JP2001231160A - 電源供給回路の故障検出装置及び故障検出方法 - Google Patents

電源供給回路の故障検出装置及び故障検出方法

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JP2001231160A
JP2001231160A JP2000036669A JP2000036669A JP2001231160A JP 2001231160 A JP2001231160 A JP 2001231160A JP 2000036669 A JP2000036669 A JP 2000036669A JP 2000036669 A JP2000036669 A JP 2000036669A JP 2001231160 A JP2001231160 A JP 2001231160A
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源 ▲高▼橋
Hajime Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電源系統で冗長構成された電源供給回
路では、一の電源系統の故障が発生した場合は、他の電
源系統でバックアップされるので、その故障の発生した
電源系統を検出することができず、複数の電源系統の全
てが故障するまでその故障を検出することができないと
いう課題があった。 【解決手段】 複数の電源系統の直流可変電源の出力電
圧の差電圧を検出する電圧比較器と、複数の電源系統の
うちの一の電源系統の直流可変電源の電圧値を変化させ
て、その変化分に対応する電圧比較器の差電圧の電圧値
の変化を検出しない場合に直流可変電源の故障と判断し
て通知する制御部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の電源系統
を備えた電源供給回路の故障検出装置及び故障検出方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電源供給回路は、一の電源系統
で構成されたものと、複数の電源系統で冗長構成された
ものとがある。一の電源系統で構成された電源供給回路
では、電源系統の一箇所に故障が発生すると電源供給回
路全体がダウンしてしまう。これに対して、複数の電源
系統で冗長構成された電源供給回路では、一の電源系統
の一箇所に故障が発生しても、他の電源系統から電源電
圧が供給されて救済(バックアップ)されるので、電源
供給回路全体がダウンするのを防ぐことができる。従っ
て、通信システム等の高信頼性が要求されるシステムで
は、電源電圧を供給する電源供給回路として後者の複数
の電源系統で冗長構成されたものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数の電源系
統で冗長構成された電源供給回路では、上記したよう
に、一の電源系統の故障が発生した場合は、他の電源系
統でバックアップされるので、その故障の発生した電源
系統を検出することができない。従って、複数の電源系
統の全てが故障するまでその故障を検出することができ
ないため(複数の電源系統の全てが故障して初めて故障
が発見されるため)、電源供給回路全体がダウンするの
を未然に防止することができないという課題があった。
【0004】また、電源供給回路の電源系統は、直流電
源及び逆流防止用ダイオードから構成されているが、電
源系統の故障が発生した場合に、直流電源又は逆流防止
用ダイオードのいずれの個所で故障が発生したかを検出
することもできないという課題があった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、複数の電源系統を備えた電
源供給回路の故障を検出する場合、電源系統別に故障を
検出することができる電源供給回路の故障検出装置及び
故障検出方法を得ることを目的とする。
【0006】また、この発明は、電源供給回路の電源系
統のどの個所で故障が発生したかを明確に検出すること
ができる電源供給回路の故障検出装置及び故障検出方法
を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電源供給回路の故障検出装置は、複数の電源系統の直
流可変電源の出力電圧の差電圧を検出する電圧比較器
と、複数の電源系統のうちの一の電源系統の直流可変電
源の電圧値を変化させて、その変化分に対応する電圧比
較器の差電圧の電圧値の変化を検出しない場合に直流可
変電源の故障と判断して通知する制御部とを備えたもの
である。
【0008】請求項2記載の発明に係る電源供給回路の
故障検出装置は、複数の電源系統の直流可変電源の出力
電圧の差電圧を検出する電圧比較器と、複数の電源系統
のうちの一の電源系統の直流可変電源の電圧値を変化さ
せて、その変化分に対応する電圧比較器の差電圧の電圧
値の変化を検出しない場合に直流可変電源の故障と判断
して通知する制御部と、一の電源系統の直流可変電源か
ら逆流防止用ダイオードを介して出力される出力電圧の
電圧値の変化を検出しない場合に逆流防止用ダイオード
の故障と判断して通知する検出部とを備えたものであ
る。
【0009】請求項3記載の発明に係る電源供給回路の
故障検出装置は、複数の電源系統の直流可変電源の出力
電圧の差電圧を検出する電圧比較器と、複数の電源系統
のうちの一の電源系統の直流可変電源の電圧値を変化さ
せて、その変化分に対応する電圧比較器の差電圧の電圧
値の変化を検出しない場合に直流可変電源の故障と判断
して通知する制御部と、逆流防止用ダイオードの両端の
電位差を検出した場合に逆流防止用ダイオードの故障を
通知する通知部とを備えたものである。
【0010】請求項4記載の発明に係る電源供給回路の
故障検出方法は、電圧比較器で複数の電源系統の直流可
変電源の出力電圧の差電圧を検出し、制御部で複数の電
源系統のうちの一の電源系統の直流可変電源の電圧値を
変化させて、その変化分に対応する電圧比較器の差電圧
の電圧値の変化を検出しない場合に直流可変電源の故障
と判断して発光ダイオードを点灯させ、検出部で一の電
源系統の直流可変電源から逆流防止用ダイオードを介し
て出力される出力電圧の電圧値の変化を検出しない場合
に逆流防止用ダイオードの故障と判断して発光ダイオー
ドを点灯させるようにしたものである。
【0011】請求項5記載の発明に係る電源供給回路の
故障検出方法は、電圧比較器で複数の電源系統の直流可
変電源の出力電圧の差電圧を検出し、制御部で複数の電
源系統のうちの一の電源系統の直流可変電源の電圧値を
変化させて、その変化分に対応する電圧比較器の差電圧
の電圧値の変化を検出しない場合に直流可変電源の故障
と判断して発光ダイオードを点灯させ、通知部で逆流防
止用ダイオードの両端の電位差を検出した場合に逆流防
止用ダイオードの故障を通知するために発光ダイオード
を点灯させるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
電源供給回路の故障検出装置を示す構成図である。図1
において、電源供給回路は、直流可変電源1A,1B、
逆流防止用ダイオード2A,2B及び出力端子3から構
成されており、電源供給回路の故障検出装置は、電圧比
較器5、A−D変換器6,9、制御部7、検出部10及
びLED8A,8B,11A,11Bから構成されてい
る。
【0013】図1に示す電源供給回路は、直流可変電源
1A,1B及び逆流防止用ダイオード2A,2Bから構
成された二つの電源系統4A,4Bを備えている。尚、
電源系統4Aを1系の電源系統と、電源系統4Bを2系
の電源系統と呼ぶことにする。
【0014】直流可変電源1A,1Bは、それぞれ、制
御部7の制御に応じて出力電圧VA,VBの電圧値を変
更可能に構成されている。また、直流可変電源1A,1
Bは、それぞれ、正電位側が逆流防止用ダイオード2
A,2Bと接続され、負電位側がグラウンドに接続され
ている(接地されている)。
【0015】逆流防止用ダイオード2A,2Bは、それ
ぞれ、他方の電源系統の直流可変電源から供給される直
流電流が逆流するのを防止するダイオードであり、直流
可変電源1A,1Bと出力端子3との間に順方向バイア
スがかかる向きに接続されている。出力端子3は、直流
可変電源1A,1Bから逆流防止用ダイオード2A,2
Bを介して供給される出力電圧VA,VBを通信システ
ム等に供給する端子である。
【0016】電源供給回路の故障検出装置において、電
圧比較器5は、直流可変電源1A,1Bの出力電圧V
A,VBの比較を行うものであって、直流可変電源1
A,1Bの出力電圧VA,VBの差電圧VABを出力す
る差動利得0dBの差動増幅器で構成されている。電圧
比較器5の二つの入力端子は、直流可変電源1A,1B
の正電位側と接続され、出力端子はA−D変換器6と接
続されている。A−D変換器6は、電圧比較器5と制御
部7との間に接続され、電圧比較器5から出力されたア
ナログ信号の差電圧値をディジタル信号に変換して制御
部7に出力するものである。
【0017】制御部7は、直流可変電源1A,1Bの電
圧値の制御を行うとともに、直流可変電源1A,1Bの
故障の検出を行うものである。制御部7には、A−D変
換器6から出力されたディジタル信号の差電圧値をスト
ア(蓄積)するメモリ7aが設けられている。LED8
A,8Bは、直流可変電源1A,1Bの故障が発生した
場合にその故障状態を知らせるために点灯する発光ダイ
オードである。
【0018】A−D変換器9は、出力端子3と検出部1
0との間に接続され、出力端子3のアナログ信号の電圧
値をディジタル信号に変換して検出部10に出力するも
のである。検出部10は、逆流防止用ダイオード2A,
2Bの故障の検出を行うものである。検出部10には、
A−D変換器9から出力されたディジタル信号の電圧値
をストア(蓄積)するメモリ10aが設けられている。
LED11A,11Bは、逆流防止用ダイオード2A,
2Bの故障が発生した場合にその故障状態を知らせるた
めに点灯する発光ダイオードである。
【0019】次に、動作について説明する。図2は、こ
の発明の実施の形態1による電源供給回路の故障検出装
置の動作(電源供給回路の故障検出方法)を説明するた
めのフローチャートである。電源供給回路の通常動作時
は、直流可変電源1A,1Bの出力電圧VA,VBの電
圧値は、制御部7によって同じ値に設定されている。従
って、例えば、1系の電源系統4Aの一箇所(例えば、
直流可変電源1A又は逆流防止用ダイオード2A)に故
障が発生した場合でも、2系の電源系統4Bで出力電圧
VBが出力端子3から供給されるため、システムがダウ
ンすることはない。尚、直流可変電源1A,1Bの出力
電圧VA,VBの電圧値が同じ値でなくとも、逆流防止
用ダイオード2A,2Bが設けられているため、直流電
流が直流可変電源1A,1B側に逆流することはない。
【0020】(1)1系の電源系統4Aの故障検出を行
う場合の動作について説明する。1系の電源系統の故障
検出動作を行う場合、制御部7は、電圧比較器5から出
力される直流可変電源1A,1Bの出力電圧VA,VB
の差電圧VABの電圧値をA−D変換器6を介して検出
し、直流可変電源1Aの出力電圧VAの電圧値が、直流
可変電源1Bの出力電圧VBの電圧値と同じ値となるよ
うに、直流可変電源1Aの出力電圧VAを調整する(ス
テップST1)。VAB=0[V]に調整できない場
合、制御部7は、直流可変電源1Aの故障と判断する。
ここで、差電圧VABが厳密には0[V]にならないこ
とがあることに注意し、あるしきい値以下を0[V]と
する。
【0021】次に、制御部7は、電圧比較器5から出力
される差電圧VABの電圧値をA−D変換器6を通じて
読み込んで、その値(0V)をメモリ7aにストアして
おく(ステップST2)。また、検出部10は、出力端
子3の電圧値、即ち、直流可変電源1A,1Bの出力電
圧VA,VBの電圧値をA−D変換器9を通じて読み込
んで、その値(VA,VB)をメモリ10aにストアし
ておく(ステップST2)。ここで、メモリ7a,10
aにストアされる値を、それぞれ初期値という。初期値
読み込み状態は、制御部7から検出部10に通知され
る。
【0022】次に、制御部7は、直流可変電源1Aの出
力電圧VAの電圧値が直流可変電源1Bの出力電圧VB
の電圧値よりも1V高くなるように、直流可変電源1A
を制御して直流可変電源1Aの出力電圧VAの電圧値を
調整する(ステップST3)。尚、制御部7による直流
可変電源1Aの出力電圧VAの電圧値の調整は、電圧比
較器5から出力される差電圧VABの差電圧値に基いて
行われる。
【0023】このとき、制御部7は、電圧比較器5から
出力される差電圧VABの差電圧値の変化をA−D変換
器6を通じて連続して読み込む。また、検出部10は、
出力端子3の出力電圧値の変化をA−D変換器9を通じ
て連続して読み込む(ステップST4)。
【0024】制御部7は、A−D変換器6を通じて連続
して読み込んだ差電圧VABの差電圧値と、メモリ7a
にストアされている初期値とを比較し、差電圧値が初期
値から変化したか否か判定する(ステップST5)。
【0025】制御部7は、差電圧値と初期値とを比較し
た結果、差電圧値が初期値から変化しない場合は、直流
可変電源1Aの故障(異常)が発生していると判断し
て、直流可変電源1Aの故障を知らせるLED8Aを点
灯させて(ステップST6)、故障検出処理を終了す
る。一方、制御部7は、差電圧値と初期値とを比較した
結果、差電圧値が初期値から変化した場合は、直流可変
電源1Aが正常である(直流可変電源1Aを正常に制御
可能である)と判断して(ステップST7)、逆流防止
用ダイオード2Aの故障検出処理に移行する。直流可変
電源1Aの正常/異常動作通知および逆流防止用ダイオ
ード2Aの故障検出処理に移行するタイミング通知が制
御部7から検出部10に対して行われる。
【0026】検出部10は、A−D変換器9を通じて連
続して読み込んだ出力電圧値と、メモリ10aにストア
されている初期値とを比較し、出力電圧値が初期値から
変化したか否か判定する(ステップST8)。
【0027】検出部10は、出力電圧値と初期値とを比
較した結果、出力電圧値が初期値から変化しない場合
は、逆流防止用ダイオード2Aのオープンモード(開
放)の故障が発生していると判断して、逆流防止用ダイ
オード2Aの故障を知らせるLED11Aを点灯させる
(ステップST9)。一方、検出部10は、出力電圧値
と初期値とを比較した結果、出力電圧値が初期値から変
化した場合は、逆流防止用ダイオード2Aが正常である
と判断して(ステップST7)、故障検出処理を終了す
る。次に、2系の電源系統4Bの故障検出処理を行う。
【0028】(2)2系の電源系統4Bの故障検出を行
う場合も上記と同様の動作、即ち、直流可変電源1Bの
出力電圧VBの電圧値を1V変化させて、その変化分に
対応する電圧比較器5の差電圧VABの電圧値及び出力
端子3の出力電圧の出力電圧値を、それぞれ制御部7及
び検出部10で検出することによって、直流可変電源1
B及び逆流防止用ダイオード2Bの故障を検出するもの
であるため、その詳細な説明を省略する。
【0029】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、二つの電源系統のうちの一方の電源系統の故障を検
出する場合、その電源系統の直流可変電源の出力電圧の
電圧値を1V変化させて、その変化分に対応する電圧比
較器5の差電圧VABの電圧値の変化及び出力端子3の
出力電圧の出力電圧値の変化を検出することによって、
直流可変電源及び逆流防止用ダイオードの故障を検出す
るように構成したので、電源系統毎に、直流可変電源及
び逆流防止用ダイオードの故障を検出することができ、
その結果、両方の電源系統が故障してシステムがダウン
するのを未然に防止することができる。
【0030】また、制御部7が電圧比較器5の差電圧V
ABの電圧値に基いて直流可変電源1Aの故障を検出す
るとともに、検出部10が出力端子3の出力電圧の出力
電圧値に基いて逆流防止用ダイオード2Aの故障を検出
するように構成したので、電源供給回路の電源系統4
A,4Bのどの個所で故障が発生したかを明確に検出す
ることができる。
【0031】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2による電源供給回路の故障検出装置を示す構成図
である。図3において、電圧比較器12A,12Bは、
それぞれ、逆流防止用ダイオード2A,2Bの両端(直
流可変電源1A,1Bの正電位側及び出力端子3側)の
電位差を検出するものであり、電圧比較器12A,12
Bの二つの入力端子は、逆流防止用ダイオード2A,2
Bの両端に接続されている。
【0032】AND回路13A,13Bは、電圧比較器
12A,12Bから出力される差電圧の差電圧値と制御
部7から出力されるHighレベルの電圧値との論理積
を取る回路である。ラッチ回路14A,14Bは、AN
D回路13A,13Bの出力結果を保持する回路であ
り、LED15A,15Bは、逆流防止用ダイオード2
A,2Bの故障が発生した場合にその故障状態を知らせ
るために点灯する発光ダイオードである。
【0033】尚、その他の構成については、上記図1に
示したものと同様であるため、重複する説明を省略す
る。
【0034】次に動作について説明する。図4は、この
発明の実施の形態2による電源供給回路の故障検出装置
の動作(電源供給回路の故障検出方法)を説明するため
のフローチャートである。
【0035】(1)1系の電源系統4Aの故障検出を行
う場合の動作について説明する。制御部7は、上記実施
の形態1と同様、電圧比較器5から出力される直流可変
電源1A,1Bの出力電圧VA,VBの差電圧VABの
電圧値をA−D変換器6を介して検出し、直流可変電源
1Aの出力電圧VAの電圧値が、直流可変電源1Bの出
力電圧VBの電圧値と同じ値となるように、直流可変電
源1Aの出力電圧VAを調整する(ステップST1)。
【0036】そして、制御部7は、電圧比較器5から出
力される差電圧VABの電圧値をA−D変換器6を通じ
て読み込んで、その値(0V)をメモリ7aにストアし
ておく(ステップST11)。メモリ7aにストアされ
る値を初期値というものとする。
【0037】次に、制御部7は、直流可変電源1Aの出
力電圧VAの電圧値が直流可変電源1Bの出力電圧VB
の電圧値よりも5V高くなるように、直流可変電源1A
を制御して直流可変電源1Aの出力電圧VAの電圧値を
調整する(ステップST12)。このとき、制御部7
は、電圧比較器5から出力される差電圧VABの差電圧
値の変化をA−D変換器6を通じて連続して読み込む
(ステップST13)。
【0038】制御部7は、A−D変換器6を通じて連続
して読み込んだ差電圧VABの差電圧値と、メモリ7a
にストアされている初期値とを比較し、差電圧値が初期
値から変化したか否か判定し(ステップST5)、その
判定の結果、差電圧値が初期値から変化しない場合は、
直流可変電源1Aの故障(異常)が発生していると判断
して、直流可変電源1Aの故障を知らせるLED8Aを
点灯させて(ステップST6)、故障検出処理を終了す
る。一方、制御部7は、上記判定の結果、差電圧値が初
期値から変化した場合は、直流可変電源1Aが正常であ
ると判断し(ステップST7)、Highレベルの電圧
値をAND回路13Aに出力する(ステップST1
4)。
【0039】このとき、電圧比較器12Aは、逆流防止
用ダイオード2Aの両端の電位差を検出している。ここ
で、逆流防止用ダイオード2Aが正常な場合は、逆流防
止用ダイオード2Aは順方向バイアスがかかっているの
でオン状態となり、逆流防止用ダイオード2Aの両端に
電位差が生じない。従って、電圧比較器12Aは、逆流
防止用ダイオード2Aの両端の電位差を検出せずに、L
owレベルの電圧値(0V)をAND回路13Aに出力
する。
【0040】AND回路13Aは、Highレベルの電
圧値とLowレベルの電圧値の論理積を取ることによ
り、Lowレベルを出力する(即ち、AND回路13A
の出力レベルはLowレベルとなる)。ラッチ回路14
Aは、AND回路13Aの出力がLowレベルであるの
で、LED15Aを点灯させない。従って、逆流防止用
ダイオード2Aは正常であると認識することができる。
【0041】逆に、逆流防止用ダイオード2Aにオープ
ンモードの故障が発生している場合は、逆流防止用ダイ
オード2Aの両端に5Vの電位差が生じる(直流可変電
源1A,1Bの出力電圧の電位差5Vが生じる)。従っ
て、電圧比較器12Aは、逆流防止用ダイオード2Aの
両端の電位差5Vを検出して、Highレベルの電圧値
(5V)をAND回路13Aに出力する。
【0042】AND回路13Aは、Highレベルの電
圧値とHighレベルの電圧値の論理積を取ることによ
り、Highレベルの電圧値を出力する(即ち、AND
回路13Aの出力レベルはHighレベルとなる)。ラ
ッチ回路14Aは、AND回路13AのHighレベル
の出力を保持しつつ、LED15Aを点灯させて、逆流
防止用ダイオード2Aに故障が発生していることを知ら
せる。
【0043】(2)2系の電源系統4Bの故障検出を行
う場合も上記と同様の動作で故障を検出するものである
ため、その詳細な説明を省略する。
【0044】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、上記実施の形態1と同様に、電源系統毎に直流可変
電源及び逆流防止用ダイオードの故障を検出することが
できるとともに、さらに、電圧比較器12A,12Bで
逆流防止用ダイオード2A,2Bの両端の電位差を検出
し、その検出結果に基づいて逆流防止用ダイオード2
A,2Bの故障を検出するように構成したので、上記実
施の形態1と比較して、故障検出処理の手順を簡略化す
ることができる。
【0045】尚、上記実施の形態1及び2では、二つの
電源系統4A,4Bを備えた電源供給回路の故障検出す
る場合について説明したが、複数の電源系統を備えた電
源供給回路の故障検出を行う場合でも、上記したのと同
様の処理で故障検出を行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、複数の電源系統の直流可変電源の出力電圧の差電
圧を検出する電圧比較器と、複数の電源系統のうちの一
の電源系統の直流可変電源の電圧値を変化させて、その
変化分に対応する電圧比較器の差電圧の電圧値の変化を
検出しない場合に直流可変電源の故障と判断して通知す
る制御部とを備えたので、電源系統毎に、直流可変電源
の故障を検出することができるという効果を奏する。
【0047】請求項2記載の発明によれば、複数の電源
系統の直流可変電源の出力電圧の差電圧を検出する電圧
比較器と、複数の電源系統のうちの一の電源系統の直流
可変電源の電圧値を変化させて、その変化分に対応する
電圧比較器の差電圧の電圧値の変化を検出しない場合に
直流可変電源の故障と判断して通知する制御部と、一の
電源系統の直流可変電源から逆流防止用ダイオードを介
して出力される出力電圧の電圧値の変化を検出しない場
合に逆流防止用ダイオードの故障と判断して通知する検
出部とを備えたので、電源系統毎に、直流可変電源及び
逆流防止用ダイオードの故障を検出することができると
いう効果を奏する。
【0048】請求項3記載の発明によれば、複数の電源
系統の直流可変電源の出力電圧の差電圧を検出する電圧
比較器と、複数の電源系統のうちの一の電源系統の直流
可変電源の電圧値を変化させて、その変化分に対応する
電圧比較器の差電圧の電圧値の変化を検出しない場合に
直流可変電源の故障と判断して通知する制御部と、逆流
防止用ダイオードの両端の電位差を検出した場合に逆流
防止用ダイオードの故障を通知する通知部とを備えたの
で、電源系統毎に直流可変電源及び逆流防止用ダイオー
ドの故障を検出することができるとともに、故障検出処
理の手順を簡略化することができるという効果を奏す
る。
【0049】請求項4記載の発明によれば、電圧比較器
で複数の電源系統の直流可変電源の出力電圧の差電圧を
検出し、制御部で複数の電源系統のうちの一の電源系統
の直流可変電源の電圧値を変化させて、その変化分に対
応する電圧比較器の差電圧の電圧値の変化を検出しない
場合に直流可変電源の故障と判断して発光ダイオードを
点灯させ、検出部で一の電源系統の直流可変電源から逆
流防止用ダイオードを介して出力される出力電圧の電圧
値の変化を検出しない場合に逆流防止用ダイオードの故
障と判断して発光ダイオードを点灯させるので、電源系
統毎に、直流可変電源の故障を検出することができると
いう効果を奏する。
【0050】請求項5記載の発明によれば、電圧比較器
で複数の電源系統の直流可変電源の出力電圧の差電圧を
検出し、制御部で複数の電源系統のうちの一の電源系統
の直流可変電源の電圧値を変化させて、その変化分に対
応する電圧比較器の差電圧の電圧値の変化を検出しない
場合に直流可変電源の故障と判断して発光ダイオードを
点灯させ、通知部で逆流防止用ダイオードの両端の電位
差を検出した場合に逆流防止用ダイオードの故障を通知
するために発光ダイオードを点灯させるので、電源系統
毎に、直流可変電源及び逆流防止用ダイオードの故障を
検出することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電源供給回路
の故障検出装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による電源供給回路
の故障検出方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2による電源供給回路
の故障検出装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による電源供給回路
の故障検出方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1A,1B 直流可変電源 2A,2B 逆流防止用ダイオード 5 電圧比較器 6 A−D変換器 7 制御部 7a メモリ(制御部) 8A,8B 発光ダイオード 9 A−D変換器 10 検出部 10a メモリ(検出部) 11A,11B 発光ダイオード 12A,12B 電圧比較器(通知部) 13A,13B AND回路(通知部) 14A,14B ラッチ回路(通知部) 15A,15B 発光ダイオード(通知部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電源系統の直流可変電源の出力電
    圧の差電圧を検出する電圧比較器と、 複数の電源系統のうちの一の電源系統の直流可変電源の
    電圧値を変化させて、その変化分に対応する電圧比較器
    の差電圧の電圧値の変化を検出しない場合に直流可変電
    源の故障と判断して通知する制御部とを備えたことを特
    徴とする電源供給回路の故障検出装置。
  2. 【請求項2】 複数の電源系統の直流可変電源の出力電
    圧の差電圧を検出する電圧比較器と、 複数の電源系統のうちの一の電源系統の直流可変電源の
    電圧値を変化させて、その変化分に対応する電圧比較器
    の差電圧の電圧値の変化を検出しない場合に直流可変電
    源の故障と判断して通知する制御部と、 一の電源系統の直流可変電源から逆流防止用ダイオード
    を介して出力される出力電圧の電圧値の変化を検出しな
    い場合に逆流防止用ダイオードの故障と判断して通知す
    る検出部とを備えたことを特徴とする電源供給回路の故
    障検出装置。
  3. 【請求項3】 複数の電源系統の直流可変電源の出力電
    圧の差電圧を検出する電圧比較器と、 複数の電源系統のうちの一の電源系統の直流可変電源の
    電圧値を変化させて、その変化分に対応する電圧比較器
    の差電圧の電圧値の変化を検出しない場合に直流可変電
    源の故障と判断して通知する制御部と、 逆流防止用ダイオードの両端の電位差を検出した場合に
    逆流防止用ダイオードの故障を通知する通知部とを備え
    たことを特徴とする電源供給回路の故障検出装置。
  4. 【請求項4】 電圧比較器で複数の電源系統の直流可変
    電源の出力電圧の差電圧を検出し、 制御部で複数の電源系統のうちの一の電源系統の直流可
    変電源の電圧値を変化させて、その変化分に対応する電
    圧比較器の差電圧の電圧値の変化を検出しない場合に直
    流可変電源の故障と判断して発光ダイオードを点灯さ
    せ、 検出部で一の電源系統の直流可変電源から逆流防止用ダ
    イオードを介して出力される出力電圧の電圧値の変化を
    検出しない場合に逆流防止用ダイオードの故障と判断し
    て発光ダイオードを点灯させることを特徴とする電源供
    給回路の故障検出方法。
  5. 【請求項5】 電圧比較器で複数の電源系統の直流可変
    電源の出力電圧の差電圧を検出し、 制御部で複数の電源系統のうちの一の電源系統の直流可
    変電源の電圧値を変化させて、その変化分に対応する電
    圧比較器の差電圧の電圧値の変化を検出しない場合に直
    流可変電源の故障と判断して発光ダイオードを点灯さ
    せ、 通知部で逆流防止用ダイオードの両端の電位差を検出し
    た場合に逆流防止用ダイオードの故障を通知するために
    発光ダイオードを点灯させることを特徴とする電源供給
    回路の故障検出方法。
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