JP5001527B2 - 硬化性樹脂組成物、積層体、およびそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
他の透明導電性成形体としては、基材表面にITOを蒸着させて透明導電膜を形成したものが知られている。しかし、蒸着が120℃程度の高温で行われるため、使用できる基材に制限がある。そのため、基材に用いることができる合成樹脂は、ごく一部に限られている。
例えば、単層カーボンナノチューブを強酸中で超音波処理することにより短く切断して分散させる方法が提案されている(非特許文献1)。しかし、単層カーボンナノチューブを強酸中で処理するため、操作が煩雑となり、工業的に適した方法ではなく、その分散化の効果も十分とはいえない。
R.E.Smalley等,Science,vol.280,1998年,p.1253−1256 J.Chen等,Science,vol.282,1998年,p.95−98
本発明の硬化性樹脂組成物の製造方法は、カーボンナノチューブ(a)と、前記(メタ)アクリル系重合体(b)と、重合性単量体(c)と、光重合開始剤(d−1)とを混合し、混合物に超音波を照射することを特徴とする。
本発明の積層体は、基材の表面に、本発明の硬化性樹脂組成物の硬化膜を有することを特徴とする。
本発明の硬化性樹脂組成物の製造方法によれば、導電性が高く、着色が抑えられ、高い透明性を有し、かつ基材への密着性のよい硬化膜を形成できる硬化性樹脂組成物を得ることができる。
本発明の積層体は、高い導電性を長期間維持でき、かつ硬化膜に由来する着色が抑えられ、高い透明性を有するものとなる。
本発明の積層体の製造方法によれば、高い導電性を長期間維持でき、かつ硬化膜に由来する着色が抑えられ、高い透明性を有するた積層体を得ることができる。
<カーボンナノチューブ(a)>
カーボンナノチューブ(a)は、例えば、厚さ数原子層のグラファイト状炭素原子面を丸めた円筒、または該円筒が複数個入れ子構造になったものであり、外径がnmオーダーの極めて微小な物質である。
カーボンナノチューブ(a)としては、通常のカーボンナノチューブ、すなわち、単層カーボンナノチューブ、何層かが同心円状に重なった多層カーボンナノチューブ、これらがコイル状になったもの、カーボンナノチューブの片側が閉じた形をしたカーボンナノホーン、その頭部に穴があいたコップ型のナノカーボン物質、カーボンナノチューブ(a)の類縁体であるフラーレン、カーボンナノファイバー等が挙げられる。
カーボンナノチューブ(a)は、ボールミル、振動ミル、サンドミル、ロールミル等のボール型混練装置等を用いて粉砕されていてもよく、化学的、物理的処理によって短く切断されていてもよい。
(メタ)アクリル系重合体(b)は、下記一般式(I)で表される(メタ)アクリル系単量体(以下、「(メタ)アクリル系単量体(I)」と記す。)に由来する単位を含む重合体であり、(メタ)アクリル系単量体(I)とこれと重合可能な他のビニル系単量体(以下、「他のビニル系単量体」と記す。)とからなる共重合体が好ましい。
(メタ)アクリル系単量体(I)としては、下記式(1)で表される単量体が好ましい。
上記式(1)で表される(メタ)アクリル系単量体のうち、Y1 が、−S(O)2 OHまたは−S(O)2O-M+ の単量体が特に好ましい。
他のビニル系単量体としては、下記式(3)で表される(メタ)アクリル酸またはその塩;下記式(4)で表される(メタ)アクリル酸エステル;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物等が挙げられる。
式(4)で表される(メタ)アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルが好ましい。
以上の他のビニル系単量体のうち、メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸カリウム、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチルが特に好ましい。
(メタ)アクリル系単量体(I)と、他のビニル系単量体との割合は、(メタ)アクリル系単量体(I)99〜1質量%、他のビニル系単量体1〜99質量%が好ましい。(メタ)アクリル系単量体(I)を1質量%以上とすることにより、カーボンナノチューブ(a)を重合性単量体(c)中に充分に分散または溶解させることができる。他のビニル系単量体を1質量%以上とすることにより、(メタ)アクリル系重合体(b)の重合性単量体(c)への溶解性が良好となる。
重合用溶媒は、(メタ)アクリル系単量体(I)、他のビニル系単量体、および(メタ)アクリル系重合体(b)が溶解する溶媒であればよい。溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、四塩化炭素、二塩化エチレン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アゾ化合物としては、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチル)]−プロピオンアミド}等が挙げられる。
水溶性無機化合物としては、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩等が挙げられる。
レドックス系重合開始剤としては、前記水溶性無機化合物と水溶性還元剤との組み合わせ、過酸化水素またはヒドロペルオキシドと還元剤との組み合わせ等が挙げられる。
ラジカル重合開始剤の量は、単量体混合物100質量部に対して0.005〜5質量部が好ましい。
重合性単量体(c)は、(メタ)アクリル系重合体(b)を溶解し、該(メタ)アクリル系重合体(b)の作用によってカーボンナノチューブ(a)を分散または溶解するものであればよい。
重合性単量体(c)としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、重合性基を2つ以上有する(メタ)アクリル系化合物、スチレン、メチルスチレン、ブロモスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。これらのうち、硬化性樹脂組成物の硬化膜の透明性、耐衝撃性、耐擦傷性、易成形性の観点から、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、重合性基を2つ以上有する(メタ)アクリル系化合物が好ましい。
ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の3量化により得られるものが挙げられる。
活性水素を有するアクリル系単量体としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシ(メタ)アクリルアミド、1,2,3−プロパントリオール−1,3−ジ(メタ)アクリレート、3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
重合性単量体(c)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
光重合開始剤(d−1)としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ブチロイン、トルオイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等のカルボニル化合物;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシフォスフィンオキサイド等が挙げられる。光重合開始剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
熱重合開始剤(d−2)としては、アゾ化合物、有機過酸化物等の熱重合開始剤が挙げられる。
アゾ化合物としては、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチル)]−プロピオンアミド}等が挙げられる。
有機過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等が挙げられる。
熱重合開始剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アミン化合物(e)としては、第一級アミン化合物、第二級アミン化合物、第三級アミン化合物、第四級アンモニウム化合物、重合性のアミン化合物に由来する単位を有する重合体等が挙げられる。これらのうち、第三級アミン化合物、第四級アンモニウム化合物、重合性のアミン化合物に由来する単位を有する重合体が、カーボンナノチューブ(a)の分散性、および硬化性樹脂組成物の長期保存安定性をさらに向上させる効果が高く、好ましい。
第一級〜第三級アミン化合物としては、下記式(5)で表されるものが挙げられる。
第四級アンモニウム化合物としては、下記式(6)で表されるものが挙げられる。
第四級アンモニウム化合物としては、塩化ベンザルコニウム、塩化トリメチルベンジルアンモニウム等のハロゲン化アルキルジメチルベンジルアンモニウム;塩化アルキルジエチルベンジルアンモニウム、臭化トリエチルベンジルアンモニウム等のハロゲン化アルキルジエチルベンジルアンモニウム;塩化トリオクチルメチルアンモニウム等のハロゲン化テトラアルキルアンモニウム;水酸化トリメチルベンジルアンモニウムが好ましい。
重合性の第一級〜第三級アミン化合物としては、下記式(7)で表される重合性単量体が挙げられる。
重合性の第四級アンモニウム化合物としては、下記式(8)で表される重合性単量体が挙げられる。
他のビニル系単量体としては、上記式(7)および上記式(8)の重合性単量体と重合できるものであればよく、重合性単量体(c)への溶解性、および硬化性樹脂組成物から得られる硬化膜の透明性の観点から、(メタ)アクリル系単量体が好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、高分子化合物(f)を含有していてもよい。高分子化合物(f)を用いることにより、硬化膜の基材への密着性、強度がさらに向上する。高分子化合物(f)は、重合性単量体(c)に溶解または分散(エマルション形成)可能であり、(メタ)アクリル系重合体(b)以外のものであればよい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、界面活性剤(g)を含有していてもよい。界面活性剤(g)を用いることにより、カーボンナノチューブ(a)の重合性単量体(c)への分散または溶解がさらに促進するとともに、硬化膜の平坦性、塗布性、導電性等が向上する。
界面活性剤(g)としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等が挙げられる。
界面活性剤(g)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、シランカップリング剤(h)を含有していてもよい。シランカップリング剤(h)を用いることにより、硬化膜を有する積層体の耐水性が著しく向上する。シランカップリング剤(h)は、重合性単量体(c)に溶解するものであればよい。
シランカップリング剤(h)としては、例えば、下記式(11)で表されるシランカップリング剤が挙げられる。
エポキシ基を有するシランカップリング剤としては、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
アミノ基を有するシランカップリング剤としては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、β−アミノエチルトリメトキシシラン、γ−アミノプロポキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
チオール基を有するシランカップリング剤としては、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、β−メルカプトエチルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
水酸基を有するシランカップリング剤としては、β−ヒドロキシエトキシエチルトリエトキシシラン、γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
エポキシシクロヘキシル基を有するシランカップリング剤としては、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、コロイダルシリカ(i)を含有していてもよい。コロイダルシリカ(i)を用いることにより、硬化性樹脂組成物の硬化膜を有する積層体は、表面硬度および耐候性が著しく向上する。
コロイダルシリカ(i)としては、水、有機溶媒または水と有機溶媒との混合溶媒に分散されているものが好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、カーボンナノチューブ(a)、(メタ)アクリル系重合体(b)、重合性単量体(c)、および光重合開始剤(d−1)または熱重合開始剤(d−2)を必須成分とし、必要に応じてアミン化合物(e)、高分子化合物(f)、界面活性剤(g)、シランカップリング剤(h)、コロイダルシリカ(i)を含有するものである。
本発明の硬化性樹脂組成物は、カーボンナノチューブ(a)、(メタ)アクリル系重合体(b)、重合性単量体(c)、光重合開始剤(d−1)または熱重合開始剤(d−2)、および必要に応じて他の成分を混合することによって製造される。
混合には、超音波発振器、ホモジナイザー、スパイラルミキサー、プラネタリーミキサー、ディスパーサー、ハイブリットミキサー等の撹拌または混練装置が用いられることが好ましい。
超音波照射処理後、さらに、ボールミル、振動ミル、サンドミル、ロールミル等のボール型混練装置を用いて分散または溶解を徹底化することが好ましい。
本発明の積層体は、基材の表面に、本発明の硬化性樹脂組成物の硬化膜を有するものである。
基材としては、合成樹脂のフィルム、シート、発泡体、多孔質膜、エラストマー、各種成形体;木材、紙材、セラミックス、繊維、不織布、炭素繊維、炭素繊維紙、ガラス板、ステンレス板等が挙げられる。
本発明の積層体においては、必要に応じて硬化膜の上に反射防止膜を設けてもよい。また、基材の一方の面に本発明の硬化性樹脂組成物の硬化膜を設け、他方の面に反射防止膜、拡散層、接着層等の他の機能性薄膜を設けてもよい。
本発明の積層体の製造方法としては、(i)基材に硬化性樹脂組成物を塗布し、硬化させる方法;(ii)型の内面に、硬化性樹脂組成物を塗布し、硬化させて硬化膜を形成した後、型内に重合性原料または溶融樹脂を流し込み、固化させて基材を形成し、基材とともに硬化膜を型から剥離する方法;(iii)型と基材との間に硬化性樹脂組成物を流し込んで硬化させて硬化膜を形成した後、基材とともに硬化膜を型から剥離する方法等が挙げられる。
(ii)の方法で用いられる型としては、注型重合用の鋳型、成形用型等が挙げられる。鋳型が2枚の表面平滑な板状物からなる場合、表面平滑な板状積層体を得ることができる。この際、硬化膜を一方の鋳型に形成してもよく、両方の鋳型に形成してもよい。
キャスト重合法としては、例えば、硬化性樹脂組成物が光硬化性の場合、硬化性樹脂組成物をガラス板からなる注型重合用のガラス型の内面に塗布し、光硬化させた後、ガラス型内に重合性原料を流し込んで重合させる方法が挙げられる。ガラス型は、例えば、2枚のガラス板の間に、軟質ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体等からなるガスケットを挟み込み、これらをクランプ等で固定することにより、組み立てられる。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリルジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
単量体混合物の一部が重合した重合体と単量体混合物との混合物における、単量体の重合率は35質量%以下が好ましい。
カーボンナノチューブ(a)としては、ILJIN社製、CVD法により製造された多層カーボンナノチューブ(以下、カーボンナノチューブ(a1)と記す。)を使用した。
実施例および比較例で得られた硬化性樹脂組成物の状態、積層体の表面抵抗値、全光線透過率、表面外観については、下記の方法により測定、評価した。
(硬化性樹脂組成物の状態)
目視により硬化性樹脂組成物の状態を観察し、以下の基準で評価した。
○:溶液状態で目視上均一な組成物。
×:溶液状態で目視上不均一な組成物。
25℃、15%RHの条件下で硬化性樹脂組成物の硬化膜の表面抵抗値の測定を行った。表面抵抗値が108 Ω以上の場合は二探針法(電極間距離:20mm)を用い、表面抵抗値が107 Ω以下の場合は四探針法(各電極間距離:5mm)を用いた。
(全光線透過率)
全光線透過率(%)は、日本電色工業(株)製、HAZEMETER NDH2000により測定した。
(表面外観)
目視により積層体の硬化膜の色調および状態を観察し、状態については以下の基準で評価した。
○:表面が均一な硬化膜が形成された。
×:カーボンナノチューブが不均一に存在する硬化膜が形成された。
(製造例1)
メタクリル酸2−スルホエチルナトリウム/メタクリル酸カリウム/メタクリル酸メチル共重合体:
メタクリル酸2−スルホエチルナトリウム2質量部、メタクリル酸カリウム1質量部、メタクリル酸メチル17質量部、テトラフヒドロフラン35質量部、メタノール35質量部、脱イオン水10質量部を、コンデンサーを備えたセパラブルフラスコ中で窒素雰囲気下に攪拌した。重合開始剤として2,2’−アゾビス(2、4−ジメチルバレロニトリル0.15質量部を添加して60℃に昇温した。6時間攪拌を続けたところ、透明な重合体溶液が得られた。重合中、重合溶液は均一に保たれており、ポリマーの析出、沈降、重合溶液の白濁は観測されなかった。室温で冷却後、イソプロパノール500質量部で再沈処理を行い、白色粉体を回収し、真空乾燥機中40℃で乾燥し、(メタ)アクリル系重合体(b1)を得た。
(製造例2)
ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートモノメチルエーテル共重合体:
撹拌羽根付きガラス製フラスコに、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド188質量部、メタノール228質量部を投入し、撹拌しながらジメチル硫酸136質量部、メタノール41.3質量部の混合物を、内温が15℃以下となる様に滴下し、滴下終了後30分間撹拌を続けジメチル硫酸で4級化されたジメチルアミノプロピルメタクリルアミド318質量部を含む溶液593.3質量部を得た。
(重合性単量体(c1)の調製)
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(商品名:KAYARAD DPHA、日本化薬(株)製)50質量部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業(株)製)40質量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル(商品名:HEA、大阪有機化学工業(株)製)10質量部を混合し、重合性単量体(c1)を調製した。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(商品名:KAYARAD DPHA、日本化薬(株)製)40質量部、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業(株)製)50質量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル(商品名:HEA、大阪有機化学工業(株)製)10質量部を混合し、重合性単量体(c2)を調製した。
硬化性樹脂組成物1:
(メタ)アクリル系重合体(b1)5質量部、カーボンナノチューブ(a1)0.05質量部を、重合性単量体(c1)100質量部に加え、室温にて混合し、超音波ホモジナイザー処理(SONIC社製 vibra cell 20kHz)を1時間実施した後、光重合開始剤としてベンゾインイソプロピルエーテル(商品名:セイクオールBIP、精工化学(株)製、以下BIPとも記載する。)1.5質量部を添加し、硬化性樹脂組成物1を得た。硬化性樹脂組成物1の評価結果を表1に示す。
硬化性樹脂組成物1を、鏡面を有するステンレス板の鏡面側に滴下し、その上に厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(以下PETとも記載する)製の2軸延伸フィルム(帝人(株)製)を配置し、JIS硬度30°のゴムロームにてしごき、硬化性樹脂組成物1の厚さを30μmに設定した。その後、出力40Wの蛍光紫外線ランプ((株)東芝製、FL40BL)の下10cmの位置を、PETフィルム面を上にして、0.8m/分のスピードで通過させ、硬化性樹脂組成物1を前硬化させた後、PETフィルムを剥離した。ついで、出力30W/cmの高圧水銀灯の下20cmの位置を、塗膜を上にして、0.8m/cmのスピードで通過させ、硬化性樹脂組成物1を硬化させ、硬化膜を形成した。硬化膜が形成された2枚のステンレス板を、硬化膜が内側になるように対向させ、周囲を軟質塩化ビニル樹脂製のガスケットで封じ、注型重合用の型を作製した。この注型重合用の型に、重合率20質量%のメタクリル酸メチル部分重合体100質量部および2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.05質量部からなる重合性原料を注入し、対向するステンレス板の間隔を2mmに調整し、80℃水浴中で1時間、ついで130℃の空気炉で1時間重合した。冷却後ステンレス板から樹脂板を剥離することにより、表面に硬化膜を有する積層体1を得た。積層体1の評価結果を表1に示す。
硬化性樹脂組成物2:
(メタ)アクリル系重合体(b1)5質量部、カーボンナノチューブ(a1)0.05質量部、アミン化合物(e1)16質量部を、重合性単量体(c2)100質量部に加え、室温にて混合し、超音波ホモジナイザー処理(SONIC社製 vibra cell 20kHz)を1時間実施した後、BIP 1.5質量部を添加し、硬化性樹脂組成物2を得た。硬化性樹脂組成物2の評価結果を表1に示す。
硬化性樹脂組成物2を、アクリル樹脂板(厚さ3mm)上に滴下し、その上に厚さ12μmのPETフィルム(帝人(株)製)を配置し、JIS硬度30°のゴムロームにてしごき、硬化性樹脂組成物2の厚さを30μmに設定した。その後、出力40Wの蛍光紫外線ランプ((株)東芝製、FL40BL)の下10cmの位置を、PETフィルム面を上にして、0.8m/分のスピードで通過させ、硬化性樹脂組成物2を前硬化させた後、PETフィルムを剥離した。ついで、出力30W/cmの高圧水銀灯の下20cmの位置を、塗膜を上にして0.8m/cmのスピードで通過させ、硬化性樹脂組成物2を硬化させることにより、表面に硬化膜を有する積層体2を得た。積層体2の評価結果を表1に示す。
硬化性樹脂組成物3:
カーボンナノチューブ(a1)0.05質量部を、重合性単量体(c2)100質量部に加え、室温に混合し、超音波ホモジナイザー処理(SONIC社製 vibra cell 20kHz)を1時間実施した後、BIP 1.5質量部を添加し、硬化性樹脂組成物3を得た。硬化性樹脂組成物3の評価結果を表1に示す。
硬化性樹脂組成物3を用いること以外は実施例1と同様にして、表面に硬化被膜を有する積層体3を得た。積層体3の評価結果を表1に示す。
Claims (5)
- カーボンナノチューブ(a)と、下記一般式(I)で表される(メタ)アクリル系単量体に由来する単位を含む(メタ)アクリル系重合体(b)と、重合性単量体(c)と、光重合開始剤(d−1)とを含有する硬化性樹脂組成物。
- アミン化合物(e)をさらに含有する、請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
- カーボンナノチューブ(a)と、下記一般式(I)で表される(メタ)アクリル系単量体に由来する単位を含む(メタ)アクリル系重合体(b)と、重合性単量体(c)と、光重合開始剤(d−1)とを混合し、混合物に超音波を照射する硬化性樹脂組成物の製造方法。
- 基材の表面に、請求項1または請求項2記載の硬化性樹脂組成物の硬化膜を有する積層体。
- 基材の表面に、請求項1または請求項2記載の硬化性樹脂組成物の硬化膜を有する積層体の製造方法であって、
型の内面に、前記硬化性樹脂組成物を塗布し、硬化させて硬化膜を形成した後、
型内に重合性原料または溶融樹脂を流し込み、固化させて基材を形成し、該基材とともに前記硬化膜を型から剥離する積層体の製造方法。
Priority Applications (5)
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