JP3769893B2 - 工事用開閉器のロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は配電線工事の際に用いられる工事用開閉器のロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
配電線工事を行う際は、負荷に対して電源車から電力を供給し続けて無停電状態で工事を行う無停電電源システムが採用される。
【0003】
従来例1に係る無停電電源システムの構成を図5に示す。図5中のAで示す区間を工事する場合は、変電所側の変圧器1の近くの遮断器2と負荷3との間に位置する電線4にケーブル5,6を介して電源車7を接続し、遮断器8を閉にすることで電線4だけでなくケーブル5,6からも変圧器1の電流が負荷3へ流れるようにする。次に変電所側の電源と発電機9の位相を合わせて遮断器10を閉にし、変圧器1と発電機9との両方から負荷3へ電流が流れるようにする。位相を合わせるのは、回路中にある電気機器に重大な損傷が及ぶのを防止するためである。
【0004】
次に、遮断器8を開にして発電機9のみから負荷3へ電流が流れるようにし、その後に遮断器2を開にして縁切り部11を切断し、区間Aの工事を行う。
【0005】
工事が終了したら、ケーブル12,13を介して開の状態の工事用開閉器14を電線4に接続し、遮断器2を閉にする。そして、発電機9の位相と変電所側の電源との位相とが合ったときに工事用開閉器14を閉にし、変圧器1と発電機9との両方から負荷3に電流が流れるようにしたあとで、遮断器10を開にする。次に、縁切り部11を接続し、その後に工事用開閉器14を開にする。以上により、変電所側からの電流が再び電線4のみを流れることになる。
【0006】
しかし、工事用開閉器14はロック機構を有しないため、誤って閉にするおそれがある。また、両電源の位相を確認するための計測器と工事用開閉器14とが離れているため、声をかけ合って工事用開閉器14を投入することになり危険が伴う。
【0007】
このため、図6の従来例2に示すように電源車7との間の無線信号を得て工事用開閉器14を投入させる制御トランスロック機構付きの同期用の開閉器14と無線ユニットを内蔵した制御ユニット15とを設けたものが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、制御ユニットを別個に設けるだけでなく、工事用開閉器も従来と異なるものを新たに準備しなければならず、コスト高になる。
【0009】
そこで本発明は、斯かる課題を解決した工事用開閉器のロック装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するための請求項1に係る工事用開閉器のロック装置の構成は、回動軸に固着した開閉レバーを正逆方向へ回動させることにより開閉部を開閉させる工事用開閉器に設ける工事用開閉器のロック装置であって、工事用開閉器の近傍に配置する筐体の外部に一端を中心として回動自在な拘束レバーを設け、工事用開閉器を閉にする際に拘束レバーが引っ張られるように開閉レバーの先端と拘束レバーの先端とを索条部材を介して連結し、変電所と電源車との電源の位相が同じになったときにのみ開閉部を閉にしうるように拘束レバーの回動を拘束する拘束手段を筐体の内部に設け、前記拘束手段は、付勢手段により前記筐体から突出して拘束レバーが閉側へ回動するのを拘束するストッパと、拘束レバーが前記付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを押し込んで開側へ移動しうるようにストッパの先端に形成したテーパ部と、前記の位相が同じになったときに付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを前記筐体の中へ向かって吸引するソレノイドとで構成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
【0012】
(a)実施例1
本発明による工事用開閉器のロック装置の実施例1の外観を、図1に示す。実施例1は従来の工事用開閉器にロック装置を付加したものである。図のように、工事用開閉器14には回動軸18が設けられ、回動軸18には開閉レバー17a,17bの基端部が固着されている。開閉レバー17aを下へ引くと図示しない開閉部が閉になる一方、開閉レバー17bを下へ引くと開になる。この工事用開閉器14は従来のものと同じである。
【0013】
この工事用開閉器14の近傍にロック装置19が配置されている。工事用開閉器14は電柱に取り付けられるため、ロック装置19も電柱に取り付けられる。ロック装置19を構成する筐体20の背面には電柱との接触面積を増やすために切欠部21が形成され、切欠部21には緩衝材22が貼着されている。そして、電柱に筐体20をしばり付けるためにベルト23が設けられている。
【0014】
筐体20の前面には固定軸24を中心として回動自在に拘束レバー25が設けられ、拘束レバー25の先端と開閉レバー17bの先端とが索状部材としての細いワイヤ26を介して連結されている。
【0015】
工事用開閉器14を閉から開にすることはいつでもできるが、開から閉にするには一定の要件下でないとできないように拘束レバー25を拘束する拘束手段27が設けられている。以下、拘束手段27について説明する。図2に示すように筐体20内に固定軸28を介して回動自在に有底円筒形のフレーム29が取り付けられ、フレーム29内には円筒形のソレノイド30が収容されている。ソレノイド30の軸心位置には可動鉄心31が設けられ、可動鉄心31にはストッパ32とバネ受け33とが取り付けられるとともにバネ受け33とソレノイド30との間には付勢手段としてのバネ34が設けられている。ストッパ32の先端の上部にはテーパ部としての円弧部32aが形成されている。可動鉄心31には手動でロック解除を行うためのハンドル35が取り付けられている。筐体20の前面であって拘束レバー25の少し上方には開口部36が形成され、バネ34の放勢力によって二点鎖線の位置までストッパ32を突出させると拘束レバー25の上動が拘束され、ソレノイド30を励磁したりハンドル35を右方へ引くことで拘束レバー25の拘束が解除される。ここで、ソレノイド30は、変電所からの電流と電源車からの電流との位相が同期したときにのみ通電されるように設定されている。
【0016】
このほか、フレーム29を固定軸28を中心として時計方向へ付勢する復帰バネ37が設けられる一方、フレーム29の時計方向への回動を止めるストッパ38がフレーム20の内側に固着されている。筐体20の上面には、ハンドル35を操作するための開口部が形成されるとともに当該開口部には蓋39が取り付けられている。
【0017】
次に、斯かる工事用開閉器のロック装置の作用を説明する。従来の無停電電源システムである図5における工事用開閉器14の下方に、電柱に取り付けてロック装置19を設け、ワイヤ26により開閉レバー17bと拘束レバー25とを連結する。
【0018】
工事用開閉器14を閉の状態から開の状態にするには、拘束レバー25を下方へ下げる。このとき、ストッパ32はバネ34の作用により二点鎖線で示す位置にあるため、拘束レバー25がストッパ32に当接する。少し力を加えて拘束レバー25を下げると、フレーム29が復帰バネ37の付勢力に抗して固定軸28を中心として反時計方向へ回動し、かつ拘束レバー25が円弧部32aに係合してストッパ32が右方へ押されるために拘束レバー25はストッパ32を越えることができる。このあと、復帰バネ37の付勢力でフレーム29は復帰し、ストッパ38に衝突して止まる。
【0019】
拘束レバー25をストッパ32よりも下げると、開閉レバー17aを下方へ引いても拘束レバー25がストッパ32に当接して上動しないので、工事用開閉器14を閉にすることはできない。
【0020】
図5の場合において電線4からの通電を復帰させるために工事用開閉器14を閉にする際には、図1における工事用開閉器14の開閉レバー17aに下方への力を加えた状態を維持する。このとき、拘束レバー25の上動がストッパ32によって拘束されているが、変電所からの電流と電源車からの電流との位相が同期したときにソレノイド30に通電されるため、可動鉄心31がソレノイド30に吸引されて図2中の右方へ移動し、拘束レバー25がストッパ32から外れて上動し、工事用開閉器14が閉になる。つまり開閉レバー17aのみを下方へ引き続ければ、位相が同期した際に自動的に工事用開閉器14が閉じることになる。
【0021】
(b)実施例2
次に、本発明による工事用開閉器のロック装置の実施例2を説明する。
【0022】
実施例1は工事用開閉器とは別個にロック装置を設けたものであるが、この実施例は工事用開閉器の内部にロック装置を収容したものである。
【0023】
図3に示すように保護枠41の内部に工事用開閉器が組み込まれている。17a,17bは開閉レバーである。開閉レバー17bの上動を拘束するために、枠41aに拘束手段42が取り付けられている。
【0024】
以下に拘束手段42の構造を説明する。実施例1と同じ構造のフレーム29にステー43及びボルト44を介してベース45が固着され、ベース45がピン46を介して回動自在に枠41aに取り付けられている。フレーム29には、実施例1で説明したストッパ32とバネ受け33とが設けられている。フレーム29と枠41aとの間には、フレーム29を水平状態に保持するための図示しない復帰バネが設けられている。
【0025】
その他の構成と作用とは実施例1と同じなので、説明を省略する。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明からわかるように、請求項1に係る工事用開閉器のロック装置によれば変電所と電源車との位相が同期したときにのみ工事用開閉器を閉にすることができるので、従来の工事用開閉器にロック装置のみを取り付ければよく、低コストで同期投入の目的が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による工事用開閉器のロック装置の実施例1を示す構成図。
【図2】図1におけるA−A矢視図。
【図3】本発明による工事用開閉器のロック装置の実施例2に係り、(a)は正面図、(b)は右側面図。
【図4】(a)は図3(a)におけるB部の拡大図、(b)は図3(b)におけるC部の拡大図。
【図5】無停電電源システムの従来例1を示す構成図。
【図6】無停電電源システムの従来例2を示す構成図。
【符号の説明】
14…工事用開閉器
17a,17b…開閉レバー
18…回動軸
19…ロック装置
20…筐体
24…固定軸
25…拘束レバー
26…ワイヤ
27,42…拘束手段
30…ソレノイド
32…ストッパ
32a…円弧部
34…バネ
Claims (1)
- 回動軸に固着した開閉レバーを正逆方向へ回動させることにより開閉部を開閉させる工事用開閉器に設ける工事用開閉器のロック装置であって、
工事用開閉器の近傍に配置する筐体の外部に一端を中心として回動自在な拘束レバーを設け、工事用開閉器を閉にする際に拘束レバーが引っ張られるように開閉レバーの先端と拘束レバーの先端とを索条部材を介して連結し、変電所と電源車との電源の位相が同じになったときにのみ開閉部を閉にしうるように拘束レバーの回動を拘束する拘束手段を筐体の内部に設け、
前記拘束手段は、付勢手段により前記筐体から突出して拘束レバーが閉側へ回動するのを拘束するストッパと、拘束レバーが前記付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを押し込んで開側へ移動しうるようにストッパの先端に形成したテーパ部と、前記の位相が同じになったときに付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを前記筐体の中へ向かって吸引するソレノイドとで構成したことを特徴とする工事用開閉器のロック装置。
Priority Applications (1)
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JP24011397A JP3769893B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 工事用開閉器のロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24011397A JP3769893B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 工事用開閉器のロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1186686A JPH1186686A (ja) | 1999-03-30 |
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Family
ID=17054690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24011397A Expired - Lifetime JP3769893B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 工事用開閉器のロック装置 |
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1997
- 1997-09-05 JP JP24011397A patent/JP3769893B2/ja not_active Expired - Lifetime
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