JP2008187874A - 三相交流電源の欠相検出装置 - Google Patents

三相交流電源の欠相検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を削減すると共に、より低い耐圧の部品を使用できるようにして、コスト低減を図ることができる三相交流電源の欠相検出装置を提供する。
【解決手段】欠相検出回路2は、三相交流電源1の各相の線間にその発光素子12A,22A,32Aを接続してなる双方向フォトカプラ12,22,32と、この双方向フォトカプラ12,22,32の受光素子12B,22B,32Bがオンすることにより得られるパルス検出信号に基づいて、三相交流電源1の欠相を判定する制御手段3と、を備えている。ここでの制御手段3は、第1〜第3のパルス検出信号が発生するか否かにより、各相の欠相の有無を判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、三相交流電源を使用するあらゆる機器に適用され、三相交流電源の欠相を検出して機器を保護する三相交流電源の欠相検出装置に関する。
この種の欠相検出装置として、例えば特許文献1には、三相交流電源の各相電圧を全波整流して得た直流電圧を検出電圧にレベル変換し、この検出電圧と基準電圧との比較によって、電源の欠相発生を判断するものが知られている。
図3は、こうした従来技術に類似する回路例を示したものである。同図において、1はU,V,Wの各相に120°の位相差を有してそれぞれ交流電圧を出力する三相交流電源であり、また100は三相交流電源1の欠相を検出する欠相検出回路である。
欠相検出回路100は、U相とV相の線間電圧を直流電圧VDC1に変換する直流変換部111と、直流電圧VDC1の電圧レベルを検出するレベル検出回路112とを備えていると共に、これと対を成すように、別なV相とW相の線間電圧を直流電圧VDC2に変換する直流変換部113と、直流電圧VDC2の電圧レベルを検出するレベル検出回路114とを備えている。また、欠相検出回路100は、各レベル検出回路112,114からの検出信号によって、欠相の有無を判定する制御手段115を備えている。
直流変換部111は、U相とV相の線間電圧を全波整流するためのブリッジダイオードからなる整流器121と、この整流器121の出力端間に接続される平滑コンデンサ122とにより構成される。また同様に、直流変換部113は、V相とW相の線間電圧を全波整流するためのブリッジダイオードからなる整流器123と、この整流器123の出力端間に接続される平滑コンデンサ124とにより構成される。
レベル検出回路112は、平滑コンデンサ122の両端間に接続する分圧抵抗131,132と、抵抗131,132の接続点にカソードを接続した定電圧素子としてのツェナーダイオード133と、そのベースがツェナーダイオード133のアノードに接続され、直流電圧VDC1の電圧レベルに応じてオン,オフするスイッチ素子としてのトランジスタ134と、分圧抵抗131,132の直列回路の一端とトランジスタ134のコレクタとの間に接続される抵抗135およびフォトカプラ136の発光素子136Aとの直列回路と、により構成され、トランジスタ134のエミッタは分圧抵抗131,132の直列回路の他端に接続される。
また、レベル検出回路114は、平滑コンデンサ124の両端間に接続する分圧抵抗141,142と、抵抗141,142の接続点にカソードを接続した定電圧素子としてのツェナーダイオード143と、そのベースがツェナーダイオード143のアノードに接続され、直流電圧VDC2の電圧レベルに応じてオン,オフするスイッチ素子としてのトランジスタ144と、分圧抵抗141,142の直列回路の一端とトランジスタ144のコレクタとの間に接続される抵抗145およびフォトカプラ146の発光素子146Aとの直列回路と、により構成され、トランジスタ144のエミッタは分圧抵抗141,142の直列回路の他端に接続される。
レベル検出回路112,114からの検出信号を外部に出力するフォトカプラ136,146は、その受光素子136B,146Bが制御手段115に接続される。すなわち、レベル検出回路112,114からの検出信号は、フォトカプラ136,146で電気的に絶縁して制御手段115に伝送される。
なお、図3に示す回路で、直流変換部111は半波整流回路であってもよいし、また各レベル検出回路112,114は、電圧レベル検出用にオペアンプ,コンパレータ,シャントレギュレータなどの回路素子を用いてもよい。
そして、三相交流電源1に欠相を生じていない正常時は、U相とV相の線間電圧を整流平滑した直流電圧VDC1が、ツェナーダイオード133がオンする所定レベル以上に上昇し、またV相とW相間の線間電圧を整流平滑した直流電圧VDC2も、ツェナーダイオード133がオンする所定レベル以上に上昇する。この場合、レベル検出回路112は、抵抗131,132の接続点の電位が、ツェナーダイオード133による設定電圧よりも高く、ツェナーダイオード133を通してトランジスタ134のベースに電流が流れ込んで、トランジスタ134がオンする。そのため、フォトカプラ136の発光素子136Aに電流が流れ込んで、対をなす受光素子136Bがオンする。同様に、レベル検出回路114も、抵抗141,142の接続点の電位が、ツェナーダイオード143による設定電圧よりも高く、ツェナーダイオード143を通してトランジスタ144のベースに電流が流れ込んで、トランジスタ144がオンする。そのため、フォトカプラ146の発光素子146Aに電流が流れ込んで、対をなす受光素子146Bがオンする。このように、フォトカプラ136,146が共にオンしたのを受けて、制御手段115は欠相が生じていないと判定できる。
一方、U相に欠相を生じた時、直流変換部113からの直流電圧VDC2はツェナーダイオード143がオンする所定レベル以上に上昇するが、直流変換部111からの直流電圧VDC1は、ツェナーダイオード133がオンする所定レベル以下となり、トランジスタ134はオンしない。そのため、フォトカプラ146の受光素子146Bはオンするものの、フォトカプラ136の発光素子136Aには電流が流れ込まず、その受光素子136Bはオフする。制御手段115は、フォトカプラ136がオフする一方、フォトカプラ146がオンすることで、U相の欠相を判定できる。
また、W相に欠相を生じた時、直流変換部111からの直流電圧VDC1はツェナーダイオード133がオンする所定レベル以上に上昇するが、直流変換部113からの直流電圧VDC2は、ツェナーダイオード143がオンする所定レベル以下となり、トランジスタ144はオンしない。そのため、フォトカプラ136の受光素子136Bはオンするものの、フォトカプラ146の発光素子146Aには電流が流れ込まず、その受光素子146Bはオフする。制御手段115は、フォトカプラ136がオンする一方、フォトカプラ146がオフすることで、W相の欠相を判定できる。
さらに、V相に欠相を生じた時、平滑コンデンサ122,124の両端間に発生する直流電圧VDC1,VDC2は、何れも正常時の半分となり、各ツェナーダイオード133,143がオンする所定レベル以下となる。すると、トランジスタ134,144は共にオフし、これに応じて各フォトカプラ136,146の受光素子136B,146Bもオフする。制御手段115は、フォトカプラ136,146が何れもオフすることで、W相の欠相を判定できる。
特開2004−23878号公報
しかし、上述した従来の欠相検出回路100では、次のような問題点を生じる。
従来は各相における欠相の有無を判断するために、2つの相の線間電圧を直流変換部111,113で直流電圧VDC1,VDC2に変換した後に、レベル検出回路112,114でシャントレギュレータ133,143による設定電圧との比較を行なっている。しかし、このような直流変換部111,113とレベル検出回路112,114による構成では、部品点数が多くなる。
また、平滑コンデンサ122,124の両端間に発生する直流電圧VDC1,VDC2は、U相とV相およびV相とW相の各線間電圧(実効値)の√2倍であるため、そのような直流電圧VDC1,VDC2を常時印加した場合でも正常な性能を維持できる高耐圧の部品が必要となる。そのため部品点数の多さと相俟って、コスト上昇を招く懸念を生じていた。
本発明は上記の各問題点に着目してなされたもので、部品点数を削減すると共に、より低い耐圧の部品を使用できるようにして、コスト低減を図ることができる三相交流電源の欠相検出装置を提供することを、その目的とする。
本発明における請求項1の三相交流電源の欠相検出装置は、上記目的を達成するために、三相交流電源の線間にその発光素子を接続してなるフォトカプラと、このフォトカプラの受光素子がオンすることにより得られるパルス検出信号に基づいて、前記三相交流電源の欠相を判定する制御手段とを備えている。
また、請求項2の三相交流電源の欠相検出装置は、前記三相交流電源の第1相と第2相,第2相と第3相,および第3相と第1相の各線間に、それぞれ前記フォトカプラの発光素子を接続し、前記制御手段は、それぞれの前記パルス検出信号が発生するか否かにより、前記各相の欠相の有無を判断するものであることを特徴とする。
また、請求項3の三相交流電源の欠相検出装置は、前記三相交流電源の第1相と第2相,および第2相と第3相の各線間に、それぞれ前記フォトカプラの発光素子と抵抗の直列回路を接続し、前記制御手段は、それぞれの前記パルス検出信号が発生するか否かと、前記パルス検出信号の時間幅の変化により、前記各相の欠相の有無を判断するものであることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、フォトカプラの発光素子が接続される線間の電圧が、その発光素子の閾値電圧を越えると、フォトカプラの受光素子がオンしてパルス検出信号が発生する。そのため、このパルス検出信号を制御手段が監視すれば、従来のような直流変換部やレベル検出部を用いることなく、より少ない部品点数で三相交流電源の欠相を判定できる。また、線間電圧を整流して直流電圧に変換する必要がないので、従来よりも低い耐圧の部品を使用できる。
請求項2の発明によれば、第1相と第2相,第2相と第3相,および第3相と第1相の線間にフォトカプラの発光素子が接続されているので、それぞれのフォトカプラに対応して出力されるパルス検出信号が周期的に発生しなくなれば、直ぐにどの相が欠相しているのかを判定できる。
請求項3の発明によれば、第1相と第2相,および第2相と第3相の線間にフォトカプラの発光素子が接続されているので、それぞれのフォトカプラに対応して出力されるパルス検出信号が発生するか否かと、パルス検出信号の時間幅の変化を監視すれば、どの相が欠相しているのかを判定できる。しかもこの場合は、第3相と第1相の線間に何も接続する必要がなく、より部品点数の削減を図れる。
以下、本発明における三相交流電源の欠相検出装置の好ましい一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は第1実施形態における回路図を示したもので、1は前述のようにU,V,Wの各相に120°の位相差を有してそれぞれ交流電圧を出力する三相交流電源であり、また2は三相交流電源1の欠相を検出し、その検出信号が三相交流電源1からの電源電圧と電気的に絶縁される絶縁型の欠相検出回路である。
欠相検出回路2は、U相とV相の線間に電流制限用の抵抗11と、双方向フォトカプラ12の発光素子12Aと、別な電流制限用の抵抗13とからなる直列回路を接続し、V相とW相の線間に電流制限用の抵抗21と、双方向フォトカプラ22の発光素子22Aと、別な電流制限用の抵抗23とからなる直列回路を接続し、W相とU相の線間に電流制限用の抵抗31と、双方向フォトカプラ32の発光素子32Aと、別な電流制限用の抵抗33とからなる直列回路を接続し、各フォトカプラ12,22,32の受光素子12B,22B,32Bを制御手段3に接続して構成される。双方向フォトカプラ12,22,32の発光素子12A,22A,32Aは、2個の発光ダイオードを互いに逆方向に接続して構成され、何れか一方の発光ダイオードに電流が流れて発光すると、それに対応する受光素子12B,22B,32Bがオンするように構成される。また制御手段3は、各々の受光素子12B,22B,32Bがオンすることにより発生するパルス検出信号に基づいて、三相交流電源1におけるどの相が欠相しているのかを判定するものである。
図1に示す回路では、2個の抵抗11,13と発光素子12Aの直列回路が、U相とV相の線間に接続されているが、抵抗11,13は1個であってもよい。また双方向フォトカプラ12に代わり、一方向に電流が流れた時にだけ発光素子12Aが発光して、対応する受光素子12Bがオンするタイプのフォトカプラを用いてもよい。この場合、発光素子12Aの両端間に、ダイオードを逆並列接続するのが好ましい。このような変形例は、別な抵抗21,23と発光素子22Aの直列回路や、抵抗31,33と発光素子32Aの直列回路にも適用できる。
次に、上記構成についてその作用を説明すると、U相とV相の線間電圧が双方向フォトカプラ12の発光素子12Aの閾値電圧を越えている間は、受光素子12Bがオンしてそのコレクタ・エミッタ間が導通し、その導通期間に応じた幅の第1のパルス検出信号が制御手段3に与えられる。同様に、V相とW相の線間電圧が双方向フォトカプラ22の発光素子22Aの閾値電圧を越えている間は、受光素子22Bがオンしてそのコレクタ・エミッタ間が導通し、その導通期間に応じた幅の第2のパルス検出信号が制御手段3に与えられ、W相とU相の線間電圧が双方向フォトカプラ32の発光素子32Aの閾値電圧を越えている間は、受光素子32Bがオンしてそのコレクタ・エミッタ間が導通し、その導通期間に応じた幅の第3のパルス検出信号が制御手段3に与えられる。
そのため、三相交流電源1に欠相を生じていない正常時には、三相交流電源1のU相とV相,V相とW相,およびW相とU相の各線間電圧が何れも正弦波状に変化し、上述した第1〜第3のパルス検出信号が、線間電圧に同期して周期的に発生する。制御手段3は、この所定時間毎に繰り返し発生する第1〜第3のパルス検出信号を受けて、どの相にも欠相が生じていないと判定する。
一方、U相に欠相を生じた時、U相とV相,およびW相とU相の各線間電圧は発生せず、V相とW相の線間電圧だけが正弦波状に変化するので、第1および第3のパルス検出信号は発生せず、第2のパルス検出信号だけが周期的に発生する。制御手段3は、第2のパルス検出信号だけが周期的に発生していることにより、U相に欠相を生じたと判定できる。
また、V相に欠相を生じた時、U相とV相,およびV相とW相の各線間電圧は発生せず、U相とW相の線間電圧だけが正弦波状に変化するので、第1および第2のパルス検出信号は発生せず、第3のパルス検出信号だけが周期的に発生する。制御手段3は、第3のパルス検出信号だけが周期的に発生していることにより、V相に欠相を生じたと判定できる。
さらに、W相に欠相を生じた時、V相とW相,およびU相とW相の各線間電圧は発生せず、U相とV相の線間電圧だけが正弦波状に変化するので、第2および第3のパルス検出信号は発生せず、第1のパルス検出信号だけが周期的に発生する。制御手段3は、第1のパルス検出信号だけが周期的に発生していることにより、W相に欠相を生じたと判定できる。
この第1実施形態では、従来の直流変換部111,113やレベル検出回路112,114に代わって、各相間に電流制限用の抵抗11,13,21,23,31,33と、双方向フォトカプラ12,22,32を接続しただけの回路構成とすることで、部品点数の削減を図っている。また、その検出方法はフォトカプラ136の一次側(発光素子136A側)での電圧レベルの検出から、双方向フォトカプラ12,22,32の二次側(受光素子12B,22B,32B側)でのパルス有無の検出となる。従って、制御手段3は、第1〜第3の各パルス検出信号の有無を監視できる構成であればよい。さらに、本実施形態では、双方向フォトカプラ12,22,32の順電圧降下Vf分の耐圧しか加わらず、低耐圧部品での構成が可能である。
以上のように、ここでの欠相検出装置に相当する欠相検出回路2は、三相交流電源1の各相の線間にその発光素子12A,22A,32Aを接続してなる双方向フォトカプラ12,22,32と、この双方向フォトカプラ12,22,32の受光素子12B,22B,32Bがオンすることにより得られるパルス検出信号に基づいて、三相交流電源1の欠相を判定する制御手段3と、を備えている。
これにより、双方向フォトカプラ12,22,32の発光素子12A,22A,32Aが接続される線間の電圧が、その発光素子12A,22A,32Aの閾値電圧を越えると、双方向フォトカプラ12,22,32の受光素子12B,22B,32Bがオンしてパルス検出信号が発生する。そのため、このパルス検出信号を制御手段3が監視すれば、従来のような直流変換部111,113やレベル検出回路112,114を用いることなく、より少ない部品点数で三相交流電源の欠相を判定できる。また、線間電圧を整流して直流電圧に変換する必要がないので、従来よりも低い耐圧の部品を使用できる。
また、この第1実施形態では、三相交流電源1の第1相であるU相と第2相であるV相,V相と第3相であるW相,およびW相とU相の各線間に、それぞれ双方向フォトカプラ12,22,32の発光素子12A,22A,32Aを接続し、制御手段3は、第1〜第3のパルス検出信号が発生するか否かにより、各相の欠相の有無を判断するように制御手段3を構成している。
こうすると、U相とV相,V相とW相,およびW相とU相の各線間にそれぞれ双方向フォトカプラ12,22,32の発光素子12A,22A,32Aが接続されているので、それぞれのフォトカプラ12,22,32に対応して出力されるパルス検出信号が周期的に発生しなくなれば、直ぐにどの相が欠相しているのかを判定できる。
次に、本発明の第2実施形態を、図2に示す回路図に基づいて説明する。なお、図1と同一箇所には同一符号を付し、その共通する部分の説明は重複を避けるために極力省略する。
本実施形態の欠相検出回路2は、U相とV相の線間に、抵抗11,双方向フォトカプラ12の発光素子12A,および抵抗13の直列回路を接続し、またV相とW相の線間に、抵抗21,双方向フォトカプラ22の発光素子22A,および抵抗23の直列回路を接続している点で、第1実施形態のものと共通しているが、W相とU相の線間には何も接続されていない。そのため制御手段3は、双方向フォトカプラ12の受光素子12Bがオンすることにより発生する第1のパルス検出信号と、双方向フォトカプラ22の受光素子22Bがオンすることにより発生する第2のパルス検出信号とに基づいて、これらの各パルス検出信号における発生の有無を監視するだけでなく、各パルス検出信号の時間幅を監視することで、三相交流電源1の欠相を判定するようになっている。
図2に示す回路も、双方向フォトカプラ12の発光素子12Aに接続する電流制限用の抵抗11,13は1個であってもよい。また双方向フォトカプラ12に代わり、一方向に電流が流れた時にだけ発光素子12Aが発光して、対応する受光素子12Bがオンするタイプのフォトカプラを用いてもよい。この場合、発光素子12Aの両端間に、ダイオードを逆並列接続するのが好ましい。このような変形例は、別な抵抗21,23と発光素子22Aの直列回路にも適用できる。
本実施形態では、制御手段3に各パルス検出信号の時間幅を監視する手段が組み込まれているが、第1のパルス検出信号の時間幅は抵抗11,13の抵抗値により調整でき、また第2のパルス検出信号の時間幅は抵抗21,23の抵抗値により調整できる。つまり、ここでの抵抗11,13および抵抗21,23は、本来の電流制限用抵抗としてだけではなく、制御手段3が各パルス検出信号の時間幅の変化を適切に監視できるように、各パルス検出信号の時間幅調整用抵抗としても機能する。
次に、上記構成についてその作用を説明すると、U相とV相の線間電圧が双方向フォトカプラ12の発光素子12Aの閾値電圧を越えている間は、受光素子12Bがオンしてそのコレクタ・エミッタ間が導通し、その導通期間に応じた幅の第1のパルス検出信号が制御手段3に与えられる。同様に、V相とW相の線間電圧が双方向フォトカプラ22の発光素子22Aの閾値電圧を越えている間は、受光素子22Bがオンしてそのコレクタ・エミッタ間が導通し、その導通期間に応じた幅の第2のパルス検出信号が制御手段3に与えられる。
三相交流電源1に欠相を生じていない正常時には、三相交流電源1のU相とV相,V相とW相,およびW相とU相の各線間電圧が何れも正弦波状に変化し、上述した第1および第2のパルス検出信号が、線間電圧に同期して所定の時間幅で周期的に発生する。制御手段3は、この所定時間毎に繰り返し発生する所定の時間幅の第1および第2のパルス検出信号を受けて、どの相にも欠相が生じていないと判定する。
一方、U相に欠相を生じた時、U相とV相,およびW相とU相の各線間電圧は発生せず、V相とW相の線間電圧だけが正弦波状に変化するので、第1のパルス検出信号は発生せず、第2のパルス検出信号だけが所定の時間幅で周期的に発生する。制御手段3は、第2のパルス検出信号だけが所定の時間幅で周期的に発生していることにより、U相に欠相を生じたと判定できる。
また、W相に欠相を生じた時、V相とW相,およびU相とW相の各線間電圧は発生せず、U相とV相の線間電圧だけが正弦波状に変化するので、第2のパルス検出信号は発生せず、第1のパルス検出信号だけが所定の時間幅周期的に発生する。制御手段3は、第1のパルス検出信号だけが所定の時間幅で周期的に発生していることにより、W相に欠相を生じたと判定できる。
さらに、V相に欠相を生じた時、U相とV相,およびV相とW相の各線間電圧は発生せず、U相とW相の線間電圧だけが正弦波状に変化する。こうなると、三相交流電源1のU相とW相から見て、抵抗11,双方向フォトカプラ12の発光素子12A,および抵抗13の直列回路と、抵抗21,双方向フォトカプラ22の発光素子22A,および抵抗23の直列回路が、直列に繋がれた状態になるので、各双方向フォトカプラ12,22の発光素子12A,発光素子22Aに対する電流制限用抵抗値が増加(仮に、抵抗11,13の抵抗値と、抵抗21,23の抵抗値が同じならば、2倍に増加)して、第1および第2のパルス検出信号のオン時間幅が、正常時の場合よりも小さくなる。これにより制御手段3は、周期的に繰り返し発生するパルス検出信号の時間幅が、正常時よりも小さくなったことを検出して、V相に欠相を生じたと判定できる。
この第2実施形態では、従来の直流変換部111,113やレベル検出回路112,114に代わって、U相とV相,およびV相とW相の間に電流制限用の抵抗11,13,21,23と、双方向フォトカプラ12,22を接続し、さらにはU相とW相の間には何も接続しない回路構成とすることで、第1実施形態よりもさらに部品点数の削減を図っている。また、その検出方法はフォトカプラ136の一次側(発光素子136A側)での電圧レベルの検出から、双方向フォトカプラ12,22の二次側(受光素子12B,22B側)でのパルス有無と、パルス幅の検出となる。従って、制御手段3は前述したように、第1および第2の各パルス検出信号の有無と、パルス幅を監視できる構成であればよい。さらに、本実施形態では、双方向フォトカプラ12,22の順電圧降下Vf分の耐圧しか加わらず、低耐圧部品での構成が可能である。
以上のように、第2実施形態における欠相検出回路2は、三相交流電源1の線間にその発光素子12A,22Aを接続してなる双方向フォトカプラ12,22と、この双方向フォトカプラ12,22の受光素子12B,22Bがオンすることにより得られるパルス検出信号に基づいて、三相交流電源1の欠相を判定する制御手段3とを備え、三相交流電源1のU相とV相,およびV相とW相の各線間に、それぞれ双方向フォトカプラ12,22の発光素子12A,22Aと抵抗11,13,21,23の直列回路を接続し、第1および第2のパルス検出信号が発生するか否かと、少なくとも一つのパルス検出信号の時間幅の変化により、各相の欠相の有無を判断するように、制御手段3を構成している、
こうすると、U相とV相,およびV相とW相の線間に双方向フォトカプラ12,22の発光素子12A,22Aが接続されているので、それぞれの双方向フォトカプラ12,22に対応して出力されるパルス検出信号が発生するか否かと、パルス検出信号の時間幅の変化を監視することで、どの相が欠相しているのかを判定できる。しかもこの場合は、W相とU相の線間に何も接続する必要がなく、より部品点数の削減を図れる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。例えば、上記各実施形態における三相欠相回路2は、三相交流電源1を入力としたスイッチング電源装置に適用できるが、それ以外の各種電気機器にも組み込むことが可能である。
本発明の第1実施形態における三相交流電源の欠相検出装置の回路図である。 同上、第2実施形態における三相交流電源の欠相検出装置の回路図である。 従来例を示す三相交流電源の欠相検出装置の回路図である。
符号の説明
1 三相交流電源
2 欠相検出回路(欠相検出装置)
3 制御手段
12,22,32 双方向フォトカプラ

Claims (3)

  1. 三相交流電源の線間にその発光素子を接続してなるフォトカプラと、
    このフォトカプラの受光素子がオンすることにより得られるパルス検出信号に基づいて、前記三相交流電源の欠相を判定する制御手段とを備えたことを特徴とする三相交流電源の欠相検出装置。
  2. 前記三相交流電源の第1相と第2相,第2相と第3相,および第3相と第1相の各線間に、それぞれ前記フォトカプラの発光素子を接続し、
    前記制御手段は、それぞれの前記パルス検出信号が発生するか否かにより、前記各相の欠相の有無を判断するものであることを特徴とする請求項1記載の三相交流電源の欠相検出装置。
  3. 前記三相交流電源の第1相と第2相,および第2相と第3相の各線間に、それぞれ前記フォトカプラの発光素子と抵抗の直列回路を接続し、
    前記制御手段は、それぞれの前記パルス検出信号が発生するか否かと、前記パルス検出信号の時間幅の変化により、前記各相の欠相の有無を判断するものであることを特徴とする請求項1記載の三相交流電源の欠相検出装置。
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