JP4970920B2 - 遊技場用管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、告知条件が成立したときに遊技機の大当たり確率の設定情報を遊技者に告知する遊技場用管理システムに関する。
近年の遊技場においては、所謂設定告知イベントを開催することで遊技者を煽り、集客を図るようにしている。この設定告知イベントとは、特許文献1に記載されているように、例えばスロットマシンの稼動データ(ゲーム数、差メダル数など)が予め設定された告知条件を満たした時点で、そのスロットマシンの設定値を遊技者に告知するというものである。
特開2002−126170号公報
このような設定告知イベントは集客を実現する上で非常に有効といえるが、全ての遊技機の設定値を告知してしまうと、低い設定値の遊技機の稼動率が低下してしまうので、実際に設定告知が行われる遊技機は一部に限られるのが普通である。ただし、設定告知イベント期間において特定の遊技機に偏って高設定値の設定値告知が行われると、「この台には高設定値が設定されない」、或いは「この台ばかり高設定値が設定される」といった印象を遊技客に与えてしまい、遊技機間の稼動状況に偏りが生じてしまうという問題がある。このため、特定の遊技機に偏ることなく、全ての遊技機において平均的に高設定値の設定値告知が行われることが重要であった。また、設定値の変更パターンを遊技客に読まれないようにするため、高設定値をランダムに振り分ける必要もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、全ての遊技機において平均的に設定情報の告知が行われているかどうかを把握するとともに、設定情報の変更パターンに偏りが生じていないかどうかも確認することが可能な遊技場用管理システムを提供することにある。
請求項1の発明によれば、設定情報履歴記録手段により営業日と遊技機毎に設定された設定情報が記録される設定情報履歴と、告知履歴記録手段により設定情報の告知の有無を営業日と遊技機毎に記録される告知履歴記録手段とに基づいて、設定告知履歴出力手段が所定期間における営業日毎に設定された設定情報と設定情報の告知の有無を各遊技機に対応付けた設定告知履歴を作成して出力するので、遊技場の店員は、所定期間における各遊技機の設定情報履歴と告知履歴とを容易に把握できる。
従って、設定情報の告知設定が特定の遊技機に偏っていなかどうか、また、設定情報の変更のパターンに特定の傾向が現れていないかどうかを判断して、次回以降の設定情報の告知イベント開催時の告知条件の設定に反映することが可能となる。
請求項2の発明によれば、未告知履歴記録手段により、特定の設定情報が設定されたにも関わらず設定告知が行われなかった遊技機を特定した未告知履歴が所定期間内における営業日毎に記録されて、設定告知履歴出力手段により設定告知履歴に未告知履歴が対応付けられて出力されるので、遊技場の店員は、所定期間における特定の設定情報が設定された遊技機における設定情報履歴と未告知履歴とを容易に把握できる。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、遊技場用管理システムの全体構成が概略的に示されている。この図1において、遊技場内には複数台のスロットマシン(遊技機に相当)1が設置されており、各スロットマシン1に隣接して遊技用のメダルを貸出す貸出装置2が設けられている。
図1中では、スロットマシン1の各構成要素について具体的な符号を付していないが、このスロットマシン1は、所定のゲーム開始操作、つまり、メダル投入口にメダルが投入された状態、若しくは投入ボタンを通じてクレジットメダルの投入を受けた状態でスタートレバーの操作が行われたときに、複数列(3列)のリールより成る可変表示装置を動作させることによりゲームを開始するものであり、各列のリールに対応したストップボタンの操作によりリールの回転が停止したときに1ゲームが終了する構成となっている。
そして、このゲーム終了時において、可変表示装置で表示される停止図柄が所定の当たり図柄になったときには、その当たり図柄により決まる当たり役(ビッグボーナス、レギュラーボーナス、小役)が発生し、その当たり役の種類に応じた枚数のメダルが受皿へ払い出される。
上記した可変表示装置で表示する停止図柄は、スタートレバーが操作されたタイミング(ゲーム開始タイミング)で行われる内部抽選の結果に応じて決まるものであり、スロットマシン1においては、内部抽選により当選した当たり役に対応したフラグ(ビッグボーナスフラグ、レギュラーボーナスフラグ、小役フラグ)を立て、そのフラグに基づいて、所謂すべり制御を含む可変表示装置の停止制御(各リールをフラグの種類に応じた当たり図柄或いは外れ図柄で停止させる制御)を行う構成となっている。
この場合、上記内部抽選により大当たりとしてのビッグボーナス及びレギュラーボーナスに当選する各確率(大当たり確率に相当)は、「設定1」〜「設定6」に対応した6段階の設定値(設定情報に相当)の中から予め選択的に設定されるものであり、図2の内部抽選確率テーブルには、「設定1」〜「設定6」に対応した内部抽選の当たり確率の具体例が示されている。この具体例では、設定値が高くなるに従って内部抽選確率も高くなるように設定されており、「設定6」の大当たり確率が最も高く、遊技客にとって最も有利な設定値となっている。なお、設定値は6段階に限られるものではなく、複数段階の設定値を有しているスロットマシンであればよい。
スロットマシン1は、遊技が行われるのに応じて、少なくとも以下(1)〜(5)に示すような信号を出力する構成となっている。
(1)アウト信号(1メダル投入毎または1クレジットメダル消化毎に1パルス出力)
(2)セーフ信号(1メダル払出毎に1パルス出力)
(3)ゲーム信号(1ゲーム開始毎に1パルス出力)
(4)BIG信号(ビッグボーナス期間中にレベル信号出力)
(5)REG信号(レギュラーボーナス期間中にレベル信号出力)
これらの信号は、図1に示すデータ中継機能を備えた遊技機端末(設定告知手段に相当)3及びLAN4を通じて管理装置(告知条件設定手段、告知制御手段、設定情報履歴記録手段、告知履歴記録手段、設定告知履歴出力手段、未告知履歴記録手段に相当)5へ送信される構成となっている。
図3には、遊技機端末3の正面図が示されている。遊技機端末3には、スロットマシン1や管理装置5からの出力信号に応じて点灯/点滅が行われるランプをカバー部材で覆ったランプ部6が設けられている。そして、そのランプ部6の遊技客から見て右方向には遊技客が店員を呼び出す際に押圧して使用する呼出ボタン7が備えられており、当該遊技機端末3の中央部にはスロットマシン1から出力される信号を基にスロットマシン1の稼動データを表示するデータ表示部8が備えられている。
図4には、通常時におけるデータ表示部8の表示例が示されており、以下これについて説明する。即ち、図4において、データ表示部8では以下(1)〜(5)のような表示エリアに前記稼動データが分割されて表示される。
(1)ゲーム数表示エリア8a:ボーナス間(ボーナスがゼロの場合は営業開始後)のゲーム数と、営業開始後の累計ボーナス間ゲーム数とがデジタル表示される。尚、以降において「ゲーム数」の表記は全てボーナス間(ボーナスが発生していない期間)のゲーム数を意味する。
(2)大当たり回数表示エリア8b:本日、1日前、2日前のビッグボーナス及びレギュラーボーナスの回数と、過去最高となるビッグボーナスの回数とがデジタル表示される。
(3)ゲーム数履歴表示エリア8c:最新10回分のボーナス間ゲーム数の履歴と、現在のボーナス間ゲーム数が棒グラフで表示される。
(4)種別表示エリア8d:ゲーム数履歴と対応付けてボーナスの種別(ビッグボーナス=★、レギュラーボーナス=なし)が表示される。
(5)メッセージ表示エリア8e:管理装置5からの表示指令に応じて各種のメッセージや、後述するように「4000〜8000ゲーム到達で設定456告知!」等の設定値の告知条件を表示するとともに、対応するスロットマシン1が告知対象である場合は「この台は設定6です。おめでとうございます!」等の設定値の告知条件の達成時に設定値告知メッセージをスクロール表示する。
管理装置5では、この遊技機端末3を介してスロットマシン1側から送信されてくる稼動データの信号に基づいて、所定期間における設定値告知の設定が行われた回数、実際に設定値告知が行われた回数がスロットマシン1毎及び設定値毎に集計データとして集計される。また、スロットマシン1に設定された設定値(設定情報履歴に相当)と設定値告知の有無(告知履歴、未告知履歴に相当)が、営業日毎に履歴データ(設定告知履歴に相当)として管理される。そして、管理装置5は、集計データを所定形式の設定値告知統計データ(図8参照)として、履歴データを所定形式の遊技機別設定値告知履歴データ(図9参照)としてモニター9に表示可能となっている。
次に、上記構成の作用について説明する。
設定告知イベントを開催する場合は、図5に示すように、管理装置5の告知条件種別選択画面においてスロットマシン1毎或いは機種毎に何れか1つの告知条件種別を選択する。前記告知条件種別としては、以下のものが設定されている。
告知条件1:告知しない(設定値を告知しない)
告知条件2:累計ゲーム数(累計ゲーム数が所定のゲーム数に達した場合に設定値を告知する)
告知条件3:差枚数(メダルの払出枚数−メダルの投入枚数=差枚数が、所定の枚数に達した場合に設定値を告知する)
告知条件4:BIG回数(ビッグボーナスの当選回数(入賞回数)が所定の回数に達した場合に設定値を告知する)
設定告知イベントを開催する場合には、設定告知イベントの対象外となるスロットマシン1には、告知条件1の設定を行って設定値を告知しない設定としておく。また、設定告知イベントの対象となるスロットマシン1には告知条件2〜4の選択を行って、所定の告知条件を満たした場合に設定値の告知が可能な状態にしておく。告知条件2〜4までの告知条件種別の選択を行った場合、所定の告知条件となる条件数値の設定が必要となる。
図6には、スロットマシン1毎に対応した条件数値の入力画面の一例が示されている。まず、遊技場の店員が図6に示す条件数値設定画面の「設定値」の入力欄に、各スロットマシン1に設定した設定1〜6の何れかの設定値を入力する。「設定値」の入力欄に設定値が入力されると、管理装置5は、設定値告知が行われるように設定された回数のカウントをスロットマシン1の台番及び設定値毎に設定値統計データとして記録、更新する。
次に、告知条件種別に対応した条件数値を入力する。図6に示す例では、特定機種のスロットマシン1について図5に示す告知条件種別選択画面において告知条件2(累計ゲーム数)が告知条件として選択された場合の条件数値の条件数値設定画面が示されており、この場合は、「条件数値」と「両隣台」の入力欄に設定値告知が行われる条件となる累計ゲーム数が入力されている。
例えば、台番4のスロットマシン1では、自台の累計ゲーム数が7000ゲームに到達した際に、台番3と5の両隣のスロットマシン1の累計ゲーム数が5000ゲームに到達している場合に設定値告知が行われる。また、5番台のスロットマシン1では、自台の累計ゲーム数が8000ゲームに到達すると両隣台の累計ゲーム数に関係なく設定値告知が行われる。尚、「両隣台」の入力欄の「*」は、「両隣台」の条件数値が設定されていないことを示している。
このように、「両隣台」の条件数値は必須ではないが、高設定値(設定4、5、6)を告知するとその両隣台の稼働率が低下するという傾向が一般的に見られるので、両隣台の稼働率をある程度確保するために高設定値の告知条件として「両隣台」の条件数値を設定するのが望ましいといえる。
ここで、「条件数値」の入力欄に条件数値を入力した場合は、当該条件数値から告知予想時刻が自動で計算されて、「告知予想時刻」欄に表示される。図6に示す例では、遊技場の開店時間が午前9時で、1時間に600ゲームが行われることを前提条件として告知予想時刻が計算されている。尚、これらの前提条件は、図示しない前提条件設定画面にて変更できる。
そして、遊技場が開店したときは、イベント対象機種のスロットマシン1に対応する遊技機端末3のメッセージ表示エリア8eでは、図4に示すように「4000〜8000ゲーム到達で設定456告知!」の表示が行われる。これは、前述したように告知条件が自台の累計ゲーム数と両隣のスロットマシン1の累計ゲーム数によるもので、高設定値(設定4、5、6)が設定されているスロットマシン1は4000〜8000ゲーム経過した場合に、設定値告知が行われる可能性があることを遊技客に伝えることで遊技客の期待を煽るように告知メッセージが表示されている。
尚、実際には高設定値が設定されたスロットマシン1に限らず、低設定値(設定1〜3)が設定されたスロットマシン1に対しても条件数値が設定され、その条件数値が満たされたときには設定値告知が行われる。また、自台の累計ゲーム数が条件数値設定画面の「条件数値」に設定した告知条件に到達した場合であっても、両隣のスロットマシン1の累計ゲーム数が条件数値設定画面の「両隣台」に設定した告知条件に到達していない場合には設定値告知が行われない。
さて、遊技場が営業を開始して遊技客が来店してから、遊技客がスロットマシン1にメダルを投入してスタートレバーを操作すると、スロットマシン1からアウト信号が出力されると共にスタート信号が出力されるので、管理装置5は、台番に対応してアウト数及び累計G数を計数する。また、スロットマシン1で当たり役が発生すると、メダルの払い出しに応じてセーフ信号が出力されるとともに、当たり役の種類がビッグボーナスあるいはレギュラーボーナスである場合にはBIG信号あるいはREG信号が出力されるので、管理装置5は、台番に対応してBIG回数及びREG回数を計数すると共に、メダルの差枚数(アウト−セーフ)を演算する。このようにして、管理装置5により営業開始からの各スロットマシン1の遊技データが管理される。
そして、遊技場の開店前に予め設定しておいた告知条件、つまり図6に示した例では、自台と両隣のスロットマシン1の累計ゲーム数が条件数値を満たすと、図7に示すように、遊技機端末3においてメッセージ表示エリア8eで「この台は設定6です。おめでとうございます!」等の設定値告知メッセージが1分間スクロール表示された後、「設定6確定!」等の文字が継続的に表示されると共にランプ部6が継続的に点滅されるようになっている。
従って、遊技者は、自分が遊技するスロットマシン1の設定値が6であることが分り、遊技に熱中するようになる。尚、上述した通り、設定値が1〜3のスロットマシン1であっても設定値告知が行われる場合があるが、そのような場合は遊技者を祝福するメッセージは表示されない。
遊技機端末3において、上述したように設定値告知メッセージを表示したときは、その設定値告知メッセージを表示した情報を管理装置5へ送信する。管理装置5は、遊技機端末3から設定値告知メッセージが表示された情報を受信したときは、設定値告知が行われたスロットマシン1の台番に対応した設定値告知が行われた設定値の告知回数のカウント数を1増やして告知統計データとして記録、更新する。
そして、遊技場の店員が管理装置5に設定値告知統計データの帳票作成を指示すると、管理装置5は、設定値統計データと告知統計データに基づいた設定値告知統計データをモニター9に表示する。つまり、遊技場の店員により任意の所定期間が設定されると、管理装置5において記録されていた所定期間内の設定値告知の設定が行われた回数と実際に設定値告知が行われた回数が、スロットマシン1の台番に対応して設定値毎に表示される。これと同時に、スロットマシン1の台番毎の平均設定、合計、告知率と設定値毎の設定回数及び告知回数、合計、告知率とが、演算されて表示される。
図8には、所定期間に集計された設定値告知統計データの一例が示されている。例えば、2006年4月1日から2006年4月30日までの所定期間を設定することで、1ヶ月の期間内における設定値告知統計データを管理装置5のモニター9において確認することができるものである。
管理装置5のモニター9に示される設定値告知統計データの設定項目としては、設定値告知の設定が行われた回数(設定1〜設定6)、設定1〜設定6に対応した告知回数がスロットマシン1の台番に対応して集計され、平均設定、合計、告知率がスロットマシン1の台番に対応して算出される。
(1)設定1〜設定6:各スロットマシン1において設定値告知の設定が行われた設定値毎の回数
(2)告知回数:各スロットマシン1において実際に設定値告知が行われた設定値毎の回数
(3)平均設定:各スロットマシン1において実際に設定値告知の設定が行われた設定値の平均((1×設定1の設定回数+2×設定2の設定回数+・・・+6×設定6の設定回数)÷30(設定値告知の設定が行われた回数の合計、すなわち設定1〜設定6の合計))
(4)合計:各スロットマシン1における設定1〜設定6の告知回数の合計
(5)告知率:告知回数/設定回数(各スロットマシン1における設定回数に対する告知回数の合計の割合)
また、所定期間となる1ヶ月の間に、設定値告知の設定が行われた回数と告知回数の合計、告知率が設定値毎に集計される。
(6)合計:設定値告知の設定が行われた回数(設定1〜設定6)と告知回数の設定値毎の合計
(7)告知率:設定値告知の設定が行われた回数の合計に対する告知回数の合計の設定値毎の割合
次に、所定期間におけるスロットマシン1毎の設定値告知の設定値の設定状況や設定値告知の告知状況を確認したい場合、遊技場の店員は、確認したい所定期間を任意で設定して、管理装置5に遊技機別設定値告知履歴データの帳票作成を指示する。管理装置5は、帳票作成の指示を受けると、上述したように、各スロットマシン1に設定された設定値と設定値告知の有無をスロットマシン1の台番と営業日に対応付けた履歴データに基づいて、遊技機別設定値告知履歴データをモニター9に表示する。
図9には、所定期間に集計された遊技機別設定値告知履歴データの一例が示されている。例えば2006年4月1日から2006年4月30日までの所定期間を任意に設定することで、1ヶ月の期間内における遊技機別設定値告知履歴データを管理装置5のモニター9において確認することができるものである。
尚、本実施例においては2006年4月1日から2006年4月30日までの1ヶ月間(30日間)が設定告知イベントの開催期間であり、その期間中は営業日毎において全てのスロットマシン1が設定値告知の対象となるように告知条件が設定されている。設定された期間中に設定告知イベントの非開催日が含まれる場合もありえるが、その日のデータは遊技機別設定値告知履歴データには含まれないこととなっている。
遊技場の店員により所定期間が設定されると、管理装置5において記録されていた所定期間内の各スロットマシン1に設定された設定値が所定期間内の営業日とスロットマシン1の台番に対応して遊技機別設定値告知履歴データとして表示される。この遊技機別設定値告知履歴データにおいて、高設定値(設定4、5、6)が設定されたスロットマシン1において告知された設定値の背景表示が強調表示(図9に斜線で示す)される。
また、低設定値(設定1、2、3)が設定されたスロットマシン1において告知された設定値の背景は強調表示(図9に縦線で示す)され、高設定値が設定されたにも関わらず告知されなかった設定値は強調表示(図9に横線で示す)される。
これと同時に、設定値告知の告知回数の合計が営業日毎に告知数として集計され、表示される。尚、告知数の括弧内に表示される数字は、高設定値が設定されたスロットマシン1において設定値告知が行われた告知回数の合計を示す。
図9に示す例において、高設定値の設定状況(所定期間における営業日及びスロットマシン1毎に設定された設定値)に着目してみると、4月5日から7日の期間に、3番台及び4番台のスロットマシン1において3日連続で高設定値が偏って設定されていることが把握できる。また、4月20日から25日の期間に、7番台のスロットマシン1において6日間のうち5日間も高設定値が設定されている。
高設定値の告知状況(所定期間における営業日及びスロットマシン1毎に設定値告知が行われた状況)及び未告知状況に着目してみると、4月5日と25日は高設定値が4台ずつ設定されているにも関わらず一度も設定値告知が行われていないことが把握できる。一方、4月23日と24日は2日連続で3台ずつ高設定値の告知が行われており、告知状況は良好であったと判断することができる。
次に、スロットマシン1毎の告知状況に着目してみると、1、3、6、9番台のスロットマシン1においては、高設定値が告知された割合が多く、高設定値が設定されたにも関わらず設定値告知が行われなかった割合が少ないことが把握でき、図6に示す条件数値設定画面で設定した条件数値が適切であったと判断できる。
他方、4、5、7、10番台のスロットマシン1においては、高設定値が告知された割合が少なく、高設定値が設定されたにも関わらず設定値告知が行われなかった割合が多いことが把握でき、図6に示す条件数値設定画面で設定した条件数値に問題があったと判断できる。
また、2006年4月1日〜4月30日の所定期間に各スロットマシン1に設定された設定値を全体的に確認することで、設定値告知の設定を行った遊技場の店員が2日間連続して高設定値の設定を行う癖があることがわかる。さらに、告知数に着目すると、設定値の告知回数と、その告知回数のうち高設定値の告知回数とを所定期間内の営業日毎に容易に把握することができる。
このような実施例によれば、管理装置5は、所定期間において設定された設定値と、
その設定値の告知の有無とをスロットマシン1の台番と営業日に対応させて遊技機別設定値告知履歴データとして表示するようにしたので、遊技場の店員は、所定期間における高設定値が設定されたスロットマシン1毎の設定状況と設定値告知の告知状況を容易に把握できる。
従って、特定のスロットマシン1に偏って高設定値の設定及び設定値告知が行われていないかどうかを判断して、次回以降の設定告知イベント開催時おける設定値の設定に反映することが可能となり、特定のスロットマシン1に偏って高設定値の設定及び設定値告知が行われることを防止できる。また、特定のスロットマシン1に偏って高設定値が設定されていないかどうかを判断することで、設定値告知の設定を行う管理者の癖を容易に把握することができ、次回以降の設定告知イベントにおいて、高設定値が設定されたスロットマシン1を遊技客に特定されることを防止でき、設定告知イベントにおける稼動率を向上させることが可能となる。
遊技機別設定値告知履歴データにおいて、スロットマシン1の台番と営業日に対応して表示された設定値の背景表示が、設定値告知において高設定値の告知が行われた場合、低設定値の告知が行われた場合、高設定値が設定されたにも関わらず設定値告知が行われなかった場合とに区別されて強調表示されるので、遊技場の店員は、所定期間における設定値告知の告知状況を容易に把握することが可能となる。従って、次回以降の設定告知イベントにおいて、適切な条件数値を設定することで、全てのスロットマシン1において平均的に設定値告知が行われるようにできる。
さらに、遊技機別設定値告知履歴データにおいて、所定期間内の営業日毎に設定値告知が行われた告知回数の合計と高設定値の設定値告知が行われた告知回数の合計とを同時に把握することができるので、設定告知イベントにおいて目標とする設定値告知の告知回数が達成できたか否かを容易に把握することができる。これにより、次回以降の設定告知イベントにおいて、適切な条件数値を設定することで、目標とする告知回数の設定値告知を行うことができ、設定告知イベントを成功させることが可能となる。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
高設定値を設定4、5、6、低設定値を設定1、2、3としたが、高設定値と低設定値の区別は遊技場の店員が図示しない前提条件設定画面で任意に設定できる。
管理装置5に対して設定値情報を手入力するようにしたが、スロットマシン1が設定値情報を出力するように構成すれば、人手を介さずスロットマシン1から管理装置5へ直接的に設定値情報を入力することができる。
スロットマシン1以外に、パチンコ遊技機やパロット遊技機など、各遊技機毎の所定の設定により出玉率を変更可能なあらゆる遊技機に適用することができる。この場合、パチンコ遊技機に適用した場合の設定情報としては、いわゆるセブン機タイプの大当たり確率の設定情報だけでなく、釘調整の状態に関する情報(釘調整が甘い、もしくは辛い)を含んでもよい。
遊技機端末を遊技機と別体で設けたが、遊技機と一体的に設けてもよい。
本発明の一実施例におけるシステム全体を示す概略図 スロットマシンの内部抽選確率テーブルを示す図 遊技機端末の正面図 遊技機端末のデータ表示部の正面図 管理装置の告知条件種別選択画面を示す図 管理装置の条件数値設定画面を示す図 遊技機端末のデータ表示部における表示例を示す図 管理装置の設定値告知統計データを示す図 管理装置の遊技機別設定値告知履歴データを示す図
符号の説明
図面中、1はスロットマシン(遊技機)、3は遊技機端末(設定告知手段)、5は管理装置(告知条件設定手段、告知制御手段、設定情報履歴記録手段、告知履歴記録手段、設定告知履歴出力手段、未告知履歴記録手段)を示す。

Claims (2)

  1. 遊技機に対応して設けられ、当該遊技機の大当たり確率の設定情報を遊技者に告知するための設定告知手段と、
    この設定告知手段により遊技者に設定情報を告知するか否かを判定するための告知条件を設定する告知条件設定手段と、
    この告知条件設定手段により設定された告知条件が成立したときに前記設定告知手段を作動させて設定情報を遊技者に告知する告知制御手段とを備えた遊技場用管理システムにおいて、
    営業日毎に、前記遊技機に設定された設定情報を設定情報履歴として前記遊技機毎に記録する設定情報履歴記録手段と、
    営業日毎に、前記告知制御手段による設定情報の告知の有無を告知履歴として前記遊技機毎に記録する告知履歴記録手段と、
    前記設定情報履歴と前記告知履歴に基づいて、所定期間における営業日毎に、設定情報と設定情報の告知の有無とを前記遊技機毎に対応付けた設定告知履歴を作成して出力する設定告知履歴出力手段とを備えたことを特徴とする遊技場用管理システム。
  2. 営業日毎に、特定の設定情報が設定されたにも関わらず設定情報の告知が行われなかった前記遊技機を特定する未告知履歴を記録する未告知履歴記録手段を備え、
    前記設定告知履歴出力手段は、前記設定告知履歴に前記未告知履歴を対応付けて出力することを特徴とする請求項1記載の遊技場用管理システム。
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