JP4995050B2 - 無線通信端末及びアンテナ選択方法 - Google Patents

無線通信端末及びアンテナ選択方法 Download PDF

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Description

本発明は、選択ダイバーシティを行う無線回路を有する無線通信端末及びアンテナ選択方法に関する。
PHS(Personal Handy Phone)等の無線通信端末に利用される通信システムであるTDMA/TDD(Time Division Multiple Access / Time Division Duplex)方式では、無線チャネルのフレームがいくつかのタイムスロットに分割されて、各ユーザに異なるタイムスロットが割り当てられ、基地局と無線通信端末とが同一の周波数を用いて異なるタイミングで交互に送受信を行う。
このような通信システムにおける移動通信における無線通信の電波状況は、高層建造物等による反射や回折、散乱等の理由により、電波レベルが大きく変わる等、急な電波変動を起こすフェージングが発生する。フェージング発生時には、電波環境が悪化して通信品質が低下するため、フェージング対策としてダイバーシティが行われている。
ダイバーシティとは、複数のアンテナで受信した同一の無線信号について、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いる技術、或いは受信した信号を合成し、ノイズを除去する技術である。
複数のアンテナで受信した同一の無線信号について、電波状況の優れたアンテナの信号を優先的に用いる選択ダイバーシティを利用するために、2本のアンテナを有する無線通信端末が普及している。
選択ダイバーシティを行う無線通信端末では、受信時にはまず2本のアンテナの両方で基地局からの送信信号の受信を試み、受信状態のよい方のアンテナを選択して受信に使用する。送信時には、受信時に最も受信状態が良好であったアンテナを選択して使用する。このような技術として、例えば特許文献1に開示された技術がある。
特開2006−279815号公報
特許文献1には、通信品質上の支障がない送信データ期間にアンテナの切り換えタイミングを調節してアンテナ切り換えによる通信品質の劣化の防止を図るダイバーシティ無線装置が開示されている。
上述したような選択ダイバーシティを利用する無線通信端末では、複数のアンテナのうち最も受信状態がよいアンテナを選択するために、各アンテナに基地局から送信される信号を受信させて、RSSI(Received Signal Strength Indication)等の受信レベルを測定し、受信レベルの比較を行う。そして、最も強い受信レベルのアンテナを受信状態がよいとして通信に使用する。
しかし、通信に使用される通信チャネルに妨害波が存在した場合、選択ダイバーシティにより選択された最良のアンテナを使用しても、ノイズが発生したり、通信が途切れたりして通信品質が低下する場合がある。これは、アンテナごとに希望波と妨害波との強度比が異なるにもかかわらず、従来の選択ダイバーシティでは、希望波と妨害波との強度比を考慮したアンテナ選択が行われていないからである。
本発明は、このような事態を回避するために、希望波と妨害波との強度比を考慮した選択ダイバーシティを行う無線通信端末及びアンテナ選択方法を提供することを目的とする。
上述した不利益を解消するために、第1のアンテナと、第2のアンテナと、前記第1のアンテナと第2のアンテナとを切り替えるアンテナ切替部と、前記アンテナ切替部により切り替えられたアンテナにより基地局との通信を行う通信部と、前記通信部が受信した信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、制御部と、を有し、前記制御部は、基地局との通信開始時或いは中断後の再開時に、前記受信レベル測定部が測定した前記第1のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第1のアンテナにおける希望波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける希望波の受信レベルとを基に、前記第1のアンテナにおけるD/U比と、前記第2のアンテナにおけるD/U比を算出し、算出したD/U比がより大きい方のアンテナを前記通信開始或いは前記中断後の再開した通信が途切れるまで、又は前記通信開始或いは前記中断後の再開した通信が中断されるまで使用するために選択し、前記通信部は、前記基地局との通信をTDMA/TDD方式で行い、前記制御部は、TDMA/TDDフレーム内の各タイムスロットごとに前記アンテナ切替部にアンテナを切り替えさせて前記第1のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第1のアンテナにおける希望波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける希望波の受信レベルとを前記受信レベル測定部により測定させ、その測定の結果に基づいて前記第1のアンテナにおけるD/U比と、前記第2のアンテナにおけるD/U比を算出し、算出したD/U比がより大きい方のアンテナを選択する。
好適には、前記制御部は、前記通信部による空きチャンネルサーチと、前記受信レベル測定部による前記妨害波の受信レベル測定とを同一のタイムスロット内にて行わせ、前記通信部による前記基地局からの同期バースト信号の受信と、前記受信レベル測定部による前記希望波の受信レベル測定とを同一のタイムスロット内にて行わせる。
好適には、前記制御部は、アンテナごとに妨害波或いは希望波の受信レベル測定とが複数回行われた場合に、同一のアンテナでの妨害波或いは希望波の受信レベルの最大値を当該アンテナの妨害波或いは希望波の受信レベルとして前記D/U比の算出に使用する。
第2の発明のアンテナ選択方法は、第1のアンテナと第2のアンテナとを有し、切り替えて使用するTDMA方式の無線通信端末のアンテナ選択方法であって、基地局との通信開始時或いは中断後の再開時に、TDMAフレーム内の各タイムスロットごとに前記第1のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第1のアンテナにおける希望波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける希望波の受信レベルとを測定し、前記測定の結果に基づいて前記第1のアンテナにおけるD/U比と、前記第2のアンテナにおけるD/U比を算出し、前記算出したD/U比がより大きい方のアンテナを選択して前記通信開始或いは前記中断後の再開した通信が途切れるまで、又は前記通信開始或いは前記中断後の再開した通信が中断されるまで使用する。
本発明によれば、希望波と妨害波との強度比を考慮した選択ダイバーシティを行う無線通信端末及びアンテナ選択方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
以下説明する携帯端末100は、本発明の無線通信端末の一例である。
図1は、携帯端末100を含む通信システム1000の一例を示す図である。
図1に示すように、通信システム1000は、携帯端末100、基地局200、通信ネットワーク300を有する。
なお、図1においては簡単のために携帯端末100及び基地局200を1つずつしか示していないが、本発明の通信システム1000は複数の携帯端末100及び基地局200を有していてもよい。
本実施形態では、通信システム1000はTDMA/TDD方式の通信システムであるとする。
携帯端末100は、例えばPHS(Personal Handy-phone System)等の無線通信端末であり、基地局200と無線通信を行う。
基地局200は、携帯端末100との間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク300に接続され、携帯端末100と電話網との間の通信を中継する役割を有する。
通信ネットワーク300は、携帯端末100を含む公衆電話網、或いはインターネット等のデータ通信ネットワークであり、基地局200を介して携帯端末100に対するデータの送受信(例えば、音声通話時の音声データ送受信、インターネット閲覧時のデータ通信等)を行う。
次に、携帯端末100の構成の一例について説明する。
図2は、携帯端末100の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、携帯端末100は、2本のアンテナ11、12、アンテナ切替部2、通信部3、受信レベル測定部4、制御部5を有する。
アンテナ11及び12は、それぞれ例えば携帯端末100の筐体の異なる位置に設けられたアンテナ装置である。アンテナ11と12とは、偏波特性の異なるアンテナで構成されていてもよい。
アンテナ切替部2は、制御部5の制御に従って、通信に使用するアンテナをアンテナ11とアンテナ12のいずれかに切り替える。
通信部3は、例えば図2に図示しない操作部等を介して入力された携帯端末100のユーザの要求に応じ、(基地局を介して)通信ネットワーク300との通信(データ送受信)を行う。
受信レベル測定部4は、制御部5の制御に従い、通信部3が基地局200から受信した信号の受信レベルを測定する。受信信号の受信レベルは例えばRSSI(Received Signal Strength Indication)によって測定される。
制御部5は、携帯端末100の全体的な動作を統括的に制御する。すなわち、音声通話時やデータ通信時の通信制御、通信開始時の受信レベル測定部4及びアンテナ切替部2を利用した選択ダイバーシティ処理の制御等を行う。
以下、本実施形態の通信システム1000における、携帯端末100と基地局200との通信開始時の動作例について説明する。
まず、TDMA/TDD方式の通信システムにおける通信について説明する。
この方式では、1つの無線キャリア上のデジタル信号を5msごとのフレームに分割し、さらに各フレームを8個のタイムスロットに分割する。下り方向(基地局200から携帯端末100への通信)に4タイムスロット、上り方向(携帯端末100から基地局200への通信)に4タイムスロットが割り当てられる。
通信の開始時、すなわち、例えば携帯端末100に音声通話の発呼、或いは着呼が発生した場合等には、携帯端末100は空き通信チャネルのサーチと、サーチした通信チャネルについてのキャリアセンス(妨害波測定)を行う。キャリアセンスとは、通信中の通信チャネルにおいて、ある一定レベル以上の妨害波信号が受信されているか否かを調べることを指す。空きチャネルサーチ時には、基地局200からの送信信号が送出されないため、キャリアセンスを行うことが可能である。
携帯端末100は、ある通信チャネルにおいて妨害波信号が所定のレベル以上検出された場合には、通信の品質が劣化する恐れがあるため、当該通信チャネルでの通信をそれ以降行わないようにする。
通信開始時の携帯端末100のアンテナ選択処理の動作の一例を図3に示す。
図3は、通信システム1000における携帯端末100のアンテナ選択処理の動作の一例を示している。
図3に示すように、携帯端末100は、5msのフレームが8個に分割されたタイムスロットにおいて、タイムスロット#1〜#4では空きチャネルサーチ及びキャリアセンスを行い、#5〜#8では基地局200との同期を取るための同期バースト信号を受信する。
本実施形態では、携帯端末100の制御部5は、図3のタイムスロット#1〜#4に示した空きチャネルサーチ及びキャリアセンスを、アンテナ11とアンテナ12とをアンテナ切替部2に交互に切り替えさせながら行うとする。すなわち、図3に示したタイムスロット#1及び#3においてはアンテナ11を使用した空きチャネルサーチ及びキャリアセンスを、タイムスロット#2及び#4においてはアンテナ12を使用した空きチャネルサーチ及びキャリアセンスを行う。
なお、本発明では空きチャネルサーチ及びキャリアセンスを必ずしもアンテナ11とアンテナ12とを交互に切り替えて行う必要はなく、アンテナ11を使用した空きチャネルサーチ及びキャリアセンスと、アンテナ12を使用した空きチャネルサーチ及びキャリアセンスとは、同じ回数であればどのような順序で行ってもよい。
携帯端末100は、空きチャネルサーチにおいて基地局200からの制御信号を受信し、受信タイミングでの妨害波の強度(妨害波レベル)を測定してキャリアセンスを行う。
携帯端末100の制御部5は、アンテナ11或いは12によって受信した、基地局200からの制御信号受信タイミングでの妨害波を通信部3に受信させ、受信レベル測定部4に受信レベルを測定させる。測定された妨害波の受信レベルを、U(Undesired)波(=妨害波)レベルと称する。
図3のタイムスロット#5〜#8においては、本実施形態では携帯端末100は同期バースト信号の受信を行う。この際、タイムスロット#1〜#4と同様に、制御部5はアンテナ切替部2に使用するアンテナをアンテナ11と12で交互に切り替えながら受信を行わせる(空きチャネルサーチ及びキャリアセンスと同様、本発明では必ずしも交互に行う必要はない)。そして、同期バースト信号の受信タイミングで希望波(D(Desired)波)の受信レベルを測定する。すなわち、制御部5はアンテナ11或いは12によって受信した、同期バースト信号受信タイミングでの希望波を通信部3に受信させ、受信レベル測定部4に受信レベルを測定させる。測定された希望波の受信レベルを、D波レベルと称する。
制御部5は、図3に示した通信開始時のフレームが終了したら、受信レベル測定部4に測定させたU波レベルとD波レベルとの比(D/U比)をアンテナごとに算出する。
D/U比算出の具体例について以下説明する。
図4は、通信開始時に2つのアンテナ11、12によって測定されたU波レベル及びD波レベルの具体例を示す図である。
制御部5は、1つのアンテナで測定されたU波及びD波それぞれのうち、最も受信レベルが高いものを抽出する。すなわち、図4に示した例では、アンテナ11のU波レベルとしてタイムスロット#3における59dB、アンテナ12のU波レベルとしてタイムスロット#2における52dB、アンテナ11のD波レベルとしてタイムスロット#5或いは#7における83dB、アンテナ12のD波レベルとしてタイムスロット#6或いは#8における78dBを抽出する。
そして、制御部5は、アンテナ11におけるD/U比と、アンテナ12におけるD/U比をそれぞれ算出する。上述した例では、アンテナ11におけるD/U比は24dB、アンテナ12におけるD/U比は26dBとなる。
ここで、制御部5は算出したアンテナごとのD/U比を基に、値が大きい方のアンテナを選択し、以後の通信においては選択した方のアンテナを使用する。すなわち、上述した例ではアンテナ12を使用することに決定し、アンテナ切替部2に切り替えさせ、以後通信が途切れる(或いは通信を中断する)まではアンテナ12を使用した通信を行う。
以下、制御部5のアンテナ選択処理時の動作例について説明する。
図5は、アンテナ選択処理時の制御部5の動作例を示すフローチャートである。
ステップST1:
制御部5は、アンテナ切替部2にアンテナ11に切り替えさせて、アンテナ11を使用して空きチャネルサーチとキャリアセンス(受信レベル測定部4による妨害波受信レベル測定)とを行う(図3に示すタイムスロット#1)。
ステップST2:
制御部5は、アンテナ切替部2にアンテナ12に切り替えさせて、アンテナ12を使用して空きチャネルサーチとキャリアセンスとを行う(図3に示すタイムスロット#2)。
ステップST3:
制御部5は、アンテナ切替部2に再度アンテナ11に切り替えさせて、アンテナ11を使用して空きチャネルサーチとキャリアセンスとを行う(図3に示すタイムスロット#3)。
ステップST4:
制御部5は、アンテナ切替部2に再度アンテナ12に切り替えさせて、アンテナ12を使用して空きチャネルサーチとキャリアセンスとを行う(図3に示すタイムスロット#4)。
ステップST5:
制御部5は、アンテナ切替部2にアンテナ11に切り替えさせて、アンテナ11を使用して同期バースト信号の受信と希望波の受信レベル測定とを行う(図3に示すタイムスロット#5)。
ステップST6:
制御部5は、アンテナ切替部2にアンテナ12に切り替えさせて、アンテナ12を使用して同期バースト信号の受信と希望波の受信レベル測定とを行う(図3に示すタイムスロット#6)。
ステップST7:
制御部5は、アンテナ切替部2に再度アンテナ11に切り替えさせて、アンテナ11を使用して同期バースト信号の受信と希望波の受信レベル測定とを行う(図3に示すタイムスロット#7)。
ステップST8:
制御部5は、アンテナ切替部2に再度アンテナ12に切り替えさせて、アンテナ12を使用して同期バースト信号の受信と希望波の受信レベル測定とを行う(図3に示すタイムスロット#8)。
ステップST9:
制御部5は、各アンテナで測定されたU波レベル(妨害波受信レベル)とD波レベル(希望波受信レベル)のうち、アンテナごとに大きいU波レベルとD波レベルとを抽出する。すなわち、ステップST1とステップST3で測定した、アンテナ11におけるU波レベルの内大きい方(CarrierSenseLevelAnt11と称する)、ステップST2とステップST4で測定した、アンテナ12におけるU波レベルの内大きい方(CarrierSenseLevelAnt
12と称する)、ステップST5とステップST7で測定された、アンテナ11におけるD波レベルの内大きい方(RcvSyncBurstAnt11と称する)、ステップST6とステップST8で測定された、アンテナ12におけるD波レベルの内大きい方(RcvSyncBurstAnt12と称する)をそれぞれ抽出する。
ステップST10:
制御部5は、ステップST9において抽出したアンテナ11におけるU波レベル、D波レベルと、アンテナ12におけるU波レベル、D波レベルとを基に、アンテナ11とアンテナ12それぞれにおけるD/U比を算出する。
ステップST11:
制御部5は、ステップST10において算出したアンテナ11とアンテナ12におけるD/U比を比較し、値が大きい方のアンテナを選択して以後通信を行う。
以上説明したように、本実施形態の携帯端末100によれば、TDMA/TDD方式の通信システム1000において、基地局200との通信開始時に、制御部5はタイムスロットごとにアンテナ切替部2にアンテナを切り替えさせて空きチャネルサーチとキャリアセンスとを行い、受信レベル測定部4に妨害波受信レベル(U波レベル)を測定させる。その後、制御部5はタイムスロットごとにアンテナ切替部2にアンテナを切り替えさせて同期バースト信号の受信と受信レベル測定部4による希望波の受信レベル(D波レベル)測定とを行う。そして、制御部5は得られたアンテナ11におけるU波レベルとD波レベル、アンテナ12におけるU波レベルとD波レベルのうち大きい方の値を抽出し、この値を使用してアンテナ11におけるD/U比とアンテナ12におけるD/U比とを算出し、比較して大きい値をとるアンテナを以後の通信に使用する。
このため、例えば、図4に示した具体例においては、希望波の受信レベル(D波レベル)の絶対値自体はアンテナ11の方が大きいが、本実施形態ではアンテナ12が使用されることとなる。妨害波が存在する場合には、受信レベルが高いアンテナを使用したからといって品質のよい通信(ノイズがない、途切れない通信)が可能であるとは限らないため、本実施形態のようにD/U比が大きい方のアンテナを選択することにより、安定した通信を開始することができるようになる。すなわち、本実施形態の携帯端末100によれば、通信トラフィックが高く、妨害波が多い環境においても安定した通信を開始することができる。
また、本実施形態の携帯端末100は、妨害波の存在にかかわらず適切なアンテナを選択できるため、QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)等、よりCN比が必要となる通信システムにおいて使用される携帯端末としても利用可能である。
なお、上述した実施形態では、制御部5がアンテナ選択処理を行うのは通信開始時であるとしたが、必ずしも通信開始時である必要はない。すなわち、例えば通信の中断後再開する場合等にも上述した実施形態のアンテナ選択処理を行うことが可能である。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
図1は、携帯端末を含む通信システムの一例を示す図である。 図2は、携帯端末の構成の一例を示す図である。 図3は、通信システムにおける携帯端末のアンテナ選択処理の動作の一例を示す図である。 図4は、通信開始時に2つのアンテナによって測定されたU波レベル及びD波レベルの具体例を示す図である。 図5は、アンテナ選択処理時の制御部の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1000…通信システム、100…携帯端末、200…基地局、300…通信ネットワーク、11…アンテナ、12…アンテナ、2…アンテナ切替部、3…通信部、4…受信レベル測定部、5…制御部

Claims (4)

  1. 第1のアンテナと、
    第2のアンテナと、
    前記第1のアンテナと第2のアンテナとを切り替えるアンテナ切替部と、
    前記アンテナ切替部により切り替えられたアンテナにより基地局との通信を行う通信部と、
    前記通信部が受信した信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、
    制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、基地局との通信開始時或いは中断後の再開時に、前記受信レベル測定部が測定した前記第1のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第1のアンテナにおける希望波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける希望波の受信レベルとを基に、前記第1のアンテナにおけるD/U比と、前記第2のアンテナにおけるD/U比を算出し、算出したD/U比がより大きい方のアンテナを前記通信開始或いは前記中断後の再開した通信が途切れるまで、又は前記通信開始或いは前記中断後の再開した通信が中断されるまで使用するために選択し、
    前記通信部は、前記基地局との通信をTDMA/TDD方式で行い、
    前記制御部は、TDMA/TDDフレーム内の各タイムスロットごとに前記アンテナ切替部にアンテナを切り替えさせて前記第1のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第1のアンテナにおける希望波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける希望波の受信レベルとを前記受信レベル測定部により測定させ、その測定の結果に基づいて前記第1のアンテナにおけるD/U比と、前記第2のアンテナにおけるD/U比を算出し、算出したD/U比がより大きい方のアンテナを選択する
    ことを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記制御部は、
    前記通信部による空きチャンネルサーチと、前記受信レベル測定部による前記妨害波の受信レベル測定とを同一のタイムスロット内にて行わせ、
    前記通信部による前記基地局からの同期バースト信号の受信と、前記受信レベル測定部による前記希望波の受信レベル測定とを同一のタイムスロット内にて行わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記制御部は、アンテナごとに妨害波或いは希望波の受信レベル測定とが複数回行われた場合に、同一のアンテナでの妨害波或いは希望波の受信レベルの最大値を当該アンテナの妨害波或いは希望波の受信レベルとして前記D/U比の算出に使用する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信端末。
  4. 第1のアンテナと第2のアンテナとを有し、切り替えて使用するTDMA方式の無線通信端末のアンテナ選択方法であって、
    基地局との通信開始時或いは中断後の再開時に、TDMAフレーム内の各タイムスロットごとに前記第1のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける妨害波の受信レベルと、前記第1のアンテナにおける希望波の受信レベルと、前記第2のアンテナにおける希望波の受信レベルとを測定し、
    前記測定の結果に基づいて前記第1のアンテナにおけるD/U比と、前記第2のアンテナにおけるD/U比を算出し、
    前記算出したD/U比がより大きい方のアンテナを選択して前記通信開始或いは前記中断後の再開した通信が途切れるまで、又は前記通信開始或いは前記中断後の再開した通信が中断されるまで使用する
    ことを特徴とするアンテナ選択方法。
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