JP5000523B2 - 脂肪酸に由来するヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールから製造されたプレポリマー - Google Patents

脂肪酸に由来するヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールから製造されたプレポリマー Download PDF

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Description

この出願は、2004年10月25日に出願された、米国仮出願第60/622,221号の利益を主張する。
本発明は、ポリイソシアネートと、天然油に由来するある種のポリオール材料との反応において製造されたウレタン基含有プレポリマーに関する。本発明はまた、このようなプレポリマーから製造された、ポリウレタンおよびその他のポリマーにも関する。
ポリウレタンは、クッションフォーム、自動車車体部品、ホイール、キャスターおよびその他のキャストおよびスプレーエラストマー、構造用フォーム、断熱フォーム、コーティング、接着剤およびシーラントを含む多種多様な用途に用いられる。水性ポリウレタン分散液は、多様なフィルム、コーティング、接着剤およびシーラント用途において用いられる。これに加えて、他のポリマー型の中に結合されるか、またはこれらとブレンドされたポリウレタンまたはポリウレアセグメントを含有する、種々のハイブリッドポリマー材料もある。これらの様々な型のポリウレタンおよびハイブリッド材料を形成するために、イソシアネート官能性およびイソシアネート反応性成分が必要とされる。多くの場合、これらの成分は、いくつかの用途に特異的な利点、例えば望ましい粘度、低VOC、特異的反応性基、有利な成分比などを得るために、より単純な出発原料から調製される。非常に多くの場合、これは、過剰のポリイソシアネートと、1またはそれ以上のイソシアネート反応性材料との反応を通して、イソシアネート末端プレポリマーを形成することによって行われる。しかしながら、これらの成分比は、所望であれば、末端ヒドロキシル基またはその他のイソシアネート反応性基を有するアダクトを形成するために逆転させることができる。イソシアネート反応性材料の最も普通の型は、ポリエーテルポリオールおよびポリエステルポリオールである。これらのポリエーテルポリオールは、最も典型的には、プロピレンオキシドのポリマーであるか、またはプロピレンオキシド/エチレンオキシド混合物である。このポリエステルポリオールは、環状ラクトン、例えばカプロラクトンに由来するものでもよく、または低分子量ポリオールおよびジカルボン酸無水物、例えばブタンジオール/アジペートポリマーに由来するものでもよい。
これらのポリエーテルおよびポリエステルポリオールは殆どの場合、油、ガス、または石炭供給原料に由来する。これらの供給原料は再生可能でないので、これらが由来する天然資源の枯渇についての懸念がある。これに加えて、地政学的要因が、これらの資源のコストを予測不可能にすることが多い。これらの理由から、再生可能な資源に由来するポリオールを開発する要望がある。様々な型のこのようなポリオールが開発されてきた。しかしながらこれらのポリオールは、構造、反応性、極性、適合性およびその他の物理的および化学的特徴において、通常入手可能なポリエーテルおよびポリエステルポリオールとは大きく異なるものであり、したがってこれらは、大部分の用途において、これらの材料の、不意に現れた代替物にはならなかった。これまでのところ、再生可能な資源に由来するポリオールは、限定された用途しか見出していない。
したがって、ポリウレタンを製造するために用いられる原料の有意部分が、再生可能な資源に由来する、水相中のポリウレタン粒子の分散液を提供することが望ましいであろう。
この発明は、少なくとも1つのウレタン基を有するプレポリマーであって、少なくとも1種のイソシアネートと、脂肪酸に由来する少なくとも1種のヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオール(HMPP)を含有するイソシアネート−反応性材料との反応生成物を含んでなるプレポリマーである。
このプレポリマーは、ポリウレタン、ポリウレア、ポリエステル、UV硬化性材料、種々のハイブリッドポリマーなどを含む、多様なポリマー材料を製造するのに有用である。
いくつかの例におけるポリマー材料は、従来の脂肪族ポリエステルポリオール、例えばアジペート、さらにはカプロラクトンをベースとするポリエステルポリオール用いて製造された同様の材料よりも、改良された加水分解抵抗性/安定性を示す。
これらのポリマー材料は多くの場合、従来のポリエーテルポリオールから製造された同様の材料よりも低い吸水性を示し、これらを、例えば防水膜などの用途に対して特に有用にする。低い吸水性はまた、このポリマー材料を、多くの接着剤用途、および一般に最終製品が湿潤条件または水との直接接触に暴露されるあらゆる用途において有用にする。
これらのポリマー材料はまた時には、良好な酸エッチング抵抗性を示す。これは、耐候性の観点から重要なパラメーターである。本発明を用いて製造されたコーティングは、特に硬度と可撓性との間のバランスが望まれる用途において、良好な可撓性を示すことが多い。
本発明のプレポリマーは、イソシアネート化合物またはその混合物と、少なくとも1種のイソシアネート反応性材料との反応生成物である。このイソシアネート−反応性材料は、下記に詳述するように、脂肪酸に由来する少なくとも1種のヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオール(HMPP)を含む。「脂肪酸に由来する」という用語は、本明細書において、脂肪酸または脂肪酸エステルを出発原料または中間体として用いた材料のことを言うために用いられる。
このプレポリマーは、平均して1分子あたり少なくとも1つのウレタン基を有することを特徴とし、典型的には1分子あたり1を超える数のウレタン基を含有するであろう。ウレタン基の数は、各々の場合において、1種以上のイソシアネート反応性材料の官能価(すなわち、1分子あたりのイソシアネート反応性基の数)、イソシアネート化合物の官能価、およびこのプレポリマーを調製するために用いられる1種以上のイソシアネート反応性材料およびイソシアネート化合物の化学量論比によって決定されるであろう。このプレポリマーは一般に、さらに反応性官能基、例えばイソシアネート、ヒドロキシル、カルボン酸、カルボン酸無水物、エポキシド、アミノ、シランまたはエチレン不飽和を有するものとして特徴付けられる。このプレポリマーは適切には、約200,000よりも大きくなく、特に約50,000よりも大きくない分子量を有する。好ましいプレポリマーは、約500から、または約800から、または約1,000から、または約1,200から、約25,000まで、または約15,000まで、または約12,000まで、または約8,000まで、または約6,000までの数平均分子量を有する。
このプレポリマーは好ましくは、室温(約22℃)で液体であるか、または固体であるならば80℃よりも大きくなく、特に50℃よりも大きくない融解温度を有するものである。
ウレタンの調製に用いるのに適したイソシアネートは、多種多様な有機モノ−およびポリイソシアネートを包含する。ポリイソシアネートが一般に好ましい。適切なモノイソシアネートは、ベンジルイソシアネート、トルエンイソシアネート、フェニルイソシアネート、およびアルキル基が1〜12個の炭素原子を含有するアルキルイソシアネートを包含する。適切なポリイソシアネートは、芳香族、脂環式および脂肪族イソシアネートを包含する。ポリイソシアネートの例は、m−フェニレンジイソシアネート、トリレン−2,4−ジイソシアネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−および/または1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(シス−またはトランス−異性体のいずれをも包含する)、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート、テトラメチレン−1,4−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサヒドロトリレンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキサンイソシアネート)(H12MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、メトキシフェニル−2,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(PMDI)、トリレン−2,4,6−トリイソシアネート、および4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネートを包含する。好ましくはこのポリイソシアネートは、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、PMDI、トリレン−2,4−ジイソシアネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート、またはこれらの混合物である。ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、およびこれらの混合物は、総称的にMDIと呼ばれ、すべてを用いることができる。トリレン−2,4−ジイソシアネート、トリレン−2,6−ジイソシアネート、およびこれらの混合物は、総称的にTDIと呼ばれ、すべてを用いることができる。
ビウレット基、ウレア基、カルボジイミド基、アロフォネート基および/またはイソシアヌレート基を含有する前記ポリイソシアネート基のいずれかの誘導体も、用いることができる。これらの誘導体は多くの場合、増加したイソシアネート官能価を有し、望ましくは、より高度に架橋された生成物が望まれる場合に用いられる。
このイソシアネート反応性材料は、下記に詳述するように、脂肪酸に由来する少なくとも1種のヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオール(HMPP)を含む。HMPPは、1分子あたり少なくとも1つのエステル基および1分子あたり少なくとも1つの(−CH2OH)基を有することを特徴とする。このHMPPは都合よくは、12〜26個の炭素原子を有するヒドロキシメチル基含有脂肪酸、またはそのようなヒドロキシメチル化脂肪酸のエステルに由来する。これは、ヒドロキシメチル基含有脂肪酸と、1分子あたり平均少なくとも1個、好ましくは少なくとも約2個のヒドロキシル基、第一級アミン基および/または第二級アミン基を有するポリオール、ヒドロキシルアミンまたはポリアミン開始剤化合物とを反応させることによって調製することができる。出発原料の割合および反応条件は、得られるHMPPが、開始剤化合物中の各ヒドロキシル基、第一級アミン基および第二級アミン基に対して、ヒドロキシメチル基含有脂肪酸またはそのエステルに由来する、平均少なくとも1.3個の繰り返し単位を含有し、かつこのHMPPが、少なくとも400〜約15,000までの当量を有するように選択される。当量は、分子の数平均分子量をヒドロキシル基、第一級アミン基および第二級アミン基の合計数で割った値に等しい。
このHMPPは適切には、1分子あたり合計で平均少なくとも2個、好ましくは少なくとも2.5個、より好ましくは少なくとも2.8個から、約12個まで、より好ましくは約6個まで、さらにより好ましくは約5個までの、ヒドロキシル基、第一級アミン基および第二級アミン基を有する。このHMPPはまた適切には、少なくとも400、例えば少なくとも約600、少なくとも約650、少なくとも700、または少なくとも約725から、約15,000まで、例えば約6,000まで、約3,500まで、約1,700まで、約1,300まで、または約1,000までの当量を有する。
このHMPPは有利には、次の平均構造を有する化合物の混合物である:
Figure 0005000523
(式中、Rは、zヒドロキシル基および/または第一級または第二級アミン基を有する開始剤化合物の残基であり、ここで、zは少なくとも2であり;各Xは独立して、−O−、−NH−、または−NR’−(ここで、R’は不活性置換されたアルキル、アリール、シクロアルキルまたはアラルキル基である)であり、pは、1からzの数であり、ヒドロキシメチル−含有ポリエステルポリオール1分子あたりの[X−Z]基の平均数を表わし、Zは、1つ以上のA基を含有する直鎖または分岐鎖であり、但し、一分子あたりのA基の平均数は、≧zの1.3倍であり、各Aは独立して、A1、A2、A3、A4およびA5からなる群から選択され、但し、少なくともいくつかのA基は、A1、A2またはA3である。A1は、
Figure 0005000523
(式中、Bは、Hであるか、または別のA基のカルボニル炭素原子への共有結合であり;mは、3超の数であり、nは、0以上であり、m+nは、8〜22、特に11〜19である)である。A2は、
Figure 0005000523
(式中、Bは、前記と同じであり、vは3超の数であり、rおよびsは、各々0以上の数であり、v+r+sは、6〜20、特に10〜18である)である。A3は、
Figure 0005000523
(式中、B、v、各rおよびsは、前に規定されているとおりであり、tは、0以上の数であり、v、r、sおよびtの合計は、5〜18、特に10〜18である)である。A4は、
Figure 0005000523
(式中、wは10〜24である)であり、A5は、
Figure 0005000523
(式中、R’は、少なくとも1つの環状エーテル基および任意に1つ以上のヒドロキシル基または他のエーテル基で置換された、線状または分岐状のアルキル基である)である)。前記環状エーテル基は、飽和であってもよく、または不飽和であってもよく、他の不活性置換を含有してもよい。前記ヒドロキシル基は、アルキル鎖上にあってもよく、または環状エーテル基上にあってもよく、その両方にあってもよい。前記アルキル基は、第二末端−C(O)−または−C(O)O−基を含むことがあり、これを通して別の開始剤分子へ結合しうる。A5基は一般に、ヒドロキシメチル基含有脂肪酸またはエステルの製造の間に不純物として生成するラクトール、ラクトン、飽和または不飽和環状エーテルまたはダイマーである。A5基は、12〜50個の炭素原子を含有してもよい。
式Iにおいて、zは好ましくは2〜8、より好ましくは2〜6、さらにより好ましくは2〜5、特に約3〜5である。各Xは好ましくは−O−である。ヒドロキシルメチル化ポリオール1分子あたりのA基の総平均数は、好ましくはzの値の少なくとも1.5倍、例えばzの値の約1.5〜約10倍、zの値の約2〜約10倍、またはzの値の約2〜約5倍である。
Aは、好ましくはA1、A1とA2との混合物、A1とA4との混合物、A1、A2およびA4の混合物、A1、A2およびA3の混合物、またはA1、A2、A3およびA4の混合物であり、いずれの場合も、任意にある量のA5を含有する。A1とA2との混合物は好ましくは、A1基およびA2基を、10:90〜95:5、特に60:40〜90:10のモル比において含有する。A1とA4との混合物は好ましくは、A1基およびA4基を、99.9:0.1〜70:30、特に99.9:0.1〜85:15の比において含有する。A1、A2およびA4の混合物は好ましくは、約10〜95モルパーセントのA1基、5〜90パーセントのA2基、および約30パーセントまでのA4基を含有する。A1、A2およびA4のより好ましい混合物は、25〜70モル%のA1基、15〜40%のA2基および30%までのA4基を含有する。A1、A2およびA3の混合物は好ましくは、30〜80モル%のA1基、10〜60%のA2基および0.1〜10%のA3基を含有する。A1、A2、A3およびA4基の混合物は好ましくは、20〜50モルパーセントのA1基、1〜約65パーセントのA2基、0.1〜約10%のA3基および30%までのA4基を含有する。本発明の特に好ましいポリエステルポリオールは、20〜50%のA1基、20〜50%のA2基、0.5〜4%のA3基および15〜30%のA4基の混合物を含有する。すべての場合において、A5基は有利には、すべてのA基の0〜7%、特に0〜5%を構成する。
A基の好ましい混合物は都合よくは、A基につき、平均約0.8〜約1.5個の−CH2OH基および−CH2OB基、例えばA基につき、約0.9〜約1.3個の−CH2OHおよび/または−CH2OB基、またはA基につき約0.95〜約1.2個の−CH2OHおよび/または−CH2OB基を含有する。A基のこのような混合物は、(1)開始剤の官能価が主としてポリエーテルポリオール官能価を決定することを可能にし、(2)より低密度の分岐ポリエステルポリオールを形成する傾向がある。
「不活性置換された」基は、イソシアネート基と反応せず、かつ、ヒドロキシメチル基含有ポリエステルポリオールの調製の間、副反応にも関与しない基である。このような不活性置換基の例は、アリール、シクロアルキル、シリル、ハロゲン(特にフッ素、塩素または臭素)、ニトロ、エーテル、エステルなどを包含する。
構造IによるHMPPは、多工程方法において、少なくとも1つの構成脂肪酸鎖中に1つ以上の炭素−炭素二重結合を含有する、植物性または動物性脂肪から調製することができる。適切な脂肪は、例えば鶏脂、キャノーラ油、シトラス種油、カカオバター、コーン油、綿実油、ラード、亜麻仁油、オート油、オリーブ油、パーム油、ピーナッツ油、菜種油、糠油、サフラワー油、ゴマ油、大豆油、ひまわり油、または牛脂を包含する。
植物性または動物性脂肪は都合よくは、まず低級アルカノール、特にメタノールまたはエタノールとのトランスエルテル化(transerterification)反応に付され、構成脂肪酸のアルキルエステルを生成する。得られたアルキルエステルは、所望であれば対応する脂肪酸に加水分解されてもよいが、この工程は通常必要ではない。これらのアルキルエステル(または脂肪酸)は都合よくは、一酸化炭素および水素との反応によってヒドロホルミル化される。これは、炭素−炭素不飽和の部位において脂肪酸鎖上に−CHO基を導入する。適切なヒドロホルミル化方法は、例えば米国特許第4,731,486号および第4,633,021号、および国際公開第04/096744号パンフレットに記載されている。いくつかの脂肪酸基は、複数の炭素−炭素二重結合部位を含有する。このような場合、ヒドロホルミル化反応は、二重結合部位のすべてに−CHO基を導入しないことがある。その後の水素化工程は、−CHO基をヒドロキシメチル(−CH2OH)基へ変換する一方で、残留炭素−炭素結合を水素化して、本質的にすべての炭素−炭素不飽和を除去する。得られたヒドロメチル化脂肪酸の混合物は、次いで開始剤化合物と反応し、水または低級アルカノールの除去をともなって、ポリエステルポリオールを生成する。
開始剤は、2個以上のヒドロキシル基、第一級アミン基または第二級アミン基を含有し、ポリオール、アルカノールアミンまたはポリアミンであってもよい。特に有利な開始剤は、ポリオールである。ポリエーテルポリオール開始剤は有用であり、これは1分子あたり2〜8個、特に2〜4個のヒドロキシル基、および150〜3,000、特に200〜1,000の分子量を有するエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドのポリマーを含む。より低い(すなわち400未満、好ましくは31〜125)当量の開始剤は、ポリウレタン配合物中の連鎖延長剤および架橋剤として通常用いられている材料を含む。これらは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、エチレンジアミン、フェニレンジアミン、ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)メタン、2,4−ジアミノ−3,5−ジエチルトルエン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ−、ジ−またはトリ(イソプロパノール)アミン、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトールなどを包含する。
上記方法において製造されたヒドロキシメチル含有脂肪酸は、ヒドロキシメチル基を有していない材料、および1、2または3個のヒドロキシメチル基を有する材料の混合物である傾向がある。2および3個のヒドロキシメチル基を有する材料の割合は典型的には、2および3個の炭素−炭素二重結合を含有する出発脂肪酸(またはアルキルエステル)の割合よりも幾分低いが、それは、ヒドロホルミル化反応が、苛酷な反応条件が用いられるのでなければ、すべての炭素−炭素二重結合において発生しないことが多いからである。ヒドロホルミル化されない炭素−炭素二重結合は一般に、水素化されることになる。
このようなヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールの製造方法は、国際公開第04/096744号パンフレットに記載されている。
このように製造されたHMPPは一般に、何らかの未反応開始剤化合物を含有し、未反応ヒドロメチル化脂肪酸(またはエステル)を含有しうる。開始剤化合物は多くの場合、これらの脂肪酸(またはエステル)と単官能基的または二官能基的にのみ反応し、得られたポリエステルポリオールは多くの場合、開始剤化合物の残基に直接結合した遊離ヒドロキシル基またはアミノ基を含有する。
このHMPPは所望であれば、開始剤化合物の残基に結合したヒドロキシメチル基または官能基の1つ以上の上にポリエーテル鎖を導入するために、アルコキシル化されてもよい。HMPP上のヒドロキシル基はまた、還元性アミノ化方法を介してアミノ基に変換されてもよい。
イソシアネート反応性材料は、それに加えて、1つ以上のヒドロキシル基、第一級アミン基、第二級アミン基またはエポキシド基を有する材料を包含する、イソシアネート反応性基を有する1種以上の他の材料を含んでいてもよい。これらの他のイソシアネート反応性材料は、様々な型のものであってもよい。例えば400またはそれ以上、特に約400〜約8,000、または約500〜約3,000、または約600〜約2,000の当量を有する他のイソシアネート反応性材料を用いることができる。このようなより高い当量の材料の例は、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよびアミノ化ポリエーテルを包含する。これらは典型的には、約1〜約8、特に約1.8〜約3.5の官能価(イソシアネート反応性基/分子)を有するであろう。該ポリエーテルは、例えばプロピレンオキシド、エチレンオキシド、またはテトラヒドロフランのホモポリマー、およびプロピレンオキシドとエチレンオキシドとのランダムおよび/またはブロックコポリマーを包含する。該ポリエステルは、ポリラクトンおよびブタンジオール/アジペートポリエステルを包含する。
イソシアネート反応性材料はまた、連鎖延長剤を含んでいてもよい。本発明の目的のためには、連鎖延長剤とは、1分子あたり2つのイソシアネート反応性基、およびイソシアネート反応性基あたり400未満、好ましくは200未満、特に31〜125の当量を有する材料を意味する。このイソシアネート反応性基は好ましくは、ヒドロキシル、第一級脂肪族もしくは芳香族アミン、または第二級脂肪族もしくは芳香族アミン基である。代表的な連鎖延長剤は、アミンエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、エチレンジアミン、フェニレンジアミン、ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)メタンおよび2,4−ジアミノ−3,5−ジエチルトルエンを包含する。
ポリオール成分は、上記の高当量のポリオールに加えて、1種以上の架橋剤を含有してもよい。本発明の目的のためには、「架橋剤」とは、1分子あたり3個以上のイソシアネート反応性基を有しイソシアネート−反応性基あたり400未満の当量を有する材料である。架橋剤は好ましくは、1分子あたり3〜8個、特に3〜4個のヒドロキシル基、第一級アミン基または第二級アミン基を含有し、30〜約200、特に50〜125の当量を有する。適切な架橋剤の例は、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ−、ジ−またはトリ(イソプロパノール)アミン、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどを包含する。
該HMPPは、プレポリマーを製造するために用いられるイソシアネート反応性材料の総重量の、少なくとも10%、少なくとも25%、少なくとも少なくとも35%、少なくとも50%、または少なくとも65%を構成しうる。HMPPは、イソシアネート反応性材料の総重量の、75%以上、85%以上、90%以上、95%以上、さらには100%を構成しうる。例えば1または複数の該HMPPは、イソシアネート反応性材料の総重量の、20〜65%、35〜65%、65〜100%、または80〜100%を構成しうる。
該プレポリマーは、用いられる特定の出発原料およびこれらの相対割合に応じて、多様な型の官能基を有しうる。好ましい種類の官能基は、イソシアネート基である。該プレポリマーは、イソシアネート反応性基、例えばヒドロキシル基、または第一級アミン基または第二級アミン基を有しうる。該プレポリマーは、他の型の官能基、例えばエポキシド、カルボン酸、カルボン酸無水物、または同様な基を有してもよい。
イソシアネート官能性プレポリマー
イソシアネート官能性プレポリマーは特に有利であるが、その理由は、これらが、多種多様なポリウレタンおよびポリウレタン−ウレア生成物の調製に有用な出発材料を形成するからである。これらの材料は、1分子あたり平均少なくとも1個、好ましくは平均少なくとも1.8個のイソシアネート基を有することを特徴とする。これらの材料は、1分子あたり平均して、約2.0個から、または約2.2個から、または約2.5個から、約6個まで、約4個まで、約3.5個まで、または約3.0個までのイソシアネート基を含有しうる。
ポリイソシアネートは、本発明のイソシアネート官能性プレポリマーを調製するために好適に用いられる。ただし、モノ−およびポリイソシアネートの混合物を用いることができる。液体であるかまたは低温融解性である低分子量生成物を生成するために、1または複数のイソシアネートが、該イソシアネート反応性混合物中に存在するイソシアネート反応性基1当量あたり、1当量超のイソシアネート基を供給する量で用いられる。イソシアネート反応性基1当量あたり、少なくとも1.5、特に少なくとも1.8、さらにより好ましくは少なくとも2.0当量のイソシアネート基を供給することが好ましい。
約1モル(例えば約0.85〜約1.15、または約0.95〜約1.05モル)のポリイソシアネート化合物が、イソシアネート反応性基1当量あたり用いられるとき、これらのイソシアネート反応性材料は、ポリイソシアネートで「キャップ」される。得られたプレポリマーは、様々な分子量の生成物、ならびに何らかの未反応モノマーの統計的分布である。平均分子量は、MW(イソシアネート反応性材料)+nMW(イソシアネート)(ここで、nは、イソシアネート反応性材料1分子あたりのイソシアネート反応性基の数である)で近似される。この場合、比較的少数の未反応イソシアネート反応性基が残留し、あるとしても非常に僅かな未反応イソシアネート化合物しか存在ない。これらのプレポリマーはこのようにして、低レベルの揮発性イソシアネート化合物を有するという利点を有する。この型のイソシアネート−末端プレポリマーは、多様な用途において、例えばキャストおよびスプレーエラストマー用途、湿分硬化性シーラントおよび接着剤、二液型シーラントおよび接着剤、水性ポリウレタン分散液などにおいて有用である。各々の場合において、該プレポリマーは、特定の用途に適応させるために、特定の方法で調整されてもよい。
キャストエラストマー用途のためには、高い光安定性が必要な場合以外は、芳香族ポリイソシアネート、例えばトルエンジイソシアネート、MDIおよびPMDI、またはこれらと脂肪族ポリイソシアネートとの混合物が好ましい。良好な光安定性が必要とされる場合、脂肪族ポリイソシアネート、例えばH12MDI、イソホロンジイソシアネート、1,3−および/または1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンおよびヘキサメチレンジイソシアネートが好ましい。該イソシアネート−反応性材料は、HMPPのみを含有しうる。他のイソシアネート−反応性材料が用いられるならば、これらは好ましくは、1種以上の高当量のポリオール、例えば400〜6,000当量ポリエーテルポリオール、特に重合プロピレンオキシドが、ポリオールの全重量の少なくとも80%、特に少なくとも90%を構成するポリ(プロピレンオキシド)もしくはプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマーである。ポリエーテルポリオールは主として、第二級ヒドロキシル基を含有しうる。このポリエーテルポリオールは好ましくは、1.8〜約3、特に約2〜約3の官能価を有する。1または複数の追加の高当量ポリオールは好適には、該プレポリマーを製造するために用いられるイソシアネート反応性化合物の全重量の約20〜約65%を構成する。該イソシアネート反応性材料中に、少量の連鎖延長剤および/または架橋剤を含めることも可能である。これらは典型的には、イソシアネート反応性材料の全重量の約20%以下、特に約10%以下を構成するであろう。このプレポリマーは最も適切には、約500〜約8,000のイソシアネート当量を有する。
同様のプレポリマーは、一液型湿分硬化性接着剤およびシーラント用途に適している。ここで、該HMPPは、イソシアネート反応性材料の唯一の成分として単独で用いられるか、あるいはまた適切には、高当量ポリエーテルポリオールまたはポリエステルポリオールおよび/または連鎖延長剤とともに用いられる。高当量ポリエーテルポリオールは好ましくは、ポリ(プロピレンオキシド)もしくはポリ(プロピレンオキシド)のコポリマーであり、約3以下の官能価および約500〜約1,500の当量を有する、約12重量%以下のエチレンオキシドである。
これらのプレポリマーのさらにもう1つの用途は、反撥弾性フォームクッションの製造における使用のための、およびラバークラムを成形品にリサイクルするための、あるいは屋内および/または屋外使用のスポーツフロア系の製造のためのバインダである。
イソシアネート−反応性材料1当量あたり1モル超のポリイソシアネートまたはポリイソシアネート/モノイソシアネート混合物が用いられるとき、得られる生成物は一般に、前に記載されているようなイソシアネート末端プレポリマーと若干の未反応イソシアネート化合物との混合物である。この型の混合物は、当分野において「準(quasi)プレポリマー」と呼ばれることが多い。これらは、約30重量%まで、例えば20〜30重量%のイソシアネート含量を有しうる。準プレポリマーは、上記プレポリマーが用いられるのと同じ用途において用いることができる。これに加えて、この型の準プレポリマーは、いわゆる反応射出成形(RIM)、構造用反応射出成形(SRIM)、または強化反応射出成形(RRIM)方法における、ポリウレタンエラストマーの製造において特に有用である。これらの準プレポリマーはまた、成形フォームおよび微孔質エラストマーの製造においても特に有用である。これらの用途のすべてについて、好ましいポリイソシアネートは、TDI、MDI、カルボジイミド変性MDI(例えばダウ・ケミカル(Dow Chemical)製のイソネート(Isonate)(登録商標)143L)、およびポリマー性MDIを包含する。
該準プレポリマーは典型的には、約1〜約60重量%、好ましくは約5〜約40重量%の未反応ポリイソシアネート化合物を含有するであろう。該HMPPは、単一のイソシアネート−反応性材料として用いられてもよく、または1種以上の他の高当量材料、例えばポリエーテルポリオール、または別のポリエステルポリオールとブレンドされてもよい。RIM、SRIMおよびRRIM用途のためには、イソシアネート反応性材料中に連鎖延長剤および/または架橋剤を含めることが望ましい場合がある。特に有利な準−プレポリマーは、HMPPと架橋剤および/または連鎖延長剤とのブレンドを用いて製造される。架橋剤および/または連鎖延長剤の量は、イソシアネート化合物および架橋剤および/または連鎖延長剤の合計重量が、該イソシアネート化合物およびすべてのイソシアネート反応性材料の全重量の約5〜約80%であるようなものである。イソシアネート化合物+架橋剤および/または連鎖延長剤対反応物質の全重量のこの比は、本明細書において「硬質セグメント含量」と言う場合がある。20〜60%、特に25〜45%の硬質セグメント含量は、RIM、SRIMおよびRRIM用途のための準プレポリマーにおいて特に有利である。
イソシアネート反応性材料1当量あたり1モル未満のイソシアネート化合物が用いられるとき、得られる生成物は、1種または複数種のイソシアネート反応性材料の2以上の分子が互いに結合してより高い分子量のオリゴマーを形成し、有意数の種を含む材料の混合物になる傾向があるであろう。
本発明のイソシアネート末端プレポリマーは、成分比を調節することによって、およびある場合は追加のイソシアネート反応性材料の選択によって、特定の用途のために調整することができる。この最初の例としては、主として、プレポリマーの製造におけるより低い当量のHMPP材料の使用および連鎖延長剤および/または架橋剤材料の使用を通した硬質セグメント含量の制御である。一般に、より高い硬質セグメント含量のプレポリマーの使用は、硬化された時に、より硬質でより架橋され、低エラストマー性のポリマーを形成する傾向がある。例えば、エラストマー性ポリウレタンは一般に、5〜30重量%の硬質セグメント含量を有するプレポリマーを用いて製造され、一方、構造用エラストマー(例えばRIM、SRIMおよびRRIM)は、25〜60%、特に25〜45重量%の硬質セグメント含量を有するプレポリマーを用いる傾向がある。木材および金属用の硬質コーティングを形成するために、30〜60%の硬質セグメント含量を有するプレポリマーが用いられることが多い。
これのもう一つの例は、水分散性であるイソシアネート末端プレポリマーである。このようなプレポリマーは、水性ポリウレタン/ウレア分散液の製造において有用であるが、その理由は、該プレポリマーが、水相中に安定な小滴を形成しうるほど十分に水分散性であるからである。この水分散性は、HMPPに加えて、この生成物を調製するために幾分親水性のイソシアネート反応性材料を用いることによって得ることができる。適切なこのような親水性イソシアネート反応性材料は、エチレンオキシドのポリマー、重合エチレンオキシドがその重量の少なくとも50%を構成するエチレンオキシドのランダムもしくはブロックコポリマー、および1以上、好ましくは2以上のイソシアネート反応性基およびカルボン酸、カルボキシレート、スルホネート、または第四アンモニウム基を有する化合物、例えばジメチロールプロピオン酸もしくはこれらの塩を包含する。水分散性はまた、該HMPPが、有意な長さ(例えば約10以上、特に約25以上のオキシエチレン単位)のポリ(エチレンオキシド)ブロックを含有する場合は、イソシアネート末端プレポリマーに付与することができる。例えばこのような基は、開始剤化合物としてポリ(エチレンオキシド)ポリマーまたはコポリマーを用いることによってHMPP中に導入することができる。
本発明の特殊なイソシアネート末端プレポリマーのもう1つの例は、微孔質フォーム用途に適したものである。この場合、約20〜90重量%エチレンオキシドを含有し、主として第一級ヒドロキシル基を有するプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマーは、追加のイソシアネート反応性材料として用いることができる。このようなコポリマーは、イソシアネート反応性材料の全重量の10〜60%を構成してもよく、1,000〜約6,000の当量を有してもよい。このような用途に特に適したもう一つのプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマーは、1〜20%の内部重合エチレンオキシド、および1,000〜6,000の当量を有するものである。さらにもう一つの型は、2,000〜6,000当量、85〜98重量%プロピレンオキシドの低不飽和ランダムコポリマー、および2〜15重量%エチレンオキシドである。得られるプレポリマーは、成形微孔質材料、例えば靴底、および起泡フォーム材料、例えば付着フォームカーペットクッションの製造に特に適している。これらは都合よくは、3%〜20%のイソシアネート内容物を有する。
特殊なイソシアネート官能性プレポリマーの第四の型は、重合性不飽和を含有する。このような不飽和を導入することができる1つの方法は、これらのイソシアネート反応性材料中にヒドロキシ官能性アクリレートもしくはメタクリレート化合物を含めることである。適切なこのようなヒドロキシ官能性アクリレートおよびメタクリレートは、例えばアクリル酸もしくはメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、およびアルキレンオキシド、例えばエチレン、プロピレンもしくはブチレンオキシドとアクリル酸もしくはメタクリル酸との付加生成物を包含する。適切なヒドロキシ官能性アクリレートおよびメタクリレートの例は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシ−n−ブチルアクリレート、2−ヒドロキシ−n−ブチルアクリレート、2−ヒドロキシ−n−ブチルメタクリレート、4−ヒドロキシ−n−ブチルメタクリレート、オキシエチレンおよび/またはオキシプロピレン基の数が好ましくは2〜10である、アクリル酸またはメタクリル酸のポリ(オキシエチレン)−および/またはポリ(オキシプロピレン)−エステルなどを包含する。前記のもののうち、メタクリレートが好ましい。HEMAが特に好ましい。この不飽和の存在によって、このプレポリマーは、フリーラジカル重合によって、および/または紫外線(UV)硬化メカニズムによって硬化されうる。これらの用途のために、100%までのイソシアネート基が、ヒドロキシ官能性アクリレートもしくはメタクリレート化合物でキャップされうる。これらのイソシアネート基の一部分のみ(例えば10〜95%)をキャップすることによって、イソシアネート基およびエチレン性不飽和基の両方を含有するプレポリマーを形成することが望ましいことがある。UV硬化が望まれる用途のためには、該プレポリマーは、重合促進剤とブレンドされてもよく、所望であれば、1またはそれ以上の追加の重合性エチレン性不飽和モノマーとブレンドされてもよい。このような用途の一例は、米国特許第6,699,916号に記載されている。このようなプレポリマーを含有するUV硬化系は、接着剤および構造用フォームとして、またはエレクトロニクス用、例えば携帯電話および軍事または木材コーティング用途に用いられるような、多様なソフトまたはハードコーティング材料を製造するために用いることができる。
同様に、ある種の支持体への接着を改良するために、このプレポリマーへより小さい割合のアクリレート基もしくはメタクリレート基を添加することも可能である。このような場合、該ポリイソシアネートによって供給されるイソシアネート1当量あたり、約0.01〜約0.10当量のヒドロキシル官能性アクリレートもしくはメタクリレートを用いることが一般に適切である。好ましい範囲は、1種または複数種のイソシアネート化合物1当量あたり、約0.02〜約0.08当量のヒドロキシル官能性アクリレートもしくはメタクリレートである。より好ましい範囲は、約0.025〜約0.06当量/当量である。得られるアクリレートもしくはメタクリレート−官能性プレポリマーは、多様な(すなわちIPN、コア−シェル、またはほかの)形態を有するハイブリッドウレタンアクリレートもしくはウレタンメタクリレートポリマーの製造のため、および自動車および他の用途のための一液型もしくは二液型構造用接着剤フォームを製造するために有用である。
イソシアネート末端プレポリマーは、熱活性化イソシアネート官能性材料を形成するためにブロックされてもよい。
ヒドロキシル官能性ウレタン
イソシアネート反応性材料を過剰に用いることによって、本発明のプレポリマーに、ヒドロキシル官能価を与えることができる。一般に、ヒドロキシル末端プレポリマーは、上に記載されているのと同じ出発原料を用いて調製することができ、その違いは、成分の相対比にある。前のように、追加のイソシアネート反応性材料、例えばポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、連鎖延長剤および/または架橋剤の使用を包含する特定の出発原料の選択によって、特定の用途のために調整される広範囲のヒドロキシル末端プレポリマーが製造されうる。
本発明のヒドロキシル末端プレポリマーは、多種多様なポリウレタン用途において有用である。これらは一般に、当然ながら、これらのヒドロキシル末端材料は、ポリイソシアネート化合物を用いて硬化されるであろうことを除いて、イソシアネート末端プレポリマーと類似的に用いることができる。ヒドロキシル末端プレポリマーは、特定のポリウレタン用途に必要とされるか、または望ましい他のイソシアネート反応性材料とともに用いられてもよい。
特に有利な用途は、様々な水性および非水性コーティング、接着剤、およびシーラント用途を包含する。このような用途において、ヒドロキシル末端プレポリマーは、水相中に分散され、この分散液とポリイソシアネートとを混合することによって硬化される。水性ポリイソシアネートエマルジョンは、これらの用途に特に適している。このポリイソシアネートは、イソシアヌレート、カルボジイミド、ビウレット、アロフォネートまたは他の結合を有しうる。これらは、より高い官能価のポリイソシアネートを生成しうる。このようにして製造されたハードコーティングは、軍事設備、自動車設備、自動車フロントガラス、ゴーグル、および他のメガネ類などに有用なコーティングである。
本発明のヒドロキシル−末端プレポリマーはまた、ポリイソシアネート以外の反応性化合物であるが、ヒドロキシル反応性基を含有する化合物とも重合しうる。このような反応性化合物の例は、例えばカルボン酸無水物、特に環状無水物を包含し、これらは、ヒドロキシル末端プレポリマーと反応してポリエステルを形成しうる。ジエステルおよびジカルボン酸化合物は、ヒドロキシル−末端プレポリマーとのエステル交換反応に関与し、ここでもまたポリエステルを形成しうる。このヒドロキシル末端プレポリマーは、ポリカルボン酸含有ポリマー、例えばアクリル酸もしくはメタクリル酸のポリマーおよびコポリマー用架橋剤として用いることができる。
他の官能基を含有するプレポリマー
本発明のイソシアネート官能性プレポリマーおよびヒドロキシル官能性プレポリマーはいずれも、ウレタンに他の型の官能価を導入するために用いられる官能基を含有する。このような官能価の例は、カルボン酸、カルボン酸無水物、エポキシド、エチレン不飽和、アミノ、シランなどを包含する。この官能価は、いくつかの方法で導入することができる。一つの方法は、これを別の望ましい官能基へ変換するために、既存の官能基を化学的に修飾することである。この一例は、末端イソシアネート基をモノアルコールまたは水との反応によってウレタンまたはウレア基に変換することであり、次いでこのウレタン基を加水分解して、末端第一級アミノ基を形成することである。第二の例は、末端ヒドロキシル基を酸化して、カルボン酸基を形成することである。
別の方法は、既存の官能基と、望まれる新しい官能基、およびウレタン上の既存の官能基と反応して共有結合を形成するであろう第二の反応性基の両方を含有する二反応性材料とを反応させることである。
特殊な官能価をイソシアネート末端ウレタンに付与するために有用な二反応性材料は、ヒドロキシ−またはアミノ−官能性エチレン性不飽和化合物、例えばヒドロキシアルキルアクリレートおよびメタクリレート、アミノアルキルアクリレートおよびメタクリレート、ヒドロキシル官能性カルボン酸およびカルボン酸無水物、ヒドロキシル含有エポキシド化合物、例えばビスフェノールA/グリシジルエーテル型エポキシド、ヒドロキシル−またはアミノ−官能性アルコキシシランなどを包含する。過剰に用いられるジアミンは、末端アミノ基をイソシアネート末端プレポリマーに導入するために用いることができる。
特殊な官能価をヒドロキシル末端ウレタンに付与するのに有用な二反応性材料は、エチレン性不飽和イソシアネート、例えばイソシアナトエチルメタクリレート、エチレン性不飽和カルボン酸、酸ハライドもしくは酸無水物、エポキシ官能性イソシアネート、カルボン酸、酸ハライドもしくは酸無水物、エチレン性不飽和アルコキシシラン、例えばビニルトリメトキシシラン、ならびに多くのほかのものを包含する。
ヒドロキシ官能性材料からのエポキシ官能性アダクトの製造方法は、例えば米国第4,599,401号、および欧州特許第139,042号、欧州特許第143,120号および欧州特許第142,121号に記載されている。これらの方法は、本明細書に記載されているウレタンの使用に適合させることができる。末端アルコキシシラン基の特別な導入方法は、米国特許第6,762,270号に記載されている。
エチレン不飽和を有する本発明のプレポリマーは、前述したとおり、UV硬化性材料として、およびポリウレタン接着剤、シーラントおよび/または構造用フォーム用途における原料として有用である。
カルボン酸もしくはカルボン酸無水物官能基を有する本発明のプレポリマーは、ポリエステルの製造のため、およびペンダントヒドロキシル基を有するポリマー、例えばポリビニルアルコールなど、またはヒドロキシアルキルアクリレートもしくはメタクリレートポリマー用架橋剤の製造のために有用である。
シラン官能価、特に加水分解性シラン基、例えばモノ−、ジ−またはトリアルコキシシラン基を有する本発明のプレポリマーは、湿分硬化が望まれる多種多様のシーラント、エラストマー、コーティングおよび接着剤用途において有用である。
本発明のエポキシ−官能性プレポリマーは、周知のアミン硬化剤を用いて硬化することができ、接着剤、エレクトロニクス注型封入(electronics potting)、および他の用途のためのエポキシ樹脂を形成することができる。
上述したように、本発明のプレポリマーは、多種多様なポリウレタン形成反応において有用であり、ならびに他の型のポリマー、例えばポリエステル、ポリカーボネート、ビニル−ポリウレタンハイブリッドポリマーなどの製造における中間体として有用である。このプレポリマーが有用であるポリマーの型は、当然ながら、存在する特定の官能基によって主として決定されるであろう。
一般に、ポリウレタンは、本発明のイソシアネート官能性プレポリマーと、水および/または追加のイソシアネート反応性材料とを反応させることによって調製することができる。これを達成する方法は、当分野において周知である。キャストおよび微孔質エラストマーの一般的製造方法は、例えば中でも特に、米国特許第5,648,447号、第6,022,903号、第5,856,372号、および欧州特許第868,455号に記載されている。ポリウレタンシーラントおよび接着剤組成物の製造方法は、特に米国第4,985,491号、第5,774,123号、第6,103,849号、第6,046,270号および第6,512,033号に記載されている。水性ポリウレタン分散液生成方法は、例えば米国特許第4,792,574号、第6,444,746号および第6,455,632号に記載されている。ポリウレタンおよび/またはポリウレアポリマーの製造のための反応射出成形方法は、例えば米国特許第4,876,019号、第4,766,172号、第4,433,067号および第4,218,543号に記載されている。リボンド(rebond)フォームの一般的な製造方法は、米国特許第5,817,703号に記載されている。
このプレポリマーは、例えば界面活性剤、触媒、顔料、染料、充填剤、乾燥剤、レオロジーおよび粘度調節剤、分散剤、界面活性剤、防腐剤、抗菌薬、殺虫剤、肥料などを包含する、多様な型の有用な添加剤とブレンドすることができる。
次の実施例は、本発明を例証するために示されているが、その範囲を制限するよう意図されているわけではない。すべての部およびパーセンテージは、特に記載がなければ重量である。
実施例1〜5および比較サンプルA〜C
一連のイソシアネート末端プレポリマーが、次の成分から製造される。
Figure 0005000523
ポリエーテルポリオールAは、エチレンオキシドキャップされたポリ(プロピレンオキシド)であり、ダウ・ケミカルからヴォラノール(Voranol)(商標)9287ポリオールとして商業的に入手しうる。これは、約2,000のヒドロキシル当量を有する。ポリエーテルポリオールBは、エチレンオキシドキャップされたポリ(プロピレンオキシド)であり、ダウ・ケミカルからヴォラノール(商標)4701ポリオールとして商業的に入手しうる。これは、約1,600のヒドロキシル当量を有する。ポリエステルポリオールAは、約850の数平均分子量を有するポリカプロラクトンジオールである。これは、ダウ・ケミカルによってトーン(Tone) (商標)0210ポリオールとして商業的に販売されている。HMPP Aは、約1,000のヒドロキシル当量を有するヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールである。これは、メチル(9,10)−ヒドロキシメチルステアレートと二官能性開始剤との反応生成物である。これは、約2.0の官能価を有する。HMPP Bは、約1,600のヒドロキシル当量、および約3のヒドロキシル官能価を有するヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールである。HMPP Cは、約420の当量、および約2.0の官能価を有するヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールである。これは、メチル(9,10)−ヒドロキシメチルステアレートとシクロヘキサンジメチロールとの反応生成物である。ポリ(EO)Aは、1,000分子量のポリ(エチレンオキシド)ジオールである。ポリ(EO)Bは、950分子量のポリ(エチレンオキシド)モノールである。DMPAは、ジメチロールプロプリオン酸である。芳香族イソシアネートAは、主成分としての4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートおよび少量の2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを含有する混合物である。脂肪族イソシアネートAは、イソホロンジイソシアネートである。
実施例5以外のすべてのプレポリマーは、ポリオール、ポリ(EO)およびイソシアネートを攪拌反応器に装填することによって調製する。この反応器は、乾燥窒素でパージし、10〜15分間60℃に保持する。十分なベンゾイルクロライドを、必要であればポリオールの塩基性を中和するために添加する。次いでこの反応器を、所望のレベルの変換が得られるまで(約2〜4時間)70〜90℃で加熱する。プレポリマーは、ASTM法D5155−96によるこれらの%NCO含量により特徴付けられる。次いで、得られるプレポリマーの粘度を、ASTM D4878−88に従って、40℃におけるブルックフィールドLVF粘度計を用いて測定される。
プレポリマー実施例5は、N−メチルピロリドン(NMP)が、DMPAの他の成分中への溶解を促進し、得られるプレポリマーの粘度を減少させるための溶剤として用いることを除いて、同じ方法で製造する。これに加えて、連鎖延長工程の間、カルボン酸基の約90%をカルボキシレート基へ変換するために、該プレポリマーをトリエチルアミンで中和する。
前記プレポリマーの各々から、該プレポリマーを高せん断ミキサー中に一定速度で連続的に供給することによって分散液を調製する。予め決められた量の界面活性剤を、一定速度で、冷却した(10〜15℃)脱イオン水ストリーム(当初水性)と合流させ、ミキサー中に供給しれ、ここで該プレポリマーを乳化し、該プレポリマーの約75〜85重量%を含有する第一段階エマルジョンを形成する。ミキサー第一段階エマルジョンを出て行く高濃度分散液を、連続的に第二ミキサー中に通し、ここで、水性連鎖延長剤溶液で希釈する。この生成物を大型の容器に収集し、CO2ガス(これは過剰イソシアネート基と水との反応から発生する)を放出させる。
各分散液の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて室温で測定する。固体含量は、各々の場合において、IR−200湿分分析器(デンバー・インストルメント社(Denver Instrument Company))によって測定した場合、約54〜58重量%である。これらの固定は、この機器を用いて揮発性水相を除去し、次いで残留する不揮発性分散ポリマー相の量の重量決定によって計算される。これらの分散液の粒子径は、コールター(Coulter)LS 230装置を用いて動的光散乱技術によって測定した、0.08〜1.0マイクロメートルである。これらの分散液のせん断安定性は、ハミルトン(Hamilton)ビーチミキサー、およびTAインストルメンツによって供給されているAR2000レオメーターを用いて測定される。
コーティングは、これらの分散液の各々から、これらを、研磨され乾燥された冷間圧延鋼パネル上に、#60ワイヤ巻取りロッドを用いて注ぎ落とし、1.5〜2.0ミルの目標とする乾燥フィルム厚さを得ることによって調製する。これらの湿潤コーティングフィルムは、室温で30分間乾燥させ、次いで80℃のオーブンで120分間強制乾燥する。
実施例6および比較サンプルD
ヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールを、330.4グラムのメチル(9,10)−ヒドロキシメチルステアレート、72.4グラムの1,3−および1,4−シクロヘキサンジメタノールの約1:1の混合物、および0.411グラムのジブチル錫オキシド触媒を、機械的攪拌機、凝縮器、添加漏斗、窒素流入口および反応温度をモニター/制御するためのセンサーを備えた500ミリリットルの5口丸底ガラスフラスコに装填することによって調製する。この混合物を、外部温油浴を用いて攪拌しながら150℃に加熱し、この温度に1時間維持する。次いで、温度を、45分毎に10℃のインクリメントで、200℃の最終反応温度が得られるまで上げる。合計30グラムのメタノールを収集し(理論生成量の90%)、得られたヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールを収集する。これは、約400のヒドロキシル当量を有する。
78.15グラムのヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオール、8.21グラムのジメチロールプロピオン酸、49.14グラムのNMPおよび0.0882グラムのジブチル錫ジラウレート触媒を、機械的攪拌機、凝縮器、添加漏斗、窒素流入口、および反応温度をモニター/制御するためのサーム−O−ウオッチ(Therm-O-Watch)センサーを備えた250ミリリットル5口丸底ガラスフラスコに添加する。この混合物を、攪拌しながら外部温油浴を用いて80℃に加熱する。窒素を、この溶液を通して2時間、水の濃度が200ppm以下であると測定されるまで散布する。反応器内容物を、次いで75℃に冷却する。58.82グラムのイソホロンジイソシアネートを、反応混合物に、反応温度が約75℃に維持されるような割合でゆっくりと添加する。すべてのイソシアネートを添加した後、反応温度を約83℃に上昇し、その温度に3時間維持する。4.67グラムのトリエチルアミンを添加し、温度をさらに20分間、約83℃に維持する。反応器内容物を、次いで60℃に冷却し、合計166.7グラムの反応混合物を、高速攪拌下、112.3グラムの脱イオン水が入っている8オンスガラス瓶に添加する。次いで、55グラムの脱イオン水に溶かした5.07グラムのエチレンジアミンを、水性分散液に添加し、高速攪拌をさらに20分間維持し、分散液実施例6を生成する。
比較分散液サンプルDを、プレポリマーを形成するための、67.47グラムのポリカプロラクトンジオール(ダウ・ケミカルからのトーン(登録商標)210)、6.75グラムのジメチロールプロピオン酸、41.45グラムのNMP、45.17グラムのイソホロンジイソシアネート、および0.0767グラムのジブチル錫ジラウレート;DMPAによって供給される、カルボキシレート基を中和するための3.78グラムのトリエチルアミン;およびこのプレポリマーを連鎖延長するための4.10グラムのエチレンジアミンを用いて、同様な方法で調製する。
分散液実施例6および比較サンプルDを、実施例1〜5において述べたように、各々フィルムに注ぎ落とす。これらをオーブン硬化したコーティングを、物理的性質を測定する前に24時間放置される。フィルム厚さは、ASTM D1186に従って測定される。光沢測定は、ASTM D526に従ってBYKラボトロン・グロス・ユニット(Labotron Gloss Unit)を用いて行われる。耐衝撃性は、ガードナー・インパクト・テスター(Gardner Impact Tester)を用い、ASTM D2794に従って測定される。耐摩耗性は、CS−17ホイール、1,000g重り、および500サイクルを有するテイバー(Taber)摩擦試験機を用いて評価される。鉛筆硬度は、ASTM D3363に従って測定される。耐酸エッチング性は、硫酸の10%溶液の滴を、これらのコーティング上に60時間置き、フィルムに対する視覚的影響を観察することによって測定される。コーティング表面の白化は、中程度のエッチングを示し、激しいエッチングは、膨らんだコーティング表面によって示される。耐水性は、脱イオン水を用いて同様に評価される。このコーティングの耐溶剤性は、このコーティングを支持体まで切断するのに必要とされるメチルエチルケトン(MEK)の摩擦(rub)数として報告する。結果は、次の表に示されているとおりである。
Figure 0005000523
分散液実施例6を用いて製造したコーティングは、比較サンプルDから製造したコーティングのように、優れた靭性(硬度と可撓性とのバランス)、良好な外見(高い光沢)、および優れた耐摩耗性を有する。分散液実施例6から製造したコーティングの耐水性および耐溶剤性は、比較サンプルDに対して優れている。

Claims (11)

  1. 少なくとも1つのウレタン基、1分子あたり平均1.8から6個までのイソシアネート基、500から8,000までの数平均分子量を有するプレポリマーであって、
    前記プレポリマーは、少なくとも1種のイソシアネートと、脂肪酸に由来する少なくとも1種のヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオール(HMPP)を含有するイソシアネート反応性材料との反応生成物を含んでなり、
    前記HMPPが、次の平均構造:
    Figure 0005000523
    (式中、Rは、zヒドロキシル基および/または第一級または第二級アミン基を有する開始剤化合物の残基であり、ここで、zは少なくとも2であり;各Xは独立して、−O−、−NH−または−NR’−(ここで、R’は不活性置換されたアルキル、アリール、シクロアルキルまたはアラルキル基である)であり、pは、1からzの数であり、ヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオール1分子あたりの[X−Z]基の平均数を表わし、Zは、1つ以上のA基を含有する直鎖または分岐鎖であり、但し、1分子あたりのA基の平均数は、≧zの1.3倍であり、各A基は独立して、A1、A2、A3、A4およびA5からなる群から選択され、ここでA1は、
    Figure 0005000523
    (式中、Bは、Hであるか、または別のA基のカルボニル炭素原子への共有結合であり;mは、3超の数であり、nは、0またはそれ以上であり、m+nは、11〜19である)であり、A1はA基の30から80モル%であり;A2は、
    Figure 0005000523
    (式中、Bは、前記と同じであり、vは3超の数であり、rおよびsは、各々0以上の数であり、v+r+sは、10〜18である)であり、A2はA基の10から60モル%であり;A3は、
    Figure 0005000523
    (式中、B、v、各rおよびsは、前に規定されているとおりであり、tは、0以上の数であり、v、r、sおよびtの合計は、10〜18である)であり、A3はA基の0.1〜10モル%であり;A4は、
    Figure 0005000523
    (式中、wは10〜24である)であり;A5は、
    Figure 0005000523
    (式中、R’は、少なくとも1つの環状エーテル基および任意に1つ以上のヒドロキシル基または他のエーテル基で置換された、線状または分岐状のアルキル基である)である)を有する、プレポリマー。
  2. 前記HMPPが、12から26個までの炭素原子を有するヒドロキシメチル基含有脂肪酸またはそのようなヒドロキシメチル基含有脂肪酸のエステルと、1分子あたり平均少なくとも1つのヒドロキシル基、第一級アミン基および/または第二級アミン基を有するポリオールまたはポリアミン開始剤化合物とを反応させることによって調製され、前記HMPPが、開始剤化合物中のヒドロキシル基、第一級アミン基および第二級アミン基の総数につき、ヒドロキシメチル基含有脂肪酸またはエステルに由来する、平均少なくとも1.3個の繰り返し単位を含有する、請求項1に記載のプレポリマー。
  3. 22℃で液体である、請求項1または2に記載のプレポリマー。
  4. 前記イソシアネート反応性材料が、HMPPに加えて少なくともイソシアネート反応性材料をさらに含有する、請求項からのいずれかに記載のプレポリマー。
  5. 水分散性である、請求項1から4のいずれかに記載のプレポリマー。
  6. 少なくとも1つのポリ(エチレンオキシド)ブロックを含有する、請求項5に記載のプレポリマー。
  7. 前記イソシアネート反応性材料が、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及びポリカーボネートポリオール少なくとも1つを含有する第二のポリオールをさらに含む請求項1から6のいずれかに記載のプレポリマー。
  8. 界面活性剤、触媒、顔料、染料、充填剤、乾燥剤、レオロジーおよび粘度調節剤、分散剤、界面活性剤、防腐剤、抗菌薬、殺虫剤及び肥料からなる群から選択された少なくとも1種の添加剤を含有する、請求項1から7のいずれかに記載のプレポリマー。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のプレポリマーを硬化することによって調製されたポリマー。
  10. 接着剤、シーラントまたはコーティングである、請求項に記載のポリマー。
  11. ポリオール、ポリアミンまたはアミノアルコールとの反応によって硬化される、請求項9または10に記載のポリマー。
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