JP2008252007A - 基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1薬液の供給中において、CPU61は、回転数センサ16から出力された検出値を監視している(ステップS7)。そして、回転センサ16から出力された検出値が回転数範囲外となると(ステップS7でNO)、CPU61は、第1薬液表面側バルブ23を閉じるとともに、その後の開成を禁止し(ステップS9)、その第1薬液表面側バルブ23の開成が禁止された旨の警報を出力した後(ステップS10)、このインターロック処理を終了する。
【選択図】図4
Description
カップの底部には、スピンチャックの周囲を取り囲むように、基板の処理に用いられた後の薬液を廃液するための廃液溝が形成されており、さらに、この廃液溝を取り囲むように、たとえば、基板の処理のために用いられた後の薬液を回収するための第1および第2回収溝が2重に形成されている。廃液溝には、図外の廃液処理設備へと薬液を導くための廃液ラインが接続されており、第1および第2回収溝には、図外の回収処理設備へと薬液を導くための回収路がそれぞれに接続されている。
そして、第1開口部および第2開口部に飛入する第1薬液および第2薬液は、それぞれカップ底部の第1回収溝および第2回収溝へ導かれる。第3開口部に飛入する第3薬液は、カップ底部の廃液溝へ導かれる。
基板の回転数が、レシピに定められた回転数から大きく外れている場合、予定していた方向と大きく異なる方向に薬液が飛散する。この場合、第1薬液が第2開口部に進入して、第2開口部において第1薬液と第2薬液との混触が生じたり、第2薬液が第1開口部に進入して、第1開口部において第1薬液と第2薬液との混触が生じたりするおそれがある。第1薬液と第2薬液との組合せが、王水と硫酸とのように混触に危険を伴うような組合せである場合、これらの薬液が混触すると、激しい発熱反応による処理カップの破損や、反応生成物として塩素ガスの発生を招くおそれがある。また、このような事態は、入力ミスなどが原因で、基板の適正な回転数がレシピに定められていない場合にも生じ得る。
この構成によれば、回転数検出手段によって検出される基板の回転数が回転数範囲記憶手段に記憶されている回転数範囲外であると、薬液の供給が禁止される。このため、基板の適正な回転数範囲を回転数範囲記憶手段に記憶させておけば、基板から飛散する薬液を処理カップの開口部だけに進入させることができ、薬液が開口部以外に向けて飛散することを防止することができる。
請求項4記載の発明は、前記処理カップの開口部は、前記基板回転手段による基板の回転軸線を取り囲むように形成され、基板から飛散する第1薬液を進入させるための第1開口部(58)と、前記回転軸線と平行な方向に前記第1開口部と異なる位置において前記回転軸線を取り囲むように形成され、基板から飛散する第2薬液を進入させるための第2開口部(59)とを含み、前記第1回転数範囲は、前記基板回転手段によって回転される基板から飛散する第1薬液を前記第1開口部に進入させることができる回転数範囲であり、前記第2回転数範囲は、前記基板回転手段によって回転される基板から飛散する第2薬液を前記第2開口部に進入させることができる回転数範囲であることを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置である。
請求項5記載の発明は、前記基板回転手段によって回転される基板に第3薬液を供給する第3薬液供給手段(35)を、さらに備え、前記基板回転手段は、基板をほぼ水平な姿勢に保持して、鉛直軸線まわりに回転させるものであり、前記回転数範囲記憶手段には、前記第3薬液供給手段による第3薬液の供給時における基板の第3回転数範囲が記憶され、前記第3回転数範囲は、前記第3薬液供給手段からの第3薬液を基板の上面に液盛りすることができる回転数範囲であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を概念的に示す断面図である。
基板処理装置1は、第1薬液、第2薬液、第3薬液およびDIW(deionized water)を用いて、基板の一例である半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW」という。)から汚染物質を除去するための洗浄処理を実行するための装置である。この基板処理装置1は、隔壁(図示せず)により区画された処理室2内に、ウエハWをほぼ水平に保持して回転させるためのスピンチャック3と、スピンチャック3に保持されたウエハWの表面(上面)に第1薬液を供給するための第1薬液ノズル4と、スピンチャック3に保持されたウエハWの表面に第2薬液を供給するための第2薬液ノズル5と、スピンチャック3に保持されたウエハWの表面に第3薬液を供給して、ウエハWの表面に液盛りするための第3薬液ノズル6と、スピンチャック3に保持されたウエハWの表面にDIWを供給するためのDIWノズル7とを備えている。
スピンチャック3は、ほぼ鉛直に延びるスピン軸8と、スピン軸8の上端にほぼ水平な姿勢で取り付けられたスピンベース9と、スピンベース9の周縁部に配置された複数の挟持部材10とを備えている。複数の挟持部材10は、スピン軸8の中心軸線を中心とする円周上にほぼ等角度間隔で配置されている。各挟持部材10をウエハWの端面に当接させて、複数の挟持部材10でウエハWを挟持することにより、ウエハWがほぼ水平な姿勢で保持され、ウエハWの中心がスピン軸8の中心軸線上に配置される。
第2薬液裏面側バルブ19およびDIW裏面側バルブ21が閉じられた状態で、第1薬液裏面側バルブ18が開かれると、第1薬液裏面側供給管14から裏面処理液供給管12に第1薬液が供給される。裏面処理液供給管12に供給された第1薬液は、裏面処理液供給管12を通して裏面ノズル13に供給され、裏面ノズル13から上方に向けて吐出される。スピンチャック3にウエハWが保持された状態で、裏面ノズル13から第1薬液を吐出させることにより、ウエハWの裏面(下面)に第1薬液を供給することができる。
なお、ウエハWの裏面を洗浄する必要がない場合には、裏面処理液供給管12、第1薬液裏面側バルブ18、第2薬液裏面側バルブ19およびDIW裏面側バルブ21が省略される。この場合、スピンチャック3としては、挟持式のものに限らず、たとえば、ウエハWの裏面を真空吸着することにより、ウエハWを水平な姿勢で保持し、さらにその状態で鉛直な軸線まわりに回転することにより、その保持したウエハWを回転させることができる真空吸着式のもの(バキュームチャック)が採用されてもよい。
DIWノズル7には、DIW供給ライン(図示せず)からDIWが供給されるDIW表面側供給管36が接続されている。このDIW表面側供給管36には、DIW表面側バルブ37が介装されている。DIW表面側バルブ37が開かれると、DIW表面側供給管36からDIWノズル7にDIWが供給され、DIWノズル7からDIWが吐出される。スピンチャック3にウエハWが保持された状態で、DIWノズル7からDIWを吐出させることにより、ウエハWの表面にDIWを供給することができる。
カップ38の底部には、第3薬液およびDIWを廃液するための廃液溝40が、ウエハWの回転軸線(スピン軸8の中心軸線)を中心とする円環状に形成されている。また、カップ38の底部には、廃液溝40を取り囲むように、第1薬液を回収するための第1回収溝41および第2薬液を回収するための第2回収溝42が2重円環状に形成されている。廃液溝40の外側に第2回収溝42が形成され、第2回収溝42の外側に第1回収溝41が形成されている。廃液溝40、第1回収溝41および第2回収溝42には、それぞれ廃液ライン43、第1回収ライン44および第2回収ライン45が接続されている。
傘状部材46は、ウエハWの回転軸線を中心軸線とする円筒状の円筒部51と、円筒部51の上端から延びてウエハWの回転軸線に近づくほど高くなるように傾斜する傾斜部52と、円筒部51の途中部からウエハWの回転軸線に近づくほど低くなるように傾斜する廃液案内部50とを備えている。廃液案内部50の下端は、廃液溝40上に位置している。円筒部51の下端は、第2回収溝42上に位置している。また、廃液案内部50および円筒部51は、スプラッシュガード39が最下方の退避位置に下降したときに、それぞれの下端がカップ38の底面に接触しないような長さを有している。
第2開口部59に進入した第2薬液は、傘状部材46の円筒部51と傘状部材47の円筒部53との間を通して、第2回収溝42に集められる。第2回収溝42に集められた第2薬液は、第2回収ライン45を通して、第2薬液回収処理設備(図示せず)に回収される。
なお、この実施形態では、ウエハWの処理に使用された第3薬液が廃液される場合の構成を取り上げているが、第3薬液を回収する場合には、第1回収溝41を取り囲むように第3回収溝を設けるとともに、傘状部材48に第3回収溝上に位置する円筒部を追加して設け、また、第3回収溝上に位置する円筒部と、円筒部の上端からウエハWの回転軸線に近づくほど高くなるように傾斜する傾斜部とを一体的に備える傘状部材を、その傘状部材48を取り囲むように設ければよい。
基板処理装置1は、CPU61およびメモリ62を含む構成のコンピュータ63を備えている。このコンピュータ63には、制御対象として、第1薬液裏面側バルブ18、第2薬液裏面側バルブ19、DIW裏面側バルブ21、第1薬液表面側バルブ23、第2薬液表面側バルブ29、窒素ガスバルブ30、第3薬液バルブ35、DIW表面側バルブ37、チャック回転機構11、ノズル駆動機構26、第2薬液ノズル用駆動機構33およびガード昇降機構49が接続されている。また、コンピュータ63には、回転数センサ16から出力される検出値が入力されるようになっている。
CPU61は、メモリ62に保持されたレシピに従って各処理工程が実行されるように、回転数範囲テーブルを参照しつつ、制御対象の各部の動作を制御する。
(1)第1薬液表面処理工程
第1薬液表面処理工程は、第1薬液ノズル4からウエハWの表面に第1薬液を供給して、ウエハWの表面を第1薬液により処理する工程である。この第1薬液表面処理工程では、スピンチャック3に保持されたウエハWの周端面に第1開口部58が対向する第1開口部対向位置に、スプラッシュガード39が位置している。そして、スピンチャック3によりウエハWが所定の回転数(たとえば、1500rpm)で回転されつつ、そのウエハWの表面に第1薬液ノズル4から第1薬液が供給される。また、この第1薬液の供給時には、ノズルアーム24が所定の角度範囲内で揺動される。これにより、ウエハWの表面における第1薬液の着液位置が、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を円弧状の軌跡を描きつつ移動する。この結果、ウエハWの表面の全域に第1薬液がむらなく供給される。ウエハWの表面に供給された第1薬液は、ウエハWの回転による遠心力によって、ウエハWの周縁から側方へ飛散する。このとき、ウエハWの端面に第1開口部58が対向しているので、ウエハWから飛散する第1薬液は、第1開口部58に進入して、第1回収溝41へと導かれる。
第2薬液表面処理工程は、第2薬液ノズル5からウエハWの表面(上面)に第2薬液を供給して、ウエハWの表面を第2薬液により処理する工程である。この第2薬液表面処理工程では、スピンチャック3に保持されたウエハWの周端面に第2開口部59が対向する第2開口部対向位置に、スプラッシュガード39が位置している。そして、スピンチャック3によりウエハWが所定の回転数(たとえば、800rpm)で回転されつつ、そのウエハWの表面に第2薬液ノズル5から第2薬液の液滴の噴流が供給される。また、この第2薬液の供給時には、第2薬液ノズル用アーム31が所定の角度範囲内で揺動される。これにより、ウエハWの表面における第2薬液の着液位置が、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を円弧状の軌跡を描きつつ移動する。この結果、ウエハWの表面の全域に第2薬液がむらなく供給される。ウエハWの表面に供給された第2薬液は、ウエハWの回転による遠心力によって、ウエハWの周縁から側方へ飛散する。このとき、ウエハWの端面に第2開口部59が対向しているので、ウエハWから飛散する第2薬液は、第2開口部59に進入して、第2回収溝42へと導かれる。
第3薬液処理工程は、スピンチャック3によって水平に保持されたウエハWの表面(上面)に第3薬液ノズル6から第3薬液を供給してウエハWの表面に液盛りし、そのウエハWの表面で第3薬液の液膜を保持しつつ処理を進める工程である。この第3薬液処理工程では、スピンチャック3に保持されたウエハWの周端面に第3開口部60が対向する第3開口部対向位置に、スプラッシュガード39が位置している。そして、スピンチャック3によりウエハWが所定の低回転数(たとえば、20rpm)で回転されつつ、そのウエハWの表面に第3薬液ノズル6から第3薬液が供給される。ウエハWの表面に供給された第3薬液は、ウエハWの表面の全域に拡がり、ウエハWの表面上に第3薬液の液膜が形成される。また、この第3薬液の供給時には、ノズルアーム24が所定の角度範囲内で揺動される。これにより、ウエハWの表面における第3薬液の着液位置が、ウエハWの回転中心からウエハWの周縁部に至る範囲内を円弧状の軌跡を描きつつ移動する。この結果、ウエハWの表面の全域に第3薬液がむらなく供給される。その結果、第3薬液の消費量を抑えつつウエハWの表面に第3薬液による処理を施すことができる。
表面リンス工程は、DIWノズル7からウエハWの表面にDIWを供給して、ウエハWの表面をDIWで水洗する工程である。この表面リンス工程では、スピンチャック3に保持されたウエハWの周端面に第3開口部60が対向する第3開口部対向位置に、スプラッシュガード39が位置している。そして、スピンチャック3によりウエハWが所定の回転数(たとえば、1500rpm)で回転されつつ、そのウエハWの表面の中央部にDIWノズル7からDIWが供給される。ウエハWの表面に供給されたDIWは、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの中央部から周縁に向けて流れる。これにより、ウエハWの表面の全域にDIWがむらなく供給される。ウエハWの表面の周縁に達したDIWは、ウエハWの周縁から側方へ飛散する。このとき、ウエハWの端面に傘状部材46の傾斜部51が対向しているので、ウエハWから飛散するDIWは、ウエハWから飛散する第3薬液は、第3開口部60へ進入して、廃液溝40へと導かれる。
第1薬液裏面処理工程は、裏面ノズル13からウエハWの裏面に第1薬液を供給して、ウエハWの裏面を第1薬液により処理する工程である。この第1薬液裏面処理工程では、スピンチャック3に保持されたウエハWの周端面に第1開口部58が対向する第1開口部対向位置に、スプラッシュガード39が位置している。そして、スピンチャック3によりウエハWが所定の回転数(たとえば、1500rpm)で回転されつつ、そのウエハWの裏面の中央部に裏面ノズル13から第1薬液が供給される。ウエハWの裏面に供給された第1薬液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの中央部から周縁に向けて流れる。これにより、ウエハWの裏面の全域に第1薬液がむらなく供給される。ウエハWの裏面の周縁に達した第1薬液は、ウエハWの周縁から側方へ飛散する。このとき、ウエハWの端面に第1開口部58が対向しているので、ウエハWから飛散する第1薬液は、第1開口部58に進入して、第1回収溝41へと導かれる。
第2薬液裏面処理工程は、裏面ノズル13からウエハWの裏面に第2薬液を供給して、ウエハWの裏面を第2薬液により処理する工程である。この第2薬液裏面処理工程では、スピンチャック3に保持されたウエハWの周端面に第2開口部59が対向する第2開口部対向位置に、スプラッシュガード39が位置している。そして、スピンチャック3によりウエハWが所定の回転数(たとえば、800rpm)で回転されつつ、そのウエハWの裏面の中央部に裏面ノズル13から第2薬液が供給される。ウエハWの裏面に供給された第2薬液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの中央部から周縁に向けて流れる。これにより、ウエハWの裏面の全域に第2薬液がむらなく供給される。ウエハWの裏面の周縁に達した第2薬液は、ウエハWの周縁から側方へ飛散する。このとき、ウエハWの端面に第2開口部59が対向しているので、ウエハWから飛散する第2薬液は、第2開口部59に進入して、第2開口部59に進入して、第2回収溝42へと導かれる。
裏面リンス工程は、裏面ノズル13からウエハWの裏面にDIWを供給して、ウエハWの裏面をDIWで水洗する工程である。この裏面リンス工程では、スピンチャック3に保持されたウエハWの周端面に第3開口部60が対向する第3開口部対向位置に、スプラッシュガード39が位置している。そして、スピンチャック3によりウエハWが所定の回転数(たとえば、1500rpm)で回転されつつ、そのウエハWの裏面の中央部に裏面ノズル13からDIWが供給される。ウエハWの裏面に供給されたDIWは、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの中央部から周縁に向けて流れる。これにより、ウエハWの裏面の全域にDIWがむらなく供給される。ウエハWの裏面の周縁に達したDIWは、ウエハWの周縁から側方へ飛散する。このとき、ウエハWの端面に第3開口部60が対向しているので、ウエハWから飛散するDIWは、第3開口部60に進入して、廃液溝40へと導かれる。
前述の各処理工程では、各処理工程の処理内容や、処理に用いられる処理液(第1薬液、第2薬液、第3薬液およびDIW)の粘性を考慮して、対応する開口部(第1開口部58、第2開口部59および第3開口部60)に各処理液を上手く進入させることができるように、スプラッシュガード39の高さ位置と、各処理ウエハWの回転数範囲とが定められている。そして、メモリ62には、ウエハWの適正な回転数範囲が、ウエハWの端面に対向する開口部(第1開口部58、第2開口部59および第3開口部60)と対応付けられて、メモリ62の回転数範囲テーブルに格納されている。
そこで、この基板処理装置1では、ウエハWがレシピに定められた回転数と大きく異なる回転数で回転された状態で、ウエハWに第1薬液、第2薬液および第3薬液が供給されるのを防止するために、以下のインターロック処理が実行される。
このインターロック処理は、メモリ62に保持されたレシピに従って一連の洗浄処理が行われる過程において、第1薬液表面処理、第1薬液裏面処理、第2薬液表面処理、第2薬液裏面処理および第3薬液処理の処理工程の実施に関連してそれぞれ実行される。
処理工程が開始されると(ステップS1でYES)、CPU61は、チャック回転駆動機構11を制御して、スピンチャック3の回転数をレシピによって定められた回転数(たとえば1200rpm)に上昇/下降させる(ステップS2)。これにより、ウエハWがレシピで定められた回転数で回転される。また、CPU61は、ガード昇降機構49を制御して、スプラッシュガード39が第1開口部対向位置に位置するように上昇/下降させる(ステップS3)。
以上のように、回転数センサ16によって検出されるウエハWの回転数が回転数範囲テーブルに格納されている回転数範囲外であると、第1薬液表面側バルブ23の開成が禁止される。ウエハWの適正な回転数範囲が回転数範囲テーブルに格納されているので、ウエハWから飛散する第1薬液を第1開口部58だけに進入させることができる。
また、第2薬液表面処理の実施に関連して実行されるインターロック処理では、ウエハWの回転数が回転数範囲外であることが検出されると、第2薬液表面側バルブ19の開成が禁止される。第2薬液裏面処理の実施に関連して実行されるインターロック処理では、ウエハWの回転数が回転数範囲外であることが検出されると、第2薬液裏面側バルブ24の開成が禁止される。さらに、第3薬液表面処理の実施に関連して実行されるインターロック処理では、ウエハWの回転数が回転数範囲外であることが検出されると、第3薬液バルブ35の開成が禁止される。
図5は、レシピ可否判断処理の流れを示すフローチャートである。
この実施形態では、レシピに定められている回転数が回転数記憶テーブルに格納されている回転数範囲外であるときには、そのレシピのメモリ62への記憶が禁止される。このため、回転数記憶テーブルにウエハWの適正な回転数範囲が記憶されているので、ウエハWの回転数が適正に定められたレシピに基づいてウエハWを回転させることができる。これにより、スプラッシュガード39やカップ38における第1薬液、第2薬液および第3薬液の混触の発生を確実に防止することができる。
また、回転数センサ16によってスピン軸8の回転数を計測することにより、スピンチャック3(ウエハW)の回転数を検出するものとして説明したが、チャック回転駆動機構11がステッピングモータを含むときには、そのステッピングモータのステップ数に基づいて、スピンチャック3の回転数が検出されていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
3 スピンチャック
16 回転数センサ
18 第1薬液裏面側バルブ
19 第2薬液裏面側バルブ
23 第1薬液表面側バルブ
29 第2薬液表面側バルブ
35 第3薬液バルブ
38 カップ
39 スプラッシュガード
61 CPU
62 メモリ
63 コンピュータ
64 レシピ入力キー
65 タイマ
W ウエハ
Claims (5)
- 基板を保持しつつ回転させるための基板回転手段と、
前記基板回転手段によって回転される基板に薬液を供給する薬液供給手段と、
前記基板回転手段による基板の回転軸線を取り囲むように形成され、基板から飛散する薬液を進入させるための開口部を有する処理カップと、
前記薬液供給手段による薬液の供給時における基板の回転数の範囲が記憶された回転数範囲記憶手段と、
前記基板回転手段によって回転される基板の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記薬液供給手段による薬液の供給時に、前記回転数検出手段により検出される基板の回転数を監視し、その回転数が前記回転数範囲記憶手段に記憶されている回転数範囲外である場合、前記薬液供給手段による薬液の供給を禁止する供給禁止手段とを含むことを特徴とする、基板処理装置。 - 基板を保持しつつ回転させるための基板回転手段と、
前記基板回転手段によって回転される基板に薬液を供給する薬液供給手段と、
前記基板回転手段による基板の回転軸線を取り囲むように形成され、基板から飛散する薬液を進入させるための開口部を有する処理カップと、
前記薬液供給手段による薬液の供給時における基板の回転数範囲が記憶された回転数範囲記憶手段と、
前記薬液供給手段による薬液の供給時における基板の回転数を定めたレシピを入力するレシピ入力手段と、
前記レシピ入力手段から入力されたレシピを記憶するためのレシピ記憶手段と、
前記レシピ入力手段から入力されたレシピを参照し、そのレシピで定められている回転数が前記回転数範囲記憶手段に記憶されている回転数範囲外である場合、前記レシピ入力手段から入力されたレシピの前記レシピ記憶手段への記憶を禁止するレシピ記憶禁止手段とを含むことを特徴とする、基板処理装置。 - 前記薬液供給手段は、前記基板回転手段によって回転される基板に第1薬液を供給する第1薬液供給手段と、前記基板回転手段によって回転される基板に前記第1薬液とは異なる第2薬液を供給する第2薬液供給手段とを含み、
前記回転数範囲記憶手段には、前記第1薬液供給手段による第1薬液の供給時における基板の第1回転数範囲、および、前記第2薬液供給手段による第2薬液の供給時における基板の第2回転数範囲が記憶されていることを特徴とする、請求項1または2記載の基板処理装置。 - 前記処理カップの開口部は、前記基板回転手段による基板の回転軸線を取り囲むように形成され、基板から飛散する第1薬液を進入させるための第1開口部と、前記回転軸線と平行な方向に前記第1開口部と異なる位置において前記回転軸線を取り囲むように形成され、基板から飛散する第2薬液を進入させるための第2開口部とを含み、
前記第1回転数範囲は、前記基板回転手段によって回転される基板から飛散する第1薬液を前記第1開口部に進入させることができる回転数範囲であり、
前記第2回転数範囲は、前記基板回転手段によって回転される基板から飛散する第2薬液を前記第2開口部に進入させることができる回転数範囲であることを特徴とする、請求項3記載の基板処理装置。 - 前記基板回転手段によって回転される基板に第3薬液を供給する第3薬液供給手段を、さらに備え、
前記基板回転手段は、基板をほぼ水平な姿勢に保持して、鉛直軸線まわりに回転させるものであり、
前記回転数範囲記憶手段には、前記第3薬液供給手段による第3薬液の供給時における基板の第3回転数範囲が記憶され、
前記回転数範囲記憶手段に記憶される前記第3回転数範囲は、前記第3薬液供給手段からの第3薬液を基板の上面に液盛りすることができる回転数範囲であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
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