JP4968843B2 - ボルト - Google Patents

ボルト Download PDF

Info

Publication number
JP4968843B2
JP4968843B2 JP2007521020A JP2007521020A JP4968843B2 JP 4968843 B2 JP4968843 B2 JP 4968843B2 JP 2007521020 A JP2007521020 A JP 2007521020A JP 2007521020 A JP2007521020 A JP 2007521020A JP 4968843 B2 JP4968843 B2 JP 4968843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
thread
nut
female screw
guide portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007521020A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006134626A1 (ja
Inventor
義浩 村瀬
哲也 大澤
満 小澤
禎辰 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aoyama Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Aoyama Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aoyama Seisakusho Co Ltd filed Critical Aoyama Seisakusho Co Ltd
Publication of JPWO2006134626A1 publication Critical patent/JPWO2006134626A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4968843B2 publication Critical patent/JP4968843B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B35/00Screw-bolts; Stay-bolts; Screw-threaded studs; Screws; Set screws
    • F16B35/04Screw-bolts; Stay-bolts; Screw-threaded studs; Screws; Set screws with specially-shaped head or shaft in order to fix the bolt on or in an object
    • F16B35/041Specially-shaped shafts
    • F16B35/044Specially-shaped ends
    • F16B35/047Specially-shaped ends for preventing cross-threading, i.e. preventing skewing of bolt and nut

Description

本発明は、ボルトに関し、詳細には、雌ねじ部材に対する噛み込み及び焼き付きを防止したボルトに関する。
従来から、ナット等の雌ねじ部材に対して斜めに傾いた状態で挿入された場合にも、その姿勢を自らの軸部に形成されたガイド部によって適正にガイドすることにより、雌ねじ部材へ噛み込むことなくスムーズに螺入していくことができる所謂噛み込み防止ボルトが提案されている。一般的なボルトがほぼ一定径の軸部を備えているのに対し、このような噛み込み防止ボルトでは、軸部の先端に小径またはテーパ状のガイド部を形成し、そのガイド部が雌ねじ部材の雌ねじに干渉することによって、ボルトの姿勢が適正にガイドされるようにしている。例えば、特許文献1では、軸部の先端に小径の定径柱状部を形成し、この定径柱状部に完全ねじ山を形成し、さらに、定径柱状部の外径を雌ねじの内径の最小値とほぼ等しくしたボルトが開示されている。このような構造のボルトは、雌ねじに対して斜めに挿入された場合も定径柱状部の完全ねじ山が雌ねじのねじ山を確実に捕らえることができ、そのまま締め付けていけばリードに沿ってねじ部同士を正しく嵌め合わせていくことができるようになっている。
特開2000−18226号公報
上記のような従来技術では、雌ねじ部材に対してボルトの傾き角度が比較的小さい場合には、軸部のガイド形状によりボルトの姿勢を適正にガイドして、ボルトを雌ねじ部材の雌ねじ部に引き込むようにしてスムーズに螺入していくことができる。しかしながら、ボルトが雌ねじ部材に対して大きく傾斜している場合には、ボルトの姿勢が適正にガイドされない状態のまま、即ち傾いた状態のまま雌ねじ部材の雌ねじ部に引き込まれていく可能性があるため、ボルトがピッチずれを起こしたまま雌ねじ部材にねじ込まれていき、噛み込み及び焼き付きが発生する可能性が依然としてあるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、雌ねじ部材に対して適正な締め付け姿勢にならない限りねじ込むことができないようにして、雌ねじ部材に対する噛み込み及び焼き付きを確実に防止できるボルトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のボルトは、頭部と、ねじ山が形成された軸部とを備え、ナット等の雌ねじ部材に締め付けられるものであって、前記軸部は、基端側に形成された一定径の定径部と、先端側に形成され、前記定径部よりも小径のガイド部とを備え、このガイド部は、ボルトが雌ねじ部材に対して斜めに傾いた状態で挿入された場合に、雌ねじ部材の雌ねじに干渉することによって、ボルトの姿勢を適正にガイドするものであり、かつ、前記定径部に形成されたねじ山に対し、前記ガイド部に形成されたねじ山が逆ねじ形状となっていることを特徴とする。
また、請求項2に記載のボルトは、請求項1に記載のボルトの構成に加えて、前記ガイド部に形成されたねじ山が、逆ねじ形状の2条ねじとなっていることを特徴とし、請求項3に記載のボルトは、前記軸部の定径部とガイド部との間に、ねじ山形状のないねじ無し部が所定範囲に渡って形成されていることを特徴とする。
本発明に係るボルトでは、軸部の先端側に、基端側の定径部よりも小径のガイド部が形成されており、このガイド部に形成されたねじ山が定径部に形成されたねじ山と逆ねじ形状になっている。これにより、ボルトが傾いた状態で雌ねじ部に挿入された場合には、ボルトのガイド部が雌ねじ部材の雌ねじ部に干渉するか、もしくは干渉してガイド部に形成されたねじ山が雌ねじ部材の雌ねじと噛み合うことになる。まず、ガイド部と雌ねじ部とが干渉しただけであれば、ボルトはその後雌ねじ部材に正常にねじ込まれていくことになる。次に、ガイド部のねじ山と雌ねじとか噛み合った状態となれば、ボルトを雌ねじ部材に対してねじ込み方向に回転させていくことによって、ガイド部の逆ねじ形状のねじ山と雌ねじ部との噛み合いによってボルトが雌ねじ部材から抜け出てくることになる。即ち、ボルトを雌ねじ部材に対して傾いた状態ではねじ込み不可能としたことにより、ボルトが雌ねじ部材に対して不適正な状態のままねじ込まれることがない。従って、ボルトの噛み込み及び焼き付きを確実に防止することができる。
また請求項2に記載のガイド部に形成されたねじ山を逆ねじ形状の2条ねじとしたボルトでは、ボルトの1回転につき定径部に形成されたねじ山の移動量は1ピッチ分であるのに対して、ガイド部に形成されたねじ山の移動量は2ピッチ分となるので、ガイド部に形成されたねじ山が1条ねじである場合よりも、上記した抜け出し効果がより大きくなる。さらに請求項3に記載のボルトでは、軸部の定径部とガイド部との間に、ねじ山形状のないねじ無し部を所定範囲に渡って形成することにより、ボルトが傾いた状態で雌ねじ部材の雌ねじ部に挿入された場合に、ねじ無し部が雌ねじ部の内周面に干渉しても、ねじ無し部と雌ねじ部とが噛み合うことはないので、ボルトが雌ねじ部材に噛み込んでしまうことがない。従って、より確実にボルトの噛み込み及び焼き付きを防止することができる。
図1は、請求項1のボルトの側面図である。 図2は、ボルトの軸部の先端箇所を示す部分拡大図である。 図3は、ボルトを傾斜した状態でナットのねじ孔に挿入した状態を示す部分断面図である。 図4は、図3の状態からボルトを右方向に60°回転させた状態を示す部分断面図である。 図5は、請求項2のボルトの側面図である。 図6は、図5のボルトを傾斜した状態でナットのねじ孔に挿入した状態を示す部分断面図である。 図7は、請求項3のボルトの軸部の先端箇所を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 ボルト
10 頭部
15 軸部
30 ねじ山
31 ねじ山
32 2条ねじのねじ山
115 定径部
116 ガイド部
126 ねじ無し部
以下、本発明を具体化したボルトの第1の実施形態について、図を参照して説明する。まず図1及び図2を参照して、ボルト1の構造について説明する。尚、図1では、ボルト1に形成されたねじ山を簡略化して示している。図1及び図2に示すように、ボルト1は、共通の軸心に沿って延びる略六角柱状の頭部10と略円柱状の軸部15とから構成されている。軸部15は、その基端側が一定径の円柱状の定径部115となっており、定径部115の外周面には、所定ピッチのねじ山30が形成されている。このねじ山30は、ボルト1を右回転(時計回り方向へ回転)させることで雌ねじ部材にねじ込み可能な右ねじ形状となっている。また、軸部15の先端側は、定径部115よりも径が小さい円柱状で、ボルト1を後述するナットに螺入していく際にボルト1の姿勢を正しくガイドするためのガイド部116となっている。
また、定径部115先端の所定範囲、具体的にはねじ山30ピッチの3倍弱の長さの範囲では、ねじ山30の高さが軸部15の基端から先端方向に向かって徐々に低くなっており、ねじ山30の頂部を結んだねじの外形が、略15°のテーパ角度をもって縮径したテーパ状となっている。尚、該部分を含め、定径部115の谷径は一定の大きさとなっている。さらに、ガイド部116と定径部115間のごく短い範囲に渡って、略円錐台状のテーパ部117が形成されている。テーパ部117は、定径部115の谷径と等しい径を持つ円形の底部と、後述するガイド部116のねじ無し部の径と等しい径を持つ円形の頂部とを備え、底部から頂部に向かってやはり略15°のテーパ角度をもって縮径しており、その外周面にねじ山は形成されていない。
ガイド部116は、このテーパ部117の先端(頂部)から軸部15の先端方向に向かって延びており、その基端側の一部は、ねじ山の形成されていない円柱状のねじ無し部126となっている。具体的には、ガイド部116の基端側には、定径部115に形成されたねじ山30のピッチの略1.6倍の長さに渡ってねじ無し部126が形成されており、それよりも先端の領域にねじ山31が形成されている。ねじ山31は、ねじ山角度が略60°でねじ山30と同ピッチで形成されており、その谷径がねじ無し部126の径よりも小さく、外径がねじ無し部126の径よりも大きくなっている。尚、この外径は、ボルト1が螺合する雌ねじ部材の雌ねじ部の内径よりも小さく成形されている。また、ガイド部116に形成されたねじ山31は、定径部115に形成されたねじ山30に対して逆ねじ形状となっている。即ち、定径部115のねじ山30が右回転でねじ込まれていく右ねじ形状となっているのに対し、ガイド部116に形成されたねじ山31は、ボルト1が右回転することで雌ねじ部材から抜け出てくるような左ねじ形状となっている。
次に、ボルト1と雌ねじ部材であるナット100との螺合について図3及び図4を参照して説明する。ここで、図3に示すように、ナット100は、右ねじ形状の雄ねじ部材が右回転することで螺入されるものであり、ボルト1は、ナット100に対して所定角度傾いた状態でそのねじ孔110に挿入されており、軸部15先端側のガイド部116に形成されたねじ山31の内、最先端の完全ねじ山がナット100内周面の雌ねじ部105に嵌り込んでいる(噛み合っている)状態とする。また、この状態で、ボルト1が挿入される側であるナット100の開口部101の周縁部では、ボルト1の定径部115先端のねじ山30と、ナット100の雌ねじ部105とがピッチずれを起こして噛み合おうとしている。尚、図中でナット100の雌ねじ部105とボルト1の定径部115先端のねじ山30とが重なっているのは、断面で示した雌ねじ部105に対し、ねじ山30がその手前側に位置していることを示すためである。
この状態から、ボルト1をナット100に螺合させるべく回転(右回転)させると、ナット100の雌ねじ部105に噛み合っているねじ山はガイド部116のねじ山31のみであるので、ボルト1の右回転に伴ってガイド部116はナット100のねじ孔110から抜け出す方向に移動し、ガイド部116のねじ山31がナット100の雌ねじ部105に僅かでも噛み合っている限り、ボルト1は全体的にナット100のねじ孔110から抜け出す方向(図中上方)に移動することになる。ここで、ガイド部116のねじ山31と共に、定径部115先端に形成されたねじ山30もナット100の雌ねじ部105に干渉しているが、定径部115先端におけるねじ山30高さは、定径部115のその他の箇所のねじ山30高さより低く、雌ねじ部105と深く噛み合うことがない。従って、ボルト1が抜け出す方向に移動する途中に、定径部115先端のねじ山30がナット100の雌ねじ部105に噛み合うことはなく、ボルト1は円滑にねじ孔110から抜け出ることになる。また、図の状態よりもボルト1が上方に位置しかつその傾斜角度がより大きい場合に、ねじ無し部126がナット100の雌ねじ部105に干渉したときも、ボルト1とナット100とがガイド部116のねじ山31及び雌ねじ部105の噛み合い箇所以外で噛み合うことがないので、ボルト1は円滑にねじ孔110から抜け出ることになる。
また、図3の状態から、ガイド部116のねじ山31とナット100の雌ねじ部105とが噛み合った状態でボルト1を締め付け方向(右方向)に60°回転させた状態を図4に示す。図4に示すように、ボルト1の回転に伴って、ガイド部116のねじ山31上の点M1及び定径部115先端のねじ山30上の点N1がそれぞれ60°だけ移動してボルトが抜け出す方向に向かって移動しており、ガイド部116のねじ山31と雌ねじ部105とが噛み合うことにより、ボルト1が回転に伴って抜け出す方向に移動しているのが確認できる。図3中ではナット100の雌ねじ部105と重なっていた定径部115先端のねじ山30が、ボルト1を60°回転させた後はナット100の開口部101近傍まで移動しており、ナット100の雌ねじ部105と全く噛み合っていないので、ボルト1とナット100とが噛み込むもしくは焼き付くことはない。
また、詳しく図示しないが、ボルト1をねじ込む作業者等がボルト1を傾斜状態から直立させることにより、ボルト1はその自重でナット100のねじ孔110に適正な姿勢で嵌り込み、その後は通常通り締め付けられることになる。尚、ボルト1が適正なねじ込み姿勢となったときに、ボルト軸部15のガイド部116とナット100の雌ねじ部105との干渉を防止するために、ねじ山31の外径を雌ねじ部105内径よりも小さく成形しておく必要がある。また、上記のような軸部15のガイド部116に形成されたねじ山31がナット100内周面の雌ねじ部105に嵌り込んでいる(噛み合っている)状態ではない場合、例えば、ガイド部116に形成されたねじ山31がナット100内周面の雌ねじ部105に干渉しているだけの場合も同様に、ボルト1はその自重でナット100のねじ孔110に適正な姿勢で嵌り込むことになり、その後通常通りナット100に締め付けられていく。
以上説明したように、本実施形態のボルト1では、軸部15の最先端に小径のガイド部116を形成し、そのガイド部116に、定径部115に形成されたねじ山30と逆ねじ形状のねじ山31を形成した。これにより、ボルト1がナット100に対して傾斜した状態でそのねじ孔110に挿入された場合、ガイド部116のねじ山31とナット100の雌ねじ部105とが噛み合えば、ボルト1が適正な締め付け姿勢でないとして、ナット100から抜け出す方向に移動することになる。従って、ボルト1をナット100に対して適正な締め付け姿勢にしない限り、ナット100にねじ込んでいくことができないので、ボルトが傾斜状態等の不適正な状態でナットに嵌り込んでしまうことがなく、ボルトのナットへの噛み込み及び焼き付きを確実に防止することができる。
以上に説明したボルト1ではガイド部116の逆ねじ形状のねじ山31は1条ねじであったが、図5に示す第2の実施形態では、ガイド部116に逆ねじ形状の2条ねじのねじ山32が形成されている。その他の構成は同一であるので、対応する部分に同一の符号を付けて説明を省略する。
この第2の実施形態のボルト1が図6に示すようにナット100に対して傾斜した状態で挿入された場合、前記した第1の実施形態のボルトと同様に、ガイド部116に逆ねじ形状の2条ねじのねじ山32がナット100の雌ねじ部105と噛み合い、ボルト1を浮き上らせる。しかしボルト1の1回転につきガイド部116に形成されたねじ山32の移動量は2ピッチ分となるので、ガイド部116に形成されたねじ山31が1条ねじである場合よりも、上記した抜け出し効果が2倍になる。この結果、ボルト1をナット100に対して適正な締め付け姿勢にしない限り、ナット100にねじ込んでいくことができず、ナット100への噛み込み及び焼き付きをより確実に防止することができる。
次に、図7を参照して、本発明に係るボルトの第2の実施形態について説明する。ここで、ボルト200は、上記実施形態のボルト1と比較すると、その軸部先端に形成されたガイド部以外の形状はほぼ同一であるため、本実施形態では、ボルト200の軸部先端の形状についてのみ詳細に説明する。尚、図7は、ボルト200の軸部215の先端部分を示す部分拡大図であり、図中において上記実施形態のボルト1と共通する部材についてはボルト1のものと同じ符号を付けている。図7に示すように、ボルト200は、自身軸部215の基端側に定径部115を備えており、該定径部115には右ねじ形状のねじ山30が形成されている。また、定径部115の先端箇所では、ねじ山30の高さが徐々に低くなっており、ねじ山30の頂部を結んだねじの外形が、略15°のテーパ角度をもって縮径したテーパ状となっている。
ボルト200では、ボルト1と異なりその定径部115の先端からねじ形状のないねじ無し部226が延びている。このねじ無し部226は、定径部115の谷径と略同一径を有しており、さらにねじ無し部226の先端から円錐台状のテーパ部217が非常に短い長さをもって延びている。テーパ部217の先端からは、定径部115の谷径よりも僅かに小径のガイド部216が延設されている。ガイド部216には、ボルト1のガイド部116に形成されたねじ山31よりも高さの小さいねじ山231が形成されており、該ねじ山231は、定径部115のねじ山30に対して逆ねじ形状、即ち左ねじ形状となっている。また、ボルト1のガイド部116のねじ山31が略60°のねじ山角度で形成されていたのに対し、このねじ山231のねじ山角度は略90°に形成されている。
本実施形態のボルト200もまた、ナット等の雌ねじ部材に対して斜めに挿入された場合にも噛み込みの発生を確実に防止することができる。詳しくは、ボルト200を図示外のナットのねじ孔に傾斜した状態で挿入すると、ガイド部216に形成されたねじ山231とナットの雌ねじ部とが少なからず干渉することになるが、ボルト200ではガイド部のねじ山231を低く形成しているので雌ねじ部との噛み合いが浅くなる。それにより、本実施形態のボルト200では、ナット等の雌ねじ部材への挿入時の傾きをさらに小さく抑えることができ、ボルトをより確実に適正な締め付け姿勢でねじ込んでいくことができる。なお、ねじ山231は1条ねじであっても2条ねじであってもよい。
以上説明したように、本発明に係るボルトでは、軸部の基端側に定径部を、先端側により小径のガイド部をそれぞれ形成し、このガイド部のねじ山を定径部にねじ山と逆ねじ形状としたので、ボルトが雌ねじ部材に対して不適正な、具体的には傾斜した状態で挿入されたとき、このボルトは適正な締め付け姿勢でないとして雌ねじ部材の外側へ移動させられることになる。即ち、ボルトを雌ねじ部材に対して適正な締め付け姿勢にしない限りねじ込んでいくことができないので、ボルトが傾斜状態等の不適正な状態で雌ねじ部材に嵌り込んでしまうことがなく、ボルトの雌ねじ部材への噛み込み及び焼き付きを確実に防止することができる。また、ガイド部のねじ山を2条ねじとすることによりこの効果を更に高めることができる。さらに定径部とガイド部との間にねじ山形状のないねじ無し部を形成すれば、ボルトが傾斜した状態で雌ねじ部材に挿入された場合に、ねじ無し部が雌ねじ部の内周面に干渉しても、ねじ無し部と雌ねじ部とが噛み合うことはないので、ボルトが雌ねじ部材に噛み込んでしまうことがない。従って、より確実にボルトの噛み込み及び焼き付きを防止することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、本実施の形態では雌ねじ部材としてナットを例に挙げたが、当然ながらこれ以外の雌ねじ部材にも本発明のボルトを使用することが可能である。また、本実施の形態では、ボルトの定径部においてねじ山の高さが徐々に低くなっている領域の長さ、ねじ無し部の長さ及びテーパ部の長さ等を具体的に示したが、これらは一例であって、各部分を本実施の形態で示したもの以外の長さで成形可能であることはいうまでもない。加えて、ガイド部に形成されたねじ山の形状、定径部に形成されたねじ山先端部の形状も本実施の形態のものに限定されず、適宜変更可能である。

Claims (3)

  1. 頭部と、ねじ山が形成された軸部とを備え、ナット等の雌ねじ部材に締め付けられるボルトであって、
    前記軸部は、基端側に形成された一定径の定径部と、先端側に形成され、前記定径部よりも小径のガイド部とを備え、
    このガイド部は、ボルトが雌ねじ部材に対して斜めに傾いた状態で挿入された場合に、雌ねじ部材の雌ねじに干渉することによって、ボルトの姿勢を適正にガイドするものであり、かつ、前記定径部に形成されたねじ山に対し、前記ガイド部に形成されたねじ山が逆ねじ形状となっていることを特徴とするボルト。
  2. 前記ガイド部に形成されたねじ山が、逆ねじ形状の2条ねじとなっていることを特徴とする請求項1に記載のボルト。
  3. 前記軸部の定径部とガイド部との間には、ねじ山形状のないねじ無し部が所定範囲に渡って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボルト。
JP2007521020A 2005-06-13 2005-06-13 ボルト Active JP4968843B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2005/010777 WO2006134626A1 (ja) 2005-06-13 2005-06-13 ボルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006134626A1 JPWO2006134626A1 (ja) 2009-01-08
JP4968843B2 true JP4968843B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=37531998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007521020A Active JP4968843B2 (ja) 2005-06-13 2005-06-13 ボルト

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7866930B2 (ja)
EP (1) EP1892426B1 (ja)
JP (1) JP4968843B2 (ja)
CN (1) CN101208526B (ja)
AT (1) ATE519954T1 (ja)
BR (1) BRPI0520320B1 (ja)
CA (1) CA2608955C (ja)
ES (1) ES2369555T3 (ja)
WO (1) WO2006134626A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017516954A (ja) * 2014-05-01 2017-06-22 リサーチ エンジニアリング アンド マニュファクチュアリング インコーポレーテッド 組立て時における嵌合ねじのクロススレッディングを回避するためのおねじ付きのボルトとめねじ付きのナットを有するファスナシステム
KR101750004B1 (ko) * 2016-05-20 2017-07-03 신현우 직립 지지면 형성 볼트 및 그 제조 방법

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5187594B2 (ja) * 2006-09-26 2013-04-24 ジンテス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング トランスコネクタ
DE102008042141A1 (de) * 2008-09-16 2010-03-25 Kamax-Werke Rudolf Kellermann Gmbh & Co. Kg Selbstzentrierende Schraube
KR101513332B1 (ko) 2008-10-02 2015-04-17 가부시키가이샤 아오야마 세이사쿠쇼 비정상 나사산 체결 방지 볼트
EP2752589A4 (en) 2011-08-31 2015-04-22 Aoyama Seisakusho NOT BLOCKING MOTHER
DE102011087178A1 (de) 2011-11-28 2013-05-29 Hilti Aktiengesellschaft Anker, insbesondere Gesteinsanker
JP5957716B2 (ja) 2012-06-01 2016-07-27 株式会社青山製作所 焼付き防止ボルト
CN103277386B (zh) * 2013-06-27 2016-12-28 温州益兴机电科技有限公司 一种便捷稳定的螺纹结构
CN103990843A (zh) * 2014-05-13 2014-08-20 繁昌县金科机电科技有限公司 刀架
JP6382744B2 (ja) * 2015-02-23 2018-08-29 株式会社トープラ おねじ部材
US20180087555A1 (en) * 2016-09-27 2018-03-29 General Electric Company System, method and apparatus for fastening components
EP3540244B1 (en) 2016-11-11 2021-07-21 Meidoh Co., Ltd. Bolt
IT201700077422A1 (it) * 2017-07-10 2019-01-10 Mr Ind Fasteners S R L Perno filettato
US10927877B2 (en) * 2019-01-11 2021-02-23 Mathread, Inc. Shortened fastener with locally controlled thread height
JP2020133819A (ja) * 2019-02-22 2020-08-31 イワタボルト株式会社 ナット

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01182613A (ja) * 1988-01-16 1989-07-20 Toopura:Kk パイロット付ねじ
JPH11182521A (ja) * 1997-12-24 1999-07-06 Owari Precise Products Co Ltd ね じ
JP2000274417A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Namie Kato 緩まないボルトとナット
JP2002195230A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Aoyama Seisakusho Co Ltd ボルト

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE358225A (ja) 1929-02-06
US4018132A (en) * 1974-06-18 1977-04-19 Tokai Cold Forming Co., Ltd. Connecting-rod bolt
GB1444885A (en) 1975-02-06 1976-08-04 Vibro Loc Co Ltd Nuts and bolts
JPH1073118A (ja) 1996-08-28 1998-03-17 Mino Kogyo Kk ボルト及びナット
PT1034379E (pt) 1997-12-16 2001-08-30 Sfs Ind Holding Ag Parafuso para a fixacao de placas de cobertura ou de carris numa infraestrutura de maneira que fique uma certa distancia entre os referidos elementos e a infra-estrutura
CN2367823Y (zh) * 1998-03-04 2000-03-08 马荣生 防松型螺栓
JP3336257B2 (ja) 1998-07-07 2002-10-21 株式会社青山製作所 ボルト
US6125526A (en) * 1999-05-12 2000-10-03 Robert Bosch Corporation Method of fastening a first member to a second member
US6666638B2 (en) * 2001-02-15 2003-12-23 Phillips Screw Company Deck screw having multiple threaded sections
JP4171631B2 (ja) 2001-09-25 2008-10-22 株式会社青山製作所 ボルト
US6918727B2 (en) * 2002-05-01 2005-07-19 Joker Industrial Co., Ltd. Anchoring screw with double heads and triple threads of different depths of thread
US7213999B2 (en) * 2004-01-30 2007-05-08 Torque-Traction Technologies, Llc. Fastener with opposite hand threads for securing two components together
US20070217887A1 (en) * 2006-03-16 2007-09-20 Ching-Kuei Lin Screw

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01182613A (ja) * 1988-01-16 1989-07-20 Toopura:Kk パイロット付ねじ
JPH11182521A (ja) * 1997-12-24 1999-07-06 Owari Precise Products Co Ltd ね じ
JP2000274417A (ja) * 1999-03-24 2000-10-03 Namie Kato 緩まないボルトとナット
JP2002195230A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Aoyama Seisakusho Co Ltd ボルト

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017516954A (ja) * 2014-05-01 2017-06-22 リサーチ エンジニアリング アンド マニュファクチュアリング インコーポレーテッド 組立て時における嵌合ねじのクロススレッディングを回避するためのおねじ付きのボルトとめねじ付きのナットを有するファスナシステム
KR101750004B1 (ko) * 2016-05-20 2017-07-03 신현우 직립 지지면 형성 볼트 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
CA2608955C (en) 2011-02-08
BRPI0520320A2 (pt) 2009-09-15
JPWO2006134626A1 (ja) 2009-01-08
ES2369555T3 (es) 2011-12-01
CA2608955A1 (en) 2006-12-21
CN101208526A (zh) 2008-06-25
EP1892426A1 (en) 2008-02-27
US20090060676A1 (en) 2009-03-05
BRPI0520320B1 (pt) 2018-02-14
CN101208526B (zh) 2012-01-25
EP1892426A4 (en) 2009-02-25
ATE519954T1 (de) 2011-08-15
EP1892426B1 (en) 2011-08-10
WO2006134626A1 (ja) 2006-12-21
US7866930B2 (en) 2011-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4968843B2 (ja) ボルト
JP5655208B2 (ja) 焼付き防止ボルト
JP2003172330A (ja) ボルト及びナット
US6296432B1 (en) Bolt with extension to prevent thread misalignment
CN113251054B (zh) 外螺纹部件
US10837484B2 (en) Bolt
JP6382744B2 (ja) おねじ部材
JP2001082430A (ja) ボルト
JP4466994B2 (ja) 噛み込み防止ボルト
JP6434668B1 (ja) おねじ部材
WO2013030970A1 (ja) 焼付き防止ナット
JP5065735B2 (ja) セルフタッピンねじ
JP2018189244A (ja) おねじ部材
JP2000291616A (ja) ね じ
JP6501578B2 (ja) 焼付き防止ボルト
JP4875957B2 (ja) タッピンねじ
JPH11351222A (ja) 改良型斜行ねじ込み防止ネジ締結具
JP2009264459A (ja) ナット
JPH08338416A (ja) ボルトとナットを用いた締結装置
JP2009036310A (ja) セルフタップねじ用ボス
JP7191433B1 (ja) 止まりねじゲージ
JP2019190512A (ja) タッピンねじ
JP6510110B1 (ja) おねじ部材
JP2002235718A (ja) ね じ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120330

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4968843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250