JP4965478B2 - ポリマー除去方法 - Google Patents

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本発明は、基板からポリマーを除去するためのポリマー除去方法に関する。基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
半導体装置の多層配線構造では、配線抵抗の低減を図るため、アルミニウム配線に代えて、銅配線が用いられてきている。
銅膜のエッチングによる微細なパターニングが困難であることから、銅配線は、いわゆるダマシン法によって形成される。すなわち、半導体ウエハの表面上に積層された絶縁膜には、上層の銅配線を埋設するための配線溝と、この配線溝の底面に接続され、絶縁膜を厚さ方向に貫通するバイアホールとが形成される。配線溝およびバイアホールには、銅が一括して埋め込まれる。これにより、配線溝に埋設された銅配線が得られ、バイアホールに埋設された銅を介して、その銅配線と絶縁膜の下方の銅配線(下層配線)との電気的な接続が達成される。
配線溝およびバイアホールは、絶縁膜上にハードマスクが形成された後、ドライエッチング処理が行われ、絶縁膜におけるハードマスクから露出した部分が除去されることにより形成される。配線溝およびバイアホールの形成後、アッシング処理が行われ、絶縁膜上から不要となったハードマスクが除去される。ドライエッチング処理時およびアッシング処理時には、絶縁膜やハードマスクの成分を含む反応生成物が、ポリマーとなって、絶縁膜の表面などに付着する。そのため、アッシング処理後には、半導体ウエハの表面(絶縁膜の表面を含む。)にポリマー除去液が供給されて、半導体ウエハ上からポリマーを除去するための処理が行われる。
特開2005−191511号公報
しかしながら、ポリマーは、半導体ウエハの表面のみならず、半導体ウエハの周端面や裏面にも付着するため、従来の手法では、処理後の半導体ウエハの周端面や裏面にポリマーが残っていることがあった。
そこで、本発明の目的は、基板の全面からポリマーを良好に除去することができる、ポリマー除去方法を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、被加工膜をパターニングするためのドライエッチング処理および前記ドライエッチング処理に使用されたハードマスクを除去するためのアッシング処理を受けた基板から、前記ドライエッチング処理時に生じた第1種のポリマーと、前記アッシング処理時に生じた第2種のポリマーとを除去するためのポリマー除去方法であって、前記第1種のポリマーを除去可能な第1のポリマー除去液を、基板における前記被加工膜が形成された表面の周縁部、周端面および前記表面と反対側の裏面に供給する工程と、前記第2種のポリマーを除去可能な第2のポリマー除去液を、基板における前記表面に供給する工程とを含む、ポリマー除去方法である。
基板の表面のみならず、基板の周端面および裏面からもポリマーを除去するためには、基板の表面に対するポリマー除去液の供給に加えて、基板の周端面および裏面にポリマー除去液を供給すればよい。しかしながら、本願発明者らによる試験において、基板の周端面および裏面に供給すべきポリマー除去液として、基板の表面に供給されるポリマー除去液と同じものを用いたところ、基板の周端面および裏面からポリマーを良好に除去できないことがわかった。そして、基板の周端面および裏面にポリマーが残る原因を解明すべく、本願発明者らがアッシング処理後の基板に付着しているポリマーの成分を調べたところ、基板の表面の中央部に付着しているポリマーの成分と基板の表面の周縁部、周端面および裏面に付着しているポリマーの成分とが異なることがわかった。より具体的には、基板の表面の中央部には、アッシング処理時に生じるアッシング残渣からなるポリマーが付着し、基板の表面の周縁部、周端面および裏面には、ドライエッチング処理時に生じるエッチング残渣からなるポリマーが付着していることがわかった。
前記ポリマー除去方法に係る発明は、このような本願発明者らの研究によりなされたものであり、そのポリマー除去方法では、基板における被加工膜が形成された表面の周縁部、周端面および裏面には、ドライエッチング処理時に生じた第1種のポリマーを除去可能な第1のポリマー除去液が供給される。これにより、基板における被加工膜が形成された表面の周縁部、周端面および裏面から、第1種のポリマーを除去することができる。また、基板における表面には、アッシング処理時に生じた第2のポリマーを除去可能な第2のポリマー除去液が供給される。これにより、基板における表面から、第2種のポリマーを除去することができる。その結果、基板の全面(表面、周端面および裏面)からポリマーを良好に除去することができる。
前記第1のポリマー除去液は、請求項2に記載のように、FPM(ふっ酸/過酸化水素水溶液)を含むことが好ましい。これにより、ドライエッチング処理時に生じた第1種のポリマーを基板から良好に除去することができる。
前記第1のポリマー除去液は、FPMに加えて、請求項3に記載のように、HCl(塩酸)をさらに含んでいてもよいし、請求項4に記載のように、HSO(硫酸)をさらに含んでいてもよい。
また、前記第2のポリマー除去液は、請求項5に記載のように、有機アルカリ液を含む液体、有機酸を含む液体、無機酸を含む液体、フッ化アンモン系物質を含む液体のうちの少なくともいずれか1つを含むことが好ましい。これにより、アッシング処理時に生じた第2種のポリマーを基板から良好に除去することができる。
第2のポリマー除去液は、少なくとも基板の表面に供給されるとよく、基板の表面のみならず、基板の周端面および裏面に供給されてもよい。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るポリマー除去方法を実施するためのポリマー除去装置の模式的な断面図である。
ポリマー除去装置100は、基板の一例としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wをほぼ水平な姿勢で保持するためのスピンチャック1と、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面(上面)に第2ポリマー除去液および純水(脱イオン化された水)を選択的に供給するためのノズル3と、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面付近の雰囲気をその周囲から遮断するための遮断板25とを備えている。
スピンチャック1は、ほぼ鉛直に延びたスピン軸4と、このスピン軸4の上端にほぼ水平に取り付けられた円板状のスピンベース5と、スピン軸4に結合されたモータ6とを備えている。
スピン軸4は、モータ6の駆動軸と一体化された中空軸である。スピン軸4の内部には、裏面供給管7が挿通されている。この裏面供給管7には、第1ポリマー除去液バルブ51、第2ポリマー除去液下バルブ52および純水下バルブ53の開閉により、第1ポリマー除去液、第2ポリマー除去液および純水が選択的に供給されるようになっている。裏面供給管7は、スピンチャック1に保持されたウエハWの裏面(下面)中央に近接する位置まで延びていて、その先端には、裏面供給管7に選択的に供給される第1ポリマー除去液、第2ポリマー除去液および純水を吐出する裏面ノズル8が設けられている。裏面ノズル8から吐出される第1ポリマー除去液、第2ポリマー除去液および純水は、たとえば、スピンチャック1に保持されたウエハWの裏面中央に対してほぼ垂直に入射する。
第1ポリマー除去液としては、たとえば、ふっ酸(HF)、過酸化水素水(H)および純水(HO)をHF:H:HO=1:1:10〜200の混合比で混合して得られるFPM(ふっ酸/過酸化水素水溶液)が用いられる。FPMの液温は、たとえば、25〜50℃の温度範囲内である。なお、第1ポリマー除去液としては、ふっ酸、塩酸、過酸化水素水および純水をHF:HCl:H:HO=1:3:1:5〜20の混合比で混合して得られる混合液が用いられてもよい。この場合、混合液の液温は、たとえば、25〜50℃の温度範囲内である。また、第1ポリマー除去液としては、硫酸(HSO)、ふっ酸、過酸化水素水および純水をHSO:HF:H:HO=5:1:1〜4:1〜10の混合比で混合して得られる混合液が用いられてもよい。この場合、混合液の液温は、たとえば、25〜60℃の温度範囲内である。
第2ポリマー除去液としては、ふっ酸と純水とをHF:HO=1:500〜2000の混合比で混合して得られるDHF(希ふっ酸)が用いられる。DHFの液温は、たとえば、25℃である。DHF以外に、第2ポリマー除去液として、有機アルカリ液を含む液体、有機酸を含む液体、無機酸を含む液体、フッ化アンモン系物質を含む液体のうちの少なくともいずれか1つを含む液体を用いることができる。有機アルカリ液を含む液体としては、DMF(ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、ヒドロキシルアミン、コリンのうちの少なくともいずれか1つを含む液体が挙げられる。また、有機酸を含む液体としては、クエン酸、蓚酸、イミノジ酸、および琥珀酸のうちの少なくともいずれか1つを含む液体が挙げられる。また、無機酸を含む液体としては、ふっ酸および燐酸のうちの少なくともいずれか1つを含む液体が挙げられる。その他、第2ポリマー除去液としては、1−メチル−2ピロリドン、テトラヒドロチオフェン1.1−ジオキシド、イソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、2−(2アミノエトキシ)エタノール、カテコール、N−メチルピロリドン、アロマティックジオール、パーフレン、フェノールを含む液体などのうちの少なくともいずれか1つを含む液体があり、より具体的には、1−メチル−2ピロリドンとテトラヒドロチオフェン1.1−ジオキシドとイソプロパノールアミンとの混合液、ジメチルスルホキシドとモノエタノールアミンとの混合液、2−(2アミノエトキシ)エタノールとヒドロキシアミンとカテコールとの混合液、2−(2アミノエトキシ)エタノールとN−メチルピロリドンとの混合液、モノエタノールアミンと水とアロマティックジオールとの混合液、テトラクロロエチレンとフェノールとの混合液などのうちの少なくともいずれか1つが挙げられる。その他、トリエタノールアミン、ペンタメチルジエチレントリアミンなどのアミン類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのうちの少なくともいずれか1つを含む液体が挙げられる。
スピンベース5の上面には、複数(たとえば3つ)の挟持部材13が設けられている。挟持部材13は、スピンベース5の上面の周縁部に、ほぼ等角度間隔で配置されている。複数の挟持部材13は、ウエハWを挟持することにより、ウエハWをほぼ水平な姿勢で保持することができる。
モータ6は、円板状のベース16上に配置され、円筒状のカバー部材17によって包囲されている。カバー部材17は、その下端がベース16の周縁部に固定され、上端がスピンベース5の下面近傍にまで及んでいる。カバー部材17の上端部には、カバー部材17から外方へほぼ水平に張り出し、さらに下方に屈曲して延びる鍔状部材18が取り付けられている。
複数個の挟持部材13によってウエハWを挟持した状態で、モータ6が駆動されると、その駆動力によってスピン軸4が中心軸線まわりに回転される。このスピン軸4の回転により、スピンベース5が鉛直軸線まわりに回転され、そのスピンベース5とともに、ウエハWがほぼ水平な姿勢を保った状態で鉛直軸線まわりに回転される。
ノズル3は、スピンチャック1の上方に設けられたアーム19の先端に取り付けられている。アーム19は、スピンチャック1の側方でほぼ鉛直に延びたアーム支持軸20に支持されており、このアーム支持軸20からほぼ水平に延びている。アーム支持軸20には、アーム駆動機構21が結合されている。アーム駆動機構21からアーム支持軸20に駆動力を入力して、アーム支持軸20を所定角度範囲内で回動させることにより、アーム19を所定角度範囲内で揺動させることができるようになっている。
ノズル3には、表面供給管22が接続されている。この表面供給管22には、第2ポリマー除去液上バルブ23および純水上バルブ24の開閉により、第2ポリマー除去液および純水が選択的に供給されるようになっている。ノズル3は、表面供給管22に選択的に供給される第2ポリマー除去液および純水をほぼ鉛直下向きに吐出する。
遮断板25は、ウエハWとほぼ同じ径またはそれ以上の径を有する円板状に形成され、スピンチャック1の上方でほぼ水平に配置されている。遮断板25の上面には、スピンチャック1のスピン軸4と共通の鉛直軸線を中心とする回転軸26が固定されている。回転軸26の内部には、窒素ガス流通路27が形成されている。この窒素ガス流通路27には、窒素ガスバルブ28を介して窒素ガスが供給されるようになっている。窒素ガス流通路27の下端は、遮断板25の下面の中心部で開口しており、窒素ガス流通路27に供給される窒素ガスは、窒素ガス流通路27の下端の開口から吐出される。
回転軸26は、ほぼ水平に延びたアーム54の先端付近から垂下した状態に取り付けられている。そして、このアーム54には、遮断板25をスピンチャック1の上方に大きく離間した位置とスピンチャック1に保持されたウエハWの表面に微小な間隔を隔てて近接する位置との間で昇降させるための遮断板昇降駆動機構29が結合されている。さらに、アーム54に関連して、遮断板25をスピンチャック1によるウエハWの回転にほぼ同期させて回転させるための遮断板回転駆動機構30が設けられている。
スピンチャック1は、有底円筒容器状のカップ2内に収容されている。このカップ2は、互いに独立して昇降可能な内構成部材31、中構成部材32および外構成部材33を備えている。
内構成部材31は、スピンチャック1の周囲を取り囲み、スピンチャック1によるウエハWの回転軸線Cに対してほぼ回転対称な形状を有している。この内構成部材31は、平面視円環状の底部34と、この底部34の内周縁から上方に立ち上がる円筒状の内壁部35と、底部34の外周縁から上方に立ち上がる円筒上の外壁部36と、内壁部35と外壁部36との間から立ち上がり、上端部が滑らかな円弧を描きつつ中心側(ウエハWの回転軸線Cに近づく方向)斜め上方に延びる第1案内部37と、第1案内部37と外壁部36との間から上方に立ち上がった円筒状の中壁部38とを一体的に備えている。
内壁部35は、内構成部材31が最も上昇された状態(図7に示す状態)で、カバー部材17と鍔状部材18との間に隙間を保って、そのカバー部材17と鍔状部材18との間に収容されるような長さに形成されている。
中壁部38は、内構成部材31と中構成部材32とが最も近接した状態で、中構成部材32の後述する第2案内部39および処理液分離壁40との間に隙間を保って、その第2案内部39(下端部39a)と処理液分離壁40との間に収容されるような長さに形成されている。
第1案内部37は、滑らかな円弧を描きつつ中心側(ウエハWの回転軸線Cに近づく方向)斜め上方に延びる上端部37bを有している。また、内壁部35と第1案内部37との間は、ウエハWの処理に使用された純水を集めて廃棄するための廃棄溝41とされている。また、第1案内部37と中壁部38との間は、ウエハWの処理に使用された第1ポリマー除去液を集めて回収するための円環状の内側回収溝42とされている。さらに、中壁部38と外壁部36との間は、ウエハWの処理に使用された第2ポリマー除去液を回収するための円環状の外側回収溝43とされている。なお、内側回収溝42および外側回収溝43の底部は、水平に対して微小角度だけ傾斜しており、内側回収溝42の底部の最も低い箇所には、内側回収溝42に集められた処理液を図示しない第1回収タンクに回収するための図示しない回収機構が接続されている。また、外側回収溝43の底部の最も低い箇所には、外側回収溝43に集められた処理液を図示しない第2回収タンクに回収するための図示しない回収機構が接続されている。これにより、内側回収溝42および外側回収溝43に流下した処理液がスムーズに回収されるようになっている。
また、内構成部材31には、内構成部材31を昇降させるための内昇降駆動機構45が結合されている。
中構成部材32は、スピンチャック1の周囲を取り囲み、スピンチャック1によるウエハWの回転軸線Cに対してほぼ回転対称な形状を有している。この中構成部材32は、第2案内部39と、この第2案内部39に連結された円筒状の処理液分離壁40とを一体的に備えている。
第2案内部39は、内構成部材31の第1案内部37の外側において、第1案内部37の下端部と同軸円筒状をなす下端部39aと、この下端部39aの上端から滑らかな円弧を描きつつ中心側(ウエハWの回転軸線Cに近づく方向)斜め上方に延びる上端部39bと、上端部39bの先端部を下方に折り返して形成される折返し部39cとを有している。下端部39aは、内側回収溝42上に位置している。内構成部材31と中構成部材32とが最も近接した状態では、下端部39aは、内側回収溝42の底部44、中壁部38および第1案内部37との間に隙間を保って、内側回収溝42に収容される。一方、上端部39bは、内構成部材31の第1案内部37の上端部37bと上下方向に重なるように設けられ、内構成部材31と中構成部材32とが最も近接した状態で、第1案内部37の上端部37bに対してごく微小な隙間を保って近接する。また、上端部37bの先端には、折返し部37cがその先端部を下方に折り返すことにより形成されている。内構成部材31と中構成部材32とが最も近接した状態では、その折返し部37cが第1案内部37の上端部37bと水平方向において重なるようになっている。
また、第2案内部39の上端部39bは、下方ほど厚肉に形成されており、処理液分離壁40は、その上端部39bの外周縁部に連結されて円筒状をなしている。そして、処理液分離壁40は、外側回収溝43上に位置している。内構成部材31と中構成部材32とが最も近接した状態では、処理液分離壁40は、外側回収溝43の底部、中壁部38および外構成部材33との間に隙間を保って、外側回収溝43に収容される。
また、中構成部材32には、中構成部材32を昇降させるための中昇降駆動機構46が結合されている。
外構成部材33は、中構成部材32の第2案内部39の外側において、スピンチャック1の周囲を取り囲み、スピンチャック1によるウエハWの回転軸線Cに対してほぼ回転対称な形状を有し、第3案内部としての働きを有する。この外構成部材33は、第2案内部39の下端部39aと同軸円筒状をなす下端部33aと、下端部33aの上端から滑らかな円弧を描きつつ中心側(ウエハWの回転軸線Cに近づく方向)斜め上方に延びる上端部33bと、上端部33bの先端部を下方に折り返して形成される折返し部33cとを有している。
下端部33aは、外側回収溝43上に位置している。内構成部材31と外構成部材33とが最も近接した状態では、下端部33aは、中構成部材32の処理液分離壁40および外壁部36ならびに外側回収溝43の底部との間に隙間を保って、当該外側回収溝43に収容される。
上端部33bは、中構成部材32の第2案内部39の上端部39bと上下方向に重なるように設けられ、中構成部材32と外構成部材33とが最も近接した状態で、第2案内部39の上端部39bに対してごく微小な隙間を保って近接するように形成されている。
折返し部39cは、中構成部材32と外構成部材33とが最も近接した状態で、第2案内部39の上端部39bと水平方向において重なるように形成されている。
また、外構成部材33には、外構成部材33を昇降させるための外昇降駆動機構47が結合されている。
図2は、ポリマー除去装置の電気的構成を示すブロック図である。
ポリマー除去装置100は、CPU48およびメモリ49を含む構成の制御装置50を備えている。
制御装置50には、モータ6、アーム駆動機構21、遮断板昇降駆動機構29、遮断板回転駆動機構30、内昇降駆動機構45、中昇降駆動機構46、外昇降駆動機構47、窒素ガスバルブ28、第1ポリマー除去液バルブ51、第2ポリマー除去液上バルブ23、第2ポリマー除去液下バルブ52、純水上バルブ24および純水下バルブ53などが制御対象として接続されている。
制御装置50は、メモリ49に格納されているプログラムに従って、モータ6、アーム駆動機構21、遮断板昇降駆動機構29、遮断板回転駆動機構30、内昇降駆動機構45、中昇降駆動機構46および外昇降駆動機構47の動作を制御する。制御装置50は、また、窒素ガスバルブ28、第1ポリマー除去液バルブ51、第2ポリマー除去液上バルブ23、第2ポリマー除去液下バルブ52、純水上バルブ24および純水下バルブ53の開閉を制御する。
図3は、ポリマー除去装置によって処理されるウエハの表面の状態を説明するための断面図である。
ウエハWの表面上には、層間絶縁膜61が形成されている。層間絶縁膜61には、下配線溝62がその上面から掘り下げて形成されている。下配線溝62には、銅配線63が埋設されている。層間絶縁膜61上には、エッチストッパ膜64を介して、被加工膜の一例としての低誘電率絶縁膜65が積層されている。低誘電率絶縁膜65には、上配線溝66がその上面から掘り下げて形成されている。さらに、低誘電率絶縁膜65には、上配線溝66の底面から銅配線63の表面に達するバイアホール67が形成されている。上配線溝66およびバイアホール67には、銅が一括して埋め込まれる。
上配線溝66およびバイアホール67は、低誘電率絶縁膜65上にハードマスクが形成された後、ドライエッチング処理が行われ、低誘電率絶縁膜65におけるハードマスクから露出した部分が除去されることにより形成される。上配線溝66およびバイアホール67の形成後、アッシング処理が行われ、低誘電率絶縁膜65上から不要となったハードマスクが除去される。これにより、ウエハWの表面の周縁部、周端面および裏面には、ドライエッチング処理時に生じたポリマー(以下、「第1種のポリマー」という。)が付着する。また、ウエハWの表面の中央部(周縁部よりも内側の部分)には、アッシング処理時に生じたポリマー(以下、「第2種のポリマー」という。)が付着する。そのため、ドライエッチング処理およびアッシング処理後には、ウエハWにポリマー除去液が供給されて、低誘電率絶縁膜65の表面を含むウエハWの全面(表面、裏面および周端面)からポリマーを除去するための処理が行われる。
図4は、ポリマー除去装置で実施されるポリマー除去方法の各工程の流れを示す図である。また、図5〜8は、各工程における内構成部材、中構成部材および外構成部材の位置を説明するための断面図である。
ポリマー除去の対象となるウエハWは、図示しない搬送ハンドにより、ポリマー除去装置100内に搬入される。
ウエハWは、図示しない搬送ハンドからスピンチャック1に受け渡される。このとき、図5に示すように、内構成部材31、中構成部材32および外構成部材33は、ウエハWの搬入の妨げにならないように、最も下方まで下げられている。この状態で、内構成部材31の第1案内部37の上端部37b、中構成部材32の第2案内部39の上端部39bおよび外構成部材33の上端部33bは、いずれも、スピンチャック1によるウエハWの保持位置よりも下方に位置している。また、ウエハWの搬入の妨げにならないように、遮断板25は、スピンチャック1の上方に大きく離間した位置に退避され、ノズル3は、スピンチャック1の上方から退避したホームポジションに配置されている。
スピンチャック1にウエハWが保持されると、まず、第2種のポリマーを除去する工程が行われる(ステップS1)。この工程では、図6に示すように、外昇降駆動機構47が制御されて、外構成部材33が上昇され、外構成部材33の上端部33bがスピンチャック1に保持されたウエハWの上方に配置される。これにより、中構成部材32の第2案内部39の上端部39bと外構成部材33の上端部33bとの間に、ウエハWの端面に対向する開口が形成される。
一方、モータ6が駆動されて、ウエハWの回転が開始される。ウエハWの回転速度は、たとえば、500rpmである。また、アーム駆動機構21が駆動されて、ノズル3がウエハWの上方に配置される。そして、第2ポリマー除去液上バルブ23および第2ポリマー除去液下バルブ52が開かれる。これにより、ノズル3からウエハWの表面の回転中心に第2ポリマー除去液が供給されるとともに、裏面ノズル8からウエハWの裏面の回転中心に第2ポリマー除去液が供給される。このとき、アーム19は、所定の角度範囲内で揺動される。これにより、ウエハWの表面における第2ポリマー除去液の着液位置が、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を円弧状の軌跡を描きつつ移動する。
ウエハWの表面に供給される第2ポリマー除去液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの表面を伝って流れ、その一部がウエハWの周端面を伝って流下し、残りがウエハWの周縁から側方へと飛散する。一方、ウエハWの裏面に供給される第2ポリマー除去液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの裏面を伝って流れ、ウエハWの周縁から側方へと飛散する。これにより、第2ポリマー除去液がウエハWの表面、周端面および裏面を含む全面にむらなく供給される。その結果、第2ポリマー除去液の作用により、ウエハWの全面から第2種のポリマーが除去される。
ウエハWの周縁から振り切られて側方に飛散する第2ポリマー除去液は、中構成部材32の第2案内部39の上端部39bと外構成部材33の上端部33bとの間に飛入する。そして、外構成部材33の内面を伝って流下し、外側回収溝43に集められ、外側回収溝43から回収機構を介して第2回収タンクに回収される。このとき、内構成部材31および中構成部材32が内構成部材31の第1案内部37の上端部37bと中構成部材32の第2案内部39の上端部39bとの間にごく微小な隙間を保った状態で近接し、さらに、第2案内部39の折返し部39cが第1案内部37の上端部37bと水平方向において重なることにより、第1案内部37と第2案内部39との間への第2ポリマー除去液の進入が防止される。また、中構成部材32に備えられた処理液分離壁40は、中構成部材32の第2案内部39の上端部39bと外構成部材33の上端部33bとの間に飛入した第2ポリマー除去液が内側回収溝42に入り込むことを防ぎ、その第2ポリマー除去液を外側回収溝43へと案内する。
ウエハWへの第2ポリマー除去液の供給が所定時間にわたって行われると、内昇降駆動機構45および中昇降駆動機構46が駆動されて、内構成部材31および中構成部材32が上昇される。これにより、図7に示すように、内構成部材31の第1案内部37の上端部37b、中構成部材32の第2案内部39の上端部39bおよび外構成部材33の上端部33bが、スピンチャック1に保持されたウエハWよりも上方に配置される。このとき、内構成部材31および中構成部材32は、内構成部材31の第1案内部37の上端部37bと中構成部材32の第2案内部39の上端部39bとの間にごく微小な隙間を保った状態(内構成部材31と中構成部材32の相対的な位置関係を保った状態)で、同期をとって上昇される。そのため、スピンチャック1によるウエハWの回転および第2ポリマー除去液の供給が継続されていても、ウエハWから飛散する第2ポリマー除去液が第1案内部37と第2案内部39との間に進入することを防止することができる。
その後、第2ポリマー除去液上バルブ23および第2ポリマー除去液下バルブ52が閉じられ、ノズル3および裏面ノズル8からの第2ポリマー除去液の供給が停止される。
次に、ウエハWの表面および裏面を水洗するための第1リンス処理工程が行われる(ステップS2)。この第1リンス処理工程では、純水上バルブ24および純水下バルブ53が開かれて、ノズル3からウエハWの表面に純水が供給されるとともに、裏面ノズル8からウエハWの裏面に純水が供給される。ウエハWは、第1リンス処理工程の開始前から引き続き回転されている。このとき、アーム19は、所定の角度範囲内で揺動される。これにより、ウエハWの表面における純水の着液位置が、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を円弧状の軌跡を描きつつ移動する。
ウエハWの表面に供給される純水は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの表面を伝って流れ、その一部がウエハWの周端面を伝って流下し、残りがウエハWの周縁から側方へと飛散する。一方、ウエハWの裏面に供給される純水は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの裏面を伝って流れ、ウエハWの周縁から側方へと飛散する。これにより、ウエハWの全面から第2ポリマー除去液が洗い流される。
ウエハWの周縁から振り切られて側方に飛散する純水(第2ポリマー除去液を含む純水)は、内構成部材31の第1案内部37の内面に捕獲される。そして、内構成部材31の内面を伝って流下し、廃棄溝41に集められて排出される。このとき、内構成部材31、中構成部材32および外構成部材33が各上端部間にごく微小な隙間を保った状態で近接し、さらに、外構成部材33の折返し部33cが第2案内部39の上端部39bと水平方向において重なり、第2案内部39の折返し部39cが第1案内部37の上端部37bと水平方向において重なることによって、第1案内部37と第2案内部39との間および第2案内部39と外構成部材33との間への純水(第2ポリマー除去液を含む純水)の進入が防止される。
ウエハWへの純水の供給が所定時間にわたって行われると、純水上バルブ24および純水下バルブ53が閉じられ、ノズル3および裏面ノズル8からの純水の供給が停止される。
その後、第1種のポリマーを除去する工程が行われる(ステップS3)。この工程では、内昇降駆動機構45が駆動されて、内構成部材31、中構成部材32および外構成部材33が最上方に位置している状態から、内構成部材31が下降される。これにより、図8に示すように、内構成部材31の第1案内部37の上端部37bのみが、スピンチャック1に保持されたウエハWよりも下方に配置される。その結果、内構成部材31の上端部と中構成部材32の第2案内部39の上端部39bとの間に、ウエハWの端面に対向する開口が形成される。また、遮断板昇降駆動機構29が駆動されて、遮断板25がスピンチャック1に保持されたウエハWの上面に近接する近接位置まで下降される。そして、遮断板回転駆動機構30が駆動されて、遮断板25がウエハWと同方向に同じ回転速度で回転される。その一方で、窒素ガスバルブ28が開かれて、窒素ガス流通路27の下端の開口から、ウエハWと遮断板25との間の空間に窒素ガスが供給される。これにより、ウエハWの表面が窒素ガスの気流で覆われた状態となる。
そして、第1ポリマー除去液バルブ51が開かれ、第1リンス処理工程時から引き続いて回転しているウエハWの裏面に対して、裏面ノズル8から第1ポリマー除去液が供給される。ウエハWの裏面に供給される第1ポリマー除去液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの裏面を伝って流れ、その一部がウエハWの周端面を伝って表面の周縁部へ回り込み、残りがウエハWの周縁から側方へと飛散する。これにより、ウエハWの表面の周縁部、周端面および裏面に第1ポリマー除去液が行き渡る。その結果、第1ポリマー除去液の作用により、ウエハWの表面の周縁部、周端面および裏面から第1種のポリマーが除去される。
ウエハWの周縁から振り切られて側方に飛散する第1ポリマー除去液は、内構成部材31の第1案内部37の上端部37bと中構成部材32の第2案内部39の上端部39bとの間に飛入する。そして、第2案内部39の内面を伝って流下し、内側回収溝42に集められ、内側回収溝42から回収機構を介して第1回収タンクに回収される。このとき、中構成部材32および外構成部材33が中構成部材32の第2案内部39の上端部39bと外構成部材33の上端部33bとの間にごく微小な隙間を保った状態で近接し、さらに、外構成部材33の折返し部33cが第2案内部39の上端部39bと水平方向において重なることにより、第2案内部39と外構成部材33との間への第1ポリマー除去液の進入が防止される。
ウエハWへの第1ポリマー除去液の供給が所定時間にわたって行われると、内昇降駆動機構45が駆動されて、内構成部材31が再び上昇され、図7に示すように、内構成部材31の第1案内部37の上端部37b、中構成部材32の第2案内部39の上端部39bおよび外構成部材33の上端部33bが、スピンチャック1に保持されたウエハWよりも上方に配置される。
その後、第1ポリマー除去液バルブ51が閉じられ、裏面ノズル8からの第1ポリマー除去液の供給が停止される。
そして、遮断板昇降駆動機構29が駆動されて、遮断板25がウエハWの表面に近接する位置からスピンチャック1の上方に大きく離間した位置に上昇される。その一方で、窒素ガスバルブ28が閉じられて、窒素ガス流通路27の下端の開口からウエハWと遮断板25との間の空間に供給されていた窒素ガスが停止される。
次に、ウエハWの表面および裏面を水洗するための第2リンス処理工程が行われる(ステップS4)。この第2リンス処理工程は、第1リンス処理工程と同様の工程であるので、その詳細な説明を省略する。
ウエハWへの純水の供給が所定時間にわたって行われると、純水上バルブ24および純水下バルブ53が閉じられ、ノズル3および裏面ノズル8からの純水の供給が停止される。その後、内昇降駆動機構45、中昇降駆動機構46および外昇降駆動機構47が駆動されて、内構成部材31、中構成部材32および外構成部材33が最下方まで下げられる。これにより、図5に示すように、内構成部材31の第1案内部37の上端部37b、中構成部材32の第2案内部39の上端部39bおよび外構成部材33の上端部33bが、ウエハWよりも下方に配置される。また、アーム駆動機構21が駆動されて、ノズル3がスピンチャック1の側方の退避位置に退避される。
次いで、ウエハWを乾燥させるためのスピンドライ処理が行われる(ステップS5)。このスピンドライ処理では、モータ6が制御されて、ウエハWの回転速度が予め定める回転速度に上げられる。また、遮断板昇降駆動機構29が駆動されて、遮断板25がスピンチャック1に保持されたウエハWの上面に近接する近接位置まで下降される。そして、遮断板回転駆動機構30が駆動されて、遮断板25がウエハWと同方向に同じ回転速度で回転される。その一方で、窒素ガスバルブ28が開かれて、窒素ガス流通路27の下端の開口から、ウエハWと遮断板25との間の空間に窒素ガスが供給される。これにより、ウエハWの表面が窒素ガスの気流で覆われた状態となり、この状態で、ウエハWの表面、裏面および周端面に付着している純水が遠心力により振り切られて除去される。このとき、ウエハWの表面が窒素ガスの気流で覆われているので、ウエハWの表面に不純物が付着したり、ウエハWの表面に形成されている金属膜などが酸化されたりするのを防止することができる。
スピンドライ処理が開始されてから予め定める時間が経過すると、窒素ガスバルブ28が閉じられる。また、モータ6の駆動が停止されて、ウエハWの回転が停止される。さらに、遮断板昇降駆動機構29が駆動されて、遮断板25がウエハWの表面に近接する位置からスピンチャック1の上方に大きく離間した位置に上昇される。これにより、ウエハWに対するポリマー除去処理が終了する。そして、ウエハWは、図示しない搬送ハンドによって、ポリマー除去装置100から搬出される。
以上のように、ウエハWの表面の周縁部、周端面および裏面には、ドライエッチング処理時に生じた第1種のポリマーを除去可能な第1ポリマー除去液が供給される。これにより、ウエハWの表面における周縁部、周端面および裏面から、第1種のポリマーを除去することができる。また、ウエハWの表面の中央部(周縁部よりも内側の部分)には、アッシング処理時に生じた第2のポリマーを除去可能な第2ポリマー除去液が供給される。これにより、ウエハWにおける表面の中央部から、第2種のポリマーを除去することができる。その結果、ウエハWの全面(表面、周端面および裏面)からポリマーを良好に除去することができる。
また、第1ポリマー除去液としては、FPM(ふっ酸/過酸化水素水溶液)が用いられている。これにより、ドライエッチング処理時に生じた第1種のポリマーをウエハWから良好に除去することができる。
また、第2ポリマー除去液としては、DHFが用いられている。これにより、アッシング時に生じた第2種のポリマーをウエハWから良好に除去することができる。
なお、上記の実施形態では、第2ポリマー除去液がウエハWの全面(表面、裏面および周端面)に供給される構成を取りあげたが、第2ポリマー除去液は、少なくともウエハWの表面に供給されればよい。
また、図4に示すように、第2種のポリマーを除去する工程(ステップS1)、第1リンス処理工程(ステップS2)、第1種のポリマーを除去する工程(ステップS3)、第2リンス処理工程(ステップS4)およびスピンドライ処理工程(ステップS5)がこの順に実施される場合を例に挙げた。しかしながら、第2種のポリマーを除去する工程と、第1種のポリマーを除去する工程とが入れ替えて実施されてもよい。すなわち、図9に示すように、第1種のポリマーを除去する工程(ステップS11)、第1リンス処理工程(ステップS12)、第2種のポリマーを除去する工程(ステップS13)、第2リンス処理工程(ステップS14)およびスピンドライ処理工程(ステップS15)がこの順に実施されてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態に係るポリマー除去方法を実施するためのポリマー除去装置の模式的な断面図である。 ポリマー除去装置の電気的構成を示すブロック図である。 ポリマー除去装置によって処理されるウエハの表面の状態を説明するための断面図である。 図1に示すポリマー除去装置で実施されるポリマー除去方法の各工程の流れを示す図である。 ウエハの搬入時およびスピンドライ工程時における内構成部材、中構成部材および外構成部材の位置を図解的に示す断面図である。 ウエハに対する第2ポリマーを除去する工程時における内構成部材、中構成部材および外構成部材の位置を図解的に示す断面図である。 第1リンス処理工程および第2リンス処理工程時における内構成部材、中構成部材および外構成部材の位置を図解的に示す断面図である。 ウエハに対する第1ポリマーを除去する工程時における内構成部材、中構成部材および外構成部材の位置を図解的に示す断面図である。 図1に示すポリマー除去装置で実施される他のポリマー除去方法の各工程の流れを示す図である。
符号の説明
65 低誘電率絶縁膜(被加工膜)
W ウエハ(基板)

Claims (5)

  1. 被加工膜をパターニングするためのドライエッチング処理および前記ドライエッチング処理に使用されたハードマスクを除去するためのアッシング処理を受けた基板から、前記ドライエッチング処理時に生じた第1種のポリマーと、前記アッシング処理時に生じた第2種のポリマーとを除去するためのポリマー除去方法であって、
    前記第1種のポリマーを除去可能な第1のポリマー除去液を、基板における前記被加工膜が形成された表面の周縁部、周端面および前記表面と反対側の裏面に供給する工程と、
    前記第2種のポリマーを除去可能な第2のポリマー除去液を、基板における前記表面に供給する工程とを含む、ポリマー除去方法。
  2. 前記第1のポリマー除去液は、FPMを含む、請求項1に記載のポリマー除去方法。
  3. 前記第1のポリマー除去液は、HClを含む、請求項2に記載のポリマー除去方法。
  4. 前記第1のポリマー除去液は、HSOを含む、請求項2に記載のポリマー除去方法。
  5. 前記第2のポリマー除去液は、有機アルカリ液を含む液体、有機酸を含む液体、無機酸を含む液体、フッ化アンモン系物質を含む液体のうちの少なくともいずれか1つを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のポリマー除去方法。
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