JP5350684B2 - 冷凍サイクル機器に用いられる故障診断装置 - Google Patents
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(1)部品に物理的ダメージを与える空調サイクルパラメータを選定し、複数の異常レベルに分割する。
(2)各異常レベルに重み係数aを設定する。
(3)各異常レベルが継続された時間tを測定し,a×tが所定の数値以上となると、その部品に故障の発生可能性が高いと判断する。
前記サイクルパラメータのレベル値の変動に対する各故障要因の相対的な寄与度を示す重み係数を記憶している重み係数記憶部と、
前記サイクルパラメータの測定値を取得するとともに、前記レベル記憶部を参照して前記測定値の属する区分と該区分に対応するレベル値を特定するレベル特定部と、
前記レベル特定部が特定したサイクルパラメータのレベル値と、一の故障要因についての該サイクルパラメータの重み係数とを乗算するとともに、全てのサイクルパラメータについての前記乗算結果を加算した値から、該故障要因が故障の原因である可能性を示す故障可能性値を算出する故障可能性値算出部とを具備していることを特徴とする。
しかしてこのような構成によれば、故障可能性算出部が、冷凍サイクル機器の現在のサイクルパラメータの測定値のみから故障可能性を算出することとなる。したがって、その算出にあたって、過去データを記憶したり、不測のエラー時での復旧プログラムを用意したりする必要がなくなるので、構成を非常に簡素化でき価格への影響も抑えられる。
また、部品にダメージを与えるサイクルパラメータのみならず、故障要因と何らかの関係を有するであろうサイクルパラメータの全てを含めることができるので、冷媒リークや熱交換器の詰まり等の故障要因の発現も予測検知可能となる。
前記サイクルパラメータのレベル値の変動に対する各故障要因の相対的な寄与度を示す重み係数を設定する重み係数設定ステップと、
前記サイクルパラメータの測定値を取得するとともに、該測定値に対応するレベル値を前記レベル設定ステップでの設定に基づいて特定するレベル特定ステップと、
前記レベル特定部が特定したサイクルパラメータのレベル値と、一の故障要因についての該サイクルパラメータの重み係数とを乗算するとともに、全てのサイクルパラメータについての前記乗算結果を加算した値から、該故障要因が故障の原因である可能性を示す故障可能性値を算出する故障可能性値算出ステップとを行うことを特徴とするものを挙げることができる。
前記サイクルパラメータのレベル値の変動に対する各故障要因の相対的な寄与度を示す重み係数を記憶している重み係数記憶部と、
前記サイクルパラメータの測定値を取得するとともに、前記レベル記憶部を参照して前記測定値の属する区分と該区分に対応するレベル値を特定するレベル特定部と、
前記レベル特定部が特定したサイクルパラメータのレベル値と、一の故障要因についての該サイクルパラメータの重み係数とを乗算するとともに、全てのサイクルパラメータについての前記乗算結果を加算した値から、該故障要因が故障の原因である可能性を示す故障可能性値を算出する故障可能性値算出部としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とするものを挙げることができる。
さらに本発明では、その故障可能性値を、現在のサイクルパラメータの測定値のみから算出できるので、過去データを記憶したり、不測のエラー時での復旧プログラムを用意したりする必要がなくなり、構成を非常に簡素化できてコストアップも抑えられる。
図1は、本実施形態に係る冷凍サイクル機器である空気調和装置100と、この空気調和装置に用いられる故障診断装置200とを示している。
ここでは、異常度が増すほどレベル値が増加するように設定している。例えば図3に示すように、サイクルパラメータの値を5段階に区分し、各区分に0、1、2、3、4という5つのレベル値を設定する。各区分の範囲とレベル値は、空気調和装置100が故障に至るまでの運転可能時間を考慮して決めることとし、過去に蓄積された故障時のサイクルパラメータ測定値や、故障を再現した実験などから定めている。そして、このように設定した区分範囲とレベル値とを、入力するなどしてレベル記憶部D1に記憶させる。
このデータを前記レベル特定部21が受信して取得し、前記レベル記憶部D1を参照しながら、各サイクルパラメータの属する区分とその区分に対応するレベル値をそれぞれ特定する(レベル特定ステップ)。
この故障可能性算出部22の動作を式で表すと以下のようになる。
iはn個あるサイクルパラメータにそれぞれ割り振られた番号であり、1からnまでの正の整数値を取る。
jはm個ある故障要因にそれぞれ割り振られた番号であり、1からmまでの正の整数値をとる。
hjは、j番目の故障要因による故障可能性値である。
fijは、j番目の故障要因におけるi番目のサイクルパラメータに設定された重み係数である。
giは、i番目のサイクルパラメータの測定値から特定されたレベル値である。
また、オペレータの表示態様選択操作によって、故障要因並び替え部24が動作し、前記故障要因の名称表示順を、故障可能性値の昇順又は降順に並び替えることもできるようにしてある(故障要因並び替えステップ)。
また、その故障可能性値を、現在のサイクルパラメータの測定値のみから算出できるので、過去データを記憶したり、不測のエラー時での復旧プログラムを用意したりする必要がなくなり、構成を非常に簡素化できてコストアップも抑えられる。
さらに、部品にダメージを与えるサイクルパラメータのみならず、故障要因と何らかの関係を有するであろうサイクルパラメータの全てを含めることができるので、冷媒リークや熱交換器の詰まり等の故障要因の発現も予測検知可能となる。
加えて、予め定めた基準を超えている故障可能性値を有した故障要因が自動的に選択されて出力されるので、故障要因の発生を見落とすことなく確実に認識することができ、また故障要因を、故障可能性値の昇順又は降順に並び替えて出力することもできるので、オペレータの見やすさや使い勝手に資することができる。
例えば、故障要因を故障可能性値とともに全て表示しても構わない。また、最終的な出力は画面に対してのみならず、プリンタに対して出力してもよいし、ファイル出力や他のコンピュータに対しての送信という形での出力でもよい。
さらに、前記実施形態では故障診断対象が空気調和装置であったが、空気調和装置に限らず、冷凍サイクル(又はヒートポンプ作用)を営む機器であれば、本発明を適用して同様に効果を得ることができる。
その他、本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
200・・・故障診断装置
D1・・・レベル記憶部
D2・・・重み係数記憶部
21・・・レベル特定部
22・・・故障可能性値算出部
23・・・故障要因特定部
24・・・故障要因並び替え部
Claims (6)
- 冷凍サイクルの状態を示す複数のサイクルパラメータと、該冷凍サイクルにおける複数の故障要因とが相互に関連している冷凍サイクル機器に用いられる故障診断装置であって、
前記サイクルパラメータの値が取り得る範囲を複数に区分するとともに各区分に所定のレベル値を与えた場合の該レベル値を、前記区分に対応させて記憶しているレベル記憶部と、
前記サイクルパラメータのレベル値の変動に対する各故障要因の相対的な寄与度を示す重み係数を記憶している重み係数記憶部と、
前記サイクルパラメータの測定値を取得するとともに、前記レベル記憶部を参照して前記測定値の属する区分と該区分に対応するレベル値を特定するレベル特定部と、
前記レベル特定部が特定したサイクルパラメータのレベル値と、一の故障要因についての該サイクルパラメータの重み係数とを乗算するとともに、全てのサイクルパラメータについての前記乗算結果を加算した値から、該故障要因が故障の原因である可能性を示す故障可能性値を算出する故障可能性値算出部とを具備していることを特徴とする故障診断装置。 - 予め定めた基準を超えている故障可能性値を有した故障要因を選択して出力する故障要因特定部をさらに具備している請求項1記載の故障診断装置。
- 故障要因を、故障可能性値の昇順又は降順に並び替えて出力する故障要因並び替え部をさらに具備している請求項1又は2記載の故障診断装置。
- 各故障要因について、全てのサイクルパラメータの重み係数を加算した値が、それぞれ等しくなるように設定している請求項1、2又は3記載の故障診断装置。
- 冷凍サイクルの状態を示す複数のサイクルパラメータと、該冷凍サイクルにおける複数の故障要因とが相互に関連している冷凍サイクル機器に用いられる故障診断方法であって、
前記サイクルパラメータの値が取り得る範囲を複数に区分するとともに各区分に所定のレベル値を設定するレベル設定ステップと、
前記サイクルパラメータのレベル値の変動に対する各故障要因の相対的な寄与度を示す重み係数を設定する重み係数設定ステップと、
前記サイクルパラメータの測定値を取得するとともに、該測定値に対応するレベル値を前記レベル設定ステップでの設定に基づいて特定するレベル特定ステップと、
前記レベル特定部が特定したサイクルパラメータのレベル値と、一の故障要因についての該サイクルパラメータの重み係数とを乗算するとともに、全てのサイクルパラメータについての前記乗算結果を加算した値から、該故障要因が故障の原因である可能性を示す故障可能性値を算出する故障可能性値算出ステップとを行うことを特徴とする故障診断方法。 - 冷凍サイクルの状態を示す複数のサイクルパラメータと、該冷凍サイクルにおける複数の故障要因とが相互に関連している冷凍サイクル機器に用いられる故障診断プログラムであって、
前記サイクルパラメータの値が取り得る範囲を複数に区分するとともに各区分に所定のレベル値を与えた場合の該レベル値を、前記区分に対応させて記憶しているレベル記憶部と、
前記サイクルパラメータのレベル値の変動に対する各故障要因の相対的な寄与度を示す重み係数を記憶している重み係数記憶部と、
前記サイクルパラメータの測定値を取得するとともに、前記レベル記憶部を参照して前記測定値の属する区分と該区分に対応するレベル値を特定するレベル特定部と、
前記レベル特定部が特定したサイクルパラメータのレベル値と、一の故障要因についての該サイクルパラメータの重み係数とを乗算するとともに、全てのサイクルパラメータについての前記乗算結果を加算した値から、該故障要因が故障の原因である可能性を示す故障可能性値を算出する故障可能性値算出部としての機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする故障診断プログラム。
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