JP2022117481A - 包装用容器及び包装用容器の使用方法 - Google Patents

包装用容器及び包装用容器の使用方法 Download PDF

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豊 小島
Yutaka Kojima
史織 櫻井
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Abstract

【課題】規定しにくい内容物のボリュームに適応しやすく、予測しにくい内容物の再包装に対応しやすく、傷つきやすい内容物を外力から保護しやすく、生産効率の向上を図りやすい包装用容器及び包装用容器の使用方法を提供すること。【解決手段】内容物を収容する収容部1aを有する容器本体1と、少なくとも収容部1aを覆う幕状のカバー部2aを有する蓋体2と、容器本体1と蓋体2との間に形成されるヒンジ3とを備え、容器本体1は、ヒンジ3と対向する位置に形成される本体係合部14を有し、蓋体2は、本体係合部14と係合するようにヒンジ3と対向する位置に形成される蓋体係合部21を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば食品を収容する容器本体及び食品を保護する蓋体を備えた包装用容器及び包装用容器の使用方法に関する。
従来から、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されるイチゴやブドウといった果物は、成形された容器本体に収容され、上から薄いフィルムで覆われた状態で、商品棚に陳列されていた。果物のような食品は、同種類であっても個々のサイズが異なり、容器本体からのはみ出し量が異なりやすいことから、収容するボリュームを規定しにくく、成形された蓋体では包装しにくかったためである。
例えば、特許文献1には、フィルムの両端縁かつ両端縁の長手方向の端部を除いて接着剤を塗布し、接着剤を介して直方形容器の両側壁にフィルムを貼り付けることで、内容物のボリュームに適した張り具合でフィルムを装着できるのみならず、長手方向の端部が直方形容器の側壁より外側に飛び出していても、隣接する他の容器に接着剤が貼り付くようなトラブルを回避できる技術について開示されている。
実用新案登録第3026167号公報
しかしながら、特許文献1では、接着剤が直方形容器に貼り付いているため、内容物の再包装を行うためにフィルムを一度剥がして再度貼り付ける場合、剥がす前より接着力が弱くてフィルムが剥がれたり、直方形容器の側壁に接着剤の剥がし跡が残って見た目が汚くなったりするおそれがある。一方、フィルムが容易に剥がれてしまうのを防ぐために、接着剤の接着力が強いフィルムを用いた場合には、内容物の点検や入れ替えのための再開封作業(リパック)時に、フィルムを剥がす手間や、剥がしたフィルムの接着剤に気をつけながら再びフィルムを貼り付ける労力が発生したり、作業の困難性が恒常的に発生したりすることが懸念される。さらに、フィルムの接着作業が不充分で接着剤部分が外向きにめくれた状態になっていた場合には、当該商品を購入した消費者の買い物袋の中で、他の商品にフィルムが接着してしまい商品を取り出した際に転倒状態になったりするなどし、商品価値を著しく損なってしまう場面もあり得る。また、フィルムは、内容物を所定の外力から保護するには薄過ぎるため、商品価値の低下を招きやすい。さらに、フィルムは、容器本体とは別に生成しなければならないばかりでなく、薄過ぎて切断したり接着剤を塗布したりしにくいことから、生産効率が芳しくなく製造コストが割高になるおそれがある。
外部環境によって変形や変色して劣化しやすい青果物を含む食品のような内容物は入れ替えも頻発しがちなため、容器に対して接着剤を使わずに被覆自在であり、フィルムよりも硬めで所定の外力に対して商品価値の低下を予防し、最低限の工程を経て生産効率の向上を図りやすいカバー構造であれば、特許文献1の問題点を解消し、容器に対して被覆自在なカバー構造を実現できることに、発明者等は創意工夫の末に辿り着いた。
そこで、本発明の目的は、規定しにくい内容物のボリュームに適応しやすく、予測しにくい内容物の再包装に対応しやすく、傷つきやすい内容物を外力から保護しやすく、生産効率の向上を図りやすい包装用容器及び包装用容器の使用方法を提供することにある。
すなわち、本発明における包装用容器は、内容物を収容する収容部を有する容器本体と、少なくとも収容部を覆う幕状のカバー部を有する蓋体と、容器本体と蓋体との間に形成されるヒンジとを備え、容器本体は、ヒンジと対向する位置に形成される本体係合部を有し、蓋体は、本体係合部と係合するようにヒンジと対向する位置に形成される蓋体係合部を有することを特徴とする。
容器本体は、収容部の外方に向かう本体フランジ部を有し、本体係合部は、本体フランジ部の外端縁より収容部側に形成されることが望ましい。
また、本発明における別の包装用容器は、内容物を収容する収容部を有する容器本体と、少なくとも収容部を覆う幕状のカバー部を有する観音開き式の蓋体と、容器本体と蓋体との間に形成されるヒンジとを備え、蓋体は、互いに係合するようにヒンジと対向する位置に形成される蓋体係合部を有することを特徴とする。
蓋体は、ヒンジと平行に形成される伸縮部を有することが望ましい。
蓋体のカバー部の厚みは、容器本体の底面部の厚みより厚いことが望ましい。
本発明における包装用容器の使用方法は、蓋体係合部を外す工程と、ヒンジを軸に蓋体を回動して収容部を開放する工程と、収容部の内容物を入れ替える工程と、ヒンジを軸に蓋体を回動して収容部を覆う工程と、蓋体係合部を係合する工程とを含むことを特徴とする。
なお、本発明において、「形成」とは、所定の形を成している状態を意味する。「成形」とは、製法を限定せず単に形作ること又は形作られたこと、「成型」とは、所定の型に嵌めて形作ること又は形作られたことを意味する。換言すると、「形成」と「成形」は略同義であり、「成形」は「成型」を含む表現とする。
本発明によれば、規定しにくい内容物のボリュームに適応しやすく、予測しにくい内容物の再包装に対応しやすく、傷つきやすい内容物を外力から保護しやすく、生産効率の向上を図りやすい効果を期待できる。
本発明の一実施形態における包装用容器の平面斜視図である。 上記包装用容器の(a)平面図、(b)(a)のX-X部分の断面図である。 本発明の一実施形態における別の包装用容器の平面斜視図である。 本発明の一実施形態における別の包装用容器の平面斜視図である。 上記包装用容器の平面図である。 図5のY1-Y1部分拡大端面図である。 図5の矢印R方向からのY2-Y2部分拡大図である。
以下、図1及び図2を参照しつつ、本発明の一実施形態における包装用容器(以下「本包装用容器」ともいう。)の構造について説明する。これらの図において、複数個存在する同一の部位については、一つの部位のみに符番した部分もある。説明の便宜上、所定の部位やこの引き出し線をかくれ線(破線)や想像線(二点鎖線)で示し、断面部分をハッチングで示した部分もある。説明において、上方、下方、側方、外方、内方、垂直方向、水平方向等の方向を示す用語は、基本的に通常使用する向きで包装用容器を設置した状態、例えば図2(a)を基準にし、これ以外を基準とする場合は適宜説明する。
<本包装用容器の概要>
本包装用容器は、スーパーマーケット等の小売店内で販売される白桃・梨・リンゴ・シャインマスカット等の国内外産のシャインマスカット等のブドウ・ラフランス・柿・デコポン等の柑橘類といった青果類やキノコ類を含む生鮮食品・惣菜・弁当といった内容物を包装するものであり、内容物を収容する容器本体1と、容器本体1を覆う蓋体2と、容器本体1と蓋体2との間に形成されるヒンジ3とを備えて、全て一体的に成型されるのが好ましいが、それぞれ別々に成型された後に連結されてもよい。本包装用容器は、小売店内の陳列棚に載置できる程度の大きさだが、これに限定されることはない。
<容器本体1の概要>
容器本体1は、内容物を収容する収容部1aを有する。詳細には、容器本体1は、内容物を載置する底面部11と、底面部11の周端縁から上方向に連続して立ち上がる本体側壁部12とで形成される収容部1aと、収容部1aの外方に向かい、本体側壁部12の上端縁から外方向に連続して延出している本体フランジ部13と、ヒンジ3と対向する位置に形成される本体係合部14とを有している。容器本体1の平面視形状は、長手方向と短手方向とを有する略長方形のうち長手方向の一方が湾曲している形状であるが、湾曲してない略長方形でもよく、略正方形でも五角形以上でも円形状でもよく、これらの一部を変形した形状でもよい。
<蓋体2の概要>
蓋体2は、容器本体1の少なくとも収容部1aを覆う幕状のカバー部2aを有する。詳細には、蓋体2は、収容部1aとは係合せず幕のように薄くて平らなカバー部2aと、本体係合部14と係合するようにヒンジ3と対向する位置に形成される蓋体係合部21とを有する。蓋体2は、従来のフィルムより弾性率・強度・剛性が高く、容器本体1に対してヒンジ3を軸に回動自在かつ回動方向と同方向に湾曲自在である。
<ヒンジ3の概要>
ヒンジ3は、容器本体1と蓋体2との連結部分であり、一体的に成型された容器本体1と蓋体2とに挟まれる部位に位置している。ヒンジ13は、容器本体1及び蓋体2の成型後に加工された部位であり、非切断部分と切断部分とが交互に形成されたミシン目でも、容器本体1及び蓋体2の厚みより薄く折れ曲がりやすい部位でもよく、別途成型された蓋体2を容器本体1と連結する部材でもよく、一体的に成型された容器本体1と蓋体2とに挟まれる部位を単に折り曲げた部位でもよい。
この構成によれば、容器本体1に対してヒンジ3を軸に蓋体2を回動し、本体係合部14に蓋体係合部21を係合させれば、収容部1aに収容した内容物をカバー部2aで覆った状態を保持できるうえ、収容部1aからの内容物のはみ出し量が商品毎に異なっていても、蓋体2がはみ出し量に追従して柔軟に湾曲変形するため、カバー部2aでの包装により内容物が圧迫され過ぎず位置ズレしない程度の加圧を得られるのみならず、カバー部2aの厚みや強度・剛性といった仕様により、カバー部2a越しから所定の外力が加わっても内容物が傷つきにくくなることから、規定しにくい内容物のボリュームに適応しやすく、予測しにくい内容物の再包装に対応しやすく、傷つきやすい内容物を外力から保護しやすく、生産効率の向上を図りやすくなる効果を期待できる。
<容器本体1及び蓋体2、ヒンジ3の形成方法・素材・寸法等の仕様>
容器本体1及び蓋体2、ヒンジ3は、例えば真空成型、熱板圧空成型、真空圧空成型、両面真空成型等のシート成型で、合成樹脂シートを熱成型することにより一体的に形成されることが好ましい。合成樹脂シートは、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂製やポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂製、ポリスチレン系樹脂製で、単層や多層のシートで形成されていてもよく、有色又は不透明でもよいが、無色透明であることが好ましい。合成樹脂シートの表面及び/又は裏面を合成樹脂フィルムで覆ってもよく、表面を覆った場合は印刷を施してもよい。合成樹脂シートは、合成樹脂シートの厚みは特に制限はないが、0.18~1mmであればよく、好ましくは0.2~0.8mm、さらに好ましくは0.25~0.6mmである。容器本体の大きさについて特に制限はないが、例えば幅50~350mm、奥行き50~350mmであってもよい。
容器本体1は収容部1aを有する分、蓋体2より立体的(三次元的)に成型されるため、熱成型時に蓋体2より引き延ばされることから、蓋体2のカバー部2aの厚みは容器本体1の底面部11の厚みより厚くなってもよく、これによればカバー部2aが内容物の保護に適した強度や剛性を有するのみならず、蓋体2が厚過ぎずかつ薄過ぎないため従来のフィルムと比べて相対的に皺が入らず平滑性が得られるため、内容物の鮮度が良く見えたり、高級感を演出したりといった見栄えが良くなる効果を期待できる。また、適度な張りが保たれるため、カバー部が収容部を覆った際に、きれいなドーム状を形成することが期待される。
以下、容器本体1の詳細な構造を説明する。
<収容部1a>
収容部1aは、底面部11の面積及び本体側壁部12の高さを限定せず、これらによって定まる収容部1aの容量もいずれでもよいが、例えば100~1800ccであってもよく、200~1000ccであってもよい。底面部11や本体側壁部12は、縦方向や横方向に所定の段差や内側に凹んだ図示しない補強リブを単数又は複数有していても、有さずに面一でもよい。容器本体1の開口に相当する収容部1aの開口は、本体側壁部12の上端縁で形成される。
<底面部11>
底面部11は、例えば柿のような固めの収容物を所定の状態に維持して載置する図示しない台座を有していてもよい。台座は、容器本体1の内側に向かって隆起していればよく、単数或いは2つ以上でもよく、底面部11の略中央或いは中央以外に配置されてもよく、平面視で矩形状でも円形状でも楕円形状でもよく、垂直断面視で平面視でも矩形状でも半円状でも楕円状でもよく、包装用容器としての美観や通常の使用を妨げない限りいずれのサイズでもよい。
<本体側壁部12>
本体側壁部12は、ヒンジ3の位置及び本体係合部14の形状・位置・サイズに応じて形成される。すなわち、本体側壁部12は、本体係合部14の内端縁側が収容部1aの内側に突き出るように、ヒンジ3と対向する長手方向側の一部を内側に向かって窪ませて形成され、かつ本体係合部14の高さが相対的に低くなるように、ヒンジ3と対向する長手方向側の一部を低くして形成されるが、このような形状に限定されることはない。
<本体フランジ部13>
本体フランジ部13は、本体係合部14の形状・位置・サイズに応じて形成される。すなわち、本体フランジ部13は、本体係合部14の高さが相対的に低くなるように、ヒンジ3と対向する長手方向側の一部を下側に向かって窪ませて形成され、かつ本体係合部14の長さに応じた間隙が生じるように形成され、換言すれば、本体係合部14が形成される部分に形成されず、上記部分を除いて周方向に連続して形成されるが、このような形状に限定されることはない。本体フランジ部13は、ヒンジ3に隣接する長手方向側及び短手方向側に所定の幅及び深さで形成される付番しない本体フランジ凹部を有しており、これによれば容器本体1の強度を補強し、内容物を取り出しやすく、かつ目視しやすい効果を期待できる。
<本体係合部14>
本体係合部14は、本体フランジ部13の外端縁より収容部1a側に形成され、換言すれば、少なくとも本体係合部14の外端縁が本体フランジ部13の外端縁より外側に突出せず、また、本体係合部14の外端縁が本体フランジ部13の外端縁で形成される同一直線上に位置し、本体係合部14の外端縁と本体フランジ部13の外端縁とが周方向に所定の凹凸を形成しない。
この構成によれば、蓋体係合部21との係合部分が収容部1aに近づくため、蓋体2の湾曲率が高まり美麗性の高いドーム状にしやすいばかりでなく、蓋体係合部21を垂直に挿入しやすく挿入後の蓋体係合部21が容器本体1の投影面積内に収まりやすいため、陳列棚等に複数個並べやすかったり、購入時に商品かご内で他の商品を傷付けたりせず、全体的にコンパクトな印象を需要者に提供する効果を期待できる。また、凹凸がない分生産時に一枚あたりのシートから成形される個数が増えるため、生産性を高める効果を期待できる。
本体係合部14は、蓋体係合部21が挿し込まれて引っ掛かるスリット状の本体係合貫通孔14aを有するが、蓋体係合部21と係合自在であればいずれの形態でもよく、蓋体係合部21と嵌合する形態でもよく、本体係合貫通孔14aは、円形状でも矩形状でもよく、蓋体係合部21が挿し込まれず引っ掛かるだけでもよい。本体係合貫通孔14aは、本体係合部14の外端縁から収容部1a側に位置しており、詳細には、本体係合部14の外端縁から3~20mm離れて、好ましくは5~15mm離れて、より好ましくは7~13mm離れている。本体係合貫通孔14aは、本体係合部14の外端縁と平行だが、垂直や斜めに形成されてもよい。また、本体係合貫通孔14aは、外端縁に向かって凸になるように曲線や屈曲していてもよい。こうした構成によれば、生産時の刃の強度を維持することができ、生産性が向上するとともに、蓋体係合部と係合しやすく(引っ掛かりやすく)なることが期待される。さらに、本体係合貫通孔14aの幅は、特に制限はないが、15~30mmであればよく、18~28mmであればよい。
本体係合部14は、蓋体係合部21の長さを考慮してカバー部2aで収容部1aを覆いやすいように、本体フランジ部13の上端面より低い高さに位置するが、同じ高さに位置してもよい。本体係合部14の高さH1aと本体フランジ部13の上端面の高さH1bとの比率(H1a:H1b)は、1:1~1:5でもよく、好ましくは3:4~1:4であり、より好ましくは2:3~1:3であり、蓋体係合部21の長さに応じて決定してもよい。
本体係合部14は、切断時の割れや白化防止用として外端縁及び内端縁に沿って波状の本体係合凹凸部14bを有するが、同等の効果を得られればいずれの形態でもよく、例えばドット状のエンボスでも貫通孔でもよい。本体係合部14は、平面視で略長方形状であるが、正方形状でも多角形状でも半円形や楕円を含む円形状でもよい。
以下、蓋体2の詳細な構造を説明する。
<カバー部2a>
カバー部2aは、ヒンジ3と平行に形成される伸縮部22を有し、これによればカバー部2aの短手方向における伸縮性を発生させ、商品毎に異なる内容物のボリュームに追従しやすく、ボリュームに適した圧力で内容物を押さえて位置ずれを予防しやすい効果を期待できる。
カバー部2aの平面視形状は、長手方向と短手方向とを有する略長方形であるが、正方形でも五角形以上でも円形状でもよく、これらの一部を変形した形状でもよい。カバー部2aの短手方向の長さD2は容器本体2の短手方向の長さD1より長く、これによればカバー部2aは収容部1aから上方向にはみ出た内容物を覆いやすい効果を期待できる。D2、又はD2のうち伸縮部22を除く部分の長さは、収容物に応じて長く設計されてもよく、例えばシャインマスカットのように容器本体1からはみ出しやすく、かつ外力により傷つきやすい収容物の場合、D1の1.5~2倍であってもよい。カバー部2aの長手方向の長さW2は容器本体2の長手方向の長さW1より短く、これによればカバー部2aの短手方向側が容器本体1より外側にはみ出さないことから陳列棚等に複数個並べやすかったり、購入時に商品かご内で他の商品を傷付けたりしない効果を期待でき、収容部1aの長手方向の長さと同程度であれば内容物の略全部を覆えるため好ましい。
<伸縮部22>
伸縮部22は、ヒンジ3側に形成される伸縮第1部22aと、蓋体係合部21側に形成される伸縮第2部22bとを有するが、例えばカバー部2aの中央付近にあってもよく、カバー部2aの表裏双方に生じる凹凸一組でも二組以上の凸構造でもよく、表裏一方に生じる凸一列でも二列以上の凸構造でもよく、所定の長さで切断されたスリットを単数又は複数配列したスリット構造でもよい。伸縮部22における凸構造は、図2(b)に示す端面形状が円弧状でもよいし、ギザギザ状でもよいし、円弧状とギザギザ状との組み合わせでもよい。
ここで、伸縮部22の幅(伸縮する方向の長さ)は、特に制限はないが例えば10~50mmで、好ましくは20~40mm、より好ましくは25~35mmであり、伸縮部22が凸構造の場合、凸単体の幅が拡がったり狭まったりして伸縮性を得られ、凸単体の伸縮方向における幅(凸部の隣り合う谷同士の長さ)は、特に制限はないが例えば5~15mmで、好ましくは8~12mm、より好ましくは7~11mmであり、上下方向の高さおよび深さは、特に制限はないが例えば1~15mmで、好ましくは2~10mm、より好ましくは3~5mmである。
伸縮部22がスリット構造の場合、スリットが拡がったり狭まったりして伸縮性を得られ、スリット単体の伸縮方向における幅(隣り合うスリット同士の距離)は、特に制限はないが1~15mmで、より好ましくは3~12mm、より好ましくは5~9mmであり、スリット(切断部)の長さは、特に制限はないが5~60mmであり、好ましくは10~40mm、より好ましくは15~30mmであり、スリット同士の距離(非切断部の長さ)は特に制限はないが1~10mmで、好ましくは1.5~7.5mm、より好ましくは2~5mmである。
<蓋体係合部21>
蓋体係合部21は、カバー部2aの端縁からヒンジ3とは逆方向に突出した2段式の舌片であり、舌片の各々の表面から突出する蓋体係合突起部21a,21bを有するが、本体係合部14と係合自在であればいずれの形態でもよく、1段式でも3段式以上の舌片でもよく、本体係合部14と嵌合自在な形態でもよく、本体係合貫通孔14aに対して抜き差し自在又は引っ掛け自在な形態でもよい。蓋体係合部21は、本体係合部14への係合時に本包装用容器の載置面に接触しない程度の長さであればよく、容器本体1の投影面積内に収まる長さであれば好ましい。より具体的には、蓋体係合部21の長さは、本体係合部14の高さH1aより短ければよく、例えば60mm以下であればよく、55mm以下であってもよく、50mm以下であってもよい。
蓋体係合突起部21a,21bは、図2(b)に示す方向(カバー部2aを閉じた状態で内側)に突き出ているが、この逆方向(カバー部2aを閉じた状態で外側)に突き出ていれば、蓋体係合突起部21を抜けにくくするために蓋体係合突起部21a,21bの間から折り曲げても、折り曲げ片に相当する蓋体係合突起部21aが内側に向くため、目立ちにくくなる効果を期待できる。蓋体係合突起部21a,21bの間がミシン目であれば、折り曲げやすい効果を期待できる。
次に、本包装用容器の使用方法について説明する。
はじめに、本包装用容器にて内容物を包装する方法は、容器本体1の収容部1aに内容物を収容する工程と、ヒンジ3を軸に蓋体2を回動してカバー部2aで内容物の上方から収容部1aを覆う工程と、蓋体係合部21を本体係合部14の表面側から本体係合貫通孔14aに挿し込み、蓋体係合突起部21a又は21bを本体係合部14の裏面側に引っ掛ける工程とを含むことで、従来のようにフィルムを別途準備したり、フィルムを容器本体に接着したりすることなく、容易かつ迅速に内容物を包装できる効果を期待できる。
つぎに、本包装用容器にて内容物の入れ替え等により再包装(リパック)する方法は、収容部1aをカバー部2aで覆った容器本体1の本体係合部14に係合してある蓋体係合部14を外す工程、詳細には、本体係合部14の裏面側に対する蓋体係合突起部21a又は21bの引っ掛かりを解除するように蓋体係合部14を本体係合貫通孔14aから引き抜く工程と、ヒンジ3を軸に蓋体2を回動して収容部1aを開放する工程と、収容部1aに入っている内容物を取り出し、別の収容物を再収容する工程(収容部の内容物を入れ替える工程)と、ヒンジ3を軸に蓋体2を回動して収容部1aを再び覆う工程と、本体係合部と蓋体係合部とを係合する工程と含むことで、従来のようにフィルムを容器本体から外したり、再接着したりすることなく、容易かつ迅速に内容物を何度でも再包装できる効果を期待できる。
なお、本実施形態に示した包装用容器は、上述した内容に限定されず、同等の効果を得られる限り、あらゆる部位の位置・形状・寸法や、部位同士の関係を含む。
次に、図3~7を参照しつつ、本発明の一実施形態における別の包装用容器について、上述した包装用容器と相違する部分を説明し、同等の部分の説明を省略する。図1及び図2で示した部品又は部位と同等なものは、参照を容易にするため、図3~6では一律100、200を加えた番号にしている。
図3に示すように、蓋体102は、観音開き式であり、蓋体102a,102bを有する。ヒンジ103のうち、ヒンジ103aは、容器本体101と蓋体102aとの間に形成され、ヒンジ103bは、容器本体101と蓋体102bとの間に形成される。蓋体102は、ヒンジと対向する位置に蓋体係合部121を有し、具体的には、蓋体102a,102bは、互いに係合するようにヒンジ103a,103bと対向する位置に蓋体係合部121a,121bを有する。この構成によれば、容器本体101を本体係合部に形成しなくてよく、蓋体102a,102bをそれぞれヒンジ103a,103bを軸に回動させれば容器本体101の付番しない収容部を被覆自在にできることから、内容物の包装・出し入れ・再包装のいずれも容易に行える効果が期待できる。
蓋体係合部121bは、ヒンジ103bと平行に複数あってもよく、これによれば、蓋体係合部121aが1段式でもあっても蓋体102で形成されるドームの大きさを調整しやすい。蓋体係合部121aを蓋体係合部121bに対して上から挿し込むことで、蓋体121aが外側に突出しないため、きれいなドームを形成しやすい。蓋体102a,102bの形状や短手方向の長さは、同じでも異なっていてもよい。
図4及び図5に示すように、容器本体201が有する本体係合部214に含まれる本体係合貫通孔214aは、容器本体201の外側に向かって突出する湾曲状であり、湾曲状の刃で形成されたものである。これによれば、湾曲状の刃が直線状の刃と比較して相対的に拠れにくいため刃型の耐久性が向上し、また、蓋体係合部221の蓋体係合突起部221a,221bが引っ掛かりやすくて引き抜きにくくなる効果を期待できる。
図4及び図5に示すように、蓋体202のカバー部202aは、ヒンジ203と平行する長手方向の端が細くかつ低い突条の伸縮単体部222sのみで構成され、又はこれが2つ以上凹凸状に連続して構成される伸縮部222と、搬送時等に積み重ねられた包装用容器同士の張り付きを回避する突起部223,223と、ヒンジ203がミシン目等により切り取り可能なあけ口であることを指し示す目印部224,224とを有している。
<伸縮単体部222s>
図6に示すように、伸縮単体部222sは、長手方向の端に相当する伸縮単体端部222se,222seと、伸縮単体端部222se同士と連続する伸縮単体長手部222sfとで構成される。図5に示すように、伸縮単体端部222se,222seの短手方向の幅は、伸縮単体長手部222sfの短手方向の幅より狭く、図7に示すように、伸縮単体端部222se,222seの高さは、伸縮単体長手部222sfの高さより相対的に低い。この構成によれば、包装用容器の成型時に裁断機で裁断される部位である伸縮単体端部222se,222seが細くかつ低いと、最も裁断しやすい平板状の部位との形状差が少なくなる分、バリが生じたり、裁断し切れずつぶれたりしない効果を期待できる。
<突起部223>
図4及び図5に示すように、突起部223は、カバー部202aの平板部分から突出しており、蓋体202が容器本体201に装着された状態でカバー部202aの外側及び/又は内側に向かって突出しており、好ましくは収容物を傷付けないよう外側のみに向かって突出している。この構成によれば、突起部223が積み重なった包装用容器の所定の部位に接して隙間を生む分、それぞれ取り外しやすい効果を期待できる。突起部223は、蓋体係合部221側に配置されても、ヒンジ部203側に配置されてもよく、好ましくはカバー部202aの角部分周辺に配置され、平面視で矩形状でも円形状でも楕円形状でもよく、垂直断面視で矩形状でも半円状でも楕円状でもよく、包装用容器としての美観や通常の使用を妨げない限りいずれのサイズでもよい。蓋体係合部221の蓋体係合突起部221a,221bが突起部223として機能してもよい。
<目印部224>
図4及び図5に示すように、目印部224は、矢印状及び/又は文字状にカバー部202aの平板部分から突出する部位でも、上記平板部分に印刷された部位でもよく、粒状でも線状でもよい。目印部224が上記突出する部位の場合、公知のエンボス加工で形成されたものであってもなくてもよく、蓋体202が容器本体201に装着された状態でカバー部202aの外側及び/又は内側に向かって突出しており、好ましくは収容物を傷付けないよう外側のみに向かって突出している。
1,101,201 容器本体、1a 収容部
11 底面部
12 本体側壁部
13 本体フランジ部
14,214 本体係合部、14a,214a 本体係合貫通孔、14b 本体係合凹凸部
2,102(102a,102b),202 蓋体、2a,202a カバー部
21,121,221 蓋体係合部、21a,21b,121a、121b,221a,221b 蓋体係合突起部
22,222 伸縮部、22a 伸縮第1部、22b 伸縮第2部
222s 伸縮単体部、222se 伸縮単体端部、222sf 伸縮単体長手部
223 突起部
224 目印部
3,103(103a,103b),203 ヒンジ

Claims (6)

  1. 内容物を収容する収容部を有する容器本体と、
    少なくとも収容部を覆う幕状のカバー部を有する蓋体と、
    容器本体と蓋体との間に形成されるヒンジとを備え、
    容器本体は、ヒンジと対向する位置に形成される本体係合部を有し、
    蓋体は、本体係合部と係合するようにヒンジと対向する位置に形成される蓋体係合部を有する
    ことを特徴とする包装用容器。
  2. 容器本体は、収容部の外方に向かう本体フランジ部を有し、
    本体係合部は、本体フランジ部の外端縁より収容部側に形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 内容物を収容する収容部を有する容器本体と、
    少なくとも収容部を覆う幕状のカバー部を有する観音開き式の蓋体と、
    容器本体と蓋体との間に形成されるヒンジとを備え、
    蓋体は、互いに係合するようにヒンジと対向する位置に形成される蓋体係合部を有する
    ことを特徴とする包装用容器。
  4. カバー部は、ヒンジと平行に形成される伸縮部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の包装用容器。
  5. 蓋体のカバー部の厚みは、容器本体の底面部の厚みより厚い
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の包装用容器。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の包装用容器の使用方法であって、
    蓋体係合部を外す工程と、
    ヒンジを軸に蓋体を回動して収容部を開放する工程と、
    収容部の内容物を入れ替える工程と、
    ヒンジを軸に蓋体を回動して収容部を覆う工程と、
    蓋体係合部を係合する工程とを含む
    ことを特徴とする包装用容器の使用方法。
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