JP2004246283A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面に印刷が可能な普通紙と、片面のみの印刷が可能な再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性を向上させる。
【解決手段】今回の印刷で実行する印刷モードが、節約モードに設定されている場合は(S22でYES)、今回の印刷に使用する記録紙の種類が普通紙又は再利用紙のいずれであるかが判断され(S23)、用紙種が普通紙と判断された場合は(S23で普通紙)、普通紙が収容されている給紙カセットから記録紙が給送され(S24)、両面印刷が行われる(S25)。また、S23で用紙種が再利用紙と判断された場合は(S23で再利用紙)、再利用紙が収容されている給紙カセットから記録紙が給送され(S27)、集約印刷が行われる(S28)。
【選択図】 図8
【解決手段】今回の印刷で実行する印刷モードが、節約モードに設定されている場合は(S22でYES)、今回の印刷に使用する記録紙の種類が普通紙又は再利用紙のいずれであるかが判断され(S23)、用紙種が普通紙と判断された場合は(S23で普通紙)、普通紙が収容されている給紙カセットから記録紙が給送され(S24)、両面印刷が行われる(S25)。また、S23で用紙種が再利用紙と判断された場合は(S23で再利用紙)、再利用紙が収容されている給紙カセットから記録紙が給送され(S27)、集約印刷が行われる(S28)。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙を節約するモードでの画像形成が可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コピー機等の画像形成装置では、記録時の記録紙の消費量を節約するための記録(画像形成)方式が採用されている。この記録方式としては、複数枚の原稿から読み取った画像を1枚の記録紙に集約して記録する集約モード、原稿から読み取った画像を記録紙の両面に記録して記録紙の消費量を低減する両面記録モード等の節約モードが提案されている。これらの節約モードを採用した従来技術としては、例えば、特許文献1に示される両面印刷機能(両面記録モード)を備えた画像形成装置や、特許文献2に示される2in1コピー機能(集約モード)等を備えたコピーモード表示装置がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−52630号公報
【特許文献2】
特開平11−84952号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
記録時の記録紙消費量を更に低減するために、片面が既に使用済みである再利用紙を記録紙として用いることがあるが、この再利用紙を用いて記録を行う場合は、上記両面印刷モードでの印刷は好ましくない。また、両面のいずれにも記録が可能な普通紙を記録紙に用いたときに記録紙の消費量を低減させる場合は、上記両面印刷モード及び集約印刷モードのいずれによる印刷も可能であるが、縮小画像が印刷されることによる印字結果の視認性低下を避けるため、普通紙への印刷には両面印刷モードでの印刷が好まれることが多い。
【0005】
しかしながら、上記のように普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合は、用紙種類(普通紙又は再利用紙)に応じた最適なモードを操作者が判断して印刷を行う必要があるため、節約モードでの印刷操作が面倒であり、誤操作によりミスプリントが発生する虞もある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、両面に印刷が可能な普通紙と、片面のみの印刷が可能な再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性を向上させた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
複数頁分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段と、
印刷に用いる記録紙を、両面に印刷が可能な普通紙又は片面のみに印刷が可能な再利用紙のいずれにするかの指示が外部操作によって入力される紙種入力手段と、
前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されている場合、前記紙種入力手段で普通紙の指示が入力されているときは前記両面印刷手段で画像形成が行われ、前記紙種入力手段で再利用紙の指示が入力されているときは前記集約印刷手段で画像形成が行われるように制御する制御手段と
を備えたものである。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、原稿を読み取る原稿読取手段と、
外部操作を受け付けて、画像形成を実行させるための指示信号を送出する画像形成実行キーと、
前記原稿読取手段によって読み取られた画像を記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
前記原稿読取手段によって読み取られた複数原稿分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段と、
印刷に用いる記録紙を、両面に印刷が可能な普通紙、又は片面のみに印刷が可能な再利用紙のいずれにするかの指示が外部操作によって入力される紙種入力手段と、
前記画像形成実行キーからの指示信号を受けると、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されているか否か、及び前記紙種入力手段で入力された紙種の指示を確認し、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力され、かつ、前記紙種入力手段で普通紙の指示が入力されている場合は、前記両面印刷手段で画像形成が行われ、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力され、かつ、前記紙種入力手段で再利用紙が入力されているときは、前記集約印刷手段で画像形成が行われるように制御する制御手段と
を備えたものである。
【0009】
これらの構成によれば、記録紙を節約するモードで印刷する場合には、普通紙で印刷するときは両面印刷とされ、再利用紙で印刷するときは集約印刷とされるため、記録紙として用いる用紙種(普通紙又は再利用紙)に応じた最適な印刷モード(両面印刷モード又は集約印刷モードのいずれが相応しいか)を操作者が判断する必要が無い。これにより、普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
複数頁分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
両面に印刷が可能な普通紙を給紙する普通紙給送手段と、
片面のみに印刷が可能な再利用紙を給紙する再利用紙給送手段と、
前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷を行うかの指示が外部操作によって入力される印刷モード入力手段と、
前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段による印刷の指示が入力されている場合には、前記普通紙給送手段から記録紙が給紙され、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷の指示が入力されている場合には、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御する制御手段と
を備えたものである。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、原稿を読み取る原稿読取手段と、
外部操作を受け付けて、画像形成を実行させるための指示信号を送出する画像形成実行キーと、
前記原稿読取手段によって読み取られた画像を記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
前記原稿読取手段によって読み取られた複数原稿分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
両面に印刷が可能な普通紙を給紙する普通紙給送手段と、
片面のみに印刷が可能な再利用紙を給紙する再利用紙給送手段と、
前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷を行うかの指示が外部操作によって入力される印刷モード入力手段と、
前記画像形成実行キーからの指示信号を受けると、前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷の指示が入力されているか否かを確認し、前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段による印刷の指示が入力されている場合は前記普通紙給送手段から記録紙が給紙され、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段によるの指示印刷が入力されている場合は前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御する制御手段と
を備えたものである。
【0012】
これらの構成によれば、両面印刷手段又は集約印刷で印刷を行う場合に、両面印刷のときは普通紙が給紙され、集約印刷のときは再利用紙が給紙されるため、印刷モードの別に応じた最適な記録紙を操作者が判断して設定する必要が無い。これにより、普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段を更に備え、
前記制御手段は、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されている場合であって、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷が入力されているときに、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御するものである。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置であって、記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かが外部操作によって入力される節約モード入力手段を更に備え、
前記制御手段は、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力されている場合であって、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷の指示が入力されているときに、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御するものである。
【0015】
これらの構成によれば、操作者が、記録紙を節約するモードで印刷するように設定した場合にのみ、集約印刷に再利用紙が用いられるため、操作者が集約印刷に普通紙と再利用紙のいずれを用いるかを、記録紙を節約するモードに設定するか否かで切り換えることができる。これにより、集約印刷に普通紙と再利用紙とを使い分けるときの操作性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の内部構成を概略的に示す側面図、図2は複合機の操作パネル部を示す図である。複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。この複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを有している。
【0017】
また、複合機1のフロント部には、操作パネル部47(図2)が設けられている。この操作パネル部47には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等を入力するためのテンキー472と、各種複写動作や各種節約モード(詳細は後述)の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部473と、表示部473で設定された設定内容等をリセットするリセットキー474と、実行中の印刷(画像形成)動作を停止させるためのストップキー475と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を切り換えるための機能切換キー477(コピーボタン4771、プリンタボタン4772、スキャナボタン4773及びファクシミリボタン4774からなる)等が備えられている。
【0018】
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52及び原稿読取スリット53とを備える。スキャナ部51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取るときは、原稿台52に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを制御部100(図3、詳細は後述)へ出力する。また、原稿給送部6により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部100へ出力する。
【0019】
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ(図略)、搬送ローラ(図略)等からなる原稿搬送機構63を備える。原稿搬送機構63は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図略)を備え、原稿の両面の画像を原稿読取スリット53を介してスキャナ部51から読取可能にしている。
【0020】
また、原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台52上面を開放することにより、原稿台52の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を操作者が載置できるようになっている。
【0021】
本体部2は、それぞれ用紙種(両面に印刷が可能な普通紙、片面のみに印刷が可能な再利用紙等)やサイズが異なる記録紙を収納する複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部40とを備える。なお、各給紙カセット461に収容されている用紙種及び用紙サイズは制御部100(図2)に記憶されており、操作者が印刷に用いる用紙種を設定すると、その用紙種が収容されている給紙カセット461から記録紙が給紙されるようになっている(詳細は後述)。
【0022】
記録部40は、スキャナ部51で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム43を露光する光学ユニット42と、感光体ドラム43上にトナー像を形成する現像部44と、感光体ドラム43上のトナー像を記録紙に転写する転写部41と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる定着部45と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられ、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463,464等とを備える。
【0023】
また、記録紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48に排出する。
【0024】
図3は複合機1の概略構成を示す機能ブロック図である。複合機1には、装置全体の動作制御を司る制御部100が備えられている。この制御部100には、露光ランプ511及びCCD512等からなる原稿画像の読み取りが可能なスキャナ部51と、給紙カセット461(図1)から記録部40に記録紙を搬送して、画像形成後の記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48まで搬送する用紙搬送部110,感光体ドラム43及び現像部44等からなる画像形成部111,転写部41,及び定着部45等で構成される記録部40とが接続されている。また、制御部100には、スキャナ部51で読み取られた文書データが一時的に保存される等の作業領域として使用される画像メモリ112と、大量の文書データを保存可能な記憶容量を有する大容量のHDD(内部記憶装置)113が接続されている。
【0025】
画像処理部120は、スキャナ部51による原稿読み取り時には、スキャナ部51から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像に変換し、画質を向上させる画像処理を施した後、圧縮画像に変換する。この圧縮画像は画像メモリ112に書き込まれる。制御部100は、画像メモリ112に書き込まれた圧縮画像を、文書管理の対象となるファイルデータとしてHDD113に格納する。また、登録文書のプリントアウト時には、HDD113又はネットワーク上の各コンピュータから、プリントアウト対象のファイルデータ(圧縮画像)が画像メモリ112に書き出され、画像処理部120は、当該圧縮されたファイルデータを伸張処理し、出力状態に応じた画像処理を施し、例えばレーザ露光の場合には、レーザ信号にアナログ変調する。このアナログ変調された信号に基づいて記録部40(画像形成部111)でプリントアウトが行われる。
【0026】
また、制御部100は、複合機1が実行可能な各機能を制御するスキャナコントローラ101,ファクシミリコントローラ102,コピーコントローラ103,プリンタコントローラ104及びネットワークコントローラ105として機能する。
【0027】
スキャナコントローラ101は、スキャナ部51の動作に必要な各部の動作制御を行うものである。ファクシミリコントローラ102は、ファクシミリ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、ファクシミリ通信に必要なデータの調整を行うファクシミリ通信部121を制御する。ファクシミリ通信部121には、データ送受信相手である相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)が備えられている。コピーコントローラ103は、コピー動作に必要な各部の動作制御を行うものである。
【0028】
プリンタコントローラ104は、プリンタ動作に必要な各部の動作制御を行うものである。このプリンタコントローラ104には、複数の信号線を用いて同時に数ビットまとめてデータを送るパラレル伝送で外部機器と接続するパラレルI/F部122と、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で外部機器と接続するシリアルI/F部123とが接続されている。
【0029】
ネットワークコントローラ105は、本複合機1とネットワーク上のコンピュータ等との間で行われるデータ送受信を制御するものである。ネットワークコントローラ105は、ネットワークI/F部124を介して外部とデータを送受信させる。
【0030】
また、上述した操作パネル部47も制御部100によって制御される。操作キー部470は、スタートキー471、テンキー472、リセットキー474と、ストップキー475、及び機能切換キー477等からなるものである。記録時に実行する節約モードの設定等は、操作者が操作パネル部47を操作することで行われる。
【0031】
さらに、制御部100は、操作者によって操作パネル部47(表示部473)から入力された節約モードで印刷を行うか否かの指示に基づいて、記録時に実行する画像形成モードの初期値を、節約モード又は通常印刷モード(詳細は後述)のいずれかに設定するモード初期値設定部106と、操作者によって操作パネル部47(表示部473)から入力された用紙種を記憶する用紙種記憶部107と、複合機1で実行される各種の画像形成モード(両面印刷、集約印刷、イレース、綴じ代、ドラフト印刷等)が記憶されている画像形成モード記憶部108としても機能する。
【0032】
管理用メモリ130は、HDD113及びネットワーク上のコンピュータに格納されている文書データの管理情報(文書名、保存先フォルダ、文書データ量等)や文書コード等が格納されるものである。
【0033】
図4は、複合機1で印刷モードを節約モードに設定する際に行われる処理を示すフローチャート、図5は節約モード設定画面が表示された表示部473を示す図である。複合機1は、記録時の記録紙消費量を低減するための節約モードとして、複数枚の原稿から読み取った画像を1枚の記録紙に集約して記録する集約モード、原稿から読み取った画像を記録紙の両面に記録して記録紙消費量を低減する両面記録モード等の設定登録が可能とされる。操作者が節約モードに設定することによって、印刷時には上記節約モードのいずれかのモードで印刷が行われる。以下に、かかる節約モードを設定する際に複合機1で行われる処理を説明する。
【0034】
操作パネル部47の機能切換キー477でコピーボタン4771が押下された場合は(S1でYES)、表示部473にコピー機能用の初期設定画面(図2)が表示される(S2)。なお、機能切換キー477でコピーボタン4771以外のボタンが押下された場合は(S1でNO)、押下されたボタンに設定されている各々の機能(プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能のいずれか)の処理に移る(S8)。
【0035】
表示部473にコピー機能用の初期設定画面が表示されている状態で、モード選択タブ4731が押下されると(S3でYES)、節約モード設定画面70が表示部473に表示される(S4)。この節約モード設定画面には、図5に示すように、節約モードに設定するか否かを案内するメッセージが表示される。この節約モード設定画面で、「設定する」ボタン702が押下された場合は(S5で「設定する」)、印刷時に実行される印刷モードが、節約モード(すなわち、両面印刷モード又は集約印刷モードでの印刷により記録紙消費量を節約するモード)に設定される(S6)。また、節約モード設定画面で、「設定なし」ボタン701が押下された場合は(S5で「設定なし」)、印刷時に実行される印刷モードが、通常印刷モード(すなわち、従来と同様に、操作者の操作通りの内容で印刷を実行するモード)に設定される(S7)。
【0036】
複合機1で記録時に使用する用紙種が設定される際の処理について説明する。図6は当該処理の流れを示すフローチャート、図7(a)(b)は用紙種設定画面を示す図である。表示部473にコピー機能用の初期設定画面(図2)が表示されている状態において、用紙種設定ボタン4732が押下されると(S11でYES)、図7(a)(b)に示す用紙種設定画面71が表示される(S12)。この用紙種設定画面71には、「普通紙」ボタン711、「再利用紙」ボタン712、「カラー紙」ボタン713、「厚紙」ボタン714、「上質紙」ボタン715が表示される。これら「普通紙」ボタン711等のいずれが押下されると(S13でYES)、そのボタンに表示されている用紙種(そのボタンに対応付けられている用紙種)が今回の印刷に使用する記録紙の種類として設定される(S14)。
【0037】
複合機1に備えられている各給紙カセット461に収容されている各用紙の種類は、各給紙カセット461毎に対応付けて記憶されている(この給紙カセット461と用紙種の対応付を記憶することは既知技術なので説明は省略)。上記用紙種設定画面71で用紙種が選択されると、制御部100は、今回の記録には、選択された用紙種の記録紙が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送されるように制御する。
【0038】
用紙種設定画面71でいずれかの用紙種を示すボタンが押下されると、押下されたボタンの色表示が反転して当該用紙種が選択されたことが表示され、「用紙種設定」表示部716には、当該種類の記録紙が収容されている給紙カセット461が表示される。例えば、「再利用紙」ボタン712が押下されると、「用紙種設定」表示部716に、再利用紙が収容されている給紙カセット461が「カセット2」としてが表示される(図7(a))。また、「普通紙」ボタン711が押下されると、「用紙種設定」表示部716には、普通紙が収容されている給紙カセット461が「カセット3」として表示される(図7(b))。
【0039】
次に、複合機1による印刷時の処理について説明する。図8は複合機1による印刷時の処理を示すフローチャートである。印刷時にユーザによってスタートキー471が押下されると(S21でYES)、今回の印刷で実行する印刷モードが、節約モードに設定されているか否かが判断される(S22)。節約モードでない場合は(S22でNO)、通常印刷モード(複合機1(制御部100)による最適な印刷モードを判断する処理が行われず、従来と同様に操作者の操作された通りの内容で印刷を実行するモード)で印刷が実行される(S26)。
【0040】
今回の印刷モードが節約モードに設定されている場合は(S22でYES)、今回の印刷に使用する記録紙の種類が普通紙又は再利用紙のいずれであるかが判断される(S23)。この処理における「普通紙」には、両面印刷が可能な用紙が全て含まれ、例えば、カラー紙、厚紙、上質紙等も「普通紙」と判断される。
【0041】
S23で用紙種が「普通紙」と判断された場合は(S23で普通紙)、上記「普通紙」が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送され(S24)、この記録紙に対する両面印刷が行われる(S25)。また、S23で用紙種が再利用紙と判断された場合は(S23で再利用紙)、再利用紙が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送され(S27)、この記録紙に集約印刷が行われる(S28)。
【0042】
上記処理を行うことによって、普通紙と再利用紙とを使い分けて節約モードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0043】
次に、複合機1による印刷時の処理について、他の実施形態を説明する。図9は当該処理を示すフローチャートである。この実施形態では、印刷実行前に操作者が設定した印刷モードの別に応じて、今回の記録時に使用する用紙種が決定されるものである。これにより、操作者が印刷モードに合わせて用紙種を設定する手間をなくすようにする。
【0044】
印刷時にユーザによってスタートキー471が押下されると(S31でYES)、今回の印刷のモードが節約モードに設定されているか否かが判断される(S32)。この節約モードの設定及び処理は、上記図4で説明したものと同様である。節約モードでない場合は(S32でNO)、通常印刷モード(複合機1(制御部100)による最適な印刷モードを判断する処理が行われず、従来と同様に操作者の操作された通りの内容で印刷を実行するモード)で印刷が実行される(S40)。
【0045】
今回の印刷モードが節約モードに設定されている場合は(S32でYES)、今回の印刷の印刷モードが両面印刷モード又は集約印刷モードのいずれに設定されているかが判断される(S33)。この印刷時の両面印刷モード又は集約モードの設定は、従来の画像形成装置で行われているように、印刷前に操作者が操作パネル部から所望の印刷形式を設定する場合と同様である。既知技術であるため、設定方法の説明は省略する。
【0046】
今回の印刷モードが両面印刷モードに設定されている場合は(S33で両面印刷)、今回の印刷に使用する記録紙が普通紙に設定され、普通紙が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送される(S35)。そして、この記録紙に両面印刷が実行される(S36)。なお、ここでの「普通紙」は、両面印刷が可能な用紙であれば、いわゆる普通紙の他、カラー紙、厚紙、上質紙等のいずれでも構わないが、今回の印刷に用いる記録紙(給紙カセット)を1つに定める必要があるため、ここでの「普通紙」には、カラー紙、厚紙、上質紙等を含まないものとする。
【0047】
また、今回の印刷モードが集約印刷モードに設定されている場合は(S33で集約印刷)、今回の印刷に使用する記録紙が再利用紙に設定され、再利用紙が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送される(S38)。そして、この記録紙に集約印刷が実行される(S39)。
【0048】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態における、両面印刷モード又は集約印刷モードの別に応じて、記録に使用する記録紙を判別する処理(図9)では、操作者によって節約モードに設定されている場合にのみ当該記録紙判別が行われるが、節約モードに設定されていなくても、両面印刷モードが設定されている場合には普通紙での記録が行われ、集約印刷が行われている場合には再利用紙での記録が行われるようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置を、コピー機能,プリンタ機能,ファクス機能を有する複合機1として説明しているが、本発明に係る画像形成装置はこれに限定されるものではなく、いわゆるコピー機、プリンタ等の単一機能のみを有する装置であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上のように請求項1及び請求項4に記載の発明によれば、記録紙を節約するモードで印刷する場合には、普通紙で印刷するときは両面印刷とされ、再利用紙で印刷するときは集約印刷とされるため、記録紙として用いる用紙種(普通紙又は再利用紙)に応じた最適な印刷モード(両面印刷モード又は集約印刷モードのいずれが相応しいか)を操作者が判断する必要が無い。これにより、普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0051】
また、請求項2及び請求項5に記載の発明によれば、両面印刷手段又は集約印刷で印刷を行う場合に、両面印刷のときは普通紙が給紙され、集約印刷のときは再利用紙が給紙されるため、印刷モードの別に応じた最適な記録紙を操作者が判断して設定する必要が無い。これにより、普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0052】
また、請求項3及び請求項6に記載の発明によれば、操作者が、記録紙を節約するモードで印刷するように設定した場合にのみ、集約印刷に再利用紙が用いられるため、操作者が集約印刷に普通紙と再利用紙のいずれを用いるかを、記録紙を節約するモードに設定するか否かで切り換えることができる。これにより、集約印刷に普通紙と再利用紙とを使い分けるときの操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の内部構成を概略的に示す側面図である。
【図2】複合機の操作パネル部を示す図である。
【図3】複合機の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図4】複合機で印刷モードを節約モードに設定する際に行われる処理を示すフローチャートである。
【図5】節約モード設定画面が表示された表示部を示す図である。
【図6】複合機で記録時に使用する用紙種が設定される際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】(a)(b)は用紙種設定画面を示す図である。
【図8】複合機による印刷時の処理を示すフローチャートである。
【図9】複合機による印刷時の処理の他の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複合機(画像形成装置)
40 記録部(両面印刷手段、集約印刷手段)
47 操作パネル部(節約モード入力手段、紙種入力手段、印刷モード入力手段)
461 給紙カセット(普通紙給送手段、再利用紙給送手段)
471 スターキー(画像形成実行キー)
473 表示部(節約モード入力手段、紙種入力手段、印刷モード入力手段)
5 原稿読取部(原稿読取手段)
100 制御部(制御手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙を節約するモードでの画像形成が可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コピー機等の画像形成装置では、記録時の記録紙の消費量を節約するための記録(画像形成)方式が採用されている。この記録方式としては、複数枚の原稿から読み取った画像を1枚の記録紙に集約して記録する集約モード、原稿から読み取った画像を記録紙の両面に記録して記録紙の消費量を低減する両面記録モード等の節約モードが提案されている。これらの節約モードを採用した従来技術としては、例えば、特許文献1に示される両面印刷機能(両面記録モード)を備えた画像形成装置や、特許文献2に示される2in1コピー機能(集約モード)等を備えたコピーモード表示装置がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−52630号公報
【特許文献2】
特開平11−84952号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
記録時の記録紙消費量を更に低減するために、片面が既に使用済みである再利用紙を記録紙として用いることがあるが、この再利用紙を用いて記録を行う場合は、上記両面印刷モードでの印刷は好ましくない。また、両面のいずれにも記録が可能な普通紙を記録紙に用いたときに記録紙の消費量を低減させる場合は、上記両面印刷モード及び集約印刷モードのいずれによる印刷も可能であるが、縮小画像が印刷されることによる印字結果の視認性低下を避けるため、普通紙への印刷には両面印刷モードでの印刷が好まれることが多い。
【0005】
しかしながら、上記のように普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合は、用紙種類(普通紙又は再利用紙)に応じた最適なモードを操作者が判断して印刷を行う必要があるため、節約モードでの印刷操作が面倒であり、誤操作によりミスプリントが発生する虞もある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、両面に印刷が可能な普通紙と、片面のみの印刷が可能な再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性を向上させた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
複数頁分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段と、
印刷に用いる記録紙を、両面に印刷が可能な普通紙又は片面のみに印刷が可能な再利用紙のいずれにするかの指示が外部操作によって入力される紙種入力手段と、
前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されている場合、前記紙種入力手段で普通紙の指示が入力されているときは前記両面印刷手段で画像形成が行われ、前記紙種入力手段で再利用紙の指示が入力されているときは前記集約印刷手段で画像形成が行われるように制御する制御手段と
を備えたものである。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、原稿を読み取る原稿読取手段と、
外部操作を受け付けて、画像形成を実行させるための指示信号を送出する画像形成実行キーと、
前記原稿読取手段によって読み取られた画像を記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
前記原稿読取手段によって読み取られた複数原稿分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段と、
印刷に用いる記録紙を、両面に印刷が可能な普通紙、又は片面のみに印刷が可能な再利用紙のいずれにするかの指示が外部操作によって入力される紙種入力手段と、
前記画像形成実行キーからの指示信号を受けると、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されているか否か、及び前記紙種入力手段で入力された紙種の指示を確認し、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力され、かつ、前記紙種入力手段で普通紙の指示が入力されている場合は、前記両面印刷手段で画像形成が行われ、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力され、かつ、前記紙種入力手段で再利用紙が入力されているときは、前記集約印刷手段で画像形成が行われるように制御する制御手段と
を備えたものである。
【0009】
これらの構成によれば、記録紙を節約するモードで印刷する場合には、普通紙で印刷するときは両面印刷とされ、再利用紙で印刷するときは集約印刷とされるため、記録紙として用いる用紙種(普通紙又は再利用紙)に応じた最適な印刷モード(両面印刷モード又は集約印刷モードのいずれが相応しいか)を操作者が判断する必要が無い。これにより、普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
複数頁分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
両面に印刷が可能な普通紙を給紙する普通紙給送手段と、
片面のみに印刷が可能な再利用紙を給紙する再利用紙給送手段と、
前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷を行うかの指示が外部操作によって入力される印刷モード入力手段と、
前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段による印刷の指示が入力されている場合には、前記普通紙給送手段から記録紙が給紙され、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷の指示が入力されている場合には、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御する制御手段と
を備えたものである。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、原稿を読み取る原稿読取手段と、
外部操作を受け付けて、画像形成を実行させるための指示信号を送出する画像形成実行キーと、
前記原稿読取手段によって読み取られた画像を記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
前記原稿読取手段によって読み取られた複数原稿分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
両面に印刷が可能な普通紙を給紙する普通紙給送手段と、
片面のみに印刷が可能な再利用紙を給紙する再利用紙給送手段と、
前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷を行うかの指示が外部操作によって入力される印刷モード入力手段と、
前記画像形成実行キーからの指示信号を受けると、前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷の指示が入力されているか否かを確認し、前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段による印刷の指示が入力されている場合は前記普通紙給送手段から記録紙が給紙され、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段によるの指示印刷が入力されている場合は前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御する制御手段と
を備えたものである。
【0012】
これらの構成によれば、両面印刷手段又は集約印刷で印刷を行う場合に、両面印刷のときは普通紙が給紙され、集約印刷のときは再利用紙が給紙されるため、印刷モードの別に応じた最適な記録紙を操作者が判断して設定する必要が無い。これにより、普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段を更に備え、
前記制御手段は、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されている場合であって、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷が入力されているときに、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御するものである。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置であって、記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かが外部操作によって入力される節約モード入力手段を更に備え、
前記制御手段は、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力されている場合であって、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷の指示が入力されているときに、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御するものである。
【0015】
これらの構成によれば、操作者が、記録紙を節約するモードで印刷するように設定した場合にのみ、集約印刷に再利用紙が用いられるため、操作者が集約印刷に普通紙と再利用紙のいずれを用いるかを、記録紙を節約するモードに設定するか否かで切り換えることができる。これにより、集約印刷に普通紙と再利用紙とを使い分けるときの操作性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の内部構成を概略的に示す側面図、図2は複合機の操作パネル部を示す図である。複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。この複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを有している。
【0017】
また、複合機1のフロント部には、操作パネル部47(図2)が設けられている。この操作パネル部47には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等を入力するためのテンキー472と、各種複写動作や各種節約モード(詳細は後述)の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部473と、表示部473で設定された設定内容等をリセットするリセットキー474と、実行中の印刷(画像形成)動作を停止させるためのストップキー475と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を切り換えるための機能切換キー477(コピーボタン4771、プリンタボタン4772、スキャナボタン4773及びファクシミリボタン4774からなる)等が備えられている。
【0018】
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52及び原稿読取スリット53とを備える。スキャナ部51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取るときは、原稿台52に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを制御部100(図3、詳細は後述)へ出力する。また、原稿給送部6により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部100へ出力する。
【0019】
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ(図略)、搬送ローラ(図略)等からなる原稿搬送機構63を備える。原稿搬送機構63は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図略)を備え、原稿の両面の画像を原稿読取スリット53を介してスキャナ部51から読取可能にしている。
【0020】
また、原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台52上面を開放することにより、原稿台52の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を操作者が載置できるようになっている。
【0021】
本体部2は、それぞれ用紙種(両面に印刷が可能な普通紙、片面のみに印刷が可能な再利用紙等)やサイズが異なる記録紙を収納する複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部40とを備える。なお、各給紙カセット461に収容されている用紙種及び用紙サイズは制御部100(図2)に記憶されており、操作者が印刷に用いる用紙種を設定すると、その用紙種が収容されている給紙カセット461から記録紙が給紙されるようになっている(詳細は後述)。
【0022】
記録部40は、スキャナ部51で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム43を露光する光学ユニット42と、感光体ドラム43上にトナー像を形成する現像部44と、感光体ドラム43上のトナー像を記録紙に転写する転写部41と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる定着部45と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられ、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463,464等とを備える。
【0023】
また、記録紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48に排出する。
【0024】
図3は複合機1の概略構成を示す機能ブロック図である。複合機1には、装置全体の動作制御を司る制御部100が備えられている。この制御部100には、露光ランプ511及びCCD512等からなる原稿画像の読み取りが可能なスキャナ部51と、給紙カセット461(図1)から記録部40に記録紙を搬送して、画像形成後の記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48まで搬送する用紙搬送部110,感光体ドラム43及び現像部44等からなる画像形成部111,転写部41,及び定着部45等で構成される記録部40とが接続されている。また、制御部100には、スキャナ部51で読み取られた文書データが一時的に保存される等の作業領域として使用される画像メモリ112と、大量の文書データを保存可能な記憶容量を有する大容量のHDD(内部記憶装置)113が接続されている。
【0025】
画像処理部120は、スキャナ部51による原稿読み取り時には、スキャナ部51から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像に変換し、画質を向上させる画像処理を施した後、圧縮画像に変換する。この圧縮画像は画像メモリ112に書き込まれる。制御部100は、画像メモリ112に書き込まれた圧縮画像を、文書管理の対象となるファイルデータとしてHDD113に格納する。また、登録文書のプリントアウト時には、HDD113又はネットワーク上の各コンピュータから、プリントアウト対象のファイルデータ(圧縮画像)が画像メモリ112に書き出され、画像処理部120は、当該圧縮されたファイルデータを伸張処理し、出力状態に応じた画像処理を施し、例えばレーザ露光の場合には、レーザ信号にアナログ変調する。このアナログ変調された信号に基づいて記録部40(画像形成部111)でプリントアウトが行われる。
【0026】
また、制御部100は、複合機1が実行可能な各機能を制御するスキャナコントローラ101,ファクシミリコントローラ102,コピーコントローラ103,プリンタコントローラ104及びネットワークコントローラ105として機能する。
【0027】
スキャナコントローラ101は、スキャナ部51の動作に必要な各部の動作制御を行うものである。ファクシミリコントローラ102は、ファクシミリ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、ファクシミリ通信に必要なデータの調整を行うファクシミリ通信部121を制御する。ファクシミリ通信部121には、データ送受信相手である相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)が備えられている。コピーコントローラ103は、コピー動作に必要な各部の動作制御を行うものである。
【0028】
プリンタコントローラ104は、プリンタ動作に必要な各部の動作制御を行うものである。このプリンタコントローラ104には、複数の信号線を用いて同時に数ビットまとめてデータを送るパラレル伝送で外部機器と接続するパラレルI/F部122と、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で外部機器と接続するシリアルI/F部123とが接続されている。
【0029】
ネットワークコントローラ105は、本複合機1とネットワーク上のコンピュータ等との間で行われるデータ送受信を制御するものである。ネットワークコントローラ105は、ネットワークI/F部124を介して外部とデータを送受信させる。
【0030】
また、上述した操作パネル部47も制御部100によって制御される。操作キー部470は、スタートキー471、テンキー472、リセットキー474と、ストップキー475、及び機能切換キー477等からなるものである。記録時に実行する節約モードの設定等は、操作者が操作パネル部47を操作することで行われる。
【0031】
さらに、制御部100は、操作者によって操作パネル部47(表示部473)から入力された節約モードで印刷を行うか否かの指示に基づいて、記録時に実行する画像形成モードの初期値を、節約モード又は通常印刷モード(詳細は後述)のいずれかに設定するモード初期値設定部106と、操作者によって操作パネル部47(表示部473)から入力された用紙種を記憶する用紙種記憶部107と、複合機1で実行される各種の画像形成モード(両面印刷、集約印刷、イレース、綴じ代、ドラフト印刷等)が記憶されている画像形成モード記憶部108としても機能する。
【0032】
管理用メモリ130は、HDD113及びネットワーク上のコンピュータに格納されている文書データの管理情報(文書名、保存先フォルダ、文書データ量等)や文書コード等が格納されるものである。
【0033】
図4は、複合機1で印刷モードを節約モードに設定する際に行われる処理を示すフローチャート、図5は節約モード設定画面が表示された表示部473を示す図である。複合機1は、記録時の記録紙消費量を低減するための節約モードとして、複数枚の原稿から読み取った画像を1枚の記録紙に集約して記録する集約モード、原稿から読み取った画像を記録紙の両面に記録して記録紙消費量を低減する両面記録モード等の設定登録が可能とされる。操作者が節約モードに設定することによって、印刷時には上記節約モードのいずれかのモードで印刷が行われる。以下に、かかる節約モードを設定する際に複合機1で行われる処理を説明する。
【0034】
操作パネル部47の機能切換キー477でコピーボタン4771が押下された場合は(S1でYES)、表示部473にコピー機能用の初期設定画面(図2)が表示される(S2)。なお、機能切換キー477でコピーボタン4771以外のボタンが押下された場合は(S1でNO)、押下されたボタンに設定されている各々の機能(プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能のいずれか)の処理に移る(S8)。
【0035】
表示部473にコピー機能用の初期設定画面が表示されている状態で、モード選択タブ4731が押下されると(S3でYES)、節約モード設定画面70が表示部473に表示される(S4)。この節約モード設定画面には、図5に示すように、節約モードに設定するか否かを案内するメッセージが表示される。この節約モード設定画面で、「設定する」ボタン702が押下された場合は(S5で「設定する」)、印刷時に実行される印刷モードが、節約モード(すなわち、両面印刷モード又は集約印刷モードでの印刷により記録紙消費量を節約するモード)に設定される(S6)。また、節約モード設定画面で、「設定なし」ボタン701が押下された場合は(S5で「設定なし」)、印刷時に実行される印刷モードが、通常印刷モード(すなわち、従来と同様に、操作者の操作通りの内容で印刷を実行するモード)に設定される(S7)。
【0036】
複合機1で記録時に使用する用紙種が設定される際の処理について説明する。図6は当該処理の流れを示すフローチャート、図7(a)(b)は用紙種設定画面を示す図である。表示部473にコピー機能用の初期設定画面(図2)が表示されている状態において、用紙種設定ボタン4732が押下されると(S11でYES)、図7(a)(b)に示す用紙種設定画面71が表示される(S12)。この用紙種設定画面71には、「普通紙」ボタン711、「再利用紙」ボタン712、「カラー紙」ボタン713、「厚紙」ボタン714、「上質紙」ボタン715が表示される。これら「普通紙」ボタン711等のいずれが押下されると(S13でYES)、そのボタンに表示されている用紙種(そのボタンに対応付けられている用紙種)が今回の印刷に使用する記録紙の種類として設定される(S14)。
【0037】
複合機1に備えられている各給紙カセット461に収容されている各用紙の種類は、各給紙カセット461毎に対応付けて記憶されている(この給紙カセット461と用紙種の対応付を記憶することは既知技術なので説明は省略)。上記用紙種設定画面71で用紙種が選択されると、制御部100は、今回の記録には、選択された用紙種の記録紙が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送されるように制御する。
【0038】
用紙種設定画面71でいずれかの用紙種を示すボタンが押下されると、押下されたボタンの色表示が反転して当該用紙種が選択されたことが表示され、「用紙種設定」表示部716には、当該種類の記録紙が収容されている給紙カセット461が表示される。例えば、「再利用紙」ボタン712が押下されると、「用紙種設定」表示部716に、再利用紙が収容されている給紙カセット461が「カセット2」としてが表示される(図7(a))。また、「普通紙」ボタン711が押下されると、「用紙種設定」表示部716には、普通紙が収容されている給紙カセット461が「カセット3」として表示される(図7(b))。
【0039】
次に、複合機1による印刷時の処理について説明する。図8は複合機1による印刷時の処理を示すフローチャートである。印刷時にユーザによってスタートキー471が押下されると(S21でYES)、今回の印刷で実行する印刷モードが、節約モードに設定されているか否かが判断される(S22)。節約モードでない場合は(S22でNO)、通常印刷モード(複合機1(制御部100)による最適な印刷モードを判断する処理が行われず、従来と同様に操作者の操作された通りの内容で印刷を実行するモード)で印刷が実行される(S26)。
【0040】
今回の印刷モードが節約モードに設定されている場合は(S22でYES)、今回の印刷に使用する記録紙の種類が普通紙又は再利用紙のいずれであるかが判断される(S23)。この処理における「普通紙」には、両面印刷が可能な用紙が全て含まれ、例えば、カラー紙、厚紙、上質紙等も「普通紙」と判断される。
【0041】
S23で用紙種が「普通紙」と判断された場合は(S23で普通紙)、上記「普通紙」が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送され(S24)、この記録紙に対する両面印刷が行われる(S25)。また、S23で用紙種が再利用紙と判断された場合は(S23で再利用紙)、再利用紙が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送され(S27)、この記録紙に集約印刷が行われる(S28)。
【0042】
上記処理を行うことによって、普通紙と再利用紙とを使い分けて節約モードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0043】
次に、複合機1による印刷時の処理について、他の実施形態を説明する。図9は当該処理を示すフローチャートである。この実施形態では、印刷実行前に操作者が設定した印刷モードの別に応じて、今回の記録時に使用する用紙種が決定されるものである。これにより、操作者が印刷モードに合わせて用紙種を設定する手間をなくすようにする。
【0044】
印刷時にユーザによってスタートキー471が押下されると(S31でYES)、今回の印刷のモードが節約モードに設定されているか否かが判断される(S32)。この節約モードの設定及び処理は、上記図4で説明したものと同様である。節約モードでない場合は(S32でNO)、通常印刷モード(複合機1(制御部100)による最適な印刷モードを判断する処理が行われず、従来と同様に操作者の操作された通りの内容で印刷を実行するモード)で印刷が実行される(S40)。
【0045】
今回の印刷モードが節約モードに設定されている場合は(S32でYES)、今回の印刷の印刷モードが両面印刷モード又は集約印刷モードのいずれに設定されているかが判断される(S33)。この印刷時の両面印刷モード又は集約モードの設定は、従来の画像形成装置で行われているように、印刷前に操作者が操作パネル部から所望の印刷形式を設定する場合と同様である。既知技術であるため、設定方法の説明は省略する。
【0046】
今回の印刷モードが両面印刷モードに設定されている場合は(S33で両面印刷)、今回の印刷に使用する記録紙が普通紙に設定され、普通紙が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送される(S35)。そして、この記録紙に両面印刷が実行される(S36)。なお、ここでの「普通紙」は、両面印刷が可能な用紙であれば、いわゆる普通紙の他、カラー紙、厚紙、上質紙等のいずれでも構わないが、今回の印刷に用いる記録紙(給紙カセット)を1つに定める必要があるため、ここでの「普通紙」には、カラー紙、厚紙、上質紙等を含まないものとする。
【0047】
また、今回の印刷モードが集約印刷モードに設定されている場合は(S33で集約印刷)、今回の印刷に使用する記録紙が再利用紙に設定され、再利用紙が収容されている給紙カセット461から記録紙が給送される(S38)。そして、この記録紙に集約印刷が実行される(S39)。
【0048】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態における、両面印刷モード又は集約印刷モードの別に応じて、記録に使用する記録紙を判別する処理(図9)では、操作者によって節約モードに設定されている場合にのみ当該記録紙判別が行われるが、節約モードに設定されていなくても、両面印刷モードが設定されている場合には普通紙での記録が行われ、集約印刷が行われている場合には再利用紙での記録が行われるようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置を、コピー機能,プリンタ機能,ファクス機能を有する複合機1として説明しているが、本発明に係る画像形成装置はこれに限定されるものではなく、いわゆるコピー機、プリンタ等の単一機能のみを有する装置であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上のように請求項1及び請求項4に記載の発明によれば、記録紙を節約するモードで印刷する場合には、普通紙で印刷するときは両面印刷とされ、再利用紙で印刷するときは集約印刷とされるため、記録紙として用いる用紙種(普通紙又は再利用紙)に応じた最適な印刷モード(両面印刷モード又は集約印刷モードのいずれが相応しいか)を操作者が判断する必要が無い。これにより、普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0051】
また、請求項2及び請求項5に記載の発明によれば、両面印刷手段又は集約印刷で印刷を行う場合に、両面印刷のときは普通紙が給紙され、集約印刷のときは再利用紙が給紙されるため、印刷モードの別に応じた最適な記録紙を操作者が判断して設定する必要が無い。これにより、普通紙と再利用紙とを使い分けて、記録紙を節約するモードで印刷を行う場合の操作性が向上し、誤操作によるミスプリントの発生を防止することができる。
【0052】
また、請求項3及び請求項6に記載の発明によれば、操作者が、記録紙を節約するモードで印刷するように設定した場合にのみ、集約印刷に再利用紙が用いられるため、操作者が集約印刷に普通紙と再利用紙のいずれを用いるかを、記録紙を節約するモードに設定するか否かで切り換えることができる。これにより、集約印刷に普通紙と再利用紙とを使い分けるときの操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の内部構成を概略的に示す側面図である。
【図2】複合機の操作パネル部を示す図である。
【図3】複合機の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図4】複合機で印刷モードを節約モードに設定する際に行われる処理を示すフローチャートである。
【図5】節約モード設定画面が表示された表示部を示す図である。
【図6】複合機で記録時に使用する用紙種が設定される際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】(a)(b)は用紙種設定画面を示す図である。
【図8】複合機による印刷時の処理を示すフローチャートである。
【図9】複合機による印刷時の処理の他の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複合機(画像形成装置)
40 記録部(両面印刷手段、集約印刷手段)
47 操作パネル部(節約モード入力手段、紙種入力手段、印刷モード入力手段)
461 給紙カセット(普通紙給送手段、再利用紙給送手段)
471 スターキー(画像形成実行キー)
473 表示部(節約モード入力手段、紙種入力手段、印刷モード入力手段)
5 原稿読取部(原稿読取手段)
100 制御部(制御手段)
Claims (6)
- 記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
複数頁分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段と、
印刷に用いる記録紙を、両面に印刷が可能な普通紙又は片面のみに印刷が可能な再利用紙のいずれにするかの指示が外部操作によって入力される紙種入力手段と、
前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されている場合、前記紙種入力手段で普通紙の指示が入力されているときは前記両面印刷手段で画像形成が行われ、前記紙種入力手段で再利用紙の指示が入力されているときは前記集約印刷手段で画像形成が行われるように制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
複数頁分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
両面に印刷が可能な普通紙を給紙する普通紙給送手段と、
片面のみに印刷が可能な再利用紙を給紙する再利用紙給送手段と、
前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷を行うかの指示が外部操作によって入力される印刷モード入力手段と、
前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段による印刷の指示が入力されている場合には、前記普通紙給送手段から記録紙が給紙され、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷の指示が入力されている場合には、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段を更に備え、
前記制御手段は、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されている場合であって、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷が入力されているときに、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 原稿を読み取る原稿読取手段と、
外部操作を受け付けて、画像形成を実行させるための指示信号を送出する画像形成実行キーと、
前記原稿読取手段によって読み取られた画像を記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
前記原稿読取手段によって読み取られた複数原稿分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かの指示が外部操作によって入力される節約モード入力手段と、
印刷に用いる記録紙を、両面に印刷が可能な普通紙、又は片面のみに印刷が可能な再利用紙のいずれにするかの指示が外部操作によって入力される紙種入力手段と、
前記画像形成実行キーからの指示信号を受けると、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードが入力されているか否か、及び前記紙種入力手段で入力された紙種の指示を確認し、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力され、かつ、前記紙種入力手段で普通紙の指示が入力されている場合は、前記両面印刷手段で画像形成が行われ、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力され、かつ、前記紙種入力手段で再利用紙が入力されているときは、前記集約印刷手段で画像形成が行われるように制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 原稿を読み取る原稿読取手段と、
外部操作を受け付けて、画像形成を実行させるための指示信号を送出する画像形成実行キーと、
前記原稿読取手段によって読み取られた画像を記録紙の両面に印刷する両面印刷手段と、
前記原稿読取手段によって読み取られた複数原稿分の画像を集約して印刷する集約印刷手段と、
両面に印刷が可能な普通紙を給紙する普通紙給送手段と、
片面のみに印刷が可能な再利用紙を給紙する再利用紙給送手段と、
前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷を行うかの指示が外部操作によって入力される印刷モード入力手段と、
前記画像形成実行キーからの指示信号を受けると、前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段又は集約印刷手段のいずれによる印刷の指示が入力されているか否かを確認し、前記印刷モード入力手段で前記両面印刷手段による印刷の指示が入力されている場合は前記普通紙給送手段から記録紙が給紙され、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段によるの指示印刷が入力されている場合は前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録紙を節約するモードで印刷を行うか否かが外部操作によって入力される節約モード入力手段を更に備え、
前記制御手段は、前記節約モード入力手段で記録紙を節約するモードでの印刷の指示が入力されている場合であって、前記印刷モード入力手段で前記集約印刷手段による印刷の指示が入力されているときに、前記再利用紙給送手段から記録紙が給紙されるように制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP2386906A2 (en) | 2010-05-10 | 2011-11-16 | Murata Machinery, Ltd. | Document reading apparatus and document reading method |
JP2015210354A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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2003
- 2003-02-17 JP JP2003038570A patent/JP2004246283A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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