JP3205140B2 - 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム - Google Patents

金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム

Info

Publication number
JP3205140B2
JP3205140B2 JP22887093A JP22887093A JP3205140B2 JP 3205140 B2 JP3205140 B2 JP 3205140B2 JP 22887093 A JP22887093 A JP 22887093A JP 22887093 A JP22887093 A JP 22887093A JP 3205140 B2 JP3205140 B2 JP 3205140B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
acid
mol
polyester
polyester film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22887093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06192442A (ja
Inventor
敬 村上
哲夫 市橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP22887093A priority Critical patent/JP3205140B2/ja
Publication of JPH06192442A publication Critical patent/JPH06192442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205140B2 publication Critical patent/JP3205140B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属板貼合せ成形加工用
ポリエステルフイルムに関し、更に詳しくは金属板と貼
合わせて絞り加工等の製缶加工をする際優れた成形加工
性を示し、かつ製缶後にレトルト殺菌処理等の熱処理を
受けても缶外部からの衝撃により割れにくく、更に内容
物の保香性に優れた金属板貼合せ成形加工用ポリエステ
ルフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶には内外面の腐蝕防止として一般
に塗装が施されているが、最近、工程簡素化、衛生性向
上、公害防止等の目的で、有機溶剤を使用せずに防錆性
を得る方法の開発が進められ、その一つとして熱可塑性
樹脂フイルムによる被覆が試みられている。すなわち、
ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウム等の金属
板に熱可塑性樹脂フイルムをラミネートした後、絞り加
工等により製缶する方法の検討が進められている。この
熱可塑性樹脂フイルムとしてポリオレフィンフイルムや
ポリアミドフイルムが試みられたが、成形加工性、耐熱
性、耐衝撃性を満足するものではない。
【0003】一方、ポリエステルフイルム、特にポリエ
チレンテレフタレートフイルムがバランスのとれた特性
を有するとして注目され、これをベースとしたいくつか
の提案がされている。すなわち、 (A) 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルム
を低融点ポリエステルの接着層を介して金属板にラミネ
ートし、製缶材料として用いる(特開昭56―1045
1号、特開平1―192546号) (B) 非晶性もしくは極めて低結晶性の芳香族ポリエ
ステルフイルムを金属板にラミネートし、製缶材料とし
て用いる(特開平1―192545号、特開平2―57
339号) (C) 低配向で、熱固定された二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフイルムを金属板にラミネートし、製缶
材料として用いる(特開昭64―22530号)等が提
案されている。
【0004】しかし、これらの方法ではいずれも充分な
特性が得られず、それぞれ次のような問題のあることが
明かとなった。(A)については、二軸配向ポリエステ
ルフイルムは耐熱性に優れるが、成形加工性が不充分で
あり、大きな変形を伴う製缶加工ではフイルムの白化
(微小スクラックの発生)、破断が発生する。(B)に
ついては、非晶性もしくは極めて低結晶性の芳香族ポリ
エステルフイルムであるため成形加工性は良好である
が、製缶後の印刷、レトルト殺菌処理等の後処理により
脆化しやすく、缶外部からの衝撃により割れやすいフイ
ルムに変質する。(C)については、上記(A)と
(B)の中間領域で効果を発揮せんとするものである
が、フイルム面の等方性が保障されないので、製缶加工
(深絞り加工)のように全方位の変形が行われる場合、
フイルムの特定方向において成形加工性不充分となる場
合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、さらに
これらの問題のない製缶加工用ポリエステルフイルムを
開発すべく鋭意検討した結果、特定の共重合ポリエステ
ルをフイルムの原料として使用することにより、成形加
工性、製缶後の耐衝撃性及び内容物の保香性に優れた製
缶加工用ポリエステルフイルムが得られることを見出
し、本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、平
均粒径が2.5μm以下の滑剤を含有する共重合ポリエ
ステルからなる二軸延伸ポリエステルフイルムであっ
て、該共重合ポリエステルが、ポリマーを構成するジカ
ルボン酸成分が80〜95モル%のテレフタル酸及び5
〜20モル%のイソフタル酸からなり、グリコール成分
が主としてエチレングリコールからなり、そして3価以
上の多価カルボン酸及び/または多価アルコール成分
が、ジカルボン酸成分の総量に対して、下記式(1)で
表わされる割合(M:モル%)共重合されており、かつ
固有粘度([η])が0.5〜0.7、融点が210〜
245℃、及び二次転移点が60℃以上の共重合ポリエ
ステルであることを特徴とする金属板貼合せ成形加工用
ポリエステルフイルムである。
【0007】
【数2】0.5≦n・M≦5 …(1) [但し、nは多価カルボン酸又は多価アルコールの価数
であって3以上の整数であり、Mはこれらのジカルボン
酸成分の総量に対する添加割合(モル%)である。]
【0008】本発明における共重合ポリエステルは、ジ
カルボン酸成分がテレフタル酸及びイソフタル酸からな
り、グリコール成分が主としてエチレングリコール成分
からなり、そして3価以上の多価化合物、すなわち多価
カルボン酸及び/または多価アルコールがジカルボン酸
成分に対して特定割合共重合している共重合ポリエステ
ルである。そして、テレフタル酸成分は80〜95モル
%、イソフタル酸成分は5〜20モル%である必要があ
り、かつ多価カルボン酸及び/または多価アルコールの
多価化合物成分は下記式(1)を満足する割合(M:モ
ル%)である必要がある。
【0009】
【数3】0.5≦n・M≦5 …(1) [但し、nは多価カルボン酸又は多価アルコールの価数
であって3以上の整数であり、Mはこれらのジカルボン
酸成分、すなわちテレフタル酸及びイソフタル酸成分の
総量に対する添加割合(モル%)である。]
【0010】共重合ポリエステルを構成するイソフタル
酸成分の量が5モル%未満の場合は成形加工性が悪化
し、一方20モル%を超えると耐熱性・耐衝撃性が悪化
する傾向がある。また、上記(1)の「n・M」が0.
5未満の場合は耐衝撃性が不充分であり、一方5を超え
ると成形加工性が著しく悪化する。
【0011】共重合ポリエステルを構成する多価カルボ
ン酸成分としてはトリメリット酸、ヘミメリット酸、ピ
ロメリット酸等が、また多価アルコール成分としてはグ
リセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マニ
トール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン等が衛生性の面から好ましく挙げられる。
【0012】本発明における共重合ポリエステルは、融
点が210〜245℃の範囲にあることが必要である。
ポリマー融点が210℃未満では耐熱性が劣るため、製
缶後の印刷における加熱に耐えられない。一方、ポリマ
ー融点が245℃を超えると、ポリマーの結晶性が高す
ぎて成形加工性が損われる。ここで、ポリエステルの融
点測定は、Du Pont Instruments
910 DSCを用い、昇温速度20℃/分で融解ピー
クを求める方法による。尚、サンプル量は約20mgと
する。
【0013】また、共重合ポリエステルの二次転移点は
60℃以上であることが必要である。二次転移点が60
℃より低い場合には、ポリエステルフイルムの保香性が
不充分なものになる。ここで、二次転移点とは、東洋ボ
ールドウィン社製「バイブロン直読式動的粘弾性測定器
DDV―II型」で温度分布とtanδの測定を行ない、
tanδ測定値を基に動的損失弾性率(E″)を求め、
E″値が最大となった時の温度である。このときの測定
は駆動周波数110cpsで行ない、昇温速度は1℃/
分で室温からスタートさせる。測定試料は、溶融ポリマ
ーより巾5mm、長さ20mm、厚さ0.2mmの薄膜
フイルムを作成し、フイルム形成後ただちに冷却し3日
以上室温で放置して調製する。このときのフイルムに厚
さ斑があると、やや測定値にバラツキが生じるため、別
々に調製した5個の測定フイルムをそれぞれ測定し、5
個の測定値の平均値を二次転移点と定める。
【0014】本発明における共重合ポリエステルフイル
ムは、固有粘度[(η)]が0.5〜0.7の範囲にあ
ることが必要である。この[η]が0.5より低い場合
には、耐衝撃性が不充分であり、一方0.7より高い場
合には成形加工性が著しく悪化する。
【0015】本発明における共重合ポリエステルは、平
均粒径2.5μm以下の滑剤を含有する。この滑剤は無
機、有機系の如何を問わないが、無機系が好ましい。無
機系滑剤としては、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が例示でき、有機系滑
剤としてはシリコーン粒子等が例示できる。いずれも平
均粒径が2.5μm以下であることを要する。滑剤の平
均粒径が2.5μmを超える場合は、深絞り製缶等の加
工により変形した部分に、粗大滑剤粒子(例えば10μ
m以上の粒子)が起点となり、ピンホールを生じたり、
場合によっては破断を生じるので、好ましくない。
【0016】共重合ポリエステル中の滑剤の量は、フイ
ルム製造工程における巻取性によって決めると良い。一
般に粒径の大なるものは少量、小なるものは多量添加す
るのが好ましい。例えば、平均粒径2.0μmのシリカ
の場合は0.05重量%、平均粒径0.3μmの二酸化
チタンでは0.3重量%程度添加するのが好ましい。ま
た意図的に滑剤の含量を調整することにより、フイルム
を不透明化することもできる。例えば二酸化チタンを1
0〜15重量%添加することにより、白色のフイルムと
することができる。
【0017】本発明における共重合ポリエステルは従来
公知の方法で製造できる。例えば、テレフタル酸成分、
イソフタル酸成分及びエチレングリコールを触媒の存在
下または非存在下、エステル化反応またはエステル交換
反応せしめてビスグリコールエステル及び/またはその
初期縮合物を得る。次いで多価化合物を添加し、重縮合
触媒の存在下重縮合反応せしめて所望の固有粘度のポリ
エステルを製造する。
【0018】この重縮合反応に使用する触媒としては、
アンチモン化合物、チタン化合物、ゲルマニウム化合物
等が好ましく挙げられる。
【0019】アンチモン化合物としては、例えば三酸化
アンチモン、酢酸アンチモン等が好ましく挙げられる。
またチタン化合物としては、例えばチタンテトラブトキ
シド、酢酸チタン等が好ましく挙げられる。またゲルマ
ニウム化合物としては、(イ)無定形酸化ゲルマニウ
ム、(ロ)微細な結晶性酸化ゲルマニウム、(ハ)酸化
ゲルマニウムをアルカリ金属、アルカリ土類金属または
それらの化合物の存在下にグリコールに溶解した溶液、
(ニ)酸化ゲルマニウムを水に溶解した溶液等が好まし
く挙げられる。ゲルマニウム化合物の量は、共重合ポリ
エステル中に存在するゲルマニウム原子量として、40
〜200ppmが好ましく、さらに60〜150ppm
が好ましい。
【0020】共重合ポリエステルの製造において、必要
に応じ、他の添加剤例えば酸化防止剤、熱安定剤、紫外
線吸収剤、帯電防止剤等も添加することができる。
【0021】本発明のポリエステルフイルムは、上記し
た滑剤含有共重合ポリエステルを溶融し、ダイより吐出
してフイルム状に成形し、二軸延伸、熱固定することで
製造することができる。例えば、逐次二軸延伸におい
て、縦延伸倍率を2.5〜3.6倍の範囲から、横延伸
倍率を2.7〜3.6倍の範囲から、熱固定温度を15
0〜220℃、好ましくは160〜200℃の範囲から
選定し、これらを組み合せることで製造するとよい。
【0022】本発明のポリエステルフイルムは、好まし
くは厚みが6〜75μmである。さらに10〜75μ
m、特に15〜50μmであることが好ましい。厚みが
6μm未満では加工時に破れ等が生じ易くなり、一方7
5μmを超えるものは過剰品質であって不経済である。
【0023】本発明のポリエステルフイルムが貼合せら
れる製缶用金属板としては、ブリキ、ティンフリースチ
ール、アルミニウム等の板が適切である。金属板へのポ
リエステルフイルムの貼合せは、例えば下記、の方
法で行うことができる。 金属板をフイルム融点以上に加熱しておいてフイル
ムを貼合せた後急冷し、金属板に接するフイルムの表層
部(薄層部)を非晶化して密着させる。 フイルムに予め接着剤層をプライマーコートしてお
き、この面と金属板を貼合せる。接着剤層としては公知
の樹脂接着剤例えばエポキシ系接着剤、エポキシ―エス
テル系接着剤、アルキッド系接着剤等を用いることがで
きる。
【0024】
【実施例】以下実施例を掲げて本発明を更に説明する。
なお、実施例中の「部」は重量部を意味する。またフイ
ルムの成形加工性、耐衝撃性は以下に示す方法で評価し
た。
【0025】得られたフイルムを、260℃に加熱した
板厚0.25mmのティンフリースチールの両面に貼合
せ、水冷した後150mm径の円板状に切取り、絞りダ
イスとポンチを用いて2段階で深絞り加工し、55mm
径の側面無継目容器(以下、缶と略す)を作成した。こ
の缶について以下の観察及び試験を行い、各々下記の基
準で評価した。
【0026】(1)深絞り加工性―1 ○:内外面ともフイルムに異常なく加工され、缶内外面
のフイルムに白化や破断が認められない。 △:缶内外面のフイルムの缶上部に白化が認められる。 ×:缶内外面のフイルムの一部にフイルム破断が認めら
れる。
【0027】(2)深絞り加工性―2 ○:内外面とも異常なく加工され、缶内フイルム面の防
錆性試験(1%NaCl水を缶内に入れ、電極を挿入
し、缶体を陽極にして6Vの電圧をかけた時の電流値を
測定する。以下ERV試験と略す)において0.1mA
以下を示す。 ×:内外面ともフイルムに異常はないが、ERV試験で
は電流値が0.1mA以上であり、通電箇所を拡大観察
するとフイルムに粗大滑剤を起点としたピンホール状の
割れが認められる。
【0028】(3)耐衝撃性 成形加工性が良好な缶について、水を満注し、各テスト
につき10個ずつを高さ1mから塩ビタイル床面に落し
た後、缶内のERV試験を行なった結果、 ○:全10個について0.1mAであった。 △:1〜5個について0.1mAであった。 ×:6個以上について0.1mA以上であったか、落下
後既にフイルムのひび割れが認められた。
【0029】(4)耐熱脆化性 成形加工性が良好であった缶を210℃×5分間、加熱
保存した後、上記の耐衝撃性評価を行なった結果、 ○:全10個について0.1mAであった。 △:1〜5個について0.1mAであった。 ×:6個以上について0.1mA以上であったか、21
0℃×5分間加熱後既にフイルムのひび割れが認められ
た。
【0030】(5)保香性 深絞り成形が良好な缶につて、サイダーもしくはミネラ
ルウォーターをそれぞれ10本ずつ充填して密封し、3
7℃で4ケ月間保持した後開封し、香り、味の変化を官
能検査した。 ◎:香り、味の変化がない。 ○:香り、味が微妙に変化しているものが1〜2本であ
った。 △:香り、味が若干変化しているものが5〜6本あっ
た。 ×:香り、味の変化が10本とも認められた。
【0031】(6)固有粘度([η]) オルソクロロフェノールを溶媒として30℃で測定し
た。
【0032】
【実施例1】 共重合ポリエステルの製造:テレフタル酸ジメチル87
3部、イソフタル酸ジメチル97部、エチレングリコー
ル620部及びエステル交換触媒として酢酸マンガン
0.74部を撹拌機、精留塔及びメタノール留出コンデ
ンサーを備えた反応器に仕込み、130℃から220℃
に徐々に昇温しながら加熱し、反応の結果生成するメタ
ノールを系外に留出せしめてエステル交換反応せしめ
た。反応開始後3時間で内温は220℃に達し、320
部のメタノールが留出した。
【0033】ここで安定剤としてトリメチルホスフェー
ト0.49部、滑剤として平均粒径1.5μmの球状単
分散シリカ1.94部、多価化合物としてトリメリット
酸5.25部、更に重縮合触媒として二酸化ゲルマニウ
ム0.18部を添加した。
【0034】次いでこの反応混合物を、撹拌機及びグリ
コール留出コンデンサーを備えた反応器に移し、220
℃から285℃に徐々に昇温するとともに常圧から1mm
Hgの高真空に圧力を下げながら重縮合反応せしめた。得
られたポリマーの二次転移点(Tg)は70℃、融点
(Tm)は231℃であった。
【0035】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを290℃で溶融押出し、
急冷固化して未延伸フイルムを得た。次いで、この未延
伸フイルムを100℃で3.0倍に縦延伸し、更に10
0℃から150℃に昇温しながら3.2倍に横延伸し、
続いて200℃で熱固定処理して厚み25μmの二軸配
向フイルムを得た。このフイルムの評価結果を表1に示
す。
【0036】
【実施例2,3】 共重合ポリエステルの製造:トリメリット酸のかわりに
それぞれヘミメリット酸4.2部、ピロメリット酸2.
54部を使用し、かつ重縮合触媒として二酸化ゲルマニ
ウムのかわりに三酸化アンチモン0.39部を使用する
以外は実施例1と同様に行なった。得られたポリマーの
二次転移点(Tg)、融点(Tm)を表1に示す。
【0037】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを用いる以外は実施例1と
同様に行ない、厚み25μmの二軸配向フイルムを得
た。このフイルムの評価結果を表1に示す。
【0038】
【実施例4,5】 共重合ポリエステルの製造:ジカルボン酸成分としてテ
レフタル酸ジメチル853.6部及びイソフタル酸ジメ
チル116.4部を使用し、トリメリット酸のかわりに
それぞれグリセリン2.3部、ペンタエリスリトール
6.8部を使用し、さらに重縮合触媒として二酸化ゲル
マニウムのかわりにチタニウムテトラブトキシド0.3
4部を使用する以外は実施例1と同様に行なった。得ら
れたポリマーの二次転移点(Tg)、融点(Tm)を表
1に示す。
【0039】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを用いる以外は実施例1と
同様に行ない、厚み25μmの二軸配向フイルムを得
た。このフイルムの評価結果を表1に示す。
【0040】
【比較例1】 共重合ポリエステルの製造:ジカルボン酸成分としてテ
レフタル酸ジメチル970部のみを使用する以外は実施
例1と同様に行なった。得られたポリマーの二次転移点
(Tg)、融点(Tm)を表1に示す。
【0041】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを用いる以外は実施例1と
同様に行ない、厚み25μmの二軸配向フイルムを得
た。このフイルムの評価結果を表1に示す。
【0042】
【比較例2】 共重合ポリエステルの製造:ジカルボン酸成分としてテ
レフタル酸ジメチル727.5部及びイソフタル酸ジメ
チル242.5部を使用する以外は実施例1と同様に行
なった。得られたポリマーの二次転移点(Tg)、融点
(Tm)を表1に示す。
【0043】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを用い、かつ熱固定処理の
温度を160℃にする以外は実施例1と同様に行ない、
厚み25μmの二軸配向フイルムを得た。このフイルム
の評価結果を表1に示す。
【0044】
【比較例3】 共重合ポリエステルの製造:トリメリット酸を使用しな
い以外は実施例1と同様に行なった。得られたポリマー
の二次転移点(Tg)、融点(Tm)を表1に示す。
【0045】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを用いる以外は実施例1と
同様に行ない、厚み25μmの二軸配向フイルムを得
た。このフイルムの評価結果を表1に示す。
【0046】
【比較例4】 共重合ポリエステルの製造:トリメリット酸の添加量を
1.05部とする以外は実施例1と同様に行なった。こ
のポリマーの二次転移点(Tg)、融点(Tm)を表1
に示す。
【0047】
【比較例5】 共重合ポリエステルの製造:トリメリット酸のかわりに
ピロメリット酸19部を使用する以外は実施例1と同様
に行なった。このポリマーの二次転移点(Tg)、融点
(Tm)を表1に示す。
【0048】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを用いる以外は実施例1と
同様に行ない、厚み25μmの二軸配向フイルムを得
た。このフイルムの評価結果を表1に示す。
【0049】
【比較例6,7】共重合ポリエステルの製造:フイルム
の[η]が表1の値となるように重縮合反応を調節する
以外は実施例1と同様に行なった。このポリマーの二次
転移点(Tg)、融点(Tm)を表1に示す。
【0050】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを用いる以外は実施例1と
同様に行ない、厚み25μmの二軸配向フイルムを得
た。このフイルムの評価結果を表1に示す。
【0051】
【比較例8】滑剤として平均粒径2.8μmの球状単分
散シリカ0.97部を使用する以外は実施例1と同様に
行なった。このフイルムの評価結果を表1に示す。
【0052】
【比較例9】 共重合ポリエステルの製造:ジカルボン酸成分としてテ
レフタル酸ジメチル873部とセバシン酸ジメチル11
5部を使用する以外は実施例1と同様に行なった。この
ポリマーの二次転移点(Tg)、融点(Tm)を表1に
示す。
【0053】ポリエステルフイルムの製造:このように
して得た共重合ポリエステルを用いる以外は実施例1と
同様に行ない、厚み25μmの二軸配向フイルムを得
た。このフイルムの評価結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】なお、表中の記号は次のとおりである。 TA :テレフタル酸 IA :イソフタル酸 EG :エチレングリコール TMA:トリメリット酸 HMA:ヘミメリット酸 PMA:ピロメリット酸 GL :グリセリン PE :ペンタエリスリトール
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、金属板と貼合せて絞り
加工等の製缶加工をする際優れた成形加工性を示し、か
つ製缶後にレトルト殺菌処理等の熱処理を受けても缶外
部からの衝撃により割れにくく、更に内容物の保香性に
優れたポリエステルフイルムを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 67:00 B29L 7:00 C08L 67:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 B29C 55/02 - 55/20 B32B 15/08 C08G 63/12 - 63/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径2.5μm以下の滑剤を含有す
    る共重合ポリエステルからなる二軸延伸ポリエステルフ
    イルムであって、該共重合ポリエステルが、ポリマーを
    構成するジカルボン酸成分が80〜95モル%のテレフ
    タル酸及び5〜20モル%のイソフタル酸からなり、グ
    リコール成分が主としてエチレングリコールからなり、
    そして3価以上の多価カルボン酸及び/または多価アル
    コール成分が、ジカルボン酸成分の総量に対して、下記
    式(1)で表わされる割合(M:モル%)共重合されて
    おり、かつ固有粘度([η])が0.5〜0.7、融点
    が210〜245℃、及び二次転移点が60℃以上の共
    重合ポリエステルであって、さらには多価カルボン酸が
    トリメリット酸、ヘミメリット酸またはピロメリット酸
    であり、そのうえ多価アルコールがグリセリン、ペンタ
    エリスリトール、ソルビトール、マニトール、トリメチ
    ロールエタンまたはトリメチロールプロパンであること
    を特徴とする金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイ
    ルム。 【数1】0.5≦n・M≦5 …(1) [但し、nは多価カルボン酸又は多価アルコールの価数
    であって3以上の整数であり、Mはこれらのジカルボン
    酸成分の総量に対する添加割合(モル%)である。]
JP22887093A 1992-09-17 1993-09-14 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム Expired - Lifetime JP3205140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22887093A JP3205140B2 (ja) 1992-09-17 1993-09-14 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24784492 1992-09-17
JP4-247844 1992-09-17
JP22887093A JP3205140B2 (ja) 1992-09-17 1993-09-14 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06192442A JPH06192442A (ja) 1994-07-12
JP3205140B2 true JP3205140B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=26528503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22887093A Expired - Lifetime JP3205140B2 (ja) 1992-09-17 1993-09-14 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3205140B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10007672A1 (de) * 2000-02-19 2001-08-23 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Weiß-opake, schwer entflammbare, UV-stabilisierte Folie mit niedriger Transparenz aus einem kristallisierbaren Thermoplasten
JP2010168432A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Unitika Ltd 金属板ラミネート用ポリエステルフィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06192442A (ja) 1994-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3048725B2 (ja) 金属板貼合せ加工用ポリエステルフイルム
JP3297521B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム
JP2875104B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP2908119B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
US6086978A (en) Polyester film for metal sheet laminating
JP3205140B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP3083707B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP2951093B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP2941640B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP3423871B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム
JP3016943B2 (ja) 金属板貼合せ加工用ポリエステルフイルム
JP3323320B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP2823739B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP2818315B2 (ja) 金属板貼合せ加工用ポリエステルフイルム
JP3265182B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP2000001552A (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP3537893B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP3205131B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JPH11263856A (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム
JPH0726039A (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JP2908193B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフイルム
JPH10315412A (ja) 金属板貼合せ加工用ポリエステルフィルム
JP3330847B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム
JP2908192B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム
JP3330863B2 (ja) 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080629

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 9