JP2008145041A - 空気調和装置及び空気調和能力評価方法 - Google Patents

空気調和装置及び空気調和能力評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空調設備の経年劣化や機器の故障などを適切に評価することができる空気調和装置及び空気調和能力評価方法を提供する。
【解決手段】本発明は、空気調和機12の消費エネルギーを測定する空気調和機消費エネルギー測定手段32と、熱源機器16、18の消費エネルギーを測定する熱源機器消費エネルギー測定手段62、72、82と、空気調和機12から送風される調和空気の風量を測定する風量測定手段48と、熱源機器16、18の内部を循環する流体の流量を測定する流量測定手段56、92と、風量測定手段48と流量測定手段56、92の測定結果に基づき消費エネルギーを演算する演算機20とを有し、空気調和機消費エネルギー測定手段32及び熱源機器消費エネルギー測定手段62、72、82の測定結果と、演算機20の演算結果とに基づき、空気調和能力の経時変化を検知することを特徴とする空気調和装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気調和装置及び空気調和能力評価方法に関する。
近年、建築設備分野においてエネルギー消費量や環境保全性を考慮した設計と設備運用が求められている。このような中で、様々な空調設備に省エネ化が提案されている。このようなことから、省エネルギーを評価する手法が考えられている。特許文献1に示されるように、建物のエネルギー消費量を集中的に管理し、解析して、直感的に理解を行い得るようにしたエネルギー評価方法がある。
特開2005−149384号公報
しかしながら、省エネ効果を評価できても、空調設備が経年劣化や機器の故障などにより、本来の性能を発揮できないまま運転している状態での省エネ効果を評価している可能性がある。省エネ機器本来の性能での省エネ化を図るためには、空調設備の劣化状況や機器の故障を検知し、早期にメンテナンスをする必要があるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、空調設備の経年劣化や機器の故障などを適切に評価することができる空気調和装置及び空気調和能力評価方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、空気調和機と熱源機器と熱運搬装置と自動制御手段とを有する空気調和装置において、前記空気調和機の消費エネルギーを測定する空気調和機消費エネルギー測定手段と、前記熱源機器の消費エネルギーを測定する熱源機器消費エネルギー測定手段と、前記空気調和機から送風される調和空気の風量を測定する風量測定手段と、前記熱源機器の内部を循環する流体の流量を測定する流量測定手段と、前記風量測定手段と前記流量測定手段の測定結果に基づき消費エネルギーを演算する演算機とを有し、前記空気調和機消費エネルギー測定手段及び前記熱源機器消費エネルギー測定手段の測定結果と、前記演算機の演算結果とに基づき、空気調和能力の経時変化を検知することを特徴とする空気調和装置を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、風量測定手段及び流量測定手段の測定結果と、演算機の演算結果に基づき、空気調和能力の経時変化を検知するので、空気調和装置の劣化状況や故障を早期に検知し、空気調和装置の不具合を早期に解決することができる。これにより、空気調和装置が経年劣化や故障などにより本来の性能を発揮できないまま運転している状態における省エネ効果を評価してしまうことを回避することができる。
請求項2に記載の発明は請求項1において、前記空気調和機の少なくとも一つは、前記空気調和装置を用いて空気調和を行おうとする室内に設置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、空気調和を行おうとする室内に設置されたファンコイルユニットの空気調和能力の経時変化を的確かつ早期に検知するので、ファンコイルユニットの劣化状況や故障を早期に検知し、該ファンコイルユニットを含む空気調和装置の不具合を早期に解決し、的確に省エネ効果を評価することができる。
請求項3に記載の発明は請求項1又は2において、前記熱源機器は、前記空気調和機内に設けられた冷却コイルを流れる冷温水を循環させる吸収冷温水機と、前記吸収冷温水機内に設けられた凝縮器を流れる冷却水を循環させる冷却塔であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、吸収冷温水機と冷却塔の冷却能力の経時変化を的確かつ早期に検知するので、吸収冷温水機と冷却塔の劣化状況や故障を早期に検知し、該吸収冷温水機と該冷却塔を含む空気調和装置の不具合を早期に解決し、的確に省エネ効果を評価することができる。
請求項4に記載の発明は、空気調和機と熱源機器と熱運搬装置と自動制御手段とを有する空気調和装置の空気調和能力を検知する検知方法であって、前記空気調和機の消費エネルギーを測定する工程と、前記空気調和機から送風される調和空気の風量を測定する工程と、前記熱源機器の消費エネルギーを測定する工程と、前記熱源機器の内部を循環する流体の流量を測定する工程と、前記風量測定手段と前記流量測定手段の測定結果に基づき消費エネルギーを演算する工程とを含み、前記空気調和機の消費エネルギーの測定結果及び前記熱源機器の消費エネルギーの測定結果と、前記演算機の演算結果に基づき、前記空気調和装置の空気調和能力の経時変化を検知することを特徴とする空気調和能力評価方法を提供する。
請求項4に記載の発明によれば、風量測定手段及び流量測定手段の測定結果と、演算機の演算結果に基づき、空気調和能力の経時変化を検知するので、空気調和装置の劣化状況や故障を早期に検知し、空気調和装置の不具合を早期に解決することができる。これにより、空気調和装置が経年劣化や故障などにより本来の性能を発揮できないまま運転している状態における省エネ効果を評価してしまうことを回避することができる。
請求項5に記載の発明は請求項4において、前記空気調和機の少なくとも一つは、前記空気調和装置を用いて空気調和を行おうとする室内に設置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、空気調和を行おうとする室内に設置されたファンコイルユニットの空気調和能力の経時変化を的確かつ早期に検知するので、ファンコイルユニットの劣化状況や故障を早期に検知し、該ファンコイルユニットを含む空気調和装置の不具合を早期に解決し、的確に省エネ効果を評価することができる。
請求項6に記載の発明は請求項4又は5のいずれかにおいて、前記熱源機器は、前記空気調和機内に設けられた冷却コイルを流れる冷温水を循環させる吸収冷温水機と、前記吸収冷温水機内に設けられた凝縮器を流れる冷却水を循環させる冷却塔であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、吸収冷温水機と冷却塔の冷却能力の経時変化を的確かつ早期に検知するので、吸収冷温水機と冷却塔の劣化状況や故障を早期に検知し、該吸収冷温水機と該冷却塔を含む空気調和装置の不具合を早期に解決し、的確に省エネ効果を評価することができる。
本発明によれば、空調設備の経年劣化や機器の故障などを適切に評価することができる空気調和装置及び空気調和能力評価方法を提供することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る空気調和装置の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る空気調和装置の実施の形態を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る空気調和装置10は、空気調和機12、清浄空間14、吸収冷温水機(熱源機器)16、冷却塔(熱源機器)18、及び演算機20で構成されている。
空気調和機12は、清浄空間14内に調和空気を送気する装置であり、使用目的に合わせて空気調和機12に組込む構成部品の組合せを変え、現場・系統毎にその都度設計される。本実施の形態における空気調和機12は、ケーシング22を有し、そのケーシング22の内部に、空調機ファン24と冷却コイル26が収められている。
空調機ファン24は、ケーシング22の側面に設けられた外気導入口28から外気を取り入れるとともに、ケーシング22の側面に設けられた調和空気送気口30から調和空気を清浄空間14内に強制的に送気する。空調機ファン24には、空調機電力計32が接続されており、該空調機電力計32により、空調機ファン24で消費される電力を計測する。空調機電力計32は、演算機20と電気ケーブル34を介して接続されており、測定したデータを演算機20に送信することができる。
冷却コイル26は、その内部を冷水が循環できるように構成されており、空調機ファン24の作用により外気導入口28から取り入れられた外気を通過させて、外気と熱交換を行い、外気を冷風にする。
冷却コイル26には、冷温水導出配管40が接続されており、この冷温水導出配管40により、冷却コイル26内を循環し、空気調和機12の内部に導入された外気と熱交換を行なった温水が排水される。なお、冷温水導出配管40の他方の端は、混合器42に接続されている。
ケーシング22には、空調機ファンインバータ44が設けられており、この空調機ファンインバータ44により、空調機ファン24の回転数を制御する。
空気調和機12と清浄空間14とは、給気ダクト46を介して結合されており、空気調和機12から送気された調和空気は、給気ダクト46を介して、清浄空間14内に導入される。
給気ダクト46の途中には、風量センサ48が設けられており、この風量センサ48により、空気調和機12から送気された調和空気の風量を測定できるようになっている。
清浄空間14の内部には、FCU(ファンコイルユニット)が収められており、このFCUにより清浄空間14の内部の温度調整を行なうことができる。FCUの内部は、冷水を循環することができるように構成されており、FCUの内部を循環した冷水は、導出配管50を流れて、混合器42に流入することができるようになっている。この混合器42においては、冷温水導出配管40及び導出配管50を流れてきた冷却水が混合される。
空気調和機12と清浄空間14とは、排気ダクト52により結合されており、清浄空間14から排気された空気は、排気ダクト52を介して、空気調和機12内に再度導入されるようになっている。
吸収冷温水機16には、温水導入配管54が接続されており、この温水導入配管54を介して混合器42で混合された温水が吸収冷温水機16に導入される。
温水導入配管54の途中には、その内部を流れる温水の流れに沿って順番に冷温水流量センサ56と冷温水ポンプ58と冷温水入口温度センサ60とが設けられている。
冷温水流量センサ56は、温水導入配管54を流れる温水の流量を測定する。
冷温水ポンプ58は、混合器42から流れ出る温水を吸収冷温水機16に強制的に送り込む。
冷温水ポンプ58には、冷温水ポンプ電力計62が設けられており、この冷温水ポンプ電力計62により、冷温水ポンプ58の稼動中における消費電力を測定する。
冷温水ポンプ電力計62は、演算機20と電気ケーブル64を介して接続されており、測定したデータを演算機20に送信する。
冷温水入口温度センサ60は、温水導入配管54を流れる温水の温度を測定する。
吸収冷温水機16からは、冷水導出配管66が伸び出ており、この冷水導出配管66を介して吸収冷温水機16から流れ出た冷水が分配器68に流れ込むようになっている。
冷温水ポンプ58には、冷温水ポンプインバータ67が接続されており、この冷温水ポンプインバータ67により冷温水ポンプ58の回転数を制御する。
分配器68からは、冷温水導入配管41及び導入配管51が伸び出ており、冷温水導入配管41の他端は冷却コイル26に接続され、導入配管51の他端はFCUに接続されている。
冷水導出配管66の途中には、冷温水出口温度センサ70が設けられており、この冷温水出口温度センサ70により、吸収冷温水機16において処理された冷水の温度を測定する。
吸収冷温水機16には、吸収冷温水機電力計72を有しており、この吸収冷温水機電力計72により、空気調和装置10の稼動中における吸収冷温水機16の消費電力を測定することができる。
吸収冷温水機16には、吸収冷温水機ガス量計74を有しており、この吸収冷温水機ガス量計74により、空気調和装置10の稼働中に吸収冷温水機16において燃料として消費される燃料ガスの消費量を測定することができる。
吸収冷温水機ガス量計74は、演算機20と電気ケーブル64を介して接続されており、測定したデータを演算機20に送信する。
吸収冷温水機16には、冷却水導出配管76が接続されており、この冷却水導出配管76を介して、冷却塔18へ吸収冷温水機16内を循環した冷却水を導入する。
冷却水排出ライン76の途中には、冷却水入口温度センサ78が設けられており、この冷却水入口温度センサ78により、冷却塔18へ導入される冷却水の温度を検出する。
冷却塔18の内部には、冷却塔ファン80が設けられており、この冷却塔ファン80が回転することにより発生する風により冷却塔18の内部を通過する冷却水が冷却される。
冷却塔ファン80には、冷却塔ファン電力計82が接続されており、この冷却塔ファン電力計82により、冷却塔ファン80が回転する際に消費される電力を測定する。
冷却塔ファン電力計82は、演算機20と電気ケーブル84を介して接続されており、測定したデータを演算機20に送信する。
冷却塔ファン80には、冷却塔ファンインバータ86が接続されており、この冷却塔ファンインバータ86により、冷却塔ファン80が回転数を制御する。
冷却塔18には、冷却水導出配管88が接続されており、この冷却水導出配管88を介して、冷却塔18内を循環して冷却された冷却水を吸収冷温水機16へ送り込む。
冷却水導出配管88の途中には、冷却水の流れに沿って、順番に冷却水出口温度センサ90と、冷却水流量センサ92と、冷却水ポンプ94とが設けられている。
冷却水出口温度センサ90は、冷却水導出配管88を流れる冷却水の温度を測定する。
冷却水流量センサ92は、冷却水導出配管88を流れる冷却水の流量を測定する。
冷却水ポンプ94は、冷却水導出配管88を流れる冷却水を強制的に吸収冷温水機16内へ送り込む。
冷却水ポンプ94には、冷却水ポンプ電力計96が接続されており、この冷却水ポンプ電力計96により、冷却水ポンプ94の稼動時における消費電力量を測定する。
冷却水ポンプ電力計96は、演算機20と電気ケーブル64を介して接続されており、測定したデータを演算機20に送信する。
冷却塔18の内部を通過する空気の入口部付近には、冷却塔入口空気温湿度センサ98が設けられており、この冷却塔入口空気湿度センサ98により冷却塔に導入される空気の温度及び湿度を測定する。
次に、本実施の形態に係る空気調和装置10の空気調和能力を評価する方法について、以下に説明する。
空気調和装置10の空気調和能力の評価は、空調機ファン24、冷温水ポンプ58、冷却水ポンプ94、吸収冷温水機16、及び冷却塔18の各機器に求められる性能の経時変化を評価することにより行う。
空調機ファン24の空気調和能力の評価を行う場合について説明する。
空調機ファン24の回転数を制御することにより清浄空間14内の空調を行う場合には、まず、空気調和装置10の稼動の初期段階において、風量センサ48の測定結果に基づき演算機20により、空調機ファン24の初期段階における消費電力を算出する。そして、空気調和装置10を任意の期間使用した後、空調機電力計32により、空調機ファン24の消費電力を測定し、この測定結果を演算機20に送り、初期段階における消費電力との比較を行う。ここで、空気調和装置10を任意の期間に亘って使用をすると、空気調和機12内のフィルタ(図示せず)や空気調和装置10の内部に設けられた配管が詰まる等して、図2に示すように、空調機ファン24を用いて、エアを流す際の抵抗が増し、所定量のエアを流すためには、空調機ファン24の回転数を上げたりする必要がある。この結果、空調機ファン24の消費電力が増加する。したがって、空気調和装置10を任意の期間使用した後の消費電力が、同じ風量において初期段階における消費電力より大きいことは、空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
空調機ファン24の回転数を一定に保ちながら清浄空間14内の空調を行う場合には、図3に示すように、エアを流す際の抵抗が増し、エアの流量が小さくなる。したがって、この流量の減少が空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
次に、冷温水ポンプ58の空気調和能力の評価を行う場合について説明する。
冷温水ポンプ58の回転数を制御することにより清浄空間14内の空調を行う場合には、まず、空気調和装置10の稼動の初期段階において、冷温水ポンプ58の測定結果に基づき演算機20により、冷温水ポンプ58の初期段階における消費電力を算出する。そして、空気調和装置10を任意の期間使用した後、冷温水ポンプ電力計62により、冷温水ポンプ58の消費電力を測定し、この測定結果を演算機20に送り、初期段階における消費電力との比較を行う。ここで、空気調和装置10を任意の期間に亘って使用をすると、空気調和機12内のフィルタ(図示せず)や空気調和装置10の内部に設けられた配管が詰まる等して、図2に示すように、冷温水ポンプ58を用いて、冷温水を流す際の抵抗が増し、所定量の冷温水を流すためには、冷温水ポンプ58の回転数を上げたりする必要がある。この結果、冷温水ポンプ58の消費電力が増加する。したがって、空気調和装置10を任意の期間使用した後の消費電力が、同じ流量において初期段階における消費電力より大きいことは、空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
冷温水ポンプ58の回転数を一定に保ちながら清浄空間14内の空調を行う場合には、図3に示すように、冷温水を流す際の抵抗が増し、冷温水の流量が小さくなる。したがって、この流量の減少が空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
次に、冷却水ポンプ94の空気調和能力の評価を行う場合について説明する。
冷却水ポンプ94の回転数を制御することにより清浄空間14内の空調を行う場合には、まず、空気調和装置10の稼動の初期段階において、冷却水流量センサ92の測定結果に基づき演算機20により、冷却水ポンプ94の初期段階における消費電力を算出する。そして、空気調和装置10を任意の期間使用した後、冷温水ポンプ電力計62により、冷却水ポンプ94の消費電力を測定し、この測定結果を演算機20に送り、初期段階における消費電力との比較を行う。ここで、空気調和装置10を任意の期間に亘って使用をすると、空気調和機12内のフィルタ(図示せず)や空気調和装置10の内部に設けられた配管が詰まる等して、図2に示すように、冷却水ポンプ94を用いて、冷却水を流す際の抵抗が増し、所定量の冷却水を流すためには、冷却水ポンプ94の回転数を上げたりする必要がある。この結果、冷却水ポンプ94の消費電力が増加する。したがって、空気調和装置10を任意の期間使用した後の消費電力が、同じ流量において初期段階における消費電力より大きいことは、空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
冷却水ポンプ94の回転数を一定に保ちながら清浄空間14内の空調を行う場合には、図3に示すように、冷却水を流す際の抵抗が増し、冷却水の流量が小さくなる。したがって、この流量の減少が空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
次に、冷却塔18の空気調和能力の評価を行う場合について説明する。
冷却塔18内に設けられた冷却塔ファン80の回転数を制御することにより空調を行う場合には、まず、空気調和装置10の稼動の初期段階において、冷却水入口温度センサ78、及び冷却水出口温度センサ90の測定結果に基づき演算機20により、冷却塔ファン80の初期段階における消費電力を算出する。そして、空気調和装置10を任意の期間使用した後、冷却塔ファン電力計82により、冷却塔ファン80の消費電力を測定し、この測定結果を演算機20に送り、初期段階における消費電力との比較を行う。ここで、空気調和装置10を任意の期間に亘って使用をすると、充填材(図示せず)やルーバー(図示せず)の詰まり等して、図4に示すように、冷却塔18内の圧力損失が増大し、冷却塔ファン80で所定量の風量を確保するためには、冷却塔ファン80の回転数を上げる必要がある。この結果、冷却塔ファン80の消費電力が増加する。したがって、空気調和装置10を任意の期間使用した後の消費電力が、同じ風量において初期段階における消費電力より大きいことは、空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
冷却塔ファン80の回転数を一定に保ちながら空調を行う場合には、図5に示すように、充填材(図示せず)やルーバー(図示せず)の詰まりにより圧力損失が増大し、風量が小さくなる。したがって、この風量の減少が空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
次に、吸収冷温水機16の空気調和能力の評価を行う場合について説明する。
冷却水入口温度、冷却水出口温度、冷温水流量、冷水入口温度、及び冷水出口温度を所定の温度で一定になるように制御することにより空調を行う場合には、まず、空気調和装置10の稼動の初期段階において、吸収冷温水機ガス量計74、吸収冷温水機電力計72、冷水入口温度センサ60、冷水出口温度センサ70、冷却水入口温度センサ78、冷却水出口温度センサ90、及び冷温水流量センサ56の測定結果に基づき演算機20により初期段階におけるCOPを算出する。
ここで、吸収冷温水機16のCOPは、吸収冷温水機16の冷却熱量を吸収冷温水機16が消費するエネルギーで除した値を用いる。COPの算出式を以下の(式1)〜(式3)に示す。
Figure 2008145041
Figure 2008145041
Figure 2008145041
ここで、Mは吸収冷温水機エネルギー消費量(MJ/h)、kは電力一次エネルギー換算値(MJ/kWh)、Eは電力量(kWh)、kはガス一次エネルギー換算値(MJ/m)、Gはガス量(m/h)、qは吸収冷温水機が処理する熱量(kW)、Qは水量(m/min)、ρは水の密度(kg/m)、cは水の比熱(kJ/(kg・℃)、Tw1は冷水還温度(℃)、Tw2は冷水往温度(℃)を表す。
そして、空気調和装置10を任意の期間使用した後、演算機20によりCOPを算出し、初期段階におけるCOPとの比較を行い、COPの時間変化から空気調和機12の空気調和能力の評価を行う。図6に示すように、任意の使用期間後におけるCOPが、初期段階におけるCOPより減少していれば、空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
他方、冷却水出口温度、冷温水流量、冷水入口温度、及び冷水出口温度を所定の温度で一定とし冷却水入口温度を制御することにより空調を行う場合には、まず、空気調和装置10の稼動の初期段階において、吸収冷温水機電力計72、吸収冷温水機ガス量計74、冷水入口温度センサ60、冷水出口温度センサ70、冷却水入口温度センサ78、冷却水出口温度センサ90、及び冷温水流量センサ56の測定結果に基づき演算機20により、冷却水入口温度ごとに初期段階におけるCOPを算出する。そして、空気調和機12の任意の期間使用した後、演算機20により冷却水入口温度ごとにCOPを算出し、初期段階におけるCOPとの比較を行い、COPの時間変化から空気調和機12の空気調和能力の評価を行う。図7に示すように、任意の使用期間後におけるCOPが、初期段階におけるCOPより減少していれば、空気調和装置10の空気調和能力が劣化したことを示す。
本実施の形態に係る空気調和装置10及び空気調和能力の評価方法によれば、空気調和装置10の消費電力エネルギーの測定結果と、演算機20の演算結果に基づき、空気調和能力の経時変化を評価するので、空気調和装置10の劣化状況や故障を早期に評価し、空気調和装置10の不具合を早期に解決することができる。これにより、空気調和装置10が経年劣化や故障などにより本来の性能を発揮できないまま運転している状態における省エネ効果を評価してしまうことを回避することができる。
本発明に係る空気調和装置の実施の形態を示す概略構成図 空調機ファン、冷温水ポンプ、及び冷却水ポンプが回転数制御である場合の空気調和能力の評価方法の概念図 空調機ファン、冷温水ポンプ、及び冷却水ポンプが回転数一定である場合の空気調和能力の評価方法の概念図 冷却塔の冷却塔ファンが回転数制御である場合の空気調和能力の評価方法の概念図 冷却塔の冷却塔ファンが回転数一定である場合の空気調和能力の評価方法の概念図 吸収冷温水機の冷温水出口温度、冷却水入口温度、冷却水流量、及び冷水流量が一定である場合の空気調和能力の評価方法の概念図 吸収冷温水機の冷水出口温度、冷却水流量、及び冷水流量が一定である場合の空気調和能力の評価方法の概念図
符号の説明
10…空気調和装置、12…空気調和機、14…清浄空間、16…吸収冷温水機、18…冷却塔、20…演算機、32…空調機電力計、48…風量センサ、56…冷温水流量センサ、62…冷温水ポンプ電力計、72…吸収冷温水機電力計、82…冷却塔ファン電力計、96…冷却水ポンプ電力計

Claims (6)

  1. 空気調和機と熱源機器と熱運搬装置と自動制御手段とを有する空気調和装置において、
    前記空気調和機の消費エネルギーを測定する空気調和機消費エネルギー測定手段と、
    前記熱源機器の消費エネルギーを測定する熱源機器消費エネルギー測定手段と、
    前記空気調和機から送風される調和空気の風量を測定する風量測定手段と、
    前記熱源機器の内部を循環する流体の流量を測定する流量測定手段と、
    前記風量測定手段と前記流量測定手段の測定結果に基づき消費エネルギーを演算する演算機と、
    を有し、
    前記空気調和機消費エネルギー測定手段及び前記熱源機器消費エネルギー測定手段の測定結果と、前記演算機の演算結果とに基づき、空気調和能力の経時変化を検知することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記空気調和機の少なくとも一つは、前記空気調和装置を用いて空気調和を行おうとする室内に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記熱源機器は、前記空気調和機内に設けられた冷却コイルを流れる冷温水を循環させる吸収冷温水機と、前記吸収冷温水機内に設けられた凝縮器を流れる冷却水を循環させる冷却塔であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の空気調和装置。
  4. 空気調和機と熱源機器と熱運搬装置と自動制御手段とを有する空気調和装置の空気調和能力を検知する検知方法であって、
    前記空気調和機の消費エネルギーを測定する工程と、
    前記空気調和機から送風される調和空気の風量を測定する工程と、
    前記熱源機器の消費エネルギーを測定する工程と、
    前記熱源機器の内部を循環する流体の流量を測定する工程と、
    前記風量測定手段と前記流量測定手段の測定結果に基づき消費エネルギーを演算する工程と、
    を含み、
    前記空気調和機の消費エネルギーの測定結果及び前記熱源機器の消費エネルギーの測定結果と、前記演算機の演算結果に基づき、前記空気調和装置の空気調和能力の経時変化を検知することを特徴とする空気調和能力評価方法。
  5. 前記空気調和機の少なくとも一つは、前記空気調和装置を用いて空気調和を行おうとする室内に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の空気調和能力評価方法。
  6. 前記熱源機器は、前記空気調和機内に設けられた冷却コイルを流れる冷温水を循環させる吸収冷温水機と、前記吸収冷温水機内に設けられた凝縮器を流れる冷却水を循環させる冷却塔であることを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載の空気調和能力評価方法。
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