JP4982090B2 - 押出成形シート - Google Patents

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本発明は、押出成形シートおよびその製造方法に関するものであり、詳しくは、押出成形時、ダイリップにメヤニが発生せず、押出成形性に優れ、またサージングの発生もない押出成形シートに関するものである。
従来より、家具、ドア、ドア枠、腰板、巾木、窓枠などの表面材などに使用される化粧シートには、塩化ビニル系樹脂フィルムが多量に使用されていた。塩化ビニル系樹脂化粧シートは、ダブリング装置の加熱ドラム上で、透明な塩化ビニル系樹脂フィルムと印刷を施した着色塩化ビニル系樹脂フィルムを重ねて熱圧着し、さらにエンボスロールでフィルム表面にエンボスの型押しを行うことにより製造されていた。しかし、塩化ビニル系樹脂は、焼却条件が悪いと問題が生ずる等、最近の環境問題への社会の要求から塩化ビニル系樹脂に代わる化粧シートが求められていた。
そこで、塩化ビニル系樹脂フィルムに代えて、非晶質ポリエステル樹脂フィルムを用いることが検討されている。
特許文献1(特許第3280374号公報)には、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸及びこれらの混合物から選択された二酸残基成分、並びに、炭素数2〜10のジオールから選択されたジオール残基成分を含む、溶融状態からの結晶化半時間が少なくとも5分のポリエステルが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載された樹脂は、押出成形時にダイリップにメヤニが発生し、得られるフィルムの表面性が悪化したり、ダイズの清掃頻度が増加したり、サージングが発生するという問題点がある。
特許第3280374号公報
したがって本発明の目的は、押出成形時、ダイリップにメヤニが発生せず、押出成形性に優れ、またサージングの発生もない押出成形シートに関するものである。
請求項1に記載の発明は、下記(a)ポリエステル系樹脂から成形されたことを特徴とする押出成形シートである
(i)テレフタル酸からなるジカルボン酸成分と、
(ii)エチレングリコール60.5〜72.5モル%、ジエチレングリコール1.5〜6モル%および1,4−シクロヘキサンジメタノール26〜38モル%からなるジオール成分(但し、前記エチレングリコール、ジエチレングリコールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールの合計は100モル%であり、かつ前記1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス65〜75モル%およびシス25〜35モル%から構成される)と
から構成され、GPC測定(RI検出器)による数平均分子量が16000〜24000であるポリエステル系樹脂。
請求項2に記載の発明は、前記(a)ポリエステル系樹脂におけるジエチレングリコール量が、2.5〜4モル%であることを特徴とする請求項1に記載の押出成形シートである。
本発明によれば、ジカルボン酸成分とジオール成分の種類および含有量を特定した(a)ポリエステル系樹脂によって押出成形シートを成形しているので、押出成形時、ダイリップにメヤニが発生せず、押出成形性に優れ、またサージングの発生もない押出成形シートを提供することができる。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
(a)ポリエステル系樹脂
本発明で使用する(a)ポリエステル系樹脂は、(i)テレフタル酸からなるジカルボン酸成分と、(ii)エチレングリコール60.5〜72.5モル%、ジエチレングリコール1.5〜6モル%および1,4−シクロヘキサンジメタノール26〜38モル%からなるジオール成分(但し、前記エチレングリコール、ジエチレングリコールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールの合計は100モル%であり、かつ前記1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス65〜75モル%およびシス25〜35モル%から構成される)とから構成される樹脂である。
上記ジエチレングリコール部分を所定の割合で含有するポリエステルを調製するには、例えば、ジオール成分として所定量のジエチレングリコールが使用される。しかし、ジエチレングリコールではなく、エチレングリコールを使用した場合にも、その縮合反応によりジエチレングリコール部分が形成される。通常、エチレンテレフタレート部分を含むポリエステルは、その製造過程で上記エチレングリコールの縮合反応によりジエチレングリコール部分が形成される。上記ジエチレングリコール部分の含有量は、ポリエステルの製造方法、反応時の条件および用いられる触媒などにより異なる。
本発明における(a)ポリエステル系樹脂は、全体として、一般に1,4−シクロヘキサンジメタノール変性量が31モル%前後のポリエステル系樹脂を製造するときに副生するジエチレングリコール部分の量よりも多量のジエチレングリコール部分を含有する。従って、本発明において、上記所定量のジエチレングリコールを含有させるには、通常結晶性ポリエステルからなる飲料用ボトルやボトル用シュリンクフイルム等の分野ではすでに公知であるがその含有量に応じて、ジオール成分として通常、エチレングリコールの他に、さらに必要量のジエチレングリコールが使用される。あるいは、ポリエステルの製造条件や触媒を最適化することによってもエチレングリコールから副生するジエチレングリコールの量を制御することも可能である。
本発明における(a)ポリエステル系樹脂は、いずれも従来の方法により製造され得る。例えば、ジカルボン酸とジオールとを直接反応させる直接エステル化法;ジカルボン酸ジメチルエステルとジオールと、を反応させるエステル交換法などを用いて(共重合)ポリエステルが調製される。調製は、回分式および連続式のいずれの方法で行われてもよい。
ジエチレングリコールの含有量は、1.5〜6モル%、好ましくは2.5〜4.0モル%、である。
なお、イーストマンケミカル社製Provistaは、第三成分としてジエチレングリコールの代わりにトリメリット酸無水物を含むが本発明の目的には好ましくない。
(a)ポリエステル系樹脂は、溶融状態からの結晶化半時間が少なくとも5分、好ましくは少なくとも12分のポリエステルである。結晶化半時間は、パーキン・エルマー(Perkin-Elmer)モデルDSC−2示差走査熱量計を使用して測定する。15.0mgのサンプルをアルミニウムパンの中に密封し、約320℃/分の速度で290℃で2分間加熱する。次いで、サンプルを、所定の等温結晶化温度まで約320℃/分(装置として不可能な場合は20℃/分)の速度で、ヘリウムの存在下に、直ちに冷却する。結晶化半時間は、等温結晶化温度に達してからDSC曲線上の結晶化ピークの点までの時間間隔として決定する。
なお、ジエチレングリコールが1.5〜6.0モル%の範囲外であると、押出成形時、ダイリップにメヤニが発生し、押出成形性が悪化し、またサージングが発生しやすい。
特にジエチレングリコールが2.5〜4モル%においてサージング・メヤニの発生が少なく好ましい。
また、エチレングリコールが前記の範囲外であると、ポリエステル樹脂の結晶化がおこり柔軟性が損なわれ、1,4−シクロヘキサンジメタノールが前記の範囲外であると、ポリエステル樹脂の結晶化がおこり柔軟性が損なわれ、好ましくない。
エチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールの量関係において、前記範囲では、結晶化度が最も低く(結晶化時間が極めて長く)なる。これにより、シートの柔軟性が高まる。また押出成形時、ダイリップにメヤニが発生せず、押出成形性が良化し、サージングが発生しない。
また本発明では、前記1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス65〜75モル%およびシス25〜35モル%から構成されることが必要である。トランスが55モル%未満あるいは85%超であると、押出成形時、ダイリップにメヤニが発生し、押出成形性が悪化し、またサージングが発生しやすい。
1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法は公知であり、例えば1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルエステルを銅クロム触媒の存在下で水素化した後蒸留して得ることができる。トランスおよびシス量の調整方法も公知であり、例えば特許第2537401号公報に開示されている。なお、該公報にはトランス量が90%を超える1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造例が記載されているが、このような1,4−シクロヘキサンジメタノールは本発明の目的上、使用することができない。
本発明で使用するポリエステル系樹脂(a)は(以下の測定条件で行った)GPC測定(RI検出器)による数平均分子量が16000〜24000であることが好ましい。この範囲で有ればサージング・メヤニの発生が少なく好ましい。
測定装置名:島津製作所製HPLC VP
使用カラム:ShodexK806L(8mmφ×300mm)×2本
溶媒:クロロホルム液クロ用特級
サンプル濃度:0.2%(w/v)
流量:1ml/min
検出器:RI
注入量:100μL
測定温度:35℃
なお、前記のように本発明におけるジカルボン酸成分はテレフタル酸のみを使用する。例えば、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボキシレートなどのその他のジカルボン酸類を1モル%以上含むような場合は、本発明の目的を達成することができない。
また、本発明の(a)ポリエステル系樹脂には、必要に応じて、通常の添加剤として使用される抗酸化剤、熱安定剤、耐光性向上剤、紫外線吸収剤、滑剤、可塑剤、離型剤、帯電防止剤、摺動性向上剤、着色剤などを添加することもできる。
前記(a)ポリエステル系樹脂は、公知の手段に基づき、押出成形に供することができる。
本発明の押出成形シートの厚さは、例えば30〜1000μm、好ましくは50〜500μmである。
また、本発明の押出成形シートは、他の熱可塑性樹脂シートとラミネートすることができる。他の熱可塑性樹脂としては、非晶質のポリエステル樹脂が好ましいものとして挙げられるが、非晶質のポリエステル樹脂に結晶性ポリエステル樹脂を添加することも可能である。これとは別に、押出成形シートと、前述の本発明における(a)成分からなるシートとをラミネートしてもよい。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
下記例では、次の各種材料のいずれかを使用した。
(1)ポリエステル系樹脂(a−1)
グリコール成分:エチレングリコール(EG)66.2モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)31.0モル%およびジエチレングリコール2.8モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸(TPA)
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21000である。
なお、上記の各成分の構成割合は、13C−NMR(核磁気共鳴装置(NMR)日本電子製GX−400)を用い、試料約40mgを5mm径の試料管中で重水素化クロロホルムで溶解し測定試料として測定し確認したものである(以下も同様)。
(2)ポリエステル系樹脂(a−2)
グリコール成分:エチレングリコール63.0モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール6.0モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21000である。
(3)ポリエステル系樹脂(a−3)
グリコール成分:エチレングリコール66.5モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.5モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21000である。
(4)ポリエステル系樹脂(a−4)
グリコール成分:エチレングリコール65.0モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール4.0モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21500である。
(5)ポリエステル系樹脂(a−5)
グリコール成分:エチレングリコール67.5モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール1.5モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は20500である。
(6)ポリエステル系樹脂(a−6)
グリコール成分:エチレングリコール67.0モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.0モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は20800である。
(7)比較用ポリエステル系樹脂(a’−1)
グリコール成分:エチレングリコール68.0モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール1.0モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は20500である。
(8)比較用ポリエステル系樹脂(a’−2)
グリコール成分:エチレングリコール67.8モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール1.2モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21500である。
(9)比較用ポリエステル系樹脂(a’−3)
グリコール成分:エチレングリコール66.2モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.8モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス60モル%およびシス40モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は20500である。
(10)比較用ポリエステル系樹脂(a’−4)
グリコール成分:エチレングリコール66.2モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.8モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス80モル%およびシス20モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21000である。
(11)比較用ポリエステル系樹脂(a’−5)
グリコール成分:エチレングリコール62.8モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール6.2モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21000である。
(12)比較用ポリエステル系樹脂(a’−6)
グリコール成分:エチレングリコール66.2モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.8モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸99.0モル%および1,4−シクロヘキサンジカルボン酸1.0モル%
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21000である。
(13)比較用ポリエステル系樹脂(a’−7)
グリコール成分:エチレングリコール66.2モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.8モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸99.0モル%および1,3−シクロヘキサンジカルボン酸1.0モル%
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21500である。
(14)比較用ポリエステル系樹脂(a’−8)
グリコール成分:エチレングリコール66.2モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.8モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸99.0モル%および1,2−シクロヘキサンジカルボン酸1.0モル%
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は20500である。
(15)比較用ポリエステル系樹脂(a’−9)
グリコール成分:エチレングリコール66.2モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.8モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸99.0モル%および1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート1.0モル%
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量21000である。
(16)比較用ポリエステル系樹脂(a’−10)
グリコール成分:エチレングリコール66.2モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール31.0モル%およびジエチレングリコール2.8モル%(1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス70モル%およびシス30モル%から構成される)
ジカルボン酸成分:テレフタル酸ジメチル99.0モル%および1,4−シクロヘキサンジカルボン酸1.0モル%
から構成されるポリエステル。
該ポリエステルのGPC測定(RI検出器)による数平均分子量は21000である。
(実施例1〜6および比較例1〜10)
表1に示す配合処方を有する各種(a)ポリエステル系樹脂を押出成形し、厚さ100μmのシートを得た。押出成形機としては、単軸(ノンベント)、径40mm、L/D=28、T型ダイス、ダイス幅400mmを用いた。押出温度条件は、ダイス230℃、シリンダ210〜230℃、ライン速度4m/分とした。
サージング(長さ方向の厚み安定性)評価
押出成形機のダイスから出た溶融樹脂は、ゴムロールと金属ロールに挟まれ冷却される(冷却と同時に金属ロール面にシボを着けてシボ転写を行うこともある)が、その際に、ゴムロールの引っ張りとダイスから出た樹脂の溶融張力等の関係で長さ方向に厚みムラが生ずることがある。本実施例では、吐出ムラではなくこの厚みムラが生ずる程度を以下の評価基準で測定した。
◎:2μm以下、○:3〜4μm、△:4μmを超えて6μm、×:6μmを超えた場合
押出成形時のダイス清掃頻度を調べた。具体的には、ダイス幅400mm当たり0.5ミリ超のメヤニが10個確認できた時点の押出成形経過時間を調べた。◎:6時間以上、○:4時間以上6時間未満、△:2以上4未満、×:2時間未満として評価した。
結果を表1に示す。
Figure 0004982090
Figure 0004982090
Figure 0004982090
表1の結果から、ジカルボン酸成分とジオール成分の種類および含有量の条件を満たした各実施例では、比較例に比べて、サージング、メヤニの発生頻度、得られた押出成形シートの表面性に優れていることが分かる。
本発明によれば、押出成形時、ダイリップにメヤニが発生せず、押出成形性に優れ、またサージングの発生もない押出成形シートを提供することができる。

Claims (2)

  1. 下記(a)ポリエステル系樹脂から成形されたことを特徴とする押出成形シート。
    (i)テレフタル酸からなるジカルボン酸成分と、
    (ii)エチレングリコール60.5〜72.5モル%、ジエチレングリコール1.5〜6モル%および1,4−シクロヘキサンジメタノール26〜38モル%からなるジオール成分(但し、前記エチレングリコール、ジエチレングリコールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールの合計は100モル%であり、かつ前記1,4−シクロヘキサンジメタノールはトランス65〜75モル%およびシス25〜35モル%から構成される)と
    から構成され、GPC測定(RI検出器)による数平均分子量が16000〜24000であるポリエステル系樹脂。
  2. 前記(a)ポリエステル系樹脂におけるジエチレングリコール量が、2.5〜4モル%であることを特徴とする請求項に記載の押出成形シート。
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