JP2003321040A - 容器蓋及び金属薄板製容器と容器蓋との組み合わせ - Google Patents

容器蓋及び金属薄板製容器と容器蓋との組み合わせ

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JP2003321040A JP2002129215A JP2002129215A JP2003321040A JP 2003321040 A JP2003321040 A JP 2003321040A JP 2002129215 A JP2002129215 A JP 2002129215A JP 2002129215 A JP2002129215 A JP 2002129215A JP 2003321040 A JP2003321040 A JP 2003321040A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天面壁(10、110)及びこの天面壁の周
縁から垂下するスカート壁(12、112)を有する金
属薄板製本体(4、104)を具備する容器蓋を改良し
て、容器蓋(2、102)を金属薄板製容器の口頸部
(50)に適用した場合でも、容器の口頸部を開封する
際の容器蓋に加えなければならない必要トルクを充分に
小さくすることを可能にする。 【解決手段】 円形壁(36、136)及び円形壁の周
縁から垂下する垂下壁(38、138)を有する金属薄
板補助部材(6、106)を円形壁及び垂下壁を夫々本
体の天面壁の内面及びスカート壁の内面上端部に接触乃
至近接せしめて本体内に配設する。補助部材の内面に合
成樹脂ライナー(8、108)を配設する。容器の口頸
部に装着される際には、本体の天面壁周縁部及びスカー
ト壁の上端部と共に補助部材の円形壁周縁部及び垂下壁
が下方及び半径方向内方に変形せしめられ、ライナーが
口頸部に密接せしめられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄板製容器の
口頸部に装着するのに適した容器蓋、及び金属薄板製容
器と容器蓋との組み合わせに関する。
【0002】
【従来の技術】当業者には周知の如く、円形天面壁及び
この天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を有す
る金属薄板製本体と、かかる本体の天面壁内面に配設さ
れた合成樹脂製ライナーとを具備する容器蓋が広く実用
に供されている。一方、近時においては、ガラス製或い
はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂製
の容器に加えて、金属薄板製容器、例えばアルミニウム
薄板製或いは両面を合成樹脂フィルムでコーティングし
た鋼薄板製容器、も提案されている。容器は略円筒形状
の口頸部を有し、この口頸部には雄螺条が形成されてい
る。金属薄板製容器の場合には口頸部の上端には外巻又
は内巻カールが形成されている。
【0003】容器の口頸部に容器蓋を装着して口頸部を
密封する際には、通常、容器の口頸部に容器蓋を被嵌
し、容器蓋の本体のスカート壁に口頸部の雄螺条に対応
して雌螺条を形成し、そして更に容器蓋における本体の
天面壁周縁部及びスカート壁上端部を下方及び半径方向
内方に変形せしめ、かくして合成樹脂製ライナーを口頸
部に密接、容器が金属薄板製である場合にはカールに密
接せしめている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述したとお
りの従来の容器蓋及び容器と容器蓋との組み合わせに
は、特に容器が金属薄板製容器である場合、殊にポリエ
チレンテレフタレートフィルムがコーティングされてい
る鋼薄板から容器が形成されている場合、合成樹脂ライ
ナーと容器の口頸部との摩擦係数が相当高いことに起因
して、容器の口頸部を開封するために容器の口頸部に対
して容器蓋を開方向に回転せしめて口頸部から容器蓋を
離脱せしめる際の、容器蓋に加えなければならない必要
回転トルクが相当高くなってしまう、という問題が存在
する。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その第一の技術的課題は、金属薄板製容器の場合
でも容器の口頸部を開封する際に容器蓋に加えなければ
ならない必要トルクを充分に小さくすることができる新
規且つ改良された容器蓋を提供することである。
【0006】本発明の第二の技術的課題は、金属薄板製
容器と容器蓋との組み合わせにして、容器の口頸部を開
封する際に容器蓋に加えなければならない必要トルクが
充分に小さい新規且つ改良された組み合わせを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
第一及び第二の技術的課題を達成するために、容器蓋を
円形天面壁及びこの天面壁の周縁から垂下する円筒形ス
カート壁を有する金属薄板製本体に加えて、円形壁及び
この円形壁の周縁から垂下する垂下壁を有し、円形壁及
び垂下壁を夫々該本体の該天面壁の内面及び該スカート
壁の内面上端部に接触乃至近接せしめて該本体内に配設
された金属薄板製補助部材を付加し、補助部材の内面に
合成樹脂製ライナーを形成する。
【0008】即ち、本発明の第一の局面によれば、上記
第一の技術的課題を解決する容器蓋として、円形天面壁
及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を有
する金属薄板製本体と、円形壁及び該円形壁の周縁から
垂下する垂下壁を有し、該円形壁及び該垂下壁を夫々該
本体の該天面壁の内面及び該スカート壁の内面上端部に
接触乃至近接せしめて該本体内に配設された金属薄板製
補助部材と、該補助部材の内面に配設された合成樹脂製
ライナーとを具備し、容器の口頸部に装着される際に
は、該本体の該天面壁周縁部及び該スカート壁の上端部
と共に該補助部材の該円形壁周縁部及び垂下壁が下方及
び半径方向内方に変形せしめられ、該ライナーが該口頸
部に密接せしめられる、ことを特徴とする容器蓋が提供
される。
【0009】本発明の第二の局面によれば、上記第二の
技術的課題を解決する容器と容器蓋との組み合わせとし
て、略円筒形状の口頸部を有し、該口頸部の上端には外
巻又内巻カールが形成されている金属薄板製容器と、該
容器の該口頸部に装着され該口頸部を密封する容器蓋と
の組み合わせにして、円形天面壁及び該天面壁の周縁か
ら垂下する円筒形スカート壁を有する金属薄板製本体
と、円形壁及び該円形壁の周縁から垂下する垂下壁を有
し、該円形壁及び該垂下壁を夫々該本体の該天面壁の内
面及び該スカート壁の内面上端部に接触乃至近接せしめ
て該本体内に配設された金属薄板製補助部材と、該補助
部材の内面に配設された合成樹脂製ライナーとを具備
し、該容器の該口頸部に装着される際には、該本体の該
天面壁周縁部及び該スカート壁の上端部と共に該補助部
材の該円形壁周縁部及び垂下壁が下方及び半径方向内方
に変形せしめられ、該ライナーがカールに密接せしめら
れる、ことを特徴とする組み合わせが提供される。
【0010】該本体の該スカート壁の上端部には半径方
向内側に突出せしめられた内側突出部が形成されてお
り、該補助部材の該垂下壁の下端縁が該内側突出部に対
向してその上方に位置することによって、該本体内に該
補助部材が拘束されているのが好適である。好ましく
は、該本体の該スカート壁の上端部には周方向に間隔を
おいて複数個の開口が形成されており、該開口の各々は
該スカート壁に刻設した切断線に沿った下方領域を半径
方向内側に突出せしめることによって形成されており、
該内側突出部は該領域によって規定されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従って構成された容器蓋及び容器と容器蓋の組み合
わせの好適実施形態について、更に詳細に説明する。
【0012】図1及び図2を参照して説明すると、全体
を番号2で示す容器蓋は、金属薄板製本体4と、金属薄
板製補助部材6と、合成樹脂ライナー8とを具備してい
る。アルミニウム基合金薄板、クロム酸処理鋼薄板或い
はブリキ薄板の如き適宜の金属薄板から形成することが
できる本体4は円形天面壁10及び天面壁10の周縁か
ら垂下する円筒形スカート壁12を有する。スカート壁
12には、その下部に半径方向外方に幾分膨張せしめら
れた環状膨張部14が形成されており、この環状膨張部
14には周方向に延出する周方向破断ライン16が形成
されている。かかる周方向破断ライン16は、周方向に
間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット18とこ
れらのスリット18間に存在する橋絡部20とから構成
されており、スカート壁12を周方向破断ライン16よ
りも上方の主部22と周方向破断ライン16よりも下方
のタンパーエビデント裾部24とに区画している。ま
た、スカート壁12には、その上端部に周方向に間隔を
おいて複数個の開口26が形成されている。かかる開口
26の各々は、スカート壁12に刻設した切断線28に
沿った下方領域を半径方向内側に突出せしめることによ
って形成されているのが好適である。図示の実施形態に
おいては、かかる切断線28に沿った下方領域30が半
径方向内側に変位せしめられて、上方に向かって半径方
向内側に傾斜して延びており、補助部材6を拘束する内
側突出部32を構成する。更に、スカート壁12には、
内側突出部32より若干下方に環状溝部34が形成され
ている。
【0013】図1及び図2を参照して説明を続けると、
本体4と同様にアルミニウム基合金薄板、クロム酸処理
鋼薄板或いはブリキ薄板の如き適宜の金属薄板から形成
することができる補助部材6は、円形壁36及びかかる
円形壁36の周縁から垂下する垂下壁38を有する。図
示の実施形態においては、円形壁36は実質上水平に延
在し、垂下壁38は円形壁36の周縁から断面図におい
て四半円弧状に垂下している。かように構成された補助
部材6は、後に更に詳述する如して本体4内の所要位置
に強制的に導入される。かかる導入の際には、本体4の
スカート壁12における環状溝部34及び内側突出部3
2が半径方向外方に弾性的に変位せしめられる。補助部
材6が本体4内の所要位置に導入されると、補助部材6
は、その垂下壁38の下端縁が本体4のスカート壁12
における上記領域30の自由端縁に係合せしめられ、こ
れによって本体4内の所定位置に補助部材6が拘束され
る。容器の口頸部に容器蓋2を装着する前の状態におい
ては、図1及び図2に図示する如く本体4における天面
壁10の内面と補助部材6の円形壁36の上面との間に
は幾分かの間隙が存在していているのが好ましく、後に
更に詳述する如くして容器の口頸部に所要とおりに容器
蓋2を装着すると、補助部材6にはこれを上方に強制す
る力が加えられる故に、補助部材6の円形壁36は本体
4の天面壁10の内面に実質上密接せしめられ、補助部
材6の垂下壁38の下端縁と本体4のスカート壁12に
おける上記領域30の自由端縁との間に幾分かの間隙が
形成される。
【0014】軟質ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂か
ら形成することができる合成樹脂製ライナー8は補助部
材6の円形壁36の内面に配設されている。図示の実施
形態におけるライナー8は、薄肉中央部40と環状周縁
部42とを含んでいる。薄肉中央部40は円板形状であ
る。周縁部42は、その内周縁から下方に突出する内側
環状突条44及び外周縁から内側環状突条44と同心状
に下方に突出する外側環状突条46を有する。
【0015】図3は、上述したとおりの容器蓋2を製造
するための製造工程の一例を簡略に図示している。最初
に、図3−Aに図示する如く、金属薄板に打ち抜き及び
絞りの如き所要機械加工を加えて補助部材6を成形する
(図3においては、補助部材6は上下が逆にせしめられ
た反転状態で図示されている)。次いで、図3―Bに図
示する如く、反転状態にせしめられている補助部材6の
片側上に軟化溶融状態の合成樹脂素材48を供給する。
そして、かかる合成樹脂素材48に所要形状の型押工具
(図示していない)を作用せしめて、図3−Cに図示す
る如く、補助部材6の片面(図1及び図2に図示する状
態では下面、図3に図示する状態では上面)上に合成樹
脂ライナー8を型押成形する。しかる後に、図3−Dに
図示する如く、それ自体は周知の様式によって別個に製
造した本体4内に合成樹脂ライナー8が型押成形された
補助部材6を強制的に導入する。本体4のスカート壁1
2における環状溝部34の内径、及び複数個の領域30
の自由端縁によって規定される仮想円の直径は、補助部
材6の外形よりも若干小さい故に、補助部材6を本体4
内の所要位置まで強制的に導入する際には、本体4のス
カート壁12における環状溝部34及び領域30が半径
方向外方に幾分弾性的に変位せしめられる。
【0016】図3に図示する製造工程においては、補助
部材6を本体4内に導入する前に、補助部材6の片面上
に合成樹脂製ライナー8を型押成形しているが、所望な
らば、本体4内の所要位置に補助部材6を導入した後に
補助部材6の片面上に合成樹脂製ライナー8を型押成形
することもできる。また、本体4内の所要位置に補助部
材6を導入せしめた後に、本体4に機械加工を加えて環
状溝部34を形成することもできる。更に、領域30を
生成せしめる開口26の形成も、所望ならば、本体4内
の所要位置に補助部材6を導入した後に遂行することが
できる。
【0017】図4には、上述した容器蓋2が装着される
金属薄板製容器が図示されている。アルミニウム薄肉板
或いは両面を合成樹脂フィルムでコーティングした鋼薄
板から形成することができる容器の口頸部50は全体と
して略円筒形状であり、その軸線方向中央部には雄螺条
52が形成され、かかる雄螺条52の下方には環状に膨
出せしめられた係止あご部54が形成されている。口頸
部50の上部は上方に向かって直径が漸次減少する円錐
台形状にせしめられており、口頸部50の上端にはカー
ル56が形成されている。かかるカール56は、断面図
において、上方及び半径方向外方に向かって円弧状に延
び、次いで半径方向外方及び下方に向かって若干だけ円
弧状に延び、更に軸線方向下方に略鉛直に延び、しかる
後に下方及び半径方向内側に向かって若干だけ円弧状に
延びている。かような口頸部50を備えた金属薄板製容
器自体は周知であるので、容器自体についての詳細な説
明は、本明細書においては省略する。
【0018】図1と共に図2及び図5を参照して説明を
続けると、容器内に内容物を充填した後に口頸部50に
容器蓋2を装着して口頸部50を密封する際には、適宜
の様式によって口頸部50に容器蓋2を被嵌し、平坦な
円形下面58aを有する押圧工具58を容器蓋2の本体
4における天面壁10の外面に当接せしめて天面壁10
を下方に押圧する。これと同時に或いはこれに続いて容
器蓋2の本体4におけるスカート壁12に螺条形成工具
60を作用せしめてスカート壁12に形成されている環
状溝部34から下方に向けて口頸部50の雄螺条52に
沿ってスカート壁12に雌螺条62を形成する。更に、
スカート壁12のタンパーエビデント裾部24に係止工
具64を作用せしめてタンパーエビデント裾部24を半
径方向内側に強制して口頸部50の係止あご部54に係
止せしめる。そしてまた、下端部内周面に下方を向いた
環状肩面66aを有する絞り工具66を本体4の天面壁
10周縁部及びスカート壁12の上端部に作用せしめ
て、本体4の天面壁10周縁部及びスカート壁12の上
端部と共に補助部材6の円形壁36周縁部及び垂下壁3
8を下方及び半径方向内側に没入せしめる。かくする
と、口頸部50の上端面が当接せしめられている位置よ
りも半径方向外側のライナー8は下方に変形されて、図
5に図示する如くライナー8が口頸部50におけるカー
ル56の上端面及び外周面上端部に密接せしめられ、こ
れによって口頸部50が密封される。上記押圧工具5
8、螺条形成工具60、係止工具64及び絞り工具66
並びにこれによる容器蓋締加工は当業者には周知の形態
でよく、従ってこれらの形態についての詳細な説明は本
明細書において省略する。
【0019】図5及び図6を参照して説明を続けると、
容器の口頸部50を開封するためには、本体4を開方
向、即ち図5において上方から見て反時計方向に回転せ
しめる。かくすると、雄螺条52と雌螺条62との協働
により本体4は回転と共に上昇せしめられる。しかしな
がら、タンパーエビデント裾部24はその下端部が環状
あご部54に係止せしめられている故に自由に上昇する
ことができず、周方向に延在する破断ライン16の橋絡
部20に相当な応力が生成され、図6に図示する如く破
断ライン16が破断されてタンパーエビデント裾部24
がスカート壁12の主部22から分離される。しかる後
においては、本体4のタンパーエビデント裾部24を口
頸部50に残留せしめて容器蓋2が口頸部50から離脱
され、口頸部50が開封される。本発明に従って構成さ
れた容器蓋2においては、合成樹脂製ライナー8は本体
4の天面壁10の内面ではなくて補助部材6の円形壁3
6の下面に配設されており、図6から理解されるとおり
補助部材6は本体4に対して相対的に回転することがで
きる。それ故に、口頸部50を開封するための上述した
とおりの操作の初期において、口頸部50におけるカー
ル56の上端面及び外周面上端部に密接せしめられてい
る合成樹脂製ライナー8を口頸部50に対して回転せし
める必要なくして、本体4を開方向に回転せしめて破断
ライン16の橋絡部20を所要とおりに破断せしめられ
る。従って、開封初期において容器蓋2に加えなければ
ならない必要回転トルクを充分小さくすることができ
る。
【0020】図7は本発明に従がって構成された容器蓋
の他の実施形態が図示されている。全体を番号102で
示す容器蓋においては、本体104の天面壁110周縁
部及びスカート壁112の上端部と共に補助部材106
の円形壁136周縁部及び垂下壁138が下方及び半径
方向内側に没入せしめられているのに加えて、本体10
4の天面壁110の中央部と共に補助部材106の円形
壁136の中央部も下方に没入せしめられており、補助
部材106の内面に配設されている合成樹脂ライナー1
08が口頸部50におけるカール56の上端面及び外周
面上端部に密接せしめられると共に口頸部50における
カール56の内周面上端部にも密接せしめられている。
本体104の天面壁110の中央部と共に補助部材10
6の円形壁136の中央部が下方に没入せしめられてお
り、合成樹脂ライナー108が口頸部50におけるカー
ル56の内周面上端部にも密接せしめられていることを
除けば、図7に図示する容器蓋102は、図5に図示す
る容器蓋2と実質上同一である。
【0021】図7に図示する如く、容器の口頸部50に
容器蓋102を装着して口頸部50を密封した状態にお
いては、合成樹脂ライナー108は口頸部50における
カール56の上端面及び外周面上端部に密接せしめられ
ていることに加えて、口頸部におけるカール56の内周
面上端部にも密接せしめられているため、容器の口頸部
50に容器蓋102を装着する際に、容器の口頸部50
の強度が小さい金属薄板製容器の場合にも充分な圧力を
かけて容器蓋102の締加工を行うことができ、充分な
密封性を確保することができる。この場合にも、補助部
材106が本体4に対して相対的に回転することができ
るので、容器の口頸部50を開封するための操作の初期
においては、口頸部50の上端部に密接せしめられてい
る合成樹脂製ライナー8を口頸部50に対して回転せし
める必要なくして、本体104を開方向に回転せしめて
破断ライン116の橋絡部120を所要とおりに破断せ
しめることができる。これによって開封初期において容
器蓋102に加えなければならない必要回転トルクを充
分小さくすることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、金属薄板製容器の場合
でも容器の口頸部を開封する際に容器蓋に加えなければ
ならない必要トルクを充分に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形
態を、一部を断面で示す正面図。
【図2】図1の容器蓋の一部を拡大して示す部分拡大断
面図。
【図3】図1の容器蓋の製造工程の一例を示す簡略図。
【図4】図1の容器蓋を装着する容器の典型例を、一部
を断面で示す正面図。
【図5】図1の容器蓋を図4に示す容器の口頸部に装着
した状態を、装着の際に使用される工具と共に、一部を
断面で示す正面図。
【図6】図4に示す容器の口頸部を開封するために口頸
部に対して図1の容器蓋を開方向に回転せしめた状態
を、一部を断面で示す正面図。
【図7】本発明に従って構成された容器蓋の変形実施形
態を、一部を断面で示す正面図。
【符号の説明】
2:容器蓋 4:本体 6:補助部材 8:ライナー 10:天面壁 12:スカート壁 26:開口 28:切断線 30:領域 32:内側突出部 36:円形壁 38:垂下壁 50:口頸部 56:カール 102:容器蓋 104:本体 106:補助部材 108:ライナー 110:天面壁 112:スカート壁 136:円形壁 138:垂下壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福士 誠司 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA22 AA23 BA02 BA03 CA01 CC01 CC02 DA01 DB05 DB12 DC01 DC02 FA09 FB02 GA04 GB04 GB08 HA02 HB03 HC03 HD01 KA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形天面壁及び該天面壁の周縁から垂下
    する円筒形スカート壁を有する金属薄板製本体と、円形
    壁及び該円形壁の周縁から垂下する垂下壁を有し、該円
    形壁及び該垂下壁を夫々該本体の該天面壁の内面及び該
    スカート壁の内面上端部に接触乃至近接せしめて該本体
    内に配設された金属薄板製補助部材と、該補助部材の内
    面に配設された合成樹脂製ライナーとを具備し、容器の
    口頸部に装着される際には、該本体の該天面壁周縁部及
    び該スカート壁の上端部と共に該補助部材の該円形壁周
    縁部及び垂下壁が下方及び半径方向内方に変形せしめら
    れ、該ライナーが該口頸部に密接せしめられる、ことを
    特徴とする容器蓋。
  2. 【請求項2】 該本体の該スカート壁の上端部には半径
    方向内側に突出せしめられた内側突出部が形成されてお
    り、該補助部材の該垂下壁の下端縁が該内側突出部に対
    向してその上方に位置することによって、該本体内に該
    補助部材が拘束されている、請求項1記載の容器蓋。
  3. 【請求項3】 該本体の該スカート壁の上端部には周方
    向に間隔をおいて複数個の開口が形成されており、該開
    口の各々は該スカート壁に刻設した切断線に沿った下方
    領域を半径方向内側に突出せしめることによって形成さ
    れており、該内側突出部は該領域によって規定されてい
    る、請求項2記載の容器蓋。
  4. 【請求項4】 略円筒形状の口頸部を有し、該口頸部の
    上端には外巻又内巻カールが形成されている金属薄板製
    容器と、該容器の該口頸部に装着され該口頸部を密封す
    る容器蓋との組み合わせにして、円形天面壁及び該天面
    壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を有する金属薄
    板製本体と、円形壁及び該円形壁の周縁から垂下する垂
    下壁を有し、該円形壁及び該垂下壁を夫々該本体の該天
    面壁の内面及び該スカート壁の内面上端部に接触乃至近
    接せしめて該本体内に配設された金属薄板製補助部材
    と、該補助部材の内面に配設された合成樹脂製ライナー
    とを具備し、該容器の該口頸部に装着される際には、該
    本体の該天面壁周縁部及び該スカート壁の上端部と共に
    該補助部材の該円形壁周縁部及び垂下壁が下方及び半径
    方向内方に変形せしめられ、該ライナーがカールに密接
    せしめられる、ことを特徴とする組み合わせ。
  5. 【請求項5】 該本体の該スカート壁の上端部には半径
    方向内側に突出せしめられた内側突出部が形成されてお
    り、該補助部材の該垂下壁の下端縁が該内側突出部に対
    向してその上方に位置することによって、該本体内に該
    補助部材が拘束されている、請求項4記載の組み合わ
    せ。
  6. 【請求項6】 該本体の該スカート壁の上端部には周方
    向に間隔をおいて複数個の開口が形成されており、該開
    口の各々は該スカート壁に刻設した切断線に沿った下方
    領域を半径方向内側に突出せしめることによって形成さ
    れており、該内側突出部は該領域によって規定されてい
    る、請求項5記載の組み合わせ。
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