JP2006027663A - 高温開栓性が改良された耐熱ライナー及びこの耐熱ライナーを備えたボトル用キャップ - Google Patents

高温開栓性が改良された耐熱ライナー及びこの耐熱ライナーを備えたボトル用キャップ Download PDF

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Abstract

【課題】不正開栓を確実に防止するとともに、開栓トルクを適正なものにした高温開栓性が改良された耐熱ライナー及びこの耐熱ライナーを備えたボトル用キャップを提供する。
【解決手段】耐熱ライナー1は、雄螺旋を備えたボトル口12に螺着するとともに、端部縁にブリッジ15を介してタンパーエビデントバンド16を備えるキャップ基材に樹脂コーティングを施してなるボトル用キャップに適用するもので、ポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂あるいは該熱可塑性樹脂を主体とする組成物で構成し、キャップ本体の天面壁内側に非接合状態で配置する支持層と、120°C中で圧縮付加をかけた後における圧縮永久歪みが85%以下のエラストマーで構成し、ボトル口側に配置する機能層とを積層してなる。前記支持層の厚みを全体の厚みの4.0〜50.0%とし、かつ、支持層のキャップ天面壁側に位置する表面を、表面粗度が2.0〜350μmの粗面となした。
【選択図】図1

Description

本発明は、雄螺旋を備えたボトル口に螺着するとともに、端部縁にブリッジを介してタンパーエビデントバンドを備えた飲料用ボトルなどに使用する耐熱ライナー及びこの耐熱ライナーを備えたボトル用キャップに係り、特に、温めて飲用する内容物を収容する樹脂コーティングを施したボトルのキャップに適用すると好適なものに関する。
なお、本発明において、「接合」とは、耐熱ライナーの支持層と機能層、あるいはこれらの構成部材どうしを分離しにくくし一体化することをいい、「非接合」とは、耐熱ライナーの支持層と機能層、あるいはこれらの構成部材どうし又は支持層とキャップ本体の天面壁内面とを分離可能に重ね合わせることをいい、また、ライナーを構成する支持層、機能層あるいはこれらの構成部材の「厚み」とは、ボトル口縁部のシール(トップシールとサイドシール)に関与する部分の厚みである。さらに、同じく表面粗度は、JISBO601、1994年度規格のRz(10点平均粗さ)によるものである。
従来の飲料用ボトルには、端部縁にブリッジを介してタンパーエビデントバンドを備え、天面壁の内側にライナーを配置したピルファープルーフキャップを螺着したものがある。そして、この飲料用ボトルは、内容物の充填工程において、殺菌のため高温にした後にさらに加熱殺菌処理(レトルト殺菌)を行うものであり、このレトルト殺菌(蒸気殺菌,ハイレトルト殺菌を含む)では、殺菌効果及び作業効率の点で、100°C以上で短時間に行うことが好ましい。このボトル用キャップのライナーは、近年、柔軟性、弾力性を有し、圧縮永久歪みが小さく、良好な巻締特性や良好な開栓特性を有し、耐圧性にも優れたものとして熱可塑性のエラストマーを用いた単層式のものが提案されている(特許文献1)。
特開2001−261054号公報
上記従来のエラストマーの単層式ライナーを用いたピルファープルーフキャップは、エラストマーに他の組成物を付加して耐レトルト性を高めようとしているが、100°C以上のレトルト殺菌を施した後に常温に戻すと、エラストマー本来の優れた特性が変化し、ライナーの圧縮永久歪み特性が不適なものとなってしまい、レトルト後の耐圧性の不良(内容物の漏れ)が発生する場合がある。また、開栓時における不正開栓指標であるLB角度(リーク・ブレーク角度)特性が不良となり、ボトル口との螺合を解く際に、タンパーエビデントバンドとの境界に設けられたブリッジが切れる前に密閉状態が解除され、不正開栓を防止することができない(表2の比較例4を参照)という問題が起こりやすく、この従来のライナーは十分な実用性を有するとはいえないものであった。
なお、前記LB角度とは、螺旋を解く方向にキャップを回転したときに、ライナーによって密閉されていたボトル内部の密閉状態が解除される回転角度であるL角度(リーク角度)と、同じく螺旋を解く方向にキャップを回転したときに、タンパーエビデントバンドとキャップ本体とを連繋するブリッジが破断し始める回転角度であるB角度(ブレーク角度)とを比較するためのものである。そして、このLB角度特性が不良(L角度がB角度より小さい)になると、前述のようにタンパーエビデントバンドが切れる前に容器の密閉状態が解除してしまい、不正開栓を防止することができないことになる。なお、前述のLB角度特性の不良となる原因は、レトルト殺菌時に熱を加えることにより、単層のエラストマーの圧縮変形歪み特性が悪化することにより、ボトル口に対する側方からのシール作用(以下、サイドシールという)が低下するためである。そして、サイドシールが低下すると、螺合を解く方向に回転しボトル口からキャップが上昇し、ボトル口に対して垂直方向のシール作用(以下、トップシールという)が漸次無効化するとともに、該サイドシールでシール作用を維持することができず、直ちにリークしてしまう。
そして、エラストマーのみで構成したライナーのもつ、LB角度特性の前記問題を解決するには、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、ポリプロピレン(PP)のうちから選択した熱可塑性樹脂あるいは該熱可塑性樹脂を主体とする組成物で構成し、キャップ本体の天面壁内側に非接合状態で配置する支持層と、エラストマーからなる、ボトル口側に配置する機能層と、を積層して構成するライナーが有効である。このライナーを適用したボトルキャップは、巻締特性、高温加熱処理後の耐圧性に優れ、リーク・ブレーク角度は、リーク角度がブレーク角度より大きく、不正開封を防止し得るものであるが、前記熱可塑性樹脂あるいは該熱可塑性樹脂を主体とする組成物で構成した支持層とキャップ天面壁内側間は温度が上がると滑りにくいという性質があり、この滑りにくいことによって、キャップ開栓に必要な前記トルクが大きくなって、開栓しにくいという問題がある。特に、60°C程度に温めて内容物を飲用するボトルに適用するとより一層、前記開栓に必要なトルクが大きくなるという問題があった。
本発明は、上記問題を解消することを課題とし、特に、ライナー材であるポリマ−(エラストマー)を特殊な材料を使用するか、特殊な組成にして改質することなく、ライナーの厚み方向の構成を組み合わせることにより、該課題を解消した、100°C以上のレトルト殺菌(加熱処理)に適し、かつ温めて飲用する内容物を収容する樹脂コーティングしたボトルのキャップに適用しても開栓し易い耐熱ライナー及びボトル用キャップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の高温開栓性が改良された耐熱ライナーに係る発明は、雄螺旋を備えたボトル口に螺着するとともに、端部縁にブリッジを介してタンパーエビデントバンドを備えるキャップ基材に樹脂コーティングを施してなるボトル用キャップのライナーであって、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、ポリプロピレン(PP)のうちから選択した熱可塑性樹脂あるいは該熱可塑性樹脂を主体とした組成物で構成し、キャップ本体の天面壁内側に非接合状態で配置する支持層と、120°C中で圧縮付加をかけた後における圧縮永久歪みが85%以下のエラストマーで構成し、ボトル口側に配置する機能層とを積層してなり、前記支持層と前記機能層は、単一層の構成部材、あるいは複数層の構成部材を積層して構成し、複数層の前記構成部材で構成する場合には、前記支持層の各構成部材は同一又は異なる熱可塑性樹脂あるいは該熱可塑性樹脂を主体とした組成物を用いる一方、前記機能層は、同一又は異なるエラストマーを用い、支持層の厚みを全体の厚みの4.0〜50.0%にするとともに、支持層のキャップ天面壁側に位置する表面を、表面粗度が2.0〜350μmの粗面となしたものである。
また、請求項2に記載の高温開栓性が改良された耐熱ライナーを備えたボトル用キャップに係る発明は、雄螺旋を備えたボトル口に螺着するとともに、端部縁にブリッジを介してタンパーエビデントバンドを備えたキャップ基材に樹脂コーティングを施してなるキャップ本体と、このキャップ本体の天面壁内側に、請求項1に記載の耐熱ライナーを、支持層が天面壁内側に対して非接合状態となるように配置したものである。
また、請求項3に記載の高温開栓性が改良された耐熱ライナーを備えたボトル用キャップに係る本発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、キャップ本体の天面壁近傍の側部内側に、耐熱ライナーの周縁が係止しうる突起を設けたものである。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明の高温開栓性が改良された耐熱ライナーは、樹脂コーティングを施してなるボトル用キャップに適用すると、巻締特性及び高温加熱処理後の耐圧性に優れ、また、機能層を支持層で支持することによって、開栓時において螺合が解かれる方向に回転するキャップが上昇する際に、機能層のボトル口に対するサイドシール作用を長く維持し得るので、リーク角度がブレーク角度より確実に大きくなり、不正開封を確実に防止し、また温めて飲用する内容物を収容するボトルキャップに適用しても開栓トルクの大きさが適正なものとなるという効果を奏する。
また、請求項2に記載の本発明の高温開栓性が改良された耐熱ライナーを備えたボトル用キャップは、巻締特性及び高温加熱処理後の耐圧性に優れ、また、機能層を支持層で支持することによって、開栓時において螺合が解かれる方向に回転するキャップが上昇する際に、機能層のボトル口に対するサイドシール作用を長く維持し得るので、リーク角度がブレーク角度より大きくなり、不正開封を確実に防止し、また温めて飲用する内容物を収容するボトルキャップに適用しても開栓トルクの大きさが好適であるという効果を奏する。
また、請求項3に記載の本発明の高温開栓性が改良された耐熱ライナーを備えたボトル用キャップは、請求項2に記載の発明の効果に加えて、突起によって係止されたライナーはキャップ本体の天面壁内側位置に確実に保持されるので、キャップの閉栓作業を容易に行うことができるという効果を奏する。
次に、本発明に係る耐熱ライナーの好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1は本発明のライナーの縦断面図、図2は比較例であるエラストマーを用いた単層式ライナーの縦断面図である。
図1に示すように、ライナー1は、熱可塑性樹脂であるポリプロピレン(以下、PPという)を押出成形により、一面を表面粗度24μmの粗面2aに成形するとともに、厚み0.2mmの構成部材であるシート材となした支持層2と、スチレン系エラストマーA(以下、st−エラストマーAという)を押出成形により厚さ0.8mmの構成部材であるシート材となし、これら前記支持層2と機能層3とを、前記粗面2aとは反対側面が前記機能層3側に重ね合わすようにして、共押出成形にて接合状態で積層してなる積層シート材を所定の形状に裁断してなる。前記支持層2の厚み(0.2mm)は、ライナー1の厚み(1.0mm)の20%とする。また、前記積層シート材の作成にあたっては、支持層2用シート材の押出成形を東芝製SES45CV押出機(45φEXT)を使用して、また機能層3用シート材の押出成形を東芝製、SES65CV押出機(65φEXT)を使用して同時に押出を行い、マルチマニホールドダイ(900mm巾)にて前記各シート材を適度に溶融した状態で延展し重ねて排出し、縦方向に3本配置したポリッシングロ−ル(中間ロール表面が凸凹のエンボスロール)にて厚みを調整し、速度3m/minで引き取ることによって平坦な接合状態の積層シートを得る。また、支持層2の表面粗化は、マルチマニホールドダイ出口で挟み、支持層2側のエンボス化されたポリッシングロールを用いて成形する。
上記支持層2を構成する熱可塑性樹脂の前記PPは、ビカット軟化温度が152°Cで、かつ曲げ弾性率が1200MPaである。ここで、前記ビカット軟化温度(°C)とは、耐熱性を示し、また、前記曲弾性率(MPa)は、素材の柔らかさ、硬さを示すものである。そして、本発明の支持層2にあっては、ビカット軟化温度が100°C以上が必要であって、この温度より低いと、耐熱性が低すぎ100°C以上のレトルト殺菌に耐えることができない。曲げ弾性率は50〜3300MPaの範囲が好適であり、ビカット軟化温度が100°C以上で50MPaより小さい樹脂はなく。また、3300MPaより大きいと硬すぎてライナーとしては使用しづらい。
本願発明の支持層2の、後述するキャップ10の天面壁13(図3参照)の内側に非接合状態で当接する表面粗面2aの粗度(Rz)は、2.0〜350μmの範囲が好適である。そして、前記キャップ10及びボトル12は、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等でコーティングされており、この樹脂コーティングが施された前記キャップ天面壁13内側と前記粗面2aとが接すると、適度に密着性が低減して両者間の摩擦が低減し、すべりやすくなる。前記粗面2aの表面粗度が2.0μmよりも小さい場合は、天面壁13とライナー1の支持層2とが密着状態となって滑りにくく、ボトルを60°Cに温めた状態でのキャップ10の開栓トルクが、好適範囲である2.0N・mより大きくなってしまい、また、350μmよりも大きい場合は、天面壁13内側と支持層2間に隙間が生じ、密閉性に問題がでるものである。
上記エラストマーは、力を加えれば変形し、力を除くと元に戻りやすい性質をもつ高分子物質であって、元に戻ろうとする現象は、エラストマー中に存在する架橋点あるいは分子の絡み合い点の間が伸ばされて元の安定形に復元しようとするゴム弾性から起こることによるものである。また、エラストマーには、架橋ゴムと熱可塑性エラストマーがあるが、リサイクル性と比較的高温に耐えるものがよい点を考慮すれば、熱可塑性のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、アミド系エラストマー、塩化ビニ−ル系エラストマーが好ましい。なお、食品を用途にする場合は、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、シリコン系エラストマー等を主体としたエラストマーが適している。そして、本実施形態では、機能層3に前記スチレン系エラストマー(st−エラストマーA、st−エラストマーB)を用いる。
前記機能層3を構成するst−エラストマーAは、120°C中で22時間、圧縮付加をかけた後における圧縮永久歪みが58%の特性を有する。ここで、前記圧縮永久歪み(%)とは、ある温度で圧力をかけて圧縮した後に該圧力を開放し、全圧縮量に対しどの程度(%)歪量が永久残留するかを示す。そして、この歪みは、前記圧縮変形状態中の温度が高く又時間が長いほど大きく、圧縮前の状態に戻りにくくなるものである。本発明では、この永久変形歪みが85%以下であることが好ましく、これを越えるものは、閉栓後のシール性が不十分となる。
なお、上記ライナー1は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、支持層2あるいは機能層3は、上記のように一層ずつではなく、それぞれ2層以上の構成部材たるシート等の成形体を前記押出成形のほか、射出成形、圧縮成形等の注型成形で溶融してなる接合状態あるいは非接合状態で積層したものであってもよい。この場合、支持層2は、ボトル口に対応する部分において、前記各シートの合計厚みが、全体の厚み(ライナー1、すなわち支持層2と機能層3を合計した厚み)の4〜50%の範囲をもつものが好適であり、前記4%より薄いと、機能層3を支持してその特性を維持する作用が小さすぎ、また前記50%より厚いと、閉栓時の巻締特性が不良となる。
また、ライナーの形状は、上記のように円板状に限らず、図7(縦断面図)に示すような、リング状で外面を粗面22aとなした支持層22と円板状の機能層23とを積層してなるライナー21、図8(縦断面図)に示すような、円板状で外面を粗面32aとなした支持層32とボトル口縁に対応する部位に凹部を有する機能層33とを積層してなるライナー31、図9(縦断面図)に示すような、円板状で外面を粗面42aとなした支持層42とボトル口外縁に対応する部位に中心に向かうアール状の傾斜面を備えた凹部を有する機能層43とを積層してなるライナー41、図10(縦断面図)に示すような、円板状で外面を粗面52aとなした支持層52とボトル口内縁に対応する部位に外周面に向かうアール状の傾斜面を備えたリング状の凹部を有する機能層53とを積層してなるインサイドシール型のライナー51、図11(縦断面図)に示すような、円板状で外面を粗面62aとなした支持層62とこの支持層62より厚いリング状の機能層63とを積層してなるライナー61、図12(縦断面図)に示すような、キャップ本体の天面壁側に凹面を有するほぼ円板状で外面を粗面72aとなした支持層72とこの支持層72より厚い円板状の機能層73とを積層してなるライナー71、図13(縦断面図)に示すような、キャップ本体の天面壁側とは反対側に凸面を有するほぼ円板状で外面を粗面82aとなした支持層82とリング状で前記支持層82の凸面に嵌合するリング状の機能層83とを積層してなるライナー81等の他の形状を有するものであってもよい。
また、前記支持層2を形成する熱可塑性樹脂は、前記ポリプロピレン(PP)の他に、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、あるいはこれらを主成分としたコポリマー、またはこれらにゴム等を配合した一種又は複数種からなる熱可塑性樹脂から選択する。
次に、上記ライナー1を用いた本発明のキャップの実施形態を、図3及び図4に基づいて説明する。ここにおいて、図3はキャップの一部を縦断した正面図、図4はボトル口を閉栓した状態を示す一部を縦断した正面図、図5は突起部分の拡大図、図6は突起部分の縦断面図である。
図3及び図4に示すように、キャップ10は、内部に飲料物を充填する、アルミ製基材にポリエステル樹脂をコーティングしてなるアルミ製のボトル本体の、雄螺旋11a及びあご部11bを設けたボトル口12に嵌合しうるものであって、天面壁13から筒状のスカート壁14を垂下し、このスカート壁14端に、ミシン目状のスコアを繋ぐブリッジ15を介してタンパーエビデントバンド16を設けるとともに、前記天面壁13近傍のスカート壁14内面に複数の突起17を突設し、前記ボトル本体と同様にアルミ製キャップ基材にエポキシ樹脂をコーティングしてなるキャップ本体18と、その周縁を前記各突起17に係止させることによって、前記キャップ本体18の前記天面壁13内側に支持層2側が当接するように配置した上記ライナー1とから構成するものである。このライナー1は、前記突起17にライナーの周縁の複数箇所を係止させ、天面壁13内側に非接合状態で接している。
図5及び図6に示すように、突起17は、天面壁13近傍のスカート壁周囲に所定間隔を置いて複数設けるもので、それぞれは鉤型に切り込み17aを入れ、この切り込み17aで形成された三角形部分をキャップ内側に押し込んで折曲させて形成する。このように突起17を形成すると、突起17外縁部と切り込み17a内縁部間に空隙が形成される。
以上のように構成したキャップ10は、ボトル本体に内容物として温めて飲用する飲料物を充填するとともに、窒素ガスを入れ内圧を外圧より高くした後に、ボトル口12に嵌合し、閉蓋する為の巻締装置(図示せず)のプレッシャーブロックにて、天面壁13を上方より押さえるとともに、同じくスレッドロールにて、側部14をボトル口12の雄螺旋11aに沿ってなぞりながら押し付けて巻き締めることにより、天面壁13内側のライナー1を圧接させ、かつ側部14を変形して、ボトル口12の雄螺旋11aにならった雌螺旋を形成するとともに、タンパーエビデントバンド16の先端縁(図3及び図4では下端縁)を、ロックロールにてあご部11bの外形にならって内側に湾曲させる。前記窒素ガスは、ボトル内側を高圧にし、へこみにくくすることによって、例えば、自動販売機の販売時における落下衝撃を受けてもボトル形状が崩れないようにするためのものである。このようにして、キャップ10をボトル口12に螺着状態で装着したボトルは、レトルト等の加熱殺菌装置にて、約122°Cで30分レトルト殺菌する。そして、前記キャップ10は、開栓に際して螺旋を解く方向に回転させると、天面壁13内側に対してライナー1の支持層2が滑って摺動し、キャップ10の雄螺旋11aとボトル口12の雌螺線の螺合が解け始め、回転角度が55度回転したところで、スカート壁14とタンパーエビデントバンド16間のブリッジ15が破断(ブレーク)し、さらに回転を続け回転角度が100度に達すると、ボトル口12とライナー1の機能層3間の密閉が解除(リーク)する。上記開栓動作において、天面壁13内側に対してライナー1の支持層2が滑るので、初期の開栓トルク(回転を始めるとき必要なファーストトルク)が低減し、開栓しやすくなる。なお、天面壁13内側に対してライナー1の支持層2が密着して滑らない場合は、ボトル口12に対してライナー1の機能層3が摺動することになるが、前記開栓トルクが大きくなって開栓しにくいだけでなく、前記機能層3やボルト口に凹凸面があったときなどに前記ブレークの前にリークが起こる、という不正開栓の発生確率が高くなる。
続いて、キャップの上記実施形態の変形例1(図示せず)を説明する。この変形例1のキャップは、雄螺旋を設けたボトル口に螺合しうるように、天面壁から筒状のスカート壁を垂下し、このスカート壁端に、ミシン目状のブリッジを介してタンパーエビデントバンドを設けるとともに、前記天面壁近傍のスカート壁内面に複数の突起を突設した、前述の実施形態のキャップ10と同様の、アルミ製キャップ基材にエポキシ樹脂等をコーティングしてなるキャップ本体と、ライナーの周縁を前記各突起に係止させることによって、前記キャップ本体の前記天面壁内側に支持層を配置したライナーとから構成するものである。このライナーは、PPを厚さ0.1mmのシート状に形成するとともに、一面を粗度24μmの粗面となした支持層と、厚さ0.9mmのst−エラストマーAをシート状に形成した機能層とを、前記粗面が重ね合わせ面の反対側面(外面)となるように接合状態で積層してなるものである。このライナーは、支持層の前記粗面がキャップ本体の天面壁内側に対して非接合状態で当接する。また、前記支持層の厚み(0.1mm)は、ライナー1の厚み(1.0mm)の10%である。
以上のように構成した変形例1のキャップは、前述の実施形態のキャップ10と同様に、ボトルに内容物として温めて飲用する飲料物を充填するとともに、窒素ガスを入れ内圧を外圧より高くした後に、雄螺旋及びあご部を有するボトル口に嵌合し、閉蓋するための巻締装置で、天面壁及び側部を外側から内側に押しつけることによって、天面壁内側のライナーを圧接させ、かつ側部を変形して、ボトル口の雄螺旋の外形にならった雌螺旋を形成するとともに、タンパーエビデントバンドの先端縁を、ボトル口のあご部の外形にならって内側に湾曲した形状となす。このようにして、キャップをボルト口に螺着したボトルは、加熱殺菌装置に送られ、122°Cで30分レトルト殺菌する。
続いて、上記キャップ実施形態の変形例2(図示せず)を説明する。この変形例2のキャップは、雄螺旋を設けたボトル口に螺合しうるように、天面壁から筒状のスカート壁を垂下し、このスカート壁端に、ミシン目状のブリッジを介してタンパーエビデントバンドを設けるとともに、前記天面壁近傍のスカート壁内面に複数の突起を突設した、前述の実施形態のキャップ10と同様の、アルミ製キャップ基材にエポキシ樹脂をコーティングしてなるキャップ本体と、ライナーの周縁を前記各突起に係止させることによって、前記キャップ本体の前記天面壁内側に支持層を配置したライナーとから構成するものである。このライナーは、HDPEを厚さ0.12mmのシート状に形成したものを三層に重ねて厚さ0.36mmに形成するとともに、一面を表面粗度2.2μmの粗面となした支持層と、厚さ0.8mmのst−エラストマーAをシート状に形成した一層の機能層とを、前記粗面が重ね合わせ面の反対側面(外面)となるように非接合状態で積層してなるものである。このライナーは、支持層の前記粗面がキャップ本体の天面壁内側に対して非接合状態で当接する。また、前記支持層の厚み(0.36mm)は、ライナー1の厚み(1.16mm)の約31%である。
以上のように構成した変形例2のキャップは、前述の実施形態のキャップ10と同様に、ボトルに内容物として温めて飲用する飲料物を充填するとともに、窒素ガスを入れ内圧を外圧より高くした後に、雄螺旋及びあご部を有するボトル口に嵌合し、閉蓋するための巻締装置で、天面壁及び側部を外側から内側に押しつけることによって、天面壁内側のライナーを圧接させ、かつ側部を変形して、ボトル口の雄螺旋の外形にならった雌螺旋を形成するとともに、タンパーエビデントバンドの先端縁を、ボトル口のあご部の外形にならって内側に湾曲した形状となす。このようにして、キャップをボトル口に螺着したボトルは、加熱殺菌装置にて、122°Cで30分レトルト殺菌する。
続いて、上記キャップ実施形態の変形例3(図示せず)を説明する。この変形例3のキャップは、雄螺旋を設けたボトル口に螺合しうるように、天面壁から筒状のスカート壁を垂下し、このスカート壁端に、ミシン目状のブリッジを介してタンパーエビデントバンドを設けるとともに、前記天面壁近傍のスカート壁内面に複数の突起を突設した、前述の実施形態のキャップ10と同様の、アルミ製キャップ基材にエポキシ樹脂をコーティングしてなるキャップ本体と、ライナーの周縁を前記各突起に係止させることによって、前記キャップ本体の前記天面壁内側に支持層が接するように配置したライナーとから構成するものである。このライナーは、HDPEを厚さ0.12mmのシート状に形成した3層の構成部材たるシート材(0.12mm×3枚)を非接合状態で積層するとともに、一面を表面粗度2.2μmの粗面となした支持層と、厚さ0.8mmのst−エラストマーBをシート状に形成した一層の機能層とを、前記粗面が重ね合わせ面の反対側面(外面)となるように非接合状態で積層してなるものである。このライナーは、支持層の前記粗面がキャップ本体の天面壁内側に対して非接合状態で当接する。また、前記支持層の厚み(0.36mm)は、ライナー1の厚み(1.16mm)の約31%である。
以上のように構成した変形例3のキャップは、前述の実施形態のキャップ10あるいは前述の変形例1.2のキャップと同様に、ボトルに内容物として温めて飲用する飲料物を充填するとともに、窒素ガスを入れ内圧を外圧より高くした後に、雄螺旋及びあご部を有するボトル口に嵌合し、閉蓋するための巻締装置で、天面壁側及び側部を外側から内側に押しつけることによって、天面壁内側のライナーを圧接させ、かつ側部を変形して、ボトル口の雄螺旋の外形にならった雌螺旋を形成するとともに、タンパーエビデントバンドの先端縁を、ボトル口のあご部の外形にならって内側に湾曲した形状となす。このようにして、キャップをボルト口に螺着したボトルは、加熱殺菌装置に送られ、122°Cで30分レトルト殺菌する。
Figure 2006027663
表1は、本発明に係る前述の実施形態、変形例1〜3のライナーをそれぞれ備えたキャップ(図示せず)の各種試験の結果を示すものである。なお、この表1の「キャップの試験結果」欄において、巻締特性とは、打栓時の巻締作業が良好になされるか否かを表し、ライナーが切断したり,ブリッジが巻締時に切断しないことが望ましい。また開栓トルクとは、キャップを螺旋が解ける方向に回転した時の開栓初期のトルク、いわゆるファーストトルクであって、どの程度の回転力で開栓可能なのかを表し、2.0Nmを越えると開栓しにくく、0.9Nmより小さいと、不用意に螺合が解けて開栓してしまう。さらにリーク・ブレーク(LB)角度とは、螺旋を緩める方向にキャップを回転したときに、ボトル内部がライナーによって密閉されていた状態が解かれる回転角度であるリーク(L)角度と、同じく螺旋を緩める方向にキャップを回転したときに、タンパーエビデントバンドとキャップ本体とを連繋するブリッジが破断し始める回転角度であるブレーク(B)角度とを比較するためのものである。そして、ブリッジが破断する前にボトル内部の密閉状態が解かれると不正開封を防止することができず、必ずL角度はB角度と同等かあるいは大きくなければならない。すなわち、このキャップは、開栓時に回転させたときに、ブリッジが破断すると同時又はその後、さらなる適度な回転角度を与えることで内部の密閉状態を解放するような開栓角度のバランスを必要とするのである。またさらに耐圧性とは、加熱処理(レトルト)を行った後のキャップの密封状態が良好か否かを表す。
表1の試験結果において、本発明の実施形態のキャップ10及び変形例1〜3のキャップは、ブリッジが破断してタンパーエビデントバンド16が分離した後に、密閉が解かれるので、キャップの不正開封を防止することができるものであることが理解できる。また、23°Cにおける開栓トルク及び60°Cに温めた状態の開栓トルクが、開栓が容易で、かつ不用意に開栓しない0.9〜2.0N・mの範囲であることが理解できるとともに、巻締特性、耐圧性も良好であることが理解できる。
Figure 2006027663
表2は、本発明に係る前述の実施形態と、ライナーの構成の一部を前記実施形態とは異なるものとなした比較例1〜3のライナーと、支持層を設けず、滑剤である脂肪酸アミドを5000ppmを添加したst−エラストマーAで成形した単層のライナー201(図2参照)をそれぞれ備えたキャップの各種試験の結果を示すものである。なお、この表2の「キャップの試験結果」欄における巻締特性、開栓トルク、リーク・ブレーク(LB)角度、耐圧性がもつ意味や内容は、前記表1の場合と同様である。
表2の試験結果において、本発明の実施形態のキャップ10が、巻締特性、開栓トルク、リーク・ブレーク(LB)角度、耐圧性に問題がないことは前述のとおりである。
一方、比較例1は、ビカット軟化温度が、本発明の好適な数値範囲「100°C以上」より低い「91°C」の低密度ポリエチレン(LDPE)を支持層として使用して試験を行ったもので、その結果は、巻締特性には問題がなかったが、レトルト後の初期における耐圧性が不良「×」で、内容物が漏れたりボトルが変形したために、開栓トルク、リーク・ブレーク(LB)角度の試験と、開栓トルクの試験は行わなかった。
比較例2は、圧縮永久歪みが、本発明の好適な数値範囲「85%」より大きい「99%」のst−エラストマーCを使用して試験を行ったもので、その結果は、耐圧性が不良「×」で、内容物が漏れたりボトルが変形したため、開栓トルク、リーク・ブレーク(LB)角度の試験と、開栓トルクの試験は行わなかった。
比較例3は、本発明の好適な数値範囲「4%」より薄い「約1.5%」の厚みをもつ支持層を使用して試験を行ったもので、その結果は、リーク・ブレーク(LB)角度の特性が悪く不正開栓を防止できないものであった。また、23°Cにおける開栓トルク及び60°Cに温めた状態の開栓トルクが、2.0N・mを大きく越えるものであった。
比較例4は、巻締性、耐圧性については良好であるが、リーク(L)角度が30度であるのに対して、ブレーク(B)角度が85度であって、キャップを、その螺合が解ける方向に回転させると、30度回転させたときに密閉状態が解除して内部の窒素ガスが漏れ、さらに前記回転を進めて回転角度が85度になったときにブリッジ15が破断しはじめた。したがって、この比較例4は、LB角度に問題があることが判明した。また、23°Cにおける開栓トルク及び60°Cに温めた状態の開栓トルクが、2.0N・mを越えるものであった。
Figure 2006027663
表3は、本発明の実施形態のライナー、本発明の二つの変形例4,5のライナー、表面粗度を本発明の限定数値範囲である好適範囲(2.0〜350μm)から外れた値となした比較例5〜7の各ライナーとをそれぞれ備えたキャップ(図示せず)の、23°C及び60°Cにおける開栓トルクに係る試験の結果を示すものである。前記各ライナーの支持層の厚み(0.2mm)、機能層の厚み(0.8mm)、支持層のビカット軟化温度(152°C)、支持層の曲弾性率(1200MPa)、機能層の圧縮永久歪み(58%)は、それぞれ本発明の限定数値範囲たる好適範囲とした。表面粗度が前記好適範囲より小さい比較例5,6のライナーを備えたキャップは、23°Cにおけるキャップの開栓トルクが、開栓しやすい好適範囲(0.9〜2.0N・m)であるが、60°Cにおけるキャップの開栓トルクは、前記好適範囲を大きく越えて開栓しにくく、子供や女性では開栓できない場合があるものとなっている。また、表面粗度が前記好適範囲より大きい比較例7のライナーを備えたキャップは、レトルト工程後に内容物が漏れる場合があって、開栓試験を行う意味がなく、この開栓試験は行わなかった。
表3の試験結果によって、表面粗度が本願発明の好適範囲を外れたライナーを備えたキャップ(比較例5〜7)は、不良な開栓トルクを有するものとなり、また、同じく前記好適範囲内のライナーを備えたキャップ(本発明の実施形態及び変形例4,5)は、23°Cにおける開栓トルクはもちろん、60°Cにおける開栓トルクも良好で、かつ内容物が漏れないものであることが判明した。
前記各試験におけるHDPEは旭化成F184(商品名)を使用し、PPは日本ポリケムEA−9を使用し、LDPEは東ソ−
ペトロセン360を使用し、st−エラストマーAはクラレプラスチックス セプトンコンパウンドCE001(商品名)を使用し、st−エラストマーBはリケンテクノスER2083を使用し、st−エラストマーCはクラレプラスチックス
セプトンコンパウンドCJ102(商品名)を使用した。また、前記各試験において、表面粗度の測定に用いた測定機は、株式会社東京精密製のサーフコム1500DX−3DFであり、試験に際しては、針先のRが0.002mm、圧力が0.7mNの測定条件で行った。
なお、上記キャップ10は、前述の各実施形態あるいは変形例1〜5に限定されるものではなく、例えば、ライナー1を、キャップ本体18の天面壁13内側部分に離脱しないように配置するための突起は、図14及び図15に示すように、キャップ本体の周囲に倒コの字状の複数の切り込み27aを入れ、切り込んだ部分を内側に押し込んで設けた突起27、又は図16及び図17に示すように、キャップ本体の周囲にコの字状の複数の切り込み37aを入れ、切り込んだ部分を内側に押し込んで設けた突起37、又は図18及び図19に示すように、キャップ本体の周囲に水平方向に伸びる二本の切り込み47aを入れ、中央部を内側に押し込んで設けた突起47、又は図20及び図21に示すように、キャップ本体の周囲に水平方向に伸びる一本の切り込み57aを入れ、切り込んだ側を内側に押し込んで設けた突起57、又は図22及び図23に示すように、キャップ本体の周囲に山形状の切り込み67aを入れ、中央部を内側に押し込んで設けた突起67、又は図24に示すように、キャップ本体の周囲に内側に突出させた凸条からなる突起77など、他の方法で形成してもよい。
また、支持層と前記機能層は、単一層の構成部材ではなく、複数の構成部材を積層して構成し、複数の前記構成部材で構成する場合には、前記支持層の各構成部材は同一又は異なる熱可塑性樹脂を用いる一方、前記機能層は、同一又は異なるエラストマーを用いてもよい。
さらに、適用するキャップ本体は、アルミ製ではなく樹脂製であってもよく、また、ボトル本体は、アルミ製ではなくスチール製、樹脂製あるいはガラス製であってもよい。
ライナーの縦断面図。 比較例であるエラストマーを用いた単層式ライナーの縦断面図 キャップの一部を縦断した正面図。 ボトル口の閉栓状態を示す一部を縦断した正面図。 突起部分の拡大図。 突起部分の縦断面図。 他の変形例におけるライナーの縦断面図。 他の変形例におけるライナーの縦断面図。 他の変形例におけるライナーの縦断面図。 他の変形例におけるライナーの縦断面図。 他の変形例におけるライナーの縦断面図。 他の変形例におけるライナーの縦断面図。 他の変形例におけるライナーの縦断面図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の横断拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の横断拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の横断拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の横断拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の拡大図。 他の実施形態におけるキャップの突起部分の横断拡大図。 他の実施形態におけるキャップの閉栓状態の縦断面図。
符号の説明
1 ライナー
2 支持層
2a 粗面
3 機能層
10 キャップ
11a 雄螺旋
11b あご部
12 ボトル口
13 天面壁
14 スカート壁
15 ブリッジ
16 タンパーエビデントバンド
17 突起
17a 切り込み
18 キャップ
21,31,41,51,61,71,81 ライナー
22,32,42,52,62,72,82 支持層
22a,32a,42a,52a,62a,72a,82a 粗面
23,33,43,53,63,73,83 機能層
27,37,47,57,67,77 突起
27a,37a,47a,57a,67a 切り込み
201 ライナー

Claims (3)

  1. 雄螺旋を備えたボトル口に螺着するとともに、端部縁にブリッジを介してタンパーエビデントバンドを備えるキャップ基材に樹脂コーティングを施してなるボトル用キャップのライナーであって、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、ポリプロピレン(PP)のうちから選択した熱可塑性樹脂あるいは該熱可塑性樹脂を主体とする組成物で構成し、キャップ本体の天面壁内側に非接合状態で配置する支持層と、120°C中で圧縮付加をかけた後における圧縮永久歪みが85%以下のエラストマーで構成し、ボトル口側に配置する機能層とを積層してなり、前記支持層と前記機能層は、単一層の構成部材、あるいは複数層の構成部材を積層して構成し、複数層の前記構成部材で構成する場合には、前記支持層の各構成部材は同一又は異なる熱可塑性樹脂あるいは該熱可塑性樹脂を主体とする組成物を用いる一方、前記機能層は、同一又は異なるエラストマーを用い、支持層の厚みを全体の厚みの4.0〜50.0%にするとともに、支持層のキャップ天面壁側に位置する表面を、表面粗度が2.0〜350μmの粗面となしたことを特徴とする高温開栓性が改良された耐熱ライナー。
  2. 雄螺旋を備えたボトル口に螺着するとともに、端部縁にブリッジを介してタンパーエビデントバンドを備えたキャップ基材に樹脂コーティングを施してなるキャップ本体と、このキャップ本体の天面壁内側に、請求項1に記載の耐熱ライナーを、支持層が天面壁に対して非接合状態となるように配置したことを特徴とする高温開栓性が改良された耐熱ライナーを備えたボトル用キャップ。
  3. キャップ本体の天面壁近傍の側部内側に、耐熱ライナーの周縁が係止しうる突起を設けたことを特徴とする請求項2に記載の高温開栓性が改良された耐熱ライナーを備えたボトル用キャップ。
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