JP4965360B2 - 開閉器操作装置及び遠隔制御開閉器操作装置 - Google Patents
開閉器操作装置及び遠隔制御開閉器操作装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4965360B2 JP4965360B2 JP2007174224A JP2007174224A JP4965360B2 JP 4965360 B2 JP4965360 B2 JP 4965360B2 JP 2007174224 A JP2007174224 A JP 2007174224A JP 2007174224 A JP2007174224 A JP 2007174224A JP 4965360 B2 JP4965360 B2 JP 4965360B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- string
- operating device
- switch
- switch operating
- connection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
Description
請求項1に記載の発明は、電柱上に設けられる開閉器の操作ハンドルの両端に入用操作紐及び切用操作紐がそれぞれ垂下され、両操作紐の下端にそれぞれ駆動手段を備え、前記駆動手段と両前記操作紐との間に両前記操作紐に緊張力を付加するように張力付加部材が介装されることを特徴とする開閉器操作装置であることをその要旨としている。
なお、ここで操作紐には、ロープ、ワイヤを含むものとする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の開閉器操作装置において、前記操作ハンドルの操作紐に接続器具を介して接続紐が接続されることをその要旨としている。
図1に示されるように、電柱3の上方には開閉器1が支持部材11を介して取り付けられるとともに、電柱3の開閉器1の下方には開閉器操作装置2が支持部材21を介して取り付けられている。
図2に示されるように、右側ドラム33は、円筒状の巻き取り部33aと、同巻き取り部33aの両端に設けられたフランジ部33bとからなる。フランジ部33bの直径Dは巻き取り部33aの直径dの2倍程度の大きさがあるため、入用接続紐34が巻き取り時や後述する引き出し時に巻き取り部33aから外れて他の部分に巻き付かないようになっている。同様に、左側ドラム43は、円筒状の巻き取り部43aと、同巻き取り部43aの両端に設けられたフランジ部43bとからなる。フランジ部43bの直径Dは巻き取り部43aの直径dの2倍以上の大きさがあるため、切用接続紐44が巻き取り時や後述する引き出し時に巻き取り部43aから外れて他の部分に巻き付かないようになっている。
まず、図1及び図6に示されるように、開閉器1の下方に開閉器操作装置2を設置し、図3に示されるように、手動操作装置70を開閉器操作装置2のコネクタ55に接続する。図6に示されるように、電路は非通電状態となっているため、開閉器1は、「切状態」となっている。すなわち、操作ハンドル12の右端部12aが上がるとともに、左端部12bが下がった状態となっている。この開閉器操作装置2を設置した状態では、各ドラム33,43内のぜんまいばね32,42が駆動軸31,41に対してどの程度巻き取られているかわからないので、初期位置を設定するため、手動操作装置70にて初期位置設定操作を行う。この初期位置設定操作では、開閉器操作装置2の両接続紐34,44を開閉器1側の両操作紐15,16に取り付けずに行う。
初期位置設定操作に際して、手動操作装置70の図示しない取り付け用操作ボタンが押されると、図7に示されるように、制御装置52は、右側モータ30を時計回りに駆動し、右側ぜんまいばね32が右側駆動軸31に巻き取られる。右側ぜんまいばね32が右側駆動軸31に巻き取られて締め付けられると、右側駆動軸31と右側ぜんまいばね32と右側ドラム33とが一体となって回転する。右側ドラム33が時計回りに回転されるため、入用接続紐34が巻き取られ、入用接続紐34の先端に固定されるストッパ35の下端が右側ガイド部22に当接する。すると、入用接続紐34が右側ドラム33に巻き取られず右側駆動軸31が回転しないため、モータドライバ51によって右側モータ30の制限トルクが検出され、制御装置52によって右側モータ30が停止される。
次に、図7に示されるように、制御装置52は、左側モータ40を反時計回りに駆動し、左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に巻き取られる。左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に巻き取られて締め付けられると、左側駆動軸41と左側ぜんまいばね42と左側ドラム43とが一体となって回転する。左側ドラム43が反時計回りに回転されるため、切用接続紐44が巻き取られ、切用接続紐44の先端に固定されるストッパ45の下端が左側ガイド部23に当接する。すると、切用接続紐44が左側ドラム43に巻き取られず左側駆動軸41が回転しないため、モータドライバ51によって左側モータ40の制限トルクが検出され、制御装置52によって左側モータ40が停止される。
次に、手動操作装置70の図示しない取り付け用操作ボタンが押されると、両接続紐34,44を開閉器操作装置2から引き出し可能とするために、両ぜんまいばね32,42が締め付けられた状態を解除する。すなわち、図8に示されるように、制御装置52は、右側モータ30を反時計回りに駆動し、右側ぜんまいばね32が右側駆動軸31に対して緩められる。制御装置52は、右側モータ30の駆動開始時から所定時間経過後、又は右側モータ30の所定回転数回転後に右側モータ30の駆動を停止する。ここで、前記所定時間又は前記所定回転数は、右側ぜんまいばね32が右側駆動軸31に少し巻き取られた状態にて停止するように決定されている。そのため、この状態では、右側ぜんまいばね32は完全に緩められておらず、右側ぜんまいばね32の復元力が発生した状態で保持されている。よって、入用接続紐34には適度な張力(緊張力)が掛かっており、ストッパ35の下端が右側ガイド部22に当接している。
次に、図8に示されるように、制御装置52は、左側モータ40を時計回りに駆動し、左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に対して緩められる。制御装置52は、左側モータ40の駆動開始時から所定時間経過後、又は左側モータ40の所定回転数回転後に左側モータ40の駆動を停止する。ここで、前記所定時間又は前記所定回転数は、左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に少し巻き取られた状態にて停止するように決定されている。そのため、この状態では、左側ぜんまいばね42は完全に緩められておらず、左側ぜんまいばね42の復元力が発生した状態で保持されている。よって、切用接続紐44には適度な張力(緊張力)が掛かっており、ストッパ45の下端が左側ガイド部23に当接している。
次に、接続器具36,46を操作紐15,16に接続する。すなわち、図9に示されるように、作業者によって右側の接続器具36が持たれ、右側ドラム33から開閉器操作装置2側の入用接続紐34が引き出され、開閉器1側の入用操作紐15に右側の接続器具36が取り付けられる。詳しくは、図5に示されるように、作業者によって右側の接続器具36の係止部36eが誘導部36bから離間する側へ回動され、この離間した状態を保持したままで誘導部36bに入用操作紐15が通される。そして、係止部36eへの回動操作力が解除されると、係止部36eが前記ばねの付勢力により誘導部36b側へ回動され、係止部36eが入用操作紐15に当接される。こうして、図9に示されるように、開閉器操作装置2側の入用接続紐34が開閉器1側の入用操作紐15に接続される。同様に、作業者によって左側の接続器具46が持たれ、左側ドラム43から開閉器操作装置2側の切用接続紐44が引き出され、開閉器1側の切用操作紐16に左側の接続器具46を取り付けられる。詳しくは、図5に示されるように、作業者によって左側の接続器具46の係止部46eが誘導部46bから離間する側へ回動され、この離間した状態を保持したままで誘導部46bに切用操作紐16が通される。そして、係止部46eへの回動操作力が解錠されると、前記ばねの付勢力により誘導部46b側へ回動され、係止部46eが切用操作紐16に当接される。こうして、図9に示されるように、開閉器操作装置2側の切用接続紐44が開閉器1側の切用操作紐16に接続される。上記のように、接続紐34,44が操作紐15,16に接続されることによって、接続紐34,44に掛けられた張力は操作紐15,16にも掛かることとなる。これにより、操作紐15,16及び接続紐34,44は弛むことなく接続される。
次に、手動操作装置70の図示しない開閉器入状態ボタン、開閉器切状態ボタンの開閉器切状態ボタンを押すと、図10に示されるように、制御装置52は、左側モータ40を反時計回りに駆動し、左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に巻き取られる。左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に巻き取られて締め付けられると、左側駆動軸41と左側ぜんまいばね42と左側ドラム43とが一体となって回転する。左側ドラム43が反時計回りに回転されるため、切用接続紐44が巻き取られる。そして、切用接続紐44に接続された切用操作紐16が引っ張られ、開閉器1の操作ハンドル12の左端部12bが下方に引っ張られるが変位できないため、切用接続紐44が左側ドラム43、左側駆動軸41に巻き取られなくなる。すると、左側モータ40に制限トルクが発生し、制御装置52によって左側モータ40が停止される。左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に巻き取られたことによって、切用操作紐16が引っ張られた状態となり、操作ハンドル12が急に「入状態」の方向へ動くことが抑制されている。以上で、取り付け操作を終了し、手動操作装置70を開閉器操作装置2のコネクタ55から外す。上記のように、切用操作紐16及び開閉器1の操作ハンドル12の左端部12bが下方に引っ張られた状態で停止されているので、操作ハンドル12は固定され、操作ハンドル12の左端部12bが急に上方へ動くことが抑制されている。すなわち、開閉器1は非通電状態(切状態)が維持されることとなる。なお、開閉器1の入状態又は切状態に合わせて、作業者が手動操作装置70の図示しない開閉器入状態ボタン若しくは開閉器切状態ボタンを押すと、開閉器入状態ボタンの時は右側モータ30が駆動され、開閉器切状態ボタンの時は左側モータ40が駆動される。
次に、電路の通電操作について説明する。この場合、操作者は、遠隔操作装置60によって、前記両接続器具36,46の取り付け時に押された開閉器入状態ボタン又は開閉器切状態ボタンの内容を受信し、電路の通電又は非通電状態、すなわち開閉器1の入状態又は切状態を確認する。本実施例では作業者によって開閉器切状態ボタンが押されたので、電路が非通電状態であることを確認することとなる。そして、遠隔操作装置60により電路の通電を行う旨の通電信号を送信する。開閉器操作装置2の通信装置53に同通電信号が受信されると、制御装置52は電路が通電状態、すなわち「入状態」となるように以下の操作を行う。
まず、図11のポイントP1に示されるように、制御装置52は、両モータ30,40を各々の正転方向へ1秒間駆動させ、左側モータ40に制限トルクが発生し、右側モータ30に制限トルクが発生しない正常状態であることを確認する。すなわちこの動作によって、前述した初期位置設定操作により、切用接続紐44が引っ張られた状態に保持されているか否か確認するために行う。このとき、両モータ30,40に制限トルクが発生したり、左側モータ40に制限トルクが発生せず、右側モータ30に制限トルクが発生したりした場合には、異常状態として通電操作を停止するとともに、遠隔操作装置60へ異常信号を送信し、遠隔操作装置60に「エラー」を表示させる。
左側モータ40に制限トルクが発生し、正常状態である場合には、図11のポイントP2に示されるように、制御装置52は、左側モータ40を逆転方向へ駆動する。そして、図11のポイントP3に示されるように、制御装置52は、駆動開始時から所定時間(ここでは、20秒とする。)経過後、左側モータ40の駆動を停止する。これにより、左側ぜんまいばね42は、図12に示されるように、完全に緩められていない左側駆動軸41に対し少し巻き取られた状態、すなわち左側ぜんまいばね42の復元力が発生した状態で停止されているので、切用接続紐44には適度な張力(緊張力)が保持されたままである。この状態では、切用接続紐44の張力は1〜5N(kgf)に設定されているので、切用接続紐44を引っ張れば、左側ドラム43から引き出すことが可能である。
次に、図11のポイントP4に示されるように、制御装置52は、右側モータ30を正転方向へ駆動する。これにより、右側ぜんまいばね32は、図13に示されるように、右側駆動軸31に巻き取られる。右側ぜんまいばね32が右側駆動軸31に巻き取られて締め付けられると、右側駆動軸31と右側ぜんまいばね32と右側ドラム33とが一体となって回転する。右側ドラム33が時計回りに回転されるため、入用接続紐34が右側ドラム33に巻き取られる。すると、この右側モータ30による入用接続紐34の巻き取りによって、操作ハンドル12の右端部12aが下げられるとともに、左端部12bが上げられる。この時、操作ハンドル12の左端部12bが上がる際には、左側ぜんまいばね42による切用接続紐44に巻き取り方向への復元力が作用しながら、切用接続紐44が送り出される。そして、操作ハンドル12の右端部12aが下がり、操作ハンドル12が所定の回動位置を超えると、操作ハンドル12を駆動する機構内部のばねにより急激に反転動作する。すると、開閉器1においては、図示しない可動電極が固定電極に当接され、電路が通電状態、すなわち「入状態」となる。このとき、操作ハンドル12の左端部12bの急激な上昇に伴って、切用接続紐44が急激に左側ドラム43から引き出される。しかしながら、左側ぜんまいばね42は、左側駆動軸41に対して緩められた状態であるので、切用接続紐44が左側ドラム43から急激に引き出されても、左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に弛緩範囲分締め付けられるだけであり、切用接続紐44には適度な張力(緊張力)が保持されたまま引き出される。このため、切用接続紐44は、切用操作紐16の急激な引き上げに対し追従させることができるとともに、余分に引き出されることなく、絡むことが抑制される。そして、入用接続紐34が右側ドラム33に巻き取られると、図11のポイントP5に示されるように、入用接続紐34が右側駆動軸31に巻き取られなくなり、モータドライバ51によって右側モータ30の制限トルクが検出され、制御装置52によって右側モータ30が停止される。上記のように、入用操作紐15及び開閉器1の操作ハンドル12の右端部12aが下方に引っ張られた状態で停止されているので、操作ハンドル12は固定され、操作ハンドル12の右端部12aが急に上方へ動くことが抑制されている。すなわち、開閉器1は通電状態(入状態)が維持されることとなる。制御装置52は、「入状態」となると、通信装置53から遠隔操作装置60へ通電となった旨の信号を送信する。遠隔操作装置60は、同信号を受信すると、通電となったことを表示し、操作者に伝える。
次に、電路の非通電操作について説明する。この場合、操作者は、遠隔操作装置60によって、電路の通電又は非通電状態、すなわち開閉器1の入状態又は切状態を確認する。電路が通電状態であることを確認することとなる。そして、遠隔操作装置60により電路の非通電を行う旨の非通電信号を送信する。開閉器操作装置2の通信装置53に同非通電信号が受信されると、制御装置52は電路が非通電状態、すなわち「切状態」となるように以下の操作を行う。
まず、図14のポイントP6に示されるように、制御装置52は、両モータ30,40を各々の正転方向へ1秒間駆動させ、左側モータ40に制限トルクが発生せず、右側モータ30に制限トルクが発生する正常状態であることを確認する。すなわちこの動作によって、前述した初期位置設定操作により、入用接続紐34が引っ張られた状態に保持されているか否か確認するために行う。このとき、両モータ30,40に制限トルクが発生したり、左側モータ40に制限トルクが発生するとともに、右側モータ30に制限トルクが発生しなかったりした場合には、異常状態として非通電操作を停止するとともに、遠隔操作装置60へ異常信号を送信し、遠隔操作装置60に「エラー」を表示させる。
右側モータ30に制限トルクが発生し、正常状態である場合には、図14のポイントP7に示されるように、制御装置52は、右側モータ30を逆転方向へ駆動する。そして、図14のポイントP8に示されるように、制御装置52は、駆動開始時から所定時間(ここでは、20秒とする。)経過後、右側モータ30の駆動を停止する。これにより、右側ぜんまいばね32は、図15に示されるように、完全に緩められていない右側駆動軸31に対し少し巻き取られた状態、すなわち右側ぜんまいばね32の復元力が発生した状態で停止されているので、入用接続紐34には適度な張力(緊張力)が保持されたままである。この状態では、入用接続紐34の張力は1〜5N(kgf)に設定されているので、入用接続紐34を引っ張れば、右側ドラム33から引き出すことが可能である。
次に、図14のポイントP9に示されるように、制御装置52は、左側モータ40を正転方向へ駆動する。これにより、左側ぜんまいばね42は、図16に示されるように、左側駆動軸41に巻き取られる。左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に締め付けられると、左側駆動軸41と左側ぜんまいばね42と左側ドラム43とが一体となって回転する。左側ドラム43が反時計回りに回転されるため、切用接続紐44が左側ドラム43に巻き取られる。すると、この左側モータ40による切用接続紐44の巻き取りによって、操作ハンドル12の左端部12bが下げられるとともに、右端部12aが上げられる。この時、操作ハンドル12の右端部12aが上がる際には、右側ぜんまいばね32による入用接続紐34に巻き取り方向への復元力が作用しながら、入用接続紐34が送り出される。そして、操作ハンドル12の左端部12bが下がり、操作ハンドル12が所定の回動位置を超えると、操作ハンドル12を駆動する機構内部のばねにより急激に反転動作する。すると、開閉器1においては、図示しない可動電極が固定電極に対して離間し、電路が非通電状態、すなわち「切状態」となる。このとき、操作ハンドル12の右端部12aの急激な上昇に伴って、入用接続紐34が急激に右側ドラム33から引き出される。しかしながら、右側ぜんまいばね32は、右側駆動軸31に対して緩められた状態であるので、入用接続紐34が右側ドラム33から急激に引き出されても、右側ぜんまいばね32が右側駆動軸31に弛緩範囲分締め付けられるだけであり、入用接続紐34には適度な張力(緊張力)が保持されたまま引き出される。このため、入用接続紐34は、入用操作紐15の急激な引き上げに対し追従させることができるとともに、余分に引き出されることなく、絡むことが抑制される。そして、切用接続紐44が左側ドラム43に巻き取られると、図14のポイントP10に示されるように、切用接続紐44が左側ドラム43、左側駆動軸41に巻き取られなくなり、モータドライバ51によって左側モータ40の制限トルクが検出され、制御装置52によって左側モータ40が停止される。上記のように、切用操作紐16及び開閉器1の操作ハンドル12の左端部12bが下方に引っ張られた状態で停止されているので、操作ハンドル12は固定され、操作ハンドル12の左端部12bが急に上方へ動くことが抑制されている。すなわち、開閉器1は非通電状態(切状態)が維持されることとなる。制御装置52は、「切状態」となると、通信装置53から遠隔操作装置60へ非通電となった旨の信号を送信する。遠隔操作装置60は、同信号を受信すると、非通電となったことを表示し、操作者に伝える。
次に、取り外し操作について説明する。手動操作装置70を開閉器操作装置2のコネクタ55に接続する。図16に示されるように、取り外し時には、電路は非通電状態となっているため、開閉器1は、「切状態」となっている。すなわち、操作ハンドル12の左端部12bが下がるとともに、右端部12aが上がった状態となっている。開閉器操作装置2側の両接続紐34,44は、それぞれの接続器具36,46を介して、開閉器1側の両操作紐15,16に接続されている。
手動操作装置70の図示しない開閉器入状態ボタン、開閉器切状態ボタンの開閉器切状態ボタンを押した後、図示しない取り外し用操作ボタンが押されると、図17に示されるように、制御装置52は、左側モータ40を時計回りへ駆動する。左側ぜんまいばね42が左側駆動軸41に対して緩められる。制御装置52は、駆動開始時から所定時間(ここでは、20秒とする。)経過後、左側モータ40の駆動を停止する。これにより、左側ぜんまいばね42によって切用接続紐44に作用する復元力が弱められる。
そして、図18に示されるように、作業者によって開閉器1側の入用操作紐15と右側の接続器具36とが持たれ、開閉器1側の入用操作紐15から右側の接続器具36が取り外される。詳しくは、図5に示されるように、作業者によって右側の接続器具36の係止部36eが誘導部36bに通された入用操作紐15から離間する側へ回動され、この離間した状態を保持したままで誘導部36bから入用操作紐15が外される。同様に、図18に示されるように、作業者によって開閉器1側の切用操作紐16と左側の接続器具46とが持たれ、開閉器1側の切用操作紐16から左側の接続器具46が取り外される。詳しくは、図5に示されるように、作業者によって左側の接続器具46の係止部46eに通された切用操作紐16から離間する側へ回動され、この離間した状態を保持したままで誘導部46bから切用操作紐16が外される。作業者が右側の接続器具36から手を離すと、右側ぜんまいばね32の時計回りへの復元力によって入用接続紐34が右側ドラム33に巻き取られる。同様に、作業者が左側の接続器具46から手を離すと、左側ぜんまいばね42の反時計回りへの復元力によって切用接続紐44が左側ドラム43に巻き取られる。以上で、取り外し操作を終了し、手動操作装置70を開閉器操作装置2のコネクタ55から外す。
(1)右側ぜんまいばね32が右側モータ30の右側駆動軸31と右側ドラム33との間に介装されるとともに、左側ぜんまいばね42が左側モータ40の左側駆動軸41と左側ドラム43との間に介装され、右側モータ30によって入用接続紐34が右側ドラム33に巻き取られるとともに、左側モータ40によって切用接続紐44が左側ドラム43に巻き取られる。このため、通常開閉器は、開閉器毎に操作ハンドルの回動範囲、操作荷重がそれぞれ異なるため、その開閉器に合わせた専用の操作装置を必要とするが、ぜんまいばね32,42の弛緩範囲によって操作ハンドル12の回動範囲を吸収することができるので、開閉器毎に操作ハンドル12の回動範囲が異なったとしても、同じ開閉器操作装置2を使用することができる。この結果、両モータ30,40の駆動によって開閉器1の開閉操作が可能となる。また、操作紐をプッシュブルワイヤやピストンロッド等に交換する必要もない。
・上記実施形態では、右側駆動軸31が時計回りに回転されると入用接続紐34が巻き取られるようにしたが、右側駆動軸31が反時計回りに回転されると入用接続紐34が巻き取られるようにしてもよい。
・上記実施形態では、巻き取る際の所定時間を20秒と設定したが、両モータ30,40の回転数等に合わせて任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、操作ハンドル12の両端に取り付けられ垂下された両操作紐15,16に接続器具36,46を介して入用接続紐34、切用接続紐44をそれぞれ接続したが、操作ハンドル12の右端部12aと左端部12bとに入用接続紐34と切用接続紐44とをそれぞれ直接取り付けるようにしてもよい。
Claims (8)
- 電柱上に設けられる開閉器の操作ハンドルの両端に入用操作紐及び切用操作紐がそれぞれ垂下され、両操作紐の下端にそれぞれ駆動手段を備え、前記駆動手段と両前記操作紐との間に両前記操作紐に緊張力を付加するように張力付加部材が介装される
ことを特徴とする開閉器操作装置。 - 請求項1に記載の開閉器操作装置において、
前記駆動手段には、回転部材がそれぞれ係着されるとともに、前記駆動手段の駆動軸と前記回転部材との間に巻き取り方向への力が働くように前記張力付加部材が介装される
ことを特徴とする開閉器操作装置。 - 請求項1又は2に記載の開閉器操作装置において、
前記張力付加部材はぜんまいばねである
ことを特徴とする開閉器操作装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の開閉器操作装置において、
前記操作ハンドルの操作紐に接続器具を介して接続紐が接続される
ことを特徴とする開閉器操作装置。 - 請求項4に記載の開閉器操作装置において、
前記接続紐を前記操作紐から取り外す前に、前記駆動手段の駆動を通じて前記張力付加部材を緩んだ状態にする
ことを特徴とする開閉器操作装置。 - 請求項2〜5のいずれか一項に記載の開閉器操作装置において、
前記回転部材に前記操作紐又は前記接続紐を巻き取る前に、前記駆動手段の駆動を通じて前記張力付加部材を緩んだ状態にする
ことを特徴とする開閉器操作装置。 - 請求項2〜6のいずれか一項に記載の開閉器操作装置において、
前記操作紐又は前記接続紐の巻き取りを始める前に、前記張力付加部材が締め付けるまで前記駆動手段を駆動させる
ことを特徴とする開閉器操作装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の開閉器操作装置において、
無線信号を送受信可能な通信装置をさらに備え、
操作を行う操作者に所持される遠隔操作装置と前記通信装置との間で無線通信を行い、同遠隔操作装置によって前記駆動手段が遠隔制御される
ことを特徴とする遠隔制御開閉器操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007174224A JP4965360B2 (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 開閉器操作装置及び遠隔制御開閉器操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007174224A JP4965360B2 (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 開閉器操作装置及び遠隔制御開閉器操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009016078A JP2009016078A (ja) | 2009-01-22 |
JP4965360B2 true JP4965360B2 (ja) | 2012-07-04 |
Family
ID=40356757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007174224A Expired - Fee Related JP4965360B2 (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 開閉器操作装置及び遠隔制御開閉器操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4965360B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7035378B2 (ja) * | 2017-08-30 | 2022-03-15 | 株式会社Ihi | 遠隔操作装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS623871Y2 (ja) * | 1978-05-26 | 1987-01-28 | ||
JPH021825Y2 (ja) * | 1985-03-28 | 1990-01-17 | ||
JP3082648B2 (ja) * | 1995-11-20 | 2000-08-28 | 株式会社戸上電機製作所 | 柱上開閉器の開閉操作綱用固定装置 |
JP3769893B2 (ja) * | 1997-09-05 | 2006-04-26 | 株式会社明電舎 | 工事用開閉器のロック装置 |
JP4185655B2 (ja) * | 2000-08-31 | 2008-11-26 | 財団法人東北電気保安協会 | 電柱上開閉器の開閉操作装置、およびその操作方法 |
JP4475200B2 (ja) * | 2005-08-04 | 2010-06-09 | 株式会社明電舎 | 区分開閉器用誤動作防止装置 |
-
2007
- 2007-07-02 JP JP2007174224A patent/JP4965360B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009016078A (ja) | 2009-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016017597A1 (ja) | 処置具駆動装置 | |
JP2018112060A (ja) | 建築物開口被覆アセンブリを制御する方法および装置 | |
CN201898313U (zh) | 便携式收放线盘 | |
EP2256284A3 (en) | Winding drive and winding device incorporating the same | |
JP2009114848A (ja) | 引張り装置及び該引張り装置が設けられた日よけ幕アセンブリ | |
EP2095982A1 (en) | Window regulator and jig | |
JP6478319B2 (ja) | 電動張線装置 | |
JP4965360B2 (ja) | 開閉器操作装置及び遠隔制御開閉器操作装置 | |
JP2013255398A (ja) | 張線装置 | |
US20170008158A1 (en) | Power tool to spring torsioner converter | |
KR101831125B1 (ko) | 윈치통합형 모바일 엔드 이펙터를 포함하는 케이블 로봇 및 이 케이블 로봇의 케이블 자동 장착방법 | |
JPH1072988A (ja) | 定トルクバネによるロールスクリーンテンションシステム | |
CN107720456B (zh) | 一种电网用防回卷收线器 | |
CN211419192U (zh) | 一种释放机构构造盒 | |
CN211748679U (zh) | 开关装置 | |
KR102389655B1 (ko) | 장선 장치의 제어 장치 | |
JP2008272287A (ja) | 上糸巻取り機構 | |
KR100624553B1 (ko) | 전동식 세탁물 건조대 | |
JP2000344426A (ja) | リコイル装置 | |
JP2020058312A (ja) | 釣り機 | |
EP3480416B1 (en) | Apparatus for the movement and control of a rolling shutter | |
JP2015126568A (ja) | 張線装置の制御装置 | |
KR101676801B1 (ko) | 장선 장치 | |
JP2020022275A (ja) | ケーブルリール装置および移動体並びにケーブルリール取付方法 | |
JP3218452U (ja) | 灌漑用水栓後付電動化装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100604 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120306 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120329 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |