JP2010234665A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波な濃度ムラを正確に補正する。
【解決手段】複数の記録素子を配列した記録ヘッドの各記録素子を用いて、濃度ムラ検知用の複数階調からなる第1のチャートを記録媒体上に形成する工程と、前記記録媒体上に形成された前記第1のチャートの濃度値を複数の受光素子で読み取る工程と、各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報にしたがって、少なくとも1つの受光素子を複数の記録素子に関連付ける工程と、前記関連付けられた対応関係に基づいて、前記複数の受光素子で読み取られた濃度値を記録素子と対応付ける工程と、前記複数の受光素子で読み取られた濃度値が均一となるように各記録素子に対する補正値を階調毎に算出する工程と、前記補正値に基づいて、入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換する工程と、を含むことを特徴とする画像形成方法を提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】図6

Description

本発明は画像形成方法及び画像形成装置に係り、特に複数の記録素子を配列した記録ヘッドにより形成したパターンの濃度ムラを検出して各記録素子に対する入力データを補正する技術に関する。
インクジェット記録装置では、記録ヘッドに備えられた記録素子の記録特性(例えば、液滴を吐出するノズルの吐出特性)のばらつきによって記録画像に濃度ムラが生じる問題がある。特にシングルパス描画方式のインクジェット記録装置では、1スキャンのみで記録が行われるため、ノズルから吐出された液滴の着弾位置や打滴量などの誤差がバンディングとして目立つ傾向にある。
このような問題を解決するために、スキャナでテストチャートを読み取り、読み取った濃度値をもとに吐出特性に準じた補正値を算出する技術が知られている。例えば特許文献1では、パターンデータをヘッドの走査方向と同じ方向に光電的に読み取って、その記録された濃度値をもとに補正値を算出している。この技術では、例えば、均一濃度のパターンを出力し、そこに生じるムラ情報を読み取り、そのデータを使い各記録素子に対する入力データを変えることで(例えば、薄くなっているところは濃く、濃くなっているところは薄くなるように、各記録素子への入力階調値を変更する)、結果としてムラをなくすことを目的としている。
このとき重要な点はスキャナの読み取り値と各記録素子を対応付けることである。そのための技術として、例えば、特許文献2には、濃度ムラ検出用パターンと同時に記録素子位置検出用パターンを同時に出力し、記録素子位置検出用パターンの読み取りデータのアドレスをもとに、濃度ムラ検知用パターンの濃度データと各記録素子を対応付けるようにした技術が記載されている。
特開平5−238012号公報 特開平6−166247号公報
しかしながら、これらの技術を用いることによって低周波なムラ(シェーディングムラ)を補正することは可能であるが、高周波なムラ(スジムラ)を補正するには不十分であるという問題がある。その原因は、スキャナを構成する複数の受光素子(例えば撮像素子)と各記録素子によって形成されるドットの形成位置(着弾位置)の相対的な位置のばらつき、ドットの拡がりや重なり、受光素子特性などに起因する記録素子と撮像素子との対応の不均一性にある。
ここで、従来の技術における問題点について、図13及び図14を参照しながら詳しく説明する。図13は受光素子である撮像素子の読み取り範囲とドットの相対的な位置関係を示した模式図であり、符号900-1、900-2、900-3で示した四角の枠は撮像素子の読み取り範囲(以下、「読み取り画素」又は単に「画素」ともいう。)であり、符号902、902A、902Bは記録素子(不図示)によって形成されたドットを表している。また、図14はスキャナで同一サンプルを読み込んだ際の濃度分布を表したグラフであり、横軸は各撮像素子の読み取り画素の位置を表し、縦軸は各撮像素子の読み取り画素の濃度値を表している。
図13の(a)と(b)を比較すると、ドット902と各画素900-1、900-2、900-3の相対位置がずれているため、各画素900-1、900-2、900-3にそれぞれ対応する撮像素子の読み取り値(濃度値)は、(a)に示した場合と(b)に示した場合で異なるはずである。また、ドット902は複数の画素900-1、900-2、900-3にまたがるので、記録素子に対してこれらの対応を適切につけなければならない。図14はエッジ上の同一サンプルを、測定毎に動かした際の各撮像素子の読み取り値を示したものであるが、撮像素子とエッジ部分の相対位置がばらついているため、実際に読み取り値がばらついていることが分かる。撮像素子の読み取り値をもとにドットを補正する場合、この差異を反映させてやる必要がある。上記一連の問題は、撮像素子位置ずれ、記録素子の吐出特性に起因する着弾位置(ドット形成位置)のずれ、レンズのゆがみなどによって発生する。
次に、図13の(c)を見ると、中央の画素900-2には2つのドット902A、902Bが位置していることが分かる。この2つのドットの値を変えて画素900-2に対応する撮像素子の読み取り値を補正する場合、当該撮像素子の読み取り値を適切に2つの記録素子に分配しないと、補正後の撮像素子の値は予測できない。
更に、撮像素子の解像性は通常なまっているため、各撮像素子によって読み取られた濃度値には、読み取り対象となる画素だけでなく隣接画素の濃度も多少含まれる場合があり、撮像素子によって読み取られた濃度値を補正する場合にはこれらも考慮する必要がある。
このように各記録素子によって形成されたドットは、テストパターンの読み取りを行う各受光素子と必ずしも1対1に対応しておらず、1つの記録素子によって形成されたドットが複数の受光素子によって読み取られる場合や、複数の記録素子によって形成された複数のドットが1つの受光素子によって読み取られる場合がある。また、記録素子によって形成されたドットと受光素子の読み取り範囲が1対1に対応していたとしても、両者の微妙な位置ずれによって、受光素子の読み取り値(濃度値)は大きく変化する。特に高周波な濃度ムラを補正するためには、テストパターンの読み取りが高解像で行われるため前述の事象はより顕著に発生する。
従来の技術では、各記録素子によって形成されたドットと各受光素子との相対的な関係は考慮されておらず、検出濃度データと各記録素子とを対応付けるだけでは高周波なムラを補正することはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、高周波な濃度ムラを正確に補正することができる画像形成方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る画像形成方法は、複数の記録素子を配列した記録ヘッドの各記録素子を用いて、濃度ムラ検知用の複数階調からなる第1のチャートを記録媒体上に形成する工程と、前記記録媒体上に形成された前記第1のチャートの濃度値を複数の受光素子で読み取る工程と、各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報にしたがって、少なくとも1つの受光素子を複数の記録素子に関連付ける工程と、前記関連付けられた対応関係に基づいて、前記複数の受光素子で読み取られた濃度値を記録素子と対応付ける工程と、前記複数の受光素子で読み取られた濃度値が均一となるように各記録素子に対する補正値を階調毎に算出する工程と、前記補正値に基づいて、入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報をもとにして、各受光素子と各記録素子との対応関係を関連付け、これらの対応関係に基づいて各受光素子の読み取り値(濃度値)が均一となるように各記録素子に対する補正値を算出し、当該補正値に基づいて入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換することにより、記録画像の濃度ムラを補正する。即ち、受光素子と記録素子との対応関係を考慮した上で濃度ムラ補正が行われるので、受光素子と記録素子の相対的なばらつき、ドットの拡がりや重なり、受光素子特性などに起因する記録素子と受光素子との対応の不均一性などの影響を受けることなく、より正確に出力濃度を予測することができるようになり、結果として高周波な濃度ムラを効率的に補正することができる。
本発明の第2の態様に係る画像形成方法は、前記第1の態様において、前記記録ヘッドの各記録素子を用いて、前記受光素子と前記記録素子の相対的な関係を検知するための第2のチャートを記録媒体上に形成する工程と、前記記録媒体上に形成された前記第2のチャートの濃度値を前記複数の受光素子で読み取る工程と、を含み、前記ドットの濃度分布情報は、前記第2のチャートから求められることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る画像形成方法は、前記第2の態様において、前記第2のチャートは、前記複数の記録素子のうち、一の記録素子によって形成されたドットが他の記録素子によって形成されたドットと重ならないように構成されたものであることを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る画像形成方法は、前記第2又は第3の態様において、前記第1及び第2のチャートは同一の記録媒体上に形成され、前記記録媒体上に形成された各チャートの濃度値は複数の受光素子によって同一プロセスで読み取られることを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る画像形成方法は、前記第1乃至第4のいずれかの態様において、前記ドットの濃度分布情報は、階調又はドットサイズに依存することを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る画像形成方法は、前記第5の態様において、前記第2のチャートは、階調毎又はドットサイズ毎に形成されることを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る画像形成方法は、前記第1乃至第6のいずれかの態様において、前記出力データに変換する工程は、複数のドットサイズを階調毎に配分を変えて多値の入力画像データをN値(N>2)の出力データに変換する工程であり、前記ドットの濃度分布情報は、階調毎の各ドットサイズの生成率を考慮して求められることを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る画像形成方法は、前記第1乃至第7の態様のいずれかにおいて、前記記録素子によって形成されるドットに対する着弾位置誤差情報が記憶される第1の記憶手段を参照して該着弾位置誤差情報を取得する工程を含むことを特徴とする。
本発明の第9の態様に係る画像形成方法は、前記第1乃至第8のいずれかの態様において、前記読み取り手段による読み取り位置誤差情報が記憶される第2の記憶手段を参照して該読み取り位置誤差情報を取得する工程を含むことを特徴とする。
本発明の第10の態様に係る画像形成方法は、前記第1乃至第9のいずれかの態様において、前記ドットの濃度分布情報は、前記受光素子による光学特性により変換されていることを特徴とする。
本発明の第11の態様に係る画像形成方法は、前記第1乃至第10のいずれかの態様において、前記ドットの濃度分布情報は、視覚特性をもとに変換されていることを特徴とする。
本発明の第12の態様に係る画像形成装置は、複数の記録素子を配列した記録ヘッドの各記録素子を用いて、濃度ムラ検知用の複数階調からなる第1のチャートを記録媒体上に形成する手段と、前記記録媒体上に形成された前記第1のチャートの濃度値を読み取る複数の受光素子と、各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報にしたがって、少なくとも1つの受光素子を複数の記録素子に関連付ける手段と、前記関連付けられた対応関係に基づいて、前記複数の受光素子で読み取られた濃度値を記録素子と対応付ける手段と、前記複数の受光素子で読み取られた濃度値が均一となるように各記録素子に対する補正値を階調毎に算出する手段と、前記補正値に基づいて、入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換する手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報をもとにして、各受光素子と各記録素子との対応関係を関連付け、これらの対応関係に基づいて各受光素子の読み取り値(濃度値)が均一となるように各記録素子に対する補正値を算出し、当該補正値に基づいて入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換することにより、記録画像の濃度ムラを補正する。即ち、受光素子と記録素子との対応関係を考慮した上で濃度ムラ補正が行われるので、受光素子と記録素子の相対的なばらつき、ドットの拡がりや重なり、受光素子特性などに起因する記録素子と受光素子との対応の不均一性などの影響を受けることなく、より正確に出力濃度を予測することができるようになり、結果として高周波な濃度ムラを効率的に補正することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成図 図1のインクジェット記録装置の印字部周辺を示した要部平面図 インクジェットヘッドの構造例を示す平面透視図 インク室ユニットの立体的構成を示す断面図 インクジェット記録装置の制御系を示す要部ブロック図 第1の実施形態に係る濃度ムラ補正の一例を示したフローチャート図 テストパターンの一例を示した図 チャートBの画像濃度分布の一例を示した図 各撮像素子の記録素子毎の読み取り値を同一グラフ上にまとめて示したグラフ チャートAに対する画像濃度分布の一例を示した図 チャートAに対する各撮像素子の記録素子毎の読み取り値を示した図 第2の実施形態に係る濃度ムラ補正の一例を示したフローチャート図 撮像素子の読み取り範囲とドットとの相対的な位置関係を示した模式図 スキャナで同一サンプルを読み込んだ際の濃度分布を表したグラフ
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
(第1の実施形態)
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置を示した全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう。)12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(不図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。従って、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。印字部12を構成する各ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている(図2参照)。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応したヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出するヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い撮像素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた撮像素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、撮像素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色のヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(不図示)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造について説明する。なお、各ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下では、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図3(a)は、ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b)は、その一部の拡大図である。また、図3(c)は、ヘッド50の他の構造例を示す平面透視図である。図4は、インク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図3(a)、(b)中、IV−IV線に沿う断面図)である。
記録紙面上に形成されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド50は、図3(a)、(b)に示すように、インク滴の吐出孔であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙搬送方向と直交する主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
紙搬送方向と略直交する方向に記録紙16の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図3(a)の構成に代えて、図3(c)に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドブロック(ヘッドチップ)50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。また、図示は省略するが、短尺のヘッドを一列に並べてラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51と供給口54が設けられている。各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインク供給タンク(不図示)と連通しており、該インク供給タンクから供給されるインクは共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の天面を構成し共通電極と兼用される振動板56には個別電極57を備えた圧電素子58が接合されており、個別電極57に駆動電圧を印加することによって圧電素子58が変形してノズル51からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
本例では、ヘッド50に設けられたノズル51から吐出させるインクの吐出力発生手段として圧電素子58を適用したが、圧力室52内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
かかる構造を有するインク室ユニット53を図3(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されず、副走査方向に1列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
また、本発明の適用範囲はライン型ヘッドによる印字方式に限定されず、記録紙16の幅方向(主走査方向)の長さに満たない短尺のヘッドを記録紙16の幅方向に走査させて当該幅方向の印字を行い、1回の幅方向の印字が終わると記録紙16を幅方向と直交する方向(副走査方向)に所定量だけ移動させて、次の印字領域の記録紙16の幅方向の印字を行い、この動作を繰り返して記録紙16の印字領域の全面にわたって印字を行うシリアル方式を適用してもよい。
〔制御系の構成〕
図5は、インクジェット記録装置10の制御系を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ74に記憶される。
メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
メモリ74には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、メモリ74は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
プログラム格納部90には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ72の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部90はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記録媒体のうち、複数の記録媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部90は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42その他各部のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図5において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられるドットデータに基づいて各色のヘッド50の圧電素子58(図4参照)を駆動するための駆動信号を生成し、圧電素子58に生成した駆動信号を供給する。ヘッドドライバ84にはヘッド50の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいてヘッド50に対する各種補正を行う。
〔濃度ムラ補正〕
次に、本発明の特徴部分である濃度ムラ補正について説明する。
図6は、濃度ムラ補正の一例を示したフローチャート図である。この濃度ムラ補正は、図5に示したプリント制御部80で主として実行される。以下、同図に従って濃度ムラ補正について説明する。
まず、テストパターンとして、濃度ムラ検知用のチャートAと、ドットと撮像素子の相対位置、ドットの拡がり検知用のチャートBとからなるテストパターンを同一記録紙上に出力し、両チャートA、Bを同一プロセスで読み込む(ステップS10)。
このとき形成されるテストパターンの一例を図7に示す。図7に示したテストパターン100は、複数の記録素子N1〜N18(図3に示した複数の液滴吐出素子53に相当)を備えたヘッド150(図3のヘッド50に相当)と記録紙16を紙搬送方向に相対的に移動させつつ、各記録素子N1〜N18からそれぞれインクを吐出させることによって記録紙16上に形成される。なお、同図では、便宜的に複数の記録素子N1〜N18が一列に並べられた構成を示している。
チャートAは、階調毎に形成された複数の矩形状の均一濃度領域102(図7では一例として5つの領域102A〜102Eを図示)からなるパターンであり、各領域の記録素子配列方向(図7の横方向)の濃度ムラを検出するために用いられるものである。
チャートBは、階段状に形成された複数の直線104からなるパターンであり、各撮像素子の読み取り範囲(画素)と各記録素子によって形成されるドットの位置及び大きさの相対的な関係を検出するために用いられるものである。
本実施形態では、一の記録素子によって形成されたドットが他の記録素子によって形成されたドットと少なくとも一部が重ならないように、各記録素子を複数グループに分けて、グループ毎に各記録素子からインクを吐出させることによって各直線104が階段状に形成されたチャートBを用いる態様が好ましい。図7に示した例では、各記録素子は3つのグループに分けられ、グループ毎に各記録素子がインク吐出を行うことによって各列の直線列106A〜106Cが形成されている。このようなチャートBを用いる態様によれば、各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報及び位置情報を、他の記録素子によって形成されるドットの影響を受けることなく、より高精度に取得することができる。これにより、この後の工程において、各撮像素子と各記録素子との対応関係をより正確に関連付けることができ、各撮像素子の読み取り画素の濃度値に対する記録素子分配率を適切に求めることができる。
このように構成されるチャートA、Bを記録紙16上に出力した後、図1に示した印字検出部24のラインセンサとチャートA、Bが形成された記録紙16を相対的に移動させることによって、ラインセンサの各撮像素子によってチャートA、Bの読み込みが一括して行われる。
次に、チャートBの記録素子配列方向の画像濃度分布から、各撮像素子の読み取り値(濃度値)と各記録素子の対応付けを行う(ステップS12)。
ここで、チャートBの画像濃度分布の一例を図8に示す。図8の上段には、評価対象となっているチャートBを参考に図示している。そして、図8の下段の(a)〜(c)には、チャートBの各直線列106A〜106Cに対する記録素子配列方向の画像濃度分布の一部をそれぞれ表しており、横軸は各撮像素子I1〜I17の識別番号(符号「I」の下付き文字に示した番号;各撮像素子の読み取り画素の位置に対応)を表し、縦軸は各撮像素子の読み取り値を表している。なお、撮像素子の識別番号は、ラインセンサに備えられた複数の撮像素子を識別するために、各撮像素子に対して記録素子配列方向に沿って順番に付与された識別番号である。
図8(a)に示したグラフから分かるように、撮像素子I1〜I5及びI11〜I15の読み取り画素(画素位置1〜5、11〜15)で濃度上昇があり、この中でも撮像素子I3、I13の読み取り画素の濃度値がピーク値となっている。これより、撮像素子I1〜I5及びI11〜I15の読み取り画素の範囲内にそれぞれ記録素子N1、N4によって形成されたドットが存在し、各ドットの中心は撮像素子I3、I13の読み取り画素にあることが分かる。
同様に、図8(b)に示したグラフから、撮像素子I4〜I8及びI13〜I17の読み取り画素(画素位置4〜8、13〜17)の範囲内にそれぞれ記録素子N2、N5によって形成されたドットが存在し、各ドットの中心は撮像素子I6、I15の読み取り画素にあることが分かる。
また、図8(c)に示したグラフから、撮像素子I5〜I9及びI16〜I20(図8中、撮像素子I18〜I20は不図示)の読み取り画素(画素位置5〜9、16〜20)の範囲内にそれぞれ記録素子N3、N6によって形成されたドットが存在し、各ドットの中心は撮像素子I7、I18の読み取り画素にあることが分かる。
このようにチャートBの各直線列106A〜106Cに対する記録素子配列方向の画像濃度分布から、各撮像素子と各記録素子との対応付けを行うことができ、各撮像素子の記録素子毎の読み取り値(濃度値)を取得することができる。
次に、上記のようにして取得された各撮像素子の記録素子毎の読み取り値をもとに、各撮像素子の読み取り値の各記録素子への割り振り率(以下、「記録素子分配率」という。)を決定する(ステップS14)。
ここで、各撮像素子の記録素子毎の読み取り値を同一グラフ上にまとめて示したグラフを図9に示す。横軸は各撮像素子の読み取り画素の位置(撮像素子の識別番号に対応)を表し、縦軸は各撮像素子の読み取り値を記録素子毎に示している。なお、図9では、説明の便宜上、記録素子N1〜N4に対応した各撮像素子の読み取り値のみを表している。
図9に示したグラフによれば、例えば、撮像素子I2の記録素子毎の読み取り値は、記録素子N1のみ存在し、他の記録素子は0である。これは、撮像素子I2の読み取り画素には、記録素子N1以外の記録素子によって形成されたドットは存在しないことを意味している。従って、撮像素子I2の読み取り値の記録素子分配率は、記録素子N1が100%、他の記録素子が0%となる。
一方、撮像素子I4の記録素子毎の読み取り値は、記録素子N1、N2のみ存在する。この場合、撮像素子I4の読み取り値の記録素子分配率は、記録素子N1が52%、記録素子N2が48%、他の記録素子が0%となる。
また、撮像素子I5の記録素子毎の読み取り値は、記録素子N1、N2、N3のみ存在する。この場合、撮像素子I5の読み取り値の記録素子分配率は、記録素子N1、N3がそれぞれ22%、記録素子N3が56%、他の記録素子が0%となる。
このようにして各撮像素子の読み取り値に対する記録素子分配率を決定した後、当該記録素子分配率をもとに、前述したステップS10で読み取った濃度ムラ検知用のチャートAに対する各撮像素子の読み取り値を各記録素子に割り振る(ステップS16)。
ここで、チャートAに対する画像濃度分布の一例を図10に示す。同図では、各撮像素子I1〜I11の読み取り値(濃度値)を棒グラフとして表すとともに、図9で説明した記録素子分配率に従って、各撮像素子I1〜I11の読み取り値を示す棒グラフを1又は複数に分割して示している。また、図10に示した各撮像素子I1〜I11の記録素子毎の読み取り値を図11に示す。なお、ここではチャートAを構成する複数の領域102を代表して一の領域に対する画像濃度分布を示したが、図10及び図11と同様なグラフがチャートAの領域102毎に得られているものとする。
図10及び図11から分かるように、チャートAを用いて濃度ムラ補正を行う際、前述の記録素子分配率に従って各撮像素子の読み取り画素の濃度値を各記録素子に割り当てることにより、濃度ムラ補正に必要な記録素子を正確に特定することが可能となる。例えば、撮像素子I2の読み取り画素の濃度値の補正が必要な場合は、記録素子N2の入力データを補正すればよい。また、撮像素子I5の読み取り画素の濃度値の補正が必要な場合は、記録素子N1、N2、N3の少なくともいずれかの入力データを補正すればよい。
次に、図10及び図11に示した結果を用いて、チャートAに対する各撮像素子の読み取り値(濃度値)が均一になるように、各記録素子に対する入力階調値(補正値)を求める(ステップS18)。
例えば、図10に示すように、撮像素子I4〜I6の読み取り画素の濃度値が他に比べて高くなっている場合には、これらの範囲にわたって影響度の高い記録素子N2に対する入力階調値を変更すればよい。このとき、変更後の濃度分布については、図11に示したグラフを用いて予測すればよい。なお、このときの計算方法については後で説明する。
次に、記録素子毎に、ステップS10でチャートAを形成したときの各記録素子に対する入力階調値とステップS18で求めた入力階調値(補正値)との対応を示したテーブルを作成する(ステップS20)。
そして最後に、入力画像データの各画素の階調値を各記録素子に対応した出力データに変換する際、前記テーブルを用いて各記録素子に対する入力階調値の補正を行い、当該補正後の出力データに基づいて画像を出力する(ステップS22)。
次に、上述したステップS18において、各記録素子に対する入力階調値(補正値)を計算する方法について説明する。
まず、チャートAに対する撮像素子Ii(但し、i=1,2,…,p)の読み取り画素の画素値をMiとし、チャートBに対する撮像素子Iiの記録素子Nj(但し、j=1,2,…,q)の読み取り画素の画素値をmijとし、チャートAにおける撮像素子Iiの読み取り画素の濃度値Miに対する各記録素子Njの寄与度(図11に示した各撮像素子の記録素子毎の読み取り値(濃度値)に相当)をγijとすると、次式が成り立つ。
Figure 2010234665
濃度ムラ補正が行われる前の状態では、撮像素子の位置ずれや記録素子の記録特性に起因する着弾位置(ドット形成位置)のずれなどのよって、濃度ムラ検知用のチャートAには少なからず濃度ムラが含まれており、少なくともMi≠Mi’(但し、i≠i’)となる部分が存在している。
そこで、各記録素子Njに対する入力階調値をxjとしたとき、各撮像素子Iiの読み取り画素の濃度値Miが均一となるように、各記録素子Njの入力階調値xjを補正する。
即ち、各撮像素子Iiの読み取り画素の濃度値Miが次式を満足するように、各記録素子Njに対する入力階調値xjの組{x1、x1、…、x}を各階調についてそれぞれ求めればよい。
Figure 2010234665
但し、M0は目標濃度値(定数)であり、γij(xj)は記録素子Njに対する入力階調値がxjであるときの撮像素子Iiの読み取り画素の濃度値Miに対する寄与度を表している。
このときの計算方法として、例えば、第1の方法として、各記録素子Njに対する入力階調値の組{x1、x1、…、x}を総当たりで計算を行い、各組についてムラ評価値(例えば目標濃度からの偏差など)を計算し、その評価値が最も良い(即ち、濃度ムラが少ない)ものを選択すればよい。
また、第2の方法として、次のような方法を用いることも可能である。一般に関数f(x)に関して、xがaに近いとすると、次式が成立する。
Figure 2010234665
そして、式(2)におけるγij(xj)はxjに関する関数であるから、xjが補正前の入力階調値aに近いとすると、次式が成立する。
Figure 2010234665
従って、式(2)は以下のように表現することができる。
Figure 2010234665
このように式(5)はMi の各iにおいてxj の組一次式なので、各記録素子Njに対する入力階調値xjの組{x1、x1、…、x}を簡単に求めることができる。そして、このようにして求められたxjを各記録素子Njに対する入力階調値ajの補正値として用いることで、記録画像の濃度ムラを補正することが可能となる。
なお、ここでは、式(3)における関数γij(xj)を1次式に近似した場合(式(4)参照)について説明したが、これに限らず、補正精度を向上させるために関数γij(xj)を2次以上の式に近似するようにしてもよい。
また、式(5)によって求められたxをaとして入力し直し、再度同様な計算を1又は複数回反復実施するようにしてもようい。このように逐次計算を行うことによって、補正精度を更に向上させることができる。
このように本実施形態の濃度ムラ補正によれば、各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報(ドット径、ドット濃度など)及び位置情報(ドットと撮像素子の相対的な位置ずれ情報など)を基にして、各撮像素子と各記録素子との対応関係を関連付け、これらの対応関係に基づいて各撮像素子の読み取り値(濃度値)が均一となるように各記録素子に対する補正値を算出し、当該補正値に基づいて入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換することにより、記録画像の濃度ムラを補正する。即ち、撮像素子と記録素子との対応関係を考慮した上で濃度ムラ補正が行われるので、撮像素子と記録素子の相対的なばらつき、ドットの拡がりや重なり、撮像素子特性などに起因する記録素子と撮像素子との対応の不均一性などの影響を受けることなく、より正確に出力濃度を予測することができるようになり、結果として高周波な濃度ムラを効率的に補正することができる。
また本実施形態では、ドットの濃度分布情報及び位置情報を取得するために、濃度ムラ検知用のチャートAとともに、ドットと撮像素子の相対位置、ドットの拡がり検知用のチャートBを同一記録紙上に記録し、これらのチャートA、Bの読み込みを同一プロセスで行っている。これにより、チャートA、Bを同一条件で測定・評価することができ、撮像素子位置と着弾位置の関係、そして撮像素子特性を適切に反映することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、前述した第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
第2の実施形態では、インクジェット記録装置10は、複数のドットサイズを階調毎に配分を変えて多値の入力画像データをN値(N>2)の出力データに変換する量子化手段(図5のプリント制御部80に相当)を備えているものとする。また、各記録素子により形成されるドットの位置誤差情報や撮像素子の読み取り位置誤差情報があらかじめ測定されてメモリ部(例えば図5のメモリ74)に記憶されており、当該メモリ部に記憶された位置誤差を取得する手段(位置誤差取得手段;図5のプリント制御部80に相当)を備えているものとする。
図12は、第2の実施形態に係る濃度ムラ補正の一例を示したフローチャート図である。図12中、図6と共通する処理は同一の符号を付して、その説明を省略する。
図12に示した例では、まず、位置誤差取得手段でメモリ部に記憶されたドットや撮像素子の位置誤差情報を取得し、当該取得された位置誤差情報や階調毎の各ドットサイズの生成率に基づいて、各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報(ドットの拡がり)及び位置情報を求め、各撮像素子と各記録素子との対応関係を関連付ける(ステップS30)。
次に、ステップS30で関連付けられ対応関係をもとに、各撮像素子の読み取り画素の濃度値に対する記録素子分配率を決定する(ステップS32)。記録素子分配率は、例えば、撮像素子の読み取り画素に対して複数の記録素子によってドットがそれぞれ形成される場合には、撮像素子の記録素子毎の読み取り値(濃度値)の比によって決定する。
次に、複数階調からなる濃度ムラ検知用のチャートA(図7参照)を記録紙上に出力し、ラインセンサを構成する複数の撮像素子でチャートAの読み取りを行う(ステップS34)。
その後の処理は、第1の実施形態と同様である。即ち、ステップS32で決定された記録素子分配率をもとに、チャートAに対する各撮像素子の読み取り値を各記録素子に割り振り(ステップS16)、各撮像素子の読み取り値が均一となるような各記録素子の入力階調値(補正値)を求める(ステップS18)。そして、もとの入力値とステップS18で求めた入力補正値との対応を示したテーブルを記録素子毎に作成し(ステップS20)、前記テーブルを用いて、入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換する(ステップS22)。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果が得られるとともに、チャートAに対する読み込みや分析に要する時間を削減することができ、濃度ムラ補正の高速化を図ることができる。
本実施形態において、ドットの濃度分布情報には、撮像素子特性による拡がり情報(MTF)が含まれる態様が好ましい。撮像素子の読み取り画素の濃度値を適正に補正することが可能となる。
また本実施形態において、各記録素子により形成されるドットの位置誤差情報や撮像素子の読み取り位置誤差情報を取得する手段(位置誤差取得手段;図5のプリント制御部80に相当)を備える態様も好ましい。例えば、あらかじめ測定しておいた各位置誤差情報をメモリ部(例えば図5のメモリ74)に記憶しておき、位置誤差取得手段によって当該メモリ部に記憶された位置誤差情報を取得するようにしてもよい。
補正を的確に行うためには、チャートBの読み取りデータアドレスと、ドットの位置情報の対応付け精度を上げる必要がある。読み取り装置(ラインセンサ)と印刷手段(ヘッド)が歪を持っていない場合は、読み取り装置の読み取り解像度と印刷手段の解像度のみから対応をとることができる。しかし、これらが歪を持っている場合(例えば、ラインセンサ又はヘッドが湾曲している、これらの一方が他方に対して傾いているなど)は撮像素子とドットの相対位置がずれる。これに対応するために、これらの位置ずれ情報をもとにドットと撮像素子の相対位置を算出するとともに、ドットの濃度分布情報とチャートBの読み取りデータの解像度を、補間処理を行って高くする。その上で位置誤差取得手段によって取得された位置誤差情報を反映したドットと撮像素子の位置を前記高解像度データを用いて対応付けを行い、解像度を落とすことで歪等による位置ずれを補正することができる。
更に本実施形態において、前記濃度分布情報は視覚特性ないしは光学特性をもとに広げてある態様が好ましい。
各記録素子により形成されたドットの濃度分布情報と読み取り装置(ラインセンサ)のアドレスを対応付けることは、各記録素子の読み取り装置における影響範囲を求めることと同等である。この影響範囲は読み取り装置で読み込んだ際の影響範囲であるが、人間の目を通すと読み取り装置よりもぼけて見える。従って、人間の目を通すと各記録素子の影響度はより広いと言える。これを反映させるためにドットの濃度分布情報に視覚特性をかけてもよい。濃度ムラを測定するための濃度ムラ検知用のチャートAの読み取りデータに視覚特性をかけることによっても同様な効果を期待することができる。これにより、読み取り装置ではどの記録素子にも影響されないとされていたアドレス(例えば不吐出の箇所)に対しても適切に補正処理を行うことができる。
また本実施形態のように、インクジェット記録装置10が多値の入力画像データにハーフトーン処理(例えば誤差拡散法)を施してN>2値(例えば4値)の画像に変換する量子化手段(図5のプリント制御部80に相当)を備える場合、階調毎の各ドットサイズの生成率を考慮してドットの濃度分布情報を求める態様が好ましい。
このように複数のドットサイズによるハーフトーン処理が施される場合、階調毎に各ドッドの配分が異なるので、ドットの濃度分布情報(ドットの拡がり)も階調毎に異なる。そこで、例えば、ドットサイズ毎に濃度分布情報を求めておき、各階調におけるドットサイズの配分率を各ドットサイズの濃度分布情報に乗じて足し合わすことで、効率的に階調毎の濃度分布情報を求めることができる。
また、多値の入力画像データにハーフトーン処理(例えば誤差拡散法)を施してN>2値(例えば4値)の画像に変換する量子化手段(図5のプリント制御部80に相当)を備える場合には、ドットサイズ毎、又は階調毎にチャートBを出力する態様が好ましい。この態様によれば、ドットサイズの相違による濃度分布(ドットの拡がり)効果の差異を適切に反映できる。また、これを反映させるために、記録素子分配率は階調によって変化させるとよい。
以上、本発明の画像形成方法及び画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…インクジェット記録装置、24…印字検出部、50…ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、55…共通液室、56…振動板、58…圧電素子、80…プリント制御部

Claims (12)

  1. 複数の記録素子を配列した記録ヘッドの各記録素子を用いて、濃度ムラ検知用の複数階調からなる第1のチャートを記録媒体上に形成する工程と、
    前記記録媒体上に形成された前記第1のチャートの濃度値を複数の受光素子で読み取る工程と、
    各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報にしたがって、少なくとも1つの受光素子を複数の記録素子に関連付ける工程と、
    前記関連付けられた対応関係に基づいて、前記複数の受光素子で読み取られた濃度値を記録素子と対応付ける工程と、
    前記複数の受光素子で読み取られた濃度値が均一となるように各記録素子に対する補正値を階調毎に算出する工程と、
    前記補正値に基づいて、入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換する工程と、
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
  2. 請求項1に記載の画像形成方法において、
    前記記録ヘッドの各記録素子を用いて、前記受光素子と前記記録素子の相対的な関係を検知するための第2のチャートを記録媒体上に形成する工程と、
    前記記録媒体上に形成された前記第2のチャートの濃度値を前記複数の受光素子で読み取る工程と、を含み、
    前記ドットの濃度分布情報は、前記第2のチャートから求められることを特徴とする画像形成方法。
  3. 請求項2に記載の画像形成方法において、
    前記第2のチャートは、前記複数の記録素子のうち、一の記録素子によって形成されたドットが他の記録素子によって形成されたドットと重ならないように構成されたものであることを特徴とする画像形成方法。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成方法において、
    前記第1及び第2のチャートは同一の記録媒体上に形成され、前記記録媒体上に形成された各チャートの濃度値は複数の受光素子によって同一プロセスで読み取られることを特徴とする画像形成方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
    前記ドットの濃度分布情報は、階調又はドットサイズに依存することを特徴とする画像形成方法。
  6. 請求項5に記載の画像形成方法において、
    前記第2のチャートは、階調毎又はドットサイズ毎に形成されることを特徴とする画像形成方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
    前記出力データに変換する工程は、複数のドットサイズを階調毎に配分を変えて多値の入力画像データをN値(N>2)の出力データに変換する工程であり、
    前記ドットの濃度分布情報は、階調毎の各ドットサイズの生成率を考慮して求められることを特徴とする画像形成方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
    前記記録素子によって形成されるドットに対する着弾位置誤差情報が記憶される第1の記憶手段を参照して該着弾位置誤差情報を取得する工程を含むことを特徴とする画像形成方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
    前記受光素子による読み取り位置誤差情報が記憶される第2の記憶手段を参照して該読み取り位置誤差情報を取得する工程を含むことを特徴とする画像形成方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
    前記ドットの濃度分布情報は、前記受光素子による光学特性により変換されていることを特徴とする画像形成方法。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
    前記ドットの濃度分布情報は、視覚特性をもとに変換されていることを特徴とする画像形成方法。
  12. 複数の記録素子を配列した記録ヘッドの各記録素子を用いて、濃度ムラ検知用の複数階調からなる第1のチャートを記録媒体上に形成する手段と、
    前記記録媒体上に形成された前記第1のチャートの濃度値を読み取る複数の受光素子と、
    各記録素子によって形成されるドットの濃度分布情報にしたがって、少なくとも1つの受光素子を複数の記録素子に関連付ける手段と、
    前記関連付けられた対応関係に基づいて、前記複数の受光素子で読み取られた濃度値を記録素子と対応付ける手段と、
    前記複数の受光素子で読み取られた濃度値が均一となるように各記録素子に対する補正値を階調毎に算出する手段と、
    前記補正値に基づいて、入力画像データを各記録素子に対応した出力データに変換する手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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