JP4966880B2 - キャリア、キャリアの製造方法、2成分現像剤、現像装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents
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被覆層は、帯電向上剤と、帯電向上剤が分散される被覆樹脂とを含み、
帯電向上剤は、アミノ基を有するアクリル系樹脂と、下記一般式(1)で表わされるアンモニウム塩化合物とを含み、被覆樹脂は、シリコーン樹脂を含むことを特徴とするキャリアである。
また本発明は、コア粒子は、フェライト成分を含むことを特徴とする。
帯電向上剤は、アミノ基を有するアクリル系樹脂と、下記一般式(1)で表わされるアンモニウム塩化合物とを含み、被覆樹脂は、シリコーン樹脂を含むことを特徴とするキャリアの製造方法である。
また本発明は、トナーと、前記キャリアとを含むことを特徴とする2成分現像剤である。
像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記現像装置と、
像担持体に形成される可視像を記録媒体に転写する転写手段と、
可視像を記録媒体に定着させる定着手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
また、含窒素樹脂は、アミノ基を有するアクリル系樹脂である。アミノ基を有するアクリル系樹脂は、特に熱安定性に優れ、キャリアの製造工程において、熱で分解しにくいので、製造された各ロットのキャリアにおいて、アミノ基を有するアクリル系樹脂に含まれるアミノ基の量をより安定して一定にすることができる。これによって、各ロットのキャリアにおいて、含窒素樹脂である、アミノ基を有するアクリル系樹脂に含まれる窒素原子の量をより安定して一定にすることができる。含窒素樹脂を含むキャリアのトナーへの帯電付与性は、含窒素樹脂に含まれる窒素原子の量と関係するが、含窒素樹脂がアミノ基を有するアクリル系樹脂であることによって、前述のように各ロットのキャリアにおいて、含窒素樹脂に含まれる窒素原子の量をより安定して一定にすることができるので、キャリアのロットごとのばらつきを一層抑えることができ、キャリアのトナーへの帯電付与性をより安定して一定にすることができる。したがって、トナーを一定の帯電量により安定して帯電させることができ、長期間にわたって、かぶりがなく、一定の画像濃度を有する安定な画像をより安定して形成することができる。
また、含窒素樹脂は、アミノ基を有するアクリル系樹脂である。アミノ基を有するアクリル系樹脂は、特に熱安定性に優れ、キャリアの製造工程において、熱で分解しにくいので、製造された各ロットのキャリアにおいて、アミノ基を有するアクリル系樹脂に含まれるアミノ基の量をより安定して一定にすることができる。これによって、各ロットのキャリアにおいて、含窒素樹脂である、アミノ基を有するアクリル系樹脂に含まれる窒素原子の量をより安定して一定にすることができる。含窒素樹脂を含むキャリアのトナーへの帯電付与性は、含窒素樹脂に含まれる窒素原子の量と関係するが、含窒素樹脂がアミノ基を有するアクリル系樹脂であることによって、前述のように各ロットのキャリアにおいて、含窒素樹脂に含まれる窒素原子の量をより安定して一定にすることができるので、キャリアのロットごとのばらつきを一層抑えることができ、キャリアのトナーへの帯電付与性をより安定して一定にすることができる。したがって、トナーを一定の帯電量により安定して帯電させることができ、長期間にわたって、かぶりがなく、一定の画像濃度を有する安定な画像をより安定して形成することができる。
本発明の実施の一形態であるキャリアは、コア粒子の表面に被覆層を有し、被覆層は、帯電向上剤と、帯電向上剤が分散される被覆樹脂とを含む。帯電向上剤は、有機溶媒に対する溶解性が被覆樹脂よりも高い高溶解性物質と、有機溶媒に対する溶解性が被覆樹脂よりも低い低溶解性物質とを含み、高溶解性物質と低溶解性物質とは、同極性の帯電性を有する。被覆樹脂は、シリコーン樹脂を含み、高溶解性物質は、含窒素樹脂を含み、低溶解性物質は、下記一般式(1)で表わされるアンモニウム塩化合物を含む。
含窒素樹脂は、アミノ基を有する樹脂であることが好ましく、アミノ基を有するアクリル系樹脂であることがより好ましい。アミノ基を有するアクリル系樹脂は、特に熱安定性に優れ、キャリアの製造工程において、熱で分解しにくいので、製造された各ロットのキャリアにおいて、アミノ基を有するアクリル系樹脂に含まれるアミノ基の量をより安定して一定にすることができる。これによって、各ロットのキャリアにおいて、含窒素樹脂である、アミノ基を有するアクリル系樹脂に含まれる窒素原子の量をより安定して一定にすることができる。含窒素樹脂を含むキャリアのトナーへの帯電付与性は、含窒素樹脂に含まれる窒素原子の量と関係するが、含窒素樹脂がアミノ基を有するアクリル系樹脂であることによって、前述のように各ロットのキャリアにおいて、含窒素樹脂に含まれる窒素原子の量をより安定して一定にすることができるので、キャリアのロットごとのばらつきを一層抑えることができ、キャリアのトナーへの帯電付与性をより安定して一定にすることができる。したがって、トナーを一定の帯電量により一層安定して帯電させることができるので、長期間にわたって、かぶりがなく、一定の画像濃度を有する画像をより一層安定して形成することができる。
前述のように、本実施形態では、低溶解性物質は、下記一般式(1)で表されるアンモニウム塩化合物を含む。
(C14H29)2N+(CH3)2・1/4[Mo8O26]4- …(2)
(C16H33)2N+(CH3)2・1/4[Mo7O24]4- …(3)
(C18H37)2N+(C4H29)2・1/4[Mo8O25]4- …(4)
シリコーン樹脂としては、特に制限はないが、被覆層の耐摩耗性が高い点で熱硬化性(架橋型)シリコーン樹脂が好ましい。
コア粒子としては、公知の磁性粒子が使用できるが、コア粒子は、フェライト成分を含むことが好ましい。すなわちコア粒子は、フェライト成分を含むフェライト系粒子であることが好ましい。コア粒子がフェライト成分を含むことによって、コア粒子がフェライト成分を含むことによって、キャリアの密度を小さくすることができるので、現像装置内での搬送部材などのトルクが軽くなり、コア粒子がフェライト成分を含まないキャリアに比べて、搬送部材で搬送するときのキャリアに加わる力を小さくすることができ、コア粒子から被覆層を剥離しにくくすることができる。またフェライト成分を含むコア粒子は、飽和磁化が高いので、現像ローラに付着する力が強く、像担持体へのキャリア付着が起こりにくい。このようなフェライト成分を含むコア粒子を用いることによって、キャリアが感光体に付着することによる画像の白抜けを防ぐことができる。したがって、トナーを一定の帯電量に安定して帯電させることができ、かつ画像の白抜けを防ぐことができるので、長期間にわたって一定の画像濃度を有する画像をより一層安定して形成することができる。
本発明の実施の一形態であるキャリアの製造方法、すなわち被覆層の形成方法としては、公知の方法が採用できるが、たとえば、少なくとも、被覆樹脂と帯電向上剤とを有機溶媒に溶解または分散させてなるコート液を、コア粒子の表面に付着させた後、有機溶媒を除去させて被覆層を形成する。帯電向上剤は、有機溶媒に対する溶解性が被覆樹脂よりも高い高溶解性物質と、有機溶媒に対する溶解性が被覆樹脂よりも低い低溶解性物質とを含み、高溶解性物質と低溶解性物質とは、同極性の帯電性を有する。被覆樹脂は、シリコーン樹脂を含み、帯電向上剤は、含窒素樹脂と、下記一般式(1)で表わされるアンモニウム塩化合物とを含む。
本実施形態のキャリアとトナーとを含んで本発明の実施の一形態である2成分現像剤が構成される。2成分現像剤は、トナーと本実施形態のキャリアとを含むが、前述のように、帯電向上剤が被覆層中に均一に存在するので、たとえばキャリアとトナーとの攪拌によって被覆層が摩耗しても、キャリアのトナーへの帯電付与性の変化を抑えることができる。また、帯電向上剤が、含窒素樹脂およびアンモニウム塩化合物(1)とを含むので、キャリアのロットばらつきを抑えることができる。したがって、トナーを一定の帯電量に安定して帯電させることができるので、長期間にわたって、かぶりがなく、一定の画像濃度を有する安定した画像を安定して形成することができる2成分現像剤とすることができる。
トナーは、バインダ樹脂と着色剤とを含む着色樹脂粒子と、必要に応じて着色樹脂粒子の表面に外添させる外添剤とを含む。着色樹脂粒子は、さらに帯電制御剤および離型剤を含有させることが好ましい。
着色樹脂粒子に含有させるバインダ樹脂としては、公知の各種スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。これらの中でも、線形または非線形のポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂は、機械的強度が他のバインダ樹脂より強いので、トナーの微粉が発生しにくく、定着性が他のバインダ樹脂より優れるので、定着後に記録媒体からトナーが剥離しにくく、また耐ホットオフセット性を両立させる上で優れている。
トナーに使用できる着色剤としては、トナーに一般に用いられている公知の顔料や染料を使用できる。
トナーに使用できる帯電制御剤としては、公知の帯電制御剤が使用できる。
前述のように、トナーには、離型剤を含有させることができる。離型剤をトナー中に含有させることによって、定着ローラまたは定着ベルトに対するトナーの離型性を高めることができるので、定着時の高温オフセットおよび低温オフセットを防止することができる。
外添剤としては、平均粒径が7nm以上100nm以下のシリカ、酸化チタン、アルミナ等からなる無機粒子が挙げられる。また、これらの無機粒子に、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイルで表面処理し、疎水性を付与してもよい。疎水性を付与した無機粒子は、高湿下において電気抵抗および帯電量の低下が少なくなるので好ましい。特に、シランカップリング剤としてヘキサメチルジシラザン(以下、「HMDS」ともいう)を用いて、表面にトリメチルシリル基を導入したシリカ粒子は、疎水性および絶縁性に優れる。表面にトリメチルシリル基を導入したシリカ粒子を外添したトナーは、高湿環境下においても、帯電量が低下することなく、帯電性に優れる。
着色樹脂粒子は、混練粉砕法や重合法等の公知の方法によって作製できる。具体的には、混練粉砕法を採用した場合、バインダ樹脂、着色剤、帯電制御剤、離型剤、ならびにその他の添加剤を、ヘンシェルミキサ、スーパーミキサ、メカノミル、Q型ミキサ等の混合機により混合する。得られた原料混合物を、2軸混練機、1軸混練機等の混練機により、100〜180℃程度の温度で溶融混練する。得られた混練物を冷却固化し、固化物をジェットミルのようなエア式粉砕機により粉砕する。得られた粉砕物を、必要に応じて分級等の粒度調整を行うことにより着色樹脂粒子を作製できる。
本実施形態のトナーは、トナーは、着色樹脂粒子に外添剤を外添させることによって、作製することができる。具体的には、着色樹脂粒子と外添剤とをヘンシェルミキサのような気流混合機を用いて混合する、すなわち外添処理することによって作製することができる。
図2は、本発明に係る画像形成装置40の一形態を模式的に示す概略図である。本発明の画像形成装置は、図2に示す画像形成装置40の構成に限定されない。図2に示すように、画像形成装置40は、4つの画像形成ユニット1〜4を備えるタンデム方式のカラー画像形成装置である。
図4は、図3に示す第1画像形成ユニット1における現像装置19周辺の構成を示す概略図である。現像装置19は、2成分現像剤(以下、単に「現像剤」ということがある)が収容される現像槽27を備えており、現像槽27には、感光体ドラム16の外周面に臨む位置に、感光体ドラム16の外周面に向かって開放する開放部30が形成されている。
以下に本明細書におけるモリブデン強度比、体積平均粒径、飽和磁化、体積抵抗率、数平均分子量、被覆率、BET比表面積、個数平均粒径の定義を記載する。
本実施形態において、キャリアの体積平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定装置HELOS(SYMPATEC社製)に乾式分散装置RODOS(SYMPATEC社製)を用いて、分散圧3.0barの条件下で測定した値を意味する。
本実施形態において、着色樹脂粒子の体積平均粒径は、コールターマルチサイザーII(ベックマン・コールター社製)で100μmのアパーチャーを用いて測定した値を意味する。具体的には、測定装置としては、コールターカウンターTA−II型あるいはコールターマルチサイザーII(コールター社製)を用いた。電解液は1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製する。たとえば、ISOTON R−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。測定法としては前記電解液水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を、0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散機で約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用い、トナーの体積,個数を測定して体積分布と個数分布とを算出した。それから、本発明に係る体積分布から求める重量基準の重量平均粒径を求めた。
本実施形態において、キャリアの飽和磁化は、東英工業株式会社製のVSMP−1によって測定された値をいう。
本実施形態において、キャリアの体積抵抗率は次の方法で測定される値である。測定は、気温20℃、湿度65%の環境条件下で行う。6.5mmの間隙を設けて設置される幅30mm、高さ10mmの2枚の銅板電極間に、0.2gのキャリアを充填する。次に、N極とS極とが対向するように各銅板電極の外側に配置される2つの磁石(100mT)の磁力線によって、キャリアによるブリッジを形成させる。この状態において、500Vの電圧を印加し、印加後15秒後に測定される値をキャリアの体積抵抗率とする。コア粒子の体積抵抗率は、キャリアの体積抵抗率と同様の方法で測定される値である。
本実施形態において、外添剤の個数平均粒径は、走査型電子顕微鏡(Scanning
Electron Microscope;SEM)を用いて外添剤を撮影し、得られた画像から任意に100個の外添剤の粒径を測定し、得られた粒径の平均値を意味する。
<キャリア>
(コア粒子の作製)
フェライト原料として、Fe2O3(KDK社製)50mol%、MnCO2(KDK社製)35mol%、Mg(OH)2(KDK社製)14.5mol%およびSrO(KDK社製)0.5mol%をボールミルで4時間粉砕した後、混合および粉砕したフェライト原料を、ロータリーキルンを用いて900℃で仮焼し、得られた仮焼粉を粉砕媒体とし、スチールボールを使用した湿式粉砕機で、平均粒径2μm以下に微粉砕した。微粉砕して得られたフェライト粉末をスプレードライ方式によって造粒し、1300℃で造粒物を焼成した。焼成後、クラッシャを用いて解砕することによって、体積平均粒径が45μmであり、体積抵抗率が1×109Ω・cmであるフェライト成分を含むコア粒子を得た。
トルエンとメタノールとを9:1の重量比で混合した有機溶媒であるトルエン−メタノールの混合溶媒900重量部に、ジメチルシリコーン樹脂(商品名:SR2411、東レダウコーニング株式会社製)100重量部と、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン(N,N−dimethylaminoethylmethacrylate−
but ylacrylate−styrene:DMEMA-BA-ST)共重合体(ガラス転移温度(Tg)80℃)5重量部と、下記化学式(2)で表わされるアンモニウム塩化合物10重量部とを添加し、溶解または分散させることによって、コート液を調製した。
(C14H29)2N(CH3)2・1/4[Mo8O26]4 …(2)
浸漬法被覆装置を用いて、コア粒子100重量部に対してジメチルシリコーン樹脂5重量部の割合でコア粒子とコート液とを混合し、180℃に加熱しながら有機溶媒を蒸発させることによって、コア粒子表面に被覆層を形成した。その後、230℃で30分間加熱することによって、実施例1のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体の添加量を5重量部から3重量部に変更し、アンモニウム塩化合物(2)の添加量を10重量部から12重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例2のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体の添加量を5重量部から8重量部に変更し、アンモニウム塩化合物(2)の添加量を10重量部から7重量部に変更した以外は実施例1と同様にして実施例3のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体の添加量を5重量部から10重量部に変更し、アンモニウム塩化合物(2)の添加量を10重量部から5重量部に変更した以外は実施例1と同様にして実施例4のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体の代わりに、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルメタクリレート(N,N−dimethylaminoethylmethacrylate−bu tylmethacrylate
:DMEMA-BMA)共重合体を8重量部添加し、アンモニウム塩化合物(2)の代わりにアンモニウム塩化合物(3)を7重量部添加した以外は実施例1と同様にして実施例5のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体の代わりに、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−スチレン(N,N−dimethylaminoethylmethacrylate−styrene:DMEMA-ST)共重合体を5重量部添加し、アンモニウム塩化合物(2)の代わりにアンモニウム塩化合物(3)を10重量部添加した以外は実施例1と同様にして実施例6のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体の代わりに、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルメタクリレート−ブチルアクリレート(N,N−dimethylaminoethylmethacrylate
−butylmethacrylate−butylacrylate:DMEMA-MMA-BA)共重合体を8重量部添加し、アンモニウム塩化合物(2)の代わりにアンモニウム塩化合物(4)を7重量部添加した以外は実施例1と同様にして、実施例7のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体の添加量を5重量部から10重量部に変更し、アンモニウム塩化合物(2)を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例2のキャリアを作製した。
コート液の調製において、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体およびアンモニウム塩化合物(2)を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例3のキャリアを作製した。
トナー材料を下記する。
・バインダ樹脂(ポリエステル樹脂、ガラス転移温度60℃、軟化温度105℃、藤倉化成工業社製) 100重量部
・カーボンブラック(商品名:MA−77、三菱化学社製) 5重量部
・帯電制御剤(ホウ素化合物、商品名:LR−147、日本カーリット社製) 1.5重量部
・離型剤(パラフィンワックス、商品名:HNP−9、日本精鑞社製) 5重量部
上記トナー材料をヘンシェルミキサで10分間混合した後、混練分散処理装置(商品名:ニーディックスMOS140−800、三井鉱山株式会社製)で溶融混練分散処理した。その溶融混練物をカッティングミルで粗粉砕した後、ジェット式粉砕機(商品名:IDS−2型、日本ニューマチック工業社製)で微粉砕した。得られた微粉砕物を、風力分級機(商品名:MP−250型、日本ニューマチック工業社製)を用いて分級することによって、体積平均粒径が6.0μmである着色樹脂粒子を得た。
上記で作製したトナー6重量部と実施例1〜7および比較例1〜3のキャリア94重量部とをそれぞれナウターミキサ(商品名:VL−0、ホソカワミクロン社製)に投入し、20分間攪拌混合することによって、実施例1〜7および比較例1〜3のキャリアをそれぞれ含む2成分現像剤を作製した。
〔連続プリントテスト〕
図2に示す試験用の画像形成装置40に、現像剤として実施例1〜7、比較例1〜3のキャリアを含む2成分現像剤を順次セットし、連続プリントテストを行った。連続プリントテストは、4つの画像形成ユニット1〜4のうち、第1画像形成ユニット1のみを用いて行った。画像形成装置40の現像条件としては、感光体16の周速が400mm/秒、現像ローラ24の周速が560mm/秒、感光体16と現像ローラ24とのギャップが0.42mm、現像ローラ24と規制ブレードとのギャップが0.5mmとなるように設定した。またベタ画像(100%濃度)における試験紙上のトナー付着量が0.5mg/cm2、非画像部(濃度0%)におけるトナー付着量が最も少なくなるように、感光体16の表面電位および現像バイアスをそれぞれ調整した。試験紙としては、A4サイズの電子写真用紙(商品名:マルチレシーバー、シャープドキュメントシステム社製)を使用した。
トナー帯電量(μC/g)は、吸引式小型帯電量測定装置(商品名:210HS−2A、トレックジャパン社製)を用いて測定する。
画像濃度は、反射濃度計(商品名:RD918、マクベス社製)を用いて、プリント部分の画像濃度を測定した。紙の繊維がトナーで完全に覆われた状態である画像濃度が1.3以上を良好とし、紙の繊維がトナーでほぼ完全に覆われた状態である1.2以上1.3未満をやや不良とし、紙の繊維がトナーで不完全に覆われた状態である1.2未満を不良とした。
かぶり濃度は、白度計(商品名:Z−Σ90 COLOR MEASURING SYSTEM、日本電色工業社製)を用いて、予めプリント前の試験紙の白色度を測定した。次に、プリント後の紙の非画像部における白色度を、白度計を用いて測定し、プリント前の白色度とプロント後の白色度との差を求め、この差をかぶり濃度とした。かぶりが肉眼でほとんど見えない状態である、かぶり濃度が0.6未満を良好とし、かぶりが肉眼でやや明確に確認できる状態である、かぶり濃度が0.6以上1.0未満をやや不良とし、かぶりが肉眼で明確に見える状態である、かぶり濃度が1.0以上を不良とした。
現像剤として実施例1のキャリアを含む2成分現像剤を用いて、キャリアのロット別の帯電量を測定した。キャリアの帯電量は、上述の連続プリントテストのトナー帯電量と同様にして測定した。
連続プリントテスト結果を表2に示す。
2 第2画像形成ユニット
3 第3画像形成ユニット
4 第4画像形成ユニット
5 中間転写ベルト
6 支持ロール
7 1次転写ローラ
10 ベルトクリーニングユニット
11 ベルトクリーニングブラシ
12 ベルトクリーニングブレード
13 給紙ローラ
13a 排紙ローラ
14 トレイ
15 定着ユニット
16 感光体ドラム
17 帯電器
18 露光器
19 現像装置
20 感光体ドラム
21 クリーナクリーニングブレード
22 クリーナハウジング
23 シール
40 現像装置
N1,N2,N3,S1,S2 磁極
P 搬送方向
R,Rd 回転方向
140 コア粒子
141 被覆層
141a 内側部分
141b 外側部分
144 キャリア
Claims (9)
- コア粒子の表面に被覆層を有するキャリアであって、
被覆層は、帯電向上剤と、帯電向上剤が分散される被覆樹脂とを含み、
帯電向上剤は、アミノ基を有するアクリル系樹脂と、下記一般式(1)で表わされるアンモニウム塩化合物とを含み、被覆樹脂は、シリコーン樹脂を含むことを特徴とするキャリア。
(式中、R1,R2,R3およびR4は、それぞれアルキル基またはベンジル基を示し、A−はモリブデン酸アニオンを示す。) - シリコーン樹脂は、ジメチルシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
- コア粒子は、フェライト成分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のキャリア。
- 少なくとも、被覆樹脂と、帯電向上剤とを有機溶媒に溶解または分散させてなるコート液を、コア粒子の表面に付着させた後、有機溶媒を除去させて被覆層を形成する工程を含み、
帯電向上剤は、アミノ基を有するアクリル系樹脂と、下記一般式(1)で表わされるアンモニウム塩化合物とを含み、被覆樹脂は、シリコーン樹脂を含むことを特徴とするキャリアの製造方法。
(式中、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ、アルキル基またはベンジル基を示し、A−はモリブデン酸アニオンを示す。) - 有機溶媒は、トルエンとアルコールとを含むことを特徴とする請求項4に記載のキャリアの製造方法。
- トナーと、請求項1〜3のいずれか1つに記載のキャリアとを含むことを特徴とする2成分現像剤。
- 負帯電性制御剤を含むトナーと、請求項1〜3のいずれか1つに記載のキャリアとを含むことを特徴とする2成分現像剤。
- 請求項6または7に記載の2成分現像剤を用いて、像担持体に形成される静電潜像を現像して可視像を形成することを特徴とする現像装置。
- 静電潜像が形成される像担持体と、
像担持体に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
請求項8に記載の現像装置と、
像担持体に形成される可視像を記録媒体に転写する転写手段と、
可視像を記録媒体に定着させる定着手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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