JP2018064324A - 電源回路および電源制御方法 - Google Patents

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【課題】一時的な出力の変動を誤検知することなく、過電圧状態を確実に検出して電源出力を停止することができる電源回路を得る。【解決手段】電源回路を、電源出力手段1と、電圧測定手段2と、制御手段3を備える構成とする。電源出力手段1は、所定の電圧値で装置に電力を供給する。電圧測定手段2は、電源出力手段1が出力する電圧を測定する。制御手段3は、電圧測定手段2が測定した電圧が、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたとき、装置への電力の供給を停止するように電源出力手段1を制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電源に関するものであり、特に、電源出力の過電圧状態を検出する技術に関するものである。
電子デバイス等に電力を供給する電源ユニットは、電子デバイス等に適正な電圧で安定して電力を供給する必要がある。そのため、電源ユニットは、過電圧によって電子デバイス等の負荷デバイスに障害が生じることを防止するため、過電圧検出回路を備えていることが多い。また、電力を供給する対象となる負荷デバイスには、例えば、定格電圧に対して±5パーセント以内が動作保障の電圧範囲として設定されているものがある。一方で、電源ユニットには、例えば、定格出力電圧に対して+20パーセント以上の出力電圧となったときに過電圧を検出するものもある。
負荷デバイスの動作保障の電圧範囲と、電源ユニットの出力電圧の範囲が異なる場合に、負荷デバイスの動作保障の電圧範囲を超えているときに、電源ユニットが正常な出力範囲と判断して出力を継続する状態が起こりうる。負荷デバイスの動作範囲を超える電圧の電力が供給されると、負荷デバイスの動作不良が生じることで、電源ユニットが異常を検知して電源の出力の停止が生じる。そのような場合には、電源ユニットにのみ異常が発生していて負荷デバイスが正常に動作可能な場合であっても、負荷デバイスが故障部位であると判断される恐れがある。
そのような状態を避けるために、例えば、過電圧と判断する電圧範囲を負荷デバイスの動作範囲に応じて狭くする方法が用いられることがある。しかし、過電圧と判断する電圧範囲を狭くすると一時的な出力の変動を異常として誤検知し、電力の供給が停止する恐れがある。そのため、一時的な出力の変動を誤検知することなく、電源ユニットに過電圧故障が生じた際に、過電圧状態を適切に検出して電源出力の停止を行うことができる技術があることが望ましく、関連する技術の開発が行われている。そのような、一時的な出力の変動を誤検知することなく、電源ユニットに過電圧故障が生じた際に、過電圧状態を適切に検出して電源出力の停止を行うための技術としては、例えば、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1は、過電圧を検出して電圧の制御を行う過電流保護回路に関するものである。特許文献1の過電流保護回路は、スイッチング・トランジスタのオン時間によって出力電圧の制御を行っている。特許文献1の過電流保護回路は、出力電圧値が第1の設定値Vr1を超えたときに、スイッチング・トランジスタのオン時間を短くして出力電圧を低下させている。また、特許文献1の過電流保護回路は、出力電圧値が第1の設定値Vr1を超えていないが、第2の設定値Vr2を所定の時間、超えているときスイッチング・トランジスタのオン時間を短くして出力電圧を低下させている。特許文献1は、そのように出力電圧の制御を行うことで、短時間の出力の増大を許容しつつ、過電流状態を検出して過電流の保護を行うことができるとしている。
特開2001−119933号公報
しかしながら、特許文献1の技術は次のような点で十分ではない。特許文献1では、低電圧側の基準を所定の時間、超えたときに、過電圧の異常が生じていると判断してスイッチング・トランジスタのオン時間を短くしている。そのため、特許文献1では、過電圧状態を判断するために時間を要し、その間に負荷デバイスに異常が生じて停止する恐れがある。よって、特許文献1の技術は、一時的な出力の変動を誤検知することなく、電源ユニットに過電圧故障が生じた際に、過電圧状態を確実に検出して電源出力を停止する技術としては十分ではない。
本発明は、上記の課題を解決するため、一時的な出力の変動を誤検知することなく、過電圧状態を確実に検出して電源出力を停止することができる電源回路を得ることを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の電源回路は、電源出力手段と、電圧測定手段と、制御手段を備えている。電源出力手段は、所定の電圧値で装置に電力を供給する。電圧測定手段は、電源出力手段が出力する電圧を測定する。制御手段は、電圧測定手段が測定した電圧が、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたとき、装置への電力の供給を停止するように電源出力手段を制御する。
本発明の電源制御方法は、所定の電圧値で装置に電力を供給し、出力する電圧を測定し、測定した電圧が、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたとき、装置への電力の供給を停止する
本発明によると、一時的な出力の変動を誤検知することなく、過電圧状態を確実に検出して電源出力を停止することができる。
本発明の第1の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態の回路制御部の構成を示す図である。 電源からの出力変化の例を示す図である。 本発明と対比した構成における過電圧状態の検出の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における過電圧状態の検出の例を示す図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の電源回路の構成の概要を示したものである、本実施形態の電源回路は、電源出力手段1と、電圧測定手段2と、制御手段3を備えている。電源出力手段1は、所定の電圧値で装置に電力を供給する。電圧測定手段2は、電源出力手段1が出力する電圧を測定する。制御手段3は、電圧測定手段2が測定した電圧が、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたとき、装置への電力の供給を停止するように電源出力手段1を制御する。
本実施形態の電源回路は、電圧測定手段2において測定した電圧が、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたとき、制御手段3が装置への電力の供給を停止するように制御している。そのため、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたときに過電圧状態と判断しているので、過電圧と判断する基準を下げた場合でも負荷変動による出力の揺らぎを誤検出することなく、確実に過電圧状態を検出することができる。その結果、本実施形態の電源回路は、一時的な出力の変動を誤検知することなく、過電圧状態を確実に検出して電源出力を停止することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図2は、本実施形態の電源システムの構成の概要を示したものである。本実施形態の電源システムは、電源10と、負荷デバイス20を備えている。本実施形態の電源システムは、電源10から負荷デバイス20に直流電源を供給するシステムである。電源10は、外部の電源にさらに接続され、負荷デバイス20の定格電圧の電力を負荷デバイス20に供給する。
電源10の構成について説明する。電源10は、回路制御部11と、出力電圧検出部12と、出力電流検出部13と、コンデンサ14と、出力チョークコイル15と、第1のスイッチ16と、第2のスイッチ17と、第1の端子18と、第2の端子19を備えている。
回路制御部11の構成について説明する。図3は、回路制御部11の構成を示したものである。回路制御部11は、制御部31と、監視部32と、記憶部33と、出力電圧値入力部34と、出力電流値入力部35をさらに備えている。
制御部31は、第1のスイッチ16および第2のスイッチ17のFET(Field Effect Transistor)のオン状態とオフ状態を制御する機能を有する。制御部31は、出力電圧Voが所定の設定値となるように第1のスイッチ16および第2のスイッチ17を制御する。所定の設定値は、負荷デバイス20の定格電圧となるように設定されている。
制御部31は、第1のスイッチ16および第2のスイッチ17に駆動信号を送り、FETのゲートに電圧を印加することで、第1のスイッチ16および第2のスイッチ17をオン状態にする。オン状態とは、FETのソースとドレインの間で電流が流れる状態のことをいう。また、制御部31は、監視部32から出力を停止する信号を受け取ると、第1のスイッチ16および第2のスイッチ17がオフ状態となるように制御する。オフ状態とは、FETのソースとドレインの間で電流が流れない状態のことをいう。
制御部31は、第1のスイッチ16および第2のスイッチ17を数μ秒から数m秒の時間ごとに交互にオン状態とオフ状態を繰り返すように制御する。すなわち、制御部31は、第1のスイッチ16がオン状態とのときは、第2のスイッチ17がオフ状態となるように制御し、第1のスイッチ16がオフ状態とのときは、第2のスイッチ17がオン状態となるように制御する。制御部31は、第1のスイッチ16と第2のスイッチ17のオン状態の時間の比率を変えることによって出力電圧Voが所定の電圧値、すなわち、負荷デバイス20の定格電圧に基づいた値になるように、第1のスイッチ16および第2のスイッチ17を制御する。
監視部32は、出力電圧Voと、出力電流Ioの測定値と、それぞれに設定されている基準値を比較し、電力の供給停止の要否を判断する機能を有する。出力電圧Voの測定値は、出力電圧値入力部34を介して、出力電圧検出部12から入力される。また、出力電流Ioの測定値は、出力電流値入力部35を介して、出力電流検出部13から入力される。
監視部32は、出力電圧検出部12から入力される出力電圧Voの測定値を、過電圧状態を検出するための閾値として設定されている複数段階の基準値と比較し、順に基準値以上になったときに過電圧状態が生じていると判断する。
本実施形態では、複数段階の基準値は、3段階の基準値として設定されている。3段階の基準値が、Vth1、Vth2およびVth3として設定されているとすると、Vth1<Vth2<Vth3を満たすように各基準値が設定されている。基準値のうち最も小さいVth1は、電源10および負荷デバイス20の定格電圧以上になるように設定されている。また、基準値のうち最も大きいVth3は、負荷デバイス20が正常に動作する電圧範囲内に設定されている。このように基準値が設定されているとき、監視部32は、出力電圧VoがVth1、Vth2およびVth3を順に超えたときに、出力している電圧が過電圧状態であると判断する。
例えば、負荷デバイス20の定格電圧がVr、動作範囲がVr±5パーセントであったとすると、各基準値は、Vth1=1.01×Vr、Vth2=1.02×Vr、Vth3=1.03×Vrのようにそれぞれ設定される。このとき、電源10の動作範囲は、Vr±5パーセントよりも広いものとする。複数段階の基準値は、2段階で設定されていてもよく、4段階以上で設定されていてもよい。
また、監視部32は、出力電流Ioの変動幅を監視し、所定の時間内に基準以上の変動があった場合に、過電圧を検知しないようにする。所定の時間は、電源が応答できないような負荷電流の変動が生じる時間として設定されている。例えば、監視部32は、電源が応答できない10μ秒以内に出力電流Ioが100パーセント、すなわち、出力電流Ioの定常値から0パーセントまで減少したときに、過電圧を検知しないように設定される。
図4は、電源10が制御できない短時間の出力変動の例を示している。図4では、出力電圧Voが一時的に上昇した際に、出力電流Ioが10μ秒以下の短時間で定常値である100パーセントから0パーセントまで低下した場合を示している。このような、電源10が各スイッチの制御によって対応できないような短時間の変化が生じた場合には、監視部32は、過電圧を検知しない。
本実施形態の制御部31および監視部32の機能は、第1の実施形態の制御手段3に相当する。
記憶部33は、電力の供給停止の要否を判断する際の出力電圧Voの複数段階の基準値と、出力電流Ioの変動幅の基準を保存する機能を有する。また、出力電圧Voと、出力電流Ioの測定値を保存する機能を有する。記憶部33は、例えば、半導体記憶装置によって構成されている。
出力電圧値入力部34は、出力電圧検出部12から入力される出力電圧Voの測定値のデータの入力インターフェースである。出力電圧値入力部34は、入力された出力電圧Voの測定値のデータを制御部31および監視部32にそれぞれ送る。
出力電流値入力部35は、出力電流検出部13から入力される出力電流Ioの測定値のデータの入力インターフェースである。出力電流値入力部35は、入力された出力電流Ioの測定値のデータを制御部31および監視部32にそれぞれ送る。
出力電圧検出部12は、出力電圧を測定する機能を有する。出力電圧検出部12は、第1の端子18と第2の端子19の間の電位差を測定し、測定結果を出力電圧として回路制御部11に送る。また、本実施形態の出力電圧検出部12の機能は、第1の実施形態の電圧測定手段2に相当する。
出力電流検出部13は、出力電流を測定する機能を有する。出力電流検出部13は、通過する電流を測定し、測定結果を出力電流として回路制御部11に送る。
コンデンサ14は、第1の端子18側と第2の端子19側を接続する位置に、所定の容量値となるように形成されている。
出力チョークコイル15は、交流成分を遮断するチョークコイルとして備えられている。
第1のスイッチ16および第2のスイッチ17は、通電のオンとオフを切り替えるスイッチ素子である。第1のスイッチ16および第2のスイッチ17は、FETを用いて形成され、回路制御部11から送られてくる制御信号に基づいて動作する。
第1の端子18は、負荷デバイス20に電力を供給する際の、正極側の接続端子である。また、第2の端子19は、負荷デバイス20に電力を供給する際の、負極側の接続端子である。
本実施形態のコンデンサ14、出力チョークコイル15、第1のスイッチ16、第2のスイッチ17、第1の端子18および第2の端子19で構成される回路は、第1の実施形態の電源出力手段1に相当する。
負荷デバイス20は、電源10から供給される電力によって動作する装置である。負荷デバイス20は、電源10の出力電圧の範囲内の電圧で動作する装置である。負荷デバイス20には、例えば、記憶装置や表示装置などの電子デバイスが用いられる。負荷デバイス20は、電源10から電力の供給を受けて動作するものであれば電子デバイス以外の装置であってもよい。
本実施形態の電源システムの動作について説明する。始めに通常に動作している際の、電源10の動作について説明する。
通常の動作時、出力電圧検出部12は、出力電圧Voを測定し、測定結果を回路制御部11に送る。回路制御部11に入力された出力電圧Voのデータは、出力電圧値入力部34を介して制御部31に送られる。また、出力電流検出部13は、出力電流Ioを測定し、測定結果を回路制御部11に送る。回路制御部11に入力された出力電流Ioのデータは、出力電流値入力部35を介して制御部31に送られる。回路制御部11は、出力電圧Voおよび出力電流Ioの測定結果を受け取ると、出力が設定値、すなわち、定格電圧に基づいた値になるように第1のスイッチ16および第2のスイッチ17に制御信号を送り、スイッチ素子のオン状態とオフ状態を制御する。
次に出力電圧Voが増大した場合に、電源10が過電圧状態を検出して、負荷デバイス20への電力の供給を停止する際の動作について説明する。
電源10が稼動している際に、出力電圧検出部12によって測定された出力電圧Voのデータは、出力電圧値入力部34を介して監視部32にも入力される。また、出力電流検出部13によって測定された出力電流Ioのデータは、出力電流値入力部35を介して監視部32にも入力される。監視部32は、出力電圧Voおよび出力電流Ioのデータを受け取ると、出力電圧Voおよび出力電流Ioのデータを記憶部33に保存する。
回路制御部11の監視部32は、出力電圧値入力部34を介して入力される出力電圧Voの値を、過電圧状態を判断する際の基準値であるVth3と比較する。入力された出力電圧Voの値がVth3よりも大きいとき、監視部32は、記憶部33を参照して、出力電圧Voの値がVth1とVth2よりも順に大きくなっているかを確認する。出力電圧Voの値が基準値Vth1、Vth2およびVth3を順に超えていないとき、監視部32は、通常の動作状態での電圧の変動と判断して出力電圧Voの監視を継続する。
出力電圧Voの値がVth1、Vth2およびVth3を順に超えているとき、監視部32は、出力電流値入力部35を介して入力される出力電流Ioの所定の時間内の変動値を基準値であるIthと比較する。出力電流Ioの所定の時間内の変動幅が基準値Ith以上のとき、監視部32は、通常の動作に基づく瞬間的な出力変動と判断して出力電圧Voと出力電流Ioの監視を継続する。監視部32が通常の動作に基づく瞬間的な出力変動と判断した場合には、電源10から負荷デバイス20への電力の供給は継続される。
出力電流Ioの所定の時間内の変動幅がIth未満のとき、監視部32は、負荷デバイス20への電源出力において過電圧状態が生じていると判断する。過電圧状態が生じていると判断すると、監視部32は、電力の供給を停止する信号を制御部31に送る。
制御部31は、電力の供給を停止する信号を受け取ると、第1のスイッチ16および第2のスイッチ17への駆動信号の出力を停止する。第1のスイッチ16および第2のスイッチ17への駆動信号の出力が停止されると、第1のスイッチ16および第2のスイッチ17のFETはともにオフ状態となるため、回路に電流が流れなくなり、負荷デバイス20への電力の供給が停止する。
図5は、段階的に設定された基準に基づいて過電圧状態の検出を行わなかった場合の例を示したものである。図5は、電源の出力電圧の範囲が定格電圧に対して±20パーセント、負荷デバイスの動作範囲が定格電圧に対して±5パーセントの場合を示している。図5では、出力電圧が電源の出力電圧の範囲である20パーセント以上上昇した際に、電源が異常を検知する場合の例を示している。図5では、電源の故障で電圧が上昇した際に、負荷デイバスの動作範囲を超えても電源が出力を停止しないため、定格電圧よりも5パーセント以上電圧が上昇した際に、負荷デバイスの動作不良が生じる例を示している。
図6は、本実施形態の電源10おいて、過電圧状態を検出する際の複数段階の基準が、定格電圧に対して、1パーセント、2パーセントおよび3パーセント上昇したときとして設定されている場合を示している。図6では、過電圧検出1、過電圧検出2および過電圧検出3と示している箇所で、出力電圧が過電圧状態を検出する際の複数段階の基準を順に超えている。そのため、図6では過電圧検出3を検出したときに、電源の出力が停止されている。本実施形態の電源システムでは、このように過電圧状態を検出することで、負荷デバイス20の動作不良が生じる前に、電源出力を停止することができる。
本実施形態の電源システムは、電源10の出力電圧検出部12で出力電圧Voを測定し、出力電圧Voが段階的に設定された基準値を順に超えたときに過電圧状態が生じていると判断している。そのため、過電圧状態と判断する基準値を低く設定しても、通常動作時の出力電圧Voの変動を誤検知する可能性が低くなる。また、基準値を低く設定することで、電源から出力される電圧の変動範囲よりも、負荷デバイスの動作範囲が狭いときにも、負荷デバイスの動作不良が生じる前に電源出力を停止することができる。また、本実施形態の電源システムでは、段階的に設定された基準値を順に超えたときに過電圧状態が生じていると判断するため、基準値の最大値を超えている際に過電圧の判断に要する時間を短くすることができる。
また、本実施形態の電源システムでは、出力電流検出部13で出力電流Ioを測定し、電源が応答できないような短時間で出力電流が変動した際に、電圧が基準値を超えた場合には、過電圧状態としての検知は行われない。そのため、負荷変動によって短時間で急激な出力の変動が起きた場合の誤検出を避けることができるので、より正確に過電圧状態を検出することができる。その結果、本実施形態の電源システムは、一時的な出力の変動を誤検知することなく、過電圧状態を確実に検出して電源供給を停止することができる。
第2の実施形態の電源システムは、電源10に1つの負荷デバイス20が接続されているが、負荷デバイス20は複数、接続されていてもよい。また、電源10の回路構成は、出力電圧および出力電流を測定する測定手段と、出力電圧および出力電流の測定結果を基に出力を制御する制御手段を備えていれば、第2の実施形態に示した回路構成と異なっていてもよい。
第2の実施形態の電源システムでは、過電圧状態を判断する際の出力電圧および出力電流の基準値は、電源10の回路制御部11にあらかじめ設定されているが、接続される負荷デバイス20に応じて外部入力可能な構成であってもよい。また、基準値が外部入力可能な構成とする場合に、接続される負荷デバイス20を識別して、あらかじめ設定されている複数パターンの基準値の中から負荷デバイス20に対応する基準値が選択されて、基準値が設定される構成としてもよい。負荷デバイス20に対応する基準値が選択される構成とする場合には、例えば、電源10が負荷デバイス20の識別子を検知する手段を有する構成とすることができる。負荷デバイス20に応じて基準値を可変とすることで、複雑な設定変更を必要とせずに、様々な負荷デバイス20に対応することが可能になる。
1 電源出力手段
2 電圧測定手段
3 制御手段
10 電源
11 回路制御部
12 出力電圧検出部
13 出力電流検出部
14 コンデンサ
15 出力チョークコイル
16 第1のスイッチ
17 第2のスイッチ
18 第1の端子
19 第2の端子
20 負荷デバイス
31 制御部
32 監視部
33 記憶部
34 出力電圧値入力部
35 出力電流値入力部

Claims (10)

  1. 所定の電圧値で装置に電力を供給する電源出力手段と、
    前記電源出力手段が出力する電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記電圧測定手段が測定した前記電圧が、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたとき、前記装置への電力の供給を停止するように前記電源出力手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする電源回路。
  2. 前記電源出力手段が出力する前記電圧の前記所定の電圧値からの変動範囲が、前記装置が正常に動作する電圧範囲よりも広いとき、前記基準値のうち最も小さい値は前記装置の定格電圧より大きく、前記基準値のうち最も大きい値は、前記装置が正常に動作する電圧の最大値よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記電源出力手段が出力する電流を測定する電流測定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、測定した前記電流が所定の時間内にあらかじめ設定された基準以上変動した際に、前記装置への電力の供給を停止しないように前記電源出力手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電源回路。
  4. 前記基準値は、3段階以上で設定されていることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の電源回路。
  5. 第1のスイッチ素子と、チョークコイルと、電力の供給先の装置と接続される第1の端子が順に接続された第1の経路と、
    前記装置と接続される第2の端子を有する第2の経路と、
    前記チョークコイルと前記第1の端子の間に一端が接続され、前記第1の経路と前記第2の経路の間に備えられたコンデンサと、
    前記第1のスイッチ素子と前記チョークコイルの間に一端が接続され、前記第1の経路と前記第2の経路の間に備えられた第2のスイッチ素子と、
    前記第1の端子からの出力電流を測定する電流測定回路と、
    前記第1の端子と前記第2の端子に接続され出力電圧を測定する電圧測定回路と、
    前記出力電流と前記出力電圧の測定結果を基に、出力が所定の設定値となるように前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記電圧測定回路が測定した前記出力電圧が、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたとき、電力の供給を停止するように前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子を制御することを特徴とする電源回路。
  6. 前記出力電圧の所定の電圧値からの変動範囲が、前記第1の端子と前記第2の端子間に接続される装置が正常に動作する電圧範囲よりも広いとき、前記基準値のうち最も小さい値は前記装置の定格電圧より大きく、前記基準値のうち最も大きい値は、前記装置が正常に動作する電圧の最大値よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項5に記載の電源回路。
  7. 前記制御回路は、前記電流測定回路が測定した前記出力電流が所定の時間内にあらかじめ設定された基準以上変動した際に、電力の供給を停止しないことを特徴とする請求項5または6に記載の電源回路。
  8. 所定の電圧値で装置に電力を供給し、
    出力する電圧を測定し、
    測定した前記電圧が、段階的に設定された複数の基準値を順に超えたとき、前記装置への電力の供給を停止することを特徴とする電源制御方法。
  9. 出力する前記電圧の前記所定の電圧値からの変動範囲が、前記装置が正常に動作する電圧範囲よりも広いとき、前記基準値のうち最も小さい値は前記装置の定格電圧より大きく、前記基準値のうち最も大きい値は、前記装置が正常に動作する電圧の最大値よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項8に記載の電源制御方法。
  10. 出力する電流を測定し、
    前記電流が所定の時間内にあらかじめ設定された基準以上変動した際に、前記装置への電力の供給を停止しないように制御することを特徴とする請求項8または9に記載の電源制御方法。
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