JP4992127B2 - 反射光学素子の取り付け機構および投射型表示装置 - Google Patents
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Description
本発明は、反射光学素子の取り付け機構および投射型表示装置に関する。
映像をスクリーン等に投射する投射型表示装置には、たとえばDMD(Digital Micro−mirror Device)などの画像形成素子が用いられる。画像形成素子は、入力された映像信号に応じて、供給された光を変調する素子である。
投射型表示装置では、画像形成素子によって変調された光が、結像光学系によって拡大されてスクリーン等に投射される。投射型表示装置に用いられる結像光学系には、屈折型のものと反射型のものとがある。
図1は一般的な屈折型の結像光学系を備えた投射型表示装置の概略構成図である。投射型表示装置100は、光を発生させる光源装置101と、光を変調する画像形成素子102と、光を屈折させる結像光学系103と、を有している。光源装置101および画像形成素子102は、筐体104に収容され、結像光学系103は筐体104の前面に設置されている。結像光学系103は、レンズ等の屈折光学素子で構成されている。
投射型表示装置100では、まず、光源装置101によって発せられた光が、画像形成素子102に入射し、画像形成素子102によって変調される。そして、画像形成素子102によって変調された光が、結像光学系103に入射し、結像光学系103によって拡大されてスクリーン300に投射される。
図2は一般的な反射型の結像光学系を備えた投射型表示装置の概略構成図である。投射型表示装置200は、光を発生させる光源装置201と、光を変調する画像形成素子202と、光を複数回反射させる結像光学系203と、を有している。
結像光学系203は、反射光学素子である4つの反射鏡203a,203b,203c,203dで構成されている。光源装置201、画像形成素子202、第一反射鏡203aおよび第二反射鏡203bは、筐体204に収容され、第三反射鏡203cおよび第四反射鏡203dは筐体204上に設置されている。
投射型表示装置200では、まず、光源装置201によって発せられた光が、画像形成素子202に入射し、画像形成素子202によって変調される。そして、画像形成素子202によって変調された光が、結像光学系203に入射し、第一反射鏡203a、第二反射鏡203b、第三反射鏡203c、第四反射鏡203dに順次反射されることによって拡大されてスクリーン300に投射される。
このように、反射型の結像光学系では、光路を複数の反射鏡によって折りたたむため、光路が直線状である屈折型の結像光学系よりも小さいスペースで必要な光路長を確保することができる。また、反射型の結像光学系の他のメリットとしては、色収差が生じないことや、高いコントラストの画像を投射可能であることなどが挙げられる。
しかしながら、図2に示した反射型の結像光学系203では、画像形成素子202によって変調された光の進行方向は、各反射鏡203a,203b,203c,203dに反射されるたびに大きく変更される。したがって、各反射鏡203a,203b,203c,203dの配置が、適切な光路を形成する配置からずれると、光路に誤差が発生し、投射型表示装置200の結像性能に影響が生じる。
そのため、反射型の結像光学系203を備えた投射型表示装置200では、各反射鏡203a,203b,203c,203dの配置に高い精度が要求される。
特に、画像形成素子202から出射された光が最初に入射する第一反射鏡203aの配置にずれがある場合、これによって生じた光路の誤差は、第一反射鏡203aの後に光が入射する第二反射鏡203b、第三反射鏡203c、第四反射鏡203dによって増幅される。したがって、第一反射鏡203aの配置のずれは、投射型表示装置200の結像性能に大きな影響を与える。そのため、第一反射鏡203aの配置には特に高い精度が要求される。
投射型表示装置200では、第一反射鏡203aは、ミラーホルダ(不図示)に固定されてミラーホルダと一体となった反射鏡アセンブリとして、筐体104内に配置される。反射鏡アセンブリは、筐体104内に取り付けられたミラーベース(不図示)にミラーホルダがネジ止めされることによって、筐体104内に設置される。
ミラーホルダとミラーベースとの間には、3ヶ所にシムが配置され、各シムの厚さを変更することなどによってミラーホルダに固定された第一反射鏡203aの位置の調整を行う。
しかし、反射鏡アセンブリがネジによってミラーベースに固定される際には、ミラーホルダ、シムおよびミラーベースがネジからの力を受けて変形する。これにより、反射鏡203aの位置がずれるため、この反射鏡203aの位置のずれをオフセットするように調整する必要がある。したがって、この調整が反射鏡203aの配置精度を左右する。しかし、この調整は作業者が反射鏡203aの位置のずれをオフセットさせる量を自らの経験により見越して行うため、反射鏡203aの配置精度は調整を行う作業者の技量に大きく依存する。
本願発明に関連する技術が、特開2004−205716号公報、特開2004−233688号公報および特開2005−283638号公報に記載されている。
本発明の第1の目的は、反射光学素子を精度良く配置させる反射光学素子の取り付け機構を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、反射光学素子が精度良く配置された投射型表示装置を提供することにある。
本発明による取り付け機構は、反射光学素子を装置に取り付ける取り付け機構において、第1の接着部が設けられ、前記装置に固定されるベースと、前記第1の接着部に接着される第2の接着部が設けられ、前記反射光学素子を保持するホルダと、を有し、前記第1の接着部と前記第2の接着部との一方には、他方の少なくとも一部を収容した状態で接着剤を充填可能な充填空間が設けられていることを特徴とする。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る反射光学素子の取り付け機構は、図2に示した結像光学系203の第一反射鏡203aを、投射型表示装置200の筐体204に取り付けるための機構である。
本発明の第1の実施形態に係る反射光学素子の取り付け機構は、図2に示した結像光学系203の第一反射鏡203aを、投射型表示装置200の筐体204に取り付けるための機構である。
しかし、本実施形態に係る取り付け機構は、結像光学系203の反射鏡203b,203c,203dを取り付けることにも有効である。さらに、この取り付け機構は、レンズ等の他の光学素子を装置に取り付ける際にも用いることができる。また、この取り付け機構によって反射光学素子が取り付けられる装置は投射型表示装置に限らない。
図3は取り付け機構10の分解斜視図である。ここで図中のX軸の矢印方向を前方とし、Z軸の矢印方向を上方とする。
取り付け機構10は、投射型表示装置の筐体内に固定されるミラーベース11と、反射鏡203aを保持するミラーホルダ12と、ミラーベース11にネジ止めされる被接着プレート13と、ミラーホルダ12にネジ止めされる接着プレート14と、を有している。
図4は取り付け機構10のミラーホルダ12付近を拡大して示した分解斜視図である。図4では、ミラーベース11を省略して示している。
ミラーホルダ12は、前面に反射鏡203aを保持する保持部12aと、保持部12aから後方に延びた板状の固定部12bと、を有している。
ミラーホルダ12の保持部12aには2つの位置決め穴12f,12gが形成されている。反射ミラー203aは、反射ミラー203aに形成された突起203f,203gが位置決め穴12f,12gに嵌め込まれることにより位置決めされた状態で保持部12aの前面に固定される。これにより、ミラーホルダ12は、反射ミラー203aと一体となって反射鏡アセンブリ16になる。
被接着プレート13には、上面から上方に延びた第1の接着部である3つの突起部13c,13d,13eが形成されている。
接着プレート14には、上下方向に貫通した第2の接着部である3つの開口部14c,14d,14eが、それぞれ第1の位置、第2の位置および第3の位置に形成されている。また、ミラーホルダ12には、接着プレート14が取り付けられたときに開口部14c,14d,14eと同じ中心軸を有する上下方向に貫通した3つの開口部12c,12d,12eが形成されている。開口部14c,14d,14eは開口部12c,12d,12eよりも内径が小さく形成されている。
突起部13c,13d,13eは、開口部14c,14d,14eの内径より細く形成されており、それぞれ開口部14c,14d,14eに通されることができる。開口部14c,14d,14eの内面に囲まれた空間は、接着剤が充填される充填空間である。
次に、本実施形態に係る取り付け機構10を用いて反射鏡203aを筐体に取り付ける方法について説明する。
まず準備段階として、接着プレート14をミラーホルダ12の固定部12bの上面に固定し、被接着プレート13をミラーベース11の上面に固定する。そして、ミラーホルダ12の保持部12aの前面に反射鏡203aを固定する。
次に、開口部12c,12d,12eおよび開口部14c,14d,14eにそれぞれ突起部13c,13d,13eを通して、ミラーホルダ12の保持部12bを被接着プレート13の上面に載せる。
図5Aはこの状態における取り付け機構10の図4のA−A´線に沿った部分断面図である。なお、図5A〜図5Cでは、突起部13c、開口部12c、開口部14cを示しているが、突起部13d,13e、開口部12d,12e、開口部14d,14eについても同様に構成されている。
この状態では、反射鏡203aが取り付けられたミラーホルダ12は、被接着プレート13の突起部13cが接着プレート14の開口14c内に収まる範囲内において被接着プレート13に対して動かされることができる。取り付け機構10では、この状態において、ミラーホルダ12に保持されている反射鏡203aの位置を調整する位置調整ステップを行う。
位置調整ステップは、たとえば図6に示す位置調整装置300を用いて行うことができる。なお、図6では被接着プレート13を省略して示している。
接着プレート14には、位置調整装置300に保持されるための係合部14aが設けられている。係合部14aには、開口部14f,14gが形成されている。接着プレート14の係合部14aの、位置調整装置300への固定は、まず位置調整装置300に形成された突起300gに開口部14gを係合させ、位置調整装置300に形成されたネジ穴部300fに開口部14fをネジ止めすることにより行う。
なお、位置調整装置としてミラーホルダ12または接着プレート14を直接把持することができるものを用いる場合には、接着プレート14に係合部14aを設ける必要はない。
位置調整装置300は、反射鏡203aを、図中のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向へ移動させ、また、X軸、Y軸、Z軸に平行な軸を中心として回動させることができる。位置調整装置300は、反射鏡203aの配置が適切な光路を形成する配置になるように反射鏡203aを動かす。
図5Bは、位置調整ステップ後の取り付け機構10の図4のA−A´線に沿った断面図である。この状態では、反射鏡203a、ミラーホルダ12および接着プレート14は位置調整装置300によって持ち上げられており、ミラーホルダ12の下面は被接着プレート13の上面から離間し、接着プレート14の開口部14c,14d,14eの内面と被接着プレート13の突起部13c,13d,13eの外面とが対向している。
次に、被接着プレート13の突起部13c,13d,13eを通された開口部14c,14d,14e内の充填空間に接着剤を充填する充填ステップを行う。充填ステップでは、接着プレート14の開口部14c,14d,14eの内面と被接着プレート13の突起部13c,13d,13eの外面との間に、開口部14c,14d,14eの内面および突起部13c,13d,13eの外面の全周を覆うように接着剤を充填する。
図5Cは、充填ステップ後の取り付け機構10の図4のA−A´線に沿った断面図である。開口部14cの内面は突起部13cの外面に近接しているため、接着剤15は、分子間力や表面張力によって、開口部14c内の充填空間に留まる。
また、ミラーホルダ12の開口部12cは接着プレート14の開口部14cより大きく形成されているため、充填ステップにおいて、ミラーホルダ12に接着剤15を付着させずに、被接着プレート13の突起部13cの外面と接着プレート14の開口部14cの内面との間に接着剤15を充填することができる。
次に、接着剤15を硬化させる硬化ステップを行う。接着剤15としては、硬化時間が短く、硬化時の収縮量の小さい紫外線硬化型接着剤を用いている。そのため、硬化ステップでは、取り付け機構10の上方から紫外線を照射することにより接着剤15を硬化させる。なお、開口部14c,14d,14eおよび突起部13c,13d,13eは、上方から紫外線を照射する際に、紫外線を遮らない形状に形成されている。
図7は硬化ステップ中における取り付け機構10の図5CのB−B´線に沿った断面図である。接着剤15は硬化時に収縮するため、硬化ステップ中に、突起部13cの外面13cおよび開口部14cの内面は、接着剤15から引っ張られる力を受ける。
しかし、開口部14cの内面と突起部13cの外面との間には、開口部14cの内面および突起部13cの外面の全周にわたって接着剤15が満たされている。そのため、硬化ステップ中に開口部14cの内面および突起部13cの外面が接着剤15から受ける力は、開口部14cの内面および突起部13cの外面の全周にわたってほぼ均一である。
したがって、開口部14cの内面および突起部13cの外面が接着剤15から受ける力は相殺されるため、硬化ステップ中に被接着プレート13と接着プレート14との相対位置はずれにくい。
なお、突起部13cの断面形状と開口部14cの形状とが相似になるように突起部13cおよび開口部14cを形成することによって、突起部13cの外面および開口部14cの内面が接着剤15から受ける力をより均一にすることができる。したがって、たとえば、突起部13cの断面形状を開口部14cの形状と同様に円形にすることが考えられる。
しかし、本実施形態に係る取り付け機構10では、製造時に容易に加工できるようにするため、突起部13cの断面形状を四角形とし、開口部14cの形状を円形としている。
硬化ステップで接着剤15を完全に硬化させた後に、位置調整装置300を接着プレート14の係合部14aから取り外し、反射鏡203aの筐体への取り付けが終了する。
このように、取り付け機構10では、各部材に機械的な力を加えることなく反射鏡203aを筐体に固定するため、反射鏡203aを精度良く配置することができる。
また、接着プレート14の開口部14cの内面から接着剤15をはがして接着プレート14を突起部13cから取り外し、接着プレート14をミラーホルダ12から取り外すことにより、反射鏡アセンブリ16を筐体から分離することができる。
図5Cに示すように、ミラーホルダ12は、接着プレート14のみによって保持されており、接着剤15はミラーホルダ12には付着していない。そのため、ミラーホルダ12から接着剤をはがす手間がなく、反射鏡アセンブリ16は、接着プレート14から外した後にすぐに再使用されることができる。
したがって、取り付け機構10では、反射鏡203aに配置のずれが発生したときなどに、反射鏡アセンブリ16を取り外し、接着プレート14および被接着プレート13を交換すれば、すぐに反射鏡アセンブリ16を筐体に付け直すことができる。
また、接着剤の付着面から接着剤をはがす際には一般的に付着面に負荷がかかるが、接着プレート14から取り外されたミラーホルダ12には接着剤15が付着していないため、反射鏡アセンブリ16を取り外す際にミラーホルダ12が損傷を受けにくい。
また、取り付け機構10では、接着プレート14の開口部14c,14d,14eの内径を大きくすることによって、反射鏡203aの位置調整において、ミラーホルダ12を移動させることができる範囲を大きくすることができる。この場合には、接着剤15として、粘性の高いものを用いることによって、接着剤15が接着プレート14の開口部14c,14d,14e内から流れ落ちることを防止できる。
なお、被接着プレート13の突起部13c,13d,13eを、より細く形成することによっても同様に、反射鏡203aの位置調整において、ミラーホルダ12を移動させることができる範囲を大きくすることができる。
また、図4に示すように、取り付け機構10では、接着プレート14の上面において、開口部14c,14d,14eの中心を互いに結ぶと、前方にY軸に平行な辺を有する三角形になる。また、開口部14eは開口部14c,14dより後方に配置され、開口部14cの中心と開口部14dの中心とを結んだ線分の垂直二等分線上に、開口部12eの中心が配置されている。
すなわち、ミラーホルダ12が反射鏡203aを保持しているときに、開口部14cおよび開口部14dから反射鏡203aまでの距離は実質的に等しく、開口部14eから反射鏡203aまでの距離は、開口部14cおよび開口部14dから反射鏡203aまでの距離よりも長い。また、開口部14c,14eの間隔と、開口部14d,14eの間隔と、は実質的に等しい。
また、接着プレート14の上面において、開口部14c,14d,14eの中心を結んでできる三角形の面積が大きくなるように開口部14c,14d,14eを配置することにより、開口部14c,14d,14eが被接着プレート13の突起部13c,13d,13eに、より安定して保持されることができるようになる。
また、開口部14c,14d,14eは、互いに等しい距離に配置されていること、すなわち、接着プレート14の上面において、開口部14c,14d,14eの中心を結んでできる三角形が正三角形になるように配置されていることが望ましい。すなわち、開口部14c,14d,14eの間隔は互いに実質的に等しいことが望ましい。
開口部14c,14d,14eの間隔を互いに実質的に等しくすることにより、反射鏡203aの配置に、反射鏡203aが形成する光路に大きい影響を与えるずれが発生することを抑制できる。
また、開口部14eを、反射鏡203aの光軸が通るように配置することにより、反射鏡203aの配置に、反射鏡203aが形成する光路に大きい影響を与えるずれが発生することをさらに抑制できる。
また、反射鏡アセンブリ16の重心は、反射鏡203aが反射鏡アセンブリ16の前方に配置されているため、前方に偏っている。そのため、取り付け機構10では、ミラーホルダ12が被接着プレート13に前方をより強く保持されることができるように、固定部12bの前方の2ヶ所に、被接着プレート13の突起部13c,13dに保持される開口部14c,14dを配置している。これにより、取り付け機構10では、反射鏡アセンブリ16が前方に傾くことを防止できる。
(第2の実施形態)
次に図8を参照して本発明の第2の実施形態に係る取り付け機構について説明する。図8では第1の実施形態に係る取り付け機構10と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
次に図8を参照して本発明の第2の実施形態に係る取り付け機構について説明する。図8では第1の実施形態に係る取り付け機構10と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図8は、本実施形態に係る取り付け機構20の部分断面図である。取り付け機構20は、被接着プレートの突起部の形状以外は、第1の実施形態に係る取り付け機構10と同様に構成されている。
取り付け機構20の被接着プレート23の突起部23cには、外面から突出している接着剤保持部23fが形成されている。接着剤保持部23fは、接着剤保持部23fの上面と、反射鏡203aの位置調整後の開口部14cの下端とが、ほぼ同じ高さになるように、突起部23cの下部に形成されている。
取り付け機構20では、接着剤15を開口部14cの内面と突起部23cの外面との間に充填する充填ステップの際に、接着剤保持部23fの上面が接着剤15を保持する。そのため、取り付け機構20では、充填ステップにおいて接着剤15が下方に流れ落ちることを防止できる。したがって、取り付け機構20では、ミラーホルダ12に接着剤15が付着しにくい。
また、取り付け機構20では、突起部23cに接着剤保持部23fが形成されていることにより、開口部14cの内径を大きく形成した場合にも、充填ステップにおいて接着剤15が下方に流れ落ちにくい。
また、充填ステップにおいて、接着剤15が接着剤保持部23fの上面に保持されることにより、開口部14cの内面を突起部23cの外面に固定するのに必要な接着剤15の量が減少する。そのため、取り付け機構20を用いることにより、反射鏡203aの取り付けにかかるコストを低減することができる。
なお、図8では被接着プレート23の突起部23cのみを示しているが、被接着プレート23には開口部14d,14eに対応する突起部23d,23eも設けられており、突起部23d,23eにも突起部23cの接着剤保持部23fと同様の接着剤保持部23g,23hが形成されている。突起部23d,23eについては、突起部23cと同様であるため、説明を省略する。
(第3の実施形態)
次に図9〜図11を参照して本発明の第3の実施形態に係る取り付け機構について説明する。図9〜図11では第1の実施形態に係る取り付け機構10と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
次に図9〜図11を参照して本発明の第3の実施形態に係る取り付け機構について説明する。図9〜図11では第1の実施形態に係る取り付け機構10と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図9は、本実施形態に係る取り付け機構30の分解斜視図である。取り付け機構30は、ミラーホルダ12とミラーベース31との間に被接着プレートが配置されておらず、ミラーベース31にはネジ穴31c,31d,31eが形成されている。
また、取り付け機構30は、ネジ部材33c,33d,33eを有し、ネジ部材33c,33d,33eは、ミラーベース31のネジ穴31c,31d,31eに下方から上方に向けてねじ込まれる。そうすると、ネジ部材33c,33d,33eは、ミラーベース31の上面から突出し、第1の実施形態に係る取り付け機構10の突起部13c,13d,13eと同様の被接着部となる。
反射鏡203aは、ミラーホルダ12に取り付けられた接着プレート14の開口部14c,14d,14eに、それぞれネジ部材33c,33d,33eが通された状態で、位置調整装置によって位置調整される。その後、開口部14c,14d,14eの内面と、ネジ部材33c,33d,33eのネジ溝が刻まれた外面と、の間に接着剤15が充填される。
このように、取り付け機構30では、被接着プレートを設けることなく反射鏡203aを筐体に取り付けることができる。そのため、取り付け機構30を用いることにより、反射鏡203aの取り付けにかかるコストを低減することができる。
図10は、反射鏡203aの筐体への取り付けが完了した後の取り付け機構30の図9のC−C´線に沿った部分断面図である。接着剤15は、ネジ部材33cの外面に形成されたネジ溝の中に入り込んだ状態で硬化している。
したがって、取り付け機構30では、接着剤15とネジ部材33cのネジ溝とが上下方向に係合していることにより、接着剤15がネジ部材33cに対して上下方向にずれにくい。そのため、取り付け機構30では、反射鏡203aの筐体への取り付けが完了した後に、ネジ部材33cや接着プレート14などが外力を受けた場合にも反射鏡203aの位置がずれることを抑制できる。
また、図11に示すように、取り付け機構30では、接着プレート14から接着剤15をはがすことなく、ネジ部材33cを図の矢印方向に回すことにより接着プレート14をネジ部材33cから容易に取り外すことができる。
なお、以上では、図10および図11を参照して、突起部33c、開口部14cを用いて説明したが、突起部33d,33e、開口部14d,14eについても突起部33c、開口部14cと同様である。
(第4の実施形態)
次に図12を参照して本発明の第4の実施形態に係る取り付け機構について説明する。図12では第1の実施形態に係る取り付け機構10と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
次に図12を参照して本発明の第4の実施形態に係る取り付け機構について説明する。図12では第1の実施形態に係る取り付け機構10と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図12は、本発明の第4の実施形態に係る取り付け機構の分解斜視図である。なお、図12ではミラーベース11を省略して示している。
取り付け機構40では、ミラーホルダ42の固定部42bの後端中央部から前方へ向けて、上下方向に貫通している切り込み部42hが形成されている。開口部14c,14d,14eは、固定部42bに接着プレート14が取り付けられたときに切り込み部42h上に配置される。なお、接着プレート14は、ミラーホルダ42の固定部42bの形状に合わせて、固定部42bにネジ止めされる位置がY軸方向の両端部に変更されている。
接着プレート14が被接着プレート13の突起部13c,13d,13eに接着剤で固定されると、突起部13c,13d,13eは切り込み部42h内に配置される。そのため、ミラーホルダ42を接着プレート14から外すと、反射鏡アセンブリ46を突起部13c,13d,13eから前方に抜き取ることができる。
このように、取り付け機構40では、被接着プレート13の突起部13c,13d,13eから接着プレート14を取り外すことなく、反射鏡アセンブリ46を筐体から分離することができる。
Claims (8)
- 反射光学素子を装置に取り付ける取り付け機構において、
第1の接着部が設けられ、前記装置に固定されるベースと、前記第1の接着部に接着される第2の接着部が設けられ、前記反射光学素子を保持するホルダと、を有し、
前記第1の接着部と前記第2の接着部との一方には、他方の少なくとも一部を収容した状態で接着剤を充填可能な充填空間が設けられており、
前記第1の接着部および前記第2の接着部の一方は突起部によって構成され、前記第1の接着部および前記第2の接着部の他方は前記充填空間を形成する開口部によって構成され、前記開口部の内面と、該開口部の内面に対向する前記突起部の外面との間に前記接着剤が充填され、前記突起部はネジ部材によって構成されている、取り付け機構。 - 前記第2の接着部は、前記ホルダに着脱可能である、請求項1に記載の取り付け機構。
- 前記第1の接着部は、前記ベースに着脱可能である、請求項1または2に記載の取り付け機構。
- 前記第1の接着部および前記第2の接着部をそれぞれ3つ有している、請求項1から3のいずれか1項に記載の取り付け機構。
- 前記第2の接着部は第1の位置、第2の位置および第3の位置にそれぞれ配置され、前記ホルダが前記反射光学素子を保持しているときに、前記第1の位置および前記第2の位置から前記反射光学素子までの距離は実質的に等しく、前記第3の位置から前記反射光学素子までの距離は、前記第1の位置および前記第2の位置から前記反射光学素子までの距離よりも長い、請求項4に記載の取り付け機構。
- 前記突起部の外面および前記開口部の内面の全周にわたって前記接着剤が充填される、請求項1から5のいずれか1項に記載の取り付け機構。
- 前記突起部の外面から突出し、前記接着剤を保持する保持部を備えている、請求項1から6のいずれか1項に記載の取り付け機構。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の取り付け機構を用いて取り付けられた反射光学素子を備えた投射型表示装置。
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