JP4996132B2 - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents
燃料電池およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4996132B2 JP4996132B2 JP2006136607A JP2006136607A JP4996132B2 JP 4996132 B2 JP4996132 B2 JP 4996132B2 JP 2006136607 A JP2006136607 A JP 2006136607A JP 2006136607 A JP2006136607 A JP 2006136607A JP 4996132 B2 JP4996132 B2 JP 4996132B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- separator
- water
- fuel cell
- contact angle
- gas diffusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/02—Details
- H01M8/0202—Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
- H01M8/023—Porous and characterised by the material
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/04—Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
- H01M8/04082—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
- H01M8/04089—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
- H01M8/04119—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
- H01M8/04156—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying with product water removal
- H01M8/04171—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying with product water removal using adsorbents, wicks or hydrophilic material
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Description
この燃料電池では、ガス拡散層のうち、電極触媒層に面する電極部のセパレータ側の面に表出した水は、セパレータに形成された流路を流れる反応ガスに同伴しながら反応ガスの出口付近に向かって運ばれてくる。そして、電極部の周囲で固体高分子電解質膜に面する非発電部のセパレータ側の面は、電極部のセパレータ側の面と比較してより高い撥水性を示すので、従来の燃料電池(例えば、特許文献2および特許文献3参照)と異なって、反応ガスの出口付近に運ばれた水がガス拡散層(非発電部)に浸み込むことが防止される。つまり、反応ガスの出口付近に運ばれた水は、セパレータの反応ガスの流路の出口から効率よく排出される。
この燃料電池では、差θ1−θ2が、−20度以上となるように設定されることで、親水部のセパレータ側の面に水がとどまることが防止される。そして、差θ1−θ2が、20度以下となるように設定されることで、電極部のセパレータ側の面から親水部のセパレータ側の面に水が移行する際の抵抗が抑制される。その結果、水はセパレータの反応ガスの流路の出口からより効率よく排出される。
また、このような燃料電池においては、撥水処理が施された前記親水部の前記セパレータ側の面におけるエチレングリコールの接触角度が、前記セパレータの表面におけるエチレングリコールの接触角度と比較して大きいものが望ましい。
この燃料電池では、親水部のセパレータ側の面からセパレータの表面に水が移行する際の抵抗が抑制される。その結果、膜電極構造体からセパレータに形成された、反応ガス流路の出口に向かって、水が効率よく排出される。
この製造方法では、非発電部に親水部を形成した後に、親水部のセパレータ側の面に撥水処理を施すこととなるので、親水部のセパレータ側の面が、撥水性を示す電極部のセパレータ側の面と比較してより高い撥水性を示す請求項1に記載の燃料電池を製造することができる。
次に、本発明の燃料電池の第1実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、第1実施形態に係る燃料電池の斜視図である。図2は、単セルの積層構造を示す分解斜視図である。図3は、カソード側に配置されるセパレータをカソード側から見た平面図である。図4(a)は、膜電極構造体をカソード側から見た平面図、図4(b)は、図4(a)のX−X´断面図、図4(c)は、図4(b)のA部拡大図である。なお、図4(b)および(c)では、便宜上、シール部材の記載は省略している。
そして、セパレータ15には、図2に示すように、流路15sが形成された面と反対の面に、冷却水が流通する冷却水路16sが形成されている。なお、この冷却水は、冷却水路16sを流れることにより燃料電池FCを冷却するものである。また、セパレータ15には、貫通孔15bと冷却水路16sとを連通させる連絡路16aと、冷却水路16sと貫通孔15eとを連通させる連絡路16bとがそれぞれ形成されている。
また、貫通孔14a、および貫通孔15aは、相互に連通し合うことで空気(酸素)をセパレータ15の流路15s(図3参照)に供給する供給孔(図示せず)を形成する。そして、貫通孔14f、および貫通孔15fは、相互に連通し合うことで流路15sから空気(酸素)を排出する排出孔(図示せず)を形成する。ちなみに、この燃料電池FCにおいては、膜電極構造体10の面方向が鉛直方向と一致するように配置された際に、貫通孔15fに連通する連絡路15h(空気(反応ガス)の出口)は、鉛直方向の下側となる。
また、貫通孔14b、および貫通孔15bは、相互に連通し合うことで冷却水をセパレータ15の冷却水路16sに供給する供給孔(図示せず)を形成する。そして、貫通孔14e、および貫通孔15eは、相互に連通し合うことで冷却水路16sから冷却水を排出する排出孔(図示せず)を形成する。
ガス拡散層22は、空気(酸素)が、図3に示す貫通孔15aおよび連絡路15gを介して流路15sに送り込まれて連絡路15hおよび貫通孔15fを介して流路15sから排出されていく際に、流路15sを流れる空気(酸素)をカソード13(図4(b)参照)に向かって拡散させるものである。
ガス拡散層21,22の材質としては、公知のものでよく、カーボンペーパ等のガス透過性材料が使用される。
この非発電部24は、接着支持層25(図4(b)参照)を介してガス拡散層22が固体高分子電解質膜20と接着された部分である。そして、非発電部24には、図4(c)に示すように、この接着支持層25によってガス拡散層22が親水化されることで親水部26が形成されている。接着支持層25は、接着剤で形成されている。この接着剤としては、特に制限はないが、硬化後の引張り破断の伸び率が150%以上のもの、および水に溶出しないものが望ましい。中でも、シリコーン系接着剤が好ましく、特にアルケニル基含有の付加硬化形のシリコーン系接着剤がより好ましい。
また、非発電部24には、図4(a)および(c)に示すように、連絡路15h付近(セパレータ15における空気(反応ガス)の出口付近)のセパレータ15側の面に撥水化処理が施されることで撥水層Suが形成されている。つまり、親水部26のセパレータ15側の面は、撥水性を示すこととなる。ちなみに、ここでの「撥水性を示す」とは、その面におけるエチレングリコールの接触角度が90度以上であることを意味する。
前記した撥水層Suを形成するための撥水化処理としては、例えば、ガス拡散層22に撥水化処理剤が施されることによって行われる。その結果、本実施形態における親水部26のセパレータ15側の面は、電極部23のセパレータ15側の面と比較してより高い撥水性を示すこととなる。
この燃料電池FCでは、図1に示すエンドプレート3の貫通孔3dから加湿された水素(反応ガス)が供給されると、水素は、積層体2(図1参照)内で各単セル1の貫通孔14d、および貫通孔15d(図2参照)が連通し合って形成された前記供給孔(図示せず)内に流れ込む。そして、各単セル1では、水素がセパレータ14の貫通孔14dおよび連絡路14gを介して、セパレータ14の流路14sに流れ込む。次いで、流路14sに流れ込んだ水素は、セパレータ14の連絡路14hを介して貫通孔14cに排出される。つまり、積層体2(図1参照)内で各単セル1の貫通孔14c、および貫通孔15c(図2参照)が連通し合って形成された前記排出孔(図示せず)内に水素は流れ込む。そして、水素は、図1に示すエンドプレート3の貫通孔3cから排出される。
そして、水滴Wがより多く集まる鉛直方向の下側の連絡路15h付近の非発電部24の表面、つまり、撥水層Suの表面は、前記したように、電極部23のセパレータ15側の面と比較してより高い撥水性を示している。その結果、この燃料電池FCは、従来の燃料電池(例えば、特許文献2および特許文献3参照)と異なって、空気の出口付近(連絡路15h付近)に運ばれた水滴Wが非発電部24(親水部26)に浸み込むことが防止される。つまり、水滴Wは、連絡路15hから効率よく排出される。したがって、この燃料電池FCによれば、発電特性の低下を効果的に防止することができる。
その一方で、図5(b)に示すように、ガス拡散層22となるガス透過性材料の片面に所定の下地層(図示せず)が形成されるとともに、その周縁部に前記した接着剤が塗布されることで接着支持層25が形成される。この際、接着支持層25が面するガス拡散層22部分は、この接着支持層25によって親水部26(図4(c)参照)となる。この工程は、特許請求の範囲にいう「非発電部に親水部を形成する第1工程」に相当する。そして、ガス拡散層22の片面には、接着支持層25の内側に前記した触媒ペーストが塗布されることでカソード13が形成される。
次に、本発明の燃料電池の第2実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図6(a)は、第2実施形態に係る燃料電池の膜電極構造体をカソード側から見た平面図、図6(b)は、図6(a)のY−Y´断面図である。なお、図6(b)では、便宜上、シール部材の記載は省略している。
この第2実施形態に係る燃料電池は、第1実施形態に係る燃料電池FCと膜電極構造体のみが相違するので、第2実施形態では、主に膜電極構造体について説明する。そして、この第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
そして、この膜電極構造体10aでは、連絡路15h付近(セパレータ15における空気(反応ガス)の出口付近)の親水部26の表面(セパレータ15側となる面)のうち、鉛直方向の上側(図6(a)の紙面上側)の少なくとも一部分Nを残して鉛直方向の下側となる面部分に撥水処理が施されて撥水層Suが形成されている。そして、撥水層Suの表面におけるエチレングリコールの接触角度が100度以上であり、撥水処理が施されていない一部分Nにおけるエチレングリコールの接触角度が90度以下であることが望ましい。
そして、親水部26の表面のうち、水滴Wがより多く集まる鉛直方向の下側となる撥水層Suの表面は、前記したように、電極部23のセパレータ15側の面と比較してより高い撥水性を示している。その結果、この燃料電池FCは、従来の燃料電池(例えば、特許文献2および特許文献3参照)と異なって、空気の出口付近(連絡路15h付近)に運ばれた水滴Wが非発電部24(親水部26)に浸み込むことが防止される。つまり、水滴Wは、連絡路15hから効率よく排出される。したがって、この燃料電池FCによれば、発電特性の低下を効果的に防止することができる。
前記第1実施形態では、連絡路15h(反応ガスの出口)付近の親水部26における全ての表面に撥水層Suが形成されているが、本発明は連絡路15h付近の親水部26における表面の一部に撥水層Suが形成されたものであってもよい。ここで図7は、反応ガスの出口付近の親水層における表面の一部に撥水層が形成されたガス拡散層の断面図である。なお、図7では、便宜上、シール部材の記載は省略している。
図7に示すように、この他の実施形態での撥水層Suは、電極部23に隣接する親水部26の表面の一部にのみ形成されており、連絡路15h側の親水部26の表面には撥水層Suが形成されていない。
(実施例1)
実施例1では、図5(a)から(d)に示す工程に従って、膜電極構造体10を作製した。まず、図5(a)に示すように、ガス透過性材料としてのカーボンペーパ(東レ社製、TGP−H−060)の片面に下地層(図示せず)が形成されるとともに、この下地層上に触媒ペーストが塗布および乾燥されることでガス拡散層21およびアノード12が形成された。なお、下地層の形成には、カーボンブラック4質量部と、ポリテトラフルオロエチレン粒子6質量部と、適量のエチレングリコールとの混合物が使用された。また、触媒ペーストは、白金粒子1質量部と、カーボンブラック1質量部と、パーフルオロアルキレンスルホン酸高分子化合物(デュポン社製、ナフィオン(登録商標))1.2質量部と、適量の有機溶媒との混合物が使用された。なお、触媒ペーストの塗布量は、塗布面積あたりの白金質量に換算して、0.5mg/cm2であった。そして、乾燥は、60℃で10分間加熱した後に、減圧下に120℃で15分間加熱することにより行った。
そして、発電開始時のセル電圧と、発電開始から500時間を経過したときのセル電圧との差(セル電圧の低下量)が算出された。その結果を図9に示す。
フッ素系離型剤の噴霧時間を1秒以上、20秒以下の範囲で調節した以外は、実施例1と同様にして膜電極構造体10を作製した。そして、実施例1と同様にして、親水部26に形成された撥水層Suの表面におけるエチレングリコールの接触角度θ1が測定されるとともに、この接触角度θ1と、電極部23のセパレータ15側の面におけるエチレングリコールの接触角度θ2との差θ1−θ2が求められた。その結果を表1に示す。
そして、この膜電極構造体10を使用して実施例1と同様の単セル1が作製されるとともに、この単セル1を使用して発電した際の、発電開始時のセル電圧と、発電開始から500時間を経過したときのセル電圧との差(セル電圧の低下量)が実施例1と同様に算出された。その結果を図9に示す。
フッ素系離型剤の噴霧せずに、親水部26に撥水層Suを設けなかった以外は、実施例1と同様にして膜電極構造体10が作製された。そして、実施例1と同様にして、親水部26に形成された撥水層Suの表面におけるエチレングリコールの接触角度θ1が測定されるとともに、この接触角度θ1と、電極部23のセパレータ15側の面におけるエチレングリコールの接触角度θ2との差θ1−θ2が求められた。その結果を表1に示す。
そして、この膜電極構造体10を使用して実施例1と同様の単セル1を作製するとともに、この単セル1を使用して発電を行い、発電開始から500時間を経過するまでのセル電圧が測定された。その結果を図8に示す。また、発電開始時のセル電圧と、発電開始から500時間を経過したときのセル電圧との差(セル電圧の低下量)を実施例1と同様に算出した。その結果を図9に示す。
図8に示すように、実施例1の単セル1は、比較例1の単セル1と比較して、発電時間が経過しても良好な発電特性(セル電圧)を示している。このことは、生成した水が単セルから効率的に排出されたことによるものと考えられる。
また、図9に示すように、撥水層Suの表面におけるエチレングリコールの接触角度θ1と、電極部23のセパレータ15側の面におけるエチレングリコールの接触角度θ2との差θ1−θ2が、−20度以上、20度以下となるように設定されることで、発電時間の経過によるセル電圧の低下量が減少している。このことは、差θ1−θ2が、−20度以上となるように設定されることで、撥水層Suの表面に水滴Wがとどまることが防止されたことによるものと考えられる。また、差θ1−θ2が、20度以下となるように設定されることで、電極部23のセパレータ15側の面から撥水層Suの表面に水滴Wが移行する際の抵抗が抑制されたことによるものと考えられる。
この実施例6では、図6(a)に示す膜電極構造体10aが作製された。そして、電極部23を取り囲むように形成された接着支持層25のうち、連絡路15h付近の接着支持層25を形成する接着剤には、その他の接着支持層25を形成する接着剤と比較してより親水性に富むものが使用された。ここで図10は、接着支持層25を形成する2種の接着剤の配置を示す模式図である。
この実施例6で使用した膜電極構造体10aでは、図10に示す連絡路15h付近の接着支持層25(図6(a)参照)を形成する接着剤26bに、シリコーン系接着剤(信越シリコーン社製、KE4898)79.5質量%、酸化チタン粉末12質量%、ポリビニルアルコール粉末3質量%、4,4´−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)0.5質量%、および炭素繊維(昭和電工社製、VGCF)5質量%の混合物が使用された。そして、図10に示す連絡路15h付近の接着支持層25(図6(a)参照)以外を形成する接着剤26aに、実施例1で使用したシリコーン系接着剤(信越シリコーン社製、KE4898)のみが使用された。なお、この膜電極構造体10aは、固体高分子電解質膜20、ガス拡散層21、アノード12、ガス拡散層22およびカソード13を160℃の加熱下に2.5MPaで15分間押圧することによって一体化して得られた。
そして、この膜電極構造体10aでは、図6(a)に示すように、連絡路15h付近の非発電部24(接着剤26bによって親水化された部分)の表面のうち、上側の一部分Nを残して、実施例1と同様の撥水層Suが形成された。
そして、このような膜電極構造体10aが使用された以外は、実施例1と同様に単セル1が作製された。作製した単セル1を使用して実施例1と同様にして発電を行い、発電開始から500時間を経過するまでのセル電圧が測定された。その結果を図8に示す。
図8に示すように、実施例6の単セル1は、比較例1の単セル1と比較して、発電時間が経過しても良好な発電特性(セル電圧)を示している。このことは、生成した水が単セルから効率的に排出されたことによるものと考えられる。また、実施例6の単セル1は、実施例1の単セル1と比較して、良好な発電特性(セル電圧)を示している。このことは、鉛直方向の下側の親水部26(撥水層Suが形成されている親水部26)に含まれる水が、鉛直方向の上側の親水部26(撥水層Suが形成されていない親水部26)に浸透するとともに、この浸透した水が空気(反応ガス)によって蒸発したことで、生成した水が単セルから更に効率的に排出されたことによるものと考えられる。
12 アノード(電極触媒層)
13 カソード(電極触媒層)
14 セパレータ
14s 流路(反応ガスの流路)
14h 連絡路(反応ガスの出口)
15 セパレータ
15s 流路(反応ガスの流路)
15h 連絡路(反応ガスの出口)
20 固体高分子電解質膜
21 ガス拡散層
22 ガス拡散層
23 電極部
24 非発電部
26 親水部
FC 燃料電池
Claims (4)
- 固体高分子電解質膜の両面のそれぞれに電極触媒層およびガス拡散層を有する膜電極構造体が、反応ガスの流路を有する一対のセパレータで挟持された燃料電池において、
前記ガス拡散層が、前記電極触媒層に面する面と前記セパレータに面する面の双方を備える電極部と、この電極部の周囲で前記固体高分子電解質膜に面する面と前記セパレータに面する面の双方を備える非発電部とを有しており、
前記流路の反応ガスの出口付近の前記非発電部には、親水部が形成されているとともに、この親水部の前記セパレータ側の面が、撥水性を示し、
前記膜電極構造体の面方向が鉛直方向と一致するように配置されて前記流路の反応ガスの出口部分が鉛直方向の下側となるような前記膜電極構造体の配置位置で、
前記親水部の前記セパレータ側となる面のうち、鉛直方向の上側の少なくとも一部分を残して鉛直方向の下側となる面部分が撥水性を示し、
前記親水部の前記セパレータ側となる面のうち、撥水処理が施された、鉛直方向の下側となる前記面部分におけるエチレングリコールの接触角度が100度以上であり、前記一部分におけるエチレングリコールの接触角度が90度以下であることを特徴とする燃料電池。 - 前記親水部の前記セパレータ側となる面のうち、撥水処理が施された、鉛直方向の下側となる前記面部分におけるエチレングリコールの接触角度θ1と、前記電極部の前記セパレータ側の面におけるエチレングリコールの接触角度θ2との差θ1−θ2が、−20度以上、20度以下であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- 撥水処理が施された前記親水部の前記セパレータ側の面におけるエチレングリコールの接触角度が、前記セパレータの表面におけるエチレングリコールの接触角度と比較して大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池。
- 固体高分子電解質膜の両面のそれぞれに電極触媒層およびガス拡散層を有する膜電極構造体が、反応ガスの流路を有する一対のセパレータで挟持されており、前記ガス拡散層が、前記電極触媒層に面する面と前記セパレータに面する面の双方を備える電極部と、この電極部の周囲で前記固体高分子電解質膜に面する面と前記セパレータに面する面の双方を備える非発電部とを有している燃料電池の製造方法であって、
前記流路の反応ガスの出口付近の前記非発電部に親水部を形成する第1工程と、
前記第1工程の後であって、前記親水部の前記セパレータ側の面に撥水処理を施す第2工程と、
を有することを特徴とする燃料電池の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006136607A JP4996132B2 (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 燃料電池およびその製造方法 |
US11/798,538 US7867660B2 (en) | 2006-05-16 | 2007-05-15 | Fuel cell and method of producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006136607A JP4996132B2 (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 燃料電池およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007311066A JP2007311066A (ja) | 2007-11-29 |
JP4996132B2 true JP4996132B2 (ja) | 2012-08-08 |
Family
ID=38712346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006136607A Expired - Fee Related JP4996132B2 (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 燃料電池およびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7867660B2 (ja) |
JP (1) | JP4996132B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4876766B2 (ja) * | 2006-08-10 | 2012-02-15 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池 |
JP5268044B2 (ja) * | 2007-02-16 | 2013-08-21 | セイコーインスツル株式会社 | 燃料電池 |
JP2009021050A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Seiko Instruments Inc | 燃料電池 |
US9768455B2 (en) * | 2008-09-12 | 2017-09-19 | Audi Ag | Fuel cell device having a liquid soak up region |
JP5316244B2 (ja) * | 2009-06-11 | 2013-10-16 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池 |
CN112582625B (zh) * | 2020-12-14 | 2021-10-08 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种燃料电池气体扩散层连续疏水处理设备及其工艺 |
JP7157837B2 (ja) * | 2021-02-25 | 2022-10-20 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池システムの動作方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002298871A (ja) | 2001-03-28 | 2002-10-11 | Denso Corp | 燃料電池 |
JP2002343369A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-29 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池用電極の製造方法および燃料電池 |
JP2003142121A (ja) * | 2001-11-01 | 2003-05-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 固体高分子型燃料電池 |
JP2004022254A (ja) | 2002-06-14 | 2004-01-22 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池および燃料電池の製造方法 |
JP2005093243A (ja) | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池 |
JP4304101B2 (ja) * | 2003-12-24 | 2009-07-29 | 本田技研工業株式会社 | 電解質膜・電極構造体及び燃料電池 |
-
2006
- 2006-05-16 JP JP2006136607A patent/JP4996132B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2007
- 2007-05-15 US US11/798,538 patent/US7867660B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007311066A (ja) | 2007-11-29 |
US20070269709A1 (en) | 2007-11-22 |
US7867660B2 (en) | 2011-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4484936B2 (ja) | 燃料電池および燃料電池スタック | |
US9083012B2 (en) | Membrane electrode assembly having an adhesive layer impregnating through an electrocatalyst layer and into a first gas diffusion substrate | |
JP4996132B2 (ja) | 燃料電池およびその製造方法 | |
JP2007173225A5 (ja) | ||
JP5062392B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池 | |
JP2008270163A (ja) | 燃料電池 | |
JP5153159B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP2012248341A (ja) | 燃料電池 | |
JP5113360B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP2007242306A (ja) | 燃料電池 | |
JP2006286494A (ja) | 固体高分子形燃料電池 | |
JP4821111B2 (ja) | 燃料電池 | |
US8129071B2 (en) | Hydrophilic layer for use in a fuel cell | |
JP4923518B2 (ja) | 燃料電池用カソード極 | |
JP2010003470A (ja) | 燃料電池 | |
JP5245440B2 (ja) | 燃料電池用膜−電極接合体の製造方法 | |
JP2007250432A (ja) | 燃料電池 | |
JP2007294340A (ja) | 燃料電池 | |
Blanco | Study of selected water management strategies for proton exchange membrane fuel cells | |
JP2009129650A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009283350A (ja) | 発電体および燃料電池 | |
JP4923387B2 (ja) | 多孔質のセパレータを備える燃料電池 | |
JP5874679B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP2013008687A (ja) | 燃料電池スタック | |
JP5262168B2 (ja) | 燃料電池用膜−電極接合体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120508 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4996132 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |