JP2001021401A - 熱式空気流量計 - Google Patents

熱式空気流量計

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JP2001021401A
JP2001021401A JP11193911A JP19391199A JP2001021401A JP 2001021401 A JP2001021401 A JP 2001021401A JP 11193911 A JP11193911 A JP 11193911A JP 19391199 A JP19391199 A JP 19391199A JP 2001021401 A JP2001021401 A JP 2001021401A
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resistor
insulating film
semiconductor substrate
heating resistors
electric insulating
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JP11193911A
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Rintaro Minamitani
林太郎 南谷
Akio Yasukawa
彰夫 保川
Shinya Igarashi
信弥 五十嵐
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定精度を向上した熱式空気流量計を提供す
る。 【解決手段】 半導体基板3と、この半導体基板3上に
形成された電気絶縁膜5と、この電気絶縁膜5上に延在
させて形成された抵抗体7、9、11とを備え、抵抗体
の本体部7、9、11が形成された領域に対応する部分
の半導体基板3を除去して空洞29が形成されてなる熱
式空気流量計において、抵抗体7、9、11の延在方向
と交わる方向に延在する剛性部材14を形成することに
より、抵抗体7、9、11の延在方向と交わる方向の電
気絶縁膜5の剛性を高め、ピエゾ抵抗効果による発熱抵
抗体7、9や測温抵抗体11の抵抗値の変動を低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気流量計に係
り、特に、熱式の空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】空気流量計として、質量空気量を直接検
知できることから熱式の空気流量計が主流となってきて
おり、特に、半導体マイクロマシニング技術により製造
された熱式空気流量計が、コストが低減できることや、
低電力で駆動できることなどから注目されてきている。
このような熱式空気流量計としては、特開平10−99
24号公報などに提案されているものがある。特開平1
0−9924号公報などに提案されている熱式空気流量
計では、測定素子を構成する半導体基板上に電気絶縁膜
が形成され、この電気絶縁膜上に平行に延在する発熱抵
抗体と測温抵抗体が形成されており、電気絶縁膜の発熱
抵抗体と測温抵抗体が形成された領域に対応する半導体
基板の部分が除去されて空洞が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、特開平
10−9924号公報などに提案されている熱式空気流
量計では、測定素子に空洞が形成されており、電気絶縁
膜の空洞に対応する部分では、発熱抵抗体や温熱抵抗体
の延在方向の剛性よりも、この延在方向に交わる方向の
剛性が低くなっている。このように方向によって電気絶
縁膜の剛性に差が有るため、電気絶縁膜に応力が作用す
ると電気絶縁膜の空洞に面した部分に撓みなどが生じる
場合があり、このような撓みが生じると測定素子表面の
空気流が乱されることにより、空気流量の測定精度が低
くなる。
【0004】本発明の課題は、測定精度を向上した熱式
空気流量計を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の熱式空気流量計
は、以下の手段により上記課題を解決する。半導体基板
と、この半導体基板上に形成された電気絶縁膜と、この
電気絶縁膜上に延在させて形成された抵抗体とを備え、
抵抗体の本体部が形成された領域に対応する部分の半導
体基板を除去して空洞が形成されてなる熱式空気流量計
において、抵抗体の延在方向とこの延在方向に交わる方
向との電気絶縁膜の剛性の差を低減する。
【0006】これにより、電気絶縁膜に内部応力などが
作用しても、抵抗体の延在方向とこの延在方向に交わる
方向との電気絶縁膜の剛性の差が低減されており、電気
絶縁膜が抵抗体の延在方向とこの延在方向に交わる方向
とに均等に応力を受けるため、電気絶縁膜の撓みが発生
し難くなり、空気流量の測定精度を向上することができ
る。
【0007】また、電気絶縁膜の空洞に対応する部分
の、抵抗体の延在方向に交わる方向の電気絶縁膜の剛性
を高めれば、抵抗体の延在方向とこの延在方向に交わる
方向との電気絶縁膜の剛性の差を低減できるため、電気
絶縁膜の撓みが発生し難くなる。
【0008】電気絶縁膜の空洞に対応する部分に、抵抗
体の延在方向に交わる方向に延在させて形成された剛性
部材を備えれば、剛性部材により抵抗体の延在方向に交
わる方向の電気絶縁膜の剛性を高めることができる。抵
抗体が、電気絶縁膜の空洞に対応する部分に、この抵抗
体の延在方向に交わる方向に張出した突起部を有するこ
とでも、突起部により抵抗体の延在方向に交わる方向の
電気絶縁膜の剛性を高めることができる。
【0009】一方、抵抗体が前記電気絶縁膜に与える抵
抗体の延在方向の剛性を低くすれば、抵抗体の延在方向
とこの延在方向に交わる方向との電気絶縁膜の剛性の差
を低減できる。
【0010】また、抵抗体が、電気絶縁膜の空洞に対応
する部分で、抵抗体の延在方向に交わる方向に屈曲して
形成された屈曲部を有していれば、抵抗体の延在方向に
交わる方向に屈曲して張出した屈曲部により、電気絶縁
膜の抵抗体の延在方向の剛性が低くなり、抵抗体の延在
方向に交わる方向の剛性が高くなるため、電気絶縁膜に
抵抗体の延在方向と抵抗体の延在方向に交わる方向とに
ほぼ均等に剛性を与えることができるので、電気絶縁膜
の剛性の差を低減できる。
【0011】抵抗体と電気絶縁膜との間に抵抗体よりも
剛性の低い物質からなる層が形成されていれば、抵抗体
が電気絶縁膜に与える剛性が、抵抗体よりも剛性の低い
物質からなる層により弱められるため、抵抗体の延在方
向の剛性を低くすることができる。また、抵抗体よりも
剛性の低い物質からなる層が抵抗対の延在方向に沿って
間隔を置いて複数形成されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる熱式
空気流量計の一実施形態を、図を参照して説明する。な
お、以下に説明する実施形態の熱式空気流量計は、自動
車などの内燃機関の電子制御燃料噴射装置に設けられ吸
入空気量を測定するための熱式流量計に関するものであ
る。
【0013】(第1の実施形態)第1の実施形態を図1
及び図2を参照して説明する。図1(a)は、熱式空気
流量計の測定素子の概略平面図、(b)は、(a)の測
定素子のA−Aでの拡大断面図である。図2は、熱式空
気流量計の概略構成を示す図である。図3は、熱式空気
流量計の回路図である。本実施形態の熱式空気流量計に
備えられた測定素子1は、図1に示すように、半導体基
板3、電気絶縁膜5、発熱する2本の発熱抵抗体7、
9、発熱抵抗体7、9の温度を計測するための測温抵抗
体11、空気温度を計測するための空気温度測温抵抗体
13、そして電気絶縁膜5の剛性を高める剛性部材14
などで構成されている。シリコンなどからなる半導体基
板3上に形成された電気絶縁膜5は、電気絶縁性と熱絶
縁性を有する膜、例えば酸化シリコン膜や窒化シリコン
膜などからなる2層の電気絶縁膜5a、5bからなる。
電気絶縁膜5aは、半導体基板3上に形成されており、
電気絶縁膜5a上には、半導体材料、例えば多結晶シリ
コン、ゲルマニウム、ガリウム砒素などからなる2本の
発熱抵抗体7、9、測温抵抗体11、そして空気温度測
温抵抗体13などが形成されている。電気絶縁膜5a上
に形成された電気絶縁膜5bは、2本の発熱抵抗体7、
9、測温抵抗体11、そして空気温度測温抵抗体13な
どを覆うように形成され、各抵抗体7、9、11、13
などを保護している。なお、電気絶縁膜5aには、半導
体基板3の異方性エッチングなどの処理に対する耐性の
高い酸化シリコン膜を用いることが望ましい。また、電
気絶縁膜5a、5bの間に、電気絶縁膜5の剛性を高め
るための層をさらに形成してもよい。
【0014】空気流15に対して上流側に形成された発
熱抵抗体7、下流側に形成された発熱抵抗体9、そして
測温抵抗体11は、互いに平行に延在させて形成されて
おり、測定素子1のほぼ中央部に、2本の発熱抵抗体
7、9が測温抵抗体11を挟んで対称に形成され、さら
に、発熱抵抗体7、9、そして測温抵抗体11は、各々
複数回折り返して形成されている。なお、発熱抵抗体
7、9や測温抵抗体11は、複数回折り返して形成され
ていなくてもよい。2本の発熱抵抗体7、9は、発熱抵
抗体7、9の片側の端部を電気的に接続する配線17に
より直列に接続されており、発熱抵抗体7、9の他方側
の各端部は、各々、測定素子1の、発熱抵抗体7、9の
他方側の各端部側の縁部に形成された端子電極19a、
19bに配線21a、21bで電気的に接続されてい
る。配線17の中間部からは配線23が引き出され、配
線23は、測定素子1の端子電極19a、19bが形成
されている側の縁部に形成された端子電極19cに接続
されている。測温抵抗体11には、測定素子1の端子電
極19a、19bが形成されている側の縁部に形成され
た2つの端子電極25a、25bが、各々配線27a、
27bにより直列に接続されている。なお、発熱抵抗体
7、9、そして測温抵抗体11は、各々、端子電極19
a、19b、25a、25bと配線21a、21b、2
7a、27bなどを含む発熱抵抗体と測温抵抗体の本体
部を意味している。
【0015】また、電気絶縁膜5の2本の発熱抵抗体
7、9と測温抵抗体11が形成されている領域に対応す
る半導体基板3の部分は、異方性エッチングによって、
電気絶縁膜5との境界面まで除去されて空洞29となっ
ており、発熱抵抗体7、9を熱絶縁している。空気温度
測温抵抗体13は、測定素子1の端子電極19a、19
bが形成されている側の縁部と反対側の縁部に形成され
ており、測定素子1の端子電極19a、19bが形成さ
れている側の縁部に形成された2つの端子電極31a、
31bと、各々配線33a、33bにより直列に接続さ
れている。なお各端子電極19a、19b、25a、2
5b、31a、31bと各配線17、21a、21b、
27a、27b、33a、33bは、金やアルミニウム
などの導電性材料の鍍金などにより形成されている。
【0016】発熱抵抗体7、9の両外側側方の、主に空
洞29に対応する電気絶縁膜5a上の部分には、発熱抵
抗体7、9の延在方向とほぼ垂直な方向に延在する複数
の平行に配列した棒状の剛性部材14が形成されてい
る。剛性部材14は、電気絶縁膜5と同じ窒化シリコン
や酸化シリコンなどで形成されており、各々の剛性部材
14の一方の端部は、半導体基板3の空洞29周囲の縁
部に掛かっている。
【0017】前述のような測定素子1を備える本実施形
態の熱式空気流量計は、図2に示すように、測定素子1
を支持する支持体37、そして外部回路39などを備え
ている。測定素子1と外部回路39とは、測定素子1の
各端子電極19a、19b、25a、25b、31a、
31と外部回路39との間の、支持体37により保護さ
れた図示していない配線により電気的に接続されてい
る。測定素子1は、自動車などの内燃機関の吸気通路4
1の内部にある副通路43内に配置され、外部回路39
は、吸気通路41の外壁面に設置されている。
【0018】このような構成の本発明に係る熱式空気流
量計の動作と本発明の特徴部について説明する。発熱抵
抗体7、9には、発熱抵抗体7、9の温度を計測する測
温抵抗体11の温度が空気流15の温度を計測する空気
温度測温抵抗体13の温度より一定温度高くなるような
加熱電流、すなわち傍熱電流が流されている。このと
き、測温抵抗体11に対して対称に形成された発熱抵抗
体7、9の各々の温度、すなわち、温度に対応した各々
の抵抗値を比較することにより空気流の方向を検知する
ことができる。例えば、空気流がゼロならば、発熱抵抗
体7、9は、測温抵抗体11の温度とほぼ同じ温度を示
す。発熱抵抗体7、9は直列接続であり、同じ加熱電流
が流れているため、発熱抵抗体7、9の発熱量はほぼ一
定である。このため、図1に示す空気流15の方向、す
なわち、順流では、主に発熱抵抗体7の方が、発熱抵抗
体9よりも空気流15による冷却効果が大きく、発熱抵
抗体7の温度が発熱抵抗体9の温度より低い値となり、
空気流15と逆方向、すなわち、逆流では、発熱抵抗体
9の温度の方が発熱抵抗体7の温度より低い値となる。
このように、発熱抵抗体7、9の温度、すなわち、温度
に対応する抵抗値を比較することにより、空気流15の
方向を検知できる。なお、発熱抵抗体7、9の抵抗値
は、各々、端子電極19aと19c、端子電極19bと
19cの端子間電圧から求められる。
【0019】空気流量は、測温抵抗体11での測定温度
を空気温度測温抵抗体13での測定温度より一定温度高
く制御するために、発熱抵抗体7、9に流す加熱電流の
値から算出される。
【0020】ここで、前述のような空気流量計の動作を
行なうための回路の一例を示す。発熱抵抗体7、9、測
温抵抗体11、そして空気温度測温抵抗体13からなる
測定素子1と、加熱制御手段、空気流の方向検知手段、
そして空気流量検知手段などとしての外部回路39と
は、図3に示されるように、差動増幅器101a、10
1b、101c、101d、発熱抵抗体7、9に加熱電
流を流すトランジスタ102、電源103、抵抗104
a、104b、104c、発熱抵抗体7、9に流す加熱
電流に比例する抵抗22aの電位より得られた空気流量
に対応する信号出力Cから差動増幅器101dより得ら
れる空気流の方向信号Fに基づいて、プラス、すなわち
順流、またはマイナス、すなわち逆流に変換した出力信
号Gを得るための切り換え回路105などで構成され
る。
【0021】測温抵抗体11、空気温度測温抵抗体1
3、そして抵抗104b、104cなどからなるブリッ
ジ回路107では、測温抵抗体11の温度、すなわち温
度に対応する抵抗値が空気温度測温抵抗体13の温度、
すなわち温度に対応する抵抗値よりある一定値高くなる
ように抵抗104b、104cの抵抗値が設定されてい
る。測温抵抗体11の温度が設定値の温度より低い場合
には、ブリッジ回路107の中間点の電位HとI間に差
が生じ、差動増幅器101aの出力Jによりトランジス
タ102がオンし、発熱抵抗体7、9に加熱電流が流れ
る。発熱抵抗体7、9により傍熱された測温抵抗体11
の温度が設定値に達すると、差動増幅器101aの出力
Jによりトランジスタ102がオフし、加熱電流が遮断
される。このように、測温抵抗体11の温度が設定値に
なるようにフィードバック制御されており、このときに
発熱抵抗体7、9に流す加熱電流値、すなわち抵抗10
4aの電位Cに対応する電流値が空気流量となる。
【0022】ところで、電気絶縁膜5a、発熱抵抗体
7、9や測温抵抗体11などの基になる薄膜などは、C
VDなどの方法により形成されるが、これらの形成温度
や熱処理などにより、電気絶縁膜5などの成膜時に内部
応力が発生する。従来の剛性部材14を有していない熱
式空気流量計では、電気絶縁膜5の、発熱抵抗体7、9
と測温抵抗体11の延在方向とほぼ垂直な方向では、電
気絶縁膜5の剛性が低い。すなわち、発熱抵抗体7、9
と測温抵抗体11により、発熱抵抗体7、9と測温抵抗
体11が延在している方向の電気絶縁膜5の剛性が高め
られている。このため、発生した内部応力が引張り応力
の場合には、電気絶縁膜5に撓みなどは発生し難いが、
圧縮応力の場合には、電気絶縁膜5に、発熱抵抗体7、
9などの延在方向に垂直な方向に撓みを生じる場合があ
る。電気絶縁膜5に生じた撓みの大きさによっては、こ
の撓みにより空気流15が乱されるため、空気流量の測
定精度が低下する。また、電気絶縁膜5の内部応力の大
きさや電気絶縁膜5の材質や厚みによっては、電気絶縁
膜5が破損してしまう場合もある。
【0023】さらに、発熱抵抗体7、9には、前述のよ
うに、加熱電流が流されているため、発熱抵抗体7、9
は、数100℃に加熱されており、電気絶縁膜5なども
高温に曝されている。このとき、電気絶縁膜5などの薄
膜では、熱履歴により内部応力が非可逆的に経時変化す
る。このため、発熱抵抗体7、9が電気絶縁膜5などか
ら受ける応力も非可逆的に経時変化することになる。こ
こで、ピエゾ抵抗効果を有する半導体材料からなる発熱
抵抗体7、9のピエゾ抵抗変化ΔR/Rは、次式で表わ
される。
【0024】 ΔR/R=πL・ΔσL+πT・ΔσT ΔσLとΔσTは、各々抵抗体7、9、11の延在方向
と、抵抗体の延在方向にほぼ垂直な方向に作用する内部
応力の変化量である。πLとπTは、各々ΔσLとΔσ
Tに対するピエゾ抵抗係数である。例えば、n−Typ
eの多結晶シリコンの場合、πL=−0.02%/MP
a、 πT=0.01%/MPaである。前述のよう
に、発熱抵抗体7、9や電気絶縁膜5などの内部応力が
経時変化した場合、発熱抵抗体7、9の延在方向には、
発熱抵抗体および測温抵抗体自体の剛性があるため、内
部応力が拘束されて応力変動ΔσLの絶対値は大きい。
一方、発熱抵抗体7、9の延在方向とほぼ垂直方向に
は、発熱抵抗体7、9や測温抵抗体11による剛性が寄
与しないため、内部応力が解放され易く応力変動ΔσT
の絶対値は小さくなる。したがって、ピエゾ抵抗効果を
有する発熱抵抗体7、9では、発熱抵抗体7、9や電気
絶縁膜5の内部応力が引張り応力であっても、圧縮応力
であっても、抵抗変化は増加する。このように、発熱抵
抗体7、9などが電気絶縁膜5などから受ける応力が変
動すると、発熱抵抗体7、9の抵抗値が変動してしまう
ため、空気流量の測定精度を低下させてしまう。
【0025】しかし、本実施形態の熱式空気流量計で
は、電気絶縁膜5上の、発熱抵抗体7、9の外側側方の
主に空洞25に対応する部分に、発熱抵抗体7、9など
の延在方向とほぼ垂直な方向に延在する複数の平行に形
成された剛性部材14により、発熱抵抗体7、9などの
延在方向とほぼ垂直な方向の電気絶縁膜5の剛性が高め
られ、発熱抵抗体7、9などの延在方向とこの延在方向
とほぼ垂直な方向での電気絶縁膜5の剛性の差が低減さ
れている。このため、電気絶縁膜5の撓みの発生を低減
できる。さらに、本実施形態のようなピエゾ抵抗効果を
有する抵抗体を備えている場合には、発熱抵抗体7、9
や測温抵抗体11などの延在方向とほぼ垂直方向の内部
応力が拘束されるため、応力変動ΔσTの絶対値は大き
くなり、ピエゾ抵抗効果による発熱抵抗体7、9や測温
抵抗体11などの抵抗値の変動ΔR/Rを低減すること
ができる。すなわち、空気流量の測定精度を向上するこ
とができる。
【0026】また、経時的に発生する電気絶縁膜5の反
りや、発熱抵抗体7、9や測温抵抗体11の抵抗値の変
動などを低減できるので、長期安定性に優れた熱式空気
流量計を提供できる。なお、形成する剛性部材14の
数、材質、そして大きさは、電気絶縁膜5の発熱抵抗体
7、9などの延在方向とほぼ垂直な方向に与えなければ
ならない剛性の度合いなどに応じて決定される。
【0027】さらに、発熱抵抗体7、9などの延在方向
とほぼ垂直な方向の電気絶縁膜5の剛性が高められるこ
とにより、電気絶縁膜5の破損の発生が低減し、測定素
子1の製造における歩留まりを向上することもできる。
また、剛性部材14は、電気絶縁膜5上に平行に並んだ
突起状に形成されているため、フィン効果による空気へ
の伝熱促進、すなわち発熱抵抗体7、9の冷却効果の増
大により感度を向上でき、整流板としての整流効果によ
る再現性の向上もできる。一方、空気の流量が低い場合
は、剛性部材14による乱流促進効果で、発熱抵抗体
7、9の放熱増加や発熱の均一化が実現できることよ
り、空気流量の測定感度を向上することができる。ま
た、剛性部材14の寸法を調整して、ΔσL:ΔσT=
1:2になるようにすれば、ピエゾ抵抗効果による抵抗
の変動をゼロにすることができる。
【0028】また、本実施形態では、発熱抵抗体7、9
を配線17で直列に接続したが、各々の発熱抵抗体7、
9が独立に各々2つの端子電極と配線とを有するように
形成してもよい。
【0029】また、本実施形態では、剛性部材14を電
気絶縁膜5と同じ材質で構成したが、剛性部材14を電
気絶縁膜5と異なる材質で構成してもよい。但し、剛性
部材14を電気絶縁膜5と同じ材料などを用いて構成し
た方が、測定素子1の製造において、大幅な工程の追加
なしに剛性部材14を形成することができるので好まし
い。
【0030】また、本実施形態では、2本の発熱抵抗体
7、9の間に測温抵抗体11を形成したが、図4に示す
ように、2本の測温抵抗体11a、11bの間に、測温
抵抗体11a、11bに平行に1本の発熱抵抗体7を形
成し、測温抵抗体11aと11b間の温度差により空気
流量を測定する温度差方式にしてもよい。このとき、測
温抵抗体11a、11bは、各々端子電極25aと25
c、25bと25d、配線27aと27c、27bと2
7dを有し、発熱抵抗体7は、端子電極19aと19
b、配線21aと21bを有している。温度差方式の場
合、空気流量の計測は、 測温抵抗体11a、11bを
空気温度測温抵抗体13より一定温度高く制御して、上
流側の測温抵抗体11aが検知する発熱抵抗体7の温度
と下流側の測温抵抗体11bが検知する発熱抵抗体7の
温度の差により空気流量を測定する。
【0031】また、本実施形態では、発熱抵抗体7、9
と測温抵抗体11を設けているが、図5に示すように、
発熱抵抗体7、9のみを形成し、発熱抵抗体7、9が測
温抵抗体11を兼ねて機能する直熱方式にしてもよい。
直熱方式の場合、空気流量の計測は、発熱抵抗体7、9
を空気温度測温抵抗体13より一定温度高く制御し、発
熱抵抗体7、9に流す加熱電流値より計測する。空気流
の方向を検知する場合は、各々端子電極19aと19
c、端子電極19bと19cの端子間電圧から発熱抵抗
体7、9の抵抗値を求めることで行なう。さらに、この
ような発熱抵抗体7、9のみが形成された直熱方式の場
合、図5に示すように、発熱抵抗体7、9の間にも、発
熱抵抗体7、9の延在方向にほぼ垂直な方向に延在する
複数の剛性部材14を平行に形成してもよい。これによ
り、発熱抵抗体7、9の延在方向にほぼ垂直な方向の電
気絶縁膜5の剛性がさらに高くなる。
【0032】また、本実施形態では、発熱抵抗体7、9
の両外側側方に、各々複数の平行に配列した剛性部材1
4が形成されているが、図7に示すように、発熱抵抗体
7、9と測温抵抗体11とを跨いで、主に空洞29に対
応する電気絶縁膜5a上の部分に、発熱抵抗体7、9や
測温抵抗体11の延在方向とほぼ垂直な方向に延在する
複数の平行に配列した剛性部材14を形成してもよい。
このとき、剛性部材14は、電気絶縁膜5と同じ電気絶
縁性かつ熱絶縁性の材料で構成されているため、発熱抵
抗体7、9と測温抵抗体11に接触しても問題はない。
さらに、図6(b)の断面図に示すように、剛性部材1
4は、測定素子1の表面上に空洞29を横切って凸状に
形成されているため、整流板として空気流の整流効果を
促進できる。
【0033】また、本実施形態では、電気絶縁膜5aの
発熱抵抗体7、9などが形成されている側の面に剛性部
材14を形成しているが、電気絶縁膜5aの空洞29側
の面に発熱抵抗体7、9などの延在方向とほぼ垂直な方
向に延在する剛性部材を形成してもよい。例えば、図8
に示すように、空洞29中に、電気絶縁膜5aと接合さ
れ、発熱抵抗体7、9などの延在方向とほぼ垂直な方向
に延在する複数の平行に配列した剛性部材14を、半導
体基板3を部分的に異方性エッチングすることにより半
導体基板3の一部分として形成してもよい。
【0034】(第2の実施形態)第2の実施形態につい
て図9を参照して説明する。図9は、熱式空気流量計の
測定素子の概略平面図である。なお、本実施形態では、
第1の実施形態と同一のものには同じ符号を付して説明
を省略し、第1の実施形態と相違する構成及び特徴部な
どについて説明する。本実施形態が第1の実施形態と相
違する点は、第1の実施形態において発熱抵抗体7、9
などの延在方向とほぼ垂直な方向に延在する剛性部材1
4に代えて、図9に示すように、発熱抵抗体7、9の延
在方向とほぼ垂直な方向に張出した複数の平行に配列さ
れた突起部45を電気絶縁膜5a上に形成していること
である。なお、本実施形態は、発熱抵抗体7、9が測温
抵抗体の機能を兼ねるため、発熱抵抗体7、9のみを有
する直熱方式の測定素子1となっており、また、発熱抵
抗体7、9は、直線状に形成されており、第1の実施形
態のように複数回折り返して形成されていない。
【0035】このように、本実施形態では、発熱抵抗体
7、9の一部として、発熱抵抗体7、9の延在方向とほ
ぼ垂直な方向の電気絶縁膜5の剛性を高める突起部45
を形成しているため、突起部45により、発熱抵抗体
7、9などの延在方向とほぼ垂直な方向の電気絶縁膜5
の剛性が高められ、発熱抵抗体7、9などの延在方向と
この延在方向とほぼ垂直な方向での電気絶縁膜5の剛性
の差を低減することができる。また、突起部45は、発
熱抵抗体7、9の形成と同時に形成できるため、測定素
子1の製造工程を簡略化できる。さらに、発熱抵抗体
7、9の表面積が大きくなるため、発熱抵抗体7、9の
放熱効果が高くなり、冷却効果の増大により感度を向上
できる。このとき、発熱抵抗体7、9の中央部付近の温
度が局所的に上昇しているため、図10に示すように、
各発熱抵抗体7、9の中央部に形成された突起部45
が、各発熱抵抗体7、9の両端部に形成された突起部4
5よりも長くなるように形成すれば、各発熱抵抗体7、
9の中央部でより冷却効果が大きくなり、各発熱抵抗体
7、9の温度分布を均一化することができる。また、フ
ィン効果においても、各発熱抵抗体7、9の中央部の突
起部45が長いため、放熱量が大きくなり、温度分布を
均一化する効果がある。なお、空洞29に位置する電気
絶縁膜5において、空洞29周囲の電気絶縁膜5の部分
は、基板3により拘束されているため、各発熱抵抗体
7、9の両端部に形成された突起部45が短くても、電
気絶縁膜5の必要な剛性が得られる。
【0036】なお、各発熱抵抗体7、9に形成する突起
部45の数や大きさは、電気絶縁膜5の発熱抵抗体7、
9などの延在方向とほぼ垂直な方向に与えなければなら
ない剛性の度合いなどに応じて決定される。
【0037】また、本実施形態では、発熱抵抗体7、9
の一方向に突起部45が張出すように形成されている
が、発熱抵抗体7と9が接触しなければれば、突起部4
5は、発熱抵抗体7、9と交差するように形成してもよ
い。さらに、本実施形態の突起部45に加えて、第1の
実施形態の剛性部材14を形成してもよい。
【0038】また、本実施形態では、発熱抵抗体7、9
のみを有する直熱方式の測定素子1について説明した
が、第1の実施形態のように発熱抵抗体7、9と別個に
測温抵抗体11を有するような測定素子1などにおいて
突起部45をも形成してもよい。さらに、前述のような
温度差方式の場合には、測温抵抗体に突起部45を形成
すればよい。
【0039】また、本実施形態では、発熱抵抗体7、9
の形状は、直線状であるが、第1の実施形態のように複
数回折り返して形成されていてもよい。発熱抵抗体7、
9が複数回折り返して形成されている場合は、最も外側
に形成された発熱抵抗体7、9の部分に突起部45を形
成すればよい。
【0040】(第3の実施形態)第3の実施形態につい
て図11を参照して説明する。図11は、熱式空気流量
計の測定素子の概略平面図である。なお、本実施形態で
は、他の実施形態と同一のものには同じ符号を付して説
明を省略し、他の実施形態と相違する構成及び特徴部な
どについて説明する。本実施形態が第1と第2の実施形
態と相違する点は、第1と第2の実施形態において発熱
抵抗体7、9などの延在方向とほぼ垂直な方向に延在す
る剛性部材14や突起部45を形成せず、図11に示す
ように、各発熱抵抗体7、9が、発熱抵抗体7、9の延
在方向と、発熱抵抗体7、9の延在方向とほぼ垂直な方
向に屈曲させて形成された屈曲部46を有していること
である。すなわち、各発熱抵抗体7、9は、電気絶縁膜
5a上に、電気絶縁膜5aの面に対して水平方向に矩形
の波状に形成された屈曲部46を有している。なお、本
実施形態も、発熱抵抗体7、9が測温抵抗体の機能を兼
ねるため、発熱抵抗体7、9のみを有する直熱方式の測
定素子1となっている。
【0041】このように、本実施形態では、発熱抵抗体
7、9が水平方向に矩形の波状に屈曲して形成された屈
曲部46を有しているため、発熱抵抗体7、9が、発熱
抵抗体7、9の延在方向と、発熱抵抗体7、9の延在方
向とほぼ垂直な方向との両方向に電気絶縁膜5の剛性を
ほぼ均等に高めることで、電気絶縁膜5の方向による剛
性の差を低減できる。さらに、発熱抵抗体7、9が発熱
抵抗体7、9の延在方向に与える電気絶縁膜5の剛性が
実施形態1、2に比べ低化しているため、ピエゾ抵抗効
果による発熱抵抗体7、9などの抵抗値の変動ΔR/R
を低減することができる。また、発熱抵抗体7、9の形
成のみで、電気絶縁膜5の方向による剛性を変えること
ができるので、測定素子1の製造工程を簡略化できる。
なお、各発熱抵抗体7、9に形成する凹凸の数や大きさ
は、電気絶縁膜5の発熱抵抗体7、9などの延在方向と
ほぼ垂直な方向に与えなければならない剛性の度合いな
どに応じて決定される。
【0042】また、本実施形態では、各発熱抵抗体7、
9の屈曲部46は、電気絶縁膜5a上に、電気絶縁膜5
aの面に対して水平方向に矩形の波状に形成されている
が、屈曲部46は矩形でなくてもよい。例えば、半円形
や三角形の波状に形成されていてもよい。
【0043】また、本実施形態は、第1の実施形態のよ
うに発熱抵抗体7、9と別個に測温抵抗体11を有する
ような測定素子1などにも適用できる。さらに、前述の
ような温度差方式の場合には、測温抵抗体に屈曲部を形
成すればよい。
【0044】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
について図12を参照して説明する。図12(a)は、
熱式空気流量計の測定素子の概略平面図、(b)は、
(a)の測定素子のD−Dでの拡大断面図である。であ
る。なお、本実施形態では、他の実施形態と同一のもの
には同じ符号を付して説明を省略し、他の実施形態と相
違する構成及び特徴部などについて説明する。本実施形
態が他の実施形態と相違する点は、他の実施形態におい
て発熱抵抗体7、9などの延在方向とほぼ垂直な方向に
電気絶縁膜5の剛性を高め、電気絶縁膜5の発熱抵抗体
7、9などの延在方向と、発熱抵抗体7、9などの延在
方向とほぼ垂直な方向との剛性の差を低減したのに対
し、発熱抵抗体7、9などにより高められている電気絶
縁膜5の発熱抵抗体7、9などの延在方向の剛性を低く
することにより、電気絶縁膜5の発熱抵抗体7、9など
の延在方向と、発熱抵抗体7、9などの延在方向とほぼ
垂直な方向との剛性の差を低減したことにある。また、
第3の実施形態と同様に、発熱抵抗体7、9が、発熱抵
抗体7、9の延在方向に電気絶縁膜5の剛性を低化させ
ることで、ピエゾ抵抗効果による発熱抵抗体7、9など
の抵抗値の変動ΔR/Rを低減した点で第1及び第2の
実施形態と相違する。すなわち、各発熱抵抗体7、9
が、図12に示すように、電気絶縁膜5aの面に対して
垂直方向に複数の起伏、つまり凹凸を有して波状に形成
されている。発熱抵抗体7、9の凸状に形成された部分
は、図12(b)に示すように、電気絶縁膜5a上に形
成された、発熱抵抗体7、9の剛性よりも低い剛性の材
質で、発熱抵抗体7、9の延在方向に沿って間隔をおい
て形成された層、つまり枕部材47を跨ぐ形で形成され
ている。なお、本実施形態も、発熱抵抗体7、9が測温
抵抗体の機能を兼ねるため、発熱抵抗体7、9のみを有
する直熱方式の測定素子1となっている。
【0045】このように、電気絶縁膜5aと発熱抵抗体
7、9が直接接合されている部分を少なくすることによ
り、発熱抵抗体7、9によって与えられる電気絶縁膜5
の発熱抵抗体7、9の延在方向の剛性を、発熱抵抗体
7、9全体が電気絶縁膜5aに直接接合されているもの
よりも低くすることができる。このため、電気絶縁膜5
の発熱抵抗体7、9の延在方向と、発熱抵抗体7、9の
延在方向とほぼ垂直な方向との剛性の差を低減できる。
さらに、第3の実施形態と同様に、発熱抵抗体7、9が
発熱抵抗体7、9の延在方向に与える電気絶縁膜5の剛
性が実施形態1、2に比べ低下しているため、ピエゾ抵
抗効果による発熱抵抗体7、9や測温抵抗体11の抵抗
値の変動ΔR/Rを低減することができる。なお、枕部
材47の数、すなわちは、電気絶縁膜5aと発熱抵抗体
7、9が直接接着されていない部分の数は、電気絶縁膜
5の発熱抵抗体7、9などの延在方向とほぼ垂直な方向
の剛性の度合いなどに応じて決定される。
【0046】また、本実施形態では、複数の枕部材47
を有しているが、枕部材47を1つにして、発熱抵抗体
7、9が、各々の両端部のみで電気絶縁膜5aと直接接
合されているように形成してもよい。さらに、枕部材4
7を設けず、枕部材47の箇所を空洞として形成しても
よい。
【0047】また、本実施形態は、第1の実施形態のよ
うに発熱抵抗体7、9と別個に測温抵抗体11を有する
ような測定素子1などにも適用できる。この場合、測温
抵抗体を、測温抵抗体の延在部分に形成された枕部材を
跨ぐように形成してもよい。さらに、前述のような温度
差方式の場合にも適用できる。
【0048】また、第1乃至第4の実施形態では、ピエ
ゾ効果を有する半導体材料からなる発熱抵抗体7、9や
測温抵抗体11が形成された熱式空気流量計に関して説
明したが、本発明はこれに限らず、ピエゾ効果を有さな
い材料、例えば、白金、金、アルミニウムなどの金属材
料などで形成された発熱抵抗体や測温抵抗体などを有す
る熱式空気流量計に適用しても同様の効果が得られる。
【0049】また、第1乃至第4の実施形態では、自動
車などの内燃機関の電子制御燃料噴射装置に設けられ吸
入空気量を測定するための熱式流量計に関して説明した
が、本発明はこれに限らず、様々な用途や構成の熱式空
気流量計に適用できる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、熱式空気流量計の測定
精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる熱式空気流量計の第1の
実施形態の(a)は、測定素子の概略平面図、(b)
は、(a)の測定素子のA−Aでの拡大断面図である。
【図2】本発明を適用してなる熱式空気流量計の第1の
実施形態の概略構成を示す図である。
【図3】第1の実施形態の熱式空気流量計の回路図であ
る。
【図4】第1の実施形態の熱式空気流量計の変形例を示
す概略平面図である。
【図5】第1の実施形態の熱式空気流量計の別の変形例
を示す概略平面図である。
【図6】第1の実施形態の熱式空気流量計の別の変形例
を示す概略平面図である。
【図7】第1の実施形態の熱式空気流量計の別の変形例
の、(a)は、概略平面図、(b)は、(a)の測定素
子のB−Bでの拡大断面図である。
【図8】第1の実施形態の熱式空気流量計の別の変形例
の、(a)は、概略平面図、(b)は、(a)の測定素
子のC−Cでの拡大断面図である。
【図9】本発明を適用してなる熱式空気流量計の第2の
実施形態の測定素子の概略平面図である。
【図10】第2の実施形態の熱式空気流量計の変形例を
示す概略平面図である。
【図11】本発明を適用してなる熱式空気流量計の第3
の実施形態の測定素子の概略平面図である。
【図12】本発明を適用してなる熱式空気流量計の第4
の実施形態の(a)は、測定素子の概略平面図、(b)
は、(a)の測定素子のD−Dでの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 測定素子 3 基板 5 電気絶縁膜 7,9 発熱抵抗体 11 測温抵抗体 13 空気温度測温抵抗体 14 剛性部材 15 空気流 29 空洞 45 突起部 46 屈曲部 47 枕部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保川 彰夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 五十嵐 信弥 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 Fターム(参考) 2F035 AA02 EA03 EA04 EA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れた電気絶縁膜と、該電気絶縁膜上に延在させて形成さ
    れた抵抗体とを備え、前記抵抗体の本体部が形成された
    領域に対応する部分の前記半導体基板を除去して空洞が
    形成されてなる熱式空気流量計において、 前記抵抗体の延在方向と該延在方向に交わる方向との前
    記電気絶縁膜の剛性の差を低減したことを特徴とする熱
    式空気流量計。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れた電気絶縁膜と、該電気絶縁膜上に延在させて形成さ
    れた抵抗体とを備え、前記抵抗体の本体部が形成された
    領域に対応する部分の前記半導体基板を除去して空洞が
    形成されてなる熱式空気流量計において、 前記電気絶縁膜の前記空洞に対応する部分の、前記抵抗
    体の延在方向に交わる方向の剛性を高めたことを特徴と
    する熱式空気流量計。
  3. 【請求項3】 半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れた電気絶縁膜と、該電気絶縁膜上に延在させて形成さ
    れた抵抗体とを備え、前記抵抗体の本体部が形成された
    領域に対応する部分の前記半導体基板を除去して空洞が
    形成されてなる熱式空気流量計において、 前記電気絶縁膜の前記空洞に対応する部分に、前記抵抗
    体の延在方向に交わる方向に延在させて形成された剛性
    部材を備えたことを特徴とする熱式空気流量計。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れた電気絶縁膜と、該電気絶縁膜上に延在させて形成さ
    れた抵抗体とを備え、前記抵抗体の本体部が形成された
    領域に対応する部分の前記半導体基板を除去して空洞が
    形成されてなる熱式空気流量計において、 前記抵抗体が、前記電気絶縁膜の前記空洞に対応する部
    分に、該抵抗体の延在方向に交わる方向に張出した突起
    部を有することを特徴とする熱式空気流量計。
  5. 【請求項5】 半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れた電気絶縁膜と、該電気絶縁膜上に延在させて形成さ
    れた抵抗体とを備え、前記抵抗体の本体部が形成された
    領域に対応する部分の前記半導体基板を除去して空洞が
    形成されてなる熱式空気流量計において、 前記抵抗体が前記電気絶縁膜に与える前記抵抗体の延在
    方向の剛性を低くしたことを特徴とする熱式空気流量
    計。
  6. 【請求項6】 半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れた電気絶縁膜と、該電気絶縁膜上に延在させて形成さ
    れた抵抗体とを備え、前記抵抗体の本体部が形成された
    領域に対応する部分の前記半導体基板を除去して空洞が
    形成されてなる熱式空気流量計において、 前記抵抗体が、前記電気絶縁膜の前記空洞に対応する部
    分で、該抵抗体の延在方向に交わる方向に屈曲して形成
    された屈曲部を有することを特徴とする熱式空気流量
    計。
  7. 【請求項7】 半導体基板と、該半導体基板上に形成さ
    れた電気絶縁膜と、該電気絶縁膜上に延在させて形成さ
    れた抵抗体とを備え、前記抵抗体の本体部が形成された
    領域に対応する部分の前記半導体基板を除去して空洞が
    形成されてなる熱式空気流量計において、 前記抵抗体と前記電気絶縁膜との間に前記抵抗体よりも
    剛性の低い物質からなる層が形成されたことを特徴とす
    る熱式空気流量計。
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