JP4994172B2 - 容器用のキャップ - Google Patents
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Description
本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、開栓トルクを増大させずにガスバリア性を向上させることができ、開栓性及びガスバリア性とも優れたライナー構造を有するキャップを提供することを目的とする。
前記第1ライナー部は、容器口頂部の厚さ方向外側寄りの箇所に接する部分が厚肉環状に形成された厚肉環状部となっており、該厚肉環状部から内方に延びてキャップ天壁内面を覆う部分が薄肉膜状に形成された薄肉円盤状部となっており、該薄肉円盤状部の内方側に前記第2ライナー部が層状に形成され、
該第2ライナー部は、前記第1ライナー部の薄肉円盤状部に装着された状態で外周縁から所定幅が前記厚肉環状部と同じ厚さとなるように肉厚に形成されて容器口頂部の中央部より内側に圧接する肉厚環状部分となっていることを特徴とするものである。
なお、前記第2ライナー部の厚肉環状部分が第1ライナー部の厚肉環状部と同じ厚さとは、完全に同じ厚さのみならず容器口頂部に対して前記厚肉環状部と同様に密着する略同じ厚さのものも含むものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のキャップにおいて、前記第1ライナー部は、キャップ天壁内面に圧縮成形により前記厚肉環状部と前記薄肉円盤状部とを成形し、前記第2ライナー部を前記第1ライナー部の前記薄肉円盤状部の内方側に圧縮成形により形成してなることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、第2ライナー部の外周縁直径D1は、当該キャップを装着する容器口頂部の内径をD2、容器口頂部の厚さをtとした場合、D2<D1≦(D2+t)の関係を満たすようにすることによって、請求項1に記載の効果をより効率よく達成することができる。第2ライナー部の外周縁直径D1がD1>(D2+t)の関係になると、容器口頂部と第2ライナー部の接触面積が増大し、ガスバリア性は高めることができても開栓トルクが増大し、逆にD2>D1であると、後述するガス透過経路Aを有効に遮断することができず、開栓性は向上してもガスバリア性の向上を図ることができないので、上記範囲が好ましい。
さらに、請求項3の発明によれば、上記キャップのライナーをより確実に成形することができる。
また、請求項3の発明は、第2ライナー部の外周縁直径D1は、当該キャップを装着する容器口頂部の内径をD2、容器口頂部の厚さをtとした場合、D2<D1≦(D2+t)の関係を満たすようにすることによって、請求項1及び請求項2に記載の効果をより効率よく達成することができる。第2ライナー部の外周縁直径D1がD1>(D2+t)の関係になると、容器口頂部と第2ライナー部の接触面積が増大し、ガスバリア性は高めることができても開栓トルクが増大し、逆にD2>D1であると、後述するガス透過経路Aを有効に遮断することができず、開栓性は向上してもガスバリア性の向上を図ることができないので、上記範囲が好ましい。
さらに、請求項4の発明によれば、上記キャップのライナーをより確実に成形することができる。
本発明の実施形態を説明する前に、従来のライナー付きキャップにおけるガスの透過構造について考察する。図4は、従来のライナーをキャップ天壁内面に装着した合成樹脂製のネジキャップ1Aをボトルの口部に螺合して密封した状態の断面図を示している。図において、ライナー10Aは、容器口頂部31に圧接している肉厚環状部10A−1とその内周面に容器開口部を覆う肉薄円盤部10A−2を有して、キャップ本体2の天壁3の内面に装着されている。
第1ライナー材:
・オレフィン系
低密度ポリエチレン
線状低密度ポリエチレン
・スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS)エラストマー
・エチレンビニルアルコール共重合体
・ポリブテン−1
・エチレン−ブテン−1共重合体
・プロピレン−ブテン−1共重合体
・エラストマー系
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマー
水素化エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマー
スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)エラストマー
スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)エラストマー
スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン(SEPS)エラストマー
第2ライナー材(バリア材):
・ブチルゴム(IIR)
・エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)
・スチレン−イソブチレン−スチレン(SIBS)
なお、第2ライナー材は、第1ライナー材と接着しやすくするために、少量の第1ライナー材とのブレンドで使用するのが望ましい。
本実施形態では、図1に示す実施形態のキャップと比較して、ライナー10の第1ライナー部11の厚肉環状部11−1の内周縁11−3と、第2ライナー部12の厚肉環状部12−1の外周縁12−3との間に直径方向に若干の隙間を介して、装着されている点が相違している。該隙間はキャップの性能上からは必ずしも設ける必要はないが、ライナーの成形上の容易さから設けたものである。
なお、上記の場合圧縮成形によって第1ライナー部及び第2ライナー部を成形する場合について説明したが、射出成形する場合も同様のことが言える。
3 天壁 4 筒壁
5 タンパーエビデントバンド 6 環状突条
10 ライナー 11 第1ライナー部
11−1 厚肉環状部 11−2 薄肉円盤状部
11−3 内周縁 12 第2ライナー部
12−1 厚肉環状部 12−2 薄肉円盤状部
12−3 外周縁 30 容器口部
31 容器口頂部
D1 第2ライナー部の外周縁直径
D2 容器口頂部の内径
t 容器口部厚さ(幅)
Claims (3)
- キャップ天壁内面にライナーが装着された容器用のキャップであって、前記ライナーは、少なくとも容器口頂部の厚さ方向外側寄りの箇所に接する部分が滑り性のよい第1ライナー材で形成されている第1ライナー部と、容器口開口部の全面を覆い且つ容器口頂部の厚さ方向内側寄りの箇所に接する部分が前記第1ライナー材よりもガスバリア性の高い第2ライナー材で形成されている第2ライナー部からなり、
前記第1ライナー部は、容器口頂部の厚さ方向外側寄りの箇所に接する部分が厚肉環状に形成された厚肉環状部となっており、該厚肉環状部から内方に延びてキャップ天壁内面を覆う部分が薄肉膜状に形成された薄肉円盤状部となっており、該薄肉円盤状部の内方側に前記第2ライナー部が層状に形成され、
該第2ライナー部は、前記第1ライナー部の薄肉円盤状部に装着された状態で、外周縁から所定幅が前記厚肉環状部と同じ厚さとなるように肉厚に形成されて容器口頂部の中央部より内側に圧接する肉厚環状部分となっていることを特徴とする容器用のキャップ。 - 前記第2ライナー部の外周縁直径D1は、当該キャップを装着する容器口頂部の内径をD2、容器口頂部の厚さをtとした場合、D2<D1≦(D2+t)の関係を満たすようになっている請求項1に記載の容器用のキャップ。
- 前記第1ライナー部は、キャップ天壁内面に圧縮成形により前記厚肉環状部と前記薄肉円盤状部とを成形し、前記第2ライナー部を前記第1ライナー部の前記薄肉円盤状部の内方側に圧縮成形により形成してなる請求項1又は2に記載の容器用のキャップ。
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