JP4962145B2 - 電気光学装置の製造方法 - Google Patents

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技術は、各種情報の表示に用いて好適な電気光学装置の製造方法に関する。
近年、電気光学装置の一例として、横電界方式の液晶装置が脚光を浴びている。この方式は、液晶に印加する電界の方向を基板に略平行とする方式であり、TN(Twisted Nematic)方式などと比較して視覚特性の向上を図ることができるという利点がある。このような横電界方式の液晶装置としては、IPS((In−Plane Switching)方式、又は、FFS(Fringe Field Switching)方式といった液晶装置が知られている。この横電界方式の液晶装置では、相互に対向して配置される一対の基板間に液晶が挟持されてなり、櫛歯形状の画素電極と、その画素電極との間で電界を発生させる共通電極とが同一の基板上に設けられて構成される。
しかしながら、このような横電界方式の液晶装置では、外部からの静電気等により電極を有しない基板に電荷が帯電した場合に、電極を有する基板と電極を有しない基板との間においても不要な電界が発生してしまい、適切な表示ができなくなってしまう虞がある。
そこで、このような課題を改善することが可能な横電界方式の液晶表示装置の一例が特許文献1に記載されている。
かかる特許文献1に記載の液晶表示装置は、上側基板において、透明基板と偏光板の間に、導電性の微粒子が散在された粘着層を介在させた構成を有する。この粘着層は、外部からの静電気等の帯電に対してシールドを行う導電膜として機能するものとされており、これにより、この液晶表示装置では、液晶表示パネルの表面の外部から静電気等の高い電位が加わった場合にあっても、表示の異常の発生を防止することができるとされている。
特許第2758864号公報
上記の特許文献1には、前記の課題を改善することが可能ないくつかの形態例が挙げられているが、その形態例のうち、一つの形態例では、ケーブルを用いて、下側基板に設けられたアース端子と、上側基板の偏光板の液晶層側に設けられた導電層とを接地するようにしている。
この態様の場合、ケーブルと導電層とを接続するために、その接続部分に対応する導電層の領域を確保する必要がある。特に、ケーブルと導電層とを接続するために導電ペーストを用いた場合には、導電ペーストが流動性を有するため、導電層上に塗布される導電ペーストと偏光板とが接触する可能性がある。
そこで、このような態様では、導電ペーストの持つ流動性を考慮して、前記接続部分に対応する導電層の領域を大きくする必要がある。そうすると、この態様では、その領域を確保するために上側基板の寸法(「寸法」:ケーブルの引き出し方向に対応する長さ、以下同様)を大きくしなければならず、それに応じて下側基板の寸法も大きくなり、ひいてはTN(Twisted Nematic)方式又はVA(Virtical Alignment)方式の液晶装置と比較して前記液晶表示装置の外形寸法が大きくなってしまう可能性がある。そうすると、このような液晶表示装置が搭載される電子機器等の寸法の制約等により、電子機器等に対する、当該液晶表示装置の搭載度が低下してしまうといった課題がある。
技術は、以上の点に鑑みてなされたものであり、外形寸法を大きくすることなく、外部へ静電気を確実に逃すことのできる横電界方式の電気光学装置の製造方法を提供することを課題とする。
技術の1つの観点では、電気光学装置は、第1の基板と、前記第1の基板に対向配置される第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とに狭持された電気光学物質と、前記第1の基板の前記電気光学物質側の面に形成された共通電極及び画素電極と、前記第1の基板の前記第2の基板の一辺から外側へ張り出す張り出し領域の前記第2の基板側の面に形成された接地用端子と、前記第2の基板の前記電気光学物質と反対側の面に形成された導電層と、前記第2の基板の前記一辺側の前記導電層の端部の少なくとも一部において前記接地用端子と電気的に接続される導通部と、前記第2の基板の前記導電層の上に前記導通部を少なくとも除いて形成される光学部材と、前記第1の基板の前記張り出し領域から前記第2の基板の前記導電層が形成された領域にわたる領域の少なくとも一部を被覆する被覆部材と、を備え、前記被覆部材は、前記接地用端子及び前記導通部に重なる領域に開口を有し、前記接地用端子と前記導通部は、前記被覆部材の前記開口内に配置された導電部材を通じて電気的に接続されている。
上記の電気光学装置は、第1の基板と、第1の基板に対向配置される第2の基板と、第1の基板と第2の基板とに狭持された電気光学物質と、第1の基板の電気光学物質側の面に形成され、ITO等の透明導電部材よりなる共通電極及び画素電極と、第1の基板の、第2の基板の一辺から外側へ張り出す張り出し領域の第2の基板側の面に形成され、電気的に接地された接地用端子と、第2の基板の電気光学物質と反対側の面に形成され、ITO等の透明導電部材よりなる導電層と、第2の基板の前記一辺側の導電層の端部の少なくとも一部において接地用端子と電気的に接続される導通部と、第2の基板の導電層の上に導通部を少なくとも除いて形成され、例えば偏光板などの光学部材と、第1の基板の張り出し領域から第2の基板の導電層が形成された領域にわたる領域の少なくとも一部を被覆する被覆部材と、を備える。好適な例では、この電気光学装置は、画素電極と共通電極との間において電界を発生させる横電界方式の電気光学装置とすることができる。また、前記導電部材は導電ペースト又は導電テープであることが好ましい。
特に、この電気光学装置では、被覆部材は、接地用端子及び導通部に重なる領域に開口を有し、接地用端子と導通部は、被覆部材の前記開口内に配置された導電部材を通じて電気的に接続されている。
上記の電気光学装置によれば、外部から光学部材の表面に電荷が帯電した場合でも、その帯電した電荷は導通部、導電部材、及び電気的に接地された接地用端子を通じて外部へと逃される。よって、前記の静電気に起因して第1の基板と第2の基板との間において不要な電界が発生するのを防ぐことができ、適切な表示を行うことが可能となる。また、この電気光学装置の製造過程において、導通部(導電層の端部の少なくとも一部)と接地用端子とを導電部材を用いて電気的に接続した際に、被覆部材の開口が、当該導電部材が導電層の端部の不必要な領域、特に光学部材側にまで拡散又は流動することを防止するためのガイドとして機能する。これにより、導電部材を必要な領域(導通部及び接地用端子を覆う領域)にのみ的確に配置(又は塗布)することができ、導電部材の配置領域(又は塗布領域)を狭めることができると同時に、導電部材の使用量を減らすことができる。よって、導電層を覆う被覆部材の部分の寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)ができる限り小さく形成されたものを用いれば、光学部材により覆われない導通部(導電層の端部の少なくとも一部)の寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)をできる限り小さくすることができる。好適な例では、当該光学部材により覆われない導通部(導電層の端部の少なくとも一部)の前記寸法は1mm未満に設定される。これにより、第2の基板の寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)が大きくなることを防止でき、これに応じて第1の基板の寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)も大きくなることを防止できる。よって、この電気光学装置の外形寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)が大きくなることを防止でき、その狭額縁化を図ることができる。その結果、電子機器等に搭載するに際して要求される電気光学装置の外形寸法の制約を受け難くなり、電子機器等に対する、この電気光学装置の搭載度を高めることができる。
上記の電気光学装置の一つの態様では、前記被覆部材には、前記第1の基板の前記張り出し領域及び前記第2の基板の前記導電層にそれぞれ沿うように段差が形成されている。これにより、被覆部材を第1の基板及び第2の基板に対して確実且つ安定的に取り付けることができる。
上記の電気光学装置の他の態様では、前記被覆部材は、前記光学部材とは重ならない。これにより、光学部材の光学特性に悪影響を及ぼすことを防止できる。
上記の電気光学装置の他の態様では、前記導電層と重なる領域に配置された前記被覆部材の外面(電気光学物質側と反対側の面)の高さ(前記第1の基板の電気光学物質側の内面を基準とした当該第1の基板の法線方向の高さ)は、前記光学部材の外面(電気光学物質側と反対側の面)の高さ(前記第1の基板の電気光学物質側の内面を基準とした当該第1の基板の法線方向の高さ)よりも低い。これにより、導電層と重なる領域に配置された被覆部材が、光学部材の外面より外側にはみ出すことを防止できる。よって、この電気光学装置を電子機器等に搭載するに際して、当該導電層と重なる領域に配置された被覆部材が電子機器との間で干渉又は障害となることを防止できる。その結果、電子機器等に対する、この電気光学装置の搭載度をより高めることができる。
上記の電気光学装置の他の態様では、前記部材は、絶縁性を有する材料又は剛性を有する材料により形成されている。この電気光学装置において、剛性を有する材料、例えば金属よりなる材料により形成された部材を用いれば、電気光学装置の強度向上に寄与し得る。一方、この電気光学装置において、ゴムや樹脂などの絶縁性を有する部材を用いれば、その部材のシールド機能により、張り出し領域において前記部材により覆われる位置に存在する各種配線などに対してノイズがのり難くなる。
技術の他の観点では、上記の電気光学装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
技術の更に他の観点では、電気光学装置の製造方法は、一方の面に共通電極と画素電極と接地用端子とを備える第1の基板と、第2の基板とを、前記一方の面を前記第2の基板に対向させるとともに、前記接地用端子が前記第2基板の一辺から外側に張り出した張り出し領域に配置されるように貼り合わされ、前記第1の基板と前記第2の基板との間に電気光学物質を狭持する電気光学パネルを製作する電気光学パネル製作工程と、前記第2の基板の前記電気光学物質とは反対の面に導電層を形成する導電層形成工程と、前記第2の基板の導電層の上に前記一辺側の端部の少なくとも一部において前記接地用端子と電気的に接続される導通部を少なくとも除いて光学部材を形成する光学部材形成工程と、前記第1の基板の前記張り出し領域から前記第2の基板の前記導電層が形成された領域にわたる領域の少なくとも一部を被覆するように被覆部材を配置する被覆部材配置工程と、前記被覆部材の前記接地用端子及び前記導通部に重なる領域に形成された開口内に導電部材を配置して、前記接地用端子と前記導通部を電気的に接続する導電部材配置工程と、を備える。
上記の電気光学装置の製造方法によれば、まず、電気光学パネル製作工程は、一方の面に共通電極と画素電極と接地用端子とを備える第1の基板と、第2の基板とを、前記一方の面を第2の基板に対向させるとともに、接地用端子が第2基板の一辺から外側に張り出した第1の基板の張り出し領域に配置されるように貼り合わされ、第1の基板と第2の基板との間に電気光学物質を狭持して電気光学パネルを製作する。好適な例では、電気光学パネルは、画素電極と共通電極との間において電界を発生させる横電界方式とすることができる。
次いで、導電層形成工程は、第2の基板の電気光学物質とは反対の面に導電層を形成する。次いで、光学部材形成工程は、第2の基板の導電層の上に前記一辺側の端部の少なくとも一部において接地用端子と電気的に接続される導通部を少なくとも除いて光学部材を形成する。次いで、被覆部材配置工程は、第1の基板の張り出し領域から第2の基板の導電層が形成された領域にわたる領域の少なくとも一部を被覆するように被覆部材を配置する。次いで、導電部材配置工程は、被覆部材の接地用端子及び導通部に重なる領域に形成された開口内に導電部材を配置して、接地用端子と導通部を電気的に接続する。
特に、この電気光学装置の製造方法では、導電部材配置工程において、導通部(導電層の端部の少なくとも一部)と接地用端子とを導電部材を用いて電気的に接続する際に、被覆部材の開口が、当該導電部材が導電層の端部の不必要な領域、特に光学部材側まで拡散又は流動することを防止するためのガイドとして機能する。これにより、導電部材を必要な領域(導通部及び接地用端子を覆う領域)にのみ的確に配置(又は塗布)することができ、導電部材の配置領域(又は塗布領域)を狭めることができると同時に、導電部材の使用量を減らすことができる。よって、導電層を覆う被覆部材の部分の寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)ができる限り小さく形成されたものを用いれば、光学部材により覆われない導通部(導電層の端部の少なくとも一部)の寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)をできる限り小さくすることができる。好適な例では、当該光学部材により覆われない導通部(導電層の端部の少なくとも一部)の寸法は1mm未満に設定される。これにより、第2の基板の寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)が大きくなることを防止でき、これに応じて第1の基板の寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)も大きくなることを防止できる。よって、この電気光学装置の外形寸法(第2の基板の前記一辺と直交する方向に対応する長さ)が大きくなることを防止でき、その狭額縁化を図ることができる。その結果、電子機器等に搭載するに際して要求される電気光学装置の外形寸法の制約を受け難くなり、電子機器等に対する、この電気光学装置の搭載度を高めることができる。
上記の電気光学装置の製造方法の一つの態様では、前記導電部材配置工程の次工程として、前記第1の基板及び前記第2の基板から前記被覆部材を取り外す被覆部材取り外し工程を更に備える。これにより、前記被覆部材が取り外された電気光学装置が製造される。なお、この被覆部材取り外し工程を実行するに際しては、導電部材が流動性を有するもの(例えば導電ペースト)である場合には、当該導電部材が完全に硬化した後に、第1の基板及び第2の基板から前記被覆部材が取り外されることが好ましい。こうして製造された電気光学装置では、前記被覆部材が取り外された分だけ、この電気光学装置の重量を小さくすることができる。よって、前記被覆部材が取り外された電気光学装置を電子機器等に搭載すれば、電子機器等の軽量化に寄与し得る。
以下、図面を参照しながら本技術の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本技術を電気光学装置の一例としての液晶装置に適用したものである。
[液晶装置の構成]
図1は、本実施形態に係る液晶装置100の断面図である。図2は、本実施形態に係る液晶装置100の平面図を示す。図1は、図2の液晶装置100の切断線A−A’に沿った断面図を示す。
液晶装置100は、主に、照明装置10と、液晶表示パネル20より構成される。照明装置10は、主に、導光板11と光源部15より構成される。電気光学パネルの一例としての液晶表示パネル20は、導光板11の上面側に対向して配置される。また、照明装置10は、導光板11の下面側に反射シート14を備える。
光源部15は、導光板11の端面に配置され、点光源である複数のLED16を備える。各LED16から出射された光Lは、導光板11の端面より導光板11内へ入る。導光板11において、光Lは、導光板11の上下面の間で反射を繰り返すことにより方向を変え、液晶表示パネル20へ向けて出射する。
液晶表示パネル20は、導光板11の発光面積とほぼ同一の表示面積を有する。液晶表示パネル20は、ガラスなどの透光性を有する一対の第1の基板1及び第2の基板2を、枠状のシール材3を介して貼り合わされ、その内部に液晶層4が封入されて構成される。ここで、図1及び図2に示すように、第1の基板1は、第2の基板2の一辺2a側から外側へ張り出す張り出し領域30を有している。
第1の基板1の液晶層4側と反対側の外面上には、偏光板12bが配置されている。一方、第2の基板2の液晶層4側と反対側の外面上には、偏光板12aが配置されている。後に詳しく述べるが、第2の基板2の液晶層4側と反対側の外面上には、例えば、ITO(Indium−tin−oxide)などの透明導電部材よりなる導電層13が形成されており、導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)とFPC(Flexible Printed Circuit)22のグランド配線GNDとは、第1の基板1の張り出し領域30の、第2の基板2側の表面1a上に設けられた導電部材26及び接地用端子27(図2を参照)を通じて電気的に接続されている。
照明装置10と液晶表示パネル20との間には、図示しない光学シートとして、例えば、拡散シートやプリズムシートなどが設けられる。拡散シートは、導光板11より出射された光Lを全方位に拡散させる役割を有する。プリズムシートは、光Lを液晶表示パネル20に向けて集光する役割を有する。
ここで、液晶表示パネル20の内部構造について説明する。図3(a)に、表示の最小単位となる1つのサブ画素に対応する液晶表示パネル20の拡大断面図を示す。なお、図3(a)では、便宜上、説明に必要な最小限の要素のみ図示している。
本実施形態に係る液晶表示パネル20は、横電界方式の一例としてのFFS方式の液晶表示パネルであるが、これに限定されず、本技術は、相互に対向する一対の基板のうち、一方の基板に対して、後述する共通電極5及び画素電極8が形成される構造を備えるIPS方式を含む各種の横電界方式の液晶装置に対しても適用可能である。即ち、本技術では、液晶表示パネル20は横電界方式であればよく、その具体的な構成に限定はない。
液晶表示パネル20は、一対の第1の基板1及び第2の基板2の間に液晶を挟持して構成されている。第1の基板1の液晶層4側の内面上であって、後述する画素電極8と平面的に重なる位置には、ITOなどの透明導電部材により共通電極5が形成されている。共通電極5の液晶層4側の内面上には、アクリル樹脂などの透光性を有する絶縁材料よりなる絶縁層7が全面に亘って形成されている。絶縁層7の液晶層4側の内面上には、ITOなどの透明導電部材よりなる画素電極8が形成されている。なお、画素電極8等の液晶層4側の内面上には、図示しない配向膜が形成されている。一方、第2の基板2の液晶層4側の内面上には、R(赤)、G(緑)、B(青)のいずれかからなる着色層6が形成されている。着色層6の液晶層4側の内面上には、オーバーコート層9が形成されている。なお、オーバーコート層9の液晶層4側の内面上には、図示しない配向膜が形成されている。
図3(b)は、図3(a)の切断線B−B'に沿ったサブ画素の平面図を示す。なお、図3(b)では、便宜上、説明に必要な最小限の要素のみ図示している。図3(b)に示すように、画素電極8は、櫛歯状の平面形状をなしており、一定の間隔をおいて配置された直線状の櫛歯部分8aを有する。なお、本技術では、図示を省略しているが、画素電極8は所定の位置でスイッチング素子の一例としてのTFT(Thin Film Transistor)素子と電気的に接続されている。そして、この液晶表示パネル20は、画素電極8の各櫛歯部分8aと共通電極5との間で電界(第1の基板1の面に対して略平行であって、櫛歯部分8aと交差する方向に生じるフリンジフィールド)Eを発生させる。なお、本技術では、スイッチング素子を設けることは必須ではない。
図1及び図2に戻り説明を続けると、第1の基板1の張り出し領域30の液晶層4側の表面1a上には、COG(Chip On Glass)等の技術を用いて、液晶駆動用のドライバIC21が実装されている。液晶表示パネル20の張り出し領域30側の端部には、可撓性を有する基板の一例としてのFPC(Flexible Printed Circuit)22が配置されている。また、第1の基板1の張り出し領域30の表面1a上には、例えば、表示領域内のスイッチング素子等を構成する金属材料を用いて金属膜を形成又は成膜し、その金属膜をフォトエッチング法などによりパターニング形成することで、配線23、24、25、並びに、接地用端子27が形成されている。配線23は、例えばゲート線(図示略)やソース線(図示略)などであり、ドライバIC21の出力側の端子(図示略)と電気的に接続されている。配線24は、ドライバIC21の入力側の端子(図示略)及びFPC22の出力側の端子(図示略)に夫々電気的に接続されている。配線25は、共通電極5及びドライバIC21の出力側の共通電位用端子(COM端子)と夫々電気的に接続されている。接地用端子27は、配線27aを有し、当該配線27aはFPC22のグランド配線GNDと電気的に接続されている。このため、接地用端子27は、電気的に接地されている。
かかる横電界方式の液晶表示パネル20では、電界Eの大きさを制御することにより、液晶層4における液晶分子の配向状態を変化させ、表示画面における階調を変化させる。
一般的に、横電界方式の液晶表示パネルでは、第1の基板1の液晶層4側の内面上にのみ、画素電極8及び共通電極5といった電極が形成され、第2の基板2の液晶層4側の内面上には、電極が形成されない。そのため、例えば、外部からの静電気などによって、第2の基板2の液晶層4側と反対側の外面上に設置されている偏光板12aの表面に電荷が帯電してしまうと、第1の基板1と第2の基板2の間においても不要な電界が発生してしまい、液晶層4の液晶分子は、この電界の影響を受けてしまう。その結果、液晶表示パネル20は、適切な表示を行うことができなくなってしまう。
そこで、このような課題を改善するため、本実施形態に係る液晶装置100では、先に述べたように、第2の基板2の液晶層4側と反対側の外面上に導電層13を形成し、その導電層13の端部13aの少なくとも一部である導通部と、電気的に接地された接地用端子27とを電気的に接続する。これにより、外部からの静電気などによって、偏光板12aの表面に電荷が帯電した場合でも、その帯電した電荷は前記導通部、導電部材26、接地用端子27、接地用端子27の配線27a及びFPC22のグランド配線GNDを通じて外部へと逃される。よって、前記の静電気に起因して第1の基板1と第2の基板2との間において不要な電界が発生するのを防ぐことができ、適切な表示を行うことが可能となる。
さらに、これに加えて、本実施形態に係る液晶装置100では、上記したように当該液晶装置100の外形寸法が大きくなることを防止するため、導電部材26を用いた導電層13と接地用端子27の接続方法に工夫を凝らしている。
以下、図2、図4及び図5を参照して、比較例と比較した、この点に関する本技術の特徴的な点について詳述する。図4(a)は、図2の切断線C−C'に沿った液晶装置100の要部断面図である。図4(b)は、図2の切断線D−D'に沿った液晶装置100の要部断面図である。図5は、図4(b)に対応する比較例に係る液晶装置の要部断面図である。
まず、比較例に係る液晶装置の構成及びその課題について説明する。なお、以下では、本実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
比較例では、第1の基板1の張り出し領域30の表面1a上には電気的に接地された接地用端子27が形成されていると共に、第2の基板2の液晶層4側と反対側の外面上には導電層13が形成されており、さらに導電層13の第2の基板2側と反対側の外面上には偏光板12aが配置されている。そして、張り出し領域30側に位置する導電層13の端部13aは偏光板12aから露出しており、導電層13の端部13aと接地用端子27とは、導電ペーストなどの流動性を有する導電部材26xを用いて電気的に接続されている。
かかる構成を有する比較例では、上記した本実施形態と同様の原理に基づき、第1の基板1と第2の基板2との間において、前記の静電気に起因した不要な電界が発生するのを防ぐことができ、適切な表示を行うことが可能である。
しかしながら、比較例では次のような課題が残されている。
即ち、比較例に係る液晶装置の製造過程では、導電層13の端部13aと接地用端子27とを、流動性を有する導電部材26xを用いて電気的に接続した際に、当該導電部材26xが導電層13の端部13aの不必要な領域、例えば第2の基板2の一辺2a側に対して逆側の偏光板12a側にまで拡散又は流動してしまい、導電部材26xが偏光板12aと接触してしまう虞がある。そうすると、これを原因として偏光板12aの光学的な特性に悪影響を及ぼす虞がある。そこで、このような課題の発生を防止するため、比較例では、偏光板12aから外部へ露出させる導電層13の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d4を大きくすることで、導電部材26xを用いた導電層13の端部13aと接地用端子27との接続の際に、導電部材26xが偏光板12a側にまで拡散又は流動することを防止するようにしている。ここで、偏光板12aから外部へ露出させる導電層13の寸法d4は、少なくとも1mm以上に設定される。このため、比較例では、その寸法d4を大きくするために第2の基板2の寸法(図2の寸法d2に対応する長さ)を大きくしなければならず、それに応じて第1の基板1の寸法(図2の寸法d3に対応する長さ)も大きくなり、ひいては、TN(Twisted Nematic)方式又はVA(Virtical Alignment)方式の液晶装置と比較して当該液晶装置の外形寸法(図2の寸法d3に対応する長さ)が大きくなってしまう可能性がある。そうすると、比較例では、電子機器等に搭載するに際して要求される液晶装置の外形寸法の制約によって、電子機器等に対する、当該液晶表示装置の搭載度が低下してしまうといった課題がある。
そこで、本実施形態に係る液晶装置100では、このような課題が生じることを防止するため、導電部材26を用いた導電層13と接地用端子27の接続方法に工夫を凝らしている。
まず、本実施形態の液晶装置100の特徴的な構成要素である被覆部材50の構成について述べる。
被覆部材50は、図2及び図4(b)に示すように、導電部材26が塗布されていない状態において、導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)及び接地用端子27と重なる領域又は外部(例えば、大気中)へ露出させる領域に設けられた開口(又は貫通孔)50aを有する。また、被覆部材50は、図4(a)に示すように、第1の基板1の張り出し領域30の表面1aと第2の第2の基板2の導電層13の端部13aの少なくとも一部との段差に対応する断面形状を有する。即ち、被覆部材50には、第1の基板1の張り出し領域30及び第2の基板2の導電層13にそれぞれ沿うように段差が形成されている。また、導電層13と重なる領域に配置された被覆部材50の部分の厚さd10は、偏光板12aの厚さd11より小さく、さらに、導電層13と重なる領域に配置された被覆部材50の部分の外面の高さ(第1の基板1の液晶層4側の内面を基準とした当該第1の基板1の法線方向の高さ)d15は、偏光板12aの外面の高さ(第1の基板1の液晶層4側の内面を基準とした当該第1の基板1の法線方向の高さ)d16よりも低い(小さい)。好適な例では、被覆部材50は、例えば緩衝性を有するゴムや樹脂などの絶縁性を有する材料、又は、例えば金属などの剛性を有する材料により形成されていることが好ましい。なお、本実施形態に係る被覆部材50は、略矩形状の平面形状を有しているが、その平面形状に限定はなく、また、その大きさ(例えば、面積)についても限定はない。
本実施形態では、このような構成を有する被覆部材50を用いて、導電層13と接地用端子27とを導電部材26を介して電気的に接続することで、液晶装置100の外形寸法が大きくなることを防止するようにしている。
具体的には、この液晶装置100では、第1の基板1と、第1の基板1に対向配置される第2の基板2と、第1の基板1と第2の基板2とに狭持された液晶層4と、第1の基板1の液晶層4側の面に形成された共通電極5及び画素電極8と、第1の基板1の第2の基板2の一辺2aから外側へ張り出す張り出し領域30の第2の基板2側の表面1a上に形成され、FPC22のグランド配線GNDに対し、配線27aを通じて電気的に接地された接地用端子27と、第2の基板2の液晶層4側と反対側の面に形成された導電層13と、第2の基板2の一辺2a側の導電層13の端部13aの少なくとも一部において接地用端子27と電気的に接続される導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)と、第2の基板2の導電層13の上に前記導通部を少なくとも除いて形成される偏光板12aと、第1の基板1の張り出し領域30から第2の基板2の導電層13が形成された領域にわたる領域の少なくとも一部を被覆する被覆部材50と、を備え、被覆部材50は、接地用端子27及び前記導通部に重なる領域に開口50aを有し、接地用端子27及び前記導通部は、被覆部材50の開口50a内に配置(又は塗布)された導電部材26を通じて電気的に接続されている。ここで、導電部材26は、導電ペーストや導電テープであることが好ましい。なお、導電ペーストとは、導電性を有する糊状又は練り物状の軟質材料であり、例えば、適宜の導電材を溶剤に溶かすことによって形成される。
かかる構成によれば、この液晶装置100の製造過程において、導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)と、接地用端子27とを導電部材26を用いて電気的に接続した際に、被覆部材50の開口50aが、当該導電部材26が導電層13の端部13aの不必要な領域、特に偏光板12a側にまで拡散又は流動することを防止するためのガイドとして機能する。これにより、導電部材26を必要な領域(前記導通部及び接地用端子27を覆う領域)にのみ的確に配置(又は塗布)することができ、導電部材26の配置領域(又は塗布領域)を狭めることができると同時に、導電部材26の使用量を減らすことができる。よって、導電層13を覆う被覆部材50の部分の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)ができる限り小さく形成されたものを用いれば、偏光板12aから露出又は偏光板12aにより覆われない導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d1をできる限り小さくすることができる。好適な例では、前記導通部の寸法d1は、1mm未満に設定される。これにより、図2において、第2の基板2の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d2が大きくなることを防止でき、これに応じて第1の基板1の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d3も大きくなることを防止できる。よって、図2において、液晶装置100の外形寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d3が大きくなることを防止でき、液晶装置100の狭額縁化を図ることができる。その結果、電子機器等に搭載するに際して要求される液晶装置の外形寸法の制約を受け難くなり、電子機器等に対する、この横電界方式の液晶装置100の搭載度を高めることができる。
また、この液晶装置100では、被覆部材50には、第1の基板1の張り出し領域30及び第2の基板2の導電層13にそれぞれ沿うように段差が形成されている。これにより、被覆部材50を第1の基板1及び第2の基板2に対して確実且つ安定的に取り付けることができる。
また、この液晶装置100では、被覆部材50は、偏光板12aと重なっていない。これにより、偏光板12aの光学特性に悪影響を及ぼすことを防止できる。
また、この液晶装置100では、導電層13と重なる領域に配置された被覆部材50の部分の厚さd10は、偏光板12aの厚さd11より小さく、さらに、導電層13と重なる領域に配置された被覆部材50の部分の外面(液晶層4側と反対側の面)の高さ(第1の基板1の液晶層4側の内面を基準とした当該第1の基板1の法線方向の高さ)d15は、偏光板12aの外面(液晶層4側と反対側の面)の高さ(第1の基板1の液晶層4側の内面を基準とした当該第1の基板1の法線方向の高さ)d16よりも低い(小さい)。これにより、当該被覆部材50の部分が、偏光板12aの導電層13側と反対側の外面上より外側にはみ出すことを防止できる。よって、液晶装置100を電子機器等に搭載するに際して、当該導電層13と重なる領域に配置された被覆部材50の部分が電子機器との間で干渉又は障害となることを防止できる。その結果、電子機器等に対する、この横電界方式の液晶装置100の搭載度をより高めることができる。
また、この液晶装置100において、金属よりなる材料により形成された被覆部材50を用いれば、液晶装置100の強度向上に寄与し得る。特に、この液晶装置100において、導電層13の端部13aの略全体及び張り出し領域30の略全体を覆う大きさを有する金属よりなる被覆部材50を用いれば、より一層、液晶装置100の強度向上を図ることができる。さらに、この液晶装置100において、導電層13の周囲の略全体及び張り出し領域30の略全体を覆う大きさを有する金属よりなる被覆部材50を用いれば、液晶装置100の強度は一層向上する。また、図11に示すように、偏光板12aの領域を除いて当該偏光板12aの周囲及び張り出し領域30の略全体を覆う平面形状を有すると共に、観察側から少なくとも液晶表示パネル20の側面を覆う形状(図示略)を有し、絶縁性又は金属を含む剛性を有する材料にて形成された枠状の被覆部材(ベゼル)50xを用いて、液晶装置100xの強度を一層向上させてもよい。ここで、図11は、図2に対応する、被覆部材50xを備える液晶装置100xの平面図である。また、開口50aにおいて、被覆部材50と導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)と接地用端子27とを導通部材26によって電気的に接続しておけば、液晶装置100のシールド性をも向上させることができる。
また、この液晶装置100において、導電層13の端部13aの略全体及び張り出し領域30の略全体を覆う大きさを有する、絶縁性を有する被覆部材50を用いれば、その被覆部材50のシールド機能により、ドライバIC21、配線23、24、25等に対してノイズがのり難くなる。さらに、この液晶装置100において、導電層13の周囲の略全体及び張り出し領域30の略全体を覆う大きさを有する絶縁性を有する被覆部材50を用いれば、液晶装置100の強度及び耐ノイズ性は一層向上する。
なお、本技術では、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形をすることができる。
[液晶装置の製造方法]
次に、図1〜図4、図6〜図10を参照して、上記した本実施形態に係る横電界方式の液晶装置100又は100xの製造方法について説明する。なお、以下では、本技術の特徴的な製造方法についてのみ説明する。
図6は、本実施形態に係る横電界方式の液晶装置100又は100xの製造方法を示すフローチャートである。図7乃至図10は、本実施形態に係る横電界方式の液晶装置100又は100xの製造工程を示す平面図である。
まず、液晶表示パネル20を製作する(液晶表示パネル製作工程P1)。具体的には、この液晶表示パネル製作工程P1では、図1、図3及び図7に示すように、特に、一方の面に、共通電極5と、共通電極5上に形成された絶縁層7と、絶縁層7上に形成され、共通電極5との間で電界Eを発生させる画素電極8と、配線23、24、25と、後述するFPC22のグランド配線GNDに接続されることで、電気的に接地される配線27aを含む接地用端子27と、を有する第1の基板1と第2の基板2を準備し、前記一方の面を第2の基板2に対向させるとともに、接地用端子27が第2の基板2の一辺2a側から外側へ張り出した第1の基板1の張り出し領域30の表面1a上に配置されるように枠状のシール材3を介して貼り合わされ、第1の基板1と第2の基板2との間に液晶層4が挟持されるように、枠状のシール材3の内側に液晶層4を封入することにより上記した液晶表示パネル20を製作する。
次に、導電層13を形成する(導電層形成工程P2)。具体的には、この導電層形成工程P2では、図1及び図8に示すように、第2の基板2の液晶層4側とは反対側の外面上にITO等の透明導電部材よりなる導電層13を形成する。
次に、偏光板12a及び12bを取り付ける(偏光板取り付け工程P3)。具体的には、図1及び図9に示すように、第2の基板2の導電層13の上に、第2の基板2の一辺2a側に位置する導電層13の端部13aにおいて接地用端子27と電気的に接続される導通部を少なくとも除いて、又は第1の基板1の張り出し領域30側に位置する導電層13の端部13aの少なくとも一部が外部に(即ち、偏光板12aから)露出するように、導電層13の第2の基板2側とは反対側の外面上に光学部材の一例としての偏光板12aを取り付けると共に、第1の基板1の液晶層4側とは反対側の外面上に偏光板12bを取り付ける。ここで、偏光板12aから外部へ露出させる導電層13の寸法d1は、1mm未満に設定される。
次に、上記した構成を有する被覆部材50又は50xを取り付ける(被覆部材取り付け工程P4)。具体的には、図2及び図4に示すように、第2の基板2の導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)と第1の基板1の張り出し領域30の表面1aとの段差に対応する断面形状を有すると共に開口50aを有する被覆部材50又は枠状の被覆部材50xを準備して、第1の基板1の張り出し領域30から第2の基板2の導電層13が形成された領域にわたる領域の少なくとも一部を被覆するように被覆部材50又は枠状の被覆部材50を配置することにより、被覆部材50又は枠状の被覆部材50を第1の基板1及び第2の基板2に対して取り付ける。図2及び図4には被覆部材50が、また、図11には枠状の被覆部材50xが夫々第1の基板1及び第2の基板2に対して取り付けられた状態が示されている。
次に、導電部材26を配置(又は塗布)する(導電部材配置工程P5)。具体的には、接地用端子27及び導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)に重なる領域に形成された被覆部材50の開口50a内に導電部材26を配置(又は塗布)して、導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)と接地用端子27とを導電部材26を通じて電気的に接続する。好適な例では、導電部材26は、上記した導電ペーストや導電テープなどであることが好ましい。
以上の各製造工程を経て、図1乃至図4に示される液晶装置100又は100xが製造される。
この製造方法によれば、導電部材配置工程P5において、導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)と接地用端子27とを導電部材26を用いて電気的に接続する際に、被覆部材50又は50xの開口50aが、当該導電部材26が導電層13の端部13aの不必要な領域、特に偏光板12a側にまで拡散又は流動することを防止するためのガイドとして機能する。これにより、導電部材26を必要な領域(前記導通部及び接地用端子27を覆う領域)にのみ的確に配置(又は塗布)することができ、導電部材26の配置領域(又は塗布領域)を狭めることができると同時に、導電部材26の使用量を減らすことができる。よって、導電層13を覆う被覆部材50又は50xの部分の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)ができる限り小さく形成されたものを用いれば、偏光板12aにより覆われない導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d1をできる限り小さくすることができる。好適な例では、偏光板12aにより覆われない導通部(導電層13の端部13aの少なくとも一部)の寸法d1は、1mm未満に設定される。これにより、図2又は図11において、第2の基板2の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d2が大きくなることを防止でき、これに応じて第1の基板1の寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d3も大きくなることを防止できる。よって、図2又は図11において、液晶装置100又は100xの外形寸法(第2の基板2の一辺2aと直交する方向に対応する長さ)d3が大きくなることを防止でき、液晶装置100又は100xの狭額縁化を図ることができる。その結果、電子機器等に搭載するに際して要求される液晶装置の外形寸法の制約を受け難くなり、電子機器等に対する、この横電界方式の液晶装置100又は100xの搭載度を高めることができる。なお、このように被覆部材50を取り外さない場合は、被覆部材50又は50xは両面テープ等の接着部材で固定されることが好ましい。
また、本技術の液晶装置100又は100xの製造方法では、図6に示すように、導電部材配置工程Pの次工程として、第1の基板1及び第2の基板2から被覆部材50又は50xを取り外す被覆部材取り外し工程P6を更に備えていてもよい。これにより、被覆部材50又は50xが取り外された液晶装置100又は100xが製造される。なお、被覆部材取り外し工程P6を実行するに際しては、導電部材26が流動性を有するもの(例えば導電ペースト)である場合には、当該導電部材26が完全に硬化した後に、第1の基板1及び第2の基板2から被覆部材50又は50xが取り外されることが好ましい。ここで、図10には、被覆部材50又は50xが取り外された状態の液晶装置100又は100xが示されている。こうして製造された液晶装置100又は100xでは、被覆部材50又は50xが取り外された分だけ、当該液晶装置100又は100xの重量を小さくすることができる。よって、被覆部材50が取り外された液晶装置100又は100xを電子機器等に搭載すれば、電子機器等の軽量化に寄与し得る。
[電子機器]
次に、本技術の実施形態に係る液晶装置100又は100xを適用可能な電子機器の具体例について図12を参照して説明する。
まず、本技術の液晶装置100又は100xを、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図12(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本技術の液晶装置100又は100xをパネルとして適用した表示部713とを備えている。
続いて、本技術の液晶装置100又は100xを、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図12(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本技術の液晶装置100又は100xを適用した表示部724を備える。
なお、本技術の実施形態に係る液晶装置100又は100xを適用可能な電子機器としては、図12(a)に示したパーソナルコンピュータや図12(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
技術の実施形態に係る液晶装置の断面図。 本実施形態に係る液晶装置の平面図。 本実施形態に係る液晶装置のサブ画素に対応する断面図及び平面図。 本実施形態に係る液晶装置の導電層と接地用端子の接続構造を示す断面図。 比較例に係る液晶装置の導電層と接地用端子の接続構造を示す断面図。 本実施形態に係る液晶装置の製造方法を示すフローチャート。 本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す平面図。 本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す平面図。 本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す平面図。 本実施形態に係る液晶装置の製造工程を示す平面図。 技術の他の形態例に係る枠状の被覆部材を備える液晶装置の平面図。 技術の液晶装置を適用した電子機器の斜視図。
符号の説明
1 第1の基板、 2 第2の基板、 2a 一辺、 4 液晶層、 5 共通電極、 8 画素電極、 12a、12b 偏光板、 13 導電層、 13a 端部、 20 液晶表示パネル、 21 ドライバIC、 22 FPC、 26 導電部材、 27 接地用端子、 27a 配線、 30 張り出し領域、 50、50x 被覆部材、 50a 開口、 100、100x 液晶装置

Claims (1)

  1. 一方の面に共通電極と画素電極と接地用端子とを備える第1の基板と、第2の基板とを、前記一方の面を前記第2の基板に対向させるとともに、前記接地用端子が前記第2基板の一辺から外側に張り出した張り出し領域に配置されるように貼り合わされ、前記第1の基板と前記第2の基板との間に電気光学物質を狭持して電気光学パネルを製作する電気光学パネル製作工程と、
    前記第2の基板の前記電気光学物質とは反対の面に導電層を形成する導電層形成工程と、
    前記第2の基板の導電層の上に前記一辺側の端部において前記接地用端子と電気的に接続される導通部を少なくとも除いて光学部材を形成する光学部材形成工程と、
    前記第1の基板の前記張り出し領域から前記第2の基板の前記導電層が形成された領域にわたる領域の少なくとも一部を被覆するように被覆部材を配置する被覆部材配置工程と、
    前記被覆部材の前記接地用端子及び前記導通部に重なる領域に形成された開口内に導電部材を配置して、前記接地用端子と前記導通部を電気的に接続する導電部材配置工程と、 前記導電部材配置工程の次工程として、前記被覆部材を取り外す被覆部材取り外し工程と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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