JP4978668B2 - 印刷装置 - Google Patents

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本発明は,原稿を読み取ってシートに印刷する印刷装置および画像をシートに印刷する印刷装置に関する。
従来から,画像データの内容を解析してトナーの予測消費量を計算し,実際のトナー残量との比較によって印刷が可能か否かを判断する印刷装置が開示されている。例えば,特許文献1には,スキャナ等で読み取った画像データの2値データを基に白又は黒のデータをカウントし,そのカウント値からトナーの使用量を算出する画像形成装置が開示されている。
特開2006−303945号公報
しかしながら,前記した従来の印刷装置には,次のような問題があった。すなわち,従来の印刷装置では,読み取った後の原稿の画像データを基に,トナーの予測消費量を算出している。そのため,予測消費量を知るには,必ず原稿を読み取る必要がある。
本発明は,前記した従来の印刷装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,印刷剤の予測消費量を知るにあたって,読み取りの無駄が少ない印刷装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は,原稿を載置する載置部と,原稿の画像を読み取る読取部と,シートに画像を印刷する印刷部と,読取部が載置部に載置された原稿の読み取りを開始する前に,載置部に載置された状態の当該原稿から当該原稿の特定部分を検出し,当該特定部分に記録された印刷剤の消費情報を取得する取得部と,取得部が取得した消費情報を基に,印刷部が原稿の画像をシートに印刷するのに必要な印刷剤の消費量を計算する計算部とを備えることを特徴としている。
本発明の印刷装置は,載置部上の原稿の読み取りを開始する前に,原稿の特定部分を検出する。そして,当該特定部分に記録された印刷剤の消費情報を取得する。「印刷剤の消費情報」には,例えば印字率(シート全体に占める着色領域の割合)や,印刷剤の消費量そのものが該当する。また,原稿の「特定部分」には,例えば原稿に貼付された記憶素子や,バーコードやQRコード(登録商標)等の特殊マークがある。そして,取得した消費情報から,シートへの印刷に必要な印刷剤の消費量を算出する。
すなわち,本発明の印刷装置は,原稿の読み取り前に,その原稿から印刷剤の消費情報を取得し,シートに印刷する際の印刷剤の消費量を計算する。これにより,印刷装置は,原稿の読み取り前に,印刷の際の印刷剤の予測消費量を把握できる。そのため,例えば,原稿の読み取り開始前に,その予測消費量を印刷装置の操作パネルに表示し,ユーザに通知することで,原稿の読み取りを留まらせることが期待できる。
また,本発明の印刷装置の計算部は,取得部が取得した消費情報と,印刷部が印刷する際の印刷設定とを基に,消費量を計算するとよい。すなわち,印刷設定によって印刷剤の消費量が異なることがある。そのため,印刷設定を消費量計算のパラメータとすることで,より適切な印刷剤の予測消費量が得られる。なお,印刷剤の消費量が異なる「印刷設定」としては,例えば,トナーセーブ設定,カラー設定,集約設定が該当する。
また,本発明の印刷装置は,装置内の印刷剤の残量を検出する検出部と,計算手段が計算した印刷剤の消費量と検出部が検出した印刷剤の残量とを比較し,印刷手段による印刷が実行可能か否かを判断する判断部とを備え,判断部が否定判断した場合には,読取部での読み取りを開始しないとよい。すなわち,判断部が否定判断(印刷が実行可能ではないと判断)した場合には,読み取った原稿画像の印刷を完了できない可能性が高く,それまでの読み取り動作が無駄になることがある。そのため,そのような場合には読み取りを開始しないことで,読み取りの無駄を確実に回避できる。
また,上記の印刷装置は,判断部が否定判断したことに応じて,現在の印刷設定とは異なる印刷設定を少なくとも1つ抽出し,その抽出した印刷設定で印刷部が原稿の画像をシートに印刷するのに必要な印刷剤の消費量を,取得部が取得した消費情報を基に印刷設定ごとに再計算する再計算部と,再計算部が計算した消費量のうち,印刷手段による印刷が実行可能な印刷設定を表示する表示部とを備えるとよい。すなわち,判断部が否定判断した場合に,他の印刷設定での印刷剤の消費量を計算し,印刷可能な代案を表示する。これにより,ユーザは他の印刷設定に変更することで印刷可能なことを認識できる。そのため,利便性が向上するとともに,ユーザの失望感を軽減することが期待できる。
また,上記の印刷装置は,表示部にて表示されている印刷設定のうちの1つを選択し,現在の印刷設定をその選択した印刷設定に変更する変更部を備えるとよい。すなわち,印刷可能な印刷設定を表示し,その後はユーザ自身が印刷設定の変更作業をしてもよいが,印刷設定の選択を受け付け,現在の印刷設定を,選択された印刷設定に自動的に変更することで,ユーザの手間を省くことができる。
また,本発明の印刷装置の取得部は,原稿に組み込まれた記憶素子と無線通信して,その記憶素子に記録された消費情報を取得するとよい。無線通信可能な記憶素子としては,例えば,RFID(Radio Frequency IDentification)タグがある。記憶素子と無線通信ができることで,光学的に消費情報を取得する場合とは異なり,載置部に重ねて配置されている複数枚の消費情報を取得することができる。
また,本発明の印刷装置は,取得部が取得した印刷剤の消費情報と,計算部が計算した印刷剤の消費量との,少なくとも一方を,印刷部が画像を印刷するシートに書き込む書込部を備えるとよい。印刷剤の消費情報等を印刷対象のシートに書き込むことで,本発明で読取対象となるシートを作成できる。
また,上記の書込部が書き込む消費情報には,印刷部がシートに印刷する際の印刷設定が含まれるとよい。印刷設定を含むことにより,より適切な印刷剤の消費量を求めることができる。
また,本発明は,シートに画像を印刷する印刷部と,印刷部が原稿の画像をシートに印刷する際の,印刷剤の消費量を計算する計算部と,印刷部が画像を印刷するシートに,計算部が計算した印刷剤の消費量を消費情報として書き込む書込部とを備えることを特徴とする印刷装置を含んでいる。
さらに,書込部が書き込む消費情報には,印刷部がシートに印刷する際の印刷設定が含まれるとよい。
本発明によれば,印刷剤の予測消費量を知るにあたって,読み取りの無駄が少ない印刷装置が実現される。
実施の形態にかかる複合機の概略構成を示す斜視図である。 図1に示した複合機の,画像読取部の概略構成を示す図である。 図1に示した複合機の,画像形成部の概略構成を示す図である。 図1に示した複合機の電気的構成を示すブロック図である。 コピー処理の手順を示すフローチャートである。 印刷設定の変更を行う印刷設定選択画面の一例を示す図である。
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,原稿に添付されたRFIDタグからデータを読み出す機能と,シートに添付されたRFIDタグにデータを書き込む機能とを有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral )に本発明を適用したものである。
[MFPの全体構成]
実施の形態のMFP100は,図1に示すように,シートに画像を印刷する画像形成部10(印刷部の一例)と,原稿の画像を読み取る画像読取部20(読取部の一例)とを備えている。また,画像読取部20の前面側には,液晶ディスプレイからなる表示部41(表示部の一例)と,スタートキー,ストップキー,テンキー等から構成されるボタン群42とを備えた操作パネル40が設けられ,この操作パネル40により動作状況の表示やユーザによる入力操作が可能になっている。
[画像読取部の構成]
画像読取部20は,原稿を読み取って画像データを作成する。具体的に本形態の画像読取部20は,図2に示すように,原稿の画像を読み取るスキャナ部21と,原稿の自動搬送を行うADF(Auto Document Feeder:自動原稿供給装置)22とを備えている。スキャナ部21は,その上面に位置する透明なプラテンガラス23,24と,その内部に位置するイメージセンサ25とを備えている。
ADF22は,読み取り前の原稿を載置する原稿トレイ221(載置部の一例)と,読み取り後の原稿を載置する排出トレイ222とを備えている。具体的に,原稿トレイ221は,排出トレイ222の上方に配設されている。ADF22は,原稿トレイ221に載置された原稿を1枚ずつ取り出し,その原稿の読み取りが行われた後,その原稿を排出トレイ222上に排出する。
また,ADF22は,スキャナ部21の上方を開閉可能に覆い,プラテンガラス23,24を含む原稿載置台26(載置部の一例)上に載置された原稿に対する原稿押さえカバーとしての機能も兼ねる。
原稿の読取方式としては,フラットベッド(原稿固定走査)方式と,ADF(原稿移動走査)方式とがある。フラットベッド方式の場合,原稿を1枚ずつプラテンガラス24(以下,「FBガラス24」とする)上に載置する。その状態で,イメージセンサ25が副走査方向(主走査方向に直交方向,図2の矢印A方向)に移動し,その際に主走査方向に1ラインずつ原稿の画像が読み取られる。一方,ADF方式の場合,原稿を纏めて原稿トレイ221に載置する。そして,イメージセンサ25がプラテンガラス23(以下,「ADFガラス23」とする)に対向する位置に移動し,固定される。その状態で,原稿
が1枚ずつADFガラス23に対向する位置(読取位置)に搬送され,その際に主走査方向に1ラインずつ原稿の画像が読み取られる。
具体的に,ADF22の内部には,各種のローラよって原稿トレイ221と排出トレイ222とを連結する略U字形状の搬送路27が設けられている。この搬送路27は,原稿トレイ221からADF22内に進入し,幾つものローラを経由してUターンし,ADFガラス23上を通って排出トレイ222に向かう経路を構成している。そして,ADFガラス23上の通過時に,原稿の画像が読み取られる。
また,ADF22は,所定範囲内に存在するRFIDタグを検知し,そのRFIDタグに対してデータの読み出しおよび書き込みを行うことが可能なR/W装置51を備えている。R/W装置51は,RFIDタグが添付された原稿(以下,便宜上「RFID原稿」と称する)が原稿トレイ221上あるいは原稿載置台26上に載置された場合に,そのRFIDタグにアクセス可能な範囲に配置される。
[画像形成部の構成]
画像形成部10は,パーソナルコンピュータ(PC)等の情報端末装置から送られてくる画像データや画像読取部20で読み取った原稿の画像データを基に画像を形成し,当該画像をシートに印刷する。本形態の画像形成部10は,周知の電子写真方式によって画像を形成するものであり,図3に示すように,画像を形成するプロセス部50と,未定着のトナー像を定着させる定着装置8と,画像形成前のシートを載置する給紙カセット91と,画像形成後のシートを載置する排紙トレイ92とを備えている。
画像形成部10内には,底部に位置する給紙カセット91に収容されたシートが,給紙ローラ73,プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ74を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送経路71が設けられている。すなわち,画像形成部10は,給紙カセット91に載置されているシートを1枚ずつ取り出し,そのシートをプロセス部50に搬送し,プロセス部50にて形成されたトナー像をそのシートに転写する。さらに,トナー像が転写されたシートを定着装置8に搬送し,トナー像をそのシートに熱定着させる。そして,定着後のシートを排紙トレイ92に排出する。
プロセス部50は,感光体1と,感光体1の表面を一様に帯電する帯電装置2と,感光体1の表面に光を照射して静電潜像を形成する露光装置3と,静電潜像に対してトナーによる現像を行う現像装置4と,感光体1上のトナー像をシートに転写させる転写装置5とを有している。
プロセス部50では,感光体1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。その後,露光装置3からの光により露光され,シートに形成すべき画像の静電潜像が形成される。次いで,現像装置4を介して,トナーが感光体1に供給される。これにより,感光体1上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
また,画像形成部10は,所定範囲内に存在するRFIDタグを検知し,そのRFIDタグに対してデータの読み出しおよび書き込みを行うことが可能なR/W装置52を備えている。R/W装置52は,RFIDタグが添付されたシート(以下,便宜上「RFID用紙」と称する)が搬送路71上に搬送された場合に,そのRFIDタグにアクセス可能な範囲に配置される。
[MFPの電気的構成]
続いて,MFP100の電気的構成について説明する。MFP100は,図4に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース36と,FAXインターフェース37とを備えた制御部30を有している。
CPU31は,MFP100における画像読取機能,画像形成機能等の各種機能を実現するための演算を実行し,制御の中枢となるものである。ROM32には,MFP100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。NVRAM(Non Volatile RAM)34は,不揮発性を有する記憶手段であって,各種設定ないし画像データ等を保存する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP100の各構成要素(例えば,画像形成部10を構成する露光装置の点灯タイミング,シートの搬送路を構成する各種ローラの駆動モータ(不図示),画像読取部20を構成するイメージセンサユニットの移動用モータ(不図示))を,ASIC35を介して制御する。
ネットワークインターフェース36は,インターネット等のネットワークに接続され,PC等の情報処理装置との接続を可能にしている。FAXインターフェース37は,電話回線に接続され,相手先のFAX装置との接続を可能にしている。そして,ネットワークインターフェース36やFAXインターフェース37を介してジョブのやりとりを行うことができる。
[コピー処理]
続いて,MFP100におけるコピー処理(読取部,印刷部,取得部,計算部,検出部,判断部,再計算部,表示部,書込部の一例)について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。本コピー処理は,原稿が原稿トレイ221上あるいは原稿載置台26上に載置され,操作パネル40の操作によってコピーが指示されたことを契機に実行される。なお,MFP100によって実行される本処理は,制御部30の各構成要素が動作することによって実現される。
まず,RFIDタグを検出する(S101)。例えば,R/W装置51にて通信要求信号を発信し,その通信要求信号に対して発信されるRFIDタグからの応答信号を受信することによって,RFIDタグを検出する。なお,RFIDタグが検出されない場合には,トナーの消費状況を判断することなく,コピー動作を開始する。
次に,検出したRFIDタグから,トナーの消費に関する情報(以下,「トナー消費情報」とする)を読み出す(S102)。本形態のRFIDタグには,トナー消費情報として,印字率(シート全体に占める着色領域の割合)が記憶されており,RFIDタグからその印字率を読み出す。また,RFIDタグはシート1枚につき1つ付されており,RFIDタグにはシート1枚分のトナー消費情報が記憶されている。そして,S102では,各シートのRFIDタグにアクセスし,各シートのトナー消費情報を読み出し,全ページ分のトナー消費情報を取得する。
次に,コピーにて印刷を実行する際の印刷設定を取得する(S103)。印刷設定としては,例えば,トナーセーブモードの有無,カラー印刷の有無,2in1印刷に代表される集約設定が該当する。なお,S102とS103とはどちらを先に行ってもよいし,同時に行ってもよい。
次に,S102で読み出したトナー消費情報と,S103で取得した印刷設定とを基に,全ページを印刷した際の予測トナー消費量を計算する(S104)。本形態では,トナー消費情報として印字率を得ていることから,例えば,集約設定を基に出力用紙の印字率を再計算する。また,トナーセーブモードやカラー設定に応じた1パーセントあたりのトナー消費量を取得する。そして,各出力用紙の印字率と1パーセントあたりのトナー消費量とを基に,各出力用紙の予測トナー消費量を計算する。そして,全出力用紙分の予測トナー消費量を合算した値を,全ページを印刷した際の予測トナー消費量とする。
また,現像装置4に残存する推定トナー残量を取得する(S105)。推定トナー残量は,例えば,これまでの印刷に要したドット数をカウントし,その合計ドット数から累計トナー消費量を算出する。そして,初期状態のトナー残量から累計トナー消費量を減算した値を,推定トナー残量とする。この他,現像装置4に光学的にトナー残量を検知するセンサを取り付け,そのセンサからの信号を基に推定トナー残量を求めてもよい。なお,S104とS105とはどちらを先に行ってもよいし,同時に行ってもよい。
次に,S104で算出した予測トナー消費量と,S105で取得した推定トナー残量とを基に,全ページの印刷が可能か否かを判断する(S106)。例えば,推定トナー残量が予測トナー消費量よりも多い場合には,印刷可能と判断する。また,推定トナー残量から予測トナー消費量を減算した値が,品質を維持できる最小のトナー量として設定された閾値よりも大きい場合に,印刷可能と判断してもよい。
全ページの印刷が不可と判断した場合には(S106:NO),現在の印刷設定とは異なる印刷設定である別印刷設定を抽出し(S121),その抽出した別印刷設定にて,再度,予測トナー消費量を計算する(S122)。本形態の別印刷設定の抽出は,印刷設定の変更パターンがあらかじめ規定されており,トナーの消費量が減少することが期待できる印刷設定が抽出される。例えば,現在の印刷設定で,トナーセーブモードがオフであれば,トナーセーブモードをオンする別印刷設定が抽出される。この他,例えば,カラー印刷からモノクロ印刷への変更や,1ページ1枚の印刷から複数ページを1枚のシートで印刷する集約印刷への変更がある。そして,規定された変更パターンごとに,予測トナー消費量が求められる。
次に,再計算された予測トナー消費量を基に,全ページの印刷が可能な別印刷設定を抽出し,それらの別印刷設定を操作パネル40の表示部41に一覧表示する(S123)。すなわち,印刷が不可であることをユーザに通知するとともに,印刷が可能となる代案を表示する。その際,現状の印刷設定のまま印刷を続行するという選択肢を加え,どの印刷設定でコピー処理を継続するか,あるいはコピー処理を取り消すかを選択可能に表示する。本形態では,例えば,図6に示すような印刷設定選択画面を表示し,ユーザに印刷設定を選択させる。この印刷設定選択画面では,現状のままで印刷すると,何枚目まで印刷可能であるかを表示するとよい。また,印刷に対して課金を行っている場合には,印刷設定ごとに必要な金額を表示してもよい。
その後,印刷設定のうちの1つが選択された場合には(S124:YES),必要に応じて印刷設定を変更し(S111),S107に以降してその印刷設定によるコピー動作を開始する。つまり,現在の印刷設定と異なる印刷設定(別印刷設定)が選択された場合には,現在の印刷設定を,選択された印刷設定に自動的に変更する。また,取消が選択された場合には(S124:NO,S125:YES),本処理を終了する。何も選択されていない場合には(S125:NO),S124まで戻って印刷設定あるいは取消が選択されるまで待機する。
全ページの印刷が可能と判断した場合(S106:YES),あるいはS124にて印刷設定が選択された場合には(S124:YES),コピー動作を開始する。つまり,原稿の読み取りを開始し(S107),シートへの印刷を実行する(S108)。
次に,画像が転写されたシートがRFID用紙であれば,そのRFID用紙のRFIDタグに,R/W装置52を介してトナー消費情報を書き込む(S109)。ここで書き込まれるトナー消費情報は,RFID原稿から読み出した印字率あるいは印刷設定を基に再計算した印字率が該当する。また,この他,実際に印刷を行った印刷設定も,トナー消費情報として書き込んでもよい。トナー消費情報の書き込み後,本処理を終了する。なお,S108とS109とはどちらを先に行ってもよいし,同時に行ってもよい。
以上詳細に説明したように本形態のMFP100は,原稿トレイ221上あるいは原稿載置台26上に載置された原稿の読み取り前に,その原稿に貼付されたRFIDタグからトナーの消費情報を取得し,原稿全ページを印刷する際のトナーの消費量,すなわち1ジョブあたりのトナーの消費量を計算している。これにより,原稿の読み取り前に,印刷の際の印刷剤の予測消費量を把握できる。さらに,原稿の読み取り開始前に,その予測消費量を基に印刷可否を判断し,その結果を印刷装置の操作パネル40に表示することで,ユーザに対して原稿の読み取りを留まらせることや,印刷可能な印刷設定に変更することが期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,複合機(MFP)に限らず,複写機等,原稿読取機能および画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。また,画像形成部の画像形成方式は,電子写真方式に限らず,インクジェット方式であってもよい。つまり,印刷剤は,トナーであっても,インクであってもよい。また,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。
また,実施の形態では,RFIDタグに記憶するトナー消費情報として,印字率を記憶しているが,これに限るものではない。例えば,印刷設定と,その印刷設定でのトナーの消費量とを関連付けて記憶してもよい。この場合,トナーの消費量を直接取得できることから,1ジョブあたりの予測トナー消費量の計算が簡素化される。なお,実施の形態のように,予測トナー消費量の計算の際,RFIDタグから印字率を取得し,印刷設定については現状の印刷設定を用いる場合には,印刷装置が自身の印刷性能に応じてトナーの消費量を計算することから,印刷設定の適用範囲が広く,より適切な消費量を得られる。
また,実施の形態では,RFIDタグにシート1枚分の消費情報を記憶しているが,これに限るものではない。例えば,複数のシートからなる原稿束の,先頭の原稿のみがRFID原稿であって,そのRFID原稿のRFIDタグに,原稿束を構成する各シートの消費情報あるいは原稿束全体での消費情報を記憶してもよい。
また,実施の形態では,RFIDタグを利用してトナー消費情報の読み書きを行っているが,トナー消費情報を記憶する媒体はRFIDタグに限るものではない。例えば,バーコードやQRコード(登録商標)等の特殊マークであってもよい。
また,実施の形態では,全ページの印刷が不可と判断された場合に,他の印刷設定での印刷をユーザに選択させているが,自動的にトナーの消費量を抑えた印刷設定に変更してコピー動作を開始してもよい。また,自動的にコピー処理を取り消してもよい。
また,実施の形態では,MFP100のコピー処理に本発明を適用しているが,コピー処理に限るものではない。例えば,FAX送信側の装置でトナー消費情報を送信し,FAX受信側の装置でトナー消費情報を受信し,印刷を行うかメモリに保存するかを決定するように制御してもよい。
また,実施の形態では,画像読取部20が備えられているMFP100に本発明を適用しているが,MFP100に限るものではない。例えば,画像読取部20が備えられていないプリンタ等に本発明を適用することで,トナー消費情報が書き込まれたシートを作成可能である。
10 画像形成部
20 画像読取部
30 制御部
40 操作パネル
41 表示部
51 R/W装置
52 R/W装置
100 MFP

Claims (10)

  1. 原稿を載置する載置部と,
    原稿の画像を読み取る読取部と,
    シートに画像を印刷する印刷部と,
    前記読取部が前記載置部に載置された原稿の読み取りを開始する前に,前記載置部に載置された状態の当該原稿から当該原稿の特定部分を検出し,当該特定部分に記録された印刷剤の消費情報を取得する取得部と,
    前記取得部が取得した消費情報を基に,前記印刷部が原稿の画像をシートに印刷するのに必要な印刷剤の消費量を計算する計算部と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載する印刷装置において,
    前記計算部は,前記取得部が取得した消費情報と,前記印刷部が印刷する際の印刷設定とを基に,前記消費量を計算することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する印刷装置において,
    装置内の印刷剤の残量を検出する検出部と,
    前記計算手段が計算した印刷剤の消費量と,前記検出部が検出した印刷剤の残量とを比較し,前記印刷手段による印刷が実行可能か否かを判断する判断部とを備え,
    前記判断部が否定判断した場合には,前記読取部での読み取りを開始しないことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3に記載する印刷装置において,
    前記判断部が否定判断したことに応じて,現在の印刷設定とは異なる印刷設定を少なくとも1つ抽出し,その抽出した印刷設定で前記印刷部が原稿の画像をシートに印刷するのに必要な印刷剤の消費量を,前記取得部が取得した消費情報を基に印刷設定ごとに再計算する再計算部と,
    前記再計算部が計算した消費量のうち,前記印刷手段による印刷が実行可能な印刷設定を表示する表示部と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載する印刷装置において,
    前記表示部にて表示されている印刷設定のうちの1つを選択し,現在の印刷設定をその選択した印刷設定に変更する変更部を備えることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記取得部は,原稿に組み込まれた記憶素子と無線通信して,その記憶素子に記録された消費情報を取得することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記取得部が取得した印刷剤の消費情報と,前記計算部が計算した印刷剤の消費量との,少なくとも一方を,前記印刷部が画像を印刷するシートに書き込む書込部を備えることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項7に記載する印刷装置において,
    前記書込部が書き込む消費情報には,前記印刷部が前記シートに印刷する際の印刷設定が含まれることを特徴とする印刷装置。
  9. シートに画像を印刷する印刷部と,
    前記印刷部が原稿の画像をシートに印刷する際の,印刷剤の消費量を計算する計算部と,
    前記印刷部が画像を印刷する前記シートに,前記計算部が計算した印刷剤の消費量を消費情報として書き込む書込部と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項9に記載する印刷装置において,
    前記書込部が書き込む消費情報には,前記印刷部が前記シートに印刷する際の印刷設定が含まれることを特徴とする印刷装置。
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