JP2013198242A - 多重化電源装置及びその制御方法 - Google Patents

多重化電源装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】整流素子の故障を検出できる多重化電源装置及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる多重化電源装置は、第1の電源ユニット1と、第2の電源ユニット2と、MCU13、23と、上位MCU92と、を備える。第1の電源ユニット1は、電圧供給配線93に接続されたオアダイオード12を有する。第2の電源ユニット2は、電圧供給配線93に接続されたオアダイオード22を有し、第1の電源ユニット1と冗長構成をなす。MCU13は、第1の電源ユニット1の出力電流を検出する。MUC23は、第2の電源ユニット2の出力電流を検出する。上位MCU92は、MCU13、23の検出結果に基づいて、オアダイオード12、22の異常を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は多重化電源装置及びその制御方法に関する。
複数の電源ユニットが並列接続された多重化電源装置が知られている。このような多重化電源装置においては、複数の電源ユニットのうち一の電源ユニットが故障しても、他の正常な電源ユニットが並列に接続されているため、負荷に対して正常な電圧を供給できる。
特許文献1には、並列接続された2つの整流器と、平衡電流制御回路と、故障検出回路と、を備える並列型整流器が開示されている。各整流器には電圧調整リアクトルとダイオードとが設けられている。平衡電流制御回路は、ダイオードの電流を平衡状態に制御する。故障検出回路は、それぞれの整流器のダイオードの電流バランスが崩れると、平衡電流制御回路の制御が失われ、平衡電流制御回路が故障したと判定する。
特開2002−51560号公報
上述した多重化電源装置においては、それぞれの出力端子が並列接続されている。そのため、一の電源ユニットの出力端子から他の電源ユニットの出力端子に電流が逆流しないように、電源ユニットの出力側に整流素子を設ける必要がある。このとき、複数の電源ユニットのうち一の電源ユニットの整流素子が故障した場合であっても、負荷に対しては正常な電圧が供給されるため、整流素子の故障を検出できないという問題があった。
なお、特許文献1に記載の並列型整流器においては、平衡電流制御回路の制御が失われたことを検出することはできるが、整流素子の故障の検出については何ら開示されていない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、整流素子の故障を検出できる多重化電源装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる多重化電源装置は、負荷に電圧を供給するための電圧供給配線に接続された第1の整流素子を有する第1の電源ユニットと、前記電圧供給配線に接続された第2の整流素子を有し、前記第1の電源ユニットと冗長構成をなす第2の電源ユニットと、前記第1の電源ユニットの出力電流を検出する第1の電流検出手段と、前記第2の電源ユニットの出力電流を検出する第2の電流検出手段と、前記第1及び第2の電流検出手段の検出結果に基づいて、前記第1及び第2の整流素子の異常を検出する異常検出手段と、を備えるものである。
本発明にかかる多重化電源装置の制御方法は、負荷に電圧を供給するための電圧供給配線に接続された第1の整流素子を有する第1の電源ユニットと、前記電圧供給配線に接続された第2の整流素子を有し、前記第1の電源ユニットと冗長構成をなす第2の電源ユニットと、を備える多重化電源装置の制御方法であって、前記第1の電源ユニットの出力電流を検出するステップと、前記第2の電源ユニットの出力電流を検出するステップと、前記第1及び第2の電流検出手段の検出結果に基づいて、前記第1及び第2の整流素子の異常を検出するステップと、を備えるものである。
本発明により、整流素子の故障を検出できる多重化電源装置及びその制御方法を提供することができる。
実施の形態にかかる多重化電源装置のブロック図である。 実施の形態にかかる異常検出テーブルの一例を示す図である。 関連する多重化電源装置のブロック図である。 実施の形態にかかる多重化電源装置のブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態にかかる多重化電源装置のブロック図を図1に示す。多重化電源装置は、第1の電源ユニット1と、第2の電源ユニット2と、負荷装置9と、を備える。
第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2の出力は、負荷装置9に電圧を供給するための電圧供給配線93に並列に接続される。具体的には、図1に示した多重化電源装置においては、第1の電源ユニット1と第2の電源ユニット2とが、ワイヤードオア接続されている。このため、第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2の一方が故障して電源供給ができなくなった場合であっても、他方が正常であれば、負荷装置9に対して正常に電圧を供給することができる。つまり、第2の電源ユニット2は、第1の電源ユニット1と冗長構成をなしており、電源の二重化を実現している。
第1の電源ユニット1は、電圧変換安定化回路11と、オアダイオード12と、MCU(Micro Control Unit)13と、を備える。電圧変換安定化回路11の出力端子は、オアダイオード12に接続される。電圧変換安定化回路11には、外部から入力電圧V1が入力される。電圧変換安定化回路11は、入力電圧V1を所定の電圧に変換して出力する。変換後の出力電圧は、負荷装置9に印加される。また、変換後の出力電圧は、帰還電圧S101として電圧変換安定化回路11に印加される。つまり、電圧変換安定化回路11は、電圧帰還型であり、フィードバック制御により出力電圧の安定化を行う。
オアダイオード12のアノードは、電圧変換安定化回路11の出力端子に接続される。オアダイオード12のカソードは、第2の電源ユニット2のオアダイオード22及び負荷装置9に接続される。つまり、オアダイオード12のカソードとオアダイオード22のカソードとは、並列に接続されている。言い換えると、オアダイオード12のカソードとオアダイオード22のカソードとは、電圧供給配線93に接続される。オアダイオード12は、整流素子であり、第2の電源ユニット2から出力される電流が第1の電源ユニット1に逆流することを防止する。
MCU13(第1の電流検出手段)は、電圧変換安定化回路11と接続される。MCU13は、電圧変換安定化回路11の出力電流を検出し、出力電流示す情報(出力電流情報S102)を取得する。MCU13は、取得した出力電流情報S102を、I2C電流情報S103として、負荷装置9の上位MCU92に出力する。
同様に、第2の電源ユニット2も、電圧変換安定化回路21と、オアダイオード22と、MCU23と、を備える。第2の電源ユニット2も、入力電圧V2を所定の電圧に変換して出力する。なお、上記のように、第2の電源ユニット2は、第1の電源ユニット1と冗長構成をなしている。そのため、第2の電源ユニット2の構成は、第1の電源ユニット1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
負荷装置9は、負荷91と、上位MCU92と、を備える。負荷91は、電圧供給配線93に接続されており、第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2から電圧の供給を受ける。
上位MCU92は、電圧供給配線93と接続されており、電圧供給配線93に印加されている電圧S901(負荷91に印加されている電圧)を検出する。さらに、上位MCU92には、第1の電源ユニット1のMCU13及び第2の電源ユニット2のMCU22から、I2C電流情報S103、S203が入力される。つまり、上位MCU92には、負荷91に印加されている電圧S901と、第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2のI2C電流情報S103、S203と、が入力される。なお、図1に示した構成例においては、上位MCU92は、負荷装置9の内部に設けられているが、負荷装置9の外部に設けられていてもよい。
上位MCU92は、電圧S901及びI2C電流情報S103、S203に基づいて、オアダイオード12、22の異常を検出する。具体的には、上位MCU92は、図示しないメモリに格納された異常検出テーブル(図2参照)を参照して、オアダイオード12、22の異常を検出する。そして、上位MCU92は、異常検出結果S902を出力する。
ここで、図2に示す異常検出テーブルについて詳細に説明する。異常検出テーブルには、5つの状態が示されている。状態1は、第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2が共に正常である状態を示す。状態2は、第1の電源ユニット1のオアダイオード12がオープン故障しており、第2の電源ユニット2が正常である状態を示す。状態3は、第1の電源ユニット1のオアダイオード12がショート故障しており、第2の電源ユニット2が正常である状態を示す。状態4は、第1の電源ユニット1が正常であり、第2の電源ユニット2のオアダイオード22がオープン故障している状態を示す。状態5は、第1の電源ユニット1が正常であり、第2の電源ユニット2のオアダイオード22がショート故障している状態を示す。
また、異常検出テーブルには、上記の状態1〜状態5における各電源の出力電圧が示されている。このとき、電圧Voとは、負荷91が動作するために必要な電圧値である。電圧Vdは、オアダイオード12、22において降下する電圧値である。なお、「‐」は、電圧が出力されていないことを示している。
さらに、異常検出テーブルには、冗長後の電圧及び電流比率が示されている。冗長後の電圧とは、第1の電源ユニット1と第2の電源ユニット2との出力電圧がワイヤードオアされた結果の電圧である。つまり、冗長後の電圧とは、電圧供給配線93に印加された電圧である。また、電流比率とは、第1の電源ユニット1の出力電流と、第2の電源ユニット2の出力電流との比率である。
上記の冗長後の電圧及び電流比率の情報(図2の太線で囲まれた情報)がオアダイオード12、22の異常検出に用いられる。つまり、上位MCU92は、冗長後の電圧及び電流比率を参照して、第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2(オアダイオード12、22)の異常検出結果S902を出力する。
続いて、本実施の形態にかかる多重化電源装置の制御方法について詳細に説明する。はじめに、多重化電源装置の前提条件について説明する。負荷91には、規定された電圧(ここでは定格電圧Vo+マージンとする)が印加され、負荷91が動作する。そのため、第1の電源ユニット1と第2の電源ユニット2は、電圧変換安定化回路11、21を用いて、各々の出力信号S104と出力信号S204の電圧がVoになるように動作する。
このとき、オアダイオード12、22においては、Vdの電圧降下が生じる。したがって、電圧変換安定化回路11、21の出力信号S104、S204の電圧はVo+Vdでなければならない。また、このときの各電源ユニットの出力電流は50%対50%の電流比を維持する。なお、通常の多重化電源装置では、±10%の誤差は許容している。そのため、各電源ユニットは、電流バランスが崩れたとしても、60%対40%以内の電流比を規格として確保する要がある。よって、電流バランスが崩れた場合、つまり、電流比に60%対40%より大きい差が生じた場合は、第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニットの少なくとも一方に異常が発生している判断できる。下記の説明においては、上記の電圧と出力電流の関係を前提として説明する。
まず、異常検出テーブルの状態1の動作について説明する。状態1は通常(正常)運用状態である。そのため、第1の電源ユニット1の出力信号S104と第2の電源ユニット2の出力信号S204は、各々Voである。また、電流比も50%対50%(最大誤差60%対40%以内)である。
上位MCU92は、これらの電圧と電流の情報を取得する。具体的には、上位MCU92は、電圧情報として、電圧供給配線93から突合せ後の電圧S901を検出する。また、上位MCU92は、電流情報として、第1の電源ユニット1のMCU13と第2の電源ユニット2のMCU23から、各々I2C電流情報S103、S203を取得する。その結果、検出された電圧(図2の冗長後の電圧)はVoであり、I2C電流情報S103とI2C電流情報S203との電源比も50%対50%(最大誤差60%対40%以内)である。上位MCU92は、異常検出テーブルを参照して、第1の電源ユニット1と第2の電源ユニット2は正常であると判断する。そして、上位MCU92は、異常検出結果S902として、「第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2は正常」という信号を出力する。
次に、異常検出テーブルの状態2の動作について説明する。状態2は第1の電源ユニット1のオアダイオード12がオープン故障した場合である。このケースでは、第1の電源ユニット1の電圧変換安定化回路11の出力はVo+Vdであるが、オアダイオード12がオープン故障であるため、出力信号S104は出力されていない。一方、第2の電源ユニット2は正常に動作している。このため、上位MCU92に入力される電圧情報は、正常な第2の電源ユニット2の出力信号S204であり、Voとなる。また、電流比については、第1の電源ユニット1の出力信号S104は出力されていないため、I2C電流情報S103とI2C電流情報S203との電流比は0%対100%となる。
この場合、上位MCU92に入力される電圧は正常値のVoであるが、第1の電源ユニット1のI2C電流情報S103は、電流が流れていない旨を示している。このため、上位MCU92は、異常検出テーブルを参照して、異常検出結果として、「第1の電源ユニット1のオアダイオード12のオープン故障」という信号を出力する。
この逆のケースが状態4である。具体的には、上位MCU92に入力される電圧は正常なVoであるが、I2C電流情報S103とI2C電流情報S203の電流比が100%対0%である。つまり、第2の電源ユニット2の電流が流れていない。このため、上位MCU92は、異常検出テーブルを参照して、異常検出結果S902として、「第2の電源ユニット2のオアダイオード22のオープン故障」という信号を出力する。
次に、異常検出テーブルの状態3の動作について説明する。状態3は第1の電源ユニット1のオアダイオード12がショート故障した場合である。このケースでは、オアダイオード12がショート故障しているため、オアダイオード12における電圧降下が生じない。そのため、第1の電源ユニット1の電圧変換安定化回路11の出力電圧Vo+Vdが、電圧降下せずに、出力信号S104としてそのまま出力される。つまり、上位MCU92に入力される電圧は、正常な第1の電源ユニット2の出力信号S204のVoよりも高い第1の電源ユニット1の出力信号S104のVo+Vdとなる。また、電流比については第1の電源ユニット1の出力信号S104の電圧と第2の電源ユニット2の出力信号S204の電圧は、各々Vo+Vd対Voである。このため、電流比は最大誤差60%対40%以内の規格を外れ、80%対20%(60%対40%以上)となる。
この場合、Voであるべき電圧供給配線93の電圧がVo+Vdであるため、上位MCU92は、第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2のいずれか一方において、オアダイオードのオープン故障が発生したと判断する。
加えて、上位MCU92は、第1の電源ユニット1の出力電流が80%を占めていることから、第1の電源ユニット1の出力電圧がVo+Vdであると判断する。そして、上位MCU92は、異常検出テーブルを参照して、異常検出結果S902として、「第1の電源ユニット1のオアダイオード12のショート故障」という信号を出力する。
この逆のケースが状態5である。具体的には、上位MCU92に入力される電圧は、異常なVo+Vdである。また、電流比については、I2C電流情報S103とI2C電流情報S203との電流比が20%対80%(40%対60%以上)となる。このため、上位MCU92は、異常検出テーブルを参照して、異常検出結果S902として、「第2の電源ユニット2のオアダイオード22のショート故障」という信号を出力する。
以上のように、本実施の形態にかかる多重化電源装置の構成によれば、上位MCU92が、各電源ユニットの出力電流及び負荷91に印加される電圧を検出する。そして、異常検出テーブルを参照して、各電源ユニットに設けられたオアダイオード12、22の故障を検出する。より詳細には、上位MCU92は、各電源ユニットの出力電流及び負荷91に印加される電圧に基づいて、オアダイオード12、22のオープン故障及びショート故障を検出する。このため、いずれか一方の電源ユニットが故障した場合、他方の電下乳ニットが故障する前に、既に故障してしまった電源ユニットの修理等ができる。また、オアダイオードの故障に起因する逆流電流によって、正常な電源ユニットが過電流となることを防止できる。その結果、全ての電源ユニットが故障することを回避でき、電源装置の多重化が保障される。
なお、図2の異常検出テーブルから明らかなように、上位MCU92は、電流比のみに基づいて、オアダイオード12、22の異常を検出することも可能である。具体的には、上位MCU92は、電流比が50%対50%(40%対60%以下)の比率であれば、正常と判断できる。また、上位MCU92は、電流比が40%対60%以上、0%対100%未満の比率であれば、ショート故障と判断できる。さらに、上位MCU92は、電流比が0%対100%の比率であれば、オープン故障だと判断できる。
ただし、電源ユニットの抵抗素子の抵抗値のバラツキ等によって電流値に誤差が生じるため、電流比のみでは故障の判断が困難な場合がある。例えば、電流比が35%対65%の比率の場合、正常であるかショート故障であるかの判断が困難である。しかしながら、本実施の形態にかかる多重化電源装置の上位MCU92は、電流比に加えて、電圧供給配線93の電圧も参照している。そのため、上記した電流比が35%対65%の場合であっても、上位MCU92は、検出した電圧がVoなら正常と判断し、Vo+Vdならショート故障と判断できる。したがって、電圧供給配線93の電圧も参照することにより、より正確な異常検出を実現できる。
ここで、関連する多重化電源装置のブロック図を図3に示す。図1に示した多重化電源装置の構成と比べて、電圧変換安定化回路11、21の電流を検出するMCU13、23が設けられていない。そのため、負荷装置9に設けられた電圧検出回路94は、電圧供給配線93に印加される電圧のみを検出する。なお、その他の構成については図1に示した多重化電源装置と同様であるので、説明を適宜省略する。
図3において、第1の電源ユニット1の出力信号S104と、第2の電源ユニット2の出力信号S204は、ワイヤードオアされている。このため、オアダイオード12またはオアダイオード22にオープン故障またはショート故障が発生していても、正常な電源ユニットの電圧が故障した電源ユニットの出力に加わる。その結果、電源内でオアダイオードのオープン故障またはショート故障を検出するのは困難である。また、電圧検出回路94は、ワイヤードオアされた結果の電圧(電圧供給配線93に印加された電圧)しか検出できない。そのため、上位の負荷装置9においても、オアダイオードのオープン故障またはショート故障の検出は困難である。
このように、オアダイオードの故障が検出できない場合、以下のような問題点がある。オアダイオードがショート故障している場合、オアダイオードがショート故障している電源ユニットに対して、正常な他の電源ユニットから電流が大きく流れ込む。このため、正常な他の電源ユニットが過電流を検出し停止する。その結果、冗長構成が保障されなくなる。また、オアダイオードがオープンで故障している場合、正常な他の電源ユニットの入力電圧が停電や計画停止で遮断されても、オープン故障している電源ユニットは電圧の出力ができない。その結果、負荷装置9に電力を供給し続けられなくなり、冗長構成が保障されなくなる。
しかしながら、本発明にかかる多重化電源装置によれば、上述したように、オアダイオードのオープン故障またはショート故障を検出できるため、正常な電源ユニットが故障する前に、何らかの対応をすることができる。その結果、冗長構成が保障される。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更及び組み合わせをすることが可能である。本発明にかかる多重化電源装置の構成は、図1に示した構成に限られない。例えば、本発明にかかる多重化電源装置は、図4に示すような構成であってもよい。具体的には、第1の電源ユニット1は、電圧を供給する電源14と、当該電源14の出力側に設けられた整流素子15と、を備える。第2の電源ユニット2も同様の構成である。電流検出部31(第1の電流検出手段及び第2の電流検出手段)は、電源14、24の出力電流を検出する。そして、異常検出部95は、電源14、24の出力電流に基づいて、第1の電源ユニット1及び第2の電源ユニット2の異常を検出する。このような構成であっても、本発明の効果を実現できる。勿論、電源ユニットの個数も2個に限られず、3個以上であってもよい。
1 第1の電源ユニット
2 第2の電源ユニット
9 負荷装置
11、21 電圧変換安定化回路
12、22 オアダイオード
13、23 MCU
14、24 電源
15、25 整流素子
31 電流検出部
91 負荷
92 上位MCU
93 電圧供給配線
94 電圧検出回路
95 異常検出部

Claims (6)

  1. 負荷に電圧を供給するための電圧供給配線に接続された第1の整流素子を有する第1の電源ユニットと、
    前記電圧供給配線に接続された第2の整流素子を有し、前記第1の電源ユニットと冗長構成をなす第2の電源ユニットと、
    前記第1の電源ユニットの出力電流を検出する第1の電流検出手段と、
    前記第2の電源ユニットの出力電流を検出する第2の電流検出手段と、
    前記第1及び第2の電流検出手段の検出結果に基づいて、前記第1及び第2の整流素子の異常を検出する異常検出手段と、
    を備える多重化電源装置。
  2. 前記異常検出手段は、前記第1の電源ユニットの出力電流と前記第2の電源ユニットの出力電流との比率に基づいて、前記第1及び第2の電源ユニットの異常を検出する請求項1に記載の多重化電源装置。
  3. 前記電圧供給配線の電圧を検出する電圧検出手段をさらに備え、
    前記異常検出手段は、前記第1及び第2の電流検出手段の検出結果と、前記電圧検出手段の検出結果と、に基づいて、前記第1及び第2の整流素子の異常を検出する請求項1または2に記載の多重化電源装置。
  4. 前記第1及び第2の電源ユニットがワイヤードオア接続されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の多重化電源装置。
  5. 前記第1及び第2の整流素子は、ダイオードであり、
    前記異常検出手段は、前記ダイオードのオープン故障及びショート故障の少なくとも一方を検出する請求項1〜4のいずれか一項に記載の多重化電源装置。
  6. 負荷に電圧を供給するための電圧供給配線に接続された第1の整流素子を有する第1の電源ユニットと、前記電圧供給配線に接続された第2の整流素子を有し、前記第1の電源ユニットと冗長構成をなす第2の電源ユニットと、を備える多重化電源装置の制御方法であって、
    前記第1の電源ユニットの出力電流を検出するステップと、
    前記第2の電源ユニットの出力電流を検出するステップと、
    前記第1及び第2の電流検出手段の検出結果に基づいて、前記第1及び第2の整流素子の異常を検出するステップと、
    を備える多重化電源装置の制御方法。
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