JP4975972B2 - 物理量センサ - Google Patents

物理量センサ Download PDF

Info

Publication number
JP4975972B2
JP4975972B2 JP2005072818A JP2005072818A JP4975972B2 JP 4975972 B2 JP4975972 B2 JP 4975972B2 JP 2005072818 A JP2005072818 A JP 2005072818A JP 2005072818 A JP2005072818 A JP 2005072818A JP 4975972 B2 JP4975972 B2 JP 4975972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
temperature
resistance
physical quantity
resistance component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005072818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006258455A (ja
Inventor
洋 中野
昌大 松本
雅通 山田
圭一 中田
渡辺  泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2005072818A priority Critical patent/JP4975972B2/ja
Priority to CNB2006100059180A priority patent/CN100437043C/zh
Priority to US11/353,937 priority patent/US7555944B2/en
Priority to EP06003148.1A priority patent/EP1703263B1/en
Publication of JP2006258455A publication Critical patent/JP2006258455A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4975972B2 publication Critical patent/JP4975972B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C9/00Measuring inclination, e.g. by clinometers, by levels
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6845Micromachined devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/688Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow using a particular type of heating, cooling or sensing element
    • G01F1/69Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow using a particular type of heating, cooling or sensing element of resistive type
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/006Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of fluid seismic masses
    • G01P15/008Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of fluid seismic masses by using thermal pick-up

Description

本発明は、基板上に抵抗体を形成して所定の物理量を検出するセンサに係り、例えば、流体の流量を検出する流量センサや、加速度センサ、傾斜センサに適用される物理量センサに関する。
自動車などの内燃機関の吸入空気量を検出する流量センサとして、シリコン(Si)などの半導体基板上にマイクロマシン技術を用いてセンサ素子を製造するものが提案されている。このタイプの流量センサは、低コストで大量生産でき、また小形で低電力駆動できる利点を有する。この種のセンサとしては、質量流量を直接測定できる発熱抵抗体式の空気流量センサが主流になっている。
従来知られている半導体タイプの発熱抵抗体式流量センサは、例えば特許文献1(特開2001-021401号公報)に記載のように、シリコン基板における一部を除去して空洞部を有するダイアフラム構造を形成し、このダイアフラム上に発熱抵抗体と温度補償抵抗体とを形成している。したがって、この種のセンサは、機械的強度が低くダイアフラム部の内部応力のアンバランスにより撓みが発生する問題があった。前記公報では、前記ダイアフラム部に剛性部材を備えることにより、ダイアフラムの撓みを低減しセンサ素子の信頼性と空気流量の測定精度を向上している。
特開2001-021401号公報
多くの物理量センサは、接着剤によりセンサ素子を固定している。また、センサ素子から電気信号を取り出すためのワイヤーボンディングを保護するためにエポキシなどの封止剤が用いられている。これらの接着剤や封止剤は周囲の温度変化により膨張・収縮し応力を発生させる。また、センサ素子の駆動回路などを収めた実装部材からの応力がセンサ素子に伝わってしまう。センサ素子に応力が発生すると、センサ素子上に形成した抵抗体に応力が加わり、抵抗値が変化する。特にシリコンなど半導体で形成した抵抗体の場合、ピエゾ抵抗係数が大きく抵抗変化が大きい。このような抵抗変化は、測定精度を低下させる要因となる。
前述の特開2001-021401号公報に記載の熱式空気流量センサは、ダイアフラム内で発生する内部応力のアンバランスによる撓みを低減しているものである。したがって、内部応力による撓みは低減されるが、外部からの応力に対しては考慮されていなかった。また、実装部材からセンサ素子に加わる応力はダイアフラム部だけでなく、センサ素子全体に影響する。したがって、物理量検出のための抵抗体のだけでなく、これらの電気的信号を取り出すための配線部にも影響を与える。このように、センサ素子を実装する部材により発生する応力影響に関しては課題を残していた。
本発明の目的は、センサ素子に加わる応力による抵抗変化を低減し、高精度な物理量センサを提供することにある。
本発明の物理量センサは、基本的には、以下の手段により上記課題を解決する。
(1)一つは、物理量を計測するための抵抗体が基板上に帯状にパターン形成される物理量センサにおいて、次のように構成する。
基板に加わる応力は、いろいろな方向から応力が加わる。そのうちの所定方向(例えば最大応力の加わる方向)の応力σに対して平行な方向を横方向、垂直な方向を縦方向と定義すると、前記抵抗体は横方向の抵抗成分Rlと縦方向の抵抗成分Rtを有する。基板に加わる応力σが横方向の抵抗成分Rlに加わるときのピエゾ抵抗係数πlと、応力σが縦方向の抵抗成分Rtに加わるときのピエゾ抵抗係数πtとの比がπl:πt=−n:1(すなわちπt/πl=−1/nであり、nは整数)である場合、縦方向の抵抗成分Rtと横方向の抵抗成分Rlとの抵抗比がピエゾ抵抗係数π1とπtの比の絶対値にほぼ等しくなる(Rl/Rt≒|πt/πl|)よう設定した。
例えば、抵抗体が、不純物をドープした多結晶シリコンである場合、πlとπtの関係はπl=−3πtである。すなわち基板に加わる応力σに対して横方向の抵抗成分Rlのピエゾ抵抗係数πlは、負の方向に変化し且つ縦方向抵抗のピエゾ抵抗係数πtの3倍の変化率である(πl:πt=−3:1)。
したがって、縦方向の抵抗成分Rtと横方向の抵抗成分Rlとの抵抗値の比を、Rt:Rl=3:1とすれば、応力σの抵抗変化が互いにキャンセルし抵抗体全体の変化は低減できる。これを式で表せば、
ΔR=(Rlπl+Rtπt)σ
となる。
なお、πl:πtがn:1(例えば3:1)である場合、Rt:Rlをn:1±0.5(例えば2:1オア3:0.5)にすれば、誤差は半減(ΔR=0.5σ)できる。したがってセンサの応力誤差を少なくとも半減させたい場合には、Rt:R1をn:1からn:1±0.5の範囲で設定すればよい。
さらに、半導体基板上に抵抗体を形成する場合、RlとRtの抵抗体の線幅はほぼ等しくすることによりばらつきを低減できる。簡易にRlとRtの抵抗値の比を調整するには、抵抗RtとRlの抵抗長さを調整するか抵抗幅を調整する方法があるが、抵抗幅は同一とし抵抗長さで調整したほうが良い。これは、配線抵抗による感度低下を低減するためにセンサ素子の検出部の抵抗値は大きくする必要があり、このため抵抗線幅は細くなってしまう。細いパターンの抵抗体をエッチングする際、エッチング量のばらつき(オーバーエッチ)の影響が大きくなってしまう。抵抗体の線幅を等しくしておけば、オーバーエッチされた場合でもRlとRtの抵抗比を保つことができるため、さらに高精度化される。
(2)もう一つの発明は、基板上に抵抗体を形成(抵抗体は一つの抵抗体或いは2以上の直列抵抗体)した物理量センサにおいて、抵抗体の電源側端子と接地側端子とが4端子以上で構成されていることを特徴とする。このように4端子以上すれば、直列接続された抵抗体の電源側端子と接地側端子とに、電源電圧と接地電圧を維持するためのフィードバック素子が端子を介して接続することができる。
したがって、抵抗体の電源側の配線や接地側の配線抵抗に応力歪などで変化が生じても上記抵抗体の配線抵抗の歪み変化を無視できる駆動回路を構成することができ、応力が配線部分に加わった場合の影響を低減することができる。
本発明によれば、センサ素子に加わる応力の影響を低減し高精度な物理量センサが得られる。
本発明に係る物理量センサの好ましい実施形態を、図を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、物理量センサとして自動車などの内燃機関の吸入空気流量を計測するための熱式空気流量センサを例示する。
図1は本実施形態における熱式空気流量センサのセンサ素子の概略平面図であり、また図2は図1におけるA−A断面を示す概略図である。これらの図において、センサ素子1は、単結晶シリコン(Si)板製の半導体基板2(ベース)上に次のようにして形成される。
半導体基板2の一部には、異方性エッチングにより空洞部3が形成されている。この空洞部3は、平面形状が長方形の孔よりなる。空洞部3の一方の面にダイアフラム4が形成されている。ダイアフラム4は、半導体基板2の一面に熱酸化あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition)により形成される二酸化シリコン(SiO)の電気絶縁膜5よりなる。
ダイアフラム4上には、温度依存特性を有する発熱抵抗体6と感温抵抗体7a、7b、8a、8bとが形成される。さらにダイアフラム4から外れる場所に空気温度補償用の感温抵抗体9が形成される。これらの抵抗体の配線10も基板1上に形成されている。これらの抵抗体および配線は多結晶シリコンであり、CVD等により電気絶縁膜5上に多結晶シリコン層を形成し所望の形状にエッチングすることにより形成される。
これらの抵抗体は、例えば所望の抵抗値・抵抗温度係数になるようにリン(P)を熱拡散またはイオン注入によりドーピングしたn型の多結晶シリコンよりなる。
空気流量の流れ43が、図面に向かって左から右に流れるとすると、感温抵抗体7a、7bは発熱抵抗体6の上流に配置され、感温抵抗体8a、8bは発熱抵抗体6の下流に配置される。各抵抗体7a、7b、8a、8bは、それぞれ、互いに直交する縦方向の抵抗成分29と横方向の抵抗成分28を組み合わせたものである。図5にその一例を示す。ここで、基板2に加わる所定方向の応力σ(ここで所定方向は、好ましくは応力分布における最大の方向に一致する)に対して平行な方向を横方向(X方向)、垂直な方向を縦方向(Y方向)と定義する。
図5は、感温抵抗体7a、7b、8a、8bのうちのいずれか一つ(ここでは感温抵抗体8a)の配列を示すもので、縦方向(Y方向)に延びて繰り返し折り返される縦方向の抵抗成分(縦向き抵抗成分Rt)29と、横方向(X方向)に延びて繰り返し折り返される横方向の抵抗成分(横向き抵抗成分Rl)28との抵抗値の比が、抵抗体のピエゾ抵抗係数πlとπtの比n:1にほぼ等しい形状(長さ)となっている。他の感温抵抗体7a、7b、8bについても同様な構成となっている。具体的な感温抵抗体の形状については後述する。
これらの抵抗体を保護するために、電気絶縁膜11を形成している。電気絶縁膜11は、二酸化シリコン(SiO2)をCVD等の方法で形成している。さらに、各抵抗体の電極を取り出すためにアルミ電極12を形成している。
次に、センサ素子1を用いて空気流量を計測する原理について説明する。空気流量を測定するには、図3に示すブリッジ回路、演算増幅器15、及び加熱電流制御のトランジスタ16を用いて、発熱抵抗体6を電気的に加熱制御し、発熱抵抗体6の温度が空気温度を感知する温度補償抵抗体9の温度よりも常に一定温度高くなるように保っている(この回路の詳細は後述する)。この状態で、発熱抵抗体6の上下流に形成した感温抵抗体7(7a,7b)、8(8a,8b)の温度差を計測する。空気が流れていない場合、ダイアフラム4上の温度分布は、発熱抵抗体6を中心に対称になる。したがって、感温抵抗体7a、7bと8a、8bには温度差は発生しない。一方、空気が図中43の方向に流れている場合、発熱抵抗体6の上流側に配置した感温抵抗体7a、7bの温度は低下し、下流側の感温抵抗体8a、8bの温度は上昇し温度差が発生する。これらの感温抵抗体7a、7b、8a、8bは温度によって抵抗値が変化するため、温度変化を抵抗値の変化として電気的に取り出すことによって、空気流量に応じた電気信号が得られる。
また、空気が空気流43の方向と逆に流れた場合においては、前述の温度分布とは逆の状態になるため、感温抵抗体7a、7bと感温抵抗体8a、8bの抵抗値を比較することによって、流れの方向が判別できる。
ここで、センサ素子1を駆動し空気流量を計測するための駆動回路について説明する。
図1(a)は、発熱抵抗体6の温度を制御するためのフィードバック回路である。この回路は、発熱抵抗体6、温度補償抵抗体9、固定抵抗13および14よりなるブリッジ回路を有する。このブリッジ回路の差電圧を演算増幅器15により検出し、トランジスタ16を通して加熱電流を制御する。発熱抵抗体6は加熱電流により温度上昇し抵抗値が変化する。したがって、固定抵抗13と固定抵抗14の抵抗値を調整することにより、発熱抵抗体6と温度補償抵抗体9の抵抗比を調整することができる。温度補償抵抗体9は、空気温度とほぼ等しい。発熱抵抗体6と温度補償抵抗体9の抵抗比は、空気温度に対する発熱抵抗体6の温度値に対応している。したがって、発熱抵抗体6の温度は、常に空気の温度よりも一定温度高くなるように保つことができる。
図1(b)は、発熱抵抗体6の上下流の温度差を検出して、空気流量に関する電気信号を出力する回路である。この回路は、感温抵抗体7a、7b、8a、8bでブリッジ回路を構成し、演算器17を通して出力する。空気流が図1の43の方向に発生した場合、感温抵抗体7a、7bは温度低下により抵抗値が下がり、感温抵抗体8a、8bは温度上昇により抵抗値が上がる。したがって、ブリッジ回路には空気流量に応じた差電圧が発生する。空気が逆に流れた場合は、差電圧の符号から空気流の方向を検知できる。また、演算器17には、ブリッジ回路の出力を補正し出力する機能を持たせることも可能である。
図4は、センサ素子1を、自動車用エンジンの吸気管路に取り付け吸入空気流量を測定する構成とした場合の断面図である。吸入空気は矢印43で示すように、吸気管路の主通路18の中を流れるようになっており、センサ素子1は主通路18内に突出した副通路19の中に設置される。そして、この副通路19を構成している部材20は、ケーシング21によって支持されている。
ケーシング21は、支持具22により吸気管路の壁面23に取り付けられている。このケーシング21の中には回路基板24が設置してある。回路基板24にセンサ素子1を駆動し流量信号を取り出すための駆動回路が搭載されている。
センサ素子1は、ケーシング21に機械的に支持され、回路基板24の駆動回路にボンディングワイヤー26により電気的に接続されている。また、ボンディングワイヤー26を保護するために、センサ素子1の電極と回路基板24とをエポキシなどの樹脂で保護している。このセンサ素子1を備えた熱式空気流量センサの空気流量信号は、コネクタ25を介して取り出され、図示していないが、エンジン制御用コンピュータに供給され、燃料供給量制御などに利用される。
ところで、前述の構成の熱式空気流量センサは、センサ素子1を実装するために、センサ素子1の裏面には接着剤が塗布され、さらにボンディングワイヤー26を保護するために封止剤27が形成されている。これらの接着剤や封止剤27などの樹脂を形成するには、樹脂を塗布した後、高温炉の中に入れ硬化させる必要がある。硬化する際、樹脂には膨張・収縮し応力が発生する。これにより、センサ素子1に応力が加わってしまう。センサ素子1には複数の抵抗体7a、7b、8a、8bが形成されており、この抵抗体に応力が加わることになる。
抵抗体に応力が加わると下式のように抵抗値が変化する。
ΔR/R=πlσ+πtσ …(1)
ここで、ΔR/Rは抵抗変化率、πlは横方向の抵抗成分28に応力σが加わった場合のピエゾ抵抗係数、πtは縦方向の抵抗成分29に応力σが加わった場合のピエゾ抵抗係数である。センサ素子には、各方向からの応力が作用するが、そのセンサ素子の構造から図1、図5の矢印方向の応力σが最大となる。本実施形態における抵抗体は、多結晶シリコンで形成しており、ピエゾ抵抗係数πlとπtの関係は、
πl=−3πt …(2)
となる。とくに、単結晶シリコンや多結晶シリコンのような半導体の場合ピエゾ抵抗係数が大きく、センサ素子1に加わる応力は熱式空気流量センサの測定精度を悪化させる要因になっていた。
ここで、前述の応力影響を低減するための具体的な方法について説明する。本実施形態では、図1における感温抵抗体7a、7b、8a、8bに本発明を適用することによって、応力影響を低減している。図5は、感温抵抗体8aの形状を示す平面図である。その他の感温抵抗体7a、7b、8bも同様な形状である。図示したように、抵抗体は一定の幅で帯状に形成しており、図面上の縦方向の抵抗成分29(σに垂直)は、横方向の抵抗成分28(σに平行)に対しておよそ3倍の長さとなるようにしている。したがって、縦方向成分29の抵抗値R29と横方向成分28の抵抗値R28の関係は、
R29=3R28 …(3)
となっており、R29とR28の比は(2)式で示したピエゾ抵抗係数の比としている。
図5に示したσは、感温抵抗体8aに加わる応力を示している。この応力σによる感温抵抗体8aの抵抗変化量ΔRは下式となる。
ΔR=(R28πl+R29πt)σ …(4)
ここで、(2)、(3)式の関係を代入すると、ΔR=0となる。このように、縦方向成分R29と横方向成分R28の抵抗値をピエゾ抵抗係数πlとπtの比とすることで、応力による抵抗変化を低減することができる。
感温抵抗体8aなどの抵抗体を形成する場合、エッチングによりパターニングする。エッチング量にはばらつきがあり、抵抗体の帯幅が狭くなる(オーバーエッチング)など抵抗値がばらついてしまう。抵抗体を一定の帯幅で形成することにより、エッチング量がばらついても縦方向の抵抗成分29と横方向の抵抗成分28の抵抗比は保たれるため、高精度化が可能である。
本実施形態では、センサ素子1上に形成する抵抗体としてn型の多結晶シリコンを用いているが、p型の多結晶シリコン、n型単結晶シリコン、p型単結晶シリコンでも抵抗体の縦方向成分と横方向成分の抵抗がピエゾ抵抗係数πlとπtの比に調整することによって、同様な効果が得られる。また、白金などの金属を用いた抵抗体の場合でも同様な効果が得られる。
また、図6に示すように、応力分布の中で最大となる応力σの方向に対して、感温抵抗体8aを斜め方向にパターン形成しても、縦方向成分と横方向成分がピエゾ抵抗係数πlとπt比になるように形成することができ、図5同様な効果が得られる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を図7により説明する。本実施形態も、本発明を熱式空気流量センサに適用した場合の例である。基本的な、原理、構造は第1の実施形態と同じであるため、共通する点の説明は省略し、異なる点のみを説明する。
図7は、本実施形態における感温抵抗体8a、8bの形状を示す平面図である。第1の実施形態では、感温抵抗体8a、8bは、発熱抵抗体6の縦方向に上下に分割して配置したが、本実施形態の感温抵抗体8a、8bは、縦方向の抵抗成分同士および横方向の抵抗成分同士が互いに噛み合って(交錯して)並設されている。図面上の縦方向の抵抗成分(σに垂直)と横方向の抵抗成分(σに平行)は、第1の実施形態同様にピエゾ抵抗係数πlとπtの比となるように形成している。また、抵抗体の帯幅は一定としている。
半導体プロセスにおける製造工程では、製造ばらつきにより抵抗体を形成する多結晶シリコン膜の抵抗率がウエハ内でばらつき、分布ができてしまうことがある。第1の実施形態で示したように、感温抵抗体8a、8bを異なる場所に分割して形成すると、抵抗率の分布の影響を受け感温抵抗体8a、8bの抵抗比が多少ばらつくことも考えられる。本実施形態における熱式空気流量センサは、4つの感温抵抗体でブリッジ回路を構成し流量に応じた電気的出力を得る構成であるため、これらの感温抵抗体8a、8bの抵抗値がばらつくと、ブリッジ回路の対称性が変化し、測定精度を低下させる原因になる。
本実施形態によれば、感温抵抗体を図7で示した構成とすることで、感温抵抗体8a、8bはほぼ同じ場所に形成することができる。したがってウエハ内に抵抗率分布があったとしても、感温抵抗体8a、8bの抵抗比はほぼ一定にすることができ、ブリッジ回路の対称性を保つことができる。
また、発熱抵抗体6の長手方向に温度分布が発生した場合においても、感温抵抗体8aと8bはほぼ同じ温度にさらされるためブリッジ回路のバランスを対称に保つことができる。
したがって、本実施例によれば、抵抗のばらつきが低減され高精度に空気流量を計測することができる。
本実施形態においても、センサ素子1上に形成する抵抗体としてn型の多結晶シリコンを用いているが、p型の多結晶シリコン、n型単結晶シリコン、p型単結晶シリコンでも抵抗体の縦方向成分と横方向成分をピエゾ抵抗係数πtとπlの比に調整することによって、同様な効果が得られる。また、白金などの金属を用いた抵抗体の場合でも同様な効果が得られる。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について説明する。本実施形態は、自動車などの加速度センサや傾斜角センサに用いることができる発熱抵抗体式加速度センサに本発明を適用した場合の例である。
従来の発熱抵抗体式加速度センサとしては、米国特許5581034号公報に記載されているものがある。
図8は本実施形態における熱型加速度センサのセンサ素子を示す概略平面図である。また図9は、図1におけるB−B断面を示す概略図である。図示していないが、センサ素子30は密閉した容器内に実装され、容器内は空気やキセノン(Xe)など熱伝導率の小さい流体で満たされている。
これらの図において、センサ素子30は、全体が単結晶シリコン(Si)板の半導体基板31をベースとして形成され、この半導体基板31には、空洞部34が形成されている。この空洞部34の平面形状は長方形の孔として形成されている。そして空洞部3の一方の面には、両持梁35a、35b、35cが形成されている。図のように両持梁35a、35b、35c上には、発熱抵抗体36、感温抵抗体37a、37b、38a、38bが形成されている。
これらの抵抗体は多結晶シリコンであり、CVD等により電気絶縁膜32上に多結晶シリコン層を形成し所望の形状にエッチングすることにより形成している。また、所望の抵抗値・抵抗温度係数になるようにリン(P)を熱拡散またはイオン注入によりドーピングしn型の多結晶シリコンとしている。
例えば、感温抵抗体37aは互いに直行する縦と横の2方向の抵抗成分の合成抵抗であり、縦方向成分と横方向成分の抵抗値の比がピエゾ抵抗係数πlとπtの比にほぼ等しい構成となっている。他の感温抵抗体37b、38a、38bについても同様な構成となっている。具体的な感温抵抗体の形状については図11により後述する。またこれらの抵抗体を保護するために、電気絶縁膜33を形成している。
前述した両持梁35a、35b、35cおよびそれらの上の抵抗体は、次のように製作される。半導体基板31は、当初は電気絶縁膜32で全体が覆われる。電気絶縁膜32は、熱酸化あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition)により成形された二酸化シリコン(SiO)である。この電気絶縁膜32上に、発熱抵抗体36、感温抵抗体37a、37b、38a、38bが形成され、さらにその上に電気絶縁膜33が形成される。さらに電気絶縁膜32、33を所望の形状となるようにエッチングして一部を除去する。さらに、半導体基板31のもう一方の面を異方性エッチングにより取り除き空洞部34を形成する。以上のプロセスを経てセンサ素子が製造される。
次に動作原理について説明する。発熱抵抗体36に電流を流し加熱すると周囲の流体の温度が上昇し密度が低下する。ここで、図9に示した方向に加速度Gが加わると、加速度Gとは反対方向に流体が移動し対流が生じる。これにより、密閉容器内には温度分布が変化し、感温抵抗体37a、37bの温度は、感温抵抗体38a、38bの温度よりも高くなる。この温度差は、加速度Gの大きさによって変化するため、感温抵抗体37a、37b、38a、38bの温度変化による抵抗値の変化を電気信号により取り出すことによって、加速度Gに応じた信号が得られる。
図10はセンサ素子30を駆動し加速度に応じた信号を得るための駆動回路である。図10において(a)は発熱抵抗体36に電流を加え加熱するための回路である。(b)は感温抵抗体37a、37b、38a、38bの温度差を検出するためのブリッジ回路である。
このような発熱抵抗体式加速度センサは、発熱抵抗体36と感温抵抗体37a、37b、38a、38bの熱絶縁性をよくするために、両持梁37a、37b、38a、38b上にそれぞれの抵抗体を形成している。したがって、両持梁は機械的強度が低く応力が加わりやすく、両持梁上に形成した抵抗体は、ピエゾ抵抗効果により抵抗値が変化する。
図11は、本発明を適用し、図中の応力σの影響を低減する構成としている。図示したように、帯幅が一定な2つの感温抵抗体38a、38bは、互いに縦方向抵抗成分29同士、横方向抵抗成分28同士が噛合って並走するように形成される。図面上の縦方向の抵抗成分(σと垂直)と横方向成分(σに平行)の抵抗値の比は、ピエゾ抵抗係数πlとπtの比とほぼ等しくしている。本実施形態では、感温抵抗体38a、38bは多結晶シリコンで形成してあり、ピエゾ抵抗係数πlとπtは前記(2)式の関係がある。したがって、本実施形態における感温抵抗体8aおよび8bは、縦方向成分29の長さが横方向成分28の長さの3倍となるように形成している。これにより、応力σによる影響がキャンセルされる構成となり、抵抗値変化を低減し発熱抵抗体式加速度センサの計測精度が向上する。
本実施形態においても、センサ素子30上に形成する抵抗体としてn型の多結晶シリコンを用いてるが、p型の多結晶シリコン、n型単結晶シリコン、p型単結晶シリコンとしても良く、抵抗体の縦方向成分と横方向成分をピエゾ抵抗係数πlとπtの比に調整することによって、同様な効果が得られる。また、白金などの金属を用いた抵抗体の場合でも同様な効果が得られる。
また本実施形態においても、第1、第2実施形態と同様に感温抵抗体8a、8bの形状を一定の帯幅とすることで、オーバーエッチングによる抵抗比のばらつきを低減することができる。
(第4の実施形態)
次に第4の実施形態について図12〜図14を用いて説明する。
本実施形態は、今までの実施形態に述べた例と異なる手法を用いて、発熱抵抗式流量センサの配線抵抗の歪による流量測定精度の低下を防止する例である。すなわち、センサ素子上に形成した各抵抗体の配線部が応力によって歪み、それにより配線部の抵抗値が変化すると流量検出誤差が生じるが、本実施形態はそのような流量検出誤差を低減するよう配慮されている。
図12は、本実施形態における流量センサの素子を示す概略平面図、図13は、本実施形態におけるセンサ素子上の発熱抵抗体6の加熱温度を制御するための電気回路を示す図、図14は、感温抵抗体7a、8aにより発熱抵抗体6の上下流の温度差を検出し、流量に応じた電気信号を得るための電気回路を示す図である。流量センサの基本的な動作原理等ついては第1実施形態と同じであり、ここでは相違点のみを説明する。
まず、図12のセンサ素子の説明に先立って、図13および図14の回路図について説明する。
図13の発熱抵抗体の駆動回路は、基本的には図1(a)の駆動回路と同様の回路構成である。図13において、図1(a)と異なる点は、直列接続される発熱抵抗体6と温度補償抵抗体9の電源側一端39aを配線10n、10mを介して2端子(39a−1,39a−2)とし、接地側一端39bも配線10k、10lを介して2端子(39b−1,29b−2)とする。すなわち、直列接続された抵抗体の電源側端子と接地側端子とを合計少なくとも4端子とする。
差動増幅器40の反転入力端子に、端子39a−1を介して発熱抵抗体6の電源側一端(+側)39aの一方の配線10nが接続され、差動増幅器40の非反転入力端子に電源電位39cが接続される。差動増幅器40の出力端子が端子39a−2を介して発熱抵抗体6の電源側の一端39aの配線10mに接続される。
このようにすれば、発熱抵抗体6の電源側一端の配線10m、10nに歪が生じその配線抵抗が変化しても、発熱抵抗体6の電源側一端の電位39aを常に電源電位39cに維持するフィードバック素子40を設けることができる。なお、10n´、10m´は、配線10n、10mの配線抵抗である。
同様に、差動増幅器41の反転入力端子に、端子39b−2を介して温度補償抵抗体9の接地側一端39bの一方の配線10lが接続され、差動増幅器41の非反転入力端子に接地電位が接続される。差動増幅器41の出力端子が端子39b−1を介して温度補償抵抗体の配線10k(接地側一端39bの配線)に接続される。
このようにすれば、温度補償抵抗体9の一端39bの配線10l、10kに歪が生じその配線抵抗が変化しても、温度補償抵抗体9の一端39bの電位を常に接地電位に維持するフィードバック素子41を設けることができる。なお、10l´、10k´は、配線10l、10kの配線抵抗である。発熱抵抗体6と温度補償抵抗体9との間の中点電位は、配線10jを介して、差動増幅器15側に接続されている。10j´は配線抵抗である。
図14の流量測定回路は、基本的には図1(b)と同様の回路であるが、発熱抵抗体6の上下流に配置される感温抵抗体7aと感温抵抗体8aとはそれぞれ一つづつで構成されている。
原理的には、感温抵抗体7aの両端電位と感温抵抗体8aの両端電位とが配線10a,10bおよび10g,10hを介して、それぞれ差動検出回路42に入力され、その電位差から流量及び空気流の方向性を検知できる構成になっている。
本実施態様においても、直列接続される感温抵抗体のうち抵抗体7aの電源側一端39cを配線10c、10dを介して2端子(39c−1,39c−2)とし、接地側一端39dも配線10f、10eを介して2端子(39d−1,29d−2)とする。すなわち、直列接続された抵抗体の電源側端子と接地側端子とを合計少なくとも4端子とする。
差動増幅器44の反転入力端子に、端子39c−1を介して感温抵抗体7aの一端39cの一方の配線10dが接続され、差動増幅器44の非反転入力端子に電源の基準電位Vrefが接続される。差動増幅器44の出力端子が端子39c−2,配線10mを介して感温抵抗体7aの一端39cに接続される。
このようにすれば、感温抵抗体7aの電源側一端の配線10c,10dに歪が生じその配線抵抗が変化しても、感温抵抗体7aの電源側一端の電位39cを常にVrefに維持するフィードバック素子44を設けることができる。なお、10c´、10d´は、配線10c、10dの配線抵抗である。
同様に、差動増幅器45の反転入力端子に、端子39d−2を介して感温抵抗体8aの接地側一端39dの一方の配線10eが接続され、差動増幅器45の非反転入力端子に接地電位が接続される。差動増幅器45の出力端子が端子39d−1を介して感温抵抗体8aの配線10f(接地側一端39d)に接続される。
このようにすれば、感温抵抗体8aの一端の配線10e,10fに歪が生じその配線抵抗が変化しても、感温抵抗体8aの一端39dの電位を常に接地電位に維持するフィードバック素子45を設けることができる。なお、10e´、10f´は、配線10e、10fの配線抵抗である。
このような構成とすることで、応力により配線10a〜10nの抵抗値が変動しても、発熱抵抗体6、感温抵抗体9、7a、8aに加わる電圧は変動しないため、高精度な流量検出が可能となる。
図12に示すセンサ素子には、上記の発熱抵抗体6、温度補償抵抗体9、感温抵抗体8a,8bが形成され、かつ上記フィードバック素子対応の各端子39a−1,39a−2,39b−1,39b−2,39c−1,39c−2,39d−1,39d−2が形成されている。
また、前述の実施形態1〜3に本実施形態を組み合わせることにより、検出部と配線部両方の応力影響が低減され、さらに高精度化を図ることができる。
本発明の第1実施形態におけるセンサ素子の概略平面図。 第1実施形態におけるセンサ素子の断面図。 第1実施形態におけるセンサ素子の駆動回路。 第1実施形態におけるセンサ素子の実装構造を示す縦断面図。 第1実施形態における感温抵抗体の形状を示す平面図。 第1実施形態におけるその他の感温抵抗体の形状を示す平面図。 本発明の第2実施形態における感温抵抗体の形状を示す平面図。 本発明の第3実施形態におけるセンサ素子の概略平面図。 第3実施形態におけるセンサ素子の縦断面図。 第3実施形態におけるセンサ素子の駆動回路を示す図。 第3実施形態における感温抵抗体の形状を示す平面図。 本発明の第4の実施形態におけるセンサ素子の概略平面図。 第4の実施形態におけるセンサ素子の駆動回路の一部を示す図。 第4の実施形態におけるセンサ素子の駆動回路の一部を示す図。
符号の説明
1…センサ素子、2…半導体基板、6…発熱抵抗体、7a、7b、8a、8b…感温抵抗体、9…温度補償抵抗体(感温抵抗体)、10…配線部、10a〜10n…配線抵抗、28…感温抵抗体の横方向成分、29…感温抵抗体の縦方向成分、30…熱型加速度センサのセンサ素子、31…半導体基板、36…発熱抵抗体、37a、37b、38a、38b…感温抵抗体、39a〜39b…回路上の電位、40、41、44、45…差動増幅器(フィードバック素子)

Claims (5)

  1. 物理量として空気流量或いは加速度を計測するための抵抗体が基板上に帯状にパターン形成され、前記抵抗体は、温度依存性を有する抵抗体であって、空気温度に対して一定温度高くなるように電流制御される発熱抵抗体と、測定対象の物理量の作用方向において前記発熱抵抗体の上流側に配置される感温抵抗体および下流側に配置される感温抵抗体とで構成され、前記発熱抵抗体、前記上流側感温抵抗体および前記下流側感温抵抗体が前記基板に設けたダイヤフラム上に形成され、前記上流側感温抵抗体および前記下流側感温抵抗体が検出する空気温度差により前記物理量を計測する物理量センサにおいて、
    これらの抵抗体は、不純物をドープした多結晶シリコンであり、前記基板に加わる外部応力の分布における最大応力がかかる方向に対して平行な方向を横方向、垂直な方向を縦方向とした場合、横方向の抵抗成分Rlと縦方向の抵抗成分Rtを有し、
    前記ダイヤフラム上に形成された前記上流側感温抵抗体および前記下流側感温抵抗体は、いずれも、前記最大応力が前記横方向の抵抗成分Rlに加わるときのピエゾ抵抗係数πlと前記縦方向の抵抗成分Rtに加わるときのピエゾ抵抗係数πtとの比がπt/πl=−1/n(nは整数)であり、前記縦方向の抵抗成分Rtと前記横方向の抵抗成分Rlとの抵抗比が、Rl/Rt=(1±0.5)/nの範囲で設定されていることを特徴とする物理量センサ。
  2. 請求項1において、前記上流側感温抵抗体および前記下流側感温抵抗体のそれぞれの縦方向の抵抗成分Rtと横方向の抵抗成分Rlとの抵抗値の比が、Rl/Rt=(1±0.5)/3の範囲で設定されていることを特徴とする物理量センサ。
  3. 請求項1又は2において、前記上流側感温抵抗体および前記下流側感温抵抗体は、それぞれ複数本よりなり、それぞれが前記縦方向の抵抗成分Rtと前記横方向の抵抗成分Rlを有し、かつ複数本の抵抗体の縦方向の抵抗成分同士および横方向成分同士が互いに噛合って並設されている特徴とする物理量センサ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記上流側感温抵抗体および前記下流側感温抵抗体の電源側端子と接地側端子とが少なくとも計4端子以上で構成されていることを特徴とする物理量センサ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、前記上流側感温抵抗体および前記下流側感温抵抗体は、1の抵抗体或いは2以上の直列抵抗体よりなり、この抵抗体の電源側端子と接地側端子とに、電源電圧と接地電圧を維持するためのフィードバック素子が接続されていることを特徴とする物理量センサ。
JP2005072818A 2005-03-15 2005-03-15 物理量センサ Expired - Fee Related JP4975972B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005072818A JP4975972B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 物理量センサ
CNB2006100059180A CN100437043C (zh) 2005-03-15 2006-01-19 物理量传感器
US11/353,937 US7555944B2 (en) 2005-03-15 2006-02-15 Physical quantity sensor
EP06003148.1A EP1703263B1 (en) 2005-03-15 2006-02-16 Heating resistor flow sensor or acceleration sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005072818A JP4975972B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 物理量センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006258455A JP2006258455A (ja) 2006-09-28
JP4975972B2 true JP4975972B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=36572479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005072818A Expired - Fee Related JP4975972B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 物理量センサ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7555944B2 (ja)
EP (1) EP1703263B1 (ja)
JP (1) JP4975972B2 (ja)
CN (1) CN100437043C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016092984A1 (ja) * 2014-12-08 2016-06-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 物理量検出装置

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2569930T5 (es) * 2005-03-02 2021-10-27 Rovi Guides Inc Listas de reproducción y marcadores en un sistema interactivo de aplicación de guía de medios
JP4836864B2 (ja) * 2007-05-16 2011-12-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式流量計
JP2008292361A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Denso Corp 流量測定装置
WO2009153099A1 (de) * 2008-05-27 2009-12-23 Siemens Aktiengesellschaft Silizium-basierter mikroströmungsfühler für die gasanalyse und verfahren zu dessen herstellung
JP5156671B2 (ja) 2009-02-27 2013-03-06 株式会社日立製作所 磁界検出装置および計測装置
JP5527019B2 (ja) * 2010-05-28 2014-06-18 セイコーエプソン株式会社 物理量センサーおよび電子機器
JP5315304B2 (ja) * 2010-07-30 2013-10-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式流量計
WO2012049742A1 (ja) * 2010-10-13 2012-04-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量センサおよびその製造方法並びに流量センサモジュールおよびその製造方法
DE102011002947B3 (de) * 2011-01-20 2012-01-26 Siemens Aktiengesellschaft Messanordnung mit in Gaswegen angeordneten elektrisch beheizten Widerständen
EP2505970B1 (de) * 2011-03-31 2014-03-12 JUMO GmbH & Co. KG Kalorimetrischer Sensor
US20140088890A1 (en) * 2011-05-31 2014-03-27 Japan Science And Technology Agency Method for temperature compensation in sensor, computation program for method for temperature compensation, computation processing device, and sensor
US8640552B2 (en) * 2011-09-06 2014-02-04 Honeywell International Inc. MEMS airflow sensor die incorporating additional circuitry on the die
TWI456201B (zh) * 2011-11-29 2014-10-11 Univ Chung Hua 無線式熱氣泡式加速儀及其製備方法
CN103185810B (zh) * 2011-12-31 2015-11-25 中华大学 无线式热气泡式加速仪及其制备方法
JP5904910B2 (ja) 2012-08-31 2016-04-20 ルネサスエレクトロニクス株式会社 加速度検出素子
WO2014041648A1 (ja) * 2012-09-12 2014-03-20 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
CN103148975B (zh) * 2013-02-04 2014-12-03 江苏大学 一种用于超声场剪切力测量的实验装置
TWI477779B (zh) * 2013-06-11 2015-03-21 Univ Chung Hua 熱對流式線性加速儀
JP2019027881A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 アズビル株式会社 測定装置
EP3486635A1 (de) * 2017-11-16 2019-05-22 Atlas Material Testing Technology GmbH Sensoreinrichtung mit einem luftmassensensor für eine bewitterungsvorrichtung
CN110864736B (zh) * 2019-11-22 2020-12-15 清华大学 柔性传感器应变及温度补偿方法和多感知集成传感器
US20230304882A1 (en) * 2022-03-24 2023-09-28 Sensata Technologies, Inc. Sensing device with gauge

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2473789A1 (fr) * 1980-01-09 1981-07-17 Ibm France Procedes et structures de test pour circuits integres a semi-conducteurs permettant la determination electrique de certaines tolerances lors des etapes photolithographiques.
JPS63177023A (ja) * 1987-01-19 1988-07-21 Nippon Soken Inc 流量センサ
FR2620820B1 (fr) * 1987-09-22 1992-06-19 Degussa Resistance electrique chauffante pour rheometre
JPH0645896Y2 (ja) * 1990-02-19 1994-11-24 山武ハネウエル株式会社 加速度計
JPH08313320A (ja) * 1995-05-19 1996-11-29 Hitachi Ltd 熱式空気流量計用測定素子及びそれを含む熱式空気流量計
JPH1019622A (ja) * 1996-07-02 1998-01-23 Ricoh Co Ltd 感熱式流量センサ及びその駆動回路
JP2001021401A (ja) 1999-07-08 2001-01-26 Hitachi Ltd 熱式空気流量計
JP3461469B2 (ja) * 1999-07-27 2003-10-27 株式会社日立製作所 熱式空気流量センサ及び内燃機関制御装置
US6626037B1 (en) 1999-09-03 2003-09-30 Denso Corporation Thermal flow sensor having improved sensing range
JP3468731B2 (ja) 2000-01-14 2003-11-17 株式会社日立製作所 熱式空気流量センサ、素子および内燃機関制御装置
JP2003035580A (ja) * 2001-07-19 2003-02-07 Denso Corp フローセンサ
JP4608843B2 (ja) * 2002-02-19 2011-01-12 株式会社デンソー 流量測定装置
JP3698679B2 (ja) * 2002-03-27 2005-09-21 株式会社日立製作所 ガス流量計及びその製造方法
JP3817497B2 (ja) * 2002-06-10 2006-09-06 株式会社日立製作所 熱式流量計測装置
TW574128B (en) 2002-11-29 2004-02-01 Lightuning Tech Inc Thermal bubble type micro-machined inertial sensor
JP2004205498A (ja) * 2002-12-13 2004-07-22 Denso Corp フローセンサ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016092984A1 (ja) * 2014-12-08 2016-06-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 物理量検出装置
JPWO2016092984A1 (ja) * 2014-12-08 2017-06-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 物理量検出装置
US10371552B2 (en) 2014-12-08 2019-08-06 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Physical quantity detection device

Also Published As

Publication number Publication date
US20060220662A1 (en) 2006-10-05
CN1834592A (zh) 2006-09-20
CN100437043C (zh) 2008-11-26
EP1703263A2 (en) 2006-09-20
EP1703263B1 (en) 2016-07-27
JP2006258455A (ja) 2006-09-28
EP1703263A3 (en) 2008-11-26
US7555944B2 (en) 2009-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4975972B2 (ja) 物理量センサ
JP5210491B2 (ja) 熱式流量センサ
JP5055349B2 (ja) 熱式ガスセンサ
EP1643219B1 (en) Thermal type fluid flow sensor
JP3468731B2 (ja) 熱式空気流量センサ、素子および内燃機関制御装置
JP5315304B2 (ja) 熱式流量計
JP5683192B2 (ja) 熱式流量センサ
US6470742B1 (en) Flow sensor
US11047822B2 (en) Sensor device
JP4558647B2 (ja) 熱式流体流量計
US6684693B2 (en) Heat generation type flow sensor
JP3484372B2 (ja) 感熱式流量センサ
JP6438706B2 (ja) センサ装置
JP2001012985A (ja) 熱式空気流量センサ及び内燃機関制御装置
JPH11258021A (ja) 熱式空気流量センサ
JP2001021401A (ja) 熱式空気流量計
JP5319744B2 (ja) 熱式流量センサ
JPH1183580A (ja) 熱式空気流量センサ
JP2000321108A (ja) 流量センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071009

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071009

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4975972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees