JP4966921B2 - 冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システム - Google Patents

冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システム Download PDF

Info

Publication number
JP4966921B2
JP4966921B2 JP2008174073A JP2008174073A JP4966921B2 JP 4966921 B2 JP4966921 B2 JP 4966921B2 JP 2008174073 A JP2008174073 A JP 2008174073A JP 2008174073 A JP2008174073 A JP 2008174073A JP 4966921 B2 JP4966921 B2 JP 4966921B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deterioration
performance
condenser
calculated
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008174073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010014323A (ja
Inventor
泰崇 木村
達郎 藤居
恭一 関口
亮治 渡辺
正明 坂内
泰志 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008174073A priority Critical patent/JP4966921B2/ja
Publication of JP2010014323A publication Critical patent/JP2010014323A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4966921B2 publication Critical patent/JP4966921B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システムに関する。
まず、冷熱供給システムの構成について説明する。図7は、冷熱供給システムの構成の概要を示した図である。図7に示すように、冷熱供給システム20は、気体状の冷媒を圧縮する圧縮機23と、この圧縮した冷媒と冷却水との間で熱交換を行うことで冷媒を凝縮・液化させる凝縮器21と、この凝縮・液化した液冷媒を減圧する膨張弁24と、減圧された液冷媒と冷水との間で熱交換を行うことで液冷媒を蒸発・気化させる蒸発器22とから構成されている。
このような冷熱供給システム20の保全に関する従来の劣化診断においては、凝縮器21、蒸発器22の圧力を検出し、凝縮器21は凝縮器圧力と設定凝縮温度から算出される設定凝縮器圧力との差分をとり凝縮器21の劣化状態を評価し、冷却水によるチューブ汚れを監視する。また、蒸発器22も同様に、蒸発器圧力と設定蒸発温度より算出される設定蒸発圧力との差分をとり、蒸発器22の劣化状態を評価し、冷水によるチューブ汚れを監視する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、劣化診断用の基礎データとして、冷熱供給システム20に備えらえた温度センサや圧力センサ等の各センサからの測定値だけでなく、凝縮器21の伝熱面積や冷却水の流路断面積等の機器形状データを用いる。そして、それらのデータから、熱通過率、管内熱伝達率、汚れ係数等の劣化現象に直結した劣化診断指標を算出して診断を行う技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−345046号公報 特開2001−153505号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術は、凝縮器21や蒸発器22、圧縮機23等の機器の経年劣化を考慮していないものであり、チューブ汚れのみにより劣化診断を行う劣化診断システムである。そのため、冷熱供給システム20の機器の汚れによる劣化を加味しておらず、正確に劣化の度合いを把握することができない。その結果、機器の汚れによる劣化に伴う、機器のリプレースもしくはオーバホール等の保守対策のための定期点検を、機器の性能が劣化していなくても行わなければならない。また、機器の性能が劣化しているにもかかわらず、点検が行われず、保守対策が遅れてしまうという問題がある。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、チューブ汚れと機器汚れによる劣化を分離して把握し、その診断結果と保守対策案とを表示させることができる、冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システムを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために本発明に係る冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システムにおいては、劣化診断装置の工場出荷時性能演算部が、冷熱供給システムの工場出荷時における性能を算出し、チューブ汚れ劣化演算部が、冷熱供給システムから取得した測定データと冷熱供給システム仕様データベースとを用いて、チューブ汚れによる性能劣化を算出する。また、チューブ及び機器汚れ劣化演算部が、チューブ汚れと機器汚れによる全体の性能劣化を算出し、機器汚れ劣化演算部が、その算出結果からチューブ汚れによる劣化分を減算することにより、機器汚れによる性能劣化を算出する。さらに、表示制御部は、劣化状態の診断結果とその保守対策案とを表示部(表示装置)に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、チューブ汚れと機器汚れによる劣化を分離して把握し、その診断結果と保守対策案とを表示させることができる、冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システムを提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る冷熱供給システムの劣化診断を行う劣化診断システムの構成例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る劣化診断システム1は、測定データ収録データベース(DB:Database)200(200a、…、200n)を備えた冷熱供給システム20(20a、…、20n)と、その冷熱供給システム20に情報通信ネットワーク30を介して接続される劣化診断装置10とを含んで構成される。
冷熱供給システム20は、図7に示すように、凝縮器21と、蒸発器22と、圧縮機23、膨張弁24とを含んで構成される熱源機器である。
また、この冷熱供給システム20には、温度や圧力等を測定するための各種センサが設置される。そして、冷熱供給システム20は、各種センサが測定した測定データを測定データ収録データベース200に収録し、その収録した測定データを、情報通信ネットワーク30を介して劣化診断装置10へ送信する。
図1に戻り、測定データ収録データベース200は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の補助記憶装置からなり、冷熱供給システム20に備えられた、例えば温度センサが測定した凝縮器冷却水入口(出口)温度や、圧力センサが測定した凝縮器圧力測定値等の、冷熱供給システム20の劣化診断に必要であり、各種センサが測定した測定データを収録する。
次に、劣化診断装置10は、制御部101と、記憶部300と、通信部500と、表示部(表示装置)600とを含んで構成される。
制御部101は、劣化診断演算部100と、表示制御部400とを含んで構成される。なお、この制御部101は、例えば劣化診断装置10の記憶部300に格納されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)がRAM(Random Access Memory)に展開し実行することで実現される。
劣化診断演算部100は、工場出荷時性能演算部110と、チューブ汚れ劣化演算部120と、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130と、機器汚れ劣化演算部140とを含んで構成される。
工場出荷時性能演算部110は、後記する記憶部300内の冷熱供給システム仕様データベース310の仕様データから、工場出荷時(初期設置時)の性能を示す成績係数(COP:Coefficient Of Performance)を算出する。なお、ここで工場出荷時の成績係数を「COP0」とする。
チューブ汚れ劣化演算部120は、冷熱供給システム20から取得した測定データと、冷熱供給システム仕様データベース310の仕様データと、工場出荷時性能演算部110が算出した工場出荷時の成績係数とから、冷熱供給システム20のチューブ汚れによる劣化の度合いを示すチューブ汚れ劣化成績係数(「COP1」)を算出する。
チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、冷熱供給システム20から取得した測定データと、冷熱供給システム仕様データベース310の仕様データと、負荷率、冷却水及び冷水に関する補正情報が記憶されている補正データベース330とからチューブ汚れ及び機器汚れの双方が含まれている冷熱供給システム20の劣化の度合いを示すチューブ及び機器汚れ劣化成績係数(「COP2」)を算出する。
機器汚れ劣化演算部140は、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130が算出したチューブ汚れ及び機器汚れの双方が含まれる劣化の度合いと、チューブ汚れ劣化演算部120が算出したチューブ汚れによる劣化の度合いとの差分を取り、機器汚れの劣化の度合いを示す機器汚れ劣化成績係数(「COP3」)を算出する。
次に、表示制御部400は、劣化診断演算結果表示部410と保守対策案表示部420とが含まれ、劣化診断演算部100が算出した劣化診断の結果や、その診断結果に基づく保守対策案を、表示部600に表示させる処理を行う。
劣化診断演算結果表示部410は、劣化診断演算部100で算出した劣化診断演算結果を表示させる。具体的には、劣化診断演算結果表示部410は、劣化診断演算部100内のチューブ汚れ劣化演算部120が算出したチューブ汚れ劣化成績係数(「COP1」)と、機器汚れ劣化演算部140が算出した機器汚れ劣化成績係数(「COP3」)とを区別して、劣化診断演算結果として時系列で表示部600に表示させる(後記する図5参照)。
保守対策案表示部420は、劣化診断演算結果表示部410の処理結果をもとに、メンテナンス情報を格納しているメンテナンス情報データベース350に記憶される所定の閾値を用いて、チューブ汚れ及び機器汚れについて保守対策が必要か否かを判定し、その結果として、劣化の種類並びに劣化度合いに応じた診断結果と保守対策案とを表示部600に表示させる(後記する図6参照)。
図1に戻り、記憶部300は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の補助記憶装置からなり、冷熱供給システム仕様データベース(DB)310と、補正データベース(DB)330と、劣化履歴データベース(DB)340と、メンテナンス情報データベース(DB)350とを含んで構成される。
冷熱供給システム仕様データベース310には、工場出荷時もしくは初期設置時の、凝縮器管外径(内径)等の形状データや、伝熱特性データ等の各種仕様データが記憶される。
また、補正データベース330には、負荷率情報、冷却水情報及び冷水情報が記憶される。これらの補正情報は、外気温や冷熱供給システム20の運転状況に基づいて、標準状態に補正するための情報である。
また、劣化履歴データベース340には、各冷熱供給システム20毎に、劣化診断演算部100が算出した、工場出荷時成績係数と、チューブ汚れ劣化成績係数と、チューブ及び機器汚れ劣化成績係数と、機器汚れ劣化成績係数とを示す劣化診断演算結果情報が、劣化診断の履歴として記憶される。
メンテナンス情報データベース350には、チューブ汚れや機器汚れの性能劣化に対し、メンテナンスを実行すべきか否かを判断するための閾値と、それに対応した対応策とが記憶される。
次に、通信部500は、冷熱供給システム20の測定データ収録データベース200に収録された測定データを、情報通信ネットワーク30を介して受信し、制御部101に受け渡す。
また、表示部600は、例えば液晶ディスプレイ等で構成されており、表示制御部400の制御のもとに、劣化診断演算結果や性能劣化の診断結果、その保守対策案等を表示する。
次に、図1を参照しつつ、図2〜図6に沿って、本実施形態に係る劣化診断装置の処理の流れ説明する。
図2は、本実施形態に係る工場出荷時性能演算部の処理の流れを説明するための図である。図2に示すように、工場出荷時性能演算部110は、記憶部300内の冷熱供給システム仕様データベース310に記憶される仕様データを用いて演算処理を行い工場出荷時成績係数(「COP0」)を算出する処理を行う。
まず、工場出荷時性能演算部110は、冷熱供給システム仕様データベース310に記憶されている凝縮器冷却水流量311と、凝縮器冷却水比熱312と、凝縮器冷却水密度313と、凝縮器冷却水温度差314とを取得し、計算式(数1)により凝縮器交換熱量(工場出荷時凝縮器交換熱量)111を算出する。
QC=Gw・cpw・ρw・Twd ・・・(数1)
ここで、QCは凝縮器交換熱量111、Gwは凝縮器冷却水流量311、cpwは凝縮器冷却水比熱312、ρwは凝縮器冷却水密度313、Twdは凝縮器冷却水温度差314を示している。また、凝縮器冷却水比熱312は、出荷時の冷却水入口温度や冷却水出口温度から算出してもよい。
次に、工場出荷時性能演算部110は、(数1)で算出した凝縮器交換熱量111と電動機出力315とから、計算式(数2)により蒸発器交換熱量(工場出荷時蒸発器交換熱量)112を算出する。
QE=QC−Mo ・・・(数2)
ここで、QEは蒸発器交換熱量112、Moは電動機出力315を示している。
次に、工場出荷時性能演算部110は、(数2)で算出した蒸発器交換熱量112と電動機出力315とから、計算式(数3)により工場出荷時成績係数113を算出する。
COP0=QE/Mo ・・・(数3)
ここで、「COP0」は工場出荷時成績係数113を示している。
また、工場出荷時性能演算部110は、(数3)で求めた工場出荷時成績係数113を劣化履歴データベース340に保存する。
このようにして、工場出荷時性能演算部110は、冷熱供給システム20の工場出荷時成績係数(「COP0」)113を得ることができる。
次に、図1に示す劣化診断演算部100内のチューブ汚れ劣化演算部120の処理を説明する。
図3は、本実施形態に係るチューブ汚れ劣化演算部の処理の流れを説明するための図である。図3に示すように、チューブ汚れ劣化演算部120は、冷熱供給システム20の測定データ収録データベース200から情報通信ネットワーク30を介して取得した測定データと、冷熱供給システム仕様データベース310に記憶された仕様データとを用いて演算処理を行いチューブ汚れ劣化成績係数(「COP1」)を算出する処理を行う。
なお、ここでは、冷熱供給システム20(20a、…、20n)のうちの一つ例えば冷熱供給システム20aの測定データ収録データベース200aから、劣化診断装置10が情報通信ネットワーク30を介して、測定データを取得したものとして説明する。また、劣化診断装置10は、ユーザが設定する所定のタイミングで各冷熱供給システム20(20a、…、20n)から測定データ収録データ−ベース200(200a、…、200n)に収録された測定データを取得できるものである。
まず、チューブ汚れ劣化演算部120は、冷熱供給システム20の測定データ収録データベース200から取得した測定データである凝縮器圧力測定値203を用いて、計算式(数4)により冷媒凝縮温度121を算出する。
TC=ft(pC) ・・・(数4)
ここで、TCは冷媒凝縮温度121、ftは冷媒の種類によって決まる関数、pCは凝縮器圧力測定値203を示している。
次に、チューブ汚れ劣化演算部120は、凝縮器冷却水入口温度測定値201と凝縮器冷却水出口温度測定値202と冷媒凝縮温度121とから、計算式(数5)により凝縮器熱交換温度差122を算出する。
ΔTC={(TC−TwCi)+(TC−TwCo)}/2 ・・・(数5)
ここで、ΔTCは凝縮器熱交換温度差122、TwCiは凝縮器冷却水入口温度測定値201、TwCoは凝縮器冷却水出口温度測定値202を示している。
また、凝縮器熱交換温度差122は、計算式(数6)に示す対数平均温度差ΔLTCにより求めてもよい。
ΔLTC={(TC−TwCi)−(TC−TwCo)}
/ln{(TC−TwCi)/(TC−TwCo)} ・・・(数6)
次に、チューブ汚れ劣化演算部120は、凝縮器冷却水入口温度測定値201と凝縮器冷却水出口温度測定値202と凝縮器冷却水流量測定値204と凝縮器冷却水比熱測定値205と凝縮器冷却水密度測定値206とから、計算式(数7)により凝縮器交換熱量123を算出する。
QCc=Gwc・ρwc・cpwc・(TwCo−TwCi) ・・・(数7)
ここで、QCcは凝縮器交換熱量123、Gwcは凝縮器冷却水流量測定値204、ρwcは凝縮器冷却水密度測定値206、cpwcは凝縮器冷却水比熱測定値205、TwCoは凝縮器冷却水出口温度測定値202、TwCiは凝縮器冷却水入口温度測定値201を示している。
また、凝縮器冷却水比熱測定値205は、凝縮器冷却水入口温度測定値201や凝縮器冷却水出口温度測定値202から、計算式(数8)により算出してもよい。
cpwc=fc(TwC) ・・・(数8)
ここで、TwCは凝縮器冷却水温度を示しており、(数8)は凝縮器冷却水温度から凝縮器の冷却水比熱を求める関数である。
次に、チューブ汚れ劣化演算部120は、凝縮器熱交換温度差122と凝縮器交換熱量123と冷熱供給システム仕様データベース310に記憶された凝縮器伝熱面積316とから、計算式(数9)により凝縮器熱通過率124を算出する。
KC=QCc/(AC・ΔTC) ・・・(数9)
ここで、KCは凝縮器熱通過率124、ACは凝縮器伝熱面積316、ΔTCは凝縮器熱交換温度差122を示している。
なお、凝縮器伝熱面積316は、本実施形態において管外面積を用いるものとする。
次に、チューブ汚れ劣化演算部120は、冷熱供給システム仕様データベース310に記憶された凝縮器伝熱面積316と凝縮器交換熱量定格値317と凝縮器温度差定格値318とから、計算式(数10)により凝縮器熱通過率定格値125を算出する。
KCo=QCo/(AC・ΔTCo) ・・・(数10)
ここで、KCoは凝縮器熱通過率定格値125、QCoは凝縮器交換熱量定格値317、ΔTCoは凝縮器温度差定格値318を示している。
次に、チューブ汚れ劣化演算部120は、凝縮器熱通過率124と凝縮器熱通過率定格値125と冷熱供給システム仕様データベース310に記憶された凝縮器管外径319と凝縮器管内径320とから、計算式(数11)により凝縮器管内汚れ係数126を算出する。
γc=(doc/dic)・{(1/KC)−(1/KCo)} ・・・(数11)
ここで、γcは凝縮器管内汚れ係数126、docは凝縮器管外径319、dicは凝縮器管内径320、KCは凝縮器熱通過率124、KCoは凝縮器熱通過率定格値125を示している。
次に、チューブ汚れ劣化演算部120は、(数11)で算出した凝縮器管内汚れ係数126を用いて、計算式(数12)によりチューブ汚れ劣化成績係数127を算出する。
COP1=COP0・α・γc ・・・(数12)
ここで、「COP1」はチューブ汚れ劣化成績係数127、αは機器の特性を表している係数である。
また、チューブ汚れ劣化演算部120は、(数11)及び(数12)で求めた凝縮器管内汚れ係数126とチューブ汚れ劣化成績係数127とを、劣化履歴データベース340に保存する。
このようにして、チューブ汚れ劣化演算部120は、冷熱供給システム20のチューブ汚れ劣化成績係数(「COP1」)127を得ることができる。
次に、図1に示す劣化診断演算部100内のチューブ及び機器汚れ劣化演算部130の処理を説明する。
図4は、本実施形態に係るチューブ及び機器汚れ劣化演算部の処理の流れを説明するための図である。図4に示すように、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、冷熱供給システム20の測定データ収録データベース200から情報通信ネットワーク30を介して取得した測定データと、冷熱供給システム仕様データベース310に記憶された仕様データと、補正データベース330とを用いて演算処理を行いチューブ及び機器汚れ劣化成績係数(「COP2」)を算出する。
また、機器汚れ劣化演算部140は、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130が算出したチューブ及び機器汚れ劣化成績係数(「COP2」)と、図3においてチューブ汚れ劣化演算部120が算出した凝縮器管内汚れ係数126とを用いて、機器汚れ劣化成績係数(「COP3」)を算出する処理を行う。
まず、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、冷熱供給システム仕様データベース310に記憶されている電動機入力321と電動機出力315と、測定データ収録データベース200から取得した測定データである圧縮機電流値測定値207とから、計算式(数13)により圧縮機消費電力131を算出する。
Wc=Ci・Vi・Mo/Mi ・・・(数13)
ここで、Wcは圧縮機消費電力131、Ciは圧縮機電流値測定値207、Viは受電電圧、Moは電動機出力315、Miは電動機入力321である。
また、凝縮器交換熱量132は、計算式(数7)で求められる。
次に、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、圧縮機消費電力131と凝縮器交換熱量132とから、計算式(数14)により蒸発器交換熱量133を算出する。
QEc=QCc―Wc ・・・(数14)
ここで、QEcは蒸発器交換熱量133、QCcは凝縮器交換熱量132である。
次に、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、圧縮機消費電力131と蒸発器交換熱量133とから、計算式(数15)により実測値成績係数(COP)134を算出する。
COP実測値=QEc/Wc ・・・(数15)
ここで、COP実測値は実測値成績係数(COP)134である。
次に、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、冷熱供給システム仕様データベース310に記憶された冷凍容量322と実測値成績係数(COP)134とから、計算式(数16)により負荷率135を算出する。
x=QEc´/QC ・・・(数16)
ここで、xは負荷率135、QEc´は冷凍容量322、QCは計算式(数1)の凝縮器交換熱量111である。
次に、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、測定データ収録データベース200から取得した測定データである凝縮器冷却水入口温度測定値201と負荷率135とから、計算式(数17)により計算値成績係数(COP)136を算出する。
COP計算値=fr(TwCi、x) ・・・(数17)
ここで、COP計算値は計算値成績係数(COP)136を示しており、(数17)は凝縮器冷却水入口温度測定値(TwCi)201と負荷率135とからCOP計算値を求める関数である。
次に、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、補正データベース330に記憶された負荷率情報を用いて、負荷率補正係数331を計算式(数18)から算出する。
CL=fL(x) ・・・(数18)
ここで、CLは負荷率補正係数331を示しており、負荷率135の関数で求められる。
次に、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、補正データベース330に記憶された冷却水情報を用いて、冷却水補正係数332を計算式(数19)から算出する。
CC=fTwC(TwCi) ・・・(数19)
ここで、CCは冷却水補正係数332を示しており、凝縮器冷却水入口温度測定値(TwCi)201による関数で求められる。
次に、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、補正データベース330に記憶された冷水情報を用いて、冷水補正係数333を計算式(数20)から算出する。
CE=fTwE(TwEo) ・・・(数20)
ここで、CEは冷水補正係数333を示しており、冷水出口温度測定値(TwEo)208による関数で求められる。
次に、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、実測値成績係数(COP)134と負荷率補正係数331と冷却水補正係数332と冷水補正係数333とから、チューブ及び機器汚れ劣化成績係数137を、計算式(数21)から算出する。
COP2=COP実測値・CL・CC・CE ・・・(数21)
ここで、「COP2」はチューブ及び機器汚れ劣化成績係数137を示している。
このようにして、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、冷熱供給システム20のチューブ及び機器汚れ劣化成績係数(「COP2」)137を得ることができる。
次に、機器汚れ劣化演算部140は、チューブ汚れ劣化演算部120により算出された凝縮器管内汚れ係数126(図3参照)と、チューブ及び機器汚れ劣化演算部130が算出したチューブ及び機器汚れ劣化成績係数137とから、計算式(数22)により機器汚れ劣化成績係数141を算出する。
COP3=COP2/(1−β・γc) ・・・(数22)
ここで、「COP3」は機器汚れ劣化成績係数141、βは機器の特性係数、γcは凝縮器管内汚れ係数126である。
このようにして、チューブ汚れ及び機器汚れを併せた劣化から、チューブ汚れによる劣化分を取り除くことで機器汚れ劣化分を算出することができる。
チューブ及び機器汚れ劣化演算部130は、(数21)で算出したチューブ及び機器汚れ劣化成績係数(「COP2」)137を劣化履歴データベース340に保存する。また、機器汚れ劣化演算部140は、(数22)で算出した機器汚れ劣化成績係数(「COP3」)141を劣化履歴データベース340に保存する。
次に、図1に示す表示制御部400内の劣化診断演算結果表示部410と保守対策案表示部420の処理について説明する。
図5は、本実施形態に係る劣化診断演算結果表示部が、劣化診断演算部が算出した劣化診断演算結果をグラフ化し表示部に表示させる図である。
劣化診断演算結果表示部410は、劣化診断演算部100が算出した各成績係数(COP)を示す劣化診断演算結果情報を、劣化履歴データベース340(図1参照)から取得する。そして、図5に示すように、チューブ汚れ分の劣化であるチューブ汚れ劣化成績係数「COP1」と、機器汚れ分の劣化である機器汚れ劣化成績係数「COP3」とを区別して、時系列で並べて表示する。
このように、チューブ汚れ分と機器汚れ分の性能劣化を区別し表示することで、それぞれの劣化の経時的な変化を個別に把握することができる。
次に、保守対策案表示部420(図1参照)の処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る保守対策案表示部が、劣化の度合いを判断した診断結果と保守対策案とを表示部に表示させる図である。
図6に示すように、保守対策案表示部420は、劣化診断演算結果表示部410により表示される経時的な劣化の度合いの変化を示す劣化診断演算結果のグラフとともに、劣化診断演算部100により算出された現状の劣化の度合いについての診断結果と保守対策案とを表示させる。
具体的には、保守対策案表示部420は、劣化診断演算部100により算出された現状の劣化の度合いと、前回保守対策を行ってからの現在までの期間についての情報とを取得する。そして、これらの情報を、メンテナンス情報データベース350(図1参照)に記憶された保守対策を実施するか否かの閾値に関する情報と比較する。そして、保守対策案表示部420は、機器汚れ分の劣化とチューブ汚れ分の劣化それぞれについて、その診断結果と保守対策案とを表示させる。
例えば、チューブ汚れ分の性能劣化が所定の閾値を超えている場合には、図6に示すように「チューブ汚れが増えています。」のように表示させる。そして、その保守対策案として、化学薬品洗浄、ボール洗浄、中性洗剤洗浄、ブラシ洗浄等の中から、「(案1)ブラシ洗浄を実施して下さい。」「(案2)ボール洗浄を実施して下さい。」等を、その汚れ具合や前回の保守対策の実施時期の情報等をもとに表示させる。
また、機器汚れ分の性能劣化が所定の閾値を超えている場合には、機器のリプレースもしくはオーバホール等を実施することを表示させる。
なお、図6に示すグラフの例では、チューブ汚れ分と機器汚れ分の劣化による冷熱供給システム20の性能が、両者とも所定の閾値を超えた場合に、チューブ汚れ分と機器汚れ分の両方の劣化について同時に保守対策している例を示している。ただし、機器汚れ分とチューブ汚れ分の保守対策を同時期に行わず、保守対策案表示部420による診断結果とその保守対策案とに基づき、汚れによる性能劣化が大きいどちらかの汚れ分のみの保守対策を適切な時期に行うことも可能である。
このようにすることで、チューブ汚れの場合には、劣化の度合いに応じて最適な洗浄時期に最適な洗浄方法を実施することが可能となる。また、機器汚れの場合には、各冷熱供給システム20の運転状況に応じた機器の劣化を把握し、適切な時期に保守対策を行うことが可能となる。さらに、その結果、冷熱供給システム20全体の維持コストを低下させ、性能低下に伴うCO2排出の増大を防ぐことができる。
以上のように、本実施形態に係る冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システムによれば、チューブ汚れと機器汚れを分離して性能劣化の度合いを定量的に把握することで、それぞれの汚れに適した保守対策を適切な時期に実施することが可能となる。
本実施形態に係る冷熱供給システムの劣化診断を行う劣化診断システムの構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る工場出荷時性能演算部の処理の流れを説明するための図である。 本実施形態に係るチューブ汚れ劣化演算部の処理の流れを説明するための図である。 本実施形態に係るチューブ及び機器汚れ劣化演算部の処理の流れを説明するための図である。 本実施形態に係る劣化診断演算結果表示部が、劣化診断演算部が算出した劣化診断演算結果を表示部に表示させる図である。 本実施形態に係る保守対策案表示部が、劣化の度合いを判断した診断結果と保守対策案とを表示部に表示させる図である。 冷熱供給システムの構成の概要を示した図である。
符号の説明
1 劣化診断システム
10 劣化診断装置
20 冷熱供給システム
21 凝縮器
22 蒸発器
23 圧縮機
24 膨張弁
30 情報通信ネットワーク
100 劣化診断演算部
101 制御部
110 工場出荷時性能演算部
111 凝縮器交換熱量(工場出荷時凝縮器交換熱量)
112 蒸発器交換熱量(工場出荷時蒸発器交換熱量)
113 工場出荷時成績係数(COP0)
120 チューブ汚れ劣化演算部
121 冷媒凝縮温度
123,132 凝縮器交換熱量
122 凝縮器熱交換温度差
124 凝縮器熱通過率
125 凝縮器熱通過率定格値
126 凝縮器管内汚れ係数
127 チューブ汚れ劣化成績係数(COP1)
130 チューブ及び機器汚れ劣化演算部
131 圧縮機消費電力
133 蒸発器交換熱量
134 実測値成績係数(COP)
135 負荷率
136 計算値成績係数(COP)
137 チューブ及び機器汚れ劣化成績係数(COP2)
140 機器汚れ劣化演算部
141 機器汚れ劣化成績係数(COP3)
200 測定データ収録データベース(DB)
201 凝縮器冷却水入口温度測定値
202 凝縮器冷却水出口温度測定値
203 凝縮器圧力測定値
204 凝縮器冷却水流量測定値
205 凝縮器冷却水比熱測定値
206 凝縮器冷却水密度測定値
207 圧縮機電流値測定値
208 冷水出口温度測定値
300 記憶部
310 冷熱供給システム仕様データベース(DB)
311 凝縮器冷却水流量
312 凝縮器冷却水比熱
313 凝縮器冷却水密度
314 凝縮器冷却水温度差
315 電動機出力
316 凝縮器伝熱面積
317 凝縮器交換熱量定格値
318 凝縮器温度差定格値
319 凝縮器管外径
320 凝縮器管内径
321 電動機入力
322 冷凍容量
330 補正データベース(DB)
331 負荷率補正係数
332 冷却水補正係数
333 冷水補正係数
340 劣化履歴データベース(DB)
350 メンテナンス情報データベース(DB)
400 表示制御部
410 劣化診断演算結果表示部
420 保守対策案表示部
500 通信部
600 表示部

Claims (8)

  1. 外部から冷却水が供給される冷熱供給システムと通信可能に接続され、前記冷熱供給システムの性能劣化の診断を行う劣化診断装置であって、
    前記冷熱供給システムの工場出荷時もしくは初期設置時の仕様データが記憶される冷熱供給システム仕様データベースと、
    負荷率、冷却水及び冷水に関する補正情報が記憶される補正データベースと、
    前記冷熱供給システムのチューブ汚れに基づく性能劣化及び機器汚れに基づく性能劣化それぞれについて、保守対策が必要か否かを判断する所定の閾値と、前記保守対策が必要な場合の保守対策案とが記憶されるメンテナンス情報データベースと、
    前記仕様データを用いて前記冷熱供給システムの工場出荷時の性能を演算する工場出荷時性能演算部と、
    前記仕様データと、前記冷熱供給システムに備わる測定データ収録データベースから取得した運転状況に関する測定データとを用いて、前記チューブ汚れに基づく性能劣化を演算するチューブ汚れ劣化演算部と、
    前記仕様データと、前記測定データと、前記補正データベースに記憶される前記補正情報とを用いて、前記冷熱供給システムのチューブ及び機器汚れに基づく性能劣化を演算するチューブ及び機器汚れ劣化演算部と、
    前記チューブ及び機器汚れに基づく性能劣化と、前記チューブ汚れに基づく性能劣化とを用いて、前記機器汚れに基づく性能劣化を演算する機器汚れ劣化演算部と、
    前記チューブ汚れに基づく性能劣化と前記機器汚れに基づく性能劣化とを区分して前記冷熱供給システムの性能劣化を表示装置に表示させる劣化診断演算結果表示部と、
    前記メンテナンス情報データベースに記憶される前記閾値を用いて、前記冷熱供給システムの劣化診断を行い、前記劣化診断の診断結果と、前記保守対策が必要な場合に前記保守対策案とを表示装置に表示させる保守対策案表示部と
    を備えることを特徴とする冷熱供給システムの劣化診断装置。
  2. 前記工場出荷時性能演算部は、
    前記冷熱供給システム仕様データベースに記憶される、凝縮器冷却水流量と、凝縮器冷却水比熱と、凝縮器冷却水密度と、凝縮器冷却水温度差とから、工場出荷時凝縮器交換熱量を算出し、
    前記算出した工場出荷時凝縮器交換熱量と、前記冷熱供給システム仕様データベースに記憶される電動機出力とから、工場出荷時蒸発器交換熱量を算出し、
    前記算出した工場出荷時蒸発器交換熱量と、前記電動機出力とから、工場出荷時成績係数を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の冷熱供給システムの劣化診断装置。
  3. 前記チューブ汚れ劣化演算部は、
    前記測定データ収録データベースから取得する凝縮器圧力測定値から、冷媒凝縮温度を算出し、
    前記測定データ収録データベースから取得する、凝縮器冷却水入口温度測定値と、凝縮器冷却水出口温度測定値とから、凝縮器熱交換温度差を算出し、
    前記凝縮器冷却水入口温度測定値と、前記凝縮器冷却水出口温度測定値と、前記測定データ収録データベースから取得する、凝縮器冷却水流量測定値、凝縮器冷却水比熱測定値及び凝縮器冷却水密度測定値とから、凝縮器交換熱量を算出し、
    前記算出した凝縮器熱交換温度差及び凝縮器交換熱量と、前記冷熱供給システム仕様データベースに記憶される凝縮器伝熱面積とから、凝縮器熱通過率を算出し、
    前記凝縮器伝熱面積と、前記冷熱供給システム仕様データベースに記憶される凝縮器交換熱量定格値及び凝縮器温度差定格値とから、凝縮器熱通過率定格値を算出し、
    前記算出した凝縮器熱通過率及び凝縮器熱通過率定格値と、前記冷熱供給仕様データベースに記憶される凝縮器管外径及び凝縮器管内径とから、凝縮器管内汚れ係数を算出し、
    前記算出した凝縮器管内汚れ係数と、前記工場出荷時性能演算部が算出した前記工場出荷時成績係数とから、チューブ汚れ劣化成績係数を算出すること
    を特徴とする請求項2に記載の冷熱供給システムの劣化診断装置。
  4. 前記チューブ及び機器汚れ劣化演算部は、
    前記測定データ収録データベースから取得する圧縮機電流値測定値と、前記冷熱供給システム仕様データベースに記憶される電動機入力と、前記電動機出力とから、圧縮機消費電力を算出し、
    前記算出した圧縮機消費電力と、前記チューブ汚れ劣化演算部が算出した前記凝縮器交換熱量とから、蒸発器交換熱量を算出し、
    前記算出した圧縮機消費電力及び蒸発器交換熱量から、実測値成績係数を算出し、
    前記算出した実測値成績係数と、前記冷熱供給システム仕様データベースに記憶される冷凍容量とから、負荷率を算出し、
    前記算出した負荷率と、前記凝縮器冷却水入口温度測定値とから、計算値成績係数を算出し、
    前記算出した負荷率と、前記補正データベースに記憶される前記負荷率に関する前記補正情報とから、負荷率補正係数を算出し、
    前記凝縮器冷却水入口温度測定値と、前記補正データベースに記憶される前記冷却水に関する前記補正情報とから、冷却水補正係数を算出し、
    前記測定データ収録データベースから取得する冷水出口温度測定値と、前記補正データベースに記憶される前記冷水に関する前記補正情報とから、冷水補正係数を算出し、
    前記算出された実測値成績係数、負荷率補正係数、冷却水補正係数及び冷水補正係数から、チューブ及び機器汚れ劣化成績係数を算出すること
    を特徴とする請求項3に記載の冷熱供給システムの劣化診断装置。
  5. 前記機器汚れ劣化演算部は、
    前記チューブ及び機器汚れ劣化演算部が算出した前記チューブ及び機器汚れ劣化成績係数と、前記チューブ汚れ劣化演算部が算出した前記凝縮器管内汚れ係数とから、機器汚れ劣化成績係数を算出すること
    を特徴とする請求項4に記載の冷熱供給システムの劣化診断装置。
  6. 前記工場出荷時性能演算部が算出した前記工場出荷時成績係数と、前記チューブ汚れ劣化演算部が算出した前記チューブ汚れ劣化成績係数と、前記チューブ及び機器汚れ劣化演算部が算出した前記チューブ及び機器汚れ劣化成績係数と、前記機器汚れ劣化演算部が算出した前記機器汚れ劣化成績係数と、を含んでなる劣化診断演算結果情報を記憶する劣化履歴データベースをさらに備え、
    前記劣化診断演算結果表示部は、前記劣化履歴データベースに記憶された前記劣化診断演算結果情報に基づいて、前記冷熱供給システムの性能劣化を時系列に表示させること
    を特徴とする請求項5に記載の冷熱供給システムの劣化診断装置。
  7. 外部から冷却水が供給される冷熱供給システムと通信可能に接続され、前記冷熱供給システムの性能劣化の診断を行う劣化診断装置に用いられる劣化診断方法であって、
    前記劣化診断装置は、
    前記冷熱供給システムの工場出荷時もしくは初期設置時の仕様データが記憶される冷熱供給システム仕様データベースと、
    負荷率、冷却水及び冷水に関する補正情報が記憶される補正データベースと、
    前記冷熱供給システムのチューブ汚れに基づく性能劣化及び機器汚れに基づく性能劣化それぞれについて、保守対策が必要か否かを判断する所定の閾値と、前記保守対策が必要な場合の保守対策案とが記憶されるメンテナンス情報データベースと、を備え、
    前記仕様データを用いて前記冷熱供給システムの工場出荷時の性能を演算し、
    前記仕様データと、前記冷熱供給システムに備わる測定データ収録データベースから取得した運転状況に関する測定データとを用いて、前記チューブ汚れに基づく性能劣化を演算し、
    前記仕様データと、前記測定データと、前記補正データベースに記憶される前記補正情報とを用いて、前記冷熱供給システムのチューブ及び機器汚れに基づく性能劣化を演算し、
    前記チューブ及び機器汚れに基づく性能劣化と、前記チューブ汚れに基づく性能劣化とを用いて、前記機器汚れに基づく性能劣化を演算し、
    前記チューブ汚れに基づく性能劣化と前記機器汚れに基づく性能劣化とを区分して前記冷熱供給システムの性能劣化を表示装置に表示させ、
    前記メンテナンス情報データベースに記憶される前記閾値を用いて、前記冷熱供給システムの劣化診断を行い、前記劣化診断の診断結果と、前記保守対策が必要な場合に前記保守対策案とを表示装置に表示させること
    を特徴とする冷熱供給システムの劣化診断方法。
  8. 外部から冷却水が供給される冷熱供給システムと、前記冷熱供給システムと通信可能に接続され、前記冷熱供給システムの性能劣化の診断を行う劣化診断装置とを備えた劣化診断システムであって、
    前記冷熱供給システムは、
    前記冷熱供給システムの性能劣化に関係する運転状況に関する測定データを収録する測定データ収録データベースを備え、
    前記測定データ収録データベースに収録された前記測定データを、前記劣化診断装置に送信し、
    前記劣化診断装置は、
    前記冷熱供給システムから前記測定データを受信する通信部と、
    前記冷熱供給システムの工場出荷時もしくは初期設置時の仕様データが記憶される冷熱供給システム仕様データベースと、
    負荷率、冷却水及び冷水に関する補正情報が記憶される補正データベースと、
    前記冷熱供給システムのチューブ汚れに基づく性能劣化及び機器汚れに基づく性能劣化それぞれについて、保守対策が必要か否かを判断する所定の閾値と、前記保守対策が必要な場合の保守対策案とが記憶されるメンテナンス情報データベースと、
    前記仕様データを用いて前記冷熱供給システムの工場出荷時の性能を演算する工場出荷時性能演算部と、
    前記仕様データと、前記測定データ収録データベースから取得した前記測定データとを用いて、前記チューブ汚れに基づく性能劣化を演算するチューブ汚れ劣化演算部と、
    前記仕様データと、前記測定データと、前記補正データベースに記憶される前記補正情報とを用いて、前記冷熱供給システムのチューブ及び機器汚れに基づく性能劣化を演算するチューブ及び機器汚れ劣化演算部と、
    前記チューブ及び機器汚れに基づく性能劣化と、前記チューブ汚れに基づく性能劣化とを用いて、前記機器汚れに基づく性能劣化を演算する機器汚れ劣化演算部と、
    前記チューブ汚れに基づく性能劣化と前記機器汚れに基づく性能劣化とを区分して前記冷熱供給システムの性能劣化を表示装置に表示させる劣化診断演算結果表示部と、
    前記メンテナンス情報データベースに記憶される前記閾値を用いて、前記冷熱供給システムの劣化診断を行い、前記劣化診断の診断結果と、前記保守対策が必要な場合に前記保守対策案とを表示装置に表示させる保守対策案表示部と
    を備えることを特徴とする劣化診断システム。
JP2008174073A 2008-07-03 2008-07-03 冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システム Expired - Fee Related JP4966921B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174073A JP4966921B2 (ja) 2008-07-03 2008-07-03 冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174073A JP4966921B2 (ja) 2008-07-03 2008-07-03 冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010014323A JP2010014323A (ja) 2010-01-21
JP4966921B2 true JP4966921B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=41700592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008174073A Expired - Fee Related JP4966921B2 (ja) 2008-07-03 2008-07-03 冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4966921B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5901191B2 (ja) * 2011-09-13 2016-04-06 三菱重工業株式会社 ターボ冷凍機の性能評価装置およびその方法
JP6430106B2 (ja) * 2013-08-26 2018-11-28 東芝ライフスタイル株式会社 消費電力出力装置
JP6247990B2 (ja) * 2014-04-16 2017-12-13 株式会社日立製作所 空調機器管理システム
EP3290816B1 (en) * 2015-04-28 2024-01-31 Mitsubishi Electric Corporation Monitoring device and method for air conditioner
JP6361630B2 (ja) * 2015-10-29 2018-07-25 東京電力ホールディングス株式会社 補正装置及び評価装置
JP7029881B2 (ja) * 2016-08-24 2022-03-04 高砂熱学工業株式会社 情報処理装置、方法およびプログラム
WO2019004218A1 (ja) * 2017-06-29 2019-01-03 東芝キヤリア株式会社 熱源装置、情報端末、および制御プログラム
JP6988366B2 (ja) * 2017-10-23 2022-01-05 栗田工業株式会社 水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断方法及び診断装置
JPWO2021100760A1 (ja) * 2019-11-20 2021-05-27

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0447569Y2 (ja) * 1985-03-29 1992-11-10
JPH0480578A (ja) * 1990-07-24 1992-03-13 Toshiba Corp 熱源機器の効率診断装置
JP3310091B2 (ja) * 1994-01-31 2002-07-29 株式会社東芝 空調システム異常処置最適化装置
JP2001153505A (ja) * 1999-12-01 2001-06-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ターボ冷凍機保全装置
JP4224275B2 (ja) * 2001-10-12 2009-02-12 株式会社日立ビルシステム 空気調和装置用熱源機の管理装置及び管理方法
JP2003214735A (ja) * 2002-01-23 2003-07-30 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP4301085B2 (ja) * 2004-06-07 2009-07-22 株式会社日立製作所 熱源機器の劣化診断システム
JP4466232B2 (ja) * 2004-06-28 2010-05-26 株式会社日立製作所 ボイラの劣化診断方法,装置,システム及びプログラムを記録した記録媒体
US8109104B2 (en) * 2004-08-25 2012-02-07 York International Corporation System and method for detecting decreased performance in a refrigeration system
JP2008145041A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Hitachi Plant Technologies Ltd 空気調和装置及び空気調和能力評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010014323A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4966921B2 (ja) 冷熱供給システムの劣化診断装置、劣化診断方法、及び劣化診断システム
ES2669032T3 (es) Dispositivo de diagnóstico de dispositivo
JP5905278B2 (ja) 冷凍装置の監視システムおよび監視方法
JP6933564B2 (ja) 空気調和機の性能診断装置及び性能診断方法
US10989428B2 (en) Performance diagnosis device and performance diagnosis method for air conditioner
JP2016205640A (ja) 冷凍機劣化診断装置および方法
JP6862130B2 (ja) 異常検知装置、異常検知方法、およびプログラム
CN108759991A (zh) 空调系统中传感器的测量误差诊断方法、装置和空调系统
JP4301085B2 (ja) 熱源機器の劣化診断システム
JP2010025475A (ja) 冷凍サイクル機器に用いられる故障診断装置
JP4134997B2 (ja) 余寿命予測プログラム及び余寿命予測システム
JP2003185232A (ja) 空気調和装置用熱源機の管理装置及び管理方法
JP6660275B2 (ja) 吸収式冷凍機の能力診断システム及び能力診断方法
JP4049610B2 (ja) ヒートポンプ熱交換器の異常検出装置
JP2016081363A (ja) 機器診断装置、機器診断方法及び機器診断プログラム
JP6940983B2 (ja) 吸収式冷凍機の性能診断装置及び性能診断方法
JP5350684B2 (ja) 冷凍サイクル機器に用いられる故障診断装置
WO2018179333A1 (ja) 冷媒圧縮式ヒートポンプ利用機器、冷媒圧縮式ヒートポンプの診断装置及び冷媒圧縮式ヒートポンプの診断方法
JPH0493567A (ja) 冷凍機の性能診断装置
JP6900303B2 (ja) 冷凍機の性能診断システム
US8924181B2 (en) Operating refrigeration systems
JP6988366B2 (ja) 水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断方法及び診断装置
JP2007017032A (ja) 吸収冷温水機の性能評価方法と診断システム
JPS63297975A (ja) 熱ポンプの異常検出方法及び異常検出装置
JP2010151396A (ja) 冷凍サイクルに用いられる故障予知方法および故障予知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees