JP2006182260A - 車両用衝突制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 衝突による車両と乗員のダメージを最少限に抑制する。
【解決手段】 自車両と他車両との衝突が避けられないと判定された場合には、自車両周辺の撮像画像の処理結果の他車両のバンパーの路面からの高さおよび傾きと、自車両のサイドメンバーの路面からの高さおよび傾きとのオフセット量を演算し、オフセット量を減少するように自車両の各車輪位置の車高を調節する。
【選択図】 図2
【解決手段】 自車両と他車両との衝突が避けられないと判定された場合には、自車両周辺の撮像画像の処理結果の他車両のバンパーの路面からの高さおよび傾きと、自車両のサイドメンバーの路面からの高さおよび傾きとのオフセット量を演算し、オフセット量を減少するように自車両の各車輪位置の車高を調節する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、衝突による車両と乗員のダメージを最少限に抑制する車両用衝突制御装置に関する。
車高の高い大型車両に衝突する場合に、自車両のバンパーが大型車両の車体下部に当接するようにショックアブゾーバーの液圧を調整して自車両の車高を変更するようにした車両用衝突制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2000−095130号公報
ところで、一般に、運転者が障害物に衝突すると判断したときには、衝突を回避するためにブレーキペダルを強く踏み込むとともに障害物を避けるようステアリング操作を行うため、車両の前端が沈み込んだり(ノーズダイブ)、左右に傾く(ローリング)などの姿勢変化がある。また、当然、障害物が車両の場合には、衝突相手の車両も衝突を避けるためにブレーキ操作やステアリング操作を行うので、相手車両の姿勢も変化する。
さらに、衝突形態も正面衝突に限らず、他車両に追突される場合やオフセット衝突がある。
さらに、衝突形態も正面衝突に限らず、他車両に追突される場合やオフセット衝突がある。
しかしながら、上述した従来の車両用衝突制御装置では、種々の衝突形態と衝突時の車両の姿勢を考慮せずに、単に自車両の車高を調節しているだけなので、衝突相手の車両のバンパーに自車両のバンパーを確実に当接させるのは難しく、自車両が相手車両に乗り上げたり、相手車両に潜り込んでしまう可能性がある。
また、自車両の車高を相手車両のバンパー位置に合わせて調節するといっても、車高の調節量には限度があるため、例えば普通乗用車のバンパーの高さをトラックやバスなどのバンパー位置まで調節することはできないので、自車両が相手車両へ乗り上げたり、相手車両に潜り込んでしまう可能性がある。
また、自車両の車高を相手車両のバンパー位置に合わせて調節するといっても、車高の調節量には限度があるため、例えば普通乗用車のバンパーの高さをトラックやバスなどのバンパー位置まで調節することはできないので、自車両が相手車両へ乗り上げたり、相手車両に潜り込んでしまう可能性がある。
自車両と他車両との衝突が避けられないと判定された場合には、自車両周辺の撮像画像の処理結果の他車両のバンパーの路面からの高さおよび傾きと、自車両のフロント(またはリヤ)サイドメンバーの路面からの高さおよび傾きとのオフセット量を演算し、オフセット量が0となるように自車両の各車輪位置の車高を調節する。
本発明によれば、衝突時に自車両と相手車両の姿勢変化があっても、自車両のフロント(またはリヤ)サイドメンバーを他車両のバンパーに確実に当接させることができ、衝突による車両と乗員のダメージを最少限に抑制することができる。
図1は一実施の形態の構成を示す。前部レーダー装置1は車両前部に設けられ、レーザー光、電波、超音波などを用いて車両前方の検出領域内に存在する障害物と自車からの距離を検出する。後部レーダー装置2は車両後部に設けられ、レーザー光、電波、超音波などを用いて車両後方の検出領域内に存在する障害物と自車からの距離を検出する。なお、検出距離に基づいて障害物との相対速度、障害物の速度および減速度を算出することができる。
前部カメラ3は車両前部に設けられ、車両前方を撮像する。また、後部カメラ4は車両後部に設けられ、車両後方を撮像する。後述する衝突制御コントローラー12は車両前後部のカメラ3、4は撮像画像を処理して車両と建造物などの識別を行い、車両の場合はトラック、バス、乗用車などの種別やバンパー高さなどを検出する。また、カメラ3、4には赤外線投光器が備えられ、衝突制御コントローラー12は夜間や暗所でも障害物を識別することができる。
車速センサー5は車両の走行速度(車速)を検出し、車高センサー6〜9は右前輪、左前輪、右後輪および左後輪の各位置の車高を検出する。また、ピッチセンサー10は車両のピッチング量を検出し、ロールセンサー11は車両のローリング量を検出する。なお、車高センサー6〜9により検出された各車輪位置の車高に基づいて車両のピッチング量とローリング量を検出することもできる。車高調節アクチュエーター13〜16は右前輪、左前輪、右後輪および左後輪の各位置の車高を調節する。舵角センサー17は操舵量を検出する。検出した操舵量や車速などに基づいて車両のローリング量を算出することができる。液圧センサー18は制動液圧を検出する。検出した制動液圧により車両の制動力を算出することができる。
衝突制御コントローラー12はCPU12a、ROM12b、RAM12c、A/Dコンバーター12dなどを備え、相手車両のバンパーに自車のフロントサイドメンバーまたはリヤサイドメンバーを当接させるとともに、相手車両への乗り上げと潜り込みが発生しないように自車の車高を制御する。
図2は一実施の形態の衝突制御プログラムを示すフローチャートである。衝突制御コントローラー12は所定時間ごとにこの衝突制御プログラムを実行する。ステップ1において自車両の走行状態を検出する。すなわち、車速センサー5により車速を、各車輪の車高センサー6〜9により各車輪位置の車高を、ピッチセンサー10により車両のピッチング量を、ロールセンサー11により車両のローリング量などを検出する。
ステップ2では自車前後部のレーダー装置1、2により自車前方と後方の障害物とその距離を検出するとともに、自車前後部のカメラ3、4により自車前方と後方の障害物を識別し、障害物が車両か否かを判別する。障害物が車両の場合はステップ3へ進み、車両でない場合はステップ21へ進む。車両の前方または後方に自車の走行上の障害となる車両が存在する場合には、ステップ3で前後部のレーダー装置1,2による検出結果と前後部のカメラ3,4による撮像画像に基づいて障害車両の状態、すなわち、障害車両の車間距離、車速、相対速度、減速度、バンパーの高さ、車幅などを検出する。
ステップ4において先に検出した自車両の状態と障害車両の状態とに基づいて障害車両との衝突を回避できないか判定する。障害車両との衝突を回避できるか否かの判定は、例えば次のようにして行う。自車両と障害車両との距離をd、相対速度をVr、制動による減速度をa、運転者のブレーキペダル操作のむだ時間をTdとすると、次式(1)が成立する場合は制動によって障害車両との衝突を回避できないと判定する。
d<−Vr・Td+(Vr)2/(2・a) ・・・(1)
また、衝突までの推定時間d/Vrと、操舵回避にかかる時間Tyとの間に次式(2)が成立するとき、操舵によって障害車両との衝突を回避できないと判定する。
d/Vr<Ty ・・・(2)
d<−Vr・Td+(Vr)2/(2・a) ・・・(1)
また、衝突までの推定時間d/Vrと、操舵回避にかかる時間Tyとの間に次式(2)が成立するとき、操舵によって障害車両との衝突を回避できないと判定する。
d/Vr<Ty ・・・(2)
制動および操舵によって障害車両との衝突を回避できると判定された場合は、この衝突制御プログラムの実行を終了する。一方、制動および操舵によっても障害車両との衝突を回避できないと判定された場合はステップ5へ進み、車両の周囲状況を検出する。すなわち、車両前後部のカメラ3、4の内、障害車両が存在する側のカメラにより撮像した画像の処理結果に基づいて、車両周囲の道路の形状、障害車両の位置、歩道やガードレールなどの有無と配置、道路縁石の有無と配置などを把握する。
ステップ6において障害車両との距離、相対速度、自車減速度などに基づいて車両周辺の衝突地点を特定する。ステップ7では、ステップ5で把握した車両周囲状況とステップ6で特定した衝突地点とに基づいて衝突地点の路面形状を特定する。ステップ8において衝突形態を予測する。すなわち、車両前後のレーダー装置1,2の障害車両の検出結果とカメラ3,4の撮像画像の処理結果とに基づいて、自車両が衝突相手の車両と正面衝突するのか、自車両が相手車両から追突されるのか、オフセットがあるのか、などを判定し、衝突形態を特定する。
ステップ9では自車両と相手車両の姿勢を計算する。すなわち、自車両の車速、減速度、車高、制動力、操舵量などに基づいて自車両のピッチング量とローリング量を計算するとともに、カメラ画像の処理結果などに基づいて相手車両のバンパーの路面からの高さとバンパーの傾き計算する。なお、相手車両のバンパーの路面からの高さは相手車両のピッチング量により変化し、バンパーの傾きは相手車両のローリング量により変化する。続くステップ10では自車両のフロント(またはリヤ)サイドメンバーの路面からの高さおよび傾きと、相手車両のバンパーの路面からの高さおよび傾きとのピッチング方向およびローリング方向のオフセット量を計算する。そして、ステップ11で自車両のフロント(またはリヤ)サイドメンバーと相手車両のバンパーとのオフセット量を減少するように、すなわち望ましくは0となるように前後左右の車高調節アクチュエーター13〜16を制御し、前後左右車輪位置の車高を調節する。
次に、衝突形態ごとの自車両の車高の調節方法を具体的に説明する。
《正面衝突》 自車両が相手車両と正面衝突する場合には、アクチュエーター13〜16により自車前後左右の車輪位置の車高を調節して自車両のフロントサイドメンバーの路面からの高さを相手車両の前部バンパーの路面からの高さに合わせる。自車両と相手車両の衝突により乗員が受けるダメージを軽減するために、車両構造の上で衝撃を吸収しやすい部位であるサイドメンバーどうしを当接するのが望ましい。自車両のフロントサイドメンバーの路面からの高さは予め認識しておくことができるが、相手車両のリヤサイドメンバーの路面からの高さを知ることは難しい。しかし、一般に、フロントサイドメンバーやリヤサイドメンバーの路面からの高さとバンパーの路面からの高さとは一致しているので、相手車両のリヤサイドメンバーの路面からの高さの代わりにバンパーの路面からの高さを用いる。
この正面衝突において、自車両の車高調節によって自車両のフロントサイドメンバーの路面からの高さを相手車両のバンパーの路面からの高さに合わせることができたとしても、自車両および相手車両の制駆動や旋回の状況により、衝突時に自車両のフロントサイドメンバーと相手車両の前部バンパーが高さ方向(路面から垂直な方向)にずれる。そこで、制駆動や旋回による車両挙動、すなわちノーズダイブ、ノーズアップ、ローリングなどを各輪の車高センサー6〜9によって検出し、自車両のフロントサイドメンバーが相手車両の前部バンパーに当接するように前後左右の各輪位置の車高をアクチュエーター13〜16により調節する。
ところが、相手車両の前部バンパー22の路面からの高さが自車両のフロントサイドメンバー20の路面からの高さよりも高く、自車両の各車輪位置の車高調節では高さを合わせることができない場合には、図3(a)の側面図および図3(b)の上面図に示すように、アクチュエーター13、14により自車左右前輪位置の車高を上限まで上げるとともに、アクチュエーター15、16により自車左右後輪位置の車高を下限まで下げ、自車両の前部を上向きにする。これにより、自車両のフロントサイドメンバー20には衝突時に上向きの力が作用し、背の高い車両と正面衝突した場合でも自車両が相手車両の下に潜り込む確率を減らすことができる。
逆に、相手車両の前部バンパー22の路面からの高さが自車両のフロントサイドメンバー20の路面からの高さよりも低く、自車両の各車輪位置の車高調節では高さを合わせることができない場合には、図4に示すように、アクチュエーター13、14により自車左右前輪位置の車高を下限まで下げるとともに、アクチュエーター15、16により自車左右後輪位置の車高を上限まで上げ、自車両の前部を下向きにする。これにより、自車両のフロントサイドメンバー20には衝突時に下向きの力が作用し、背の低い車両と正面衝突した場合でも自車両が相手車両の上に乗り上げる確率を減らすことができる。
《追突》 自車両が相手車両に追突される場合にも、基本的にはアクチュエーター13〜16により自車前後左右の車輪位置の車高を調節して自車両のサイドメンバー後端の路面からの高さを相手車両の前部バンパーの路面からの高さに合わせる。しかし、相手車両の前部バンパー32の路面からの高さが自車両のリヤサイドメンバー30の路面からの高さよりも高く、自車両の各車輪位置の車高調節では高さを合わせることができない場合には、図5(a)の側面図および図5(b)の上面図に示すように、アクチュエーター13、14により自車左右前輪位置の車高を下限まで下げるとともに、アクチュエーター15、16により自車左右後輪位置の車高を上限まで上げ、自車両の後部を上向きにする。これにより、自車両のリヤサイドメンバー30には衝突時に上向きの力が作用し、背の高い車両に追突された場合でも相手車両が自車両の上に乗り上げる確率を減らすことができる。
逆に、相手車両の前部バンパー32の路面からの高さが自車両のリヤサイドメンバー30の路面からの高さよりも低く、自車両の各車輪位置の車高調節では高さを合わせることができない場合には、図6に示すように、アクチュエーター13、14により自車左右前輪位置の車高を上限まで上げるとともに、アクチュエーター15、16により自車左右後輪位置の車高を下限まで下げ、自車両の後部を下向きにする。これにより、自車両のリヤサイドメンバー30には衝突時に下向きの力が作用し、背の低い車両に追突された場合でも相手車両が自車両の下に潜り込む確率を減らすことができる。
《オフセット衝突》 正面衝突および追突において、自車両と相手車両の衝突部位が車幅方向にオフセットしている場合でも、オフセットがない場合の正面衝突および追突時と同様に自車両の各車輪位置の車高を調節する。
図2のステップ2において障害物が車両ではないと判定された場合はステップ21へ進み、前後部のカメラ3、4の撮像画像の処理結果に基づいて障害物が建造物か否かを判定する。障害物が建造物ではないと判定された場合は、この衝突制御プログラムの実行を終了する。障害物が建造物であると判定された場合はステップ22へ進み、障害建造物の形状を特定する。続くステップ23において先に検出した自車両の状態と障害建造物までの距離とに基づいて障害建造物との衝突を回避できないか判定する。この衝突判定は上述した(1)式および(2)式により行う。
衝突回避可能であると判定された場合は、この衝突制御プログラムの実行を終了する。制動および操舵によっても障害建造物との衝突を回避できないと判定された場合はステップ24へ進み、車両の周囲状況を検出する。すなわち、車両前後部のカメラ3、4の内、障害建造物が存在する側のカメラにより撮像した画像の処理結果に基づいて車両周囲の道路の形状、障害建造物の位置、歩道やガードレールなどの有無と配置、道路縁石の有無と配置などを把握する。
ステップ25において障害建造物との距離、相対速度、自車減速度などに基づいて車両周辺の衝突地点を特定する。ステップ26では、ステップ24で把握した車両周囲状況とステップ25で特定した衝突地点とに基づいて衝突地点の路面形状を特定する。ステップ27において衝突形態を予測する。すなわち、カメラ3または4の撮像画像に基づいて自車両が障害建造物と正面衝突するのか、後退時に自車両の後部に衝突するのか、オフセットがあるのか、などを判定し、衝突形態を特定する。
ステップ28では自車両の姿勢を計算する。すなわち、自車両の車速、減速度、車高、制動力、操舵量などに基づいて自車両のピッチング量とローリング量を計算する。続くステップ29では自車両のサイドメンバーの路面からの高さおよび傾きと、画像処理結果の障害建造物の路面からの高さおよび傾きとのピッチング方向とローリング方向のオフセット量を計算する。そして、ステップ11で自車両のフロント(またはリヤ)サイドメンバーと障害建造物とのオフセット量が0となるように前後左右の車高調節アクチュエーター13〜16を制御し、前後左右車輪位置の車高を調節する。
なお、障害建造物との衝突に際しても、障害建造物の路面からの高さと自車両のフロント(またはリヤ)サイドメンバーの路面からの高さとのオフセット量が解消できない場合には、上述した障害車両との衝突の際の車高調節と同様に、衝突形態に応じて、自車両前輪位置の車高を上限まで上げるとともに後輪位置の車高を下限まで下げるか、または逆に、自車両前輪位置の車高を下限まで下げるとともに後輪位置の車高を上限まで上げる車高調節を行う。
このように、一実施の形態によれば、自車両と他車両との衝突が避けられないと判定された場合には、自車両周辺の撮像画像の処理結果の他車両のバンパーの路面からの高さおよび傾きと、自車両のフロント(またはリヤ)サイドメンバーの路面からの高さおよび傾きとのオフセット量を演算し、オフセット量を減少するように自車両の各車輪位置の車高を調節するようにしたので、衝突時に自車両と相手車両の姿勢変化があっても、自車両のフロント(またはリヤ)サイドメンバーを他車両のバンパーに確実に当接させることができ、衝突による車両と乗員のダメージを最少限に抑制することができる。
また、一実施の形態によれば、正面衝突と予測され、かつ、他車両のバンパーの路面からの高さが自車両のフロントサイドメンバーの路面からの高さより高く、両者のオフセット量が解消できない場合には、自車両の前輪位置の車高を上限まで上げるとともに後輪位置の車高を下限まで下げるようにしたので、正面衝突時に自車両が他車両の下に潜り込む確率を減らすことができる。
一実施の形態によれば、正面衝突と予測され、かつ、他車両のバンパーの路面からの高さが自車両のフロントサイドメンバーの路面からの高さより低く、両者のオフセット量が解消できない場合には、自車両の前輪位置の車高を下限まで下げるとともに後輪位置の車高を上限まで上げるようにしたので、正面衝突時に自車両が他車両の上に乗り上げる確率を減らすことができる。
一実施の形態によれば、自車両が他車両から追突されると予測され、かつ、他車両のバンパーの路面からの高さが自車両のリヤサイドメンバーの路面からの高さより高く、両者のオフセット量が解消できない場合には、自車両の後輪位置の車高を上限まで上げるとともに前輪位置の車高を下限まで下げるようにしたので、他車両による後方からの追突時に自車両が他車両の下に潜り込む確率を減らすことができる。
一実施の形態によれば、自車両が他車両から追突されると予測され、かつ、他車両のバンパーの路面からの高さが自車両のリヤサイドメンバーの路面からの高さより低く、両者のオフセット量が解消できない場合には、自車両の後輪位置の車高を下限まで下げるとともに前輪位置の車高を上限まで上げるようにしたので、他車両による後方からの追突時に自車両が他車両の上に乗り上げる確率を減らすことができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、車高調節アクチュエーター13〜16が車高調節手段を、車速センサー5が車速検出手段を、レーダー装置1,2が距離検出手段を、カメラ3,4および衝突制御コントローラー12が撮像画像処理手段を、ピッチセンサー10、ロールセンサー11、車高センサー6〜9がピッチ/ロール検出手段を、衝突制御コントローラー12が衝突判定手段、オフセット量演算手段、衝突制御手段および衝突形態予測手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
1 前部レーダー装置
2 後部レーダー装置
3 前部カメラ
4 後部カメラ
5 車速センサー
6 右前輪車高センサー
7 左前輪車高センサー
8 右後輪車高センサー
9 左後輪車高センサー
10 ピッチセンサー
11 ロールセンサー
12 衝突制御コントローラー
12a CPU
12b ROM
12c RAM
12d A/Dコンバーター
13 右前輪車高調節アクチュエーター
14 左前輪車高調節アクチュエーター
15 右後輪車高調節アクチュエーター
16 左後輪車高調節アクチュエーター
17 舵角センサー
18 液圧センサー
2 後部レーダー装置
3 前部カメラ
4 後部カメラ
5 車速センサー
6 右前輪車高センサー
7 左前輪車高センサー
8 右後輪車高センサー
9 左後輪車高センサー
10 ピッチセンサー
11 ロールセンサー
12 衝突制御コントローラー
12a CPU
12b ROM
12c RAM
12d A/Dコンバーター
13 右前輪車高調節アクチュエーター
14 左前輪車高調節アクチュエーター
15 右後輪車高調節アクチュエーター
16 左後輪車高調節アクチュエーター
17 舵角センサー
18 液圧センサー
Claims (5)
- 自車両の各車輪位置の車高を調節する車高調節手段と、
自車両の車速を検出する車速検出手段と、
自車両周辺の他車両までの距離を検出する距離検出手段と、
自車両周辺を撮像し、撮像画像を処理する撮像画像処理手段と、
自車両のピッチング量およびローリング量を検出するピッチ/ロール検出手段と、
前記車速検出手段により検出した車速、前記距離検出手段により検出した他車両までの距離、および前記撮像画像処理手段による画像処理結果に基づいて、自車両と他車両との衝突が避けられるか否かを判定する衝突判定手段と、
自車両と他車両との衝突が避けられないと判定された場合には、前記撮像画像処理手段による画像処理結果の他車両のバンパーの路面からの高さおよび傾きと、自車両のフロント/リヤサイドメンバーのうち衝突側のサイドメンバーの路面からの高さおよび傾きとのオフセット量を演算するオフセット量演算手段と、
前記オフセット量を減少するように前記車高調節手段により自車両の各車輪位置の車高を調節する衝突制御手段とを備えることを特徴とする車両用衝突制御装置。 - 請求項1に記載の車両用衝突制御装置において、
前記距離検出手段の距離検出結果と前記撮像画像処理手段の画像処理結果に基づいて自車両と他車両との衝突形態を予測する衝突形態予測手段を備え、
前記衝突制御手段は、前記衝突形態予測手段により正面衝突と予測され、かつ、他車両のバンパーの路面からの高さが自車両の前記衝突側のサイドメンバーの路面からの高さより高く、両者のオフセット量が解消できない場合には、前記車高調節手段により自車両の前輪位置の車高を上限まで上げるとともに後輪位置の車高を下限まで下げることを特徴とする車両用衝突制御装置。 - 請求項1に記載の車両用衝突制御装置において、
前記距離検出手段の距離検出結果と前記撮像画像処理手段の画像処理結果に基づいて自車両と他車両との衝突形態を予測する衝突形態予測手段を備え、
前記衝突制御手段は、前記衝突形態予測手段により正面衝突と予測され、かつ、他車両のバンパーの路面からの高さが自車両の前記衝突側のサイドメンバーの路面からの高さより低く、両者のオフセット量が解消できない場合には、前記車高調節手段により自車両の前輪位置の車高を下限まで下げるとともに後輪位置の車高を上限まで上げることを特徴とする車両用衝突制御装置。 - 請求項1に記載の車両用衝突制御装置において、
前記距離検出手段の距離検出結果と前記撮像画像処理手段の画像処理結果に基づいて自車両と他車両との衝突形態を予測する衝突形態予測手段を備え、
前記衝突制御手段は、前記衝突形態予測手段により自車両が他車両から追突されると予測され、かつ、他車両のバンパーの路面からの高さが自車両の前記衝突側のサイドメンバーの路面からの高さより高く、両者のオフセット量が解消できない場合には、前記車高調節手段により自車両の後輪位置の車高を上限まで上げるとともに前輪位置の車高を下限まで下げることを特徴とする車両用衝突制御装置。 - 請求項1に記載の車両用衝突制御装置において、
前記距離検出手段の距離検出結果と前記撮像画像処理手段の画像処理結果に基づいて自車両と他車両との衝突形態を予測する衝突形態予測手段を備え、
前記衝突制御手段は、前記衝突形態予測手段により自車両が他車両から追突されると予測され、かつ、他車両のバンパーの路面からの高さが自車両の前記衝突側のサイドメンバーの路面からの高さより低く、両者のオフセット量が解消できない場合には、前記車高調節手段により自車両の後輪位置の車高を下限まで下げるとともに前輪位置の車高を上限まで上げることを特徴とする車両用衝突制御装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004379753A JP2006182260A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 車両用衝突制御装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009090816A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両の衝突判定装置 |
CN112721846A (zh) * | 2020-04-07 | 2021-04-30 | 西华大学 | 安全的电动轿车追尾时前保险杠主动保护方法 |
-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004379753A patent/JP2006182260A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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