図である。
【図8】(A)はエアバック装置で用いる起動用の点火
判定マップの例を、(B)は展開出力判定用の展開出力
判定マップの例を示した図である。
【図9】乗員保護装置の起動装置に適用された実施例の
衝突形態判別装置により実行される衝突形態判別処理ル
ーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 車両 20 衝突形態判別装置 22 フロアセンサ 24 左フロントセンサ 26 右フロントセンサ 30 衝突形態判定部 32 平均減速度算出部 37 斜突判定部 40 マイクロコンピュータ 42 CPU 60 乗員保護装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内の所定位置に配設され、当該車両
    の前後方向における車両減速度を所定の周期で検出する
    第1減速度検出手段と、 前記第1減速度検出手段より前側で車両の左側及び右側
    の各々に配設され、前記車両前後方向における左及び右
    減速度を所定の周期で検出する第2減速度検出手段と、 前記車両減速度の平均車両減速度並びに前記左及び右減
    速度の左及び右平均車両減速度を算出する平均減速度算
    出手段と、 前記平均車両減速度並びに前記左及び右平均車両減速度
    に基づいて、前記車両の衝突形態が斜突であるか、否か
    の判定を行う斜突判定手段とを含む、 ことを特徴とする衝突形態判定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の衝突形態判定装置にお
    いて、 前記斜突判定手段は、前記左平均車両減速度と右平均車
    両減速度との差である左側・右側平均差、及び非衝突側
    となった前記左平均車両減速度又は右平均車両減速度と
    前記平均車両減速度との差である非衝突側・フロア側平
    均差を用いて斜突判定を行う、ことを特徴とする衝突形
    態判定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の衝突形態判定装置にお
    いて、 前記斜突判定手段は、前記左側・右側平均差と前記平均
    車両減速度とで形成される第1判定マップ、及び前記非
    衝突側・フロア側平均差と前記平均車両減速度とで形成
    される第2判定マップを用いて斜突判定を行う、ことを
    特徴とする衝突形態判定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の衝突形態判定装置にお
    いて、 前記斜突判定手段は、前記第1判定マップに第1閾値を
    設定すると共に第2判定マップには第2閾値を設定し、
    前記左側・右側平均差と前記平均車両減速度とで特定さ
    れる特定点が前記第1判定マップの前記第1閾値を越え
    たこと、及び前記非衝突側・フロア側平均差と前記平均
    車両減速度とで特定される特定点が前記第2判定マップ
    の第2閾値を越えたことに基づいて、斜突であるとの判
    定を行う、ことを特徴とする衝突形態判定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の衝突
    形態判定装置において、 前記平均減速度算出手段は、前記車両減速度並びに前記
    左及び右車両減速度の各々を、所定サンプリング回数分
    について加算して前記3つの減速度各々のサンプリング
    和を得、かつ該サンプリング和を該所定サンプリング回
    数で除して、前記平均車両減速度並びに前記左及び右平
    均車両減速度を算出する、ことを特徴とする衝突形態判
    定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の衝突形態判定装置にお
    いて、 前記平均減速度算出手段は移動平均法を用い、最新の検
    出時刻から直前の前記所定のサンプリング回数分につい
    て、前記平均車両減速度並びに前記左及び右平均車両減
    速度を算出する、ことを特徴とする衝突形態判定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から4のいずれかに記載の衝突
    形態判定装置において、 前記平均減速度算出手段は、前記車両減速度並びに前記
    左及び右車両減速度の各々を、予め定めた所定時間区間
    TERMを積分区間として時間により積分して各々の時
    間積分値として車両減速度積分値並びに前記左及び右車
    両減速度積分値を得、かつ該車両減速度積分値並びに前
    記左及び右車両減速度積分値を前記所定時間区間TER
    Mで除して、前記平均車両減速度並びに前記左及び右平
    均車両減速度を算出する、ことを特徴とする衝突形態判
    定装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の衝突形態判定装置にお
    いて、 前記平均減速度算出手段は移動平均法を用い、最新の検
    出時刻から直前の前記所定時間区間TERMについて、
    前記平均車両減速度並びに前記左及び右平均車両減速度
    を算出する、ことを特徴とする衝突形態判定装置。
  9. 【請求項9】 斜突時用に設定した起動判定の閾値を有
    する乗員保護装置の起動装置に請求項1から8のいずれ
    かに記載の衝突形態判定装置を含み、 前記衝突形態判定装置の斜突判定に基づいて、前記起動
    判定の閾値を変更することを特徴とする乗員保護装置の
    起動装置。
  10. 【請求項10】 斜突時用に設定した出力判定の閾値を
    有する乗員保護装置の起動装置に請求項1から8のいず
    れかに記載の衝突形態判定装置を含み、 前記衝突形態判定装置の斜突判定に基づいて、前記出力
    判定の閾値を変更することを特徴とする乗員保護装置の
    起動装置。
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