JPH10264824A - 踏切遮断照査器 - Google Patents

踏切遮断照査器

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JPH10264824A
JPH10264824A JP8734197A JP8734197A JPH10264824A JP H10264824 A JPH10264824 A JP H10264824A JP 8734197 A JP8734197 A JP 8734197A JP 8734197 A JP8734197 A JP 8734197A JP H10264824 A JPH10264824 A JP H10264824A
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JP
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train
crossing
railroad crossing
point
detection
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JP8734197A
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English (en)
Inventor
Takeo Murata
岳生 村田
Takamasa Ozawa
孝政 小澤
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TOHO DENKI KOGYO KK
Original Assignee
TOHO DENKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 踏切に対して所定距離手前まで列車が進入し
て来たことを検知するための第1の列車検知点における
列車検知が不能な場合に、踏切での安全を確保する。 【解決手段】 踏切に対して所定の距離手前まで列車が
進入して来たことを検知するための第1の列車検知点
と、踏切位置を進出したことを検知するための第2の列
車検知点とは別の、前記第1の列車検知点より踏切側に
位置する照査点に設置された照査点装置2を有し、該照
査点に列車が進入したことを前記照査点装置により検知
し、該照査点列車進入時に踏切制御が行われない場合を
異常と判定するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単線,複線の中間
踏切や構内踏切において、既存の踏切制御装置にて踏切
制御が正常になされていない場合に、該踏切での安全を
図る機能を持つ踏切遮断照査器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の踏切警報機や遮断機の作動につい
て、図9に示す複線中間踏切の場合を例にして説明す
る。
【0003】通常は、列車11が踏切の所定距離手前に
配置された第1の列車検知点である始動点(始動点装置
として開電路形踏切制御子が設置される)Aに達する
と、踏切制御装置(踏切保安装置)にてこの事が検知さ
れ、踏切警報機13に鳴動指示がなされ、又この踏切に
遮断機12が設置されている場合は該遮断機12に降下
指示がなされる。従って、この際に自動車14や通行人
が踏切にさしかかったとしても、警報機13が鳴り、ま
た、遮断機12が下っている事から、列車が通過する事
を知ることができ、踏切での事故を未然に防ぐことがで
きる。
【0004】そして、列車11が踏切を通過し、該列車
11の後部が第2の列車検知点である終動点(終動点装
置として開電路形踏切制御子が設置される)Bの位置を
通過すると、前記踏切制御装置によりこの事が検知さ
れ、前記警報機13に鳴動停止指示がなされ、また、遮
断機12は上昇させられる。よって、自動車14等はそ
の後安全に踏切を横断することができる。尚、15は万
一踏切が正常に遮断されない等にはその事を知らせる為
の周知の特殊信号発光機である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、前記始動点装置に短絡感度不良等の異常があ
った場合には、以下の様な問題点を有していた。
【0006】前記始動点装置に異常がある為に該始動点
Aに列車11が進入したとしても踏切制御装置ではその
事は検知できず、よって、踏切警報機13は鳴らず、遮
断機12は降下しないことになる。その後、該列車11
が終動点Bに達すると、始動点装置で短絡感度不良等に
より列車検知できなかった場合に動作する無警報検知リ
レー(OXR回路)が働き、この時点で初めて無警報が
検知され、その後、前記踏切警報機13の鳴動指示がな
され、また、遮断機12の降下指示がなされていた。
【0007】従って、前記始動点装置に異常が発生して
から最初の列車11が踏切を通過する際には、自動車1
4の運転者等は踏切警報機13が鳴っておらず、遮断機
12が降下していない事から列車11が来る事を予想で
きず、踏切を横断してしまい、また、列車11の運転者
も踏切手前でその異常に気付く事が出来ない為に該列車
11は踏切を通過する事になるので、大事故につながる
恐れがあった。
【0008】つまり、従来の踏切制御装置においては、
前記始動点装置に異常が発生してから最初の列車11が
踏切を通過する際に、たまたま自動車14等が踏切にさ
しかかっておらず、無事に列車11が通過できた場合
は、前記無警報検知リレー(OXR回路)の働きにより
踏切警報機13は鳴り、遮断機12は降下した状態のま
まにあるので、その後の後続列車の通過により前述した
様な事故を招く恐れは無い点で有効なものではあった
が、始動点装置に異常が発生してから最初の列車11が
踏切を通過する際の安全対策の面には大きな欠陥を持つ
ものであった。
【0009】(発明の目的)本発明の第1の目的は、踏
切に対して所定距離手前まで列車が進入して来たことを
検知するための第1の列車検知点における列車検知が不
能な場合に、踏切での安全確保を可能にする踏切遮断照
査器を提供することである。
【0010】本発明の第2の目的は、踏切制御装置の動
作中の途中で発生する異常に対しても対処することので
きる踏切遮断照査器を提供することである。
【0011】本発明の第3の目的は、踏切を列車が進出
したことを検知するための第2の列車検知点における検
知不能が列車通過以前に生じた場合に、踏切での安全確
保を可能にする踏切遮断照査器を提供することである。
【0012】本発明の第4の目的は、遮断機が正常に動
作しない場合に、踏切での安全確保を可能にする踏切遮
断照査器を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、踏切に対して所定
の距離手前まで列車が進入して来たことを検知するため
の第1の列車検知点と、踏切位置を進出したことを検知
するための第2の列車検知点とは別の、前記第1の列車
検知点より踏切側に位置する照査点に設置された照査点
装置を有し、該照査点に列車が進入したことを前記照査
点装置により検知し、該照査点列車進入検知時に踏切制
御が行われていない場合を異常と判定するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0014】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、異常と判定したことに応じ
て、列車に対する危険報知制御と踏切制御の少なくとも
何れか一方を行うようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0015】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、踏切に対して所定の距離手前
まで列車が進入して来たことを検知するための第1の列
車検知点と、踏切位置を進出したことを検知するための
第2の列車検知点とは別の、前記第1の列車検知点より
踏切側に位置する照査点に設置された照査点装置を有
し、該照査点に列車が進入したことを前記照査点装置に
より検知し、該照査点列車進入検知以後、前記第2の列
車検知点における列車進入検知まで、踏切制御の状態を
監視するようにしたことを特徴とするものである。
【0016】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、踏切に対して所定の距離手前
まで列車が進入して来たことを検知するための第1の列
車検知点と、踏切位置を進出したことを検知するための
第2の列車検知点とは別の、前記第1の列車検知点より
踏切側に位置する照査点に設置された照査点装置を有
し、該照査点に列車が進入したことを前記照査点装置に
より検知し、該照査点列車進入検知から、前記第2の列
車検知点における列車進入検知までの経過時間を監視
し、該経過時間が所定値より短いことにより異常と判定
するようにしたことを特徴とするものである。
【0017】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、踏切に対して所定の距離手前
まで列車が進入して来たことを検知するための第1の列
車検知点と、踏切位置を進出したことを検知するための
第2の列車検知点とは別の、前記第1の列車検知点より
踏切側に位置する照査点に設置された照査点装置を有
し、該照査点に列車が進入したことを前記照査点装置に
より検知し、該照査点列車進入検知以後、遮断機の降下
完了が予定される時点が経過しても、遮断機の降下完了
が検知されないことにより、異常と判定するようにした
ことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の実施の一形態に係る踏切遮
断照査器の電気的な概略構成を示すブロック図である。
【0020】図1において、1は踏切遮断照査器であ
り、既存の踏切制御装置から独立した列車検知点、つま
り図9に示した始動点等から独立した列車検知点(後述
の照査点2に相当する)を持ち、列車が接近しても踏切
警報機や遮断機が正しい動作をしない事を検知した場合
は、これらを動作させると共に、特殊信号発光機を所定
時間動作させて列車の運転者に異常を知らせる働きを持
つ。2は前述した様に既存の列車検知点である始動点や
終動点とは独立して設定された照査点に設置され、前記
踏切遮断照査器1にのみ接続される列車検知用の照査点
装置であり、照査点装置として中間踏切では閉電路形の
踏切制御子が、また、構内踏切では車軸検知器が、それ
ぞれ使用される。
【0021】3は踏切警報機,遮断機,特殊信号発光
機,各種の故障検出器(例えば前述の無警報リレーであ
るOXR回路等)の状態検知やその動作制御を行う既存
の踏切制御装置であり、踏切遮断照査器1の出力コネク
タ1aからの前記踏切警報機,遮断機,特殊信号発光機
等の制御信号が入力され、また、該踏切制御装置3から
は前記踏切遮断照査器1の入力コネクタ1bへ各種の信
号が出力され、踏切遮断照査器1に内蔵されるCPUへ
送られる。
【0022】ここで、図2を用いて、前記照査点装置2
(以下照査点装置2の設置点を照査点Cと記す)の設置
場所等について説明する。ここでは複線の場合を例にし
ているので、始動点A,終動点B,照査点Cには、A
1,A2、B1,B2、C1,C2という様に符号を付
してある。
【0023】照査点Cは、中間踏切の場合、始動点Aの
内方400mくらい、踏切から800mくらいの場所に
設定される。該照査点Cが設定される800mという位
置は、特殊信号発光機15の視認距離であり、万一踏切
が正常に遮断されていない等の場合、特殊信号発光機1
5を点滅させて列車11の運転者に踏切障害を知らせ、
該列車11が踏切以前で停止できる距離を考慮したもの
である。
【0024】尚、この照査点Cは、図2に示す“複線中
間踏切”のみに限らず、図3(B)に示す様に(図3
(A)は図2を簡略して示した図である)、“複線構内
踏切”や、図4(A)に示す“単線中間踏切”、更には
図4(B)に示す“単線構内踏切”であっても、同様に
設定できるものである。
【0025】前記踏切遮断照査器1は、以下の4つの監
視及びその防護機能を有している。 ・無遮断検知機能 中間踏切では始動点装置異常、構
内踏切では踏切代用てこ扱い失念時における防護機能を
いう。
【0026】・途中開扉(その1) 図2に示す無遮断
照査区間に列車が進入している際において、何らかの原
因で踏切警報リレーが異常扛上した事を検知した時の防
護機能をいう。
【0027】・途中開扉(その2) 基準警報時分内に
終動点装置が動作してしまった事の検知時における防護
機能をいう。
【0028】・限界支障検知機能 無遮断照査区間内
に列車が進入している際において、障害物検知装置を有
しない踏切で、遮断機が完全降下しない事を検知した時
の防護機能をいう。
【0029】次に、上記踏切遮断照査器1の各種の機能
について、図5以降のフローチャートを用いて説明す
る。
【0030】まず、上記の無遮断検知時、つまり中間踏
切では始動点異常時について、図2を参照しながら図5
のフローチャートを用いて説明する。尚、ここでは中間
踏切における始動点異常時を例にし、構内踏切での踏切
代用てこ扱い失念時についてはその説明を省略する。
【0031】踏切遮断照査器1内の不図示のCPUは、
ステップ#101において、列車11が照査点Cに進入
した事を検知すると、次のステップ#102において、
踏切警報リレーが落下したか否かを調べる。該踏切警報
リレーが落下している場合は、始動点Aに列車が進入し
た事を既存の踏切制御装置3にて検知できており、踏切
警報機13や遮断機12は正常に動作しているものとし
て、ここで一連の動作を終了する。
【0032】一方、前記踏切警報リレーが扛上している
場合(フェールセーフのために正常状態では列車がいな
い時に扛上している)は、始動点Aに列車が進入した事
を既存の踏切制御装置3にて検知できなかった場合であ
るので、次のステップ#103において、特殊信号発光
機15を動作させ、列車11の乗務員に踏切異常を知ら
せる。そして、ステップ#104において、踏切警報機
13及び遮断機12を動作させる。つまり、踏切警報機
13を鳴らし、遮断機12を強制的に降下させ、踏切に
さしかかった自動車14や通行人に列車11が通過する
事を知らせると共に、踏切横断を遮るようにする。尚、
この際列車11の乗務員は運転指令室に踏切異常を連絡
し、これにより現地に保安員が駆けつけることになる。
【0033】次のステップ#105においては、前記特
殊信号発光機15を少なくとも2分間動作させる為に、
該2分間このステップで待機する。この様に、特殊信号
発光機15を2分間動作させる理由は、踏切の手前約8
00mの地点で上記遮断機12の降下を開始しても、所
定の踏切警報時間を確保できないので、乗務員に特殊信
号発光機15の動作を確認させ、非常ブレーキの操作に
より、踏切手前で列車11を停止させ(これに要する時
間が1分)、かつ、停止後踏切の状態を確認させる(こ
れに要する時間が1分)時間を確保する為である。
【0034】次のステップ#106においては、遮断機
12の全門が完全に降下(以下、「全門降下」と記す)
したか否かを調べ、全門降下している場合はステップ#
107へ進み、前記特殊信号発光機15の動作を停止
し、ステップ#108へ進む。また、前記ステップ#1
06にて遮断機12全門降下していない事を検知した場
合は、通行人等が踏切内に進入する恐れがある為に前記
特殊信号発光機15の動作を停止することなく直ちにス
テップ#108へ進む。
【0035】そして、ステップ#108において、列車
11が終動点Bを進出(脱出)したか否かを調べ、未だ
進出していなければ該列車11が終動点Bを進出するま
でこのステップに待機する。その後、列車11が終動点
Bを進出した事を検知するとステップ#109へ進み、
後続列車が続いて来ているかを調べる。この結果、後続
列車が来ていれば、前記踏切警報機13及び遮断機12
は動作させたまま、又前記ステップ#107にて特殊信
号発光機15の動作が停止されていない場合には該特殊
信号発光機15も動作させたまま、一連の動作を終了す
る。これは、後続列車や踏切にさしかかった自動車14
等に対して同様の警告を行う為である。また、後続列車
が来ていない場合には、ステップ#109からステップ
#110へ進み、ここで前記特殊信号発光機15の動作
を停止し(もし前記ステップ#107にて該特殊信号発
光機15の動作が停止されていた場合には何もせずに次
のステップへ進む事になる)、続くステップ#111に
おいて、前記踏切警報機13及び遮断機12の動作を停
止させ、一連の動作を終了する。
【0036】以上の様に、図2に示す場所に設定した照
査点Cに列車11が進入した事を踏切遮断照査器1によ
り検知する構成にし、この場合に既存の踏切制御装置3
にて列車11が始動点Aに進入した事を検知できていな
かった場合は、特殊信号発光機15を動作させるように
している。
【0037】従って、列車11の乗務員は踏切異常を知
る事ができ、直ちに非常ブレーキを掛ける操作を行える
為に、踏切の手前で列車11を確実に止めること(特殊
信号発光機15に対してこの様な距離をもって照査点C
を設定している為)ができ、仮に自動車14等が踏切内
に侵入していたとしても、衝突を避ける事ができる。ま
た、踏切警報機13や図2に示す様に遮断機12が有る
場所では該遮断機12を強制的に動作させるようにして
いる為、踏切にさしかかった自動車14や通行人は、正
常に踏切制御装置3が動作している場合と同様、列車が
通過する事を知ることができ、踏切事故を確実に防止す
ることが可能になる。
【0038】次に、上記の途中開扉(その1)時、つま
り図2に示す無遮断照査区間に列車11が進入している
際において、何らかの原因で踏切警報リレーが異常扛上
した事を検知した時の動作について、図6のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0039】踏切遮断照査器1内の不図示のCPUは、
ステップ#201において、列車11が照査点Cに進入
した事を検知すると、次のステップ#202において、
踏切警報リレーが落下したか否かを調べる。該踏切警報
リレーが落下している場合は、始動点Aに列車が進入し
た事を既存の踏切制御装置3にて検知できているものと
みなし、ステップ#212へ進む。ステップ#212で
は、列車11が終動点Bに進入したか否かを検知し、進
入していない場合には、ステップ#202及び#212
を繰り返し、進入した時点で一連の動作を終了する。
【0040】一方、前記踏切警報リレーが扛上している
場合は、始動点Aに列車が進入した事を既存の踏切制御
装置3にて検知できなかった場合であるので、次のステ
ップ#203において、特殊信号発光機15を動作さ
せ、列車11の乗務員に踏切異常を知らせる。そして、
ステップ#204において、踏切警報機13及び遮断機
12を動作させる。つまり、踏切警報機13を鳴らし、
遮断機12を強制的に降下させ、踏切にさしかかった自
動車14や通行者に列車が通過する事を知らせると共
に、踏切横断を遮るようにする。
【0041】次のステップ#205においては、前記特
殊信号発光機15を少なくとも2分間動作させる為に、
該2分間このステップで待機する。そして、前記2分間
が経過するとステップ#206へ進み、ここでは遮断機
12が全門降下したか否かを調べ、全門降下している場
合はステップ#207へ進み、前記特殊信号発光機15
の動作を停止し、ステップ#208へ進む。また、前記
ステップ#206にて遮断機12が全門降下していない
事を検知した場合は、通行人等が踏切内に進入する恐れ
がある為に前記特殊信号発光機15の動作を停止するこ
となく直ちにステップ#208へ進む。
【0042】次のステップ#208においては、列車1
1が終動点Bを進出したか否かを調べ、未だ進出してい
なければ列車11が終動点Bを進出するまで待機する。
【0043】その後、列車11が終動点Bを進出した事
を検知するとステップ#209へ進み、後続列車が続い
て来ているかを調べる。この結果、後続列車が来ていれ
ば、前記踏切警報機13や遮断機12を動作させたま
ま、又上記ステップ#207にて特殊信号発光機15の
動作が停止されていない場合には該特殊信号発光機15
も動作させたまま、一連の動作を終了する。これは、踏
切制御装置3が異常であった場合には、後続列車や踏切
にさしかかった自動車14等に対して同様の警告を行う
為である。
【0044】また、後続列車が来ていない場合には、ス
テップ#209からステップ#210へ進み、ここで前
記特殊信号発光機15の動作を停止し(もし前記ステッ
プ#207にて該特殊信号発光機15の動作が停止され
ていた場合には何もせずに次のステップへ進む)、続く
ステップ#211において、前記踏切警報機13及び遮
断機12の動作を停止させ、一連の動作を終了する。
【0045】以上の様に、無遮断照査区間に列車11が
進入している際において、何らかの原因で踏切警報リレ
ーが異常扛上した事を検知した時は、特殊信号発光機1
5を動作させるようにしている為、列車11の乗務員は
踏切異常を知る事ができ、直ちに非常ブレーキを掛ける
操作を行える。従って、仮に自動車14等が踏切道内に
侵入していたとしても、衝突を避ける事ができる。更
に、踏切警報リレーの異常を運転指令室に知らせること
ができる。
【0046】また、踏切警報機13や図2に示す様に遮
断機12が有る場所では該遮断機12を強制的に動作さ
せるようにしている為、踏切にさしかかった自動車14
や通行者は、列車が通過する事を知ることができ、踏切
事故を確実に防止することが可能になる。
【0047】また、従来は踏切制御装置3にて異常が検
知されて踏切警報機13や遮断機12が動作した場合に
は、保安者が来るまではこれらは動作しっぱなしであっ
たが、列車11が通過し、後続列車が来ない場合はこれ
らの動作を停止する様にしている為、無用に踏切遮断を
してしまうといった事を防ぐことができる。
【0048】次に、上記の途中開扉(その2)時、つま
り基準警報時分内(途中開扉監視時間内)に終動点装置
が動作してしまった時の動作について、図7のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0049】踏切遮断照査器1内の不図示のCPUは、
ステップ#301において、列車11が始動点Aに進入
した事を踏切制御装置3を介して検知すると、次のステ
ップ#302において、途中開扉監視タイマをスタート
させる。そして、次のステップ#303において、列車
11の先頭部分が終動点Bに進入したか否かを調べ、進
入していなければこのステップで待機する。
【0050】その後、列車11の先頭部分が終動点Bに
進入したことを検知するとステップ#304へ進み、こ
こで終動点進入時の途中開扉監視タイマの計時値とあら
かじめ設定されている途中開扉監視時間(例えば、列車
11の先頭部分が始動点Aから終動点Bに達するのに要
する時間よりも僅かに短い時間)との比較を行い、計時
値が途中開扉監視時間を越えていれば、終動点装置の異
常動作はないので、ここで一連の動作を終了する。
【0051】一方、前記途中開扉監視タイマの計時値が
途中開扉監視時間内であれば、つまり列車11が終動点
Bに進入して来るのに要する時間は未だ経過していない
のに列車11が終動点Bに進入して来た事を検知してい
れば、終動点装置の異常動作が想定されるのでステップ
#305へ進み、踏切警報機13及び遮断機12を動作
させる。そして、ステップ#306へ進み、再度列車1
1の先頭部分が終動点Bに進入したか否かを調べ、進入
していなければ進入した事を検知するまでこのステップ
で待機する。その後、列車11の先頭部分が終動点Bに
進入した事を検知すると、今度は列車11が終動点Bを
進出したか否かを調べ、該列車11が終動点Bを進出す
るまでこのステップで待機する。
【0052】次のステップ#308においては、後続列
車が続いて来ているかを調べる。この結果、後続列車が
来ていれば、前記踏切警報機13及び遮断機12の動作
は行わせたまま、一連の動作を終了する。一方、後続列
車が来ていない場合には、ステップ#309へ進み、前
記踏切警報機13及び遮断機12の動作を停止させ、一
連の動作を終了する。
【0053】以上の様に、列車11が始動点Aに進入し
た後に終動点Bにその先頭部分が進入したと検知される
までの時間が通常時に要する時間(途中開扉監視時間)
よりも早い場合には、終動点装置の異常動作が発生した
場合であるので、踏切警報機13や図2に示す様に遮断
機12が有る場所では該遮断機12を強制的に動作させ
るようにしている為、踏切にさしかかった自動車14や
通行人に列車が通過する事を知らせることができる。
又、終動点装置の異常動作を運転指令室に知らせること
ができる。
【0054】また、複線構内踏切において、構内側は上
記の様な監視機能は働かない。また、単線では、構内,
中間踏切の何れにおいても、先行列車のみに対して機能
し、後続列車には機能しない。
【0055】次に、上記の限界支障検知時、つまり無遮
断照査区間内に列車11が進入している際において、障
害物検知装置を有しない踏切で、遮断機12の全門が完
全降下しなかった時の動作について、図8のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0056】踏切遮断照査器1内の不図示のCPUは、
ステップ#401において、踏切警報リレーが落下した
ことを検知すると、次のステップ#402において、遮
断機12の降下を開始させてから全門降下し終える(図
2に正常時遮断機完全降下点を示している)までに要す
る時間を計時する遮断機降下タイマをスタートさせる。
続くステップ#403においては、列車11が照査点C
に進入したか否かを調べ、進入していない場合はこのス
テップで待機する。その後、列車11が照査点Cに進入
したことを検知するとステップ#404へ進み、前記遮
断機降下タイマがタイムアップするまで待機する。
【0057】前記遮断機降下タイマがタイムアップする
とステップ#405へ進み、遮断機12が全門降下して
いるか否かを調べる。この結果、遮断機12自体に不具
合が、或は、遮断機12がトラックの荷台等に引っかか
って全門降下できない等の事態が生じていない限り、遮
断機降下タイマがタイムアップしている為に遮断機12
は既に全門降下している筈であるが、それにも拘らず完
全に降下していない場合にはステップ#406へ進み、
障害物検知装置が備わっているか否かを調べ、備わって
いる場合には、該障害物検知装置にて遮断機異常が検知
されている事になるので、特殊信号発光機15は動作さ
せずに次のステップ#408へ進む。
【0058】一方、障害物検知装置が備わっていない踏
切の場合にはステップ#406からステップ#407へ
進み、ここで特殊信号発光機15を動作させ、列車11
の乗務員に踏切異常を知らせ、その後ステップ#408
へ進む。
【0059】ステップ#408においては、列車11が
終動点Bに進入してきたか否かを調べ、進入していなけ
れば先のステップ#405へ戻り、再び遮断機12が全
門降下しているかを調べる。ここで、遮断機12の全門
降下を検知できた場合は前記の異常事態は解消されたと
してステップ#410へ移行し、前記特殊信号発光機1
5の動作を停止し、ステップ#408へ進む。又、ここ
でも遮断機12が全門降下していない事を検知した場合
には、ステップ#408にて列車11が終動点Bに進入
して来た事が検知されるまで同様の動作を繰り返す。
【0060】上記ステップ#408にて列車11が終動
点Bに進入して来た事を検知するとステップ#409へ
進み、前記特殊信号発光機15の動作を停止し、一連の
動作を終了する。
【0061】以上の様に、遮断機12の降下を開始させ
てから全門降下し終える時間を経過しても、なお全門降
下を検知できない場合には、遮断機12自体に不具合が
生じたか、上記の例の様にトラックの荷台に引っかかっ
て全門降下できない等の異常事態が発生している事が想
定されるので、特殊信号発光機15を動作させ、列車1
1の乗務員にその事を知らせるようにしている為、踏切
事故を未然に防ぐことができる。又、障害物検知装置を
有しない踏切であっても、遮断機12の異常を運転指令
室に知らせる事が可能となる。
【0062】(変形例)上記の実施の形態においては、
各監視及び防護機能(無遮断検知,途中開扉(その1又
はその2),限界支障検知)を全て備えた踏切遮断照査
器を例にしているが、少なくとも無遮断検知機能を具備
したものであれば良い。
【0063】また、上記の実施の形態においては、列車
の乗務員に踏切異常を知らせる為に、既存の特殊信号発
光機を利用する構成にしているが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、電気的な発煙筒を自動的に作動さ
せる等、列車に対して危険報知を起動させるものであれ
ばどのようなものであっても良い。
【0064】また、遮断機と踏切警報機とを具備した踏
切を想定しているが、警報機のみが設置された踏切であ
っても、遮断機のみが設置された踏切であっても、効果
を有するものである。
【0065】さらに、踏切警報機として、鳴動を行うも
のを例にしているが、鳴動と例えば発光機の点滅(視覚
で危険を認識させる手段)の両方で踏切警報を行うもの
であっても、又発光機の点滅のみによって踏切警報を行
うものであっても良い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または2
記載の本発明によれば、踏切に対して所定距離手前まで
列車が進入して来たことを検知するための第1の列車検
知点における列車検知が不能な場合に、踏切での安全確
保が可能となる。
【0067】また、請求項3記載の本発明によれば、踏
切制御装置の動作中の途中で発生する異常に対しても対
処することができる。
【0068】また、請求項4記載の本発明によれば、踏
切を列車が進出したことを検知するための第2の列車検
知点における検知不能が列車通過以前に生じた場合に、
踏切での安全確保が可能となる。
【0069】また、請求項5記載の本発明によれば、遮
断機が正常に動作しない場合に、踏切での安全確保が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る踏切遮断照査器の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る踏切遮断照査器が
持つ各機能の説明を助ける為の図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る踏切遮断照査器を
用いる事のできる複線中間,構内踏切を示す図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係る踏切遮断照査器を
用いる事のできる単線中間,構内踏切を示す図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係る踏切遮断照査器の
持つ無遮断検知時の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態に係る踏切遮断照査器の
持つ途中開扉(その1)時の動作を示すフローチャート
である。
【図7】本発明の実施の一形態に係る踏切遮断照査器の
持つ途中開扉(その2)時の動作を示すフローチャート
である。
【図8】本発明の実施の一形態に係る踏切遮断照査器の
持つ限界支障検知時の動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】従来の踏切制御装置の問題点について説明する
為の図である。
【符号の説明】
1 踏切遮断照査器 2 照査点装置 C,C1,C2 照査点 A,A1,A2 始動点 B,B1,B2 終動点 11 列車 12 遮断機 13 踏切警報機 15 特殊信号発光機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏切に対して所定の距離手前まで列車が
    進入して来たことを検知するための第1の列車検知点
    と、踏切位置を進出したことを検知するための第2の列
    車検知点とは別の、前記第1の列車検知点より踏切側に
    位置する照査点に設置された照査点装置を有し、該照査
    点に列車が進入したことを前記照査点装置により検知
    し、該照査点列車進入検知時に踏切制御が行われていな
    い場合を異常と判定するようにした踏切遮断照査器。
  2. 【請求項2】 異常と判定したことに応じて、列車に対
    する危険報知制御と踏切制御の少なくとも何れか一方を
    行うようにした請求項1記載の踏切遮断照査器。
  3. 【請求項3】 踏切に対して所定の距離手前まで列車が
    進入して来たことを検知するための第1の列車検知点
    と、踏切位置を進出したことを検知するための第2の列
    車検知点とは別の、前記第1の列車検知点より踏切側に
    位置する照査点に設置された照査点装置を有し、該照査
    点に列車が進入したことを前記照査点装置により検知
    し、該照査点列車進入検知以後、前記第2の列車検知点
    における列車進入検知まで、踏切制御の状態を監視する
    ようにした踏切遮断照査器。
  4. 【請求項4】 踏切に対して所定の距離手前まで列車が
    進入して来たことを検知するための第1の列車検知点
    と、踏切位置を進出したことを検知するための第2の列
    車検知点とは別の、前記第1の列車検知点より踏切側に
    位置する照査点に設置された照査点装置を有し、該照査
    点に列車が進入したことを前記照査点装置により検知
    し、該照査点列車進入検知から、前記第2の列車検知点
    における列車進入検知までの経過時間を監視し、該経過
    時間が所定値より短いことにより異常と判定するように
    した踏切遮断照査器。
  5. 【請求項5】 踏切に対して所定の距離手前まで列車が
    進入して来たことを検知するための第1の列車検知点
    と、踏切位置を進出したことを検知するための第2の列
    車検知点とは別の、前記第1の列車検知点より踏切側に
    位置する照査点に設置された照査点装置を有し、該照査
    点に列車が進入したことを前記照査点装置により検知
    し、該照査点列車進入検知以後、遮断機の降下完了が予
    定される時点が経過しても、遮断機の降下完了が検知さ
    れないことにより、異常と判定するようにした踏切遮断
    照査器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003002207A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 East Japan Railway Co 踏切制御装置及び踏切制御ネットワーク
JP2007125923A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Railway Technical Res Inst 信号システム
CN113075485A (zh) * 2021-03-31 2021-07-06 哈尔滨市科佳通用机电股份有限公司 一种机车信号车载设备在线自动检测方法

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