JP4978491B2 - 電源システムおよび素子故障検出方法 - Google Patents

電源システムおよび素子故障検出方法 Download PDF

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本発明は、並列に接続された複数の電源装置からなる電源システムに関する。
図8は一般的な電源システムの構成を示すブロック図である。電源システムは電源装置11と電源装置12とを有している。図8を参照すると、電源装置11と電源装置12は同一の構成を有している。ここでは、電源装置11の構成について説明する。
電源装置11の入力端子は電源から電力の供給を受ける電源線14を介して電源に接続される。電源装置11の出力端子と電源装置12の出力端子は、負荷装置13への電力供給のための給電線16に共通に接続されている。このように複数の電源装置を配線により並列に接続することを、ワイヤードオア接続と呼ぶ。複数の電源装置がワイヤードオア接続された電源システムでは、OR回路の論理のような出力動作となるため、いずれかの電源装置に故障が発生しても他の電源装置により一定の電圧を負荷に供給することが可能である。
電源装置11は逆流防止用のオアダイオード111と電圧変換安定化回路112とを有している。
電圧変換安定化回路112の入力端子は電源線14を介して電源に接続される。オアダイオード111の一端(アノード側)は電圧変換安定化回路112の出力端子に接続され、オアダイオード111のもう一端(カソード側)は給電線16を介して負荷装置13に接続される。
電圧変換安定化回路112は、電源からの入力電圧を予め定められた電圧に変換し、オアダイオード111を介して変換した電圧を負荷装置13に供給する。
この電源システムでは、例えば、電圧変換安定化回路112によって負荷装置13への電圧供給が行なわれている場合に、オアダイオード111に故障が発生した場合は、電圧変換安定化回路112に代わり、電圧変換安定化回路122が負荷装置13に電圧を供給する。このように、冗長系の電源システムを構築することが可能である。
上述した電源システムにおいて、オアダイオード111,121のいずれかに故障が発生した場合は、その故障を、できるだけ早く検出して、オアダイオードを交換する必要がある。
特許文献1には、オアダイオードの故障を検出することのできる電源システムが開示されている。特許文献1に記載された電源システムは電源制御回路と、第1の電源装置と、第2の電源装置と、を有している。第1の電源装置と第2の電源装置は、制御線を介して電源制御回路と接続され、また、給電線を介してワイヤードオア接続される。
第1の電源装置には、第1の電位差検出回路と、第1の出力電圧検出回路と、第1の出力電圧マージン制御回路と、出力端子に接続される逆流防止用の第1のオアダイオードと、が設けられている。第2の電源装置には、第2の電位差検出回路と、第2の出力電圧検出回路と、第2の出力電圧マージン制御回路と、出力端子に接続される逆流防止用の第2のオアダイオードと、が設けられている。
第1の出力電圧マージン制御回路は負荷装置に供給される電圧値を指示する。第1の電位差検出回路は第1のオアダイオードの両端の電位差を検出する。第1の出力電圧検出回路は、負荷装置に供給される出力電圧を検出する。電源制御回路は、第1の電位差検出回路で検出された結果と第1の出力電圧検出回路で検出された結果に基づいて第1のオアダイオードにオープン故障あるいはショート故障が発生しているか否かを判定する。なお、第2の電源装置のついても第1の電源装置と同様の動作が行なわれる。
ここでは、電源制御回路が第1のオアダイオードにショート故障が発生しているか否かを判定する動作について具体的に説明する。第1の電位差検出回路が第1のオアダイオードの電位差を検出できず、かつ、第2の電位差検出回路が第2のオアダイオードの電位差を検出できない場合、電源制御回路は第1のオアダイオードまたは第2のオアダイオードのいずれかにショート故障が発生していると認識する。電源制御回路がショート故障の発生を認識すると、第1の出力電圧マージン制御回路は電圧値の増加を指示し、指示された電圧値で負荷装置への電圧供給が開始される。その際、第1の出力電圧検出回路は負荷装置に供給される電圧を監視する。そして、第1の電位差検出回路で電位差が検出され、かつ、第1の出力電圧検出回路で増加させた電圧値が検出されれば、電源制御回路は、第1のオアダイオードが正常であると判定し、そうでなければ第1のオアダイオードにショート故障が発生していると判定する。
特開平3−103044号公報
上述したように特許文献1に記載された電源システムにおいては、オアダイオードの故障を検出することができる。
しかしながら、特許文献1に記載された電源システムの構成では、各電源装置に電位差検出回路、出力電圧検出回路、出力電圧マージン制御回路が必要となる。そのため、これらの回路の分だけコストが増加してしまうという問題点があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、コストを削減できる電源システムおよび素子故障検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電源システムは、
一定の電圧を出力する複数の電圧変換安定化部を備え、これら電圧変換安定化部の出力ラインが電流の流れる方向を制限するための素子を介して並列に接続された電源システムであって、
前記複数の電圧変換安定化部の出力ラインが共通に接続されたラインに接続され、前記複数の電圧変換安定化部の出力電圧を個別に制御して、該ラインに供給される電圧を検出する故障検出部を有し、
前記故障検出部は、前記複数の電圧変換安定化部のそれぞれについて、該電圧変換安定化部の出力電圧が変化するよう指示し、該指示前に検出した電圧と該指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた差分と異なる場合に、該電圧変換安定化部の出力ラインに設けられた前記素子が故障していると判定する。
また、本発明の素子故障検出方法は、
一定の電圧を出力する複数の電圧変換安定化部を備え、これら電圧変換安定化部の出力ラインが電流の流れる方向を制限するための素子を介して並列に接続された電源システムにおいて、それぞれの素子の故障を検出するための素子故障検出方法であって、
前記複数の電圧変換安定化部の出力ラインが共通に接続されたラインに供給された電圧を監視し、
前記複数の電圧変換安定化部のそれぞれについて、該電圧変換安定化部の出力電圧が変化するように個別に指示し、
前記指示前に前記ラインにて検出された電圧と前記指示後に前記ラインにて検出された電圧との差分が予め定められた差分と異なる場合に、前記指示の対象とされた電圧変換安定化部の出力ラインに設けられた前記素子に故障が発生していると判定する。
本発明によれば、電位差検出回路、出力電圧検出回路、出力電圧マージン制御回路を設ける必要がないので、コストを削減することができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の本実施形態における電源システムの構成を示すブロック図である。電源システムは電源装置1,2と検出装置4とを有している。
電源装置1の入力端子は電源線14を介して電源に接続される。電源装置2の入力端子は電源線15を介して電源に接続される。また、電源装置1および電源装置2の出力端子は、給電線16を介してワイヤードオア接続される。検出装置4の入力端子は給電線16に接続される。また、電源装置1の制御用の入力端子と検出装置4の出力端子とは、電圧値を制御するための制御線18を介して接続される。電源装置2の制御用の入力端子と検出装置4の出力端子とは制御線17を介して接続される。第1のオアダイオードが電源装置1の出力ラインに設けられ、第2のオアダイオードが電源装置2の出力ラインに設けられる。これら、第1のオアダイオードと第2のオアダイオードは、逆流を防止するための素子である。
電源装置1,2は負荷装置3に一定の電圧を供給する。検出装置4は電圧値の増減を指示するマージン信号を電源装置1,2のそれぞれに送信する。電源装置1,2は、検出装置4からマージン信号を受信すると、マージン信号に基づいて電圧を変化させ、変化後の電圧を負荷装置3に供給する。検出装置4は、電源装置1,2のそれぞれから供給された変化前の電圧と変化後の電圧との差分と、予め定められた推定差分と、を比較し、各電源装置1,2の出力ラインに挿入されているオアダイオードが正常であるか否かを判定する。
なお、マージン信号には、マージンノーマル信号、電圧値を増加させるマージンアップ信号、電圧値を減少させるマージンダウン信号が含まれる。マージンノーマル信号とは、電源装置の出力電圧を所定の電圧(ノーマル電圧)に維持させるための信号である。
また、推定差分には、アップ用の推定差分とダウン用の推定差分とがある。アップ用の推定差分とは、オアダイオードが正常なときに、検出装置4から電源装置1,2にマージンノーマル信号を送信して検出装置4で得られる電圧(以下「ノーマル電圧」という)と、検出装置4から電源装置1,2にマージンアップ信号を送信して検出装置4で得られる電圧と、の差分である。ダウン用の推定差分とは、ノーマル電圧と検出装置4から電源装置1,2にマージンダウン信号を送信して検出装置4で得られる電圧と、の差分である。
以下、検出装置4が電源装置1の出力ラインに挿入されているオアダイオードの故障を検出する動作の一例を説明する。なお、電源装置2の出力ラインに挿入されているオアダイオードについても、検出装置4は同様の検出動作によってオアダイオードの故障を検出することができる。
第1のオアダイオードのオープン故障を検出する場合、検出装置4はマージンアップ信号を電源装置1に送信すると共にマージンノーマル信号を電源装置2に送信する。検出装置4は、負荷装置3に供給された電圧を検出し、ノーマル電圧とマージンアップ信号に基づいた電圧との差分が予め定められたアップ用の推定差分と異なっていれば、第1のオアダイオードにオープン故障が発生していると判定する。
第1のオアダイオードのショート故障を検出する場合、検出装置4はマージンダウン信号を電源装置1に送信すると共にマージンノーマル信号を電源装置2に送信する。検出装置4は、負荷装置3に供給された電圧を検出し、ノーマル電圧とマージンダウン信号に基づいた電圧との差分が予め定められたダウン用の推定差分と異なっていれば、第1のオアダイオードにショート故障が発生していると判定する。
次に、本実施形態の電源システムの具体的な構成および動作を説明する。
図2は本実施形態における電源システムの構成を詳細に示すブロック図である。電源装置1と電源装置2は同一の構成を有している。ここでは、電源装置1の構成について説明する。
電源装置1は、電圧変換安定化回路100と、電流の流れる方向を制限する素子である逆流防止用のオアダイオード101と、を有している。負荷装置3は負荷部300と電源制御回路301と、を有している。
電圧変換安定化回路100の入力端子は電源に接続される。オアダイオード101の一端(アノード側)は電圧変換安定化回路100の出力端子に接続され、オアダイオード101のもう一端(カソード側)は負荷装置3に接続される。
電圧変換安定化回路100は、入力電圧を予め定められた電圧に変換し、オアダイオード101を介して変換した電圧を負荷部300に供給する。
電圧変換安定化回路100は、負荷部300に供給される電圧の一部が帰還入力されるように構成されている。この電圧変換安定化回路100では、一定の出力電圧が得られる制御が行なわれている。
具体的には、電圧変換安定化回路100は、比較回路(不図示)、パルス幅変調回路(不図示)、三角波発振回路(不図示)、電源からの電圧を制御するスイッチング素子(不図示)、基準電圧生成回路(不図示)などを有している。比較回路は、基準電圧と帰還入力した電圧を入力とし、帰還入力した電圧と基準電圧との差を検出する。パルス幅変調回路は、比較回路で検出された差で三角波発振回路からの三角波信号を変調し、変調した三角波信号をスイッチング素子に出力することによって、スイッチング素子の動作を制御する。これによって、一定の出力電圧が得られる。
また、電圧変換安定化回路100は、電源制御回路301からマージン信号を受信すると、オアダイオード101を介してマージン信号に基づいた電圧を負荷部300に供給する。
具体的には、基準電圧生成回路は、電源制御回路301からマージンノーマル信号を受信すると、基準電圧の増減を行なわずに比較回路に基準電圧を供給する。基準電圧生成回路は、電源制御回路301からマージンアップ信号を受信すると、基準電圧を増加させて比較回路に増加させた基準電圧を供給する。また、基準電圧生成回路は、電源制御回路301からマージンダウン信号を受信すると、基準電圧を減少させて比較回路に減少させた基準電圧を供給する。
なお、基準電圧生成回路で生成される電圧値の範囲は、負荷装置3に設けているIC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)などが故障しない範囲内である。例えば、この範囲は、通常電源装置1,2から負荷装置3に供給される電圧値の±5パーセント以内である。
また、電源制御回路301から電源装置1,2へのマージン信号の送信は、電源システムの電源投入時に行なわれるようにしてもよいし、電源システムの電源投入後にも定期的に行なわれるようにしてもよい。
次に、負荷装置3の構成について詳細に説明する。
負荷部300は、電圧変換安定化回路100,200からの電圧を入力とする。
電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100,200から負荷部300に供給される電圧を監視して検出する回路であり、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100,200のそれぞれにマージンノーマル信号を送信し、負荷部300に供給されるノーマル電圧を検出する。電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100にマージンアップ信号を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンノーマル信号を送信し、負荷部300に供給された電圧とノーマル電圧との差分に基づいてオアダイオード101のオープン故障を検出する。また、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100にマージンダウン信号を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンノーマル信号を送信し、負荷部300に供給された電圧とノーマル電圧との差分に基づいてオアダイオード101のショート故障を検出する。
具体的には、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100,200のそれぞれにマージンノーマル信号を送信する。電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100,200のいずれかから負荷部300に供給されたノーマル電圧を検出すると、検出したノーマル電圧をメモリーなどの記憶部(不図示)に記憶する。なお、記憶部には、アップ用の推定差分とダウン用の推定差分が予め記憶されているものとする。
続いて、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100にマージンアップ信号を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンノーマル信号を送信し、負荷部300に供給された電圧を検出する。そして、電源制御回路301は、ノーマル電圧と検出した出力電圧との差分を算出し、算出した差分と記憶部に記憶されている推定差分とを比較する。比較した結果、電源制御回路301は、算出した差分と推定差分とが一致していれば、オアダイオード101が正常であると判定する。比較した結果、電源制御回路301は、算出した差分と推定差分とが一致していなければ、オアダイオード101にオープン故障が発生していると判定する。電源制御回路301は、オアダイオード101にオープン故障が発生していると判定した場合、異常である旨をディスプレイ(不図示)に表示させ、あるいは、警告ランプの点灯動作を制御することによって、ユーザに異常を知らせる。
また、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100にマージンダウン信号を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンノーマル信号を送信し、負荷部300に供給された電圧を検出する。そして、電源制御回路301は、ノーマル電圧と検出した出力電圧との差分を算出し、算出した差分と記憶部に記憶されている推定差分とを比較する。
比較した結果、電源制御回路301は、算出した差分と推定差分が一致していれば、オアダイオード101が正常であると判定する。比較した結果、電源制御回路301は、算出した差分と推定差分とが一致していなければ、オアダイオード101にショート故障が発生していると判定する。電源制御回路301は、オアダイオード101にショート故障が発生していると判定した場合、異常である旨をディスプレイ(不図示)に表示させあるいは警告ランプの点灯動作を制御することによって、ユーザに異常を知らせる。
図3は、オアダイオード101が正常なときの電源制御回路301での検出結果とオアダイオード101が故障しているときの電源制御回路301での検出結果を示す図である。
図3Aは正常時と故障時に電源制御回路301で検出される電圧を示す図である。図3Aには、電圧変換安定化回路100,200が負荷部300に供給する電圧と、電源制御回路301が検出する電圧とが示されている。
図3Aの状態Aは、電源制御回路301がマージンノーマル信号を電圧変換安定化回路100,200に送信した状態である。
オアダイオード101,201がともに正常である場合は、電源制御回路301は電圧(Vo)を検出する。
オアダイオード101にオープン故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100は負荷部300に電圧を供給できず、電圧変換安定化回路200が負荷部300に電圧を供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo)を検出する。
オアダイオード101にショート故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100は、ノーマル電圧(Vo)に電圧降下分(Vd)を加えた電圧(Vo+Vd)を負荷部300に供給する。これは、オアダイオードが正常な場合には、オアダイオード自体の抵抗分によって電圧降下(Vd)が起こるが、オアダイオードにショート故障が発生すると、抵抗分による電圧降下が起こらない。そのため、ノーマル電圧(Vo)に電圧降下分を加えた電圧(Vd+Vm)が負荷部300に供給されることになる。
また、電圧変換安定化回路200は電圧(Vo)を負荷部300に供給する。この場合、電圧変換安定化回路100,200から負荷部300に供給される電圧のうち大きい電圧が実際に負荷部300に供給される。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo+Vd)を検出する。
状態Bは、電源制御回路301が電圧変換安定化回路100にマージンアップ信号(+Vm)を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンノーマル信号を送信した状態である。
電圧変換安定化回路100は、ノーマル電圧(Vo)に電源制御回路301から指示された値(+Vm)を加えた電圧(Vo+Vm)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は電圧(Vo)を負荷部300に供給する。
オアダイオード101,201がともに正常である場合は、電圧変換安定化回路100,200から供給される電圧のうち大きい電圧が負荷部300に供給される。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo+Vm)を検出する。
オアダイオード101にオープン故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100は負荷部300に電圧を供給することができず、電圧変換安定化回路200が電圧を負荷部300に供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo)を検出する。
オアダイオード101にショート故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100は、ノーマル電圧(Vo)にオアダイオード101の電圧降下分(Vd)と電源制御回路301から指示された値(Vm)とを加えた電圧(Vo+Vd+Vm)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は電圧(Vo)を負荷部300に供給する。この場合、電圧変換安定化回路100,200から供給される電圧のうち大きい電圧が負荷部300に供給される。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路100からの電圧値(Vo+Vd+Vm)を検出する。
状態Cは、電源制御回路301が電圧変換安定化回路100にマージンノーマル信号を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンアップ信号(+Vm)を送信した状態である。
オアダイオード101、201がともに正常である場合には、電圧変換安定化回路100は負荷部300に電圧(Vo)を供給する。また、電圧変換安定化回路200はノーマル電圧(Vo)に電源制御回路301から指示された値(Vm)を加えた電圧(Vo+Vm)を負荷部300に供給する。この場合、電源制御回路301は電圧の高い電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo+Vm)を検出する。
オアダイオード101にオープン故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100は負荷部300に電圧を供給できず、電圧変換安定化回路200が負荷部300に電圧を供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo+Vm)を検出する。
オアダイオード101にショート故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100は、ノーマル電圧(Vo)にオアダイオード101の電圧降下分(Vd)を加えた電圧(Vo+Vd)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は電圧(Vo+Vm)を負荷部300に供給する。この場合、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo+Vd)と電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo+Vm)のうち高い電圧を検出する。
状態Dは、電源制御回路301が電圧変換安定化回路100にマージンダウン信号(−Vm)を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンノーマル信号を送信した状態である。
オアダイオード101,201がともに正常である場合は、電圧変換安定化回路100は、電源制御回路301によって指示された値(Vm)をノーマル電圧(Vo)から減少させた電圧(Vo−Vm)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は負荷部300に電圧(Vo)を供給する。この場合、この場合、電圧変換安定化回路100,200から負荷部300に供給される電圧のうち大きい電圧が実際に負荷部300に供給される。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo)を検出する。
オアダイオード101でオープン故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100は負荷部300に電圧を供給できず、電圧変換安定化回路200が負荷部300に電圧を供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo)を検出する。
オアダイオード101にショート故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100は、ノーマル電圧(Vo)にオアダイオード101の電圧降下分(Vd)を加えた電圧(Vo+Vd)から、電源制御回路301によって指示された電圧(Vm)を減じた電圧(Vo+Vd−Vm)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は電圧(Vo)を負荷部300に供給する。この場合、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo+Vd−Vm)と電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo)のいずれか高い電圧を検出する。
状態Eは電源制御回路301が電圧変換安定化回路100にマージンノーマル信号を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンダウン信号(−Vm)を送信した状態である。
オアダイオード101,201がともに正常である場合、電圧変換安定化回路100は電圧(Vo)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は、ノーマル電圧(Vo)から電源制御回路301によって指示された電圧(Vm)を減じた電圧(Vo−Vm)を負荷部300に供給する。この場合、電圧変換安定化回路100,200から負荷部300に供給される電圧のうち大きい電圧が実際に負荷部300に供給される。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo)を検出する。
オアダイオード101にオープン故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合、電圧変換安定化回路100は負荷部300に電圧を供給できず、電圧変換安定化回路200が負荷部300に供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo−Vm)を検出する。
オアダイオード101にショート故障が発生しており、オアダイオード201が正常である場合は、電圧変換安定化回路100はノーマル電圧(Vo)にオアダイオード101の電圧降下分(Vd)を加えた電圧(Vo+Vd)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は、ノーマル電圧(Vo)から電源制御回路301によって指示された電圧(Vm)を減じた電圧(Vo−Vm)を負荷部300に供給する。この場合、電圧変換安定化回路100,200から負荷部300に供給される電圧のうち大きい電圧が実際に負荷部300に供給される。そのため、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo+Vd)を検出する。
図3Bはオアダイオード101の正常時と故障時に電源制御回路301で算出される差分を示す図である。電源制御回路301は、検出した差分が推定差分でなければ、オアダイオード101に故障が発生していると判定する。
まず、推定差分について説明する。正常時の状態Aのときの電圧(Vo)と状態Bのときの電圧(Vo+Vm)との差分は(Vm)である。正常時の状態Aのときの電圧(Vo)と状態Cのときの電圧(Vo+Vm)との差分は(Vm)である。正常時の状態Aのときの電圧(Vo)と状態Dのときの電圧(Vo)との差分は(0)である。正常時の状態Aのときの電圧(Vo)と状態Eのときの電圧(Vo)との差分は(0)である。
次に、オアダイオード101でオープン故障が発生しているときに電源制御回路301で検出される差分について説明する。
オープン故障時における状態Aのときの電圧(Vo)と状態Bのときの電圧(Vo)との差分は(0)となる。オープン故障時における状態Aのときの電圧(Vo)と状態Cのときの電圧(Vo+Vm)との差分は(Vm)となる。オープン故障時における状態Aのときの電圧(Vo)と状態Dのときの電圧(Vo)との差分は(0)となる。オープン故障時における状態Aのときの電圧(Vo)と状態Eのときの電圧(Vo−Vm)との差分は(Vm)となる。
この場合、この差分が推定差分と異なっている状態Bと状態Eのときに、電源制御回路301はオアダイオード101にオープン故障が発生していると判定できる。
次に、オアダイオード101でショート故障が発生しているときに電源制御回路301で検出される差分について説明する。
ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Bのときの電圧(Vo+Vd+Vm)との差は(Vm)となる。ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Cのときの電圧(Vo+Vd)との差分は(0)となる。ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Dのときの電圧(Vo+Vd−Vm)との差分は(Vm)である。ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Dのときの電圧(Vo)との差分は(Vd)である。ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Bのときの電圧(Vo+Vd)との差分は(0)となる。
この場合、この差分が推定差分と異なっている状態Cと状態Dのときに、電源制御回路301はオアダイオード101にショート故障が発生していると判定できる。
図4は、オアダイオード201が正常なときに電源制御回路301で検出される結果をとオアダイオード201が故障しているときに電源制御回路301で検出される結果を示す図である。
図4Aは、正常時と故障時に電源制御回路301で検出される電圧を示す図である。図4Aには、電圧変換安定化回路100,200が負荷部300に供給する電圧と、電源制御回路301が検出する電圧とが示されている。
オアダイオード101,201がともに正常なときには、図3Aで示したときと同様の電圧を電源制御回路301は検出する。
図4Aの状態Aは、電源制御回路301がマージンノーマル信号を電圧変換安定化回路100,200に送信した状態である。この場合、図3Aで示したときと同様の電圧を電源制御回路301は検出する。
状態Bは、電源制御回路301が電圧変換安定化回路100にマージンアップ信号(+Vm)を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンノーマル信号を送信した状態である。
オアダイオード101が正常であり、オアダイオード201にオープン故障が発生している場合は、電圧変換安定化回路200は負荷部300に電圧を供給できず、電圧変換安定化回路100が負荷部300に電圧(Vo+Vm)を供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo+Vm)を検出する。
オアダイオード101が正常であり、オアダイオード201にショート故障が発生している場合は、電圧変換安定化回路100は、電源制御回路301によって指示された電圧(Vm)をノーマル電圧(Vo)に加えて、加えた電圧(Vo+Vm)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は、ノーマル電圧(Vo)に電圧降下分(Vd)を加えた電圧(Vo+Vd)を負荷部300に供給する。この場合、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo+Vm)あるいは電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo+Vd)のうち高い電圧を検出する。
状態Cは、電源制御回路301が電圧変換安定化回路100にマージンノーマル信号を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンアップ信号(+Vm)を送信した状態である。
オアダイオード101が正常であり、オアダイオード201にオープン故障が発生している場合は、電圧変換安定化回路200は負荷部300に電力を供給できず、電圧変換安定化回路100が負荷部300に電圧を供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo)を検出する。
オアダイオード101が正常であり、オアダイオード201にショート故障が発生している場合は、電圧変換安定化回路100は電圧(Vo)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は、ノーマル電圧(Vo)にオアダイオード201の電圧降下分(Vd)と電源制御回路301によって指示された値(Vm)とを加えた電圧(Vo+Vd+Vm)を負荷部300に供給する。この場合、電圧変換安定化回路100,200から供給される電圧のうち大きい電圧が負荷部300に供給される。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路200からの電圧値(Vo+Vd+Vm)を検出する。
状態Dは、電源制御回路301が電圧変換安定化回路100にマージンダウン信号(−Vm)を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンノーマル信号を送信した状態である。
オアダイオード101が正常であり、オアダイオード201にオープン故障が発生している場合は、電圧変換安定化回路200は電圧を負荷部300に供給できず、電圧変換安定化回路100が電圧を負荷部300に供給する。この場合、電圧変換安定化回路100は、ノーマル電圧(Vo)から電源制御回路301によって指示された電圧(Vm)をノーマル電圧(Vo)から減じた電圧(Vo−Vm)を負荷部300に供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo−Vm)を検出する。
オアダイオード101が正常であり、オアダイオード201にショート故障が発生している場合は、電圧変換安定化回路100は、電源制御回路301によって指示された電圧(Vm)をノーマル電圧(Vo)から減じた電圧(Vo−Vm)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は、ノーマル電圧(Vo)にオアダイオード201の電圧降下分(Vd)を加えた電圧(Vo+Vd)を負荷部300に供給する。電圧変換安定化回路100,200から負荷部300に供給される電圧のうち大きい電圧が実際に負荷部300に供給される。そのため、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo+Vd)となる。
状態Eは、電源制御回路301が電圧変換安定化回路100にマージンノーマル信号を送信すると共に電圧変換安定化回路200にマージンダウン信号(−Vm)を送信した状態である。
オアダイオード101が正常であり、オアダイオード201でオープン故障が発生している場合は、電圧変換安定化回路200は負荷部300に電圧を供給できず、電圧変換安定化回路100が負荷部300に電圧を供給する。そのため、電源制御回路301は電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo)を検出する。
オアダイオード101が正常であり、オアダイオード201にショート故障が発生している場合は、電圧変換安定化回路100は電圧(Vo)を負荷部300に供給する。また、電圧変換安定化回路200は、ノーマル電圧(Vo)にオアダイオード201の電圧降下分(Vd)を加え、加えた電圧(Vo+Vm)から電源制御回路301によって指示された電圧(Vm)を減じた電圧(Vo+Vd−Vm)を負荷部300に供給する。この場合、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100からの電圧(Vo)と電圧変換安定化回路200からの電圧(Vo+Vd−Vm)とのいずれか高い電圧を検出する。
図4Bはオアダイオード201の正常時と故障時に電源制御回路301で算出される差分を示す図である。電源制御回路301は、検出した差分が推定差分でなければ、オアダイオード201に故障が発生していると判定する。
推定差分は図3Bで示した差分と同じである。
オアダイオード201でオープン故障が発生しているときに電源制御回路301で検出される差分について説明する。
オープン故障時における状態Aのときの電圧(Vo)と状態Bのときの電圧(Vo+Vm)との差分は(Vm)となる。オープン故障時における状態Aのときの電圧(Vo)と状態Cのときの電圧(Vo)との差分は(0)となる。オープン故障時における状態Aのときの電圧(Vo)と状態Dのときの電圧(Vo−Vm)との差分は(Vm)となる。オープン故障時における状態Aのときの電圧(Vo)と状態Eのときの電圧(Vo)との差分は(0)となる。
この場合、この差分が推定差分と異なっている状態Cと状態Dのときに、電源制御回路301はオアダイオード201にオープン故障が発生していると判定できる。
次に、オアダイオード201でショート故障が発生しているときに電源制御回路301で検出される差分について説明する。
ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Bのときの電圧(Vo+Vd+Vm)との差は(Vm)となる。ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Cのときの電圧(Vo+Vd)との差分は(0)となる。ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Dのときの電圧(Vo+Vd)との差分は(0)となる。ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Eのときの電圧(Vo+Vd−Vm)との差分は(Vm)である。ショート故障時における状態Aのときの電圧(Vo+Vd)と状態Eのときの電圧(Vo)との差分は(Vd)である。
この場合、この差分が推定差分と異なっている状態Bと状態Eのときに、電源制御回路301はオアダイオード201にショート故障が発生していると判定できる。
以上説明したように、本実施形態においては、電源制御回路301が電圧変換安定化回路100,200のそれぞれについて、その出力電圧が変化するよう指示し、指示に基づいた出力電圧が負荷部300に供給される。電源制御回路301は、指示前の電圧と指示後の電圧の差分が予め設定された推定差分と異なる場合に、当該処理が行なわれた電圧変換安定化回路の出力ラインに挿入されたダイオードが故障したと判定する。このような構成によれば、特許文献1に記載のシステムのように、各電源装置に電位差検出回路、出力電圧検出回路、出力電圧マージン制御回路を設ける必要がないので、コストを削減することができる。
また、本実施形態では、負荷装置3の内部に電源制御回路301を備える構成を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明は負荷装置3の外部に電源制御回路を備える構成にしてもよい。これによれば、負荷装置3に搭載されている電源制御回路301の負荷を軽減することができる。
また、本発明によれば、オアダイオードのオープン故障の検出が可能となるので、オープン故障が発生した電源装置を新しい電源装置に交換することによって、電源システムの冗長性が確保される。
また、オアダイオードのショート故障が発生した電源装置に対して、他の電源装置から過電流が流れ込むことがある。本発明によれは、オアダイオードのショート故障の検出が可能であるので、ショート故障が発生した電源装置を新しい電源装置に交換することによって、他の電源装置から過電流が流れ込むことを防止できる。
また、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100,200にマージンノーマル信号を送信することによって、電圧変換安定化回路100,200からのノーマル電圧を検出するので、ノーマル電圧のような電圧値を電源装置1,2に予め設定しておく必要がない。
また、本実施形態によれば、電源制御回路301は、オアダイオード101のオープン故障あるいはショート故障のどちらか一方の故障を検出するようにしてもよいし、オープン故障およびショート故障の両方を検出するようにしてもよい。その際、電源制御回路301は、オープン故障を検出してからショート故障を検出してもよいし、ショート故障を検出してからショート故障を検出してもよい。これによれば、電源制御回路301は、オアダイオードのオープン故障あるいはショート故障のどちらか一方を検出したい場合でも、容易に検出できる。
また、図2に示したように電源システムが電圧変換安定化回路100,200のように2つの電圧変換安定化回路で構成されている場合、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100の出力ラインと電圧変換安定化回路200の出力ラインとが共通に接続されたラインに接続される。電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100の出力電圧と電圧変換安定化回路200の出力電圧を個別に制御し、上述のラインに供給される電圧を検出する。
電源制御回路301は、出力電圧の増加を電圧変換安定化回路100に指示すると共に出力電圧を予め定められた電圧に維持するよう電圧変換安定化回路200に指示し、指示前に検出した電圧と指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた第1の差分と異なる場合に、オアダイオード101にオープン故障あるいはオアダイオード201にショート故障が発生していると判定する。
また、電源制御回路301は、出力電圧の減少を電圧変換安定化回路100に指示すると共に出力電圧を予め定められた電圧に維持するよう電圧変換安定化回路200に指示し、指示前に検出した電圧と指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた第2の差分と異なる場合に、オアダイオード101にショート故障あるいはオアダイオード201にオープン故障が発生していると判定する。
これによれば、電源制御回路301からより少ない指示でオアダイオードが正常であるか否かを判定できるので、正常であるかを判定する時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、電源装置1,2の2台の電源装置を用いた冗長系の電源システムの例を示したが、本発明はこれに限定されない。他の例として、本発明は3台以上の電源装置を用いた電源システムであってもよい。この場合、冗長系の電源システムは、負荷装置の容量に基づいて複数台の電源装置を現用系とし、少なくとも1台以上の電源装置を待機系とする構成となる。
図5は複数の電源装置で構成される電源システムの判定動作を示すフローチャートである。ここで、Nは3以上の自然数である。また、kは1以上N以下の自然数であり、kには初期値として1が設定されている。
電圧変換安定化回路100i(i=1〜N)は、電源の投入によって、負荷部300への電圧の供給を開始する(ステップ100)。
電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100iから負荷部300に供給された電圧を検出すると、電圧変換安定化回路100iにそれぞれマージンノーマル信号を送信する(ステップ101)。電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100iから負荷部300に供給された電圧を検出すると、ノーマル電圧として記憶部に記憶する(ステップ102)。
電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100kにマージンアップ信号を送信すると共に電圧変換安定化回路100i(i≠k)にマージンノーマル信号を送信する(ステップ103)。電圧変換安定化回路100kは電圧を増加させて負荷部300に供給する(ステップ104)。電源制御回路301は、負荷部300に供給された電圧を検出すると、ノーマル電圧と検出した電圧との差分を算出し、推定差分と算出した差分とを比較する(ステップ105)。
比較した結果、電源制御回路301は、推定差分と算出した差分とが異なっていれば、電圧変換安定化回路100kに設けられているオアダイオードにオープン故障が発生していると判定する(ステップ106)。
続いて、電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100kにマージンダウン信号を送信すると共に電圧変換安定化回路100i(i≠k)にマージンノーマル信号を送信する(ステップ107)。電圧変換安定化回路100iは電圧を減少させて負荷部300に供給する(ステップ108)。電源制御回路301は、負荷部300に供給された電圧を検出すると、ノーマル電圧と検出した電圧との差分を算出し、推定差分と算出した差分とを比較する(ステップ109)。
比較した結果、電源制御回路301は、推定差分と算出した差分とが異なっていれば、電圧変換安定化回路100kに設けられているオアダイオードにショート故障が発生していると判定する(ステップ110)。
次に、電源制御回路301は、kとNとを比較する(ステップ111)。比較した結果、kがN以下であれば、電源制御回路301はkに「1」を加えてステップ103の処理に戻す(ステップ112)。比較した結果、kがNより大きければ、電源制御回路301は処理を終了させる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、電流の流れを制限する素子としてオアダイオードを挿入する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、本発明は、ダイオードの代わりに、FET(Field Effect Transistor)を電源装置1,2に挿入するようにしてもよい。
図6は、本実施形態における電源システムの構成を示すブロック図である。電源システは、電源装置1,2と負荷装置3とを有している。電源装置1は電圧変換安定化回路100とFET102を有している。電源装置2は電圧変換安定化回路200とFET202を有している。
電圧変換安定化回路100,200は、第1の実施形態で説明した電圧変換安定化回路と同一の回路である。電圧変換安定化回路100,200は、それぞれのFET102,202を介して負荷装置3に電圧を供給する。
FET102,202は「ソース」、「ゲート」、「ドレイン」の3つの端子を備えており、ゲート電圧をかけないときにソース端子からドレイン端子に電流が流れるディプレッション形のFETである。
負荷装置3は、負荷部300と電源制御回路301とを有している。負荷部300および電源制御回路301は第1の実施形態と同一のものである。
本実施形態においても、電源制御回路301は電圧値の増減を指示するマージン信号を電圧変換安定化回路100,200のそれぞれに送信する。電圧変換安定化回路100,200は、電源制御回路301からマージン信号を受信すると、マージン信号に基づいて電圧を変化させ、変化後の電圧を負荷部300に供給する。電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100,200のそれぞれから供給された変化前の電圧と変化後の電圧との差分と、予め定められた推定差分と、を比較し、各電圧変換安定化回路100,200の出力ラインに挿入されているFETが正常であるか否かを判定する。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、負荷装置3が1系統の給電線で接続される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、負荷装置3が2系統の給電線で接続されるようにしてもよい。
図7は本実施形態における電源システムの構成を示すブロック図である。電源システムは電源装置1,2と負荷装置3とを有している。
電源装置1は電圧変換安定化回路100を有しており、電源装置2は電圧変換安定化回路200を有している。また、負荷装置3は、負荷部300と電源制御回路301と、オアダイオード101,201とを有している。
電圧変換安定化回路100,200とは、給電線を介してワイヤードオア接続され、ワイヤードオア接続された給電線を介して負荷部300に接続される。電源制御回路301は、電源装置1からの給電線と電源装置2からの給電線のそれぞれに接続される。
電源制御回路301は、電圧変換安定化回路100,200からオアダイオード101,201を介して電圧を検出することによって、オアダイオード101,201が正常であるか否かを判定する。
これによれば、電源装置1,2内にオアダイオード101,201が挿入されていない場合でも、電源制御回路301はオアダイオード101,201で発生するオープン故障あるいはショート故障を検出することができる。
第1の実施形態における電源システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態における電源システムの構成を詳細に示すブロック図である。 正常時と故障時に電源制御回路301で検出される電圧を示す図である。 オアダイオード101の正常時と故障時に電源制御回路301で算出される差分を示す図である。 正常時と故障時に電源制御回路301で検出される電圧を示す図である。 オアダイオード201の正常時と故障時に電源制御回路301で算出される差分を示す図である。 第2の実施形態における電源システムの動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における電源システムの構成を示すブロック図である。 第4の実施形態における電源システムの構成を示すブロック図である。 一般的な電源システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,2 電源装置
3 負荷装置
4 検出装置
100,200 電圧変換安定化回路
101,201 オアダイオード
102,202 FET
300 負荷部
301 電源制御回路

Claims (7)

  1. 一定の電圧を出力する複数の電圧変換安定化部を備え、これら電圧変換安定化部の出力ラインが電流の流れる方向を制限するための素子を介して並列に接続された電源システムであって、
    前記複数の電圧変換安定化部の出力ラインが共通に接続されたラインに接続され、前記複数の電圧変換安定化部の出力電圧を個別に制御して、該ラインに供給される電圧を検出する故障検出部を有し、
    前記故障検出部は、前記複数の電圧変換安定化部のそれぞれについて、該電圧変換安定化部の出力電圧が変化するよう指示し、該指示前に検出した電圧と該指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた差分と異なる場合に、該電圧変換安定化部の出力ラインに設けられた前記素子が故障していると判定する、電源システム。
  2. 前記故障検出部は、
    前記複数の電圧変換安定化部のそれぞれについて、該電圧変換安定化部の出力電圧が増加するように指示し、該指示前に検出した電圧と該指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた第1の差分と異なる場合に、該電圧変換安定化部の出力ラインに設けられた前記素子にオープン故障が発生していると判定する、請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記故障検出部は、
    前記複数の電圧変換安定化部のそれぞれについて、該電圧変換安定化部の出力電圧が減少するよう指示し、該指示前に検出した電圧と該指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた第2の差分と異なる場合に、該電圧変換安定化部の出力ラインに設けられた前記素子にショート故障が発生していると判定する、請求項1に記載の電源システム。
  4. 前記故障検出部は、
    前記複数の電圧変換安定化部のそれぞれについて、該電圧変換安定化部の出力電圧が増加するよう指示し、該指示前に検出した電圧と該指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた第1の差分と異なる場合に、該電圧変換安定化部の出力ラインに設けられた前記素子にオープン故障が発生していると判定し、
    前記複数の電圧変換安定化部のそれぞれについて、該電圧変換安定化部の出力電圧が減少するよう指示し、該指示前に検出した電圧と該指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた第2の差分と異なる場合に、該電圧変換安定化部の出力ラインに設けられた前記素子にショート故障が発生していると判定する、請求項1に記載の電源システム。
  5. 前記複数の電圧変換安定化部は、電流が流れる方向を制限する第1の素子を介して一定の電圧を出力する第1の電圧変換安定化部と、電流が流れる方向を制限する第2の素子を介して一定の電圧を出力する第2の電圧変換安定化部とからなり、
    前記故障検出部は、前記第1の電圧変換安定化部の出力ラインと前記第2の電圧変換安定化部の出力ラインとが共通に接続されたラインに接続され、前記第1の電圧変換安定化部の出力電圧と前記第2の電圧変換安定化部の出力電圧を個別に制御し、前記ラインに供給される電圧を検出し、
    出力電圧の増加を前記第1の電圧変換安定化部に指示すると共に出力電圧を予め定められた電圧に維持するよう前記第2の電圧変換安定化部に指示し、該指示前に検出した電圧と該指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた第1の差分と異なる場合に、前記第1の素子にオープン故障あるいは前記第2の素子にショート故障が発生していると判定し、
    出力電圧の減少を前記第1の電圧変換安定化部に指示すると共に出力電圧を予め定められた電圧に維持するよう前記第2の電圧変換安定化部に指示し、該指示前に検出した電圧と該指示後に検出した電圧との差分が、予め定められた第2の差分と異なる場合に、前記第1の素子にショート故障あるいは前記第2の素子にオープン故障が発生していると判定する、請求項1に記載の電源システム。
  6. 前記素子は、ダイオードまたは電界効果トランジスタのいずれか一方である、請求項1から5のいずれか1項に記載の電源システム。
  7. 一定の電圧を出力する複数の電圧変換安定化部を備え、これら電圧変換安定化部の出力ラインが電流の流れる方向を制限するための素子を介して並列に接続された電源システムにおいて、それぞれの素子の故障を検出するための素子故障検出方法であって、
    前記複数の電圧変換安定化部の出力ラインが共通に接続されたラインに供給された電圧を監視し、
    前記複数の電圧変換安定化部のそれぞれについて、該電圧変換安定化部の出力電圧が変化するように個別に指示し、
    前記指示前に前記ラインにて検出された電圧と前記指示後に前記ラインにて検出された電圧との差分が予め定められた差分と異なる場合に、前記指示の対象とされた電圧変換安定化部の出力ラインに設けられた前記素子に故障が発生していると判定する、素子故障検出方法。
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