JP4969420B2 - 静電荷潜像現像用トナー、プロセスカートリッジ並びに画像形成方法 - Google Patents

静電荷潜像現像用トナー、プロセスカートリッジ並びに画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4969420B2
JP4969420B2 JP2007297600A JP2007297600A JP4969420B2 JP 4969420 B2 JP4969420 B2 JP 4969420B2 JP 2007297600 A JP2007297600 A JP 2007297600A JP 2007297600 A JP2007297600 A JP 2007297600A JP 4969420 B2 JP4969420 B2 JP 4969420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developing
electrostatic latent
latent image
conductive sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007297600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008262154A (ja
Inventor
淳史 山本
千代志 野▲崎▼
剛 野▲崎▼
拓也 門田
博之 村上
光代 松本
克宣 黒瀬
義通 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007297600A priority Critical patent/JP4969420B2/ja
Priority to US12/049,719 priority patent/US8435709B2/en
Publication of JP2008262154A publication Critical patent/JP2008262154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4969420B2 publication Critical patent/JP4969420B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

電子写真、静電記録、静電印刷等において使用される現像剤は、その現像工程において、例えば、静電荷像が形成されている感光体等の像担持体に一旦付着され、次に転写工程において感光体から転写紙等の転写媒体に転写された後、定着工程において紙面に定着される。その際、潜像保持面上に形成される静電荷像を現像するための現像剤として、キャリアとトナーから成る二成分系現像剤、及びキャリアを必要としない一成分系現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)が知られている。
また従来から、電子写真、静電記録、静電印刷などに用いられる乾式トナーとしては、スチレン系樹脂、ポリエステルなどのトナーバインダーを着色剤などと共に溶融混練し、微粉砕したものが用いられている。
電子写真、静電記録、静電印刷等において、高品位、高画質の画像を得るためには、トナーの粒子径を小さくしたり、その粒度分布を狭くしたりすることにより改良が図られているが、通常の混練、粉砕法による製造方法ではその粒子形状が不定形であり、機械内部では現像部内でのキャリアとの攪拌や、一成分系現像剤として用いる場合は現像ローラとトナー供給ローラ、層厚規制ブレードや摩擦帯電ブレードなどとによる接触ストレスによりさらにトナーが粉砕され、極微粒子が発生したり、流動化剤がトナー表面に埋め込まれるために画像品質が低下するという現象が発生している。またその形状ゆえに粉体としての流動性が悪く、多量の流動化剤を必要としたり、トナーボトル内への充填率が低く、コンパクト化への阻害要因となっている。
さらにフルカラー画像を作成するために多色トナーより形成された画像の感光体から転写媒体や紙への転写プロセスも複雑になってきており、粉砕トナーのような不定形の形状による転写性の悪さから、転写された画像のぬけやそれを補うためトナー消費量が多いなどの問題が発生している。
従って、さらなる転写効率の向上によりトナーの消費量を減少させて画像のぬけの無い高品位の画像を得たり、ランニングコストを低減させたいという要求も高まっている。転写効率が非常に良いならば、感光体や転写媒体から未転写トナーを取り除くためのクリーニングユニットが必要なくなり、機器の小型化、低コスト化が図れ、廃棄トナーも無くなるというメリットも同時に有しているからである。このような不定形の形状効果の欠点を補うために種々の球状のトナー製造法が考案されている。
例えば、懸濁重合法の他、異形化が比較的容易な乳化重合法や溶解懸濁法が提案されている。(特許文献1、特許文献2等参照)
これらは、結着樹脂、もしくはその原材料となるモノマー、着色剤、ワックス成分、帯電制御剤などを含有するトナー原材料混合体を、水系分散媒に分散させて、該トナー原材料混合体の粒子を生成する造粒工程により、トナーとして適した大きさ、具体的には3〜12μm程度の粒径のトナー粒子を作成し、作成されたトナー粒子を水系分散媒から取り出し、洗浄、乾燥を経てトナーを得るものである。
しかしながら、懸濁重合で一般的に行われるのはラジカル重合であり、コスト面などから実用的なモノマーはスチレンや、アクリル酸、メタクリル酸などのラジカル重合性の不飽和二重結合を有するカルボン酸やそのエステル等に限定される。ここで重合されるスチレン-アクリル系樹脂は、帯電性や定着性に適したものに設計することはできるが、樹脂としての強靭性はそれほどなく、現像プロセスにおける接触ストレスに対してトナーが割れたり欠けたりする。欠けて発生したトナー微粉は、現像ローラ上への静電的/もしくは非静電的付着力が大きいために残留し、トナー微粉により汚染された現像ローラはトナーを帯電する能力が低下するため、結果として、トナーが白紙部分に印字される、いわゆる地汚れが発生する。また、トナーが割れた場合、トナー内部の低融点ワックス成分が露出、ワックスが露出したトナーが規制ブレードを通過するときに、規制ブレードに付着し、それが契機となりトナーや外添剤などが規制ブレードに堆積していく、いわゆるトナー固着と呼ばれる現象が発生する。規制ブレード上にトナー固着が起きると、現像ローラ上にトナーの搬送されないスジが発生し、印字画像には、印字されるべき部分にスジ状に白い線が現れる。
樹脂の強靭性を高める手法として、ジビニルベンゼンやジアクリレート化合物などの多官能モノマーを少量添加して、樹脂に架橋構造をもたせる方法が知られている。しかし、トナー全体に架橋構造が均一に構成されるため、架橋点が多いとトナーが溶融しにくくなり定着不良となり、架橋点が少ないとその効果自身が発現されず、適度な架橋構造を有するトナーの設計が極めて難しい。
トナーの形状においても、凹凸状にすることにより流動化剤として添加したシリカの凹部での付着が弱いことや、使用中凹部へのシリカの移動が原因となって、感光体汚染の問題等が起こりやすくなる。溶解懸濁法においては、低温定着が可能なポリエステル樹脂を使用できるが高分子量成分を加える必要があるため液粘度が上がり生産性の問題が起こる。又、規則性のない凹凸形状は帯電安定性に欠け、更に、耐久性、離型性に問題が残る。
トナーの帯電性を制御するために、帯電制御剤を添加するが、フィルミングや定着性に問題が発生する。また、膨潤性クレー物質をトナー製造時に混合添加することにより、非球形トナーとし、クリーニング性の改善を目指す提案もなされている。一般的には層状無機鉱物トナーの帯電制御剤として注目されている。
層状無機鉱物とは、無機分子の層が積層凝集された微視的構造を有する無機鉱物のことである。無機分子の層は、厚さが数Å〜数nm、数百nm〜数μmであり、SiやAl、Feなどを中心に持つ4面体が2次元に広がりを持つ4面体シート、AlやMgなどを中心に持つ8面体が2次元に広がりを持つ8面体シートが、単独、もしくは2〜3層重なった構造をとる。
8面体シート単独の層状無機鉱物としては、ブルーサイトやハイドロタルサイト、4面体シートと8面体シートが1層ずつ重なった1:1型構造をもつ層状無機鉱物としては、カオリン、蛇紋石、ハロイサイト、8面体シートが2枚の4面体シートに挟まれた2:1型構造をもつ層状無機鉱物としては、タルク、パイロフィライト、サポナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、バイデライト、バーミキュライト、天然雲母、合成雲母(マイカ)、レピドライト、イライト、パナゴライト、クリントナイト、マーガライト、クリノクロア、シャモサイト、ニマイト、ドンバサイト、クッケアイト、スドーアイトなどがある。
各層を構成する金属原子の価数によっては、無機分子の層がプラス、もしくはマイナスの荷電を有することがあり、それぞれ、層間にアニオン、カチオンをインターカレートして全体としては荷電が相殺された状態で存在する。天然に産出されたものは、炭酸イオンやCl、Na、K、Mg2+、Ca2+などの無機イオンがインターカレートされており親水性が高い。層がプラスの電荷を有するもの(アニオン性層状無機鉱物)としては、ハイドロタルサイト、層がマイナスの荷電を持つもの(カチオン性層状無機鉱物)としてはサポナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、バイデライト、バーミキュライト、天然雲母、合成雲母(マイカ)、レピドライト、イライト、パナゴライト、クリントナイト、マーガライト、クリノクロア、シャモサイト、ニマイト、ドンバサイト、クッケアイト、スドーアイトなどがある。このため、積層している無機分子層の間には、ファンデルワールス力のほかに、荷電を有するものでは静電力が働いている。静電力の比較的弱いハイドロタルサイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、バイデライト、バーミキュライト、膨潤性マイカなどの中には、層間に水分子が入り膨潤し、最終的には積層構造が剥離するものもある。
また、層状無機鉱物において、インターカレートされた無機イオンは、比較的容易に他のイオンと交換でき、アルキルカルボン酸などのように親油性のあるカルボン酸やスルホン酸、アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオンなどとも交換可能である。このように、親油性のあるイオンで層間イオンが置換されたものを、有機変性無機鉱物という。
(特許文献2、3,4参照)
層状無機鉱物をトナーに添加する場合、有機変性されていないものを用いると、樹脂との相溶性が低いため、トナーから脱離してしまうが、変性されることにより油溶性が高まり、トナー中に分散することができ、帯電制御性及び熱安定性がよくなる。
特開平2−111967号公報 特開2003−202708号公報 特表2006−500605号公報 特表2006−503313号公報
定着性に優れ、電子写真プロセスでのキャリア混合や規制ブレードなどによるストレスに耐え、さらには、十分な帯電量を有するトナーを提供する。
そこで鋭意検討を重ねた結果、懸濁重合トナーにおいて、層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物(以下、有機変性層状無機鉱物とする)を分散させたものを導入することにより、層状無機鉱物がトナーの表面へ偏在し、トナーの強靭性が高められると同時に、トナー内部の樹脂構造は本質的に変化しないため、定着時の紙への樹脂の含浸も良好であるため定着性にも優れることを発明するに至った。
すなわち、本発明は下記の構成よりなる。
(1)少なくとも重合性単量体と着色剤および、層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物を含有する重合性単量体組成物を水性分散媒中で懸濁重合して得られるトナーであって、前記層状無機鉱物の含有量がトナーに対して0.05〜5質量%であり、前記層状無機鉱物がトナーの表面近傍に偏在しておりTEM像においてトナー周縁部から50nmの領域における層状無機鉱物の占める面積の割合が52〜81%であることを特徴とする静電荷潜像現像用トナー。
) 前記トナーのガラス転移温度が40〜70℃であることを特徴とする前記(1)に記載の静電荷潜像現像用トナー。
) 前記重合性単量体組成物に、さらに樹脂が溶解されていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の静電荷潜像現像用トナー。
) 前記重合性単量体が一部重合反応を行わせた後に、分散工程を有することを特徴とする前記(1)〜()のいずれかに記載の静電荷潜像現像用トナー。
) 少なくとも、回動するトナー搬送部材、静電潜像現像用トナーを該搬送部材に供給するトナー供給部材とを有する現像装置とを有するプロセスカートリッジにおいて、該静電潜像現像用トナーは、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の静電荷潜像現像用トナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
) 静電潜像担持体から、次工程へ転写後に静電潜像保持体面上に残存するトナーを、再度帯電させるための帯電付与部を通過後させた後、現像工程において現像装置内に回収することを特徴とする画像形成方法において、該静電潜像現像用トナーは、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の静電荷潜像現像用トナーであることを特徴とする画像形成方法。
) 前記帯電付与部が静電潜像担持体表面に圧接されている導電シートで構成されていることを特徴とする前記(6)に記載の画像形成方法。
)前記導電シートがナイロン、PTFE、PVDF、ウレタンから選ばれた導電シートであることを特徴とする前記(7)に記載の画像形成方法。
)前記導電シート厚みが0.05〜0.5mmの導電シートであることを特徴とする前記(7)又は(8)に記載の画像形成方法。
10) 前記導電シート抵抗が10e+1〜10e+9Ωの導電シートであることを特徴とする前記(7)〜(9)のいずれかに記載の画像形成方法。
11)前記導電シートに印加される電圧が−1.4〜0kVであることを特徴とする前記(7)〜(10)のいずれかに記載の画像形成方法。
変性層状無機鉱物を含有する重合性単量体組成物を水性分散媒中で懸濁重合して得られたトナーであって、定着性に優れ、電子写真プロセスでのキャリア混合や規制ブレードなどによるストレスに耐え、さらには、十分な帯電量を有するトナーが提供され、かかるトナーを用いることにより、転写性、定着性に優れた画像を形成することが可能となった。
本発明では、特に、重合性単量体の中に顔料やワックスなどを分散させた油滴を水中で懸濁重合することによりトナーを得る、いわゆる懸濁重合トナーにおいて、有機変性層状無機鉱物を重合性単量体中に分散させると、有機変性層状無機鉱物はトナーの表面近傍に偏在し、トナー表面近傍の強靭性を高めることができることを見出した。
層状無機鉱物はプラスティックの強靭性付与やガスバリア性付与にしばしば使用される。そこで、層状無機鉱物をトナー中に分散させ、トナーの強靭性を高めることができれば、トナーが電子写真プロセスで受けるさまざまなストレスによる割れや変形を防ぐことができると考えられる。
しかし、懸濁重合法トナーにおいて、顔料やワックスと一緒に層状無機鉱物を分散させて重合を行うと、層状無機化合物は造粒工程で水相へ移行してしまいトナー中に留めることができないか、トナー表面に露出してしまい、高温高湿環境下ではトナーの帯電性が低下し、白紙部分への地汚れなどが発生してしまう。水相へ移行してしまうのは、層状無機鉱物の極性が高いため、水相へ分散したほうが系が安定になるためであると考えられ、また、高温高湿環境下でトナーが帯電しなくなるのは、やはり層状無機鉱物の極性が高く層状無機鉱物表面や層間に大気中の水分子を抱き込みやすいためであると考えられる。
そこで、無機層状化合物を、疎水基を有する有機イオンで変性した、有機変性層状無機鉱物を使用すると、樹脂などの有機物になじみやすくなり、元来層状無機鉱物がもっていた極性が有機変性で適度に緩和されるため、有機変性層状無機鉱物はトナーの表面近傍に露出することなく偏在する。
その結果、トナー表面近傍の強靭性を高めることになるため、電子写真プセスでの力学的ストレスに対して割れや変形が抑えることができるのに加え、トナー内部はこれまでと組成が何ら変わらないため、溶融したトナーは、有機変性層状無機鉱物を含有しないものと同じ挙動を示し、定着時の紙への含浸性には全く影響を与えない。
さらには、層状無機鉱物が表面に偏在したトナーは摩擦帯電により高荷電に帯電するようになる。これは、層状無機鉱物がもともと持っている電荷の偏在に由来すると考えられるが、層状無機鉱物が表面に偏在しているため、その効果が極めて効率よく発現するものと思われる。
またさらには、層状無機鉱物が表面に露出することなく偏在したトナーは、長時間の保存によってもその品質の劣化が極めて少ない。これは、層状無機鉱物がトナー表面を均一に覆うように偏在しているため、トナー内部への酸素の侵入を防ぎ、樹脂や顔料分子の酸化が進行しないためであると考えられる。
本発明において、有機変性層状無機鉱物がトナーの表面近傍に偏在するということは、層状無機鉱物が有する金属イオンの少なくとも1部を有機イオンで変性しているため、本来疎水性であるものの適度な親水性を有しているため、分散、乳化の際に油滴の中で水相側への配向がし易く、つまり液滴中の表面側に寄ることにより、トナー表面に存在することとなる。したがて、粉砕で得られるトナーと同程度の帯電性を更に少ない量で有することができ、定着性もよくなることとなる。
本発明において、層状無機鉱物の変性方法は例えば下記のように行う。
カチオン性層状無機鉱物の場合には、有機カチオンで、また、アニオン性層状無機鉱物の場合は、有機アニオンで変性を行うことができる。
有機カチオンとしては第4級アルキルアンモニウム塩、フォスフォニウム塩やイミダゾリウム塩などが挙げられるが、第4級アルキルアンモニウム塩が望ましい。前記第4級アルキルアンモニウムとしては、トリメチルステアリルアンモニウム、ジメチルステアリルベンジルアンモニウム、ジメチルオクタデシルアンモニウム、オレイルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムなどが挙げられる。
有機アニオンとしては分岐、非分岐または環状アルキル(C1〜C44)、アルケニル(C1〜C22)、アルコキシ(C8〜C32)、ヒドロキシアルキル(C2〜C22)、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等を有する硫酸塩、スルフォン酸塩、カルボン酸塩、またはリン酸塩が挙げられる。具体的には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル酸、オレイン酸、ステアリン酸。ベヘン酸などである。
一部を有機カチオンで変性した層状無機鉱物の市販品としては、Bentone 3、Bentone 38、Bentone 38V(以上、レオックス社製)、チクソゲルVP(United catalyst社製)、クレイトン34、クレイトン40、クレイトンXL(以上、サザンクレイ社製)等のクオタニウム18ベントナイト;Bentone 27(レオックス社製)、チクソゲルLG(United catalyst社製)、クレイトンAF、クレイトンAPA(以上、サザンクレイ社製)等のステアラルコニウムベントナイト;クレイトンHT、クレイトンPS(以上、サザンクレイ社製)等のクオタニウム18/ベンザルコニウムベントナイトが挙げられる。特に好ましいのはクレイトンAF、クレイトンAPAがあげられる。
また一部を有機アニオンで変性した層状無機鉱物としては、市販のハイドロタルサイトなどのアニオン性層状無機鉱物を、上記の有機アニオンにより変性することにより好適に選択できる。市販のハイドロタルサイトとしては、DHT−4A(協和化学工業社製)、Pural MG 61、Pural MG 70(Sasol社)、Syntal HSAC 701、Syntal HSA 696(Sudchemie社)などが挙げられる。
本発明に使用される層状無機鉱物はトナー表面近傍に偏在するため、そのトナー中における含有量は、比較的少量で本発明の効果を発揮することが可能である。具体的な含有量としては、トナー全体に対して0.05質量%〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%、より好ましくは0.2〜2質量%である。0.05質量%未満では本発明の効果の発現が見られにくく、十分な強靭性をトナーに付与できないことがある。一方、5質量%を越えると層状無機鉱物がトナーの内部にまで存在領域を広げるため、定着時においてもトナー全体が変形しにくくなり、トナーの定着性能を低下させうる。
本発明のトナーに用いられる重合性単量体としては、ラジカル重合が可能なビニル系重合性単量体が用いられる。該ビニル系重合性単量体としては、単官能性重合性単量体或いは多官能性重合性単量体を使用することが出来る。
単官能性重合性単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレンの如きスチレン誘導体、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジメチルフォスフェートエチルアクリレート、ジエチルフォスフェートエチルアクリレート、ジブチルフォスフェートエチルアクリレート、2−ベンゾイルオキシエチルアクリレートの如きアクリル系重合性単量体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレ
ート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−ノニルメタクリレート、ジエチルフォスフェートエチルメタクリレート、ジブチルフォスフェートエチルメタクリレートの如きメタクリル系重合性単量体、メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ギ酸ビニルの如きビニルエステル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエーテル、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロピルケトンの如きビニルケトンが挙げられる。
多官能性重合性単量体としては、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2’−ビス(4−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、2,2’−ビス(4−(メタクリロキシ・ジエトキシ)フェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−(メタクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリン、ジビニルエーテル等が挙げられる。
本発明においては、上記した単官能性重合性単量体を単独、或いは2種以上組み合わせて、又は上記した単官能性重合性単量体と多官能性重合性単量体を組み合わせて使用する。上述の単量体の中でも、スチレン又はスチレン誘導体を単独もしくは混合して、又はそれらとほかの単量体と混合して使用することがトナーの現像特性及び耐久性などの点から好ましい。
本発明において使用し得るワックス成分としては、具体的には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタムの如き石油系ワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックス及びその誘導体、ポリエチレンに代表されるポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス、キャンデリラワックスの如き天然ワックス及びそれらの誘導体等が挙げられ、誘導体には酸化物や、ビニルモノマーとのブロック共重合物、グラフト変性物も含まれる。また、高級脂肪族アルコールの如きアルコール;ステアリン酸、パルミチン酸の如き脂肪族或いはその化合物;酸アミド、エステル、ケトン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物ワックス、動物ワックスが挙げられる。これらは単独、もしくは併せて用いることができる。
本発明に用いられるワックス成分としては、「ASTM D3418−82」に準じて測定されたDSC曲線における主体吸熱ピーク温度(融点)が30〜120℃、より好ましくは40〜90℃の範囲にある化合物が、定着性、更には透明性を良好にすることができ好ましい。
懸濁重合を開始させるために、必要に応じて重合開始剤を使用することができる。具体的には重合単量体に均一に溶解する、いわゆる油溶性の重合開始剤が使用でき、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリルの如きアゾ系又はジアゾ系重合開始剤;ベンゾイルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシドの如き過酸化物系重合開始剤が用いられる。これらの重合開始剤の使用量は、目的とする重合度により変化するが、一般的には、重合性ビニル系単量体100質量部に対して5〜20質量部用いられる。重合開始剤の種類は、重合法により若干異なるが、10時間半減期温度を参考に、単独又は混合して使用される。
本発明のトナーを懸濁重合法により製造する場合、水系分散媒体調製時に使用する分散剤としては、公知の無機系及び有機系の分散剤を用いることができる。具体的には、無機系の分散剤としては、例えば、リン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、アルミナが挙げられる。また、有機系の分散剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、デンプンを用いることができる。
また、市販のノニオン、アニオン、カチオン型の界面活性剤の利用も可能である。例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンダデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウムを用いることができる。
本発明のトナーを懸濁重合法により製造する場合、水系分散媒体調製時に使用する分散剤としては、無機系の難水溶性の分散剤が好ましく、しかも酸に可溶性である難水溶性無機分散剤を用いるとよい。また、本発明においては、難水溶性無機分散剤を用い、水系分散媒体を調製する場合に、これらの分散剤が重合性ビニル系単量体100質量部に対して、0.2〜2.0質量部となるような割合で使用することが好ましい。また、本発明においては、重合性単量体組成物100質量部に対して300〜3,000質量部の水を用いて水系分散媒体を調製することが好ましい。
本発明において、上記したような難水溶性無機分散剤が分散された水系分散媒体を調製する場合には、市販の分散剤をそのまま用いて分散させてもよいが、細かい均一な粒度を有する分散剤粒子を得るために、水等の液媒体中で、高速撹拌下、上記したような難水溶性無機分散剤を生成させて調製してもよい。例えば、リン酸三カルシウムを分散剤として使用する場合、高速撹拌下でリン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を混合してリン酸三カルシウムの微粒子を形成することで、好ましい分散剤を得ることができる。
本発明におけるトナーのガラス転移温度は40〜70℃の範囲であることが好ましい。40℃未満では耐熱保存性に劣ることがあり、70℃を超えると定着性能に劣ることがある。
本発明のガラス転移点(Tg)の測定は、理学電機社製のRigaku THRMOFLEXTG8110により、昇温速度10℃/minの条件にて測定される。 Tgの測定方法について概説する。Tgを測定する装置として、理学電機社製TG−DSCシステムTAS−100を使用した。
まず試料約10mgをアルミ製試料容器に入れ、それをホルダユニットにのせ、電気炉中にセットする。まず、室温から昇温速度10℃/minで150℃まで加熱した後、150℃で10min間放置、室温まで試料を冷却して10min放置、窒素雰囲気下で再度150℃まで昇温速度10℃/minで加熱してDSC測定を行った。Tgは、TAS−100システム中の解析システムを用いて、Tg近傍の吸熱カーブの接線とベースラインとの接点から算出した。
本発明のトナーを得る具体的な方法としては、少なくとも重合性単量体、着色剤、有機変性層状無機鉱物を含有する重合性単量体組成物を水性分散中で懸濁重合する、いわゆる懸濁重合法である。
本発明では、有機変性された層状無機鉱物がトナー表面近傍に均一に偏在している状態になることが好ましく、そのためには、トナーを製造する過程において、この層状無機鉱物が重合性単量体組成物中に十分に分散されている必要がある。
本発明の層状無機鉱物を十分に分散させるためには、重合性単量体組成物の分散工程で重合性単量体組成物に十分なせん断をかけることが必要である。そのためには、重合性単量体組成物はある程度の粘度を有していることが好ましい。重合性単量体組成物の粘度を上げる方法としては、あらかじめ重合性単量体組成物に樹脂を溶解させておく、重合性単量体を一部重合させておく、などが挙げられる。
重合性単量体組成物に溶解させる樹脂としては、重合性単量体に溶解する樹脂であればよい。樹脂種としては、ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂,スチレン−アクリル酸共重合体,スチレン−メタクリル酸共重合体,スチレン−マレイン酸共重合体が挙げられる。樹脂の重量平均分子量は3,000〜50,000、好ましくは5,000〜30,000がよい。3,000未満であると、重合性単量体組成物の粘度の制御ができず、50,000を越えると重合性単量体に対する溶解性が低下する。重合性単量体組成物に溶解させる樹脂の量は、樹脂の分子量にもよるが、重合性単量体に対し1〜50質量%、好ましくは2〜25質量%、さらに好ましくは2〜10質量%である。1質量%未満であると重合性単量体組成物の粘度が上がらず、また50質量%を超えると逆に重合性単量体の粘度が高すぎて、分散工程で過大なせん断エネルギーを必要となるため好ましくない。重合性単量体組成物に溶解させる樹脂のガラス転移温度は、30〜85℃の範囲であることが好ましい。30℃未満では耐熱保存性に悪影響がみられることがあり、80℃を超えると定着性能が悪化することがある。
なお、分散工程において、重合性単量体組成物にせん断をかけるとそのせん断エネルギーの一部は熱エネルギーに変換されるため、必要に応じて冷却を行う必要がある。発熱が大きく冷却が不十分な場合、重合性単量体組成物の温度が上昇するためその粘度は低下し、重合性単量体組成物にせん断力が十分にかからず、その結果本発明の層状無機鉱物の分散が不十分になり、トナー表面近傍の有機変性層状無機鉱物の存在にムラができてしまうため、本発明の効果であるトナー表面の強靭性向上が見られなくなる。
また、重合性単量体組成物の分散時にかかるせん断エネルギーが大きすぎる場合、本発明の層状無機鉱物や顔料が過度に分散されてしまい(過分散)、分散状態が急激に不安定になることがある。その結果、これらの分散質は凝集してしまい、有機変性層状無機鉱物の特性が不十分になったりトナーの着色度の低下などを招くため、過分散は好ましくない。
重合性単量体組成物の分散処理に使用する分散機は特に限定されないが、好ましくは、超音波分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリン、CLEAR MIX、CLEAR SS5や圧力式ホモジナイザー等の加圧分散機、アトライター、サンドグラインダー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミル等の媒体型分散機が挙げられる。
分散後の重合性単量体組成物の粘度としては、例えばB型粘度計を用いて回転数を100rpmに設定したときの測定値で、液温が24℃のときに100〜3000cP・s、好ましくは200〜2000cP・sの範囲である。
本発明に用いられる層状無機鉱物は有機変性されたものを用いるが、顔料(粒子)に関しても表面改質されていてもよい。顔料の表面改質法の一例としては、溶媒中に顔料を分散させ、その分散液中に表面改質剤を添加し、この系を昇温することにより反応させる。反応終了後、顔料を濾別し、同一の溶媒で洗浄ろ過を繰り返した後、乾燥することにより、表面改質剤で処理された顔料が得られる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラーレーザープリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。このプリンタは、イエロー,マゼンダ,シアン,ブラック(以下、Y,M,C,Kと記す)の各色のトナー像を形成するための4つのプロセスカートリッジ1Y,M,C,Kを備えている。また、光書込ユニット50、レジストローラ対54、転写ユニット60等も備えている。各符号の末尾に付された添字Y,M,C,Kは、それぞれイエロー,マゼンダ,シアン,ブラック用の部材であることを示す。
潜像形成手段たる光書込ユニット50は、Y,M,C,Kの各色に対応する4つのレーザーダイオードからなる光源、正六面体のポリゴンミラー、これを回転駆動するためのポリゴンモータ、fθレンズ、レンズ、反射ミラー等を有している。レーザーダイオードから射出されたレーザー光Lは、ポリゴンミラーの何れか1つの面で反射してポリゴンミラーの回転に伴って偏向せしめられながら、後述する4つの感光体のうちの何れかに到達する。4つのレーザーダイオードからそれぞれ射出されるレーザー光Lにより、4つの感光体の表面がそれぞれ光走査される。
プロセスカートリッジ1Y,M,C,Kは、静電潜像担持体としてのドラム状の感光体3Y,M,C,K、これらにそれぞれ個別に対応する現像装置40Y,M,C,Kなどを有している。感光体3Y,M,C,Kは、図示しない駆動手段によって所定の線速で図中時計回り方向に回転駆動せしめられる。そして、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて変調されたレーザー光Lを発する光書込ユニット50により、暗中にて光走査されて、Y,M,C,K用の静電潜像を担持する。
図2は、4つのプロセスカートリッジ1Y,M,C,Kのうち、Y用のプロセスカートリッジ1Yを転写ユニット(図1の60)の中間転写ベルト61とともに示す拡大構成図である。
同図において、Y用のプロセスカートリッジ1Yは、感光体3Y、帯電ブラシローラ4Y、図示しない除電ランプ、現像手段たる現像装置40Y等を、1つのユニットとして共通のカートリッジ(保持体)に保持させて、プリンタ本体に対して着脱可能にしたものである。
被帯電体であり且つ静電潜像担持体であるY用の感光体3Yは、アルミニウム素管からなる導電性基体の表面に、負帯電性の有機光光導電物質(OPC)からなる感光層が被覆された直径24[mm]程度のドラムであり、図示しない駆動手段によって所定の線速で図中時計回り方向に回転駆動せしめられる。これにより、感光体3Yの表面は、後述する1次転写ニップ(中間転写ベルト61との当接位置)、トナー帯電付与ニップ(導電シート10Yとの当接位置)、帯電ニップ(帯電ブラシローラ4Yとの当接位置)、光書込位置、現像領域を順次通過する。
帯電部材としての帯電ブラシローラ4Yは、図示しない軸受けによって回転可能に受けられる金属製の回転軸部材5Yと、これの表面に立設せしめられた複数の導電性の植毛繊維6Yとを有している。そして、回転軸部材5Yを中心にして図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動されながら、それぞれの植毛繊維6Yの先端側を感光体3Yに摺擦させる。金属製の回転軸部材5Yには、図示しない電源や配線等からなる帯電バイアス供給装置が接続されており、これによって重畳電圧(交流電圧に直流電圧を重畳)からなる帯電バイアスが印加される。帯電ブラシローラ4Yの複数の植毛繊維6Yからなるブラシと、感光体3Yとが当接する帯電ニップやその近傍では、各植毛繊維6Yと感光体3Yとの間に放電が発生して、感光体3Yの表面を例えば負極性に一様帯電せしめる。
感光体3Y表面は、帯電ニップで一様帯電せしめられるのに先立って、導電シート10Yとの圧接位置であるトナー帯電付与ニップに進入する。導電シート10は感光体から、次工程へ転写後に感光体表面上に残存するトナーを再度帯電させるための帯電付与機能の役割をはたす。ここでトナーの帯電付与する際の接触時間の観点から導電シートと感光体との間のニップ幅が1〜10mmであることが好ましい。導電シート10Yは、片持ち支持されており、その自由端を固定端よりも感光体3Y表面移動方向下流側に向けながら、自由端側を一様帯電前の感光体3Yに当接している。かかる構成の導電シート10Yには、図示しない電源や配線等からなるトナー帯電バイアス供給手段によって直流電圧からなる帯電バイアスが供給される。
本プリンタでは、帯電ブラシローラ4Y、これを回転駆動せしめる図示しない駆動手段、上述の帯電バイアス供給手段、導電シート10Y、上述の帯電バイアス供給手段などにより、感光体3Yの周面を一様帯電せしめる帯電装置が構成されている。
帯電ニップで一様帯電せしめられたY用の感光体3Yの表面には、上述した光書込ユニット(50)による光走査でY用の静電潜像が形成され、この静電潜像はY用の現像装置40YによってYトナー像に現像される。
Y用の現像装置40Yは、ケーシング41Yに設けられた開口から周面の一部を露出させる現像ローラ42Yを有している。この現像ローラ42Yは、その長手方向の両端からそれぞれ突出している軸が図示しない軸受けによってそれぞれ回転自在に支持されている。ケーシング41Yには、Yトナーが内包されており、回転駆動されるアジテータ43Yによって図中右側から左側へと搬送される。アジテータ43Yの図中左側方には、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動されるトナー供給ローラ44Yが配設されている。このトナー供給ローラ44Yのローラ部はスポンジ等の弾性発泡体からな
り、アジテータ43Yから送られてくるYトナーを良好に捕捉する。このようにして捕捉されたYトナーは、トナー供給ローラ44Yと現像ローラ42Yとの当接部で現像ローラ42Yに供給される。そして、現像剤担持体たる現像ローラ42Y内の表面に担持されたYトナーは、現像ローラ42Yの図中反時計回り方向の回転駆動に伴って規制ブレード45Yとの接触位置を通過する際にその層厚が規制されたり、摩擦帯電が促されたりした後、感光体3Yと対向する現像領域に搬送される。
この現像領域では、図示しない電源から出力される負極性の現像バイアスが印加される現像ローラ42Yと、感光体3Yの静電潜像との間に、負極性のYトナーを現像ローラ42Y側から潜像側に静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像ローラ42Yと感光体3Yの一様帯電箇所(地肌部)との間に、負極性のYトナーを地肌部側から現像ローラ42Y側に静電移動させる非現像ポテンシャルが作用する。現像ローラ42Y上のYトナーは、現像ポテンシャルの作用によって現像ローラ42Y上から離脱して感光体3Yの静電潜像上に転移する。この転移により、感光体3Y上の静電潜像がYトナー像に現像される。
なお、本プリンタでは、現像剤としてYトナーを主成分とする一成分現像剤を用いる一成分現像方式を現像装置40Yに採用しているが、Yトナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤を用いる二成分現像方式を採用してもよい。
現像領域で現像されたYトナー像は、感光体3Yの回転に伴って感光体3Yと中間転写ベルト61とが当接するY用の1次転写ニップまで搬送され、ここで中間転写ベルト61上に中間転写される。この1次転写ニップを通過した後の感光体3Y表面には、中間転写ベルト61上に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは後述の転写残トナー回収システムにて、現像装置内に回収される。
Y用のプロセスカートリッジ1Yについて説明してきたが、他色用のプロセスカートリッジ1M,C,KはY用のプロセスカートリッジ1Yと同様の構成になっているので説明を省略する。
先に示した図1において、各色のプロセスカートリッジ1Y,M,C,Kの下方には、転写ユニット60が配設されている。この転写ユニット60は、無端状の中間転写ベルト61を、複数の張架ローラによって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。
複数の張架ローラとは、具体的には、従動ローラ62、駆動ローラ63、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,K等のことである。
従動ローラ62、1次転写バイアスローラ66Y〜K、駆動ローラ63は、何れも中間転写ベルト61の裏面(ループ内周面)に接触している。そして、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kは、金属製の芯金にスポンジ等の弾性体が被覆されたローラであり、それぞれY,M,C,K用の感光体3Y,M,C,Kに向けて押圧されて、中間転写ベルト61を挟み込んでいる。これにより、4つの感光体3Y,M,C,Kと中間転写ベルト61のおもて面とがベルト移動方向において所定の長さで接触するY,M,C,K用の4つの1次転写ニップが形成されている。
4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kの芯金には、それぞれ図示しない転写バイアス電源によって定電流制御される1次転写バイアスが印加されている。これにより、4つの1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kを介して中間転写ベルト61の裏面に転写電荷が付与され、各1次転写ニップにおいて中間転写ベルト61と感光体3Y,
M,C,Kとの間に転写電界が形成される。なお、本プリンタにおいては、1次転写手段として1次転写バイアスローラ66Y,M,C,Kを設けているが、ローラに代えて、ブラシやブレード等のものを用いてもよい。また、転写チャージャーなどを用いてもよい。
各色の感光体3Y,M,C,K上に形成されたY,M,C,Kトナー像は、各色の1次転写ニップで中間転写ベルト61上に重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト61上には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト61における駆動ローラ63に対する掛け回し箇所には、2次転写バイアスローラ67がベルトおもて面側から当接しており、これによって2次転写ニップが形成されている。この2次転写バイアスローラ67には、図示しない電源や配線からなる電圧印加手段によって2次転写バイアスが印加されている。これにより、2次転写バイアスローラ67と接地された2次転写ニップ裏側ローラ64との間に2次転写電界が形成されている。中間転写ベルト61上に形成された4色トナー像は、ベルトの無端移動に伴って2次転写ニップに進入する。
本プリンタは、図示しない給紙カセットを備えており、その中に記録紙Pを複数枚重ねた記録紙束の状態で収容している。そして、一番上の記録紙Pを所定のタイミングで給紙路に送り出す。送り出された記録紙Pは、給紙路の末端に配設されたレジストローラ対54のレジストニップ内に挟み込まれる。
レジストローラ対54は、給紙カセットから送られてきた記録紙Pをレジストニップに挟み込むために両ローラを回転駆動させているが、記録紙Pの先端を挟み込むとすぐに両ローラの回転駆動を停止させる。そして、記録紙Pを中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに向けて送り出す。2次転写ニップでは、中間転写ベルト61上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の作用によって記録紙P上に一括2次転写されて、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙Pは、2次転写ニップから排出された後、図示しない定着装置に送られてフルカラー画像が定着せしめられる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト61表面に付着している2次転写残トナーは、ベルトクリーニング装置68によってベルト表面から除去される。
トナー帯電バイアス供給手段の電源16Yからの出力値は、次のように切り替えられる。即ち、トナー帯電バイアス供給手段の電源16Yは、トナー帯電バイアスを少なくとも、導電シート10Yと感光体3Yとの間で放電を発生させ得る値の放電直流電圧と、その間で放電を発生させない値の非放電直流電圧とで切り替えるようになっている。より詳しくは、本プリンタでは、感光体3Yとして、静電容量が110[pF/cm]であるものを用いている。そして、導電シート10Yと感光体3Yとの間におけるパッシェンの法則による放電開始電位差が±610[V]になっている。これに対し、1次転写ニップで中間転写ベルトから若干のプラス電荷が供給された感光体3Yの表面には、約0〜−100[V]程度の電位が残留している。かかる構成では、放電直流電圧の値を、−710[V]以上(−710Vかあるいはこれよりもマイナス側に大きな値)にするか、あるいは+610[V]以上にすれば、導電シート10Yと感光体3Yとの間に放電を発生させることが可能である。但し、本プリンタでは、トナーとして正規極性がマイナス極性であるものを用いており、転写残トナーをマイナス極性に再帯電せしめる必要がある。そこで、トナー帯電バイアスの放電直流電圧の値を、−710[V]以上に設定している。また、非放電直流電圧の値を、感光体3Yの残留電位が最もプラス側の0[V]であるときでも確実に放電を回避し得る−610[V]未満(−610Vよりもプラス側にシフトした値)に設定している。導電シートに印加される電圧はトナーの帯電付与の観点から−1.4kv〜0kVであることが好ましい。
導電シート10Yに対して非放電直流電圧を供給しているときには、シートと感光体3Yとの間で放電が発生しないが、トナー帯電付与ニップにおいて、導電シート10Yからこれに接触しているトナーに向けて、マイナス極性の電荷を注入することが可能である。そして、この電荷注入により、転写残トナー中の逆帯電トナー(プラス極性に帯電)を正規極性であるマイナス極性に再帯電せしめたり、転写残トナー中の低帯電量トナー(マイナス極性に僅かに帯電)をマイナス極性に十分に再帯電せしめられたりして、画質劣化の発生を抑えることができる。このとき、導電シート10Yと感光体3Yとの間には放電を発生させないので、放電に伴う転写残トナーの軟化による導電シート10Yへの固着を抑えて、導電シート10Yの長寿命化を図ることができる。
一方、トナー帯電バイアスを非放電直流電圧から放電直流電圧に切り替えると、帯電導電シート10Yと感光体3Yとの間で放電を発生させる。そして、この放電により、逆帯電トナーや低帯電量トナーをマイナス極性に十分に再帯電せしめて、画質劣化の発生を抑えつつ、感光体3Yをある程度まで予備帯電させる。すると、感光体3Yを所定の電位まで一様帯電せしめるための帯電ニップにおける帯電ブラシローラ4Yと感光体3Yとの間の放電量を低減して、帯電ブラシローラの長寿命化を図ることも可能になる。
このように、本プリンタでは、トナー帯電バイアスを放電直流電圧と非放電直流電圧とで切り替えることで、帯電ブラシローラ4Y及び帯電前導電シート10Yの両方についてそれぞれ長寿命化を図って、一方だけ頻繁に交換しなければならなくなるといった事態を回避する。そして、これにより、両方の交換頻度を近づけてメンテナンス性を向上させることができる。
なお、Y用のプロセスカートリッジ(1Y)における帯電装置の例について説明したが、他色用のプロセスカートリッジ(1M,C,K)も同様の構成になっている。
図2は、実施例に係るプリンタにおけるY用のプロセスカートリッジ1Yを示す拡大構成図である。このプリンタでは、いわゆるクリーナーレス方式を採用している。クレーナーレス方式とは、感光体3Yなどの静電潜像担持体上に付着している転写残トナーをクリーニング回収するための専用の手段を用いることなく静電潜像担持体上での画像形成プロセスを実行する方式のことである。また、クリーニング回収するための専用の手段とは、具体的には、転写残トナーを静電潜像担持体から分離した後、再び静電潜像担持体に付着させることなく、廃トナー容器まで搬送して回収したり、現像装置内に搬送してリサイクル回収したりする手段である。転写残トナーを潜像担持体から掻き取るクリーニングブレードも、専用の手段に含まれる。
かかるクリーナーレス方式について詳述する。クリーナーレス方式は、大別すると、散らし通過型と、一時捕捉型と、併用型とがある。これらのうち、散らし通過型では、静電潜像担持体に摺擦するブラシ等の散らし部材を用いて、静電潜像担持体上の転写残トナーを引っ掻くことで、転写残トナーと静電潜像担持体との付着力を弱める。そして、その後、現像スリーブや現像ローラ等の現像部材と潜像担持体とが対向する現像領域、あるいはその直前において、潜像担持体上の転写残トナーを現像ローラなどの現像部材に静電転移させることで、現像装置内に回収する。この回収に先立って、転写残トナーは、潜像書込のための光書込位置を通過するが、転写残トナー量が比較的少量であれば、潜像書込に悪影響を及ぼすことはない。但し、正規極性とは逆極性に帯電している逆帯電トナーが転写残トナー中に含まれていると、それは現像部材上に回収されないので、地汚れなどを引き起こしてしまう。かかる逆帯電トナーによる地汚れの発生を抑える目的で、潜像担持体上の転写残トナーを正規極性に帯電せしめるためのトナー帯電手段を、転写位置(例えば1次転写ニップ)と散らし部材による散らし位置との間、あるいは散らし位置と現像領域との間、に設けることが望ましい。散らし部材としては、板金やユニットケーシング等に貼り付けられた導電性繊維からなる複数の植毛繊維を有する固定ブラシ、金属製の回転軸部材に複数の植毛繊維を立設せしめたブラシローラ、導電性のスポンジ等からなるローラ部を有するローラ部材などを用いることができる。固定ブラシは植毛繊維の量が比較的少量で構成できるため安価であるという利点があるが、潜像担持体を一様帯電せしめるための帯電部材として兼用する場合には、十分な帯電均一性を得ることができなくなる。これに対し、ブラシローラでは、十分な帯電均一性を得ることができるので好適である。
クリーナーレス方式における一時捕捉型では、表面を静電潜像担持体に接触させながら無端移動させる回転ブラシ部材などの捕捉部材によって、静電潜像担持体上の転写残トナーを一時的に捕捉する。そして、プリントジョブ終了後やプリントジョブ間の紙間タイミングなどにおいて、捕捉部材上の転写残トナーを吐き出させて静電潜像担持体に再転移させた後、現像ローラなどの現像部材に静電転移させて、現像装置内に回収する。上述した散らし通過型では、ベタ画像形成時やジャム発生後などといった転写残トナーがかなり多くなってしまう場合に現像部材への回収能力を超えて画像劣化を引き起こすおそれがあるのに対し、一時捕捉型では捕捉部材で捕捉した転写残トナーを現像部材に少しずつ回収してかかる画像劣化の発生を抑えることができる。
クリーナーレス方式における併用型では、散らし通過型と一時捕捉型とを併用する。具体的には、潜像担持体に接触する回転ブラシ部材などを、散らし部材及び捕捉部材として併用する。回転ブラシ部材等に直流電圧だけを印加することで回転ブラシ部材等を散らし部材として機能させる一方で、必要に応じてバイアスを直流電圧から重畳電圧に切り替えることで、回転ブラシ部材等を捕捉部材として機能させる。
本実施例では、一時捕捉型のクリーナーレス方式を採用している。具体的には、感光体3Yは、図中時計回り方向に所定の線速で回転駆動されながら中間転写ベルト61のおもて面に接触してY用の1次転写ニップを形成している。そして、植毛繊維6Yと感光体3Yとの間に放電を生じせしめて、感光体3Y表面をマイナス極性に一様帯電せしめる。同時に、感光体3Y上に付着している転写残トナーを前述の帯電バイアスの作用によって複数の植毛繊維6Yに転移させて一時的に捕捉する。そして、プリントジョブ終了後や紙間タイミングなどに、帯電バイアスを重畳電圧から直流電圧に切り換えて、植毛繊維6Y上に捕捉しておいた転写残トナーを感光体3Y上に再転移させた後、感光体3Y上から現像ローラ42Yを経て現像装置40Y内に回収する。
次に本発明の実施例について述べる。部は質量部である。
実施例1
四つ口容器中にイオン交換水340部と0.1モル/リットルのNaPO水溶液380部を添加し、高速撹拌装置ホモミキサーを用いて15,000rpmで撹拌しながら、60℃に保持した。ここに1.0モル/リットル−CaCl水溶液30部を徐々に添加し、微細な難水溶性分散安定剤Ca(POを含む水系分散媒体を調製した。
一方、分散質として、
スチレン……………………………………………………83部
n−ブチルアクリレート…………………………………17部
銅フタロシアニン顔料… …………………………………5部
クレイトンAPA …………………………………………2部
サリチル酸亜鉛塩(オリエント化学工業製E−304)
……………………………………………………………0.8部
パラフィンワックス(融点73℃)………………………5部
ポリエステル樹脂(Mw=25,000、酸価15mgKOH/g)
……………………………………………………5部
からなる混合物をアトライター(三井金属社製)を用い3時間分散させた後、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3部を添加し、重合性単量体組成物を調製した。
次に、前記水系分散媒体中に該重合性単量体組成物を投入し、内温60℃のN雰囲気下で、高速撹拌装置の回転数を15000rpmに維持しつつ、4分間撹拌し、該重合性単量体組成物を造粒した。その後、撹拌装置をパドル撹拌羽を具備したものに換え、200rpmで撹拌しながら同温度に保持し、5時間重合を行った。
重合終了後、内温を80℃に昇温し、更に重合を行なった。次いで、冷却後に希塩酸を添加して水系分散媒体のpHを1.2にして難水溶性分散剤を溶解せしめた。更に加圧濾過による固液分離の後、18000部の水で洗浄を行った。その後、真空乾燥装置を用いて充分に乾燥させ、平均円形度は0.976、また、体積平均粒径(Dv)は6.8μm、個数平均粒径(Dp)は6.2μmのトナー母粒子が得られた。
次に上記トナー母体100部に疎水性シリカ0.5部と、疎水化酸化チタン0.5部をヘンシェルミキサーにて混合して、本発明の[トナー1]を得た。
なお、上記トナーの円形度、粒径の測定は下記の方法によった。
本発明のトナーの2μm以下粒子率及び円形度、平均円形度はフロー式粒子像分析装置FPIA−2000(東亜医用電子株式会社製)により計測できる。具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜1万個/μlとして前記装置によりトナーの形状及び分布を測定することによって得られる。
トナーの平均粒径及び粒度分布はカーコールターカウンター法による。トナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。本発明においてはコールターカウンターTA−II型を用いて、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科技研)及びPC9801パーソナルコンピューター(NEC製)接続し測定した。
以下にその測定方法について述べる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。本発明に係わる体積分布から求めた体積基準の体積平均粒径(Dv)及び個数分布から求めた個数平均粒径(Dn)とその比Dv/Dnを求めた。
実施例2
クレイトンAPAの添加量を、2.0部から1.0部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー母粒子2を製造した。
実施例3
クレイトンAPAの添加量を、2.0部から0.15部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー母粒子3を製造した。
実施例4
クレイトンAPAの添加量を、2.0部から4.0部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー母粒子4を製造した。
実施例5
クレイトンAPAからクレイトンHY(Southern Clay Products社製)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、トナー母粒子5を製造した。
実施例6
クレイトンAPAからクレイトンAF(Southern Clay Products社製)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーを製造し、トナー母粒子6を製造した。
実施例7
ハイドロタルサイト(PURAL MG 61 HT、Sasol製)10gを脱イオン水100mlに投入し、80℃で1時間攪拌することにより分散させた。
次いで、セバシン酸1.5gを脱イオン水100mlに溶解した溶液に、2Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pHを8に調整したものを、先ほどのハイドロタルサイト分散液に添加したのち、70℃で6時間撹拌を続けた。その後、分散液をろ過し、脱イオン水1000mlで洗浄したものを、真空において60℃〜80℃で乾燥し、セバシン酸により変性されたハイドロタルサイトを得た。
実施例1のクレイトンAPAを、この有機変性ハイドロタルサイトに変更したこと以外は実施例1と同様にしてトナーを製造し、トナー母粒子7を製造した。
実施例8
冷却管撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、
スチレン…………………………………………………………………83部
n−ブチルアクリレート………………………………………………17部
2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)………… 2部
を入れ空気を窒素ガスにて置換し、攪拌しながら30分かけて70℃に加熱し20分後ふたたび30分かけて24℃まで冷却したのち、アトライター(三井金属社製)に移し、
ジビニルベンゼン……………………………………………………0.1部
銅フタロシアニン顔料……………………………………………………5部
クレイトンAPA …………………………………………………………2部
サリチル酸亜鉛塩(オリエント化学工業製E−304)………0.8部
パラフィンワックス(融点73℃)……………………………………5部
を加えて3時間分散させた後、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)2部を添加し、重合性単量体組成物を調製した。
一方、四つ口容器中にイオン交換水340部と0.1モル/リットルのNaPO水溶液380部を添加し、高速撹拌装置ホモミキサーを用いて15,000rpmで撹拌しながら、60℃に保持した。ここに1.0モル/リットル−CaCl水溶液30部を徐々に添加し、微細な難水溶性分散安定剤Ca(POを含む水系分散媒体を調製した。
次に、前記水系分散媒体中に該重合性単量体組成物を投入し、内温60℃のN雰囲気下で、高速撹拌装置の回転数を15000rpmに維持しつつ、4分間撹拌し、該重合性単量体組成物を造粒した。その後、撹拌装置をパドル撹拌羽を具備したものに換え、200rpmで撹拌しながら同温度に保持し、4時間重合を行った。
重合終了後、内温を80℃に昇温し、更に重合を行なった。次いで、冷却後に希塩酸を添加して水系分散媒体のpHを1.2にして難水溶性分散剤を溶解せしめた。更に加圧濾過による固液分離の後、18000部の水で洗浄を行った。その後、真空乾燥装置を用いて充分に乾燥させ、平均円形度は0.977、また、体積平均粒径(Dv)は6.7μm、個数平均粒径(Dp)は6.1μmのトナー母粒子が得られた。
次に上記トナー母体100部に疎水性シリカ0.5部と、疎水化酸化チタン0.5部をヘンシェルミキサーにて混合して、本発明の[トナー8]を得た。
実施例9
四つ口容器中にイオン交換水340部と0.1モル/リットルのNaPO水溶液380部を添加し、高速撹拌装置ホモミキサーを用いて15,000rpmで撹拌しながら、60℃に保持した。ここに1.0モル/リットル−CaCl水溶液30部を徐々に添加し、微細な難水溶性分散安定剤Ca(POを含む水系分散媒体を調製した。
一方、分散質として、
スチレン……………………………………………………83部
n−ブチルアクリレート…………………………………17部
ジビニルベンゼン………………………………………0.1部
銅フタロシアニン顔料 … …………………………………5部
クレイトンAPA ……………………………………………2部
サリチル酸亜鉛塩(オリエント化学工業製E−304)
……………………………………………………………0.8部
パラフィンワックス(融点73℃)………………………5部
からなる混合物をアトライター(三井金属社製)を用い5時間分散させた後、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3部を添加し、重合性単量体組成物を調製した。
次に、前記水系分散媒体中に該重合性単量体組成物を投入し、内温60℃のN雰囲気下で、高速撹拌装置の回転数を15000rpmに維持しつつ、4分間撹拌し、該重合性単量体組成物を造粒した。その後、撹拌装置をパドル撹拌羽を具備したものに換え、200rpmで撹拌しながら同温度に保持し、5時間重合を行った。
重合終了後、内温を80℃に昇温し、更に重合を行なった。次いで、冷却後に希塩酸を添加して水系分散媒体のpHを1.2にして難水溶性分散剤を溶解せしめた。更に加圧濾過による固液分離の後、18000部の水で洗浄を行った。その後、真空乾燥装置を用いて充分に乾燥させ、平均円形度は0.975、また、体積平均粒径(Dv)は6.9μm、個数平均粒径(Dp)は6.2μmのトナー母粒子が得られた。
次に上記トナー母体100部に疎水性シリカ0.5部と、疎水化酸化チタン0.5部をヘンシェルミキサーにて混合して、本発明の[トナー9]を得た。
比較例1
クレイトンAPAを添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてトナー母体101を製造した。
比較例2
四つ口容器中にイオン交換水340部と0.1モル/リットルのNaPO水溶液380部を添加し、高速撹拌装置ホモミキサーを用いて15,000rpmで撹拌しながら、60℃に保持した。ここに1.0モル/リットル−CaCl水溶液30部を徐々に添加し、微細な難水溶性分散安定剤Ca(POを含む水系分散媒体を調製した。
一方、分散質として、
スチレン……………………………………………………83部
n−ブチルアクリレート…………………………………17部
銅フタロシアニン顔料………………………………………5部
ジビニルベンゼン………………………………………0.5部
サリチル酸亜鉛塩(オリエント化学工業製E−304)
…………………… 0.8部
パラフィンワックス(融点73℃) ………………5部
ポリエステル樹脂(Mw=25,000、酸価15mgKOH/g)
…………5部
からなる混合物をアトライター(三井金属社製)を用い3時間分散させた後、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3部を添加し、重合性単量体組成物を調製した。
次に、前記水系分散媒体中に該重合性単量体組成物を投入し、内温60℃のN雰囲気下で、高速撹拌装置の回転数を15000rpmに維持しつつ、4分間撹拌し、該重合性単量体組成物を造粒した。その後、撹拌装置をパドル撹拌羽を具備したものに換え、200rpmで撹拌しながら同温度に保持し、5時間重合を行った。
重合終了後、内温を80℃に昇温し、更に重合を行なった。次いで、冷却後に希塩酸を添加して水系分散媒体のpHを1.2にして難水溶性分散剤を溶解せしめた。更に加圧濾過による固液分離の後、18000部の水で洗浄を行った。その後、真空乾燥装置を用いて充分に乾燥させ、平均円形度は0.976、また、体積平均粒径(Dv)は6.8μm、個数平均粒径(Dp)は6.2μmのトナー母粒子102が得られた。
次に上記トナー母体100部に疎水性シリカ0.5部と、疎水化酸化チタン0.5部をヘンシェルミキサーにて混合して、比較例の[トナー102]を得た。
比較例3
クレイトンAPAをオルガノシリカゾル(MEK−ST−UP、固形分濃度20%、日産化学工業製)10部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてトナー母粒子103を製造した。
比較例4
帯電制御剤として使用しているクレイトンAPAを未変性層状無機鉱物モンモリロナイト(商品名クニピア クニミネ工業株式会社)に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー母粒子104を製造した。
比較例5
帯電制御剤として使用しているクレイトンAPAを未変性層状無機鉱物ハイドロタルサイト(DHT−4A(協和化学工業社製))に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー母粒子105を製造した。
<評価方法について>
(クリーナレス適性評価:導電性シートに対する固着耐性)
図2に示す如く、リコー製IPSIO CX3000の帯電ローラをブラシローラ5に置き換え、また静電潜像担持体クリーニングブレードを取り除き、そこへ導電性シートを静電潜像担持体1表面に接触させるように設置し図2のような静電潜像担持体クリーナレスシステムとした。図2中、2は転写部材、3は帯電付与部材、6は現像器、7は転写補助部材である。
モノクロモードでB/W比7%の所定のプリントパターンをN/N環境下(23℃、45%)で100枚連続印字したあとの導電性シートを観察、評価した。評価基準は以下のとおりである。
○:固着は一切認められない。
△:固着は若干あるが、指でなぞると容易に取れる。
×:指で取れない固着が発生している。
(定着性)
リコー製ipsio CX7500の定着機を取り外した改造機に、トナー5部とシリコーン樹脂コートキャリア95部を混合攪拌して作成した二成分現像剤を入れ、転写紙(リコー製タイプ6200Y目紙)に縦方向の先端余白100mmを有するベタ画像で、1.1±0.1 mg/cm2のトナーが現像される様に調整を行ない、未定着状態の転写紙を出力した。
リコー製ipsio CX2500の定着部分のみを取り出し、定着ベルトの温度およびベルト線速度を所望の値になるように改造した定着試験装置を用い、ベルト線速度125mm/sec、定着ベルト温度140℃に設定して転写紙の定着を行った後、上島製作所製描画試験器 AD−401を使用し、評価画像上にサファイヤ針125μR、針回転直径8mm、荷重1gの条件で当接した状態で走行させ、サファイヤ針尖端部の走行面を目視により観察してひっかき傷(走行跡)の発生状況を下記ランクにより評価した。
○:走行した跡(線)が全く認められない。
△:画像の真上から観察すると線は微かに認められるが、斜め45度から観察するとはっきりと認められない。
×:画像の真上から観察すると線がはっきりと認められる。
(トナー中における層状無機鉱物の存在状態の観察)
トナー母体を2液系のエポキシ樹脂にて包埋したのち、クライオミクロトームを用いて切片を出し、約100μmに超薄切片化した。この極薄切片を、透過型電子顕微鏡(TEM)により倍率25000倍でトナーの断面観察を行った。トナー断面のなかで、トナー断面の長径がトナー体積平均粒径の0.9〜1.2倍であるものを20点写真撮影し、これらの写真(20個のトナー)を画像評価することにより、トナー中における層状無機鉱物の存在状態を観察した。
なお、有機変性層状無機鉱物が表面に露出することなく偏在しているトナーのTEM像を観察すると、層状無機鉱物はトナー表面に対し水平にそろって存在していることが分かる。さらに、倍率を100000倍まで拡大して観察すると、層状無機鉱物を構成する一枚一枚の無機分子の様子が観察できる。
なお、層状無機鉱物の面積の割合は、20個のトナーの算術平均をとった。
トナーがあらかじめ無機微粒子により外添されている場合は、以下の方法でトナー母体を得た。容量100mlのビーカー中で、トナー2gをポリオキシエチルフェニルエーテルの0.2%水溶液50mlに分散させた後、ビーカーのまわりを氷水で冷却しながら、超音波式ホモジナイザーUS−1200T(日本精機社製;仕様周波数15kHz)にて、超音波エネルギーを本体装置に付属の振動指示値を示す電流計の値が60μA(50W)を示すように調整して10分間与えて、トナー表面の外添剤を離脱させた。外添剤を離脱させたトナー母体が分散した分散液を遠心管に移し、遠心分離機によってトナー母体を沈殿させ、上澄み液のみを取り除いたあと、再度、上澄み液と同量のポリオキシエチルフェニルエーテルの0.2%水溶液を追加してトナー母体を分散し、遠心分離機によりトナー母体を沈殿させ、上澄み液のみを除去した。最後に、イオン交換水によりトナー母体を分散させたものを、吸引ろ過し、35℃の恒温槽で乾燥させ、外添剤を除去したトナー母体を得た。
以上の試験結果を表1にまとめて示す。
Figure 0004969420
実施形態に係るプリンタの要部を示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスカートリッジを中間転写ベルトとともに示す拡大構製図
符号の説明
1Y,M,C,K:プロセスカートリッジ
3Y,M,C,K:感光体(静電潜像担持体)
4Y:帯電ブラシローラ(帯電部材)
5Y:回転軸部材
6Y:植毛繊維
10Y:導電シート(トナー帯電付与部材)
40Y,M,C,K:現像装置(現像手段)
50:光書込ユニット(静電潜像形成手段)
60:転写ユニット(転写手段)

Claims (11)

  1. 少なくとも重合性単量体と着色剤および、層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した層状無機鉱物を含有する重合性単量体組成物を水性分散媒中で懸濁重合して得られるトナーであって、前記層状無機鉱物の含有量がトナーに対して0.05〜5質量%であり、前記層状無機鉱物がトナーの表面近傍に偏在しておりTEM像においてトナー周縁部から50nmの領域における層状無機鉱物の占める面積の割合が52〜81%であることを特徴とする静電荷潜像現像用トナー。
  2. 前記トナーのガラス転移温度が40〜70℃であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷潜像現像用トナー。
  3. 前記重合性単量体組成物に、さらに樹脂が溶解されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電荷潜像現像用トナー。
  4. 前記重合性単量体が一部重合反応を行わせた後に、分散工程を有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の静電荷潜像現像用トナー。
  5. 少なくとも、回動するトナー搬送部材、静電潜像現像用トナーを該搬送部材に供給するトナー供給部材とを有する現像装置とを有するプロセスカートリッジにおいて、該静電潜像現像用トナーは、請求項1〜4のいずれかに記載の静電荷潜像現像用トナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 静電潜像担持体から、次工程へ転写後に静電潜像担保持体面上に残存するトナーを、再度帯電させるための帯電付与部を通過後させた後、現像工程において現像装置内に回収することを特徴とする画像形成方法において、該静電潜像現像用トナーは、請求項1〜4のいずれかに記載の静電荷潜像現像用トナーであることを特徴とする画像形成方法。
  7. 前記帯電付与部が静電潜像担持体表面に圧接されている導電シートで構成されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記導電シートがナイロン、PTFE、PVDF、ウレタンから選ばれた導電シートであることを特徴とする請求項に記載の画像形成方法。
  9. 前記導電シート厚みが0.05〜0.5mmの導電シートであることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成方法。
  10. 前記導電シート抵抗が10e+1〜10e+9Ωの導電シートであることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の画像形成方法。
  11. 前記導電シートに印加される電圧が−1.4〜0kVであることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の画像形成方法。
JP2007297600A 2007-03-19 2007-11-16 静電荷潜像現像用トナー、プロセスカートリッジ並びに画像形成方法 Expired - Fee Related JP4969420B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297600A JP4969420B2 (ja) 2007-03-19 2007-11-16 静電荷潜像現像用トナー、プロセスカートリッジ並びに画像形成方法
US12/049,719 US8435709B2 (en) 2007-03-19 2008-03-17 Toner for developing latent electrostatic image, process cartridge and image forming method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069748 2007-03-19
JP2007069748 2007-03-19
JP2007297600A JP4969420B2 (ja) 2007-03-19 2007-11-16 静電荷潜像現像用トナー、プロセスカートリッジ並びに画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008262154A JP2008262154A (ja) 2008-10-30
JP4969420B2 true JP4969420B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=39984643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007297600A Expired - Fee Related JP4969420B2 (ja) 2007-03-19 2007-11-16 静電荷潜像現像用トナー、プロセスカートリッジ並びに画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4969420B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5545464B2 (ja) * 2009-03-18 2014-07-09 株式会社リコー 画像形成装置および静電荷像現像用トナー
JP4894876B2 (ja) * 2009-03-25 2012-03-14 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2013080200A (ja) * 2011-05-02 2013-05-02 Ricoh Co Ltd 電子写真用トナー、現像剤、及び画像形成装置
JP6020099B2 (ja) * 2012-03-15 2016-11-02 株式会社リコー 無色透明トナー、トナーセット、現像剤、画像形成装置及び画像形成物
JP6746889B2 (ja) * 2015-09-25 2020-08-26 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2017156698A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 株式会社リコー トナー、トナー収容ユニット、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2017167365A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 富士ゼロックス株式会社 画像形成方法及び画像形成装置
JP6911428B2 (ja) * 2017-03-22 2021-07-28 コニカミノルタ株式会社 二成分現像剤
JP7435280B2 (ja) 2020-06-10 2024-02-21 株式会社リコー トナー、トナー収容ユニット、画像形成装置および画像形成方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4438075B2 (ja) * 1997-04-30 2010-03-24 キヤノン株式会社 トナーの製造方法
JP4328994B2 (ja) * 2000-02-28 2009-09-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4428839B2 (ja) * 2000-08-31 2010-03-10 キヤノン株式会社 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP4676890B2 (ja) * 2005-03-17 2011-04-27 株式会社リコー トナーの製造方法及びトナー
JP5020549B2 (ja) * 2005-06-21 2012-09-05 株式会社リコー 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008262154A (ja) 2008-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8435709B2 (en) Toner for developing latent electrostatic image, process cartridge and image forming method
JP4969420B2 (ja) 静電荷潜像現像用トナー、プロセスカートリッジ並びに画像形成方法
JP4859058B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP5306217B2 (ja) トナー
JP2006208609A (ja) トナー及びそれを用いた画像形成方法
JP2009145885A (ja) トナー、該トナーの製造方法、該トナーを利用した画像形成方法及び画像形成装置
EP2341395B1 (en) Electrophotographic toner and method of preparing the same
JP4365347B2 (ja) トナー、及びそれを用いた画像形成方法
JP5266750B2 (ja) イエロートナーの製造方法
JP3495894B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP3927814B2 (ja) 非磁性一成分接触現像用トナーおよび画像形成方法
JP2006113616A (ja) トナー
JP4086655B2 (ja) トナーの製造方法
JP4065514B2 (ja) トナーおよび画像形成方法
JP2007017486A (ja) 非磁性一成分補給系電子写真用トナー
JP4010265B2 (ja) トナー製造方法、トナーおよびそれを用いた画像形成方法
JP5447715B2 (ja) イエロートナーの製造方法
WO2016152931A1 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3880393B2 (ja) トナーおよび画像形成方法
JP3782699B2 (ja) トナー
JP2004294843A (ja) 非磁性1成分トナー、非磁性1成分接触現像装置及び画像形成装置
JP5414188B2 (ja) 画像形成方法
JP2003195565A (ja) トナーとその製造方法、及び該トナーを用いた画像形成方法
JP3902956B2 (ja) 画像形成方法、非磁性一成分トナーおよびプロセスカートリッジ
JP2002108016A (ja) 電子写真用トナー及びその製造方法並びにそれを用いた画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120326

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4969420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees