JP2002108016A - 電子写真用トナー及びその製造方法並びにそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

電子写真用トナー及びその製造方法並びにそれを用いた画像形成方法

Info

Publication number
JP2002108016A
JP2002108016A JP2000302412A JP2000302412A JP2002108016A JP 2002108016 A JP2002108016 A JP 2002108016A JP 2000302412 A JP2000302412 A JP 2000302412A JP 2000302412 A JP2000302412 A JP 2000302412A JP 2002108016 A JP2002108016 A JP 2002108016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
kneaded
color
inorganic salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000302412A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3904821B2 (ja
Inventor
Shigeru Emoto
茂 江本
Masao Yoshikawa
雅夫 吉川
Masami Tomita
正実 冨田
Yuji Yamashita
裕士 山下
Koshin Sugiyama
恒心 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000302412A priority Critical patent/JP3904821B2/ja
Publication of JP2002108016A publication Critical patent/JP2002108016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3904821B2 publication Critical patent/JP3904821B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー成分の分散状態を低下させることがな
く分散性を上げ、トナー内部での着色剤粒子の再凝集が
なく長期使用においても帯電特性を保持し、転写性に優
れ、ヌケがなく、着色力、色再現性に優れた、特にフル
カラー用として好適な電子写真用トナーの製造方法、そ
の製造方法により得られる電子写真用トナー及びそれを
用いた画像形成方法を提供する。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂とトナー着色
剤を含有するトナー成分を予め溶融混練し、次いでこの
溶融混練物に水溶性の無機塩を練り込み、その後該無機
塩を含んだ混練物に機械的なエネルギーを与えて混練物
をトナーサイズまで分散させると共に、練り込んだ無機
塩を水に溶解させトナー粒子を得ること、更に好ましく
は、続いて加熱攪拌し、球状(好ましくは円形度0.9
4〜1.0)のトナー粒子を得ることを特徴とする電子
写真用トナーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷等に於ける静電荷像を現像する為の現像剤
に使用されるトナー、及び該トナーの製造方法、並びに
該トナーを使用する画像形成方法に関するものである。
更に詳しくは直接または間接電子写真現像方式を用いた
複写機、レーザープリンター、及び普通紙ファックス、
更にフルカラー複写機、フルカラーレーザープリンタ
ー、及びフルカラー普通紙ファックス等に使用される電
子写真用トナー、及びその製造方法、並びにそれを用い
た画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真、静電記録、静電印刷等に於い
て使用される現像剤は、その現像工程において、例え
ば、静電荷像が形成されている感光体等の像担持体に一
旦付着され、次に転写工程において感光体から転写紙等
の転写媒体に転写された後、定着工程において紙面に定
着される。その際、潜像保持面上に形成される静電荷像
を現像する為の現像剤として、キャリアとトナーから成
る二成分系現像剤及び、キャリアを必要としない一成分
系現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)が知られてい
る。高品位、高画質の画像を得るためには、トナーの粒
子径を小さくしたり、その粒度分布を狭くしたりするこ
とにより改良が図られているが、通常の混練、粉砕法に
よる製造方法ではその粒子形状が不定形であり、機械内
部では現像部内でのキャリアとの攪拌や、一成分系現像
剤として用いる場合は現像ローラとトナー供給ローラ、
層厚規制ブレードや摩擦帯電ブレードなどとによる接触
ストレスによりさらにトナーが粉砕され、極微粒子が発
生したり、流動化剤がトナー表面に埋め込まれるために
画像品質が低下するという問題が発生している。またそ
の形状ゆえに粉体としての流動性が悪く、多量の流動化
剤を必要としたり、トナーボトル内への充填率が低く、
コンパクト化への阻害要因となっている。さらにフルカ
ラー画像を作成するために多色トナーより形成された画
像の感光体から転写媒体や紙への転写プロセスも複雑に
なってきており、粉砕トナーのような不定形の形状によ
る転写性の悪さから、転写された画像のヌケやそれを補
うためトナー消費量が多いなどの問題が発生している。
【0003】従って、さらなる転写効率の向上によりト
ナーの消費量を減少させて画像のヌケの無い高品位の画
像を得たり、ランニングコストを低減させたいという要
求も高まっている。転写効率が非常に良いならば、感光
体や転写媒体から未転写トナーを取り除くためのクリー
ニングユニットが必要でなくなり、機器の小型化、低コ
スト化が図れ、廃棄トナーも無くなるというメリットも
同時に有しているからである。このような不定形の形状
効果の欠点を補うために種々の球状のトナー製造法が提
案されている。
【0004】例えば、特公昭63−10231号公報に
は疑似カプセル構造をとる懸濁重合法トナー及びその製
造方法が提案されている。この懸濁重合法ではトナーの
球形化が可能であり流動性、転写性に優れたトナーを得
ることができる。また、着色剤などがトナー表面に露出
しにくいため、得られたトナーは帯電の均一性にも優れ
ている。しかしながらトナーの作製と同時に樹脂の重合
を行うため、従来トナーに用いていた材料を使用できな
い場合が多い。また、従来の材料を使用して重合を行う
ことができるものでも、樹脂や着色剤などの添加剤の影
響を受けて粒径のコントロールが十分にできない場合が
あり、この方法には材料選択の自由度が小さいといった
問題がある。特に問題となるのは従来混練粉砕法で優れ
た定着性能やカラー適性を発現していたポリエステル樹
脂が基本的に使用できず、そのため小型化、高速化、カ
ラー化などに十分対応することができない点がある。さ
らに、特にカラー出力機では、定着器のオイル供給装置
を不要とし、トナーの中にオイルの代わりをする離型剤
を添加するオイルレスのトナーが常識となっているが、
離型剤は、着色剤ほど微粒化できないため、さらに均一
に添加、分散することが難しく、離型剤の分散が悪いと
帯電性、現像性、保存性、OHP透過性を阻害するとい
う問題もある。
【0005】また、特開平2−153361号公報には
トナー成分を溶融混練し、これを溶媒に溶解、分散させ
水系中に分散するトナーの製造法が提案されている。こ
の方法は球状のトナー粒子を簡便に製造できる点で有効
な手段である。しかしカーボンブラック等の着色剤は低
せん断力で混練して樹脂中に高度に分散できるが、その
後、溶媒中に溶解、分散する時に再凝集が起こり易い。
また染料、無機顔料、特に有機顔料は低せん断力では樹
脂中に分散が困難であり、多色現像用のトナーを製造す
る場合、その発色性、色再現性に劣っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、トナー成分
の分散状態を低下させることなく分散性を上げ、トナー
内部での着色剤粒子の再凝集がなく、長期使用において
も優れた帯電特性を保持し、転写性に優れ、画像のヌケ
がなく、特にフルカラー用として用いた場合に着色力、
色再現性に優れた電子写真用トナーの製造方法及びその
製造方法により得られる電子写真用トナー、並びにそれ
を用いた画像形成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる課題を
解決すべく鋭意検討した結果、トナー溶融混練物を水系
媒体中でトナーサイズまで分散し、水系媒体中からトナ
ー粒子を取り出すトナーの製造方法において、トナー粒
子を水中で分散させる場合においては、トナーの各材料
の分散性がトナー表面において水相の影響を受け表面が
親水性になりやすく乾燥中及び保管中に凝集を起こし帯
電性が不安定になりやすいが、水溶性の無機塩を練り込
み、これを水中に機械的エネルギーを与えてトナーサイ
ズまで分散すると共に、該無機塩を水に溶解させること
により、混練により分散したときの着色剤や離型剤、帯
電制御剤の分散状態を低下させることなく分散性を上
げ、着色剤粒子のトナー内部での再凝集のない電子写真
用トナーが得られること、また以上のように水中の分散
においてはトナー構成材料の分散性が上がり、生産性が
よいことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明によれば、下記の電子写真用
トナーの製造方法、それにより得られる電子写真用トナ
ー、及びそれを用いた画像形成方法が提供される。 1)少なくともバインダー樹脂とトナー着色剤を含有す
るトナー成分を予め溶融混練し、次いでこの溶融混練物
に水溶性の無機塩を練り込み、その後この無機塩を含ん
だ混練物に機械的なエネルギーを与えて混練物をトナー
サイズまで分散させると共に、練り込んだ無機塩を水に
溶解させトナー粒子を得ることを特徴とする電子写真用
トナーの製造方法。 2)少なくともバインダー樹脂とトナー着色剤を含有す
るトナー成分を予め溶融混練し、次いでこの溶融混練物
に水溶性の無機塩を練り込み、その後この無機塩を含ん
だ混練物に機械的なエネルギーを与えて混練物をトナー
サイズまで分散させると共に、練り込んだ無機塩を水に
溶解させ、続いて加熱攪拌し球形状のトナー粒子を得る
ことを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。 3)上記2)記載の製造方法において得られるトナーの
円形度が0.94〜1.0の範囲であることを特徴とす
る電子写真用トナー。 4)静電荷像担持体上の静電荷像を静電荷像現像用現像
剤により現像してトナー像を形成し、静電荷像担持体表
面に転写材を介し転写手段を当接させ該トナー像を該転
写材に静電転写する画像形成方法において、該現像剤と
して、磁性粒子からなるキャリアと上記3)記載の電子
写真用トナーからなる二成分系の現像剤を用いることを
特徴とする画像形成方法。 5)複数の多色現像装置によって、静電荷像担持体上の
多色に分割された静電荷像を複数の多色からなる静電荷
像現像用現像剤により現像してトナー像を形成し、静電
荷像担持体表面に転写材を介し転写手段を当接させ該ト
ナー像を該転写材に多数回もしくは一括して静電転写す
る画像形成方法において、該現像剤として、上記3)記
載の各色の電子写真用トナーからなる一成分系または該
トナーとキャリアからなる二成分系の現像剤を用いるこ
とを特徴とするフルカラーの画像形成方法。 6)複数の多色現像装置によって、複数の静電荷像担持
体上に形成された多色に分割された静電潜像をそれぞれ
の色に対応する静電荷像現像用現像剤により現像してト
ナー像を形成し、静電荷像担持体表面に転写材を介し転
写手段を当接させ該トナー像を該転写材に多数回もしく
は一括して静電転写する画像形成方法において、該現像
剤として、上記3)記載の各色の電子写真用トナーから
なる一成分系または該トナーとキャリアからなる二成分
系の現像剤を用いることを特徴とするフルカラーの画像
形成方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明の電子写真用トナーは、少なくともバインダ
ー樹脂、トナー着色剤をトナー成分として含有するもの
である。先ず、トナー成分について説明する。 <トナー成分>本発明のトナー成分の材料に関しては公
知のものが全て使用可能である。バインダー樹脂として
は、ポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニ
ルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体;ス
チレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロ
ピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、
スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アク
リル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共
重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ス
チレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニト
リル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチ
レン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチ
ルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキ
シ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリ
アミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、
ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族
炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、
パラフィンワックスなどが挙げられ、単独あるいは混合
して使用できる。
【0010】トナー着色剤としては公知の染料及び顔料
が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシ
ン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー
(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸
化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイ
ルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、
ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、G
R)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファ
ストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノ
リンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イ
ソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カド
ミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アン
チモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファ
イセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッ
ド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントフ
ァストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パ
ーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRL
L、F4RH)、ファストスカーレトVD、ベルカンフ
ァストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソー
ルルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアン
トカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルド
ー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF
2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマル
ーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、
ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリン
レーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルー
ン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレ
ッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジ
ジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コ
バルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレー
キ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレー
キ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブル
ー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(R
S、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブ
ルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレ
ーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレッ
ト、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジ
ンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグ
リーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーン
B、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラ
カイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アン
トラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及
びそれらの混合物が使用できる。使用量は一般にバイン
ダー樹脂100重量部に対し通常0.1〜50重量部で
あり、マスターバッチとする場合は、マスターバッチ用
バインダー樹脂100重量部に対して通常5〜500重
量部である。
【0011】本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御
剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが
全て使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニル
メタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸
キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミ
ン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム
塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、
タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サ
リチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等であ
る。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第
四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ
染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯
体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェ
ノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業
社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−
302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、
第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2
038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーP
R、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEGV
P2036、コピーチャージ NX VP434(以
上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であ
るLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシア
ニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他ス
ルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の
官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
【0012】本発明において帯電制御剤の使用量は、必
要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めた
トナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限
定されるものではないが、好ましくはバインダー樹脂1
00重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で用い
られる。より好ましくは、0.2〜5重量部の範囲がよ
い。10重量部を越える場合にはトナーの帯電性が大き
すぎ、現像ローラとの静電的吸引力が増大し、トナーの
流動性低下や、画像濃度の低下を招く。
【0013】本発明のトナーに離型性を持たせる為に、
製造されるトナーの中にワックスを含有させることが好
ましい。前記ワックスは、その融点が40〜120℃の
ものが好ましく、特に50〜110℃のものが好まし
い。ワックスの融点が120℃より高いときには低温で
の定着性が不足する場合があり、一方融点が40℃より
低いときには耐オフセツト性、耐久性が低下する場合が
ある。なお、ワックスの融点は、示差走査熱量測定法
(DSC)によって求めることができる。すなわち、数
mgの試料を一定の昇温速度、例えば(10℃/mi
n)で加熱したときの融解ピーク値を融点とする。
【0014】本発明において用いることができるワック
スとしては、例えば固形のパラフィンワックス、マイク
ロワックス、ライスワックス、脂肪酸アミド系ワック
ス、脂肪酸系ワックス、脂肪族モノケトン類、脂肪酸金
属塩系ワックス、脂肪酸エステル系ワックス、部分ケン
化脂肪酸エステル系ワックス、シリコーンワニス、高級
アルコール、カルナウバワックスなどを挙げることがで
きる。また低分子量ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィンなども用いることができる。特に、環球
法による軟化点が70〜150℃のポリオレフィンが好
ましく、さらには当該軟化点が120〜150℃のポリ
オレフィンが好ましい。
【0015】また本発明のトナーには、流動性や現像
性、帯電性を向上させるために外添剤を含有させてもよ
い。このような外添剤としては、無機微粒子を好ましく
用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径は、
5mμ〜2μmであることが好ましく、特に5mμ〜5
00mμであることが好ましい。また、BET法による
比表面積は、20〜500m2/gであることが好まし
い。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜
5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0
重量%であることが好ましい。無機微粒子の具体例とし
ては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸
バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウ
ム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケ
イ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロ
ム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化
マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸
バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素な
どを挙げることができる。この他、高分子系微粒子、例
えばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によっ
て得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアク
リル酸エステル共重合体や、シリコーン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、ナイロンなどの重縮合系樹脂、熱硬化性
樹脂の重合体粒子も用いることができる。
【0016】このような外添剤は表面処理を行って、疎
水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の
悪化を防止することができる。例えばシランカップリン
グ剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカ
ップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アル
ミニウム系のカップリング剤などが好ましい表面処理剤
として挙げられる。
【0017】さらに、本発明の現像剤のカラートナーに
は、感光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤
(トナー)を除去するためにクリーニング性向上剤を含
有させることができ、このようなクリーニング性向上剤
としては、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウムなど脂肪酸金属塩、例えばポリメチルメタクリレ
ート微粒子、ポリスチレン微粒子などのソープフリー乳
化重合などによって製造されたポリマー微粒子などを挙
げることができる。ポリマー微粒子は比較的粒度分布が
狭く、体積平均粒径が0.01〜1μmのものが好まし
い。
【0018】次に、本発明の電子写真用トナー製造方法
について説明する。 <製造方法>混練工程の前に各材料を機械的に均一に混
合することが好ましい。すなわち少なくともバインダー
樹脂、トナー着色剤、必要であれば帯電制御剤および、
離型剤等を含むトナー成分を機械的に混合する混合工程
は、回転させる羽を備えた通常の混合機などを用いて通
常の条件で行えばよく、特に制限はない。以上の混合工
程が終了したら、次いで混合物を混練機に仕込んで溶融
混練する。溶融混練機としては、一軸、二軸の連続混練
機や、ロールミルによるバッチ式混練機を用いることが
できる。例えば、神戸製鋼所社製KTK型2軸押出機、
東芝機械社製TEM型押出機、ケイ・シー・ケイ社製2
軸押出機、池貝鉄工所社製PCM型2軸押出機、ブス社
製コニーダー、三井鉱山製ニーディクス等が用いられ
る。中でも追加材料の混練が可能な2軸混練機やオープ
ンロールのニーデックスが好適に用いられる。この溶融
混練は、バインダー樹脂の分子鎖の切断や帯電制御剤や
離型剤の過分散を招来しないような適正な条件で行うこ
とが重要である。具体的には、溶融混練温度は、バイン
ダー樹脂の軟化点や離型剤の融解温度を参考に行うこと
が好ましい。軟化点より低温過ぎると樹脂の分子切断が
大きく、また混練機への負荷が大きく機械的なトラブル
につながるケースが多く、一方高温過ぎると帯電制御剤
や離型剤の分散が進まない。
【0019】具体的な方法としては、トナー成分の組成
物を周知の混練機で混練後水溶性無機塩を先に混練した
混練物の中に練り込む。水溶性無機塩として食塩、塩化
カリウム、ぼう硝等が挙げられる。該無機塩の練り込み
量は該混練物1に対し3〜30倍量(重量)が好まし
い。さらに好適な処方としては5〜10倍量(重量)が
適当である。無機塩は分散しにくいので二本ロールなど
のバッチ式で行うのが好ましい。連続式混練機でも分散
は可能であるがフィード量を低く押さえ無機塩を確実に
練り込むため条件が好ましい。
【0020】次に練られた混練物はホモジナイザーで強
攪拌している温水に投入する。温水の温度は65〜85
℃が好ましい。この攪拌の条件、混練品の投入量、投入
スピード等の条件によりトナー粒径が定まる。この時顔
料の分散としてはレーザー散乱による粒度分布計で平均
粒径が1.0μm以下であることが好ましい。温水中で
微粒化したトナー粒子を更に攪拌を5分〜30分継続す
ると球形化したトナー粒子が生成される。この生成物を
公知の水洗、ろ過器によるろ過、乾燥を行う。本発明に
係わるトナーの中でトナー粒子は、その円形度(平均円
形度)が0.94〜1.0の範囲であるものが好まし
い。これは円形度が0.94より大きい場合は、像担持
体や中間転写体に対するトナー粒子の静電的な付着力が
弱くなり転写に対しより有利に働くためである。該円形
度は、より好ましくは0.95〜0.98である。なお
円形度は(相当円の周囲長/粒子投影像の周囲長)で表
され、フロー式粒子像分析装置(FPIA-1000:東亜医用
電子社製)を用いて測定した。
【0021】上記温水中での粒子化においてはインぺラ
ーによる攪拌や、必要に応じてボールミル、サンドミ
ル、パールミルなどメデア使用による微粒化も小粒径化
においては効果がある。また温水中での粒子生成工程で
は乳化、分散剤の添加も効果がある。分散剤としてアル
キルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、リン酸エステルなどの陰イオン界面活性剤、アルキ
ルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミ
ン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、ア
ルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルア
ンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム
塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩
化ベンゼトニウムなどの四級アンモニウム塩型の陽イオ
ン界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘
導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデ
シルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノ
エチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルア
ンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられ
る。
【0022】また、フルオロアルキル基を有する界面活
性剤を用いることにより、非常に少量でその効果をあげ
ることができる。好ましく用いられるフルオロアルキル
基を有するアニオン性界面活性剤としては、炭素数2〜
10のフルオロアルキルカルボン酸及びその金属塩、パ
ーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウ
ム、3−[オメガ−フルオロアルキル(C6〜C11)
オキシ〕−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナト
リウム、3−[オメガ−フルオロアルカノイル(C6〜
C8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸
ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カル
ボン酸及ぴ金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸
(C7〜C13)及びその金属塩、パーフルオロアルキ
ル(C4〜C12)スルホン酸及びその金属塩、パーフ
ルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プ
ロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオ
クタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜
C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウ
ム塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エ
チルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル
(C6〜C16)エチルリン酸エステルなどが挙げられ
る。商品名としては、サーフロンS−111、S−11
2、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−9
3、FC−95、FC−98、FC−l29(住友3M
社製)、ユニダインDS−101、DS−l02(ダイ
キン工業社製)、メガファックF−ll0、F−l2
0、F−113、F−191、F−812、F−833
(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、l0
3、104、105、112、123A、123B、3
06A、501、201、204、(トーケムプロダク
ツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオ
ス社製)などが挙げられる。
【0023】また、カチオン界面活性剤としては、フル
オロアルキル基を有する脂肪族一級、二級もしくは二級
アミン酸、パーフルオロアルキル(C6−C10)スル
ホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩などの脂
肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベ
ンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩が
挙げられる。商品名としてはサーフロンS−l21(旭
硝子社製)、フロラードFC−135(住友3M社
製)、ユニダインDS−202(ダイキンエ業杜製)、
メガファックF−150、F−824(大日本インキ社
製)、エクトップEF−l32(トーケムプロダクツ社
製)、フタージェントF−300(ネオス社製)などが
挙げられる。
【0024】また、水に難溶の無機化合物分散剤として
リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コ
ロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイトなども用いるこ
とが出来る。なお、分散安定剤としてリン酸カルシウム
塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、
塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、
水洗するなどの方法によって、微粒子からリン酸カルシ
ウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作に
よっても除去できる。
【0025】更に、高分子系保護コロイドにより分散液
滴を安定化させても良い。このような高分子系保護コロ
イドとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α
−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコ
ン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無水
マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メ
タ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸β−ヒドロキ
シエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリ
ル酸β−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸β−ヒドロ
キシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモ
ノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタ
クリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステ
ル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド
など、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエ
ーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニル
アルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステ
ル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセ
トンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合
物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドな
どの酸クロライド類、ビニルビリジン、ビニルピロリド
ン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒素原
子、またはその複素環を有するものなどのホモポリマー
または共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロ
ピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキ
シプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアル
キルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポ
リオキシエチレンノニルフエニルエーテル、ポリオキシ
エチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用
できる。
【0026】乳化分散時の粒度分布が広く、その粒度分
布を保持したままで洗浄、乾燥処理が行われた場合、所
望の粒度分布に分級して粒度分布を整えることができ
る。分級操作は液中でサイクロン、デカンター、遠心分
離等により、微粒子部分を取り除くことができる。もち
ろん乾燥後に粉体として取得した後に分級操作を行って
も良いが、液体中で行うことが効率の面で好ましい。得
られた不要の微粒子、または粗粒子は再び混練工程に戻
して粒子の形成に用いることができる。その際微粒子、
または粗粒子はウェットの状態でも構わない。用いた分
散剤は得られた分散液からできるだけ取り除くことが好
ましいが、先に述べた分級操作と同時に行うのが好まし
い。
【0027】得られた乾燥後のトナーの粉体と離型剤微
粒子、帯電制御剤微粒子、流動化剤微粒子、着色剤微粒
子などの異種粒子とともに混合したり、混合粉体に機械
的衝撃力を与えることによって表面で固定化、融合化さ
せ、得られる複合体粒子の表面からの異種粒子の脱離を
防止することができる。具体的手段としては、高速で回
転する羽根によって混合物に衝撃力を加える方法、高速
気流中に混合物を投入し、加速させ、粒子同士または複
合化した粒子を適当な衝突板に衝突させる方法などがあ
る。装置としては、オングミル(ホソカワミクロン社
製)、I式ミル(日本ニューマチック社製)を改造し
て、粉砕エアー圧力を下げた装置、ハイブリダイゼイシ
ョンシステム(奈良機械製作所社製)、クリプトロンシ
ステム(川崎重工業社製)、自動乳鉢などがあげられ
る。
【0028】次に、本発明のトナーを二成分系現像剤と
して用いる場合について説明する。 <二成分系現像剤用キャリア>本発明のトナーを二成分
系現像剤に用いる場合には、磁性キャリアと混合して用
いれば良く、現像剤中のキャリアとトナーの含有比は、
キャリア100重量部に対してトナー1〜10重量部が
好ましい。磁性キャリアとしては、粒子径20〜200
μm程度の鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、磁性
樹脂キャリアなど従来から公知のものが使用できる。ま
た、キャリアは上記粉末の表面を被覆したものでもよ
く、該被覆材料としては、アミノ系樹脂、例えば尿素−
ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、ユリア樹脂や、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂
等があげられる。またポリビニルおよびポリビニリデン
系樹脂、例えばアクリル樹脂、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、ポリスチレン樹脂およびスチレンアクリル共重合
体等のポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロゲ
ン化オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂
およびポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステ
ル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポ
リトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロ
ピレン樹脂、弗化ビニリデンとアクリル単量体との共重
合体、弗化ビニリデンと弗化ビニルとの共重合体、テト
ラフルオロエチレンと弗化ビニリデンと非弗化単量体と
のターポリマー等のフルオロターポリマー、およびシリ
コーン樹脂等が使用できる。また必要に応じて、導電粉
等を被覆樹脂中に含有させてもよい。導電粉としては、
金属粉、カーボンブラック、酸化チタン、酸化錫、酸化
亜鉛等が使用できる。これらの導電粉は、平均粒子径1
μm以下のものが好ましい。平均粒子径が1μmよりも
大きくなると、電気抵抗の制御が困難になる。
【0029】また、本発明のトナーはキャリアを使用し
ない1成分系の磁性トナー或いは、非磁性トナーとして
も用いることができる。
【0030】さらに、本発明のトナーを用いた画像形成
方法について説明する。 <画像形成方法>本発明の画像形成方法は、磁性スリー
ブを有する現像ローラ、弾性体からなる現像ローラ又は
金属からなる現像ローラと、好ましくは該現像ローラ上
に供給する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレード
を備えた現像装置によって、静電荷像担持体(感光体)
表面に導電性ブラシやローラからなる接触式又は非接触
のコロナ帯電器及び露光装置により形成された静電荷像
を、現像剤により現像してトナー像を形成し、次いで静
電荷像担持体表面に転写材を介して転写手段を当接さ
せ、該トナー像を該転写材に静電転写する方法におい
て、該現像剤として前記本発明の電子写真用トナーを用
いるものである。特に、本発明の電子写真用トナーと磁
性粒子からなるキャリアからなる二成分系の現像剤を用
いることが好ましい。
【0031】<フルカラー画像形成方法>本発明のフル
カラー二成分又は非磁性一成分画像形成方法とは、磁性
スリーブを有する現像ローラ、弾性体からなる現像ロー
ラ又は金属からなる現像ローラと、該現像ローラ上に供
給する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備
えた複数の多色現像装置によって、導電性ブラシやロー
ラからなる接触式又は非接触のコロナ帯電器及び露光装
置によって感光体上に形成された各色に分割された静電
潜像をそれぞれの色に対応する現像剤により順次現像
し、転写媒体に転写する方法である。
【0032】また本発明のフルカラー二成分又は非磁性
一成分画像形成方法とは、磁性スリーブを有する現像ロ
ーラ、弾性体からなる現像ローラ又は金属からなる現像
ローラと、該現像ローラ上に供給する現像剤の層厚を均
一に規制する現像ブレードを備えた複数の多色現像装置
によって、それぞれの色に対応した複数の感光体上に形
成された、各色に分割された静電潜像を導電性ブラシや
ローラからなる接触式又は非接触のコロナ帯電器及び露
光装置によって形成し、対応する色の現像剤により順次
現像し、転写媒体に転写する方法である。
【0033】この場合、一成分系現像剤を用いる場合に
は、層厚規制ブレードや摩擦帯電ブレード等を備えた現
像装置を用いることが好ましい。また、感光体上の静電
潜像の極性と二成分系、非磁性一成分トナーの極性とが
同一である反転現像方式により現像することが好まし
い。更に、感光体上の静電潜像と現像ローラを直接接触
させるか非接触で、感光体よりも高速で現像ローラを回
転させて現像することが好ましい。本発明のトナーは、
従来より公知であるコロトロン転写装置を備えた電子写
真現像装置の他、静電荷像担持体表面に転写材を介し転
写手段を当接させトナー像を転写材に静電転写する電子
写真現像装置を用いても良い。
【0034】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明に
ついて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例
のみに限定されるものではない。また、以下の例おい
て、部および%は、特に断りのない限り重量基準であ
る。
【0035】 実施例1 (トナーの製造例1) ポリエステル樹脂(酸価:3、水酸基価:25、 100部 Mn:4500、Mw/Mn:4.0、Tg:60℃) Pigment Red57 6部 帯電制御剤(オリエント化学社製 ボントロンE−82) 2部 マイクロワックス 3部 上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルで110℃で30分溶融混練し 、続いて食塩を1000部加え追加混練を行った。別に混練物を微粒子化するた め下記処方の水相を調整した。 イオン交換水 1500部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 15部 水相は70〜75℃の温水として調整した。水相中をホ
モミキサー(特殊機化工業社製)で強攪拌しながら混練
物を投入し、攪拌回転数を調整することにより体積平均
粒径10μmのトナー微粒子を作製した。その後水洗と
ろ過を繰り返し完全に食塩を除去し、得られたケーキを
減圧乾燥してマゼンタ色の着色粒子を得た。円形度は
0.92であった。得られた着色粒子100部と疎水性
シリカR972(一次粒子径16nm、日本アエロジル
社製)0.5部をヘンシェルミキサーにより混合し、目
開き50μmの篩を通過させることにより粗大粒子や凝
集物を取り除くことにより電子写真用トナーを得た。
【0036】実施例2 (トナーの製造例2)トナー製造例1と同様にして得た
食塩入りの混練物をホモミキサーにて強攪拌され調整さ
れた温水中に投入しトナー微粒子化を行った。微粒子化
したトナー分散液を、ガラスビーズをメディアにしたサ
ンドミルにて20℃〜30℃で30分ミリングを行っ
た。このトナー分散液を再び85℃まで加熱しホモミキ
サーにて強攪拌を30分行った。その後水洗とろ過を繰
り返し完全に食塩を除去し、得られたケーキを減圧乾燥
してマゼンタ色の着色粒子を得た。このマゼンタ色の着
色粒子の粒径を測定した結果、体積平均5μmの球形ト
ナーであった。円形度は0.97であった。得られた着
色粒子100部と疎水性シリカR972(一次粒子径1
6nm、日本アエロジル社製)0.5部をヘンシェルミ
キサーにより混合し、目開き50μmの篩を通過させ粗
大粒子や凝集物を取り除くことにより電子写真用トナー
を得た。
【0037】 実施例3 (トナーの製造例3) スチレン−nブチルアクリレート共重合体 (ジビニルベンゼン架橋)樹脂 100部 (スチレン比率:80重量%、Mn:2300、 Mw/Mn:11.0、Tg65℃) Pigment Yellow17 6部 帯電制御剤(オリエント化学社製 ボントロンE−82) 3部 マイクロワックス 4部 上記処方の材料を用いた以外は、トナー製造例2と同様
にしてイエロー色の着色粒子を得た。このイエロー色の
着色粒子の粒径を測定した結果、体積平均6μmの球形
トナーであった。円形度は0.98であった。得られた
着色粒子100部と疎水性シリカR972(一次粒子径
16nm、日本アエロジル社製)0.5部をヘンシェル
ミキサーにより混合し、目開き50μmの篩を通過させ
粗大粒子や凝集物を取り除くことにより電子写真用トナ
ーを得た。
【0038】 実施例4 (トナー製造例4) ポリエステル樹脂(酸価:3、水酸基価:25、 Mn:4500、Mw/Mn:4.0、Tg:60℃) 108部 フタロシアニングリーン 0.4部 カーボンブラック(MA60 三菱化学社製) 3.6部 帯電制御剤(オリエント化学社製 ボントロンE−84) 2部 カルナウバワックス 6部 上記処方の材料を用いた以外はトナー製造例1と同様に
して、水相中にホモミキサー(特殊機化工業社製)で強
攪拌しながら混練物を投入し、攪拌回転数を調整するこ
とにより体積平均粒径8μmのトナー微粒子を作製し
た。その後水洗とろ過を繰り返し完全に食塩を除去し、
得られたケーキを減圧乾燥して黒色の着色粒子を得た。
円形度は0.98であった。得られた着色粒子100部
と疎水性シリカR972(一次粒子径16nm、日本ア
エロジル社製)0.5部をヘンシェルミキサーにより混
合し、目開き50μmの篩を通過させることにより粗大
粒子や凝集物を取り除くことにより電子写真用トナーを
得た。
【0039】 実施例5 (トナー製造例5) スチレン−nブチルアクリレート共重合体樹脂(スチレン比率: 80重量%、Mn:2300、Mw/Mn:11.0、 Tg65℃) 100部 Pigment Blue 15:3 20部 帯電制御剤(オリエント化学社製 ボントロンE−84) 4部 ライスワックス 4部 上記処方の材料を用いた以外はトナーの製造例2と全く
同様に行い電子写真用トナーを得た。この青色の着色粒
子の粒径は5.5μm、円形度は0.96であった。
【0040】比較例1 トナー製造例1の食塩を添加する前の混練物をラボジェ
ット粉砕機で粒径5μmを目標に粉砕した結果フィード
量を最低まで下げて粉砕したが粒径は6.8μmが限界
であった。その着色粒子の円形度は0.92であった。
【0041】比較例2 トナー製造例5の食塩を添加する前の混練物をラボ用I
式粉砕機で粒径5μmを目標に粉砕した結果フィード量
を最低まで下げて粉砕したが粒径は6.5μmが限界で
あった。その着色粒子の円形度は0.91であった。
【0042】各実施例および比較例の電子写真用トナー
を下記の評価方法、評価基準で評価した。 (キャリア)二成分系現像剤で画像評価する場合は、シ
リコーン樹脂により0.3μmの平均厚さでコーティン
グされた平均粒径50μmのフェライトキャリアを用
い、キャリア100部に対し各色トナー5部を容器が転
動して攪拌される型式のターブラーミキサーを用いて均
一混合し帯電させて、現像剤を作成した。
【0043】(カラートナー評価機)得られたトナーは
4色の現像部が非磁性一成分系現像剤を1つのベルト感
光体に各色順次現像し、中間転写体に順次転写し、紙等
に4色を一括転写する方式のフルカラーレーザープリン
ター イプシオ 5000(リコー社製、評価機Aと呼
ぶ)と、二成分系現像剤を有する4色の現像部によって
1つのドラム状感光体に各色現像し、中間転写体に順次
転写し、転写紙等に4色のトナーを一括転写する方式の
フルカラーレーザー複写機 イマジオカラー 2800
(リコー社製、評価機Bと呼ぶ)により評価した。評価
機Aの現像部は弾性体からなる現像ローラーと層厚規制
のステンレスブレードからなる非磁性一成分現像ユニッ
トを搭載している。また、2種の評価機は定着部のシリ
コーンオイル塗布機構は除去してあり、感光体上の静電
潜像の極性と現像剤のトナーの極性とが同一である反転
現像方式である。
【0044】(評価項目)下記の何れの項目も7%画像
面積の画像チャートを10000枚ランニング出力した
後に以下に述べる評価を行った。 1)画像濃度(ID) ベタ画像をリコー社製6000ペーパーに画像出力後、
画像濃度をX−Rite 938スペクトロデンシトメ
ーター(X−Rite社製)により測定。 2)ランニング後の帯電量(Q/M) 一成分系の場合はべた画像現像中の現像ローラー上に付
着した現像剤を吸引して、その電荷量をQメータで測定
し、吸引された現像剤重量との比を求めた。二成分系の
場合はランニング後の現像剤を一部サンプリングして圧
縮エアーによりキャリアと分離し、その電荷量をQメー
タで測定し、飛ばされたトナー重量との比を求める、い
わゆるブローオフ法によって求めた(単位−μC/
g)。 3)定着範囲(ΔT) ランニングを行ったそれぞれの評価機の定着部(ただし
シリコーンオイル塗布機構は除去)を単独で温度調節可
能になるように駆動させ、帯状のベタ画像を通過させる
ことによって、その定着下限温度と上限温度を計測し、
その差を求めた。下限温度は描画試験機にて削れなくな
る温度を測定し、上限温度はホットオフセットが発生す
る直前の温度を測定した。
【0045】(評価結果)以上のトナーと評価機の組み
あわせで試験した結果を表1に示す。
【表1】 比較例1、及び比較例2はQ/Mが低い。これは粉砕限
界がありトナー粒径が大きいためである。また画像にお
いても実施例1〜5に比較し転写性が悪くベタ部で中抜
けが見られた。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明においては、トナー溶融
混練物に無機塩を追加混練りし水系媒体中で機械的に微
粒化し、トナーサイズまで分散させてトナーを得る方法
において、トナー溶融混練物の各材料の分散状態を低下
させることなく着色粒子のトナー内部での再凝集のない
電子写真用トナー及びその製造方法を提供することがで
きる。特に小粒径のフルカラー用のトナーの製造方法と
して十分な着色力と色再現性を有し、長期間使用しても
適正な帯電特性を保持し、広範囲な離型性を有するトナ
ーを供給することができるという卓越した効果がある。
また二成分系、一成分系の色重ねのあるフルカラープロ
セスに非常に適した電子写真用トナーを提供することが
できる。請求項2の発明においては、トナー溶融混練物
に無機塩を追加混練りし水系媒体中で機械的に微粒化
し、トナーサイズまで分散させてトナーを得る方法にお
いて、微粒子化後さらにトナーを加熱処理することによ
り円形度0.94〜1.0の範囲の球形トナーが作製で
きる。特に、球形小粒径のフルカラー用のトナーの製造
方法として十分な着色力と色再現性を有し、長期間使用
しても適正な帯電特性を保持し、広範囲な離型性を有す
る電子写真用トナーの製造方法を提供することができ
る。請求項3の発明においては、円形度0.94〜1.
0の範囲の球形トナーを提供することができる。特に、
球形小粒径の電子写真用トナーは転写性にすぐれ中抜け
が改善される。また、特に多色画像を再現するフルカラ
ー画像形成に使用されるトナーにおいては、球形の小粒
径カラートナーはOHPの透過性及び色再現性に優れ、
優れた転写性を有するフルカラートナーとなる。請求項
4の発明においては、磁性粒子からなるキャリアと上記
請求項3記載のトナーからなる二成分系の現像剤である
ことを特徴とし、この現像剤を用いることにより、転写
性にすぐれ高画質の複写を可能とする画像形成方法を提
供することができる。請求項5及び6の発明において
は、多色に分割された静電画像を複数の多色からなる静
電荷像現像用現像剤として、上記請求項4記載のトナー
を用いることにより、転写性にすぐれフルカラーの高画
質の複写を可能とする画像形成方法を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 正実 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山下 裕士 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 恒心 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA15 AA21 AB03 FA02 FA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂とトナー着色
    剤を含有するトナー成分を予め溶融混練し、次いでこの
    溶融混練物に水溶性の無機塩を練り込み、その後この無
    機塩を含んだ混練物に機械的なエネルギーを与えて混練
    物をトナーサイズまで分散させると共に、練り込んだ無
    機塩を水に溶解させトナー粒子を得ることを特徴とする
    電子写真用トナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくともバインダー樹脂とトナー着色
    剤を含有するトナー成分を予め溶融混練し、次いでこの
    溶融混練物に水溶性の無機塩を練り込み、その後この無
    機塩を含んだ混練物に機械的なエネルギーを与えて混練
    物をトナーサイズまで分散させると共に、練り込んだ無
    機塩を水に溶解させ、続いて加熱攪拌し球形状のトナー
    粒子を得ることを特徴とする電子写真用トナーの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の製造方法により得られる
    トナーの円形度が0.94〜1.0の範囲であることを
    特徴とする電子写真用トナー。
  4. 【請求項4】 静電荷像担持体上の静電荷像を静電荷像
    現像用現像剤により現像してトナー像を形成し、静電荷
    像担持体表面に転写材を介し転写手段を当接させ該トナ
    ー像を該転写材に静電転写する画像形成方法において、
    該現像剤として、磁性粒子からなるキャリアと請求項3
    記載の電子写真用トナーからなる二成分系の現像剤を用
    いることを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 複数の多色現像装置によって、静電荷像
    担持体上の多色に分割された静電荷像を複数の多色から
    なる静電荷像現像用現像剤により現像してトナー像を形
    成し、静電荷像担持体表面に転写材を介し転写手段を当
    接させ該トナー像を該転写材に多数回もしくは一括して
    静電転写する画像形成方法において、該現像剤として、
    請求項3記載の各色の電子写真用トナーからなる一成分
    系または該トナーとキャリアからなる二成分系の現像剤
    を用いることを特徴とするフルカラーの画像形成方法。
  6. 【請求項6】 複数の多色現像装置によって、複数の静
    電荷像担持体上に形成された多色に分割された静電潜像
    をそれぞれの色に対応する静電荷像現像用現像剤により
    現像してトナー像を形成し、静電荷像担持体表面に転写
    材を介し転写手段を当接させ該トナー像を該転写材に多
    数回もしくは一括して静電転写する画像形成方法におい
    て、該現像剤が、請求項3記載の各色の電子写真用トナ
    ーからなる一成分系または該トナーとキャリアからなる
    二成分系の現像剤を用いることを特徴とするフルカラー
    の画像形成方法。
JP2000302412A 2000-10-02 2000-10-02 電子写真用トナー及びその製造方法並びにそれを用いた画像形成方法 Expired - Fee Related JP3904821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000302412A JP3904821B2 (ja) 2000-10-02 2000-10-02 電子写真用トナー及びその製造方法並びにそれを用いた画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000302412A JP3904821B2 (ja) 2000-10-02 2000-10-02 電子写真用トナー及びその製造方法並びにそれを用いた画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002108016A true JP2002108016A (ja) 2002-04-10
JP3904821B2 JP3904821B2 (ja) 2007-04-11

Family

ID=18783766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000302412A Expired - Fee Related JP3904821B2 (ja) 2000-10-02 2000-10-02 電子写真用トナー及びその製造方法並びにそれを用いた画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3904821B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267922B2 (en) 2003-11-21 2007-09-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of preparing particulate phase toner using fractional dissolution and particulate phase toner prepared using the same
JP2008129522A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Sharp Corp 電子写真用トナー製造方法
JP2008256968A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用トナー
US9238702B1 (en) 2012-02-29 2016-01-19 3M Innovative Properties Company Photobase generators as latent ionic crosslinkers for acrylic pressure-sensitive adhesives

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10288863A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Toyo Ink Mfg Co Ltd 静電荷像現像用イエロートナー
JPH11184162A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Toyo Ink Mfg Co Ltd トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10288863A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Toyo Ink Mfg Co Ltd 静電荷像現像用イエロートナー
JPH11184162A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Toyo Ink Mfg Co Ltd トナー母粒子、及びトナー並びに現像剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267922B2 (en) 2003-11-21 2007-09-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of preparing particulate phase toner using fractional dissolution and particulate phase toner prepared using the same
JP2008129522A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Sharp Corp 電子写真用トナー製造方法
JP2008256968A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用トナー
US9238702B1 (en) 2012-02-29 2016-01-19 3M Innovative Properties Company Photobase generators as latent ionic crosslinkers for acrylic pressure-sensitive adhesives

Also Published As

Publication number Publication date
JP3904821B2 (ja) 2007-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7803508B2 (en) Toner as well as developer and image forming method using the same
US8105743B2 (en) Fine organic silicone particle for latent electrostatic image developing toners, external additive for toners, toner for developing latent electrostatic image, and two-component developer
JP4866278B2 (ja) トナー、並びに現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置
JP4676890B2 (ja) トナーの製造方法及びトナー
JP4378303B2 (ja) 現像装置の評価方法
JP2006208609A (ja) トナー及びそれを用いた画像形成方法
JP3631468B2 (ja) カラートナー及びその製造方法
WO2005074392A2 (ja) トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP4681309B2 (ja) トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2004054139A (ja) 電子写真用トナーの製造方法、このトナーを用いた現像剤、現像方法、転写方法及びプロセスカートリッジ
JP2007279714A (ja) 静電荷像現像用トナー、製造方法、及び画像形成方法並びに装置
JP4365347B2 (ja) トナー、及びそれを用いた画像形成方法
JP2007248746A (ja) 静電荷像現像用イエロートナー
JP2000147828A (ja) トナ―及び画像形成方法
JP2008003360A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3927814B2 (ja) 非磁性一成分接触現像用トナーおよび画像形成方法
JP3093578B2 (ja) 電子写真用トナー
JP4180457B2 (ja) トナー及びその製造方法、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP3904821B2 (ja) 電子写真用トナー及びその製造方法並びにそれを用いた画像形成方法
JP3957042B2 (ja) 電子写真用トナーの製造方法、該方法によって得られたトナー及び該トナーを用いた電子写真記録装置
JP2004286807A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2006053280A (ja) 画像形成装置
JP3191811B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2003195565A (ja) トナーとその製造方法、及び該トナーを用いた画像形成方法
JP4347176B2 (ja) トナーの製造方法及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041224

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050225

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050714

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20060227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees