JP2002068264A - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

合成樹脂製キャップ

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JP2002068264A
JP2002068264A JP2000256402A JP2000256402A JP2002068264A JP 2002068264 A JP2002068264 A JP 2002068264A JP 2000256402 A JP2000256402 A JP 2000256402A JP 2000256402 A JP2000256402 A JP 2000256402A JP 2002068264 A JP2002068264 A JP 2002068264A
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Hidetoshi Hayashi
秀敏 林
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Shibazaki Seisakusho Ltd
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Shibazaki Seisakusho Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内圧が高まった場合に容器内のガスを外
部に逃がすことができるキャップを提供する。 【解決手段】 天板部2とその周縁から垂下した筒部3
とを備えたキャップ本体4と、該キャップ本体4の天板
部2内面側に固着されたライナー5を備え、天板部2お
よびライナー5は、容器21の内圧が所定値を越えたと
きに上方に膨出変形するようにされており、ライナー5
は、非膨出変形時に容器開口端面21bの内周縁に当接
し、かつ膨出変形時に容器21から離れるように形成さ
れ、天板部2に、キャップ1装着時に、容器開口端面2
1bに当接して天板部2と開口端面21bとの距離をほ
ぼ一定に保つ位置決め凸部13が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口部外周に雄ネジ
が形成された容器に螺子嵌合して該容器口部を閉止する
合成樹脂製キャップに関し、特に容器内圧が高まったと
きに容器内のガスを外部に放出する機能を有する合成樹
脂製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製キャップ(以下、単に
キャップという)としては、例えば図5に示すような構
造のものが知られている。ここに例示される従来のキャ
ップ51は、円板状の天板部2とその周縁から垂下する
筒部3とからなるキャップ本体4と、キャップ本体4内
に設けられたライナー55とを備えたものである。筒部
3は水平スコア6によって水平スコア6より上部の主部
8と多数の細いブリッジ7によって該主部8の下端に連
結されたタンパーエビデンスリング部(以下、TEリン
グ部と略記する)9とに区画されている。主部8の内壁
面には容器口部の雄ネジに螺合するネジ部10が形成さ
れている。TEリング部9の内壁面には複数の薄板状の
タブ11が設けられている。ライナー55は薄肉状に形
成され、キャップ本体4の天板部2内面側に固着されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のキャップ5
1では、キャップ51を一旦開栓した後、内部に内容物
を残したまま閉栓して容器を長期間放置したり、容器を
高温環境下に置くと、容器内の発酵や容器内ガスの熱膨
張などにより容器内圧が上昇することがあり、このよう
な場合に容器内のガスを逃がすことができるキャップが
要望されていた。本発明は上記事情に鑑みてなされたも
ので、容器内圧が高まった場合に容器内のガスを外部に
逃がすことができるキャップを提供することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂製キャ
ップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備えた
キャップ本体と、該キャップ本体の天板部内面側に設け
られたライナーを備え、天板部およびライナーは、前記
キャップが装着される容器の内圧が所定値を越えたとき
に上方に膨出変形するようにされており、ライナーは、
非膨出変形時に容器開口端面の内周縁に当接し、かつ膨
出変形時に少なくとも一部が容器開口端面から離れるよ
うに形成され、天板部に、前記キャップを容器に装着し
たときに、容器開口端面に当接して天板部と開口端面と
の距離をほぼ一定に保つ位置決め凸部が設けられている
ことを特徴とする。ライナーは、環状凸部を備え、この
環状凸部が、非膨出変形時に容器開口端面の内周縁に当
接し、かつ膨出変形時に少なくとも一部が容器開口端面
から離れるように形成されていることが望ましい。ライ
ナーは、容器開口端面の内周縁に当接する部分が、径方
向外方に向けて漸次厚さを減じる傾斜面となるように形
成されているのが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明のキャッ
プの一実施形態を示すもので、ここに例示するキャップ
1は、円形の天板部2と、その周縁から垂下した筒部3
とを備えたキャップ本体4と、天板部2内面側に固着さ
れた略円板状のライナー5とから概略構成されている。
【0006】キャップ本体4の筒部3は水平スコア6に
よって水平スコア6より上部の主部8と、多数の細いブ
リッジ7によって主部8の下端に連結されたTEリング
部9とに区画されている。主部8の内周壁面には、容器
21の雄ネジ22に螺合するネジ部10が形成されてい
る。また、TEリング部9の内壁面には、キャップ本体
4を開栓する際に容器口部21aの雄ネジ22下方に設
けられた係合突起23に係止してTEリング部9の移動
を阻止する係止手段である複数の薄板状のタブ11が設
けられている。キャップ本体4は、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料からなるものと
されている。
【0007】天板部2は、キャップ1を容器口部21a
に装着した状態において、容器21の内圧が所定値、例
えば30〜70psiを越えたときに上方に膨出変形す
るように、その厚みが設定されている。天板部2の厚
み、即ち図2に示す厚みaは、0.5〜2.5mm、好
ましくは1.0〜2.0mmとするのが望ましい。この
厚みaが0.5mm未満であると、天板部2の機械的強
度が十分でなくなるため好ましくない。また、厚みaが
2.5mmを越えると、容器内圧が高まったときに天板
部2が変形しにくくなり、容器内ガスの排出がスムーズ
に行われにくくなる。
【0008】本実施形態のキャップ1では、天板部2
に、キャップ1が装着される容器21の口部21aの開
口端面21bに当接する位置決め凸部13が設けられて
いる。位置決め凸部13は、キャップ1を容器口部21
aに装着したときに、天板部2と開口端面21bとの距
離をほぼ一定に保ち、これによって開口端面21bに対
するライナー5の押圧力を適正な値に設定するためのも
ので、断面コ字状に形成され、天板部2の周縁部よりや
や内方寄りに、下方に向けて突出形成されている。位置
決め凸部13は、環状に形成され、下面13aが開口端
面21bに当接するようにされている。位置決め凸部1
3は、周方向にわたって連続的な環状に形成してもよい
し、周方向に沿う複数の島状突起からなる不連続環状に
形成してもよい。
【0009】この位置決め凸部13の幅、即ち図2に示
す幅eは0.5〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.
3mmとするのが好ましい。この幅eが上記範囲未満で
あると、位置決め凸部13の強度が低下し位置決め凸部
13が変形しやすくなり、幅eが上記範囲を越えると、
樹脂使用量が多くなり材料コストが嵩むようになる。こ
の位置決め凸部13の高さ、即ち図2に示す高さfは
0.2〜1.5mm、好ましくは0.5〜1mmとする
のが好ましい。この高さfが上記範囲未満であると、開
口端面21bに対するライナー5の押圧力を適正な値に
設定する効果が不十分となりやすく、高さfが上記範囲
を越えると、位置決め凸部13の強度が低下し位置決め
凸部13が変形しやすくなる。
【0010】ライナー5は、キャップ本体4の構成材料
に比べ軟質の合成樹脂材料、例えばポリプロピレンとゴ
ムをブレンドしたもの、ポリエチレン、EVA(エチレ
ン酢酸ビニル共重合体)を略円板状に成形してなるもの
で、その板厚は、0.1〜1.0mmとするのが好まし
く、天板部2に設けられた環状凸部12より径方向内方
側に設けられている。
【0011】ライナー5の周縁部の下面側には、下方に
向けて突出した断面略台形状の環状凸部12が形成され
ている。環状凸部12の外周側は、径方向外方に向けて
漸次厚さを減じる傾斜面である傾斜部12aとされてい
る。環状凸部12は、キャップ1が容器口部21aに装
着されたときに、外周側の面である傾斜部12aが、容
器開口端面21bの内周縁に全周にわたり当接するよう
に形成されている。
【0012】環状凸部12の幅、即ち図2に示す幅bは
1〜10mm、好ましくは4〜6mmとするのが望まし
い。この幅bが1mm未満であると、キャップ1が容器
口部21aに装着されたときに、ライナー5と容器21
との相対位置のわずかなずれにより環状凸部12が容器
開口端面21bに当接する位置が端面21bの内周縁以
外の位置となり、熱充填を行った場合に容器内部の真空
を維持するのが難しくなるおそれがある。また、この幅
bが10mmを越えると、キャップ1が容器口部21a
に装着されたときに、環状凸部12が容器開口端面21
bに当接する位置が端面21bの内周縁だけでなく端面
21bの広い範囲にわたるようになり、容器内圧が高ま
ったときに容器内ガスの排出流路を確保しにくくなり、
容器内ガスをスムーズに排出することができにくくな
る。
【0013】また、環状凸部12の高さ、即ち図2に示
す高さcは0.5〜3mm、好ましくは1〜1.5mm
とするのが望ましい。この高さcが0.5mm未満であ
ると、キャップ1が容器口部21aに装着されたとき
に、環状凸部12が容器開口端面21bに当接する位置
が端面21bの内周縁だけでなく端面21bの広い範囲
にわたるようになり、容器内圧が高まったときに容器内
ガスの排出流路を確保しにくくなり、容器内ガスをスム
ーズに排出することができにくくなる。また、この高さ
cが3mmを越えると、環状凸部12の機械的な強度が
低下するため好ましくない。
【0014】また、傾斜部12aの天板部2に対する傾
斜角度、即ち図2に示す傾斜角度dは、20〜35゜と
するのが好ましい。この傾斜角度dが20゜未満である
と、キャップ1が容器口部21aに装着されたときに、
環状凸部12が容器開口端面21bに当接する位置が端
面21bの内周縁だけでなく端面21bの広い範囲にわ
たるようになり、容器内圧が高まったときに容器内ガス
の排出流路を確保しにくくなり、容器内ガスをスムーズ
に排出することができにくくなる。また、この傾斜角度
dが35゜を越えると、キャップ1が容器口部21aに
装着されたときに、ライナー5と容器21との相対位置
のわずかなずれにより環状凸部12が容器開口端面21
bに当接する位置が端面21b内周縁以外の位置とな
り、容器内圧が高まったときに容器内ガスの排出流路を
確保しにくくなり、容器内ガスをスムーズに排出するこ
とができにくくなる。
【0015】図3に示すように、上記構成のキャップ1
を容器口部21aに巻き締めると、環状凸部12の傾斜
部12aが容器開口端面21bの内周縁に全周にわたり
隙間なく当接し、容器21を密封する。さらにキャップ
1を巻き締めると、環状凸部12が開口端面21bに上
方に向けて押圧されることにより圧縮され僅かに弾性的
に変形するとともに、開口端面21bが、天板部2の位
置決め凸部13の下面13aに当接する。これによっ
て、開口端面21bに対するキャップ1の高さ位置が定
められ、天板部2と開口端面21bとの距離が所定の値
となる。このため、環状凸部12の開口端面21bに対
する押圧力がほぼ一定の値となり、開口端面21bに押
圧されることによる環状凸部12の変形量はほぼ一定と
なる。
【0016】図4に示すように、キャップ1が装着され
た容器21が高温下に置かれることなどによって容器内
圧が所定値を越えた場合には、この圧力によって天板部
2およびライナー5が上方に弾性的に膨出変形する、い
わゆるドーミングが起きる。これにより、環状凸部12
は少なくとも一部が容器開口端面21bから離れ、環状
凸部12と開口端面21bとの間に隙間14が生じ、こ
の隙間14を通して容器21内のガスが容器外へ排出さ
れ、その結果、容器内圧が低下する。この際、容器21
内のガスは、隙間14を経た後、位置決め凸部13と開
口端面21bとの間から排出される。また位置決め凸部
13が周方向に不連続的に形成されている場合には、ガ
スはこの不連続部分からも排出される。すなわち例えば
位置決め凸部13が周方向に沿って設けられた複数の島
状突起からなるものである場合には、これら島状突起の
間からも排出される。
【0017】天板部2およびライナー5が膨出変形する
際には、天板部2およびライナー5の上方移動距離は中
央部に近いほど大きくなる。ライナー5は、容器開口端
面21bの内周縁に接するようにされているため、この
容器開口端面21bと接する部分のライナー5(傾斜部
12a)の上方移動距離は十分に大きい。このため、上
記膨出変形時には、環状凸部12は容器開口端面21b
から確実に離れ、環状凸部12と開口端面21bとの間
には十分な隙間14が生じ、容器内のガスは確実に容器
外に排出されることになる。
【0018】容器内圧が低下すると、天板部2およびラ
イナー5は、弾性的に図3に示す平坦な状態に戻り、こ
れにより再び環状凸部12が容器開口端面21bに当接
し、容器21を密封する。
【0019】上記構成のキャップ1では、容器21の内
圧が所定値を越えたときに天板部2およびライナー5が
上方に膨出変形するようにされており、ライナー5が、
非膨出変形時に容器開口端面21bの内周縁に当接し、
かつ膨出変形時に少なくとも一部が容器開口端面21b
から離れるように形成され、天板部2に、開口端面21
bに当接する位置決め凸部13が設けられているので、
容器21内圧が上昇したときに、ライナー5の少なくと
も一部を容器開口端面21bから確実に離間させ、環状
凸部12と容器開口端面21bの間に生じた隙間14を
通して容器内ガスを容器外部に排出し、容器内圧を低く
維持することができる。さらには、天板部2に形成され
た位置決め凸部13によって、キャップ1装着時におけ
る開口端面21bと天板部2との距離をほぼ一定の値と
し、環状凸部12の開口端面21bに対する押圧力をほ
ぼ一定の値とし、開口端面21bに押圧されることによ
る環状凸部12の変形量をほぼ一定とすることができ
る。このため、環状凸部12の変形量が過大となるのを
防ぎ、天板部2およびライナー5の膨出変形時にライナ
ー5を開口端面21bから確実に離間させることができ
る。従って、キャップ1が装着された容器内ガスの熱膨
張や、容器内の内容物の発酵等により容器内圧が上昇し
た場合でも、容器が破断する事故を未然に防ぐことがで
きる。
【0020】また天板部2に形成された位置決め凸部1
3によって、開口端面21bに押圧されることによる環
状凸部12の変形量をほぼ一定とすることができること
から、容器21の内圧が上記所定値以下であるときにラ
イナー5が開口端面21bから離れるのを防ぐことがで
きる。従って、内圧が所定値以下であるときに容器21
内のガスや内容物の漏れを未然に防ぐことができる。
【0021】また、ライナー5に、容器開口端面21b
の内周縁に当接する環状凸部12を設けることによっ
て、キャップ1を容器口部21aに装着したときに、容
器21を確実に密封することができる。
【0022】また、ライナー5が開口端面21bの内周
縁に当接する部分を、径方向外方に向けて漸次厚さを減
じる傾斜面である傾斜部12aとすることによって、開
口端面21bが当接可能である部分が、径方向にある程
度の幅を有するものとなる。このため、容器21に対す
るライナー5の径方向位置にずれが生じても、ライナー
5が確実に容器開口端面21bの内周縁にのみ接するよ
うにすることができる。従って、容器内圧が所定値を越
えたときに、ライナー5を容器開口端面21bから確実
に離間させ、容器内圧を低く抑える効果を確実なものと
することができる。
【0023】なお、上記実施形態では、位置決め凸部1
3として断面コ字状のものを例示したが、位置決め凸部
の断面形状はこれに限らず、三角形、五角形、半円形等
の任意の形状とすることができる。また上記キャップ1
では、天板部2の厚みを全面にわたり均一としたが、こ
れに限らず、天板部2の一部を他部より薄く形成するこ
ともできる。すなわち、天板部2に例えば厚さ0.2〜
1.5mmに形成した薄肉部を設けて容器内圧上昇時に
天板部2が上方に膨出するのを容易にするようにしても
よい。この薄肉部の形状および形成位置としては、例え
ば天板部2周縁部に環状に設けたり、天板部2中央に設
けることが考えられる。また、天板部2を中央に向かっ
て漸次薄肉化するように形成することもできる。
【0024】また、上記実施形態では、ライナー5に環
状凸部12を設けたが、本発明のキャップはこれに限ら
ず、ライナーを、周縁部が容器開口端面21bの内周縁
に当接するように形成することも可能である。この周縁
部は、上記キャップ1における環状凸部12の傾斜部1
2aと同様に、径方向外方に向けて漸次厚さを減じる傾
斜面となるように形成するのが好ましい。
【0025】また、上記実施形態ではTEリング部9の
内面に多数のタブ11を設けたキャップを例示したが、
TEリング部9における係止手段は上記実施形態におけ
るタブ11に限定されることなく、例えば本出願人が既
に特許出願をしている特願平8−46455号に記載さ
れているウィングとビードとを含むタイプの係止手段
や、特願平6−228514号、同6−246619
号、同6−275415号、同6−307804号、同
6−313837号、同7−84315号、同7−10
9850号に記載されている容器側の係止爪と、TEリ
ング部側の係止突起とを組み合わせた係止手段を採用し
ても良い。
【0026】また、上記実施形態では、環状凸部12を
ライナー5の周縁部に設けたが、これに限らず、ライナ
ー5の周縁部より中央部寄りに設けることもできる。ま
た、環状凸部12は断面台形状のものを例示したが、環
状凸部の断面形状はこれに限らず、三角形、五角形、半
円形等の任意の形状とすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の合成樹脂
製キャップは、天板部およびライナーが、前記キャップ
が装着される容器の内圧が所定値を越えたときに上方に
膨出変形するようにされており、ライナーが、非膨出変
形時に容器開口端面の内周縁に当接し、かつ膨出変形時
に少なくとも一部が容器開口端面から離れるように形成
され、天板部に、前記容器開口端面に当接して天板部と
開口端面との距離をほぼ一定に保つ位置決め凸部が設け
られているので、容器内圧が上昇したときに、ライナー
の少なくとも一部を容器開口端面から確実に離間させ、
環状凸部と容器開口端面の間に生じた隙間を通して容器
内ガスを容器外部に排出し、容器内圧が所定値を越える
のを防ぐことができる。さらには、天板部に形成された
位置決め凸部によって、開口端面と天板部との距離をほ
ぼ一定の値とし、環状凸部の開口端面に対する押圧力を
ほぼ一定の値とし、開口端面に押圧されることによる環
状凸部の変形量をほぼ一定とすることができる。このた
め、環状凸部の変形量が過大となるのを防ぎ、天板部お
よびライナーの膨出変形時にライナーを開口端面から確
実に離間させることができる。従って、キャップ1が装
着された容器内ガスの熱膨張や、容器内の内容物の発酵
等により容器内圧が上昇した場合でも、容器が破断する
事故を未然に防ぐことができる。また天板部に形成され
た位置決め凸部によって、開口端面に押圧されることに
よる環状凸部の変形量をほぼ一定とすることができるこ
とから、容器の内圧が上記所定値以下であるときにライ
ナーが開口端面から離れるのを防ぐことができる。従っ
て、内圧が所定値以下であるときに容器内のガスや内容
物の漏れを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る合成樹脂製キャップの一実施
形態を示す断面図である。
【図2】 図1に示す合成樹脂製キャップの要部拡大
図である。
【図3】 図1に示す合成樹脂製キャップを容器に装
着した状態を示す断面図である。
【図4】 図1に示す合成樹脂製キャップの容器に装
着した状態で容器内圧が所定値を越えた状態を示す断面
図である。
【図5】 従来の合成樹脂製キャップの一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1・・・キャップ、2・・・天板部、3・・・筒部、4・・・キャッ
プ本体、5・・・ライナー、6・・・水平スコア、7・・・ブリ
ッジ、8・・・主部、9・・・TEリング部、10・・・ネジ
部、12・・・環状凸部、13・・・位置決め凸部、21・・・
容器、21a・・・容器口部、21b・・・容器開口端面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板部とその周縁から垂下した筒部と
    を備えたキャップ本体と、該キャップ本体の天板部内面
    側に設けられたライナーを備えた合成樹脂製キャップに
    おいて、 天板部およびライナーは、前記キャップが装着される容
    器の内圧が所定値を越えたときに上方に膨出変形するよ
    うにされており、 ライナーは、非膨出変形時に容器開口端面の内周縁に当
    接し、かつ膨出変形時に少なくとも一部が容器開口端面
    から離れるように形成され、 天板部に、前記キャップを容器に装着したときに、容器
    開口端面に当接して天板部と開口端面との距離をほぼ一
    定に保つ位置決め凸部が設けられていることを特徴とす
    る合成樹脂製キャップ。
  2. 【請求項2】 ライナーは、環状凸部を備え、この環
    状凸部が、非膨出変形時に容器開口端面の内周縁に当接
    し、かつ膨出変形時に少なくとも一部が容器開口端面か
    ら離れるように形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 【請求項3】 ライナーは、容器開口端面の内周縁に
    当接する部分が、径方向外方に向けて漸次厚さを減じる
    傾斜面となるように形成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の合成樹脂製キャップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009078842A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Japan Crown Cork Co Ltd 容器用のキャップ
JP2021502314A (ja) * 2017-11-07 2021-01-28 クロージャー システムズ インターナショナル インコーポレイテッドClosure Systems International Inc. 高圧下においてベントするクロージャおよび包装容器

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