JP4016910B2 - 電圧変動補償装置 - Google Patents

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Description

この発明は、負荷に供給される電力線の所定電圧値以上の変動が起きた際に、それを検出して電圧変動を補償する電圧変動補償装置に関するものであり、詳しくは電圧補償回路の故障を診断する電圧変動補償装置に関する。
雷などにより電力線の電圧が瞬時的に低下し、工場などの精密機器などが誤動作や一時停止することにより、生産ラインで多大な被害を被ることがある。このような被害を防ぐために、電力線の瞬時的電圧低下などの電圧変動を監視して、電圧低下を補償する電圧変動補償装置が用いられている。従来の電圧変動補償装置においては、電力線に対し直列に電圧を重畳させる構成にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−165480号公報(段落番号0019〜0020、図1)
従来の電圧変動補償装置では、電圧補償回路を構成する電子部品、例えば電力用半導体素子の異常の有無確認を行うために、上記電力用半導体素子のゲート駆動電力値の監視、あるいは、上記電圧補償回路に具備される平滑用コンデンサの充電時定数の監視などが開示されている。しかし、いずれの場合も、監視を行うには負荷に上記電圧補償回路により得られる電圧を供給し続けなければならないという欠点があった。しかも、異常が認められた場合でも、負荷、例えば機械などの場合は、安全な位置に戻して止めるまでは、機械に異常電圧を供給し続けてしまうという課題もあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、負荷に電圧補償回路により得られる電圧を供給せずに、上記電圧の異常有無が確認できる電圧変動補償装置を得ることである。
また、第2の目的は、定常短絡スイッチを介して負荷に電力を供給している状態のとき、電圧補償回路を構成する電子部品の異常有無が確認できる電圧変動補償装置を得ることである。
この発明に係る電圧変動補償装置においては、上記電圧変動補償装置を構成する電圧補償回路の出力を確認するための出力確認手段を取り付けたものである。
また、この発明に係る電圧変動補償装置においては、上記電圧変動補償装置を構成する電圧補償回路に機能確認用の電流を通電する電流源と、上記電流を通電することによって得られる電圧値を確認するための電圧計測手段を取り付けたものである。
この発明は以上説明したように、互いに直列に接続され、制御指令に基づいて所望の電圧を出力する電圧補償回路を、電力線に直列に接続し、上記電力線の所定電圧値以上の変動時に、上記電圧補償回路に並列に接続された定常短絡スイッチを開放し、上記電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和で上記電力線の所定電圧値以上の変動を補償することで、負荷に供給される電圧変動を抑える電圧変動補償装置において、上記電圧補償回路がいずれか一つ以上出力停止状態のとき、その他の電圧補償回路の出力を確認する出力確認用手段を備えたので、負荷に上記電圧補償回路により得られる電圧を供給せずに、上記電圧の異常有無が確認できる。
また、互いに直列に接続され、制御指令に基づいて所望の電圧を出力する電圧補償回路を、電力線に直列に接続し、上記電力線の所定電圧値以上の変動時に、上記電圧補償回路に並列に接続された定常短絡スイッチを開放し、上記電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和で上記電力線の所定電圧値以上の変動を補償することで、負荷に供給される電圧変動を抑える電圧変動補償装置において、上記電圧補償回路に機能確認用の電流を通電する電流源と、上記電流により発生する電圧を計測する電圧計測手段を備えたので、上記定常短絡スイッチを介して負荷に電力を供給している状態のとき、上記電圧補償回路を構成する電子部品の異常有無が確認できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電圧変動補償装置を示すものである。電力線1は、図示しない送電線からの電力が、変圧器2により降圧されて、電圧変動補償装置101を介して負荷3に供給されるように配置されている。電圧変動補償装置101においては、図に示すように、電力線1に、電圧補償回路111〜113が複数個直列に接続されるとともに、この直列接続された複数個(この場合3個)の電圧補償回路で構成される全電圧補償回路121と並列に定常短絡スイッチ4が、同様に電力線1に接続されている。電圧補償回路111においては、コンデンサ等で構成される電圧源5を備えるとともに、この電圧源5を電力線1の極性に応じて、電力線1に対し重畳を繰り返すためのスイッチ8〜11を備えている。同様に電圧補償回路112には、電圧源6、およびスイッチ12〜15を、また電圧補償回路113には、電圧源7、およびスイッチ16〜19を備えている。なお、各電圧源5〜7は、それぞれ異なる電圧値を有している。
電力線1に供給される電圧が正常な場合では、定常短絡スイッチ4は、その名が示すとおり、短絡状態であり、変圧器2により降圧された電力が、直接、負荷3に供給される。ここでいま、電力線1に所定電圧値以上の変動、例えば、雷などにより電力線1の電圧が瞬時的に低下したとすると、電圧変動補償装置101に具備された図示しない電圧瞬停制御回路によって、定常短絡スイッチ4を開放するとともに、電圧低下分に相当する電圧源を備えた電圧補償回路を制御、具体的には、仮に電圧低下分が電圧源5の電圧に相当したとすると、その時点での電力線1の極性を、やはり図示しない極性判別回路によって判断したうえで、スイッチ8および11(またはスイッチ9および10)を短絡させ、さらに電圧補償回路112のスイッチ12および13(またはスイッチ14および15)と電圧補償回路113のスイッチ16および17(またはスイッチ18および19)を短絡させることで、電圧源5を電力線1に重畳させる。これにより、電圧低下が補償され、例えば工場などの精密機器などが誤動作や一時停止することなく、生産ラインで多大な被害を未然に防止することができる。なお、ここで、電圧補償回路111を例にとると、スイッチ8および11を短絡させることを正電圧出力、また、スイッチ9および10を短絡させることを負電圧出力、さらにまた、スイッチ8および9(またはスイッチ10および11)を短絡させることを電流直送、と便宜上呼ぶこととする。この呼び方は、電圧補償回路112および113も同様とする。
さて、ここで、負荷3を管理する需要家としては、上述した電力線1の正常時に、電圧変動補償装置101の動作確認をしたいという要求がある。特に、スイッチ8〜19は、一般的には、ダイオードが逆並列に接続された半導体スイッチング素子、例えばIGBTにて構成されているため、その信頼性を鑑みる意味でもその傾向が強い。そこで、各電圧補償回路111〜113に並列に出力確認用負荷20〜22、およびこの出力確認用負荷の両端電圧を計測する電圧計測手段23〜25が接続されている。また、上述したスイッチ8〜19の各設定モード(正電圧出力、負電圧出力、電流直送)に、各電圧補償回路111〜113の全てのスイッチ8〜11、12〜15、および16〜19を開放させるモードを加える。なお、これを便宜上、電流遮断と呼ぶこととする。
このように構成された電圧変動補償装置において、正常時、つまり、定常短絡スイッチ4が短絡されている状態で、図2(a)の電圧補償回路の設定モード欄で示すように、電圧出力を行う電圧補償回路以外の電圧補償回路を電流遮断にする。例えば、電圧補償回路111を正(または負)電圧出力、電圧補償回路112および113を電流遮断とする。ここで、出力確認用負荷20〜22をそれぞれR1〜R3、電圧源5〜7の電圧をそれぞれV1〜V3、電圧計測手段23〜25をそれぞれE1〜E3とすると、各電圧補償回路111〜113に異常が無ければ、E1〜E3には、図の電圧計測手段の計測値欄で示す電圧値が計測される。この電圧値が計測されない場合は、電圧補償回路が異常であると判断される。したがって、電圧補償回路の故障診断時に、各電圧補償回路111〜113の出力を電力線1に重畳させる必要がないので、電圧変動補償装置101が作動しない、いわゆる電力線1に供給される電圧が正常時に、この装置の異常の有無を確認することができるとともに、万が一、装置の異常が認められても、これによる異常電圧の負荷への供給を極力抑えることが可能である。
また、図2(b)に示すように、電流遮断をいずれか一つの電圧補償回路に設定した場合でも、同様の効果が得られる。
さらにまた、図2(a)からもわかるように、一つの電圧計測手段に、全ての電圧補償回路の電圧源が、直接、あるいは間接的に計測される。このため、電圧計測手段は、いずれか一つの電圧補償回路に具備しても、やはり同様の効果が得られるとともに、安価で小型化の促進された装置構成にすることができる。
なお、図2(a)および(b)のいずれの場合も、電流遮断に設定された電圧補償回路が介在する。これは、定常短絡スイッチ4が短絡状態のため、電圧補償回路のいずれか一つでも電流遮断モードにしておかないと、定常短絡スイッチ4を介して短絡電流が流れ、測定不能となるからである。以上、これまでの説明では、電圧補償回路を3個直列に接続しているが、2個あるいは4個以上が直列に接続されていても同様の効果が得られるのは言うまでもない。また、電圧計測手段を電圧補償回路に並列に接続しているが、電流計測手段を出力確認用負荷に直列に接続し、得られる電流値で異常の有無を確認してもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、全ての電圧補償回路に出力確認用負荷を接続したが、電流補償回路に設定されたもう一つのモードである電流直送を活用することにより、図3に示すように、出力確認用負荷を一つの電圧補償回路のみに接続してもよい。図では、電圧補償回路111に接続した例を示しているが、電圧補償回路112、あるいは113のいずれかに接続してもよい。図4の電圧補償回路の設定モード欄で示すように、例えば、電圧補償回路111を正(または負)電圧出力、電圧補償回路112を電流直送、電圧補償回路113を電流遮断とする。ここで、実施の形態1と同様に、電圧源5〜7の電圧をそれぞれV1〜V3とすると、各電圧補償回路111〜113に異常が無ければ、図の電圧計測手段23の計測値欄で示すように、電圧計測手段23を電圧補償回路111に接続した場合はもちろんのこと、電圧補償回路113に接続しても、同様にV1が計測される。これは、電圧補償回路112が電流直送のため、スイッチ12および13(またはスイッチ14および15)、スイッチ8および11(またはスイッチ9および10)、定常短絡スイッチ4、および電圧補償回路113に接続された出力確認用負荷20を介して、電圧補償回路113に接続された電圧計測手段23に、電圧補償回路111の電圧源5(V1)が並列に接続されるからである。つまり、電圧計測手段23を接続した電圧補償回路に応じて、図の電圧補償回路の設定モードに従い、各電圧補償回路の電圧源の電圧を計測することで、電圧補償回路の異常有無を判断する。したがって、一つの電圧計測手段に、全ての電圧補償回路の電圧源が、直接的に計測されるため、診断精度をさらに向上させた安価で小型化の促進された装置構成にすることができる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3における電圧変動補償装置を示すものである。図において、電圧補償回路111は、電圧源5を備えるとともに、この電圧源5を電力線1の極性に応じて、電力線1に対し重畳を繰り返すための半導体スイッチング素子131〜134を備えている。このスイッチング素子は、例えば131を例にとると、図に示すようにスイッチング部26とダイオード30が並列接続されており、特にダイオード30については、電圧源5の正側にカソードが接続されていることからもわかるように、スイッチング部26の逆電圧防止の機能を備えている。なお、一般に市販の半導体スイッチング素子には、上記ダイオードが内蔵されているものがあることは周知の事実である。
なお、他の半導体スイッチング素子132〜134も、同様にスイッチング部27〜29、およびダイオード31〜33を、それぞれ備えている。また、電圧補償回路112には、電圧源6、および半導体スイッチング素子135〜138を、電圧補償回路113には、電圧源7、および半導体スイッチング素子139〜142を備えており、それぞれの半導体スイッチング素子の構成は上述のとおり同様である。これら半導体スイッチング素子には、実施の形態1と同様、正電圧出力、負電圧出力、電流直送、および故障診断用としての電流遮断の各設定があり、いずれも電圧変動補償装置101に具備された図示しない電圧瞬停制御回路によって操作される。また、図では、出力確認用負荷20および電圧計測手段23は、電圧補償回路111に並列に接続されているが、実施の形態2と同様に電圧補償回路112、あるいは113に接続してもよい。なお、電圧補償回路の電圧源の電圧の最大値は、その他の電圧補償回路の電圧源の電圧の総和以下に抑えなくてはならない。これは、電圧補償回路に、自己の電圧源の電圧を超える電圧が印加されると、上述した半導体スイッチング素子に内蔵されたダイオードを介して電流が流れることで、電圧計測手段23の計測値が不定となるからである。なお、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
このように構成された電圧変動補償装置において、正常時、つまり、定常短絡スイッチ4が短絡されている状態で、図6に示すように、例えば、電圧補償回路111に電圧計測手段23を接続し、電圧補償回路111を電圧出力する場合は、電圧補償回路112および113を電流遮断とする。また、電圧補償回路112を電圧出力する場合は、電圧補償回路111を電流遮断とするが、電圧補償回路113は電流直送とする。つまり、電圧計測手段23を接続した電圧補償回路を電圧出力する場合は、その他の電圧補償回路は電流遮断とし、電圧計測手段23を接続していない電圧補償回路を電圧出力する場合は、電圧計測手段23を接続している電圧補償回路は電流遮断とするが、その他の電圧補償回路は電流直送とする。ここで、実施の形態1と同様に、電圧源5〜7の電圧をそれぞれV1〜V3とし、さらにV1〜V3の関係をV1>V2>V3、かつV1≦V2+V3とすれば、各半導体スイッチング素子に異常が無ければ、図の電圧計測手段23の計測値欄で示すように、電圧出力を行った電圧補償回路の電圧源の電圧値が計測される。つまり、電圧計測手段23を接続した電圧補償回路に応じて、図の電圧補償回路の設定モードに従い、各電圧補償回路の電圧源の電圧を計測することで、電圧補償回路の異常有無を判断する。したがって、きめ細かい高精度な電圧補償を実現させるために、半導体スイッチング素子で構成された電圧補償回路を具備する電圧変動補償装置においても、電力線が正常時に、この装置の異常の有無を確認することができる。
また、図6からもわかるように、出力確認用負荷20および電圧計測手段23を、最大の電圧源を有する電圧補償回路(この場合は111)に接続すれば、全ての電圧補償回路の電圧源の電圧値が計測できるので、より精度の高い故障診断ができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4における電圧変動補償装置を示すものである。実施の形態3で示した出力確認用負荷に代わり、機能確認用の電流を通電する試験用電流源50が電圧計測手段23とともに、最大の電圧源を有する電圧補償回路(この場合は111)に並列に接続されている。なお、その他の構成は実施の形態3と同様であるので、その説明を省略する。
このように構成された電圧変動補償装置において、正常時、つまり、定常短絡スイッチ4が短絡されている状態で、全ての電圧補償回路を電流遮断、つまり、全ての半導体スイッチング素子を開放する。この状態で、試験用電流源50より、所定の正電流(図中矢印A方向)、および負電流(図中矢印B方向)を発生させる。実施の形態3と同様に、電圧源5〜7の電圧をそれぞれV1〜V3とし、全てのスイッチング部、およびダイオードが正常とすると、V1>V2+V3ならば、正電流は、ダイオード39、40、47、48、および定常短絡スイッチ4を、負電流は、定常短絡スイッチ4、ダイオード46、49、38、および41を、それぞれ介して流れ、電圧計測手段23には、V2とV3の合計値が、いずれの場合も計測される。また、V1<V2+V3ならば、正電流は、ダイオード30および33を、負電流は、ダイオード31および32を、それぞれ介して流れ、電圧計測手段23には、V1がいずれの場合も計測される。
いずれかのスイッチング部、またはダイオードが短絡故障していた場合は、その短絡故障しているスイッチング部、あるいはダイオードを具備している電圧補償回路が、電流直送モードと同じ状態となり、電圧計測手段23には、V2とV3の合計値(またはV1)とは違う電圧値が計測される。例えば、図において、スイッチング部27(あるいはダイオード31)が短絡故障していると、正電流は、ダイオード30、および短絡故障しているスイッチング部27(あるいは短絡故障しているダイオード31)を介する短絡電流となり、電圧計測手段23の電圧値はほぼ零となる。また、スイッチング部43(あるいはダイオード47)が短絡故障していると、負電流が、定常短絡スイッチ4、ダイオード46、短絡故障しているスイッチング部43(あるいは短絡故障しているダイオード47)、ダイオード38、および41を介して流れることで、電圧計測手段23には、V2が計測される。このように、図8に示すように、正常時の電圧値と違う電圧が計測されることで、異常のある電圧補償回路を特定していくことができる。
また、電圧補償回路に設定された電流直送モードを活用することにより、スイッチング部の投入故障も診断することができる。例えば、電圧補償回路111を電流直送、つまり、スイッチング部26および27(またはスイッチング部28および29)の投入に異常が無ければ、電圧計測手段23の電圧値はほぼ零となる。もし、スイッチング部26が投入できなければ、負電流が、V1>V2+V3ならば、定常短絡スイッチ4、ダイオード46、49、38、および41を介して流れることで、電圧計測手段23にはV2とV3の合計値が、また、V1<V2+V3ならば、スイッチング部27、およびダイオード32を介して流れることで、電圧計測手段23にはV1が、それぞれ計測される。このように、図9に示すように、正常時の電圧値と違う電圧が計測されることで、異常のある電圧補償回路を特定することができる。したがって、電圧補償回路を構成する半導体スイッチング素子の機能確認を行うことで、電圧変動補償装置の異常の有無を確認するので、より精度の高い故障診断ができる。
実施の形態5.
実施の形態4では、電圧変動補償装置に具備された図示しない電圧瞬停制御回路によって操作される電流遮断モード、および電流直送モードを活用したが、これらのモード以外に、電圧補償装置を構成する4個の半導体スイッチング素子のうち、いずれか1個の半導体スイッチング素子を投入するモードを故障診断のために設けておけば、さらにダイオードのオープン故障も検出することができる。例えば、図7において、電圧補償回路111のスイッチング部26のみ投入し、試験用電流源50から負電流を流す。このとき、ダイオード31に異常が無ければ、電流直送モードと同じ状態となり、電圧計測手段23の電圧値はほぼ零となる。もし、ダイオード31がオープン故障であれば、負電流が、定常短絡スイッチ4、ダイオード46、49、38、および41を介して流れることで、電圧計測手段23には、V2とV3の合計値が計測される。このように、図10に示すように、正常時の電圧値と違う電圧が計測されることで、異常のある電圧補償回路を特定することができる。したがって、この実施の形態5によれば、実施の形態4で説明した、スイッチング部およびダイオードの短絡故障、およびスイッチング部の投入故障に加え、ダイオードのオープン故障も検出できるので、より信頼性の高い故障診断を得ることができる。
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6における電圧変動補償装置を示すものである。実施の形態4および5では、試験用電流源50は、半導体スイッチング素子に電流を通電することで、異常の有無を確認する手段としての機能を持たせていたが、この実施の形態6では、実施の形態3と同様、出力確認用負荷としての機能を持たせている。したがって、半導体スイッチング素子には、実施の形態1と同様、正電圧出力、負電圧出力、電流直送、および故障診断用としての電流遮断の各設定がある。なお、電圧計測手段23および試験用電流源50は、実施の形態4と同様に、最大の電圧源を有する電圧補償回路(この場合は111)に接続するとともに、この最大の電圧源の電圧は、実施の形態3と同様に、その他の電圧補償回路の電圧源の電圧の総和以下に抑えておく。なお、その他の構成は実施の形態3と同様であるので、その説明を省略する。
このように構成された電圧変動補償装置において、正常時、つまり、定常短絡スイッチ4が短絡されている状態で、電圧出力を行う電圧補償回路以外の電圧補償回路は電流遮断にする。ただし、最大の電圧源を有する電圧補償回路以外の電圧補償回路を電圧出力する場合は、最大の電圧源を有する電圧補償回路を除き、全て電流直送に設定しておく。実施の形態3と同様に、電圧源5〜7の電圧をそれぞれV1〜V3、かつV1≦V2+V3とすれば、各電圧補償回路の電圧源に異常が無ければ、電圧計測手段23には図12に示す電圧値が計測される。この電圧値が計測されない場合は、電圧出力を行う電圧補償回路の電圧源が異常であると判断される。したがって、この実施の形態6によれば、これまで実施の形態4および5で説明した半導体スイッチング素子の異常の有無の確認に加え、電圧源そのものの異常の有無の確認ができるので、より精度の高い故障診断ができる。
この発明の実施の形態1の電圧変動補償装置の回路図である。 この発明の実施の形態1の電圧変動補償装置の故障診断時に計測される各電圧補償回路の電圧値を表す図である。 この発明の実施の形態2の電圧変動補償装置の回路図である。 この発明の実施の形態2の電圧変動補償装置の故障診断時に計測される各電圧補償回路の電圧値を表す図である。 この発明の実施の形態3の電圧変動補償装置の回路図である。 この発明の実施の形態3の電圧変動補償装置の故障診断時に計測される各電圧補償回路の電圧値を表す図である。 この発明の実施の形態4の電圧変動補償装置の回路図である。 この発明の実施の形態4の電圧変動補償装置の各電圧補償回路を構成する半導体スイッチング素子が短絡故障した場合に計測される電圧値を表す図である。 この発明の実施の形態4の電圧変動補償装置の各電圧補償回路を構成する半導体スイッチング素子が投入故障を起こした場合に計測される電圧値を表す図である。 この発明の実施の形態5の電圧変動補償装置の各電圧補償回路を構成する半導体スイッチング素子のダイオードがオープン故障を起こした場合に計測される電圧値を表す図である。 この発明の実施の形態6の電圧変動補償装置の回路図である。 この発明の実施の形態6の電圧変動補償装置の故障診断時に計測される各電圧補償回路の電圧値を表す図である。
符号の説明
1 電力線、3 負荷、4 定常短絡スイッチ、5〜7 電圧源、
8〜19 スイッチ、20〜22 出力確認用負荷、
23〜25 電圧計測手段、30〜33 ダイオード、
38〜41 ダイオード、46〜49 ダイオード、50 試験用電流源、
101 電圧変動補償装置、111〜113 電圧補償回路、
131〜141 半導体スイッチング素子

Claims (11)

  1. 互いに直列に接続され、制御指令に基づいて所望の電圧を出力する電圧補償回路を、電力線に直列に接続し、上記電力線の所定電圧値以上の変動時に、上記電圧補償回路に並列に接続された定常短絡スイッチを開放し、上記電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和で上記電力線の所定電圧値以上の変動を補償することで、負荷に供給される電圧変動を抑える電圧変動補償装置において、
    上記電圧補償回路がいずれか一つ以上出力停止状態のとき、その他の電圧補償回路の出力を確認する出力確認用手段を備えたことを特徴とする電圧変動補償装置。
  2. 出力確認用手段が具備されていない電圧補償回路に出力短絡機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電圧変動補償装置。
  3. 出力確認用手段が具備されていない電圧補償回路の出力端子間に出力確認用負荷が接続されたことを特徴とする請求項1に記載の電圧変動補償装置。
  4. 電圧補償回路はダイオードを逆並列に接続した半導体スイッチング素子であり、かつ上記電圧補償回路の中の最大電圧を出力する電圧補償回路の出力電圧が、その他の電圧補償回路の出力電圧の総和以下であることを特徴とする請求項2に記載の電圧変動補償装置。
  5. 出力確認用手段が、電圧補償回路の中で最大電圧を出力する電圧補償回路に備えられたことを特徴とする請求項4に記載の電圧変動補償装置。
  6. 全ての電圧補償回路に出力確認用手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電圧変動補償装置。
  7. 互いに直列に接続され、制御指令に基づいて所望の電圧を出力する電圧補償回路を、電力線に直列に接続し、上記電力線の所定電圧値以上の変動時に、上記電圧補償回路に並列に接続された定常短絡スイッチを開放し、上記電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和で上記電力線の所定電圧値以上の変動を補償することで、負荷に供給される電圧変動を抑える電圧変動補償装置において、
    上記電圧補償回路に機能確認用の電流を通電する電流源と、上記電流により発生する電圧を計測する電圧計測手段を備えたことを特徴とする電圧変動補償装置。
  8. 電圧補償回路はダイオードを逆並列に接続した半導体スイッチング素子で構成されたことを特徴とする請求項7に記載の電圧変動補償装置。
  9. 全ての電圧補償回路の出力を停止した状態で機能確認用の電流を通電するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載の電圧変動補償装置。
  10. 電流源と電圧計測手段が、電圧補償回路の中で最大電圧を出力する電圧補償回路に備えられたことを特徴とする請求項8に記載の電圧変動補償装置。
  11. いずれか一つの半導体スイッチング素子を投入せしめた状態で機能確認用の電流を通電するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載の電圧変動補償装置。
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