JP4964451B2 - シート収集装置 - Google Patents

Description

本発明は、プリント装置から排出されるシートを収集するためのプリント装置用シート収集装置であって、シートを収集するための送出ラックと、シート収集装置の第１の位置にてシートの前縁を収集するための前縁ストッパとを備え、シートが送出ラック上に載置される、シート収集装置に関する。

この種のシート収集装置は、しばしばプリンタと組み合わせて使用される。それらシート収集装置は、概して大型の構造体であり、柔軟性を欠き、そして異なるサイズまたは品質のシートを処理するのに適するように構成されてはいない。それに加えて、これらのシート収集装置は、オフィスにおけるかなりの空間を占有し、これは使用中でないときに特に不都合である。

したがって、本発明の目的は、これら不都合および他の不都合を解消することにある。

このために、本発明によれば、請求項１のプリアンブルに従ったシート収集装置において、シート収集装置は、前縁ストッパの介在なしに、シートが送出ラックに載置され得る第２の位置に配置され得る。その結果として、フラットシートおよびロールアッププリントの両方が、１つの収集装置で収集され得る。本発明によるシート収集装置の他の実施形態においては、前縁ストッパは、シート収集装置の前部に搭載され、且つ送出ラックは、後部に搭載されており、第１の位置にて使用されるときには、シート収集装置の前部がプリント装置に面し、且つ第２の位置にて使用されるときには、シート収集装置の後部がプリント装置に面する。これの結果は、１８０°にわたるシート収集装置の単純な回転が、例えば、どのようなさらなる改造もなしに、収集装置がロールの収集のために使用されることを可能とすることである。

本発明によるシート収集装置の他の実施形態においては、シート収集装置は、管状フレームを備え、この管状フレームは、２つの実質的にＵ字状に形成されたチューブを有し、これら２つのチューブは、それぞれ車輪が設けられている前部チューブおよび後部チューブである。このことは、結果として、容易に移動可能で且つ特に軽く、それゆえ安価な収集装置を実現する。

本発明によるシート収集装置の他の実施形態においては、前縁ストッパは、頭頂部分からの距離が調整され得るスライド可能部分を備えている。このことは、シート収集装置が、受け入れるシートの全てのフォーマットを処理するのに特に適するようにさせる。

本発明によるシート収集装置の他の実施形態においては、尺度目盛が、前縁ストッパのスライドできない部分に配置されている。この種の尺度目盛は、装置の確実で且つ精密な調整を可能とし、そのため、実際にはどのようなシートフォーマットも、機能不全なしに、載置され得る。

本発明によるシート収集装置のさらに他の実施形態においては、前部チューブおよび後部チューブの構造体は、折り畳み可能である。その結果として、シート収集装置が、使用中でないときは、非常に小さな空間を占有して格納され得る。

本発明によるシート収集装置のこれらの利点および他の利点は、以下において詳細に記述され、且ついくつかの図面を参照して説明される。

図１は、本発明に従ったシート収集装置１０の３Ｄ（三次元）図解である。フレームは、約２０ｍｍ断面の２つのＵ字状に形成されたチューブ１３、１５からなる。前部チューブ１３および後部チューブ１５は、ヒンジ１８を用いて相互連結されている。ヒンジは、２つのチューブを、なおボルトのまわりで旋回し得るように結合する、ボルトの形態で構成されている。ストラット２５は、剛性構造体を提供する。チューブ１３、１５の端部には、キャスタ２１が設けられ、キャスタ２１を用いて、シート収集装置が容易に移動されまたは回転され得る。

送出ラック１１の一部を形成するヒンジロッド１９は、前部チューブ１３に且つ好ましくはヒンジ１８の一部として配置される。ラック２０は、ヒンジロッド１９に固定される。このラックは、プリンタまたは複写機から発生したプリントシートを収集するように作用する。送出ラック１１は、ヒンジロッド１９のまわりのある角度に調整可能である。２つの角度調整器１７が、角度調整用に後部チューブ１５に取り付けられている（図１２および図１３を参照されたい）。調整ロッド２２は、これによって、水平に対するラック２０の角度が調整され得るように、上または下に移動され得る。角度調整器１７の一端位置において、ラック２０は、鉛直方向につり下がった状態となる。前縁ストッパ１２は、前部チューブ１３の頭頂部１６に取り付けられる。この前縁ストッパ１２は、頭頂部分１６に固定された２つのロッドからなるスライドできない部分２４からなっている（図１４）。前縁ストッパ１２は、スライド可能部分２３も有し、このスライド可能部分２３を用いて、トレイ５２が、スライドできない部分２４のロッドに沿って移動し得る。トレイ５２には、シートが、丸まったりトレイ５２から消失したりせずに、トレイ内にもたらされることを確実にすべく、鉛直方向の鋸歯状ストリップ５０および水平方向の鋸歯状ストリップ５０５１が設けられる。１枚の紙の前縁は、それゆえ鋸歯状部によって保持される。尺度目盛が、スライドできない部分に取り付けられ、スライド可能部分２３の位置を示す。

図２は、出口開口３１を有するプリンタ３０を示す図である。シート収集装置は、プリンタに対して送出位置（第１の位置）にある。シート収集装置の部品の番号付けは、図１に使用された番号付けと一致している。

図３は、また、出口開口３１を有するプリンタ３０を示す図である。シート収集装置は、プリンタに対して、第２の位置（収集位置）に配置されている。キャスタ２１を用いることによって、シート収集装置は、シート収集装置を送出位置から収集位置へ移動させるために、１８０°にわたって回転させられ得る。

図４から図８は、送出位置におけるシート収集装置の動作を示している。図４において、コピーシート４０は、出口開口を経由してプリンタ３０を出る。図５において、前記シート４０は、前縁ストッパのスライド可能部分２３に達し、且つ鋸歯状ストリップ（図１４における５０、５１）によって、いかなる他の通路を通ることまたは前縁ストッパに押し込むことをも防止される。シート４０は、それから前部チューブ１３の頭頂部分１６を越えてたるみ（図６および図７）、そしてシートが切り離されたときに、送出ラック１１のラック２０上に送出される。このような方法で、多量の長いシートが送出され得る。シートを前縁ストッパ内でガイドするために、プラスチィックのガイドストリップ５３（図１４）が使用されても良い。もしもシートが、いくぶんか小さめならば、それらシートは、なおラック２０に適合し、後縁ストッパ５６が使用され得る。

各プリント長さについて前縁ストッパ１２の最適な高さ設定が存在する。これは、全般的に、前部チューブ１３の頭頂１４からシートの長さのほぼ半分が、両側に垂れ下がるように考えられる。シートは、また、確実に配置されるべく充分なたるみをも有していなければならない。尺度目盛が、前縁ストッパの変位できない部分２３にこの目的のために設けられ、且つそこに標準プリントフォーマットが示される。

ラックの角度も、シートが、ラック上で充分に裏返るが、ラックからスライドせず、且つ床に落ちることがないように調整される。適正に調整された角度は、また切り離された後に、カールされたシートがラックを越えて裏返ることも防止する。最適な位置は、（紙のグラム秤量、コーティング、気象条件等のような）シートの材料データ、および調整機構を参照することによって調整され得る（図１２および図１３）。この目的のために、角度調整器１７が、受け具４２に係止され得るように特別に作られた孔を有して設けられる。シートは、かなりの量のそのシート上に付着されたインクの結果として、または空気の高い相対的な湿度によって、湿っている場合がある。そのようなシートは、ラック上で容易に転がることはなく、しわになりがちである。そのようなシートについては、ラックは、最下位位置になければならない。ラックは、鉛直方向位置にも配置され得る。

いくらかのシートは、シート収集装置の送出位置では収集されることができない。例えば、非常に短いシート、または厚い材料のシート、または著しくカールする材料である。これらの応用については、シート収集装置は、１８０°にわたって回転され、そしてプリンタに対して第２の位置（収集位置）に配置される。

図９から図１１は、収集位置におけるシート収集装置の動作を示している。シート４０は、送出ラック１１のラック２０に直接的に落下する。ここで再び、ラックの角度が、材料について最適な値に設定され得る。シート収集装置には、各々ブレーキ機構を有する４個のキャスタが設けられており、したがってプリンタの後方の正しい位置に固定され得る。この目的のために、プリンタには、位置がいつも同一になるように、正確な留め具が設けられていても良い。例えば、シート収集装置上に１００枚のシートが配置された後に、ラックは、シートがさらに処理され得る他の位置に移動されても良い。シート収集装置の収集幅は、Ａ０フォーマットに適しているが、シート収集装置の深さは、現行の出入口を押し通され得るようにする。この目的のためにストラット２５は、７５ｃｍよりも広くない。

シート収集装置の管状フレームは、シート収集装置が折り畳み可能で且つそれゆえコンパクトに格納可能なようにも作られる。その結果として、ユーザにおける設備の据え付けにあたっては、フレームの展開以外は必要とされない。

本発明は、上述された実施形態に限定されるものではなく、当業者は、しかしながら、その全てが添付した特許請求の範囲に含まれるであろう、他の多くの実施形態を案出することができるであろう。

本発明に従ったシート収集装置の３Ｄ（三次元）図解である。 送出位置における本発明に従ったシート収集装置を示す図である。 収集位置における本発明に従ったシート収集装置を示す図である。 送出位置における本発明に従ったシート収集装置の動作を示す図である。 送出位置における本発明に従ったシート収集装置の動作を示す図である。 送出位置における本発明に従ったシート収集装置の動作を示す図である。 送出位置における本発明に従ったシート収集装置の動作を示す図である。 送出位置における本発明に従ったシート収集装置の動作を示す図である。 収集位置における本発明に従ったシート収集装置の動作を示す図である。 収集位置における本発明に従ったシート収集装置の動作を示す図である。 収集位置における本発明に従ったシート収集装置の動作を示す図である。 本発明に従ったシート収集装置の詳細図である。 本発明に従ったシート収集装置の詳細図である。 シート収集装置における前縁ストッパの詳細図である。

符号の説明

１０ シート収集装置
１１ 送出ラック
１２ 前縁ストッパ
１３ 前部チューブ
１４、１６ 頭頂部
１５ 後部チューブ
１７ 角度調整器
１８ ヒンジ
１９ ヒンジロッド
２１ キャスタ
２２ 調整ロッド
２３ スライド可能部分
２４ スライドできない部分
２５ ストラット
３０ プリンタ
３１ 出口開口
４０ シート
４２ 受け具
５０、５１ 鋸歯状ストリップ
５２ トレイ
５３ ガイドストリップ

Claims (10)

1. シートを収集するための送出ラック（１１）と、シートが送出ラック（１１）に載置されるシート収集装置の第１の位置で、シートの前縁を収集するための前縁ストッパ（１２）と、それぞれに車輪が設けられた前部チューブおよび後部チューブである２つの実質的にＵ字状に形成されたチューブを有する管状フレームを備え、プリント装置から排出されるシートを収集するためのプリント装置用シート収集装置であって、シート収集装置が、前縁ストッパの介在なしにシートが送出ラックに載置され得る第２の位置に配置され得ることを特徴とする、シート収集装置。
2. 前縁ストッパが、シート収集装置の前部に搭載され、且つ送出ラックが、後部に搭載され、第１の位置にて使用されるときには、シート収集装置の前部が、プリント装置に面し、且つ第２の位置にて使用されるときには、シート収集装置の後部が、プリント装置に面することを特徴とする、請求項１に記載のシート収集装置。
3. 後方チューブは、頭頂部分を備え、頭頂部分には前縁ストッパが搭載されることを特徴とする、請求項２に記載のシート収集装置。
4. 前縁ストッパが、スライド可能部分を備えており、スライド可能部分の頭頂部分からの距離が、調整され得ることを特徴とする、請求項３に記載のシート収集装置。
5. 尺度目盛が、前縁ストッパのスライドできない部分に配置されていることを特徴とする、請求項４に記載のシート収集装置。
6. 前縁ストッパが、ストッパにおけるシートの前縁の滑動を可能な限り制限する、鋸歯状ストリップを備えていることを特徴とする、請求項３から５のいずれか一項に記載のシート収集装置。
7. 前部チューブおよび後部チューブが、ヒンジによって相互連結されていることを特徴とする、請求項１から６のいずれか一項に記載のシート収集装置。
8. 送出ラックが、前部チューブにヒンジによって取り付けられていることを特徴とする、請求項７に記載のシート収集装置。
9. 送出ラックが、角度調整器を用いて特定の角度に固定され得ることを特徴とする、請求項８に記載のシート収集装置。
10. 前部チューブおよび後部チューブの構造体が、折り畳み可能であることを特徴とする、請求項１から９のいずれか一項に記載のシート収集装置。

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