JP6794657B2 - 電気自動車の電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、電気自動車の電源システムに関する。本明細書における「電気自動車」には、走行用のモータとエンジンの双方を備えるハイブリッド車、走行用の駆動源としてモータのみを備える自動車、及び、モータ駆動用の電源として燃料電池を搭載する燃料電池車が含まれる。
電気自動車は、走行用のモータと、そのモータに電力を供給する高電圧電源(バッテリや燃料電池など)を備える。電気自動車は、さらに、走行用のモータを駆動する高電圧が流れる電力回路(高電圧系)とは別に、高電圧電源の出力よりも低い電圧で動作する低電圧機器を備える。電気自動車は、低電圧機器用の電力を得るべく、高電圧電源の電圧を低電圧機器の駆動電圧まで降圧する電圧コンバータを備える。電圧コンバータの出力は、低電圧電力線を通じて低電圧機器に供給される。特許文献1には、2個の電圧コンバータを備えた電気自動車が開示されている。2個の電圧コンバータは、いずれも、高電圧電源の電圧を降圧し、降圧された電力を低電圧電力線に供給する。
特開2008−005622号公報
特許文献1の電源システムでは、一方の電圧コンバータが故障しても他方の電圧コンバータが動作していれば、低電圧機器が電力供給を受けて動作を続けられる。ただし、2個の電圧コンバータの一方が故障したまま放置しておくことは好ましくない。本明細書は、高電圧電源の出力を降圧し、降圧された電力を低電圧電源線に供給する2個の電圧コンバータを備える電源システム(電気自動車用の電源システム)に関し、電圧コンバータの故障を検知する技術を提供する。
本明細書が開示する電気自動車の電源システムは、高電圧電源と、低電圧電力線と、第1電圧コンバータと、第2電圧コンバータと、コントローラと、を備える。高電圧電源は、走行用のモータに電力を供給する。以下、「走行用のモータ」を単に「モータ」と称する。低電圧電力線は、高電圧電源の出力電圧よりも低い電圧で動作する低電圧機器に電力を供給する。第1及び第2電圧コンバータは、高電圧電源の電圧を降圧して低電圧電力線に供給する。コントローラは、第1及び第2電圧コンバータの夫々に指令電圧を指令する。電圧コンバータの故障診断の際、コントローラは、第1電圧コンバータに第1電圧値を指令するとともに、第2電圧コンバータに、第1電圧値よりも低い第2電圧値を指令し、次に第1電圧コンバータに第3電圧値を指令するとともに、第2電圧コンバータに、第3電圧値よりも高い第4電圧値を指令する。そして、コントローラは、第1乃至第4電圧値を指令したときの低電圧電力線の電圧変化に基づいて、第1電圧コンバータ又は第2電圧コンバータで故障が生じているか否かを判定する。
電源システムでは、2個の電圧コンバータの指令電圧に差を設け、高い指令電圧を与えた電圧コンバータが正常に動作しているか否かをチェックする。そのようなチェック機構を備えることで、2個の電圧コンバータの一方が故障していることを検知することができる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電源システム2を含むハイブリッド車の電力系のブロック図である。 電源システム2の動作チェック処理のフローチャートである。 動作チェック処理の一例を示すタイムチャートである。
図面を参照して実施例の電源システム2を説明する。実施例の電源システム2はハイブリッド車に搭載されている。図1に、電源システム2を含むハイブリッド車のブロック図を示す。図1には、電力線は示されているが、コントローラ17などの信号線は図示を省略している。
実施例の電源システム2は、メインバッテリ3、低電圧電力線(常時供給電力線25とバックアップ電力線24)、第1電圧コンバータ7、第2電圧コンバータ8、及び、コントローラ17を備えている。電源システム2は、他のデバイスも備えるが、以下、まず、電源システム2を含むハイブリッド車を概説し、次に、電源システム2について説明する。
電源システム2を含むハイブリッド車は、走行用にモータ6とエンジン91を備える。モータ6とエンジン91のそれぞれは、動力分配機構92を介して、車軸93に接続されている。動力分配機構92は、モータ6の出力とエンジン91の出力を合成して車軸93に伝達する。動力分配機構92は、エンジン91の出力の一部を車軸に伝達し、残りをモータ6に伝達する場合もある。このとき、ハイブリッド車は、エンジン91の駆動力で走行しながらモータ6で発電する。また、動力分配機構92は、減速時に車軸93のトルク(減速トルク)をモータ6に伝える場合もある。この場合も、モータ6は発電する。発電で得た電力はメインバッテリ3の充電に使われる。
メインバッテリ3は、モータ6に電力を供給する。メインバッテリ3とモータ6の間には、電力変換器5が接続されている。電力変換器5は、メインバッテリ3の直流電力をモータ6の駆動電力に変換する。メインバッテリ3と電力変換器5の間には、システムメインリレー4が接続されている。システムメインリレー4は、メインスイッチ16とコントローラ17によって制御される。具体的には、システムメインリレー4は、メインバッテリ3と電力変換器5とを接続する接続状態と、メインバッテリ3と電力変換器5とを遮断する開放状態と、を切り換えられる。
電源システム2は、メインバッテリ3に加えて、電源としてサブバッテリ13を備える。サブバッテリ13は、充放電が可能な二次電池である。サブバッテリ13は、メインバッテリ3よりも出力電圧が低く、約50ボルト以下である。典型的には、サブバッテリ13の出力電圧は、従来のエンジン車のバッテリと同じ12ボルト(あるいは24ボルト)である。サブバッテリ13は、モータ6の駆動電圧よりも低い電圧で動作する低電圧機器(例えばルームランプ14)に電力を供給する。なお、車両ボディが低電圧機器群の電力系のグランド電位に定められているので、図1ではルームランプ14、及び、サブバッテリ13の負極はグランドG(即ち車両ボディ)に接続するように描かれている。
サブバッテリ13は、メインバッテリ3で充電されることがある。このため、メインバッテリ3の出力電圧をサブバッテリ13の出力電圧レベルまで下げる第1電圧コンバータ7と第2電圧コンバータ8が備えられている。第1電圧コンバータ7は、システムメインリレー4から見て電力変換器5側の高電圧電力線4bに接続されている。このため、第1電圧コンバータ7は、システムメインリレー4が接続状態である場合に、メインバッテリ3に接続され、システムメインリレー4が開放状態である場合に、メインバッテリ3から遮断される。第1電圧コンバータ7の高電圧側端子は、システムメインリレー4を介してメインバッテリ3に接続されており、低電圧側端子は、正極が常時供給電力線25に接続されており、負極はグランドGに接続されている。常時供給電力線25は、サブバッテリ13とメインスイッチ16とコントローラ17に接続されている。なお、常時供給電力線25は、後述するメインスイッチ16の状態に関わらず、一部の低電圧機器とサブバッテリ13を接続する。これに対して後述するACC電力線26は、メインスイッチ16がOFF状態のときにはサブバッテリ13から切り離され、メインスイッチ16のACC−ON信号に応答して、コントローラ17によりサブバッテリ13に接続される。常時供給電力線25には、メインスイッチ16がOFF状態でも動作する必要がある低電圧機器が接続され、ACC電力線26には、メインスイッチ16がOFF状態のときには動作しなくてよい低電圧機器が接続される。図1に示すように、常時供給電力線25に接続される低電圧機器には、メインスイッチ16、コントローラ17、警告灯21、ダイアグメモリ22などがあり、ACC電力線26に接続される低電圧機器にはルームランプ14などがある。
ACC電力線26は、ACCリレー15を介して常時供給電力線25に接続されている。ACCリレー15は、メインスイッチ16とコントローラ17によって制御される。具体的には、ACCリレー15は、常時供給電力線25とACC電力線26とを接続する接続状態と、常時供給電力線25とACC電力線26とを遮断する開放状態と、を切り換えられる。ACC電力線26は、ルームランプ14に接続されている。
第2電圧コンバータ8は、システムメインリレー4から見てメインバッテリ3側の高電圧電力線4aに接続されている。このため、第2電圧コンバータ8は、システムメインリレー4の状態に関わらず、メインバッテリ3に接続されている。第2電圧コンバータ8の高電圧側端子は、システムメインリレー4を介さずにメインバッテリ3に接続されており、低電圧側端子は、正極がバックアップ電力線24に接続されており、負極はグランドGに接続されている。
バックアップリレー12は、常時供給電力線25とバックアップ電力線24の間に接続されている。バックアップリレー12は、常時供給電力線25とバックアップ電力線24とを接続する接続状態と、常時供給電力線25とバックアップ電力線24とを遮断する開放状態と、を切り換えられる。通常時では、バックアップリレー12はコントローラ17によって接続状態に維持されている。しかし、常時供給電力線25で短絡が生じたときに、バックアップリレー12はコントローラ17によって開放状態に切り換えられる。これにより、バックアップ電力線24が常時供給電力線25から遮断されるので、メインバッテリ3は、バックアップ電力線24を介して、バックアップ電力線24に接続されているメインスイッチ16、及び、コントローラ17への電力供給を維持することができる。
電源システム2は、電圧計19も備える。電圧計19は、バックアップ電力線24の電圧を計測する。なお、通常時はバックアップリレー12によってバックアップ電力線24と常時供給電力線25が接続されているので、電圧計19が計測する電圧は、常時供給電力線25の電圧でもある。以下では、バックアップ電力線24と常時供給電力線25を合わせて低電圧電力線と総称する場合がある。システムメインリレー4が閉じ、第1電圧コンバータ7と第2電圧コンバータ8が共に動作している場合、両方の電圧コンバータから低電圧電力線に電力が供給される。第1電圧コンバータ7の出力電圧を第1出力電圧と称し、第2電圧コンバータ8の出力電圧を第2出力電圧と称する。第1出力電圧と第2出力電圧が異なる場合、電圧計19は、第1出力電圧と第2出力電圧のうち大きい電圧を計測する。以下では、電圧計19によって計測される電圧を、計測電圧と呼ぶ。
コントローラ17は、車両に搭載されている様々なデバイスを制御している。具体的には、コントローラ17は、メインスイッチ16から入力される信号に応答して、システムメインリレー4とACCリレー15のそれぞれの接続状態と開放状態を切り換え、第1電圧コンバータ7と第2電圧コンバータ8を制御する。また、コントローラ17は、バックアップリレー12も制御している。また、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7に与える指令電圧(以下では、第1指令電圧と呼ぶ)と、第2電圧コンバータ8に与える指令電圧(以下では、第2指令電圧と呼ぶ)を制御する。第1電圧コンバータ7及び第2電圧コンバータ8は、各指令電圧に追従するように、各出力電圧を出力する。なお、図1では、説明の便宜上、ひとつの矩形でコントローラ17を記しているが、現実には、複数のプロセッサが協働して車両の機能を実現する。
また、コントローラ17には、警告灯21、及び、ダイアグメモリ22が接続されている。警告灯21は、ハイブリッド車のインストルメンタルパネルに設けられている。コントローラ17は、後述する動作チェック処理において、第1電圧コンバータ7又は第2電圧コンバータ8の異常を検知したときに、異常を示す信号(以下では、異常信号と呼ぶ)を警告灯21に送信する。異常信号を受信すると、警告灯21は、点灯する。これにより、ユーザは、ハイブリッド車に何らかの異常が発生したことを知ることができる。ダイアグメモリ22は、ハイブリッド車の様々な異常を示すコードを記憶することができる。ダイアグメモリ22は、不揮発性メモリである。コントローラ17は、第1電圧コンバータ7又は第2電圧コンバータ8の異常を検知したときに、第1電圧コンバータ7又は第2電圧コンバータ8の異常に関連するコードをダイアグメモリ22に記憶させる。ハイブリッド車の様々な異常を示すコードは、サービススタッフが車両の状態を確認するために記憶されている。サービススタッフは、ダイアグメモリ22に記憶されているコードの種類を特定することで、異常が発生した個所を特定する。
次いで、図2を参照して、本実施例の電源システム2の第1電圧コンバータ7及び第2電圧コンバータ8の動作チェック処理を説明する。動作チェック処理は、第1電圧コンバータ7及び第2電圧コンバータ8が正常か否かを判断するための処理である。なお、動作チェック処理中、コントローラ17は、システムメインリレー4及びバックアップリレー12を接続状態に保持する。
ステップS2において、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7及び第2電圧コンバータ8の動作チェックが実施可能か否かを判断する。具体的には、コントローラ17は、低電圧機器群によって消費されている電圧が所定電圧以下か否かによって、動作チェックが可能か否かを判断する。後述するように、動作チェック処理において、コントローラ17は、第1出力電圧及び第2出力電圧を変化させる。低電圧機器群によって消費されている電圧が所定電圧よりも大きい場合、第1出力電圧及び第2出力電圧の変化の影響で、動作中の低電圧機器群が適切に動作できなくなる可能性がある。このため、コントローラ17は、低電圧機器群によって消費されている電圧が所定電圧以下の場合に、ステップS2でYESと判定し、以降の処理を実行する。一方、コントローラ17は、低電圧機器群によって消費されている電圧が所定電圧を超えている場合に、ステップS2でNOと判定し、動作チェック処理を終了する。
ステップS3において、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7に第1電圧値を指令し、第2電圧コンバータ8に第2電圧値を指令する。具体的には、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7に与える第1指令電圧を、第1電圧値に向かって変化させる。また、コントローラ17は、第2電圧コンバータ8に与える第2指令電圧を、第2電圧値に向かって変化させる。なお、第1電圧値は、第2電圧値よりも大きい。
次に、コントローラ17は、ステップS4において、各電圧コンバータに与える指令電圧を変更する。コントローラ17は、第1電圧コンバータ7に第3電圧値を指令し、第2電圧コンバータ8に第4電圧値を指令する。具体的には、コントローラ17は、第1指令電圧を、先の第1電圧値から第3電圧値に向かって変化させる。また、コントローラ17は、第2指令電圧を、先の第2電圧値から第4電圧値に向かって変化させる。なお、第4電圧値は、第3電圧値よりも大きい。
ステップS5において、コントローラ17は、ステップS3の処理のときの電圧計19で計測される計測電圧が、第1電圧値に追従したか否かを判断する。第1電圧値は第2電圧値よりも大きく、第1電圧コンバータ7が正常であれば、計測電圧は、第1電圧値に等しくなるはずである。ステップS3の処理のときの電圧計19で計測される計測電圧が第1電圧値に追従していない場合、第1電圧コンバータ7で異常が発生していると判定できる。コントローラ17は、ステップS5の分岐判断がNOの場合、第1電圧コンバータ7に異常が発生していると判断し、処理は、ステップS6に進む。ステップS6において、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7が異常であることを示す異常信号を警告灯21に送信するとともに、第1電圧コンバータ7の異常に関連するコードをダイアグメモリ22に記憶させる。これにより、警告灯21は点灯する。
ステップS5の分岐判断がYESの場合、処理はステップS7に進む。ステップS7において、コントローラ17は、ステップS4の処理のときの計測電圧が、第4電圧値に追従しているか否かを判断する。ステップS7の処理は、ステップS5の処理とほぼ同様である。異なる点は、ステップS4の処理の間、第2電圧コンバータ8が正常である場合に、計測電圧が第4電圧値に追従する点である。従って、ステップS4の処理のときの電圧計19で計測される計測電圧が第4電圧値に追従していない場合、第2電圧コンバータ8で異常が発生していると判定できる。コントローラ17は、ステップS7の分岐判断がNOの場合、第2電圧コンバータ8に異常が発生していると判断し、処理は、ステップS8に進む。ステップS8において、コントローラ17は、第2電圧コンバータ8が異常であることを示す異常信号を警告灯21に送信するとともに、第2電圧コンバータ8の異常に関連するコードをダイアグメモリ22に記憶させる。これにより、警告灯21は点灯する。
次に、図3を用いて、コントローラ17が図2の動作チェック処理を実行する場合のタイムチャートについて説明する。図3のタイムチャートにおいて、第1電圧値及び第4電圧はともに電圧Vaであり、第2電圧値と第3電圧値はともに電圧Vbである。なお、図3(A)の実線は、第1電圧コンバータ7に与える第1指令電圧のグラフであり、点線は第2電圧コンバータ8に与える第2指令電圧のグラフである。また、図3(B)の実線は電圧コンバータ7、8が正常のときの低電圧電力線の電圧の推移を示している。一点鎖線は、第1電圧コンバータ7が異常であり、第2電圧コンバータ8が正常であるときの低電圧電力線の電圧の推移を示している。2点鎖線は、第1電圧コンバータ7が正常であり、第2電圧コンバータ8が異常であるときの低電圧電力線の電圧の推移を示している。また、図3の初期状態において、電圧コンバータ7、8には指令電圧として初期電圧Vnが与えられている。また、システムメインリレー4、及び、バックアップリレー12は接続状態であり、ACCリレー15は開放状態である。また、低電圧機器群によって消費されている電圧は所定電圧以下である。
時刻T1において、コントローラ17は、電圧コンバータ7、8の動作チェックが可能であると判断する(ステップS2でYES)。この場合、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7に第1電圧値(電圧Va)を指令し、第2電圧コンバータ8に第2電圧値(電圧Vb)を指令する(図2のステップS3)。具体的には、コントローラ17は、時刻T1から時刻T2の間で第1電圧コンバータ7への指令電圧(第1指令電圧)を第1電圧値(電圧Va)まで漸増させる。同時に、コントローラ17は、時刻T1から時刻T2の間で第2電圧コンバータ8への指令電圧(第2指令電圧)を第2電圧値(電圧Vb)まで漸減させる。
次いで、時刻T3において、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7に第3電圧値(電圧Vb)を指令し、第2電圧コンバータ8に第4電圧値(電圧Va)を指令する(図2のステップS4)。この場合、コントローラ17は、時刻T3〜T5の間で第1指令電圧を第1電圧値(電圧Va)から第3電圧値(電圧Vb)まで漸減させる。また、コントローラ17は、時刻T3〜T5の間で第2指令電圧を第2電圧値(電圧Vb)から第4電圧値(電圧Va)まで漸増させる。
コントローラ17は、時刻T1〜T2の間における計測電圧の変化(低電圧電力線の電圧変化)に基づいて第1電圧コンバータ7が正常か否かを判断する(図2のステップS5、S6)。時刻T1〜T2では、第1電圧コンバータ7への指令電圧である第1電圧値(電圧Va)が、第2電圧コンバータ8への指令電圧である第2電圧値(電圧Vb)よりも大きい。従って、時刻T1〜T2において、第1電圧コンバータ7が正常である場合、計測電圧は、第1電圧値に追従する。このため、コントローラ17は、時刻T1〜T2において、計測電圧が、第1電圧値(図3(A)の時刻T1〜T2の間の実線)に追従している場合(図3(B)の時刻T1〜T2の間の実線)に、第1電圧コンバータ7が正常であると判断する。一方、時刻T1〜T2において、計測電圧が第1電圧値に追従していないと判断される場合(図3(B)の一点鎖線)に、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7に異常が発生していると判断する(ステップS5:NO)。この場合、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7が異常であることを示す異常信号を警告灯21に送信するとともに、第1電圧コンバータ7の異常に関連するコードをダイアグメモリ22に記憶させる(ステップS6)。
次にコントローラ17は、時刻T4〜T5の間における計測電圧の変化(低電圧電力線の電圧変化)に基づいて、第2電圧コンバータ8が正常か否かを判断する(図2のステップS7、S8)。時刻T4〜T5では、第2電圧コンバータ8への指令電圧である第4電圧値(電圧Va)が、第1電圧コンバータ7への指令電圧である第3電圧値(電圧Vb)よりも大きい。従って、第2電圧コンバータ8が正常である場合、時刻T4〜T5において、計測電圧は、第4電圧値に追従する。このため、コントローラ17は、時刻T4〜T5において、計測電圧が、第4電圧値に追従した場合(図3(B)の時刻T4〜T5の間の実線)に、第2電圧コンバータ8が正常であると判断する(ステップS7:YES)。その後、コントローラ17は、第1電圧コンバータ7、及び、第2電圧コンバータ8に初期電圧Vnを指令する。一方、時刻T4〜T5において、計測電圧が第4電圧値に追従していないと判断される場合(図3(B)の二点鎖線)に、コントローラ17は、第2電圧コンバータ8に異常が発生していると判断する(ステップS7:NO)。この場合、コントローラ17は、第2電圧コンバータ8が異常であることを示す異常信号を警告灯21に送信するとともに、第2電圧コンバータ8の異常に関連するコードをダイアグメモリ22に記憶させる(ステップS8)。
第1電圧コンバータ7と第2電圧コンバータ8を同時に駆動させている場合、通常、第1指令電圧と第2指令電圧は同じである。このような場合において、例えば、第2電圧コンバータ8で異常が発生すると、第2電圧コンバータ8からは、第2出力電圧が出力されない。しかしながら、この場合において、電圧計19は、第1電圧コンバータ7の第1出力電圧を計測する。従って、計測電圧に基づいて、第2電圧コンバータ8で異常が発生したことを検出することができない。このような場合、常時供給電力線25で短絡が生じて、第2電圧コンバータ8からメインスイッチ16、及び、コントローラ17に電力へ電力供給が必要となった場合に、電力供給を適切に維持できない可能性がある。上記の構成によると、動作チェック処理において、第1電圧コンバータ7と第2電圧コンバータ8に、異なる電圧値(指令電圧)を指令する。この場合、第1電圧コンバータ7と第2電圧コンバータ8が共に正常である場合、計測電圧は、第1電圧コンバータ7と第2電圧コンバータ8の指令電圧のうちの大きい指令電圧に追従する。従って、計測電圧が第1電圧コンバータ7と第2電圧コンバータ8の指令電圧のうちの大きい指令電圧に追従しない場合、大きい指令電圧が指令されている電圧コンバータ7、8に異常が発生していると判定することができる。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。上記の実施例では、時刻T1に第1電圧コンバータ7に与えた第1電圧値と、時刻T3に第2電圧コンバータ8に与えた第4電圧値が共に電圧Vaで同じであった。また、時刻T1に第2電圧コンバータ8に与えた第2電圧値と、時刻T3に第1電圧コンバータ7に与えた第3電圧値が共に電圧Vb同じであった。第1電圧値と第4電圧値は異なっていてもよく、第2電圧値と第3電圧値も異なっていてもよい。第1電圧値が第2電圧値よりも大きく、第4電圧値が第3電圧値よりも大きければよい。
実施例では、図3の時刻T1〜T2の間の計測電圧が第1指令電圧に追従するか否かに基づいて、第1電圧コンバータ7が正常か故障かを判断した。図3の時刻T2〜T3の間の計測電圧が、第1指令電圧(第1電圧値)に追従するか否かに基づいて、第1電圧コンバータ7が正常か故障かを判断してもよい。また、実施例では、図3の時刻T4〜T5の間の計測電圧が第2指令電圧に追従するか否かに基づいて、第2電圧コンバータ8が正常か故障かを判断した。図3の時刻T5〜T6の間の計測電圧が、第2指令電圧(第4電圧値)に追従するか否かに基づいて、第2電圧コンバータ8が正常か故障かを判断してもよい。
図2の動作チェック処理において、コントローラ17は、ステップS3の処理を実行した後に、ステップS4の処理を省略して、ステップS5の処理を実行してもよい。この場合、コントローラ17は、ステップS5の分岐判断がYESの場合に、ステップS4の処理を実行し、その後にステップS7の処理を実行するとよい。
ステップS3、及び、ステップS4の処理において、第1指令電圧のみ、又は、第2指令電圧のみを変化させてもよい。
実施例のメインバッテリ3は、請求項の「高電圧電源」に対応する。実施例のルームランプ14は「低電圧機器」に対応する。なお、「低電圧機器」は、ルームランプ14に限られず、パワーウインドウやオーディオ機器等であってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電源システム
3:メインバッテリ(高電圧電源)
4:システムメインリレー
4a:メインバッテリ側の高電圧電力線
4b:電力変換器側の高電圧電力線
5:電力変換器
6:モータ
7:第1電圧コンバータ
8:第2電圧コンバータ
12:バックアップリレー
13:サブバッテリ
14:ルームランプ
15:ACCリレー
16:メインスイッチ
17:コントローラ
19:電圧計
21:警告灯
22:ダイアグメモリ(不揮発性メモリ)
24:バックアップ電力線
25:常時供給電力線
26:ACC電力線
91:エンジン
92:動力分配機構
93:車軸
G:グランド

Claims (2)

  1. 走行用のモータに電力を供給する高電圧電源と、
    前記高電圧電源の出力電圧よりも低い電圧で動作する低電圧機器に電力を供給する低電圧電力線と、
    前記高電圧電源の電圧を降圧して前記低電圧電力線に供給する第1及び第2電圧コンバータと、
    前記第1及び第2電圧コンバータの夫々に指令電圧を指令するとともに、前記低電圧電力線の電圧を監視するコントローラと、
    を備えており、
    前記コントローラは、
    前記第1電圧コンバータに第1電圧値を指令するとともに、前記第2電圧コンバータに、前記第1電圧値よりも低くゼロよりも大きい第2電圧値を指令し、
    次に前記第1電圧コンバータにゼロよりも大きい第3電圧値を指令するとともに、前記第2電圧コンバータに前記第3電圧値よりも高い第4電圧値を指令し、
    前記第1乃至第4電圧値を指令したときの前記低電圧電力線の電圧変化に基づいて、前記第1電圧コンバータ又は前記第2電圧コンバータで故障が生じているか否かを判定
    前記第1電圧値は、前記第1電圧コンバータに前記第1電圧値が指令され、かつ、前記第2電圧コンバータに前記第2電圧値が指令される前に前記第1電圧コンバータ及び前記第2電圧コンバータに指令されていた初期電圧値よりも高く、
    前記第2電圧値は、前記初期電圧値及び前記第1電圧値よりも低く、
    前記第3電圧値は、前記初期電圧値よりも低く、
    前記第4電圧値は、前記初期電圧値及び前記第3電圧値よりも高い、電気自動車の電源システム。
  2. 前記コントローラは、前記低電圧機器によって消費されている電圧が所定電圧以下の場合に、前記第1乃至前記第4電圧値を指令する、請求項1に記載の電源システム。
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