JP4967287B2 - インナーシール付のプラスチック成型蓋およびその製造方法 - Google Patents

インナーシール付のプラスチック成型蓋およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、ペースト状のジャムやマーガリンやヨーグルト又はアイスクリームなどを収容する、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に、被せて装着するプラスチック成型蓋3と熱融着して密封するインナーシール材6とを、1つの部材として作製(成型)して、1つの工程で装着して密封することができる、作製工程と装着,密封工程とが簡単なインナーシール付のプラスチック成型蓋に関する。
従来から、ペースト状のジャムやマーガリンやヨーグルトなどを収容する、上周部が円形状又は角を丸めた長方形,正方形状の、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2の、上周部のフランジaに熱融着して密封する、図2に示すインナーシール材6であって、例えば図1Cに示すような、少なくとも、各種バリヤー性が優れたセラミック蒸着やアルミニウム箔などを積層した、強度が優れた12〜25μmのポリエステル(PET)などのバリヤー層4と、熱融着性,密封性が優れた30〜100μmの低密度ポリエチレン(LDPE)などの内面シーラント層5とを、通常のウレタン系の接着剤などを介して積層したインナーシール材6が、一般に広く用いられている。
また従来から、ペースト状のジャムやマーガリンやヨーグルトなどを収容して、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封した、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に被せて装着する、図2Aに示すプラスチック成型蓋3であって、表面に美麗な印刷をするなどした、強度,保形性が優れた200〜400μmのポリスチレンシート(PS)などを、適宜に真空,圧空成型したプラスチック成型蓋3が、一般に広く用いられている。
ところが従来の、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に熱融着して密封する、図2に示すインナーシール材6については、またインナーシール材6を熱融着して密封したプラスチック成型容器2に被せて装着する、図2Aに示すプラスチック成型蓋3については、購入した顧客が、まず被せて装着したプラスチック成型蓋3を一旦開放して、続いて熱融着して密封したインナーシール材6を剥がすことによって、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2を開封して、収容したペースト状のジャムやマーガリンやヨーグルトなどを、必要な量だけ賞味した後に、開封したプラスチック成型容器2に、再びプラスチック成型蓋3を被せて装着して冷蔵庫に保管するなどして、必要な時に残りを賞味することができるものの、
このインナーシール材6とプラスチック成型蓋3とを、それぞれ別の工程で作製(成型)して、2つの部材として管理する必要があって、また内容物の収容(充填)工程で、インナーシール材6を熱融着して密封した後に、このインナーシール材6を熱融着して密封したプラスチック成型容器2に、別の工程で、プラスチック成型蓋3を被せて装着する必要があった。
加えて従来の、インナーシール材6を熱融着して密封したプラスチック成型容器2に被せて装着する、図2Aに示すプラスチック成型蓋3については、プラスチック成型容器2とプラスチック成型蓋3とをしっかり固定していないために、流通時や保管時などの取扱いによって、プラスチック成型蓋3が脱落する恐れがあって、図示していない粘着ラベルや紙製テープや収縮フィルムなどで、プラスチック成型容器2とプラスチック成型蓋3とを固定することが多かった。
そこで、本発明の目的は、ペースト状のジャムやマーガリンやヨーグルトなどを収容する、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に、熱融着して密封するインナーシール材6と被せて装着するプラスチック成型蓋3とを、1つの部材として作製(成型)して、1つの工程で密封して装着することができる、作製工程と密封,装着工程とが簡単であって、しかもプラスチック成型蓋3が脱落する恐れがないインナーシール付のプラスチック成型蓋を提供することにある。
本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋は、図1に示すように、上周部が円形状又は角を丸めた長方形,正方形状(図1Aでは角を丸めた長方形状)の、カップ状又はトレー状(図1Bではカップ状)のプラスチック成型容器2に被せて装着して、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封するプラスチック成型蓋3であって、図1Cに示すプラスチック成型蓋3の内面側に、インナーシール材6を、剥離可能層7を介して積層した後に、真空,圧空成型したことを特徴とするインナーシール付のプラスチック成型蓋である。
本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋においては、前述した従来と同様の、表面に美麗な印刷をするなどした、強度,保形性が優れた200〜400μmのポリスチレンシート(PS)などの、図1Cに示すプラスチック成型蓋3の内面側に、前述した従来と同様の、各種バリヤー性が優れたセラミック蒸着やアルミニウム箔などを積層した、強度が優れた12〜25μmのポリエステル(PET)などの基材層4と、熱融着性,密封性が優れた30〜100μmの低密度ポリエチレン(LDPE)などの内面シーラント層5とを、通常のウレタン系の接着剤などを介して積層したインナーシール材6を、後述する適宜の剥離可能層7を介して積層した後に、真空,圧空成型したことによって、
ペースト状のジャムやマーガリンやヨーグルトなどの収容(充填)工程で、図1A,Bに示すように、上周部が円形状又は角を丸めた長方形,正方形状の、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に被せて装着して、そのままの状態で、図1B,Cに示すように、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封することができるプラスチック成型蓋3であって、被せて装着するプラスチック成型蓋3と熱融着して密封するインナーシール材6とを、1つの部材として作製(真空,圧空成型)して、1つの収容(充填)工程で装着して密封することができる、作製工程と装着,密封工程とが簡単なインナーシール付のプラスチック成型蓋を得ることができる。
また、本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋においては、図1Cに示すプラスチック成型蓋3の内面側に、前述した従来と同様のインナーシール材6を、後述する適宜の剥離可能層7を介して積層したことによって、
購入した顧客が、まずプラスチック成型蓋3の端部を指で摘んで、内面側に積層したインナーシール材6との間の剥離可能層7を剥がしながら、被せて装着したプラスチック成型蓋3を一旦開放して、続いて熱融着して密封したインナーシール材6を剥がすことによって、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2を開封して、前述した従来と同様に、収容したペースト状のジャムやマーガリンやヨーグルトなどを、必要な量だけ賞味した後に、開封したプラスチック成型容器2に、再びプラスチック成型蓋3を被せて装着して冷蔵庫に保管するなどして、必要な時に残りを賞味することができるインナーシール付のプラスチック成型蓋であって、
しかも、プラスチック成型容器2に被せて装着したプラスチック成型蓋3の内面側に、プラスチック成型容器2に熱融着して密封したインナーシール材6を、後述する適宜の剥離可能層7を介して積層したことによって、図1Cに示すように、プラスチック成型容器2とプラスチック成型蓋3とが、インナーシール材6(剥離可能層7)を介して固定されているために、流通時や保管時などの取扱いによって、プラスチック成型蓋3が脱落する恐
れがないインナーシール付のプラスチック成型蓋を得ることができる。
加えて、本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋は、前述したインナーシール付のプラスチック成型蓋において、図1Cに示すように、プラスチック成型蓋3の、プラスチック成型容器2のフランジaとフランジaの外周部とに相当する部分の内面側に、剥離剤層8を印刷して設けた後に、インナーシール材6を、剥離可能層7を介して積層したことを特徴とするインナーシール付のプラスチック成型蓋である。なお、インナーシール材6は、容器フランジaにヒートシール可能であれば1層構成のものでも良く、また、内容物に応じて基材層と内層シーラント層との積層構成を有するものでも良い。
本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋においては、プラスチック成型蓋3の、プラスチック成型容器2のフランジaとフランジaの外周部とに相当する部分の内面側に、後述する適宜の剥離剤層8を印刷して設けた後に、前述した従来と同様のインナーシール材6を、同様に後述する適宜の剥離可能層7を介して積層したことによって、
前述したインナーシール付のプラスチック成型蓋と同様に、上周部が円形状又は角を丸めた長方形,正方形状の、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に被せて装着して、そのままの状態で、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封した時に、プラスチック成型蓋3の、プラスチック成型容器2のフランジaとフランジaの外周部とに相当する部分の内面側に印刷して設けた剥離剤層8が、熱融着して密封した時の熱的,機械的な衝撃などで剥離して、図1Bに示すように、プラスチック成型蓋3の内面側と、特にフランジaの外周部に相当する部分の内面側に剥離可能層7を介して積層したインナーシール材6とが、分離して隙間が開いているために、
購入した顧客が、プラスチック成型蓋3の、外周部に相当する部分(端部)を指で摘んで、内面側に積層したインナーシール材6との間の剥離可能層7を、容易に剥がすことができるインナーシール付のプラスチック成型蓋を得ることができる。
以上、本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋においては、ペースト状のジャムやマーガリンやヨーグルトなどを収容する、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に被せて装着して、そのままの状態で、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封することができるプラスチック成型蓋3であって、被せて装着するプラスチック成型蓋3と熱融着して密封するインナーシール材6とを、1つの部材として作製(成型)して、1つの工程で装着して密封することができる、作製工程と装着,密封工程とが簡単なインナーシール付のプラスチック成型蓋を提供することができる。
また、本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋においては、購入した顧客が、まずプラスチック成型蓋3の、インナーシール材6が分離して隙間が開いているフランジaの外周部に相当する部分(端部)を指で摘んで、内面側に積層したインナーシール材6との間の剥離可能層7を、容易に剥がしながら、被せて装着したプラスチック成型蓋3を開放して、続いて熱融着して密封したインナーシール材6を剥がすことによって、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2を開封することができるインナーシール付のプラスチック成型蓋であって、
しかも、プラスチック成型容器2とプラスチック成型蓋3とが、インナーシール材6(剥離可能層7)を介して固定されているために、流通時や保管時などの取扱いによって、プラスチック成型蓋3が脱落する恐れがないインナーシール付のプラスチック成型蓋を提供することができる。
本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋における、プラスチック成型蓋3の内面側に、基材層4と内面シーラント層5とを積層したインナーシール材6を、介して積層
する剥離可能層7については、購入した顧客が、プラスチック成型蓋3の、インナーシール材6が分離して隙間が開いている端部を指で摘んで、内面側に積層したインナーシール材6との間の剥離可能層7を、容易に剥がすことができるような、しかもプラスチック成型容器2とプラスチック成型蓋3とが、剥離可能層7(インナーシール材6)を介して固定されているために、流通時や保管時などの取扱いによって、プラスチック成型蓋3が脱落する恐れがないような、アクリル、ウレタン、硝化綿などのベース樹脂にイソシアネート等の硬化剤を加えて構成される接着剤などの、剥離強度が0.05〜0.5N/15mm幅程度の適宜の剥離可能層7を介して、図1Cに示すプラスチック成型蓋3の内面側に、前述した従来と同様のインナーシール材6を、通常のドライラミネート法、ウェットラミネート法、ノンソルベントラミネート法、あるいは押し出しラミネート法などで、特に制約なく積層することができる。
また、本発明のインナーシール付のプラスチック成型蓋における、プラスチック成型蓋3の、プラスチック成型容器2のフランジaとフランジaの外周部とに相当する部分の内面側に、印刷して設ける剥離剤層8については、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に被せて装着して、そのままの状態で、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封した時に、プラスチック成型蓋3の内面側に印刷して設けた剥離剤層8が、熱融着して密封した時の熱的,機械的な衝撃などで剥離して、プラスチック成型蓋3の内面側と、特にフランジaの外周部に相当する部分の内面側に剥離可能層7を介して積層したインナーシール材6とが、アクリル、ウレタン、硝化綿などのベース樹脂にシリコーン、ポリエチレンワックス、フッ素系剥離剤を混合して構成される剥離剤層8を、図1Cに示すプラスチック成型蓋3の、プラスチック成型容器2のフランジaとフランジaの外周部とに相当する部分の内面側に、全面ベタ状に又は必要に応じて部分網点状や部分万線状などに、それぞれ印刷して設けることができる。
すなわち、それぞれ前述したように、表面に美麗な印刷をするなどした、強度,保形性が優れた200〜400μmのポリスチレンシート(PS)などのプラスチック成型蓋3の内面側に、各種バリヤー性が優れたセラミック蒸着やアルミニウム箔などを積層した、強度が優れた12〜25μmのポリエステル(PET)などのバリヤー層4と、熱融着性,密封性が優れた30〜100μmの低密度ポリエチレン(LDPE)などの内面シーラント層5とを、通常のウレタン系の接着剤などを介して積層したインナーシール材6を、前述した適宜の剥離可能層7を介して積層した後に、真空,圧空成型した時に、
インナーシール材6のバリヤー層4に、各種バリヤー性が優れたアルミニウム箔を積層した場合には、この7〜9μmのアルミニウム箔にデットホールド性(与えられた形状をそのまま保持する性質)があるために問題はないものの、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封する前に、プラスチック成型蓋3の内面側に印刷して設けた剥離剤層8が剥離する恐れがあるために、インナーシール材6の基材層4に、各種バリヤー性が優れたデットホールド性がないセラミック蒸着などを積層した場合に、プラスチック成型蓋3の内面側に剥離可能層7を介して積層したインナーシール材6が、分離して隙間が開いて変形する恐れがあって、
カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に被せて装着して、そのままの状態で、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封することができない恐れがあるために、前述した適宜の剥離剤層8を、図1Cに示すプラスチック成型蓋3の、特にプラスチック成型容器2のフランジaに相当する部分の内面側に、部分網点状や部分万線状などに印刷して設けることによって、この部分の剥離剤層8が、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封する前に、簡単に剥離することを防止することが好ましい。
しかも、前述した適宜の剥離剤層8を、表面に美麗な印刷をするなどした、強度,保形性が優れた200〜400μmのポリスチレンシート(PS)などの、図1Cに示す透明,半透
明なプラスチック成型蓋3を用いて、プラスチック成型容器2のフランジaとフランジaの外周部とに相当する部分の内面側に、全面ベタ状に又は必要に応じて部分網点状や部分万線状などに、それぞれ印刷して設ける時に、後述する実施例1に示すように、同時に内面側に美麗な印刷をすることによって、前述した透明,半透明なプラスチック成型蓋3の、表面に美麗な印刷をするなどの工程を省略することができる。
図1A,Bは、本発明の実施例1における、インナーシール付のプラスチック成型蓋の斜視図,断面図であって、図1Cは、インナーシール付のプラスチック成型蓋の積層構造を示す断面説明図である。
すなわち、各種バリヤー性が優れたアルミニウム箔(7μm,図示せず)を積層した、強度が優れた12μmのポリエステル(PET)の基材層4と、熱融着性,密封性が優れた45μmの低密度ポリエチレン(LDPE)の内面シーラント層5とを、通常のウレタン系の接着剤(図示せず)を介して、通常のドライラミネート方法で積層して、図1B,Cに示すインナーシール材6を作製した。
次に、図1Cに示すように、強度,保形性が優れた250μmのポリスチレンシート(PS)の透明なプラスチック成型蓋3の、プラスチック成型容器2のフランジaとフランジaの外周部とに相当する部分の内面側に、東洋インキ製造(株)製M925MF剥離ニスの剥離剤層8を、フランジaに相当する部分は部分網点状に、またフランジaの外周部に相当する部分は全面ベタ状に、それぞれ通常のグラビア印刷方法で設けて、同時に内面側に美麗な印刷(図示せず)をして、図1Cに示す(インナーシール材6を積層して真空,圧空成型する前の)プラスチック成型蓋3を作製した。
続いて、前述した内面側に剥離剤層8をグラビア印刷方法で設けた、図1Cに示すプラスチック成型蓋3の内面側に、前述したバリヤー層4と内面シーラント層5とをドライラミネート方法で積層した、図1B,Cに示すインナーシール材6を、東洋インキ製造(株)製M925MF剥離ニスの剥離可能層7を介して積層した後に、真空,圧空成型して、上周部が角を丸めた長方形状の、収容部の縦と横と深さとが約70×100×90mmのカップ状のプラスチック成型容器2に被せて装着する、縦と横とが約85×115mmの、図1に示すインナーシール付のプラスチック成型蓋を作製した。
本発明の実施例1における、図1に示すインナーシール付のプラスチック成型蓋については、従来と同様の通常の収容(充填)工程で、500gのペースト状のプレーンヨーグルトを収容しながら、図1A,Bに示すように、前述したカップ状のプラスチック成型容器2に被せて装着して、そのままの状態で、図1B,Cに示すように、上周部のフランジaにインナーシール材6を熱融着して密封することができるプラスチック成型蓋3であって、被せて装着するプラスチック成型蓋3と熱融着して密封するインナーシール材6とを、1つの部材として作製して、1つの工程で装着して密封することができる、作製工程と装着,密封工程とが簡単なインナーシール付のプラスチック成型蓋であって、
購入した顧客が、まずプラスチック成型蓋3の、図1Bに示すインナーシール材6が端部を指で摘んで、内面側に積層したインナーシール材6との間の剥離可能層7を、容易に剥がしながら、被せて装着したプラスチック成型蓋3を一旦開放して、続いて熱融着して密封したインナーシール材6を剥がすことによって、前述したカップ状のプラスチック成型容器2を開封して、収容した500gのペースト状のプレーンヨーグルトを、必要な量だけ賞味した後に、開封したプラスチック成型容器2に、再びプラスチック成型蓋3を被せて装着して冷蔵庫に保管するなどして、必要な時に残りを賞味することができるインナーシール付のプラスチック成型蓋を得ることができた。また、プラスチック成型蓋を一旦剥離した後は、インナーシール材が上方に引っ張られ、ドーム状になるため、再度プラス
チック蓋を被せることができず、不正開封を防止する効果が得られる。
本発明の、カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器2に、被せて装着するプラスチック成型蓋3と熱融着して密封するインナーシール材6とを、前述した適宜の剥離可能層7を介して積層した後に、真空,圧空成型した、1つの部材として作製して、1つの工程で装着して密封することができる、作製工程と装着,密封工程とが簡単なインナーシール付のプラスチック成型蓋ついては、菓子,食品類や各種飲料類や玩具,日用品などを幅広く収容する紙積層材料製やガラス製などの、図示していないカップ状やトレー状などの成型容器に、同様に1つの部材として作製して、1つの工程で装着して密封して、そのまま制約なく利用することができる。
本発明の実施例1における、図1A,Bは、インナーシール付のプラスチック成型蓋の斜視図,断面図であって、図1Cは、インナーシール付のプラスチック成型蓋の積層構造を示す断面説明図である。 図2は、従来のプラスチック成型蓋3と従来のインナーシール材6との断面図である。
符号の説明
2 …プラスチック成型容器
3 …プラスチック成型蓋
4 …基材層
5 …内面シーラント層
6 …インナーシール材
7 …剥離可能層
8 …剥離剤層
9 …紙製パッキン板
10 …ネジ式のプラスチック成型蓋
11 …強化ガラス瓶
a …フランジ

Claims (4)

  1. 上周部にフランジが形成されているカップ状又はトレー状のプラスチック成型容器に、装着するプラスチック成型蓋であって、
    前記プラスチック成型蓋の容器側となる面に、インナーシール材が剥離可能層を介して積層されており、前記プラスチック成型蓋の前記フランジ部と、前記フランジ部の外周部に相当する部分には、前記プラスチック成型蓋と前記剥離可能層との間に、剥離剤層が設けられていることを特徴とするインナーシール付きのプラスチック成型蓋。
  2. 前記剥離可能層の剥離強度は、0.05〜0.5N/15mmであることを特徴とする請求項1に記載のインナーシール付きのプラスチック成型蓋。
  3. プラスチック成型蓋のフランジ部に、前記インナーシール材を熱融着して密封した際に、前記剥離剤層が、熱的、機械的衝撃で剥離することを特徴とした請求項1又は2に記載のインナーシール付きのプラスチック成型蓋。
  4. カップ状又はトレー状のプラスチック成型容器に被せて装着して、上周部のフランジにインナーシール材を熱融着して密封するプラスチック成型蓋の製造方法であって、
    プラスチック成型蓋の内面側の、前記フランジ部及び前記フランジ部外周に相当する部分に、剥離剤層を積層し、
    前記剥離剤層上及び前記プラスチック成型蓋の内面側の、前記フランジ部及び前記フランジ部外周に相当する部分以外の部分に剥離可能層を積層し、
    前記剥離可能層上に、インナーシール材を積層した状態で、真空,圧空成型したことを特徴とするインナーシール付のプラスチック成型蓋の製造方法。
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