JP4976622B2 - 踏切制御装置及び踏切制御ネットワーク - Google Patents

踏切制御装置及び踏切制御ネットワーク Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、踏切制御装置及び踏切制御ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
踏切制御に当っては、踏切道を間に挟んで、一方側に始動点制御子を配置し、他方側に終止点制御子を配置しておき、列車が、始動点制御子を踏んだとき踏切警報を開始し、終止点制御子を踏んだときに警報を終止する制御方式が、一般に採用されている。始動点制御子及び終止点制御子は、通常、短小軌道回路によって構成される。列車が始動点制御子を踏んだ場合、始動点制御子を構成する短小軌道回路が車軸によって短絡されるので、この短絡現象を利用してリレー接点を落下させ、リレー接点の落下により、踏切警報を鳴動させ、遮断機を降下させて踏切道遮断を行う。
【0003】
踏切道を通過した列車が、更に、終止点制御子を構成する短小軌道回路から抜け出ると、短小軌道回路が車軸短絡から開放されるので、それによって、リレー接点を落下させ、踏切警報機の鳴動を終止させ、遮断機を上昇させる。
【0004】
従って、踏切制御に当っては、始動点制御子及び終止点制御子の動作が所定の順序で的確に実行されることが必要である。
【0005】
ところが、始動点制御子及び終止点制御子が短小軌道回路によって構成されていること、及び、短小軌道回路の車軸短絡及び開放に応じてリレー接点を開閉する構成であること等のために、踏切道の無警報・無遮断、警報・遮断の異常継続等、種々の踏切制御障害を生じる。
【0006】
例えば、始動点制御子の側において、短小軌道回路の車軸による短絡が不充分であった場合には、無警報・無遮断となり、踏切道を通る交通に対して、極めて危険な状態を生じる。
【0007】
また、終止点制御子の側において、短小軌道回路が踏切道を通過する特殊車両(例えばキャタピラ車)によって短絡されることもあり、このような場合には、踏切制御装置で見て、終止点制御子が動作したのと同じ状態になる。
【0008】
このような誤動作を生じると、踏切制御の基本動作、即ち、列車が始動点制御子を踏み、次に終止点制御子を踏むというシーケンスが乱れてしまうから、このシーケンスの乱れを、もとの正常な状態にリセットすることが必要である。
【0009】
ところが、従来の踏切制御装置では、このような誤動作と、正常な車軸短絡とを区別することができないので、踏切現場に出向いて、事実を確認下後でなければ、シーケンスの乱れを、もとの正常な状態に戻すリセット操作をすることができない。
【0010】
更に、リレーの動作不良等が発生することもあり、この場合にも、正常な踏切制御を行うことができなくなる。しかも、実際には、踏切道は、複線、複々線等に跨がっていることが殆どであり、それぞれの線路ごとにリレ−回路を構成するのが普通であるから、これらのリレーの動作不良も考慮しなければならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上述した従来の問題点を解決し、安全で、かつ、適切な踏切制御を実行し得る踏切制御装置を提供することである。
【0012】
本発明のもう一つの課題は、踏切制御に必要な情報及び信号の伝送機能を有し、安全で、かつ、適切な踏切制御を実行し得る踏切制御ネットワークを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る踏切制御装置は、始動点制御子から供給される信号と、終止点制御子から供給される信号と、列車追跡情報を含む信号S13とを入力信号とし、前記始動点制御子から供給される信号及び終止点制御子から供給される信号により踏切制御信号を生成し、前記始動点制御子から供給される信号及び終止点制御子から供給される信号と、列車追跡情報を含む信号S13とより、踏切制御の異常判断を行う機能を有する。
【0014】
本発明に係る踏切制御装置は、始動点制御子から供給される信号及び終止点制御子から供給される信号により踏切制御信号を生成するので、列車が、始動点制御子を踏んだとき踏切警報を開始し、終止点制御子を踏んだときに警報を終止する制御方式を採用することができる。
【0015】
しかも、始動点制御子から供給される信号及び終止点制御子から供給される信号と、列車追跡情報を含む信号S13とより踏切制御の異常判断を行う機能を有するので、列車在線位置情報を基準にして、始動点制御子から供給されたと見られる信号の適否、終止点制御子から供給された見られる信号の適否を判断することができる。このため、安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる。
【0016】
例えば、始動点制御子を構成する短小軌道回路の車軸による短絡が不充分であった場合、従来は、踏切道に対する制御が無警報・無遮断となり、踏切道を通る交通に対して、極めて危険な状態を生じていたが、本発明に係る踏切制御装置では、列車追跡情報が入力されているので、列車の在線位置が解っており、その情報から、始動点制御子が動作すべきときに動作していないと判断することが可能である。このため、始動点制御子をバックアップし、始動点制御子が不動作の場合も、踏切道の無警報・無遮断を回避し、安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる。
【0017】
また、終止点制御子を構成する短小軌道回路が踏切道を通過する特殊車両(例えばキャタピラ車)によって短絡され、終止点制御子が動作したのと同じ状態になった場合でも、列車追跡情報から終止点制御子が動作すべき時期にないと判断し、終止点制御子が動作したと見られるのは、車軸短絡以外の誤った現象によるものと判定することができる。従って、列車が始動点制御子を踏み、次に終止点制御子を踏むというシーケンスが乱れてしまったとしても、これを、もとの正常な状態にリセットすることができる。この場合、リセットは、電気的に自動的に行うことが可能であり、従来と異なって、踏切現場に出向いて、事実を確認する必要はない。
【0018】
更に、列車追跡情報をもとにして、リレー接点の状態信号は、リレーの動作不良等に起因するものであると判定することもできる。
【0019】
本発明に係る踏切制御装置は、好ましくは、列車追跡情報を踏切制御信号に反映させる機能を有する。この構成によれば、始動点制御子、終止点制御子、リレー、リレー接点の故障、または、異常動作にかかわらず、踏切道の無警報・無遮断を回避し、安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる。
【0020】
次に、本発明は、上述した踏切制御装置を用いた踏切制御ネットワークを開示する。この踏切制御ネットワークは、伝送ネットワークと、複数の踏切制御装置と、列車追跡手段とを含み、ローカル.エリア.ネットワーク(LAN)を構成する。
【0021】
前記踏切制御装置のそれぞれは、本発明に係る踏切制御装置であり、踏切毎に備えられ、前記伝送ネットワークに電気的に接続される。前記列車追跡手段は、前記伝送ネットワークに電気的に接続されている。
【0022】
この踏切制御ネットワークによれば、伝送ネットワークを通して、踏切制御装置のそれぞれに、列車追跡情報を供給することができる。従って、踏切制御装置のそれぞれにおいて、伝送ネットワークを介して供給される列車追跡情報から列車在線位置を知り、上述した所定の動作を行うことができる。
【0023】
従って、本発明に係る踏切制御ネットワークによれば、踏切制御に必要な情報及び信号の伝送機能を有し、安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる。
【0024】
列車追跡手段は、軌道回路条件より、必要な信号を生成するものであることが好ましい、より具体的には、列車追跡手段は信号制御装置の一部であり、信号制御装置を伝送ネットワークに接続することにより、信号制御装置に与えられている列車追跡手段、すなわち軌道回路条件を伝送ネットワークに流す。各踏切制御装置は伝送ネットワークから信号機に与えられている現示情報を取り込み、列車在線位置を知ることができる。信号機には、予め、IDコードを与えておき、IDコードを付した現示情報を伝送ネットワークに供給するものとする。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る踏切制御装置の使用状態におけるブロック図を示している。図において、2本一対として構成されるレール1を横切って、踏切道21が設置されている。レール1の上を走行する列車TRの走行方向Fに関して前方となる踏切道1の片側には、適当な間隔を隔てて、始動点制御子311が設置され、反対側には終止点制御子312が設置されている。始動点制御子311及び終止点制御子312は、従来と同様に、ともに、短小軌道回路T01、T02によって構成されている。短小軌道回路T01、T02は閉そくを構成する軌道回路に重畳されている。
【0026】
踏切制御装置41は、始動点制御子311から供給される信号S11と、終止点制御子312から供給される信号S12と、列車追跡情報を含む信号S13とを入力信号とする。そして、始動点制御子311から供給される信号S11、及び、終止点制御子312から供給される信号S12により、踏切制御信号S14を生成し、始動点制御子311から供給される信号S11、及び、終止点制御子312から供給される信号S12と、列車追跡情報を含む信号S13とより故障判断を行う。
【0027】
上述した踏切制御装置41は、始動点制御子311から供給される信号S11、及び、終止点制御子312から供給される信号S12により、踏切制御信号S14を生成するので、列車TRが、始動点制御子311を踏んだとき踏切警報を開始し、終止点制御子312を踏んだときに警報を終止する一般的な踏切制御方式を採用することができる。この踏切制御方式においては、踏切制御装置41から、踏切鳴動・遮断装置51に踏切制御信号S14を供給し、踏切道21における鳴動警報及び遮断を行う。
【0028】
しかも、始動点制御子311から供給される信号S11、及び、終止点制御子312から供給される信号S12と、列車追跡情報を含む信号S13とより故障判断を行う機能を有するので、列車在線位置情報を基準にして、始動点制御子311から供給されたと見られる信号の適否、終止点制御子312から供給された見られる信号の適否を判断することができる。このため、安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる。
【0029】
例えば、始動点制御子311を構成する短小軌道回路T01の車軸による短絡が不充分であった場合、従来は、踏切道21に対する制御が無警報・無遮断となり、踏切道21を通る交通に対して、極めて危険な状態を生じていたが、本発明に係る踏切制御装置では、列車追跡情報を含む信号S13が、踏切制御装置41に入力されているので、列車TRの在線位置が解っており、その情報から、始動点制御子311が動作すべきときに動作していないと判断することが可能である。このため、始動点制御子311の動作不良をバックアップし、始動点制御子311が動作不良の場合も、踏切道21の無警報・無遮断を回避し、安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる。
【0030】
また、終止点制御子312を構成する短小軌道回路T02が踏切道21を通過する特殊車両(例えばキャタピラ車)によって短絡され、終止点制御子312が動作したのと同じ状態になった場合でも、列車追跡情報を含む信号S13から終止点制御子312が動作すべき時期にないと判断し、終止点制御子312が動作したと見られるのは、車軸短絡以外の誤った現象によるものと判定することができる。従って、列車TRが始動点制御子311を踏み、次に終止点制御子312を踏むというシーケンスが乱れてしまったとしても、これを、もとの正常な状態にリセットすることができる。この場合、リセットは、電気的に自動的に行うことが可能であり、従来と異なって、踏切現場に出向いて、事実を確認する必要はない。
【0031】
更に、列車追跡情報を含む信号S13をもとにして、踏切制御に関与するリレー接点の状態信号は、リレーの動作不良等に起因するものである等と判定することもできる。
【0032】
本発明に係る踏切制御装置は、好ましくは、列車追跡情報を踏切制御信号S14に反映させる機能を有する。この構成によれば、始動点制御子311、終止点制御子312、各種リレーもしくはリレー接点の故障、または、異常動作にかかわらず、踏切道21の無警報・無遮断を回避し、安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる。
【0033】
図2は上述した踏切制御装置を用いた踏切制御ネットワークを示す図である。この踏切制御ネットワークは、伝送ネットワーク100と、複数nの踏切制御装置41、...4nと、列車追跡手段とを含み、LANを構成する。
【0034】
踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、本発明に係る踏切制御装置であり、n個の踏切21〜2nのそれぞれ毎に備えられ、結合器200を介して、伝送ネットワーク100に電気的に接続される。
【0035】
列車追跡手段は、軌道回路条件より、必要な信号を生成するものであることが好ましい。図示実施例では、列車追跡手段は、信号機(611、621)〜(61n、62n)の他、m個の各閉塞境界に設けられた信号機81〜8mを含む。これらの信号機(611、621)、(61n、62n)、(81〜8m)の制御装置(711、721)、(71n、72n)、(91〜8m)を、結合器200を介して、伝送ネットワーク100に接続することにより、信号機(611、621)、(61n、62n)、(81〜8m)に与えられている現示情報を、伝送ネットワーク100に流す。
【0036】
信号機(611、621)、(61n、62n)、(81〜8m)に与えられている現示情報は、軌道回路条件によって得られたもので、列車在線位置を示す。信号機(611、621)、(61n、62n)、(81〜8m)には、予め、IDコードを与えておき、IDコードを付した現示情報を伝送ネットワーク100に供給するものとする。
【0037】
各踏切制御装置41〜4nは、伝送ネットワーク100を通して、信号機(611、621)、(61n、62n)、(81〜8m)に与えられている現示情報を取り込む。これにより、各踏切制御装置41〜4nは、列車在線位置を知ることができる この踏切制御ネットワークによれば、伝送ネットワーク100を通して、踏切制御装置41〜4nのそれぞれに、信号機(611、621)、(61n、62n)、(81〜8m)の制御装置(711、721)、(71n、72n)、(91〜8m)を介して、列車追跡情報を供給することができる。従って、踏切制御装置41〜4nのそれぞれにおいて、伝送ネットワーク100を介して供給される列車追跡情報から列車在線位置を知り、上述した所定の動作を行うことができる。
【0038】
従って、本発明に係る踏切制御ネットワークによれば、踏切制御に必要な情報及び信号の伝送機能を有し、安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる。
【0039】
図2に示した踏切制御ネットワークは、より一層高機能化することができる。
その詳細を次に示す。
【0040】
<伝送機能>
1.信号伝送
駅中間の閉そく装置、他の踏切制御ネットワーク、連動装置と通信ケーブルで相互に接続し、ネットワークを構成することができる。例えば、図2に図示するように、踏切制御ネットワーク100を、他の同様のネットワーク400と、結合器200、ブリッジ300等を介して接続し、ネットワークを構成することができる。また、閉そく装置から、ネットワークを介して、軌道回路条件を取得することができるし、他の踏切制御ネットワークから、踏切制御ネットワークを介して列車追跡情報を取得することができる。
【0041】
更に、連動装置から、踏切制御ネットワークを介して、単線区間における運転方向条件、特殊自動閉そく区間における駅中間列車在線条件、場内信号機制御状態を取得することもできる。
【0042】
2.踏切監視手段との伝送
踏切制御ネットワーク上のルータ、それにつながる汎用ネットワークを介して、遠隔地に設置した踏切監視手段と接続することができる。
【0043】
また、踏切監視手段411に対して、踏切の制御状態、故障状態、及び、踏切外部に設備された、警報制御を開始させるための列車検知手段の診断情報を提供することができる。
【0044】
更に、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、踏切監視手段からの遠隔制御指示を受信することができる。
【0045】
<高機能化>
1.遠隔監視
踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、踏切監視手段411を備えることができる。踏切監視手段411では、操作員の要求に応じて、踏切制御ネットワークの制御状態、伝送状態、故障状態を監視をする上で問題とならない更新周期で表示することができる。踏切監視手段411では、操作員の要求に応じて、ジャーナル(動作記録)を表示することができる。
【0046】
また、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、自己、または、外部機器の故障を検知した際に、踏切監視手段411に対して、故障情報を伝達する構成を採用することもできる。
【0047】
更に、踏切監視手段411では、操作員の要求に応じて、ジャーナル(動作記録)を表示することができる。
【0048】
2.遠隔保守
踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、自己診断により故障を検知し、警報制御を開始した際、踏切監視手段411からの遠隔リセット操作で、警報制御を復旧させる構成とすることができる。
【0049】
また、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、外部機器の誤動作を検知し、警報制御を開始した際、踏切監視手段411からの遠隔操作により、外部機器の誤動作を検知した状態を復旧し、警報制御を解除させる構成とすることもできる。
【0050】
更に、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、当該踏切近傍の線路保守作業により、その通常の警報動作を一時的に中止する必要がある際には、踏切監視手段411からの遠隔操作により、使用停止設定を行う構成とすることができる。
【0051】
また、ソフトウェアに変更の必要が生じた場合、踏切監視手段411から新規ソフトウェアをローディングした後、遠隔操作により、再起動を行い、新規ソフトウェアで動作させる構成としてもよい。
【0052】
踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、踏切の動作を定義する定数に変更の必要が生じた場合、踏切監視手段411から新規ソフトウェアをローディングした後、遠隔操作により、再起動を行い、新しい定数で動作させることができる。
【0053】
3.インテリジェンス性
踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、外部機器の誤作動を検知した際、隣接する踏切制御ネットワークの列車追跡情報を利用して、その故障を判定する構成とすることができる。
【0054】
また、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、自装置に直接、または、踏切制御ネットワークから入力された始動点条件と、ネットワークから取り込んだ軌道回路条件とを比較し、始動点の故障判定を行う構成とすることができる。
【0055】
更に、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、装置立ち上げ時、または、装置リセット後の列車在線監視を跨線ごとに行い、跨線ごとに踏切制御を開始することで、踏切立ち上げ時間を短縮する構成を採用することができる。
【0056】
<安全性の向上>
1.遠隔制御時の安全性向上
踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、遠隔での装置立ち上げ時に、踏切制御ネットワークから、軌道回路条件、または、特殊自動閉そく区間における駅中間列車在線条件を、保安上問題の無い頻度で取得し、試験警報状態から通常状態への移行タイミングを判断する構成とし、制御区間内の列車在線確認ミスによる踏切無遮断を防止することもできる。
【0057】
また、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、遠隔での装置故障リセット時に、踏切制御ネットワークから軌道回路条件、または、特殊自動閉そく区間における、駅中間列車在線条件を保安上問題の無い頻度で取得し、リセットタイミングを判断する。これにより、制御区間内の列車在線確認ミスによる、踏切無遮断を防止する。
【0058】
更に、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、遠隔での踏切使用停止設定時に、踏切制御ネットワークから軌道回路条件、または、特殊自動閉そく区間における、駅中間列車在線条件を保安上問題の無い頻度で取得し、使用停止した跨線の制御区間内の列車在線確認ミスによる踏切無遮断を防止する構成とする個もできる。
【0059】
また、踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、遠隔での踏切使用停止解除時に、踏切制御ネットワークから軌道回路条件、または、特殊自動閉そく区間における、駅中間列車在線条件を保安上問題の無い頻度で取得し、使用停止を解除した跨線の制御区間内に列車が在線していた場合、保安上問題のない時間内に、警報制御を開始することで、踏切無遮断を防止する構成を採用することもできる。
【0060】
2.ネットワーク異常時の安全性向上
踏切制御装置41〜4nのそれぞれは、踏切制御ネットワークの異常により、踏切を警報させる条件を取得できなくなった場合、保安上問題のない時間内で、警報制御を開始する構成とすることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(a)安全で、かつ、適切な踏切制御を行うことができる踏切制御装置を提供することができる。
(b)踏切制御に必要な情報及び信号の伝送機能を有し、安全で、かつ、適切な踏切制御を実行し得る踏切制御ネットワークを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る踏切制御装置の使用状態におけるブロック図を示している。
【図2】図1に示した踏切制御装置を用いた踏切制御ネットワークを示す図である。
【符号の説明】
21 踏切道
311 始動点制御子
321 終止点制御子
41 踏切制御装置
S13 列車追跡情報を含む信号

Claims (4)

  1. 信号機の制御装置とともに伝送ネットワークに接続された踏切制御装置であって、
    前記伝送ネットワークを介して前記信号機に与えられている現示情報を取得し、
    始動点制御子から供給される信号と、終止点制御子から供給される信号と、前記現示情報を含む信号とを入力信号とし、前記始動点制御子から供給される信号及び前記終止点制御子から供給される信号により踏切制御信号を生成し、
    前記始動点制御子から供給される信号及び前記終止点制御子から供給される信号と、前記現示情報を含む信号とにより、踏切制御の異常判断を行う機能を有する
    踏切制御装置。
  2. 請求項1に記載された踏切制御装置であって、
    前記異常判断を、前記踏切制御信号に反映させる機能を有する
    踏切制御装置。
  3. 請求項1または2に記載された踏切制御装置であって、
    前記現示情報による列車在線位置情報を基準にして、前記始動点制御子と前記終止点制御子との動作時期の適否を判断することによって踏切制御の異常判断を行う
    踏切制御装置。
  4. 伝送ネットワークと、複数の踏切制御装置と、複数の信号機の制御装置とを含む踏切制御ネットワークであって、
    前記踏切制御装置のそれぞれは、請求項1乃至3の何れかに記載されたものであって、踏切毎に備えられ、
    前記複数の信号機の制御装置は、前記伝送ネットワークに電気的に接続されている
    踏切制御ネットワーク。
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