JP4988276B2 - 記録不良検出方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、紙やフイルム等の記録媒体にインクを定着させて画像を記録する画像記録技術に関するものであり、特に、画像記録装置の記録ヘッドに設けられているノズルに起因する記録不良の検出を行う技術に関する。
大量の紙やフイルム等の記録媒体にインクを定着させて画像を記録する画像記録装置において、数十〜数百m/minの高速度で記録媒体を搬送しながら、ページ毎に内容の異なる画像を記録するものがある。このような高速度の画像記録では、上位装置から送られてくる画像データと記録後の画像とが一致しているかどうかの検証を、人間の目視により行うことは不可能である。そこで、このような画像記録装置では、記録された画像を電子的に読み取り、この画像と上位装置からの画像データで表現されている画像とを画素毎に比較することで記録不良を検出する技術が用いられている。
このような技術に関し、例えば特許文献1には、印刷用紙ごとに異なるデータを高速に印刷するプリンタ装置において、印刷内容のチェックを適切に行うことを目的とした発明が開示されている。この発明は、プリンタ装置に入力されたイメージデータと、このプリンタ装置により印刷された内容を読み取ったイメージデータとをテンプレートマッチングし、両者の差異が所定値以上である場合には印刷不良と判定するものである。
また、特許文献2は、印字の都度異なる文字が印字される可変文字の印字不良の検証を容易に行えるようにすることを目的とした発明が開示されている。この発明は、まず、帯状の用紙上にインクジェットプリンタにて印字される可変文字をカメラで撮影する。そして、撮影された画像データと、インクジェットプリンタに入力されたビットマップデータとを照合することによって、用紙上に印字された文字の良、不良を検証するものである。
特開平9−136411号公報 特開平10−318731号公報
しかしながら、前述した各特許文献に開示されている発明では、どちらも、プリンタ装置に入力された印刷イメージデータと記録媒体に印刷された内容を読み取った検査イメージデータとで画素単位でのマッチング処理を行う必要がある。このため、マッチング処理のための処理負荷が大きく、また処理回路の構成も複雑なものとなることから、結果、装置の製造コストを上昇させてしまうという間題がある。
また、前述した技術を実施する場合に、記録媒体に記録された画像を適切に読み取るために、例えば蛍光管などの、直線上で均一な光量分布が得られるライン照明が、レンズ及びラインCCD(電荷撮像素子)と共に用いられることがある。しかしながら、このようなライン照明を使用しても、CCDの受光面の端部では、レンズのシェーディング特性によって光量が低下するためにS/N特性が不均一になってしまう。このため、読み取った画像の品質にムラが発生するという問題がある。
そこで本発明は、前述した問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で精度良く、且つ高速に記録不良を検出する記録不良検出装置、記録不良検出方法、そのためのプログラム、及び画像記録装置を提供することをその目的とする。
本発明の態様のひとつである記録不良検出方法は、複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良を検出する記録不良検出方法であって、記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得し、画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って記録処理が行われると記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求め、処理画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求め、第一分布と第二分布との比較を行い、比較の結果に基づいて記録不良を検出し、第二分布を、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの位置のうち前記第一分布で示されているドットの位置の分布に含まれるものの分布とすることを特徴とする。
また、本発明の別の態様のひとつである記録不良検出方法は、複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良を検出する記録不良検出方法であって、記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得し、画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って記録処理が行われると記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求め、処理画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求め、第一分布に基づいて、画像データに従って記録処理が行われると記録媒体に記録されることとなるドットの数をノズル毎に求めて第一のドット数とし、第二分布に基づいて、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの数をノズル毎に求めて第二のドット数とし、第一のドット数と第二のドット数との比の値をノズル毎に算出し、比の値に基づいて記録不良を検出する、ことを特徴とする。
また、本発明の更なる別の態様のひとつである記録不良検出方法は、複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良を検出する記録不良検出方法であって、記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得し、画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って記録処理が行われると記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求め、第一分布内のドットに対応する画素データの輝度値を画像データから求め、第一分布内のドットについて求めた輝度値の総和をノズル毎に求めて第一の輝度値の総和とし、処理画像データに基づいて、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求め、第二分布内のドットに対応する画素データの輝度値を処理画像データから求め、第二分布内のドットについて求めた輝度値の総和をノズル毎に求めて第二の輝度値の総和とし、第一の輝度値の総和と第二の輝度値の総和との比の値をノズル毎に算出し、比の値に基づいて記録不良を検出する、ことを特徴とする。
また、本発明の更なる別の態様のひとつであるプログラムは、複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良の検出を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得する処理画像データ取得処理と、画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って記録処理が行われると記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求める第一分布取得処理と、処理画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求める第二分布取得処理と、第一分布と第二分布とを比較する比較処理と、比較の結果に基づいて記録不良を検出する検出処理と、を演算処理装置に行わせ、第二分布取得処理は、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの位置のうち第一分布で示されているドットの位置の分布に含まれるものの分布を第二分布として、演算処理装置に求めさせる、ことを特徴とする。
また、本発明の更なる別の態様のひとつであるプログラムは、複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良の検出を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得する処理画像データ取得処理と、画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って記録処理が行われると記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求める第一分布取得処理と、処理画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求める第二分布取得処理と、第一分布と第二分布とを比較する比較処理と、比較の結果に基づいて記録不良を検出する検出処理と、第一分布に基づいて、画像データに従って記録処理が行われると記録媒体に形成されることとなるドットの数をノズル毎に求めて第一のドット数とする第一ドット数取得処理と、第二分布に基づいて、記録処理によって記録媒体に形成されたドットの数をノズル毎に求めて第二のドット数とする第二ドット数取得処理と、第一のドット数と第二のドット数との比の値をノズル毎に算出する算出処理と、比の値に基づいて記録不良を検出する検出処理と、を演算処理装置に行わせることを特徴とする。
また、本発明の更なる別の態様のひとつであるプログラムは、複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良の検出を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得する処理画像データ取得処理と、画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って記録処理が行われると記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求める第一分布取得処理と、第一分布内のドットに対応する画素データの輝度値を画像データから求める第一分布対応輝度値取得処理と、第一分布内のドットについて求めた輝度値の総和をノズル毎に求めて第一の輝度値の総和する第一輝度値総和取得処理と、処理画像データに基づいて、記録処理によって記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求める第二分布取得処理と、第二分布内のドットに対応する画素データの輝度値を処理画像データから求める第二分布対応輝度値取得処理と、第二分布内のドットについて求めた輝度値の総和をノズル毎に求めて第二の輝度値の総和とする第二輝度値総和取得処理と、第一の輝度値の総和と第二の輝度値の総和との比の値をノズル毎に算出する算出処理と、比の値に基づいて記録不良を検出する検出処理と、を演算処理装置に行わせることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で精度良く、且つ高速に記録不良を検出する記録不良検出装置、その記録不良検出方法とプログラム、及び画像記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、記録媒体の搬送方向を副走査方向とし、この搬送方向に直交する方向を主走査方向と定義する。
まず、本発明を実施する記録不良検出装置の第一実施形態について説明する。
図1は、本第一実施形態に係る記録不良検出装置の概念的なブロック構成を示している。また、図2は、本第一実施形態に係る記録不良検出装置の各構成要素の配置を示している。
本実施形態に係る記録不良検出装置1は、記録する元情報を送信する上位装置7から送られてくる画像データに基づいて紙やフイルム等の記録媒体にインクを定着させることで画像を記録する処理を行った際の記録不良を検出するものである。この記録不良検出装置1は、撮像部2と、照明部3と、搬送部4と、制御部5と、記録不良ノズル判定部6と、を少なくとも備えて構成されている。
撮像部2は、前述した記録処理がなされた記録媒体の表面の画像を撮像し、得られた画像(検出画像)をディジタルデータへ変換するものである。
照明部3は、前述した記録処理がなされた記録媒体の表面へ可視域の光を照射して撮像のための二次光源面を形成する。
搬送部4は、前述した記録処理がなされた記録媒体を、撮像部2及び照明部3の有効視野範囲内へ移動させる。
制御部5は、撮像部2、照明部3、及び搬送部4に対する記録媒体の撮像のためのタイミング制御処理や、上位装置7からの画像データの取得処理及び撮像部2からの画像データとの比較のための前処理や、撮像部2からの画像データの取得処理等を統括的に行う。また、制御部5は、記録媒体に対する記録処理を行った際の記録不良の有無を判定する記録不良ノズル判定部6としての制御処理も行う。なお、制御部5は、制御機能及び演算機能を有しているMPU(演算処理装置)や制御プログラムを格納しているROM等の記憶部からなる処理回路と、装置の制御に関する設定値等を保存しておく図示しない不揮発性メモリとを有している。制御部5は、所定の制御プログラムをMPUが記憶部から読み出して実行することによって前述した各種の制御処理を実現する。
次に、図2を参照しながら記録不良検出装置1の各構成要素の説明を続ける。
搬送部4は、搬送ローラ対4aを回転駆動することによって記録媒体8が副走査方向に移動するように配置されており、記録媒体8の表面と撮像部2とが対向した位置関係を維持しながら記録媒体8を搬送する。そして、搬送部4は、記録処理がされた記録媒体8を撮像部2及び照明部3の有効視野範囲内に移動させる。
照明部3は、撮像部2内のラインセンサ2aの受光エリアが投影される記録媒体8上の視野を包含するように照射範囲が配置されており、記録媒体8上を直線状に照射する。照明部3には、光量分布が直線状に均一で長い範囲を照明する光源として、直線状に発光する光源が備えられている。このような光源としては、例えば蛍光管を用いることができるが、直線状に並べられたLED(発光ダイオード)を用いてもよく、LEDを用いると装置の小型化が可能になる。なお、記録媒体8の搬送速度を速めるために高速で撮像する必要がある場合には、より大光量の照明が必要となる。この場合には、例えばメタルハライドランプを光源として照明光を光ファイバにより照明部3へと導き、この照明光を記録媒体8へ直線状に照射させる構成を照明部3に採用することもできる。
撮像部2には、CCD(電荷撮像素子)を用いたラインセンサ2aとレンズ2bとが内蔵されている。ここで、ラインセンサ2aの画素の配列は、その配列が記録媒体8の表面内に投影されたときの方向が主走査方向となるように配置されている。従って、ラインセンサ2aは、搬送部4によって搬送される記録媒体8の表面に記録された二次元画像を連続的に読み取ることができる。また、記録媒体8、レンズ2b、及びラインセンサ2aの相互間の距離を設定することで、画素配列のピッチと光学倍率とに応じた所望の解像度が得られる。
なお、撮像部2は、その光軸の方向が記録媒体8の表面に対して垂直となるように配置され、照明部3の照射軸3b(図2参照)は、副走査方向と記録媒体8の表面に対して垂直な方向とから成る平面内において記録媒体8の表面に対し例えば45度となるように配置される。このような配置により、照明光の記録媒体8の表面での正反射光の撮像部2への入射が回避されるので、撮像部2はコントラストの良好な画像を撮像できるようになる。
制御部5及び記録不良ノズル判定部6は、搬送部4、撮像部2、及び照明部3と物理的に離れた位置に配置することができる。上位装置7からの画像データは、制御部5で取得され、撮像部2から出力される画像データとの比較が制御部5で行われる。
記録不良検出装置1は以上のように構成されている。記録不良検出装置1は、上位装置7からの画像データに基づいて記録媒体8に記録された画像をラインセンサ2aで連続的に読み取り、得られた画像データと上位装置7からの画像データとの比較処理を行う。そして、この比較処理の結果に基づき、記録不良検出装置1は、インク詰まりやノズルの動作不良などによってインクが適切に吐出しなくなる記録不良の検出や、インクが記録媒体8上の目標位置に到達しない着弾不良の検出を行う。
次に、照明部3の詳細について説明する。
図3A及び図3Bは、撮像部2と照明部3との配置の関係の第一の例を示している。ここで、図3Aは、記録媒体8の表面に垂直な方向(主走査方向及び副走査方向のどちらに対しても垂直な方向)から見た図であり、図3Bは、図3Aに示されている矢印Aの方向から見た図である。
図3A及び図3Bにおいて、読み取り範囲11は、撮像部2による記録媒体8の表面上の撮像領域を示している。
光源対3aは、直線状に発光する2つの光源である。記録媒体8の表面に垂直な方向から見ると、光源対3aは、読み取り範囲11を挟んでお互いの位置関係が平行に保たれてはいるが、主走査方向に対してはθだけ回転させて配置されている。ここで、記録媒体8の表面に対して垂直な方向から見たときの読み取り範囲11の端部と光源対3aの片方(当該端部と近い方)との距離は、Lに設定されている。
このように、直線状に発光する光源対3aを、記録媒体8の表面の上方で当該表面に対して平行に保持しながら、読み取り範囲11を挟む位置に、互いに平行に、且つ、主走査方向に対しては傾斜して配設する理由について説明する。
まず図4Aについて説明する。同図は、読み取り範囲11における照度分布を示している。この照度分布は、撮像部2及び照明部3を図3A及び図3Bに示したような関係で配置して記録媒体8に照明光を照射したときのものである。
図4Aにおいて、横軸は読み取り範囲11における主走査方向の位置(読み取り範囲11の一方の端部からの距離)を示しており、縦軸はその位置における照度を示している。この図からわかるように、読み取り範囲11における照度分布は、中央部では低照度になり、中央部から両端部へ向かって徐々に高照度になっている。
次に図4Bについて説明する。同図は、撮像部2のレンズ2bに起因してラインセンサ2aの受光面で生じるシェーディング特性を示している。
図4Bにおいて、横軸はラインセンサ2aの受光面の位置(直線状を呈している受光面の一方の端部からの距離)を示しており、縦軸はその位置に到来する光量を示している。この図から分かるように、レンズ2bに起因するシェーディング特性により、ラインセンサ2aの受光面に到来する光量は、中央部で最高になり、中央部から両端部へ向かって徐々に減少する。つまり、この特性は、図4Aに示した読み取り範囲11における照度分布とは逆の傾向を呈している。
次に図4Cについて説明する。同図は、撮像部2及び照明部3を図3A及び図3Bに示したような関係で配置して記録媒体8に照明光を照射した場合におけるラインセンサ2aの受光面での照明光の強度分布を示している。
図4Cにおいて、横軸はラインセンサ2aの受光面の位置(直線状を呈している受光面の一方の端部からの距離)を示しており、縦軸はその位置における照明光の強度を示している。同図から分かるように、この場合では、ラインセンサ2aの受光面の位置での照明光の強度はフラットな特性となっている。
一般的にレンズのシェーディング特性は、ほぼcosθの4乗に比例する(但し、θは半画角)。そこで、読み取り範囲11での画角に対する照度分布を1/(cosθ)4 としておけば、ラインセンサ2aの受光面での照明光の強度分布は理論上フラットとなる。撮像部2及び照明部3を図3A及び図3Bに示したような関係で配置して記録媒体8に照明光を照射すると、まさにこのような照度分布を読み取り範囲11に与えることができる。
このようにして撮像部2での撮像画像におけるレンズ2bのシェーディング特性に起因する輝度分布の不均一性を補償すると、読み取り位置によらずS/Nの分布が均一な画像データが撮像部2で得られる。すると、記録不良検出の精度が読み取り位置によらず一定になるという効果が得られる。
なお、撮像部2での撮像画像におけるレンズ2bのシェーディング特性に起因する輝度分布の不均一性を補償する照度分布を読み取り範囲11に与える撮像部2及び照明部3の配置の関係は、図3A及び図3Bに示した以外の関係でも実現可能である。このような撮像部2と照明部3との配置の関係の第二の例を図5A及び図5Bに示す。
図5Aは、記録媒体8の表面に垂直な方向から見た図であり、図5Bは、図5Aに示されている矢印Bの方向から見た図である。
この第二の例においては、記録媒体8の表面に垂直な方向から見ると、光源対3aは、読み取り範囲11を挟んでお互いの位置関係が平行に保たれおり、且つ、主走査方向に対しても平行に配置されている。但し、副走査方向から見ると、光源対3aは、互いに逆向きに傾斜して配置されている。ここで、主走査方向から見たときの読み取り範囲11の端部と光源対3aの片方(当該端部と近い方)との距離はLに設定されている。つまり、この第二の例では、直線状に発光する光源対3aの各々を、記録媒体8の表面と直交する平面に対して平行に保持しながら、読み取り範囲11を挟む位置に、主走査方向に対し互いに逆向きに傾斜して、配設している。
撮像部2及び照明部3を図5A及び図5Bに示したような関係で配置して記録媒体8に照明光を照射しても、読み取り範囲11での画角に対する照度分布がほぼ1/(cosθ)4 となるので、ラインセンサ2aの受光面での照明光の強度分布は理論上フラットとなる。つまり、撮像部2及び照明部3の配置の関係をこのようにしても、撮像部2での撮像画像におけるレンズ2bのシェーディング特性に起因する輝度分布の不均一性を補償する照度分布を読み取り範囲11に与えることができる。
次に、記録不良検出装置1による記録不良の検出の手法について説明する。
図6は、本発明の第一実施形態に係る記録不良検出処理の処理内容をフローチャートで示した図である。制御部5は、ROMに格納されている制御プログラムをMPUが読み出して実行することで、この記録不良検出処理を行えるようになり、記録不良ノズル判定部6として機能する。
なお、以下の説明では、上位装置7から送られてくる画像データを「参照データ」と称することとする。また、この参照データは、RGBの各色で8bit(256階調)のデータである計24bitのデータを画素毎に有しているものとする。ここで、8bitで表現されているRGB各色の画素データにおいて、輝度が最低のものの輝度値を1とし、輝度が最高のものの輝度値を256とする。また、参照データに基づく記録処理が適切に行われた記録媒体8において、輝度値が最低(すなわち1)である画素データに対応する記録ドットの階調を「黒」と表現することとする。更に、参照データに基づく記録処理が適切に行われた記録媒体8において、輝度値が最高(すなわち256)である画素データに対応する記録ドットの階調を「白」と表現することとする。但し、参照データに基づく記録処理が適切に行われたときには、輝度値が最高である画素データに対応する記録ドットは、非記録のドット(記録媒体8に着弾させるインク滴が元々吐出されないドット)になる。
図6において、まず、制御部5は、ステップS11において、参照データを上位装置7から受信する処理を行う。
次に、ステップS12において、制御部5は、参照データをRGB各色ごとに二値化する処理を、RGB各色の画素データで示されている階調値と「スライスレベル1」なる閾値との画素毎の大小比較の結果に基づいて行う。続くステップS13において、制御部5は、二値化したRGB各色ごとの参照データから、空白部及びエッジ隣接部を抽出する処理を行う。その後、ステップS14において、制御部5は、抽出した空白部及びエッジ隣接部をRGB各色ごとの二値化参照データから除外して、検出ウインドウをRGB各色ごとに生成する処理を行う。
以上のステップS12からステップS14にかけての処理を更に説明する。
画素データの階調値が余りに大きいと、その画素データに対応する記録ドットと、階調値が最大である画素データに対応する白の記録ドット(すなわち非記録のドット)とを目視で比較してもこの両者を見分けることができないため、記録不良の検出が困難である。そこで、このように階調値が顕著に大きい画素データと階調値が最大である画素データとに対応する記録ドットで構成される画像領域を「空白部」として同一に扱えるようにするためにステップS12の二値化処理を行う。なお、閾値「スライスレベル1」の値は、例えば246と設定することができるが、撮像部2での画像データの取得精度に応じ、他の値とすることもできる。
前述したように、空白部は、元々インクの吐出がされない非記録の画像領域及び記録不良の検出が困難な画像領域である。従って、このような画像領域については、記録不良の検出を行う必要がないので、空白部に対応する画素をステップS13及びステップS14の処理によって二値化参照データから除外している。
また、後述する処理において、撮像部2で取得された画像データよりインクドットの抜けを検出する処理が行われる。この検出処理において、記録処理後の記録媒体8に記録された記録ドットが空白部であるドットに隣接していると、この記録ドットをドット抜けと誤検出してしまう場合がある。そこで、ステップS13及びステップS14の処理によって、このような空白部であるドットに隣接している記録ドットで構成されるエッジ隣接部に対応する画素データも二値化参照データから除外している。
このようにして空白部とエッジ隣接部とを記録不良の検出対象から除外することにより、制御部5に対する記録不良検出のための処理の負荷が軽減すると共に、空白部やエッジ隣接部について記録不良の検出動作を行うと発生し得る誤検出のリスクがなくなる。
なお、撮像部2で取得された画像データからインクドットの抜けを検出する処理において、エッジ隣接部での誤検出が十分に少ない手法を採用できる場合には、エッジ隣接部を記録不良の検出対象から除外する処理を削除することができる。
以上のようにして二値化参照データから空白部とエッジ隣接部とを除外することにより、記録不良の検出対象とする記録ドットを撮像部2で取得された画像データから抽出するための検出ウインドウが作成される。
図6の説明に戻る。ステップS15において、制御部5は、生成されたRGB各色ごとの検出ウインドウを構成している記録ドットの数を副走査方向に数えて、インク吐出ノズル毎の検出対象ドット数ΣRiを算出する処理を行う。なお、検出対象ドット数ΣRiの算出には、ごく簡単な構成であるインクリメントカウンタを利用することができる。
続くステップS16において、制御部5は、撮像部2で取得された検出画像の画像データ、すなわち、記録処理が行われた記録媒体8に記録されている処理画像の画像データを受信する処理を行う。なお、照明部3を光源として撮像部2で読み取った検出画像の画像データは、図示しない画像補正部での補正により、参照データにほぼ近い状態にまで再現されているものとする。なお、以降の説明では、この補正後の画像データを「スキャンデータ」と称することとする。
ステップS17において、制御部5は、スキャンデータをRGB各色ごとに二値化する処理を、RGB各色の画素データで示されている階調値と「スライスレベル2」なる閾値との画素毎の大小比較の結果に基づいて行う。
このステップS17の二値化処理は、スキャンデータにおいて、階調値が顕著に大きい画素データと階調値が最大である画素データとに対応する記録ドットで構成される画像領域を「空白部」として同一に扱えるようにするためのものである。なお、閾値「スライスレベル2」の値の設定についても、閾値「スライスレベル1」の値の設定と同様に考えることができ、例えば246と設定することができるが、撮像部2での画像データの取得精度に応じ、他の値とすることもできる。
次に、ステップS18において、制御部5は、ステップS14の処理によって作成された検出ウインドウに基づいて、二値化されたRGB各色ごとのスキャンデータから記録不良の検出対象とする記録ドットを抽出する処理を行う。この処理により、記録ドットの内で、その位置が検出ウインドウ内に含まれるものがスキャンデータから抽出される。
次に、ステップS19において、制御部5は、抽出されたRGB各色ごとの記録ドットにおけるドット抜けの数を副走査方向に数えて、インク吐出ノズル毎のドット抜け数ΣSiを算出する処理を行う。なお、ドット抜け数ΣSiの算出にも、ごく簡単な構成であるインクリメントカウンタを利用することができる。
次に、ステップS20において、制御部5は、ステップS19の処理で算出されたドット抜け数ΣSiとステップS15の処理で算出された検出対象ドット数ΣRiとの比の値(ΣSi/ΣRi)を、インク吐出ノズル毎に算出する処理を行う。
次に、ステップS21において、制御部5は、記録不良検出区間判定処理を実行する。この処理は、各ノズルに対するインク吐出不良の判定を行うか否かを、各ノズルでのインク吐出の試行回数に基づいて判定するものであり、その処理の詳細は後述する。
次に、ステップS22において、制御部5は、前述した記録不良検出区間判定処理の結果に基づいて、検出区間内のノズル、すなわち妥当な不良判定を行えるノズルと、検出区間外のノズル、すなわち妥当な不良判定は未だ行えないノズルとを判別する処理を行う。ここで、制御部5は、検出区間内のノズルを不良検出判定対象のノズルであると判定してステップS23の処理を行い、検出区間外のノズルについては不良検出判定対象のノズルではないと判定してステップS27の処理を行う。
次に、ステップS23において、制御部5は、ステップS20の処理で算出されたドット抜け数と検出対象ドット数との比の値(ΣSi/ΣRi)の内、判定対象のノズルから吐出されたインク滴で記録される記録ドットについて抽出する処理を行う。そして、続くステップS24において、制御部5は、抽出された比の値(ΣSi/ΣRi)が、所定の閾値「スライスレベル3」以上であるか否かを判定する処理を行う。
制御部5は、このステップS24の判定処理において、抽出された比の値(ΣSi/ΣRi)が「スライスレベル3」以上であると判定したとき(判定結果がYESのとき)には、ステップS25に処理を進める。一方、制御部5は、このステップS24の判定処理において、抽出された比の値(ΣSi/ΣRi)が「スライスレベル3」未満であると判定したとき(判定結果がNOのとき)には、ステップS26に処理を進める。
ステップS25において、制御部5は、判定対象のノズルから吐出されたインク滴による記録ドットにドット抜けが所定値以上に発生していて不良であることを示す記録不良フラグをオンにセットする処理を行い、その後はステップS27に処理を進める。
ステップS26において、制御部5は、判定対象のノズルから吐出されたインク滴による記録ドットで発生したドット抜けは所定値未満であるので、記録不良フラグをオフにセットする処理を行う。
ステップS27において、制御部5は、記録不良検出処理の終了を示す信号を上位装置7から受信したか否かを判定する処理を行う。ここで、制御部5は、記録不良検出処理の終了信号を受信したと判定したときには、この記録不良検出処理を終了する。一方、制御部5は、記録不良検出処理の終了信号を未だ受信していないと判定したときには、ステップS11へと処理を戻して前述した処理を繰り返す。
以上までの処理が記録不良検出処理である。制御部5は、この処理を実行することによって、参照データとスキャンデータとの比較結果に基づいた記録不良の有無の判定を行い、記録不良判定部6として機能する。
次に、前述した記録不良検出処理によって参照データとスキャンデータとから吐出不良のノズルが検出される様子を、図7A及び図7Bを用いて説明する。
図7Aは、制御部5で取得したスキャンデータの一例を示している。この図7Aにおいては、主走査方向に配置されたノズル列に沿って記録媒体8に記録されたドット列を、時系列にi=1、2、3、…と行方向に表している。また、同図における黒丸は記録ドットを表しており、白丸は非記録のドット、すなわち階調値が最大(すなわち256)であるドットを表している。
図7Bは、図7Aに例示したスキャンデータが、図6に示した記録不良検出処理によって処理される様子を示している。
図7Bにおいて、「元画像ドット」の行は、図7Aに例示したスキャンデータにおけるi=1行のドット列に対応する参照データの画素データ列を黒丸と白丸とで示している。
この「元画像ドット」に対し図6のステップS12の二値化処理が施された結果が、図7Bにおける「元画像ドット二値化」の行のデータ「A」である。なお、データ「A」においては、前述したスライスレベル1より大きい階調値であった画素データは「0」に変換されており、スライスレベル1以下の階調値であった画素データは「1」に変換されている。
「空白部抽出(L)」の行に示されているデータ「B」は、図6のステップS13の処理によって、前述したデータ「A」から抽出した空白部を示すデータである。なお、このデータ「B」は空白部を負論理で表現しており、データ「B」における「0」が空白部のドット位置を表している。
「エッジ検出」の行には、前述したデータ「B」において、「0」と「1」とが隣接している位置にエッジが存在していることを示す矢印が表されている。図6のステップS13の処理では、このエッジの位置の検出がまず行われ、続いてこのエッジの両側に隣接するドットの検出が行われてエッジ隣接部が抽出される。こうして得られるデータが、「エッジ隣接部抽出(L)」の行に示されているデータ「C」である。なお、このデータ「C」はエッジ隣接部を負論理で表現しており、データ「C」における「0」がエッジ隣接部のドット位置を表している。
以上のようにして得られたデータ「B」とデータ「C」との論理積を求めると、「検出ウインドウ生成(H)」の行に示されているデータ「D」が検出ウインドウとして生成される。図6のステップS14の処理では、このようにして検出ウインドウの生成が行われる。なお、このデータ「D」は検出ウインドウ内のドット位置を正論理で表現している。従って、データ「D」における「1」の位置の分布が、検出ウインドウ内においてインクが吐出されてドットが形成される位置の分布を表している。また、図6のステップS15の処理では、このデータ「D」で「1」となっているドットの数を副走査方向に数えることで、インク吐出ノズル毎の検出対象ドット数ΣRiの算出が行われる。
「記録ドット」の行は、図7Aに例示したスキャンデータにおけるi=1行のドット列を黒丸と白丸とで示している。
この「記録ドット」に対し図6のステップS17の二値化処理が施された結果が、図7Bにおける「記録ドット抜け検出(H)」の行のデータ「E」である。なお、データ「E」においては、前述したスライスレベル1より大きい階調値であった記録ドットについての画素データは「1」に変換されており、スライスレベル1以下の階調値であった記録ドットについての画素データは「0」に変換されている。従って、データ「E」における「0」の位置の分布が、インクが吐出されて記録媒体8に記録されていたドットの位置の分布を表している。また、データ「E」において「1」となっている画素データに対応する記録ドットには、空白部であるドット(空白ドット)と、ノズルの吐出不良により記録不良が発生したドット(記録抜けドット)とが存在している。
このようにして得られたデータ「E」と、検出ウインドウであるデータ「D」とを比較するために両者の論理積を求めると、「検出ウインドウ内のドット抜け部抽出(H)」の行に示されているデータ「F」が比較結果として生成される。図6のステップS18ではこの処理が行われ、このデータ「F」において「1」となっているドットが記録抜けドットを表しており、これが記録不良の検出結果となる。また、図6のステップS19の処理では、このデータ「F」で「1」となっているドットの数を副走査方向に数えることで、インク吐出ノズル毎のドット抜け数ΣSiの算出が行われる。
次に、インク吐出ノズル毎の検出対象ドット数ΣRiとドット抜け数ΣSiとの比率に基づいた記録不良の検出動作の説明を行う。
図7Bにおいては、インク吐出ノズル毎のΣRiの算出結果をデータ「ΣD」として示
しており、インク吐出ノズル毎のΣSiの算出結果をデータ「ΣF」として示している。
ここで、一例として、図7Bにおける6番ノズルに注目する。このノズルのΣRiの算出結果は「500」であり、ΣSiの算出結果は「350」となっている。ここで、図6のステップS23の処理によって算出される、このときの比率(ΣSi/ΣRiの値)の算出結果は「0.7」となる。
次に、図7Bにおける7番ノズルに注目する。このノズルのΣRiの算出結果は「300」であり、ΣSiの算出結果は「50」となっている。ここで、図6のステップS23の処理によって算出される、このときの比率(ΣSi/ΣRiの値)の算出結果は「0.2」となる。
この場合において、前述したスライスレベル3の値を「0.5」に設定しておくと、図6のステップS24の判定処理では、6番ノズルについては「YES」となって記録不良と判定され、7番ノズルについては「NO」となって記録不良ではないと判定される。
このように、副走査方向に数えたインク吐出ノズル毎の検出対象ドット数ΣRiとドット抜け数ΣSiとの比率に基づいた判定を行うことにより、対応するインク吐出ノズルの吐出不良を高い精度で検出することができるのである。
次に、図6のステップS21に示されている処理である、記録不良検出区間判定処理について説明する。制御部5がこの処理を実行すると、インク吐出不良のノズルを検出するのに十分な数の画素データが参照データに含まれていたか否かをノズル毎に判定する。これは、参照データで表されている画像が、各ノズルでのインク吐出の必要回数が大きく異なるようなものであっても、各ノズルに対するインク吐出不良の判定が適切に行えるようにすることを目的とするものである。
図8について説明する。同図は、この記録不良検出区間判定処理の処理内容をフローチャートで示した図である。
まず、ステップS31において、制御部5は、参照データをRGB各色ごとに二値化する処理を、RGB各色の画素データで示されている階調値と「スライスレベル4」なる閾値との画素毎の大小比較の結果に基づいて行う。
この二値化処理は、参照データにおいて、階調値が顕著に大きい画素データと階調値が最大である画素データとに対応する記録ドットで構成される画像領域を「空白部」として同一に扱えるようにするためのものである。
なお、閾値「スライスレベル4」は、通常は空白部の階調を256とするとスライスレベル4は236から246程度に設定しておけば、目視で認識できる程度の濃度の記録ドットに対して効率的に記録不良の判定が行える。
なお、閾値「スライスレベル4」は、任意に設定可能にしておくように構成してもよい。こうすることにより、稼働率と記録品質との管理を任意に行う制御機器としての機能を記録不良検出装置1に担わせることができるようになる。すなわち、例えば、この閾値を小さくすることにより、記録不良の発生率が高い画像記録装置に対し記録不良と判定させにくくするといった管理を記録不良検出装置1が行えるようになる。
次に、ステップS32において、制御部5は、記録カウンタを利用して、二値化したRGB各色ごとの参照データにおいて、記録されるドット(空白部に含まれないドット)に対応する画素データの数を、インク吐出ノズル毎にカウントする処理を行う。
ここで、記録カウンタについて図9を用いて説明する。
図9に示されている二値化されている参照データにおいて、黒丸は記録されるドットに対応する画素データを示しており、白丸は非記録のドット(空白部に含まれるドット)に対応する画素データを示している。参照データの記録が適切に行われると、インクドットがその画像パターンに従って二次元に記録されるが、このときのインクドットの間隔は、例えば300dpiの記録密度であれば84.7μm間隔となる。なお、同図には参照データを3行分表している。
インク吐出ノズルの内のひとつに注目すると、参照データの画像パターンによって、インク滴を全ての行で全く吐出しないノズルもあれば、例えばベタパターンの場合ではインク滴を全ての行に連続して吐出するノズルもある。記録カウンタは、参照データに基づいた記録処理を適切に行った場合に吐出されることとなるインク滴の吐出回数を、ノズル毎に計数する。
図9に示した記録カウンタには、例示した参照データを3行分カウントしたときのノズル毎のカウント値が表されている。つまり、記録カウンタは、参照データにおける各行の黒丸の個数、すなわち、記録されるドットに対応する画素データの個数を、ノズル毎にカウントするのである。
図8の説明に戻る。
ステップS33において、制御部5は、記録カウンタによるカウント値が所定値A以上であるノズルと、そのカウント値が所定値A未満であるノズルとを判別する処理を行う。ここで、制御部5は、記録カウンタによるカウント値が所定値A未満であるノズルに対し、検出区間外のノズルであるとの判定を下す処理をステップS34において行う。その後、制御部5は、この記録不良検出区間判定処理を終了して図6の処理へ戻る。一方、制御部5は、記録カウンタによるカウント値が所定値A以上であるノズルについては、ステップS35の処理を行う。
ここで、Aの値は、例えば100程度に設定することができる。ここで、このAの値を仮に1と設定すると、記録ドット抜け不良の検出を、記録媒体8を1ドット分の距離だけ搬送するために要する時間で行うことができる。但し、この設定では、記録ドット抜け不良を誤検出する確率も非常に高くなってしまう。これに対し、Aの値を例えば100に設定すれば、記録ドット抜け不良の検出のためにAの値を1に設定した場合の100倍の時間を要するが、記録ドット抜け不良を誤検出する確率は1/100まで低下する。
ステップS35において、制御部5は、記録カウンタによるカウント値が所定値B以下であるノズルと、そのカウント値が所定値Bよりも大きいノズルとを判別する処理を行う。
ここで、制御部5は、記録カウンタによるカウント値が所定値B以下であるノズルに対し、検出区間内のノズルであるとの判定を下す処理をステップS36において行う。つまり、制御部5は、前述したインク滴の吐出回数が、所定値A及びBにより設定される範囲に含まれるノズルに対して、図6のステップS23からステップS26にかけての処理を行って、インク吐出不良の有無の検出を行うのである。
その後、制御部5は、この記録不良検出区間判定処理を終了して図6の処理へ戻る。
一方、制御部5は、記録カウンタによるカウント値が所定値Bよりも大きいノズルについては、ステップS37の処理を行う。なお、Bの値は例えば200程度に設定することができる。
ステップS37において、制御部5は、記録カウンタによるカウント値が所定値Bよりも大きいノズルについてのカウント値をクリアする処理を行う。この後、制御部5はステップS34に処理を進め、このノズルに対し検出区間外のノズルであるとの判定を下す処理を行う。その後は、この記録不良検出区間判定処理を終了して図6の処理へ戻る。
以上までの処理が記録不良検出区間判定処理である。この処理を図6のステップS21の処理として制御部5が行うことにより、記録不良の検出を実行するときの実行時間や、記録媒体8において記録不良の検出対象とする副走査方向の検出区間の長さを、ある程度以下に制限することができる。従って、例えば、記録されるドットの割合が非常に少ない画像の記録についての記録不良の監視を、長い検出区間に渡って若しくは長時間に渡って続ける場合に発生し得る、何らかの外的要因の変化による判定精度の悪化の回避が可能となる。
なお、図6に示した処理において、参照データを用いることなく、スキャンデータのみを用いて記録不良の検出を行うこともある程度は可能である。このためには、例えば、検出ウインドウの生成は行わず、また、ΣRiの値は定数とし、更に、スライスレベル3の値を調整してΣSiの値が顕著に大きいノズルをインク吐出不良のノズルとして検出するようにする。
また、撮像部2におけるラインセンサ2aの代わりに、二次元配列のエリアセンサを用いることも可能である。このように構成する場合には、インクドットの1行ごとにスキャンデータを転送するようにエリアセンサを動作させることでラインセンサ2aと同様の処理動作が可能となる。
以上説明したように、本第一実施形態によれば、複雑な処理系を必要とするパターンマッチングを用いずに検出を行えるので、簡単な構成で精度良く高速に記録不良を検出する記録不良検出装置の提供が可能となる。
また、ソフトウエア等による画像補正の前段階である検出直後の画像において、輝度レベルやS/Nが全体に均一化された画像が得られるようになるので、記録不良検出などの定量的な検出に撮像画像を用いるようなシステムで、精度の良好な検出が可能になる。
次に、本発明を実施する記録不良検出装置の第二実施形態について説明する。なお、本本実施形態の説明においては、前述した第一の実施形態と共通の構成要素には同一符号を付すこととし、ここでは第一の実施形態と異なる部分のみを示して説明する。
本第二実施形態に係る記録不良検出装置の概念的なブロック構成は、図1に示した第一実施形態に係るものと同様であり、また、各構成要素の配置も図2に示した第一実施形態に係るものと同様である。
図10は、本発明の第二実施形態に係る記録不良検出処理の処理内容をフローチャートで示した図である。制御部5は、ROMに格納されている制御プログラムをMPUが読み出して実行することで、この記録不良検出処理を行えるようになり、記録不良ノズル判定部6として機能する。
この図10に示した処理は、ステップS13a、S15a、S19a、及びS20aが、図6に示した本発明の第一実施形態に係る記録不良検出処理におけるステップS13、S15、S19、及びS20と異なっている。また、図10に示した処理は、図6に示した処理におけるステップS17の処理が削除されている。以下、図10に示した処理について、図6に示した処理と異なる部分について説明する。
ステップS12の処理に続くステップS13aでは、制御部5は、二値化したRGB各色ごとの参照データから、空白部のみを抽出する処理を行う。
図10に示した記録不良検出処理において行われるインクドットの抜けの検出では、記録処理後の記録媒体8に記された記録ドットが空白部であるドットに隣接していても、この記録ドットをドット抜けと誤検出してしまうことがない。そこで、このステップS13aの処理では、参照データからのエッジ隣接部の抽出は行わず、空白部のみの抽出を行っている。
ステップS14の処理に続くステップS15aでは、制御部5は、インク吐出ノズル毎の検出対象ドットの階調値の総和ΣRiを算出する処理を行う。すなわち、制御部5は、生成されたRGB各色ごとの検出ウインドウを構成している記録ドットに対応する各画素データの階調値を副走査方向に合計する処理を行う。
また、ステップS18の処理に続くステップS19aでは、制御部5は、受信したスキャンデータから抽出されたRGB各色ごとの記録ドットの階調値を副走査方向に合計して、インク吐出ノズル毎の記録ドットの階調値の総和ΣSiを算出する処理を行う。
また、ステップS20aでは、制御部5は、ステップS19aで算出された記録ドットの階調値の総和ΣSiとステップS15aで算出された検出対象ドットの階調値の総和ΣRiとの比の値(ΣSi/ΣRi)を、インク吐出ノズル毎に算出する処理を行う。
次に、図10に示した記録不良検出処理によって参照データとスキャンデータとから吐出不良のノズルが検出される様子を、図11A及び図11Bを用いて説明する。
図11Aは、制御部5で取得したスキャンデータの一例を示している。この図11Aにおいては、主走査方向に配置されたノズル列に沿って記録媒体8に記録されたドット列を、時系列にi=1、2、3、…と行方向に表している。また、同図における黒丸は記録されたドットを表しており、白丸は非記録のドット(空白部に含まれるドット)を表している。
図11Bは、図11Aに例示したスキャンデータが、図10に示した記録不良検出処理によって処理される様子を示している。
図11Bにおいて、「元画像ドット」の行、及び「空白部抽出(L)」の行は、図7Bに示したものと同様のものである。また、図11Bにおける「元画像ドットの階調値」の行には、「元画像ドット」の行に示した各画素データの階調値の例を示している。
「空白部抽出(L)」の行に示されているデータ「B」は、図10のステップS13aの処理によって、前述したデータ「A」から抽出した空白部を示すデータである。なお、このデータ「B」は空白部を負論理で表現しており、データ「B」における「0」が空白部のドット位置を表している。
図10のステップS14の処理によって生成される検出ウインドウは、「検出ウインドウ生成(H)」の行に示されているデータ「D」となる。このデータ「D」における「1」の位置の分布は、検出ウインドウ内においてインクが吐出されてドットが記録される位置の分布を表している。
前述したように、図10のステップS13aでは、エッジ隣接部の抽出は行わないので、データ「D」は「空白部抽出(L)」の行のデータ「B」と等しいものとなる。なお、図10のステップS15aの処理では、このデータ「D」で「1」となっているドットに対応する各画素データの階調値を参照データから求め、得られた階調値を副走査方向に合計することで、前述した総和ΣRiの算出がインク吐出ノズル毎に行われる。
「記録ドット」の行は、図11Aに例示したスキャンデータにおけるi=1行のドット列を黒丸と白丸とで示している。また、「記録ドットの階調値を検出」の行に示されているデータ「E」には、「記録ドット」の行に示されている各ドットを撮像部2で読み取ったときの階調値が例示されている。なお、この例では、白丸のドットについての階調値を190から220程度の値としており、黒丸のドットについての階調値を5から25程度の値としている。従って、データ「E」において5から25程度の値となっている階調値の位置の分布が、インクが吐出されて記録媒体8に記録されていたドットの位置の分布を表している。
このデータ「E」と、検出ウインドウであるデータ「D」との論理積を求めると、「検出ウインドウ内のドットを抽出」の行に示されているデータ「F」が生成される。図10のステップS18ではこの処理が行われ、このデータ「D」において「0」となっている白丸のドットについての階調値が「0」とされてデータ「F」が生成される。従って、このデータ「F」において190から220程度の値となっている階調値となっているドットが記録抜けドットを表しており、これが記録不良の検出結果となる。
また、図10のステップS19aの処理では、このデータ「F」に示されている階調値を副走査方向に合計することで、前述した総和ΣSiの算出がインク吐出ノズル毎に行われる。
次に、インク吐出ノズル毎の検出対象ドットの階調値の総和ΣRiと記録ドットの階調値の総和ΣSiとの比率に基づいた記録不良の検出動作の説明を行う。
図11Bにおいては、インク吐出ノズル毎のΣRiの算出結果をデータ「ΣD」として
示しており、インク吐出ノズル毎のΣSiの算出結果をデータ「ΣF」として示している
ここで、一例として、図11Bにおける6番ノズルに注目する。このノズルのΣRiの算出結果は「650」であり、ΣSiの算出結果は「470」となっている。ここで、図11のステップS23の処理によって算出される、このときの比率(ΣSi/ΣRiの値)の算出結果は「0.7」となる。
次に、図11Bにおける7番ノズルに注目する。このノズルのΣRiの算出結果は「730」であり、ΣSiの算出結果は「112」となっている。ここで、図11のステップS23の処理によって算出される、このときの比率(ΣSi/ΣRiの値)の算出結果は「0.2」となる。
この場合において、前述したスライスレベル3の値を「0.5」に設定しておくと、図11のステップS24の判定処理では、6番ノズルについては「YES」となって記録不良と判定され、7番ノズルについては「NO」となって記録不良ではないと判定される。
このように、副走査方向に合計したインク吐出ノズル毎の検出対象ドットの階調値の総和ΣRiと記録ドットの階調値の総和ΣSiとの比率に基づいた判定を行うことによっても、対応するインク吐出ノズルの吐出不良を高い精度で検出することができる。
以上説明したように、本第二実施形態では、副走査方向に記録ドットの階調値の総和をとった結果に基づいて記録不良の判定を行う。本第二実施形態によれば、こうすることにより、空白部に隣接するドットの検出も行うことができ、また、画像に含まれる各画素の階調ムラに起因して発生する二値化処理時のノイズの影響が抑制される。従って、本第二実施形態によれば、精度の良い記録不良検出が可能となる。
次に、本発明に係る画像記録装置の実施形態について説明する。なお、この画像記録装置は、前述した第一若しくは第二実施形態に係る記録不良検出装置を組み込んだものである。
図12は、本発明を実施する画像記録装置の概念的なブロック構成を示している。また、図13は、本発明を実施する画像記録装置の各構成要素の配置を示している。なお、本本実施形態の説明においては、前述した第一若しくは第二実施形態と共通の構成要素には同一符号を付すこととし、ここではこれらの実施形態と異なる部分について説明する。
図12に示すように、本実施形態に係る画像記録装置21は記録不良検出器22を備えている。
記録する元情報を送信する上位装置7から送られてくる画像データは、制御部25に入力される。制御部25は、画像データを展開して適切なマッピングと濃度とで記録部23の記録ヘッドにインクを吐出させる制御や、シート搬送機構24の搬送制御及び記録ヘッドとの記録タイミングの調整制御などの、画像記録装置21での通常の制御機能を有している。更に、制御部25は、記録不良ノズル判定部6としての制御処理も行い、撮像部2と照明部3と記録不良ノズル判定部6とで構成される記録不良検出器22の制御も行う。更に、制御部25は、上位装置7からの画像データとシート搬送機構24の搬送タイミングとに基づいて記録不良検出器22の動作を適切に制御し、記録不良と判定された場合の後処理なども統括的に制御する。
なお、制御部25は、制御機能及び演算機能を有しているMPU(演算処理装置)や制御プログラムを格納しているROM等からなる処理回路と、装置の制御に関する設定値等を保存しておく図示しない不揮発性メモリとを有している。制御部25は、所定の制御プログラムをMPUが実行することによって前述した各種の制御処理を実現する。
シート搬送機構24は、シート状の記録媒体を給送するシート給送部26と、記録媒体を回収するシート回収部28と、記録部23や記録不良検出器22に対して記録媒体を一定の位置に支持するシート支持部27とを備えている。
制御部25は、上位装置7からの画像データを取得すると、当該制御部25の不図示のメモリに一旦記憶させる。そして、その画像データにおける第1ライン〜第nライン(nは2以上の整数)の画像データを記録部23に通知して記録処理を行わせる。
次に、図13を参照しながら画像記録装置21の各構成要素の説明を続ける。
シート搬送機構24は、シート給送部26とシート支持部27とシート回収部28とで構成されている。
まず、シート支持部材26aで支持されたロールに巻かれたシート状の記録媒体29がシート給送部26から繰り出される。すると、シートテンションローラ対27aとシート支持ローラ対27bとで成るシート支持部27によって、記録媒体29が、弛まずに、記録部23、撮像部2及び照明部3を含む記録不良検出器22に対して精度良く位置決めされる。その後、記録媒体29は、シート支持部材28aとシート搬送情報生成部28cとシート搬送駆動部28bとで成るシート回収部28により回収される。
記録部23の記録ヘッド23−1、23−2、23−3、及び23−4は、シート搬送機構24に対し平面状に展開された記録媒体29の表面の上流側(シート給送部26の側)に配置される。一方、記録不良検出器22は、記録媒体29の表面の下流側(シート回収部28の側)に配置される。このように配置することで記録処理がなされた直後の記録媒体29の記録状態をリアルタイムに検出することができる。なお、制御部25は任意の位置に配置可能である。
以上説明したように、画像記録装置21の一部として記録不良検出器22を配置することにより、レイアウトの最適化が図れると共に、画像記録装置21で記録後の画像の品質を高レベルに維持することができる。
以上、本発明の実施形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。例えば、前述した本発明の各実施形態に示された全体構成から幾つかの構成要素を削除してもよいし、さらには各実施形態の異なる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した本発明の各実施形態において、記録不良が検出された後に、記録媒体に対して検査用の所定の画像(テストパターン)の記録処理を行い、その記録結果を確認することで記録不良の検査を行うようにしてもよい。なお、このときに使用する検査用画像は、装置自身の有するメモリに予め記憶させておくようにしてもよいし、上位装置から送られてくるものを取得して利用するようにしてもよい。
本発明の第一実施形態に係る記録不良検出装置の概念的なブロック構成を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る記録不良検出装置の各構成要素の配置を示す図である。 撮像部と照明部との配置の関係の第一の例を示す図(その1)である。 撮像部と照明部との配置の関係の第一の例を示す図(その2)である。 読み取り範囲における照度分布を示す図である。 レンズに起因してラインセンサの受光面で生じるシェーディング特性を示す図である。 撮像部及び照明部を図3A及び図3Bに示したような関係で配置して記録媒体に照明光を照射した場合におけるラインセンサの受光面での照明光の強度分布を示す図である。 撮像部と照明部との配置の関係の第二の例を示す図(その1)である。 撮像部と照明部との配置の関係の第二の例を示す図(その2)である。 本発明の第一実施形態に係る記録不良検出処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 制御部で取得したスキャンデータの一例を示す図(その1)である。 図7Aに例示したスキャンデータが、図6に示した記録不良検出処理によって処理される様子を示す図である。 記録不良検出区間判定処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 記録カウンタを説明する図である。 本発明の第二実施形態に係る記録不良検出処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 制御部で取得したスキャンデータの一例を示す図(その2)である。 図11Aに例示したスキャンデータが、図10に示した記録不良検出処理によって処理される様子を示す図である。 本発明を実施する画像記録装置の概念的なブロック構成を示す図である。 本発明を実施する画像記録装置の各構成要素の配置を示す図である。
符号の説明
1 記録不良検出装置
2 撮像部
2a ラインセンサ
2b レンズ
3 照明部
3a 光源対
4 搬送部
4a 搬送ローラ対
5,25 制御部
6 記録不良ノズル判定部
7 上位装置
8,29 記録媒体
11 読み取り範囲
21 画像記録装置
22 記録不良検出器
23 記録部
23−1,23−2,23−3,23−4 記録ヘッド
24 シート搬送機構
26 シート給送部
26a,28a シート支持部材
27 シート支持部
27a シートテンションローラ対
27b シート支持ローラ対
28 シート回収部
28b シート搬送駆動部
28c シート搬送情報生成部

Claims (8)

  1. 複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良を検出する記録不良検出方法であって、
    前記記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得し、
    前記画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って前記記録処理が行われると前記記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求め、
    前記処理画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求め、
    前記第一分布と前記第二分布との比較を行い、
    前記比較の結果に基づいて前記記録不良を検出し、
    前記第二分布を、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの位置のうち前記第一分布で示されているドットの位置の分布に含まれるものの分布とすることを特徴とす記録不良検出方法。
  2. 複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良を検出する記録不良検出方法であって、
    前記記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得し、
    前記画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って前記記録処理が行われると前記記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求め、
    前記処理画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求め、
    前記第一分布に基づいて、前記画像データに従って前記記録処理が行われると前記記録媒体に記録されることとなるドットの数をノズル毎に求めて第一のドット数とし、
    前記第二分布に基づいて、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの数をノズル毎に求めて第二のドット数とし、
    前記第一のドット数と前記第二のドット数との比の値をノズル毎に算出し、
    前記比の値に基づいて前記記録不良を検出する、ことを特徴とす記録不良検出方法。
  3. 前記画像データを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って前記記録処理が行われると吐出することとなるインクの吐出回数をノズル毎に求めておき、
    前記記録不良の検出は、前記吐出回数が所定の範囲に含まれるときに行われる、ことを特徴とする請求項に記載の記録不良検出方法。
  4. 複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良を検出する記録不良検出方法であって、
    前記記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得し、
    前記画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って前記記録処理が行われると前記記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求め、
    前記第一分布内のドットに対応する画素データの輝度値を前記画像データから求め、
    前記第一分布内のドットについて求めた前記輝度値の総和をノズル毎に求めて第一の輝度値の総和とし、
    前記処理画像データに基づいて、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求め、
    前記第二分布内のドットに対応する画素データの輝度値を前記処理画像データから求め、
    前記第二分布内のドットについて求めた前記輝度値の総和をノズル毎に求めて第二の輝度値の総和とし、
    前記第一の輝度値の総和と前記第二の輝度値の総和との比の値をノズル毎に算出し、
    前記比の値に基づいて前記記録不良を検出する、ことを特徴とする記録不良検出方法。
  5. 複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良の検出を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、
    前記記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得する処理画像データ取得処理と、
    前記画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って前記記録処理が行われると前記記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求める第一分布取得処理と、
    前記処理画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求める第二分布取得処理と、
    前記第一分布と前記第二分布とを比較する比較処理と、
    前記比較の結果に基づいて前記記録不良を検出する検出処理と、を前記演算処理装置に行わせ、
    前記第二分布取得処理は、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの位置のうち前記第一分布で示されているドットの位置の分布に含まれるものの分布を前記第二分布として、前記演算処理装置に求めさせる、ことを特徴とすプログラム。
  6. 複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良の検出を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、
    前記記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得する処理画像データ取得処理と、
    前記画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って前記記録処理が行われると前記記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求める第一分布取得処理と、
    前記処理画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求める第二分布取得処理と、
    前記第一分布と前記第二分布とを比較する比較処理と、
    前記比較の結果に基づいて前記記録不良を検出する検出処理と、
    前記第一分布に基づいて、前記画像データに従って前記記録処理が行われると前記記録媒体に形成されることとなるドットの数をノズル毎に求めて第一のドット数とする第一ドット数取得処理と、
    前記第二分布に基づいて、前記記録処理によって前記記録媒体に形成されたドットの数をノズル毎に求めて第二のドット数とする第二ドット数取得処理と、
    前記第一のドット数と前記第二のドット数との比の値をノズル毎に算出する算出処理と、
    前記比の値に基づいて前記記録不良を検出する検出処理と、を前記演算処理装置に行わせることを特徴とすプログラム。
  7. 前記画像データを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って前記記録処理が行われると吐出することとなるインクの吐出回数をノズル毎に求める吐出回数取得処理を前記演算処理装置に更に行わせ、
    前記検出処理は、前記吐出回数が所定の範囲に含まれるときに行われる、ことを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  8. 複数のノズルが形成されているノズル列における各ノズルより、画像データに基づいてインクを吐出させて記録媒体に記録処理を行ったときの記録不良の検出を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、
    前記記録処理が行われた記録媒体から当該記録媒体に記録されている処理画像データを取得する処理画像データ取得処理と、
    前記画像データにおける少なくとも1ライン分のデータを画素毎に二値化した結果に基づいて、当該画像データに従って前記記録処理が行われると前記記録媒体に記録されることとなるドットの位置の分布である第一分布を求める第一分布取得処理と、
    前記第一分布内のドットに対応する画素データの輝度値を前記画像データから求める第一分布対応輝度値取得処理と、
    前記第一分布内のドットについて求めた前記輝度値の総和をノズル毎に求めて第一の輝度値の総和する第一輝度値総和取得処理と、
    前記処理画像データに基づいて、前記記録処理によって前記記録媒体に記録されたドットの位置の分布である第二分布を求める第二分布取得処理と、
    前記第二分布内のドットに対応する画素データの輝度値を前記処理画像データから求める第二分布対応輝度値取得処理と、
    前記第二分布内のドットについて求めた前記輝度値の総和をノズル毎に求めて第二の輝度値の総和とする第二輝度値総和取得処理と、
    前記第一の輝度値の総和と前記第二の輝度値の総和との比の値をノズル毎に算出する算出処理と、
    前記比の値に基づいて前記記録不良を検出する検出処理と、を前記演算処理装置に行わせることを特徴とするプログラム。
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