JP4867807B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4867807B2
JP4867807B2 JP2007159828A JP2007159828A JP4867807B2 JP 4867807 B2 JP4867807 B2 JP 4867807B2 JP 2007159828 A JP2007159828 A JP 2007159828A JP 2007159828 A JP2007159828 A JP 2007159828A JP 4867807 B2 JP4867807 B2 JP 4867807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
substrate
electro
liquid crystal
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007159828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008310212A (ja
Inventor
摂内 清瀬
勝矢 安齋
秀樹 上原
英樹 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Epson Imaging Devices Corp
Original Assignee
Epson Imaging Devices Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Epson Imaging Devices Corp filed Critical Epson Imaging Devices Corp
Priority to JP2007159828A priority Critical patent/JP4867807B2/ja
Publication of JP2008310212A publication Critical patent/JP2008310212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4867807B2 publication Critical patent/JP4867807B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、各種情報の表示に用いて好適な電気光学装置に関する。
近年、電気光学装置の一例として、横電界方式の液晶装置が脚光を浴びている。この方式は、液晶に印加する電界の方向を基板に略平行とする方式であり、TN(Twisted Nematic)方式などと比較して視覚特性の向上を図ることができるという利点がある。このような横電界方式の液晶装置としては、IPS((In−Plane Switching)方式、又は、FFS(Fringe Field Switching)方式といった液晶装置が知られている。この横電界方式の液晶装置では、相互に対向して配置される一対の基板間に液晶が挟持されてなり、櫛歯形状の画素電極と、その画素電極との間で電界を発生させる共通電極とが同一の基板上に設けられて構成される。
しかしながら、このような横電界方式の液晶装置では、外部からの静電気等により電極を有しない基板に電荷が帯電した場合に、電極を有する基板と電極を有しない基板との間においても不要な電界が発生してしまい、適切な表示ができなくなってしまう虞がある。
そこで、このような課題を改善することが可能な横電界方式の液晶表示装置の一例が特許文献1に記載されている。
かかる特許文献1に記載の液晶表示装置は、上側基板において、透明基板と偏光板の間に、導電性の微粒子が散在された粘着層を介在させた構成を有する。この粘着層は、外部からの静電気等の帯電に対してシールドを行う導電膜として機能するものとされている。これにより、この液晶表示装置では、液晶表示パネルの表面の外部から静電気等の高い電位が加わった場合であっても、表示の異常の発生を防止することができるとされている。 なお、この特許文献1には、前記の課題を改善することが可能ないくつかの形態例が挙げられているが、その形態例のうち、一つの形態例では、ケーブルを用いて、下側基板に設けられたアース端子と、上側基板の偏光板の液晶層側に設けられた導電層とを接地するようにしている。
特許第2758864号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、外部へ静電気を確実に逃すことのできる横電界方式の電気光学装置及びその電気光学装置を用いた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電気光学装置は、第1の基板と、前記第1の基板に対向して配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とによって狭持された電気光学物質と、前記第1の基板の前記電気光学物質側の面に形成された共通電極及び画素電極と、前記第2の基板の一端から外側へ張り出す前記第1の基板の張り出し領域の前記第2の基板側の面に形成された接地用電極と、前記第2の基板の前記電気光学物質側と反対側の面に形成された導電層と、を備え、前記接地用電極は、電気的に接地された第1の電極と、前記第1の電極の上側に形成され、前記第1の電極と重なる領域に開口を有する絶縁膜と、前記絶縁膜の上側の少なくとも前記開口が形成された領域に形成され、前記開口を介して前記第1の電極と電気的に接続された第2の電極と、を有し、前記絶縁膜に形成された開口によって前記第1の電極と前記第2の電極とを電気的に接続する導通部は、前記接地用電極の略中央部から前記導電層側に位置する前記接地用電極の一端に至るまでの間の領域に設けられており、前記導電層の一部と前記導通部は導電部材により覆われていると共に、前記接地用電極と前記導電層は、前記導電部材を通じて電気的に接続されている。
上記の電気光学装置は、第1の基板と、第1の基板に対向して配置された第2の基板と、第1の基板と第2の基板とによって狭持された電気光学物質と、第1の基板の電気光学物質側の面に形成され、ITO等の透明導電部材よりなる共通電極及び画素電極と、第1の基板の第2の基板側の一端から外側へ張り出す第1の基板の張り出し領域の第2の基板側の面に形成された接地用端子と、第2の基板の電気光学物質と反対側の面に形成され、ITO等の透明導電部材よりなる導電層と、を備える。好適な例では、導電層は、例えば偏光板などの光学部材であってもよい。
特に、この電気光学装置では、接地用電極は、電気的に接地された第1の電極と、その第1の電極の上側に形成され、当該第1の電極と重なる領域に開口を有する絶縁膜と、その絶縁膜の上側の少なくとも前記開口が形成された領域に形成され、前記開口を介して第1の電極と電気的に接続された第2の電極と、を有し、その絶縁膜に形成された開口によって第1の電極と第2の電極とを電気的に接続する導通部は、接地用電極の略中央部から導電層側に位置する接地用電極の一端に至るまでの間の領域に設けられており、導電層の一部と導通部は、例えば導電ペーストなどの導電部材により覆われていると共に、接地用電極と導電層は、導電部材を通じて電気的に接続されている。
この構成によれば、この電気光学装置において、外部からの静電気などによって、導電層の面上に電荷が帯電すると、その電荷に対応する電流が導電層、導電部材、第2の電極、導電部材に覆われた導通部、電気的に接地された第1の電極の順に流れる。これにより、前記の静電気に対応した電荷が外部へ逃される。その結果、第1の基板と第2の基板の間に不要な電界が発生することを防止でき、適切な表示を行うことができる。
これに加えて、この電気光学装置では、前記絶縁膜に形成された開口によって第1の電極と第2の電極とを電気的に接続する導通部は、接地用電極の略中央部から導電層側に位置する接地用電極の一端に至るまでの間の領域に設けられている。このため、この電気光学装置の製造過程において、導電層の一部に対して流動性を有する導電部材を塗布した場合、この電気光学装置では、導通部の一部を導電部材によって覆い易い。これによって、この電気光学装置では、導電層の一部と導通部は導電部材により確実に覆われる。そのため、この電気光学装置において、導電層の面に帯電した静電気が高い電位を有していた場合でも、導通部が導電部材にて覆われていることによって、導通部において第2の電極から第1の電極に向けて当該静電気の電位の大きさに応じた電界よりも小さな電界が生じる。これにより、この電気光学装置では、導通部に位置する第2の電極が、前記の小さな電界に対して十分に耐え得ることができ、焼き付き又は焼き切られてしまうといったことを防止でき、接地用電極としての役割を確実に果すことができる。
上記の電気光学装置の好適な例では、前記導通部に位置する前記第2の電極には貫通孔が設けられており、前記第2の電極の前記貫通孔には導電体が配置されている。または、前記第1の電極と前記第2の電極の間であって、前記導通部に対応する位置には、第3の電極が介在されている。または、前記導通部に位置する前記第2の電極及び前記第3の電極の各々には貫通孔が設けられており、前記第2の電極及び前記第3の電極の各々の前記貫通孔には導電体が配置されている。
上記の電気光学装置の一つの態様では、前記第1の電極は、前記導通部に対応する位置に配置された接続部と、一端が前記接続部から引き出されると共に、他端が電気的に接地された配線部と、を有し、前記接続部の幅は、前記配線部の幅より大きい。好適な例では、第1の電極の接続部の幅は約300[μm]であることが好ましく、また、第1の電極の配線部の幅は約100[μm]であることが好ましい。このように、第1の基板の張り出し領域の面上において、第1の電極の接続部の幅をできる限り大きくすることにより、第2の電極と第1の電極の接続部とを確実に電気的に接続することができる。また、第1の電極の配線部の幅をできる限り小さくすることにより、第1の基板の張り出し領域の面上の省スペース化が図れる。
上記の電気光学装置の他の態様では、前記第1の基板の前記張り出し領域の前記第2の基板側の前記面上には、所定の電位が印加される1つ又は複数の配線が引き回された導通領域が設けられ、前記接地用電極及び前記配線部は、前記導通領域に対して、少なくとも500[μm]以上の間隔をおいて配置されている。好適な例では、前記配線部は、前記接続部から、前記第2の基板の前記一端と対向する前記第1の基板の前記張り出し領域の一端の側にかけて引き出されている。
ここで、接地用電極及び第1の電極の配線部と、1つ又は複数の配線が引き回された導通領域との間隔が500[μm]未満と小さい場合において、外部から高い電位の静電気が導電層の面に帯電して、その静電気の大きさに対応する電流が接地用電極及び第1の電極の配線部に流れた場合、その電流により生じる不要なノイズが、導通領域に位置する1つ又は複数の配線に載ってしまう。そうした場合、そのノイズを原因として、1つ又は複数の配線に電気的に接続される、例えば電気光学物質を駆動するドライバICを破損させてしまう虞がある。
この点、この態様では、接地用電極及び第1の電極の配線部は、前記導通領域に対して、少なくとも500[μm]以上の間隔をおいて配置されている。このため、前記の高い電位を有する静電気に対応する電流が接地用電極及び第1の電極の配線部に流れた場合でも、その電流により生じる不要なノイズが、前記導通領域に位置する1つ又は複数の配線に対して載ってしまうことを防止できる。その結果、そのノイズを原因として、1つ又は複数の配線に電気的に接続される、前記ドライバICを破損させてしまうといったことを防止できる。
本発明の他の観点では、上記の電気光学装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を電気光学装置の一例としての液晶装置に適用したものである。
[液晶装置の構成]
図1は、本実施形態に係る液晶装置100の断面図を示す。図2は、本実施形態に係る液晶装置100を観察側から見た平面図を示す。なお、図1は、図2の液晶装置100の切断線A−A’に沿った断面図である。
本実施形態に係る液晶装置100は、電極が形成されたアレイ基板91側において、当該アレイ基板91の基板面に対して略平行な方向にフリンジフィールド(電界)E成分を発生させて液晶分子の配向を制御する、横電界方式の一例としてのFFS(Fringe Field Switching)方式の液晶装置である。また、この液晶装置100は、照明装置(バックライト)を利用して透過表示を行う透過表示モードを有する透過型の液晶装置でもある。さらに、この液晶装置100は、R、G、Bの3色の着色層を用いて構成されるカラー表示用の液晶装置であると共に、スイッチング素子の一例としてのα−Si型のTFT(Thin Film Transistor)素子を用いたアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置である。
但し、本発明は、FFS方式の液晶装置に限定されず、IPS(In−Plane Switching)方式など様々な横電界方式の液晶装置に適用可能である。また、本発明では、透過型の液晶装置だけに限定されることなく、外光を利用して反射表示を行う反射表示モードを有する反射型の液晶装置、又は、明所では外光を利用して反射表示を行う反射表示モードと、暗所では照明装置を利用して透過表示を行う透過表示モードとを有する半透過反射型の液晶装置に対しても適用可能である。また、本発明は、R、G、Bの3色の着色層を有する場合に限定されず、2色以下又は4色以上の着色層を有して構成されていてもよい。さらに、本発明では、α−Si型のTFT素子22に限定されず、LTPS(Low-Temperature Poly-Silicon)型のTFT素子を含むその他の三端子素子、或いは二端子素子などの各種のスイッチング素子を用いて構成されていてもよい。
本実施形態に係る液晶装置100は、主に、電気光学パネルの一例としての液晶表示パネル80と、照明装置17と、その他の要素と、を有して構成される。
液晶表示パネル80は、一対のアレイ基板91及び対向基板92を枠状のシール材3を介して貼り合わせ、その内部に液晶層15を封入して構成される。
アレイ基板91は、ガラスなどの透光性材料により形成された第1の基板1と、第1の基板1の液晶層15側に形成された複数の構成要素(例えば、スイッチング素子や電極など)と、を有する。第1の基板1は、第2の基板2の一端(一辺)2aから外側へ張り出す張り出し領域70を有している。第1の基板1の張り出し領域70の第2の基板2側の表面1a上には、液晶を駆動するドライバIC41、各種の配線34、35、36、並びに、電気的に接地された接地用電極(接地用端子)37、FPC(Flexible Printed Circuit)42などが形成又は実装されている。
ドライバIC41の入力側の端子(図示略)は、配線35の一端と電気的に接続されている。配線35の他端は、FPC42の出力側の端子(図示略)に電気的に接続されている。FPC42は、電気的に接地されたグランド配線GNDを有する。FPC42は、液晶装置100と図示しない電子機器とを接続する媒体としの役割を有し、電子機器から出力された各種の電気信号をドライバIC41の出力側の各端子へ出力する。
ドライバIC41の出力側の端子(図示略)は、配線34及び36の各一端と電気的に接続されている。ここで、配線34には、ドライバIC41から画像信号が供給されるソース線32(図3を参照)、ドライバIC41からゲート信号(走査信号)が供給されるゲート線7(図3を参照)が含まれる。配線36の一端は、ドライバIC41の出力側のCOM端子(基準電位が印加される共通端子)に電気的に接続されている。配線36には、共通配線31(図3を参照)が含まれる。
対向基板92は、ガラスなどの透光性材料により形成された第2の基板2と、第2の基板2の液晶層15側に形成された複数の構成要素(例えば、着色層や遮光層など)と、を有する。
照明装置17は、液晶表示パネル80の観察側と反対側の隣接する位置に対向して配置される。照明装置17は、液晶表示パネル80に向けて照明光Lを照射する。照明装置17は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等といった点状光源や、冷陰極蛍光管等といった線状光源と導光板を組み合わせたものなどが好適である。
その他の構成要素には、導電層14、一対の偏光板13及び16が含まれる。
導電層14は、第2の基板2の液晶層15側と反対側の外面上に形成されている。好適な例では、導電層14は、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料よりなることが好ましい。導電層14の張り出し領域70側の端部14aの一部は、導電部材38を通じて、第1の基板1の張り出し領域70の第2の基板2側の表面1a上に設けられた接地用電極37(図2を参照)に電気的に接続されている。なお、接地用電極37は、第2の基板2の一端2aと対向する第1の基板1の張り出し領域70の一端1ab側に配置されたFPCのグランド配線(電気的に接地された配線)GNDに電気的に接続されている。
一対の偏光板13及び16は、液晶表示パネル80及び導電層14を挟持する位置に配置されている。具体的には、一対の偏光板13及び16のうち、一方の偏光板13は、第1の基板1の液晶層15側と反対側の外面上に配置されていると共に、他方の偏光板16は、導電層14の第2の基板2側と反対側の外面における導電層14の一部(本例では導電層14の端部14a)を除く位置に配置されている。なお、偏光板16が導電性を有する導電性の偏光板である場合は、偏光板16を導電層14とすることで、導電層を省くこともできる。即ち、本発明では、第2の基板2の液晶層15側と反対側の外面上に対して、導電層14を形成することなく、導電性を有する光学部材(例えば、偏光板16)を形成しても構わない。
(画素構成)
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る液晶装置100の画素構成について説明する。図3は、本実施形態に係るアレイ基板91における画素構成を示す平面図である。
まず、図3を参照して、アレイ基板91における画素の平面構成について説明する。
図3において、画像信号が供給されるソース線32と、ゲート信号が供給されるゲート線7及び基準電位が供給される共通配線31とは相互に略直交する方向に延在している。隣接するゲート線7と隣接するソース線32とによって囲まれる領域は、表示の最小単位となる1つのサブ画素領域SGとなっている。ソース線32と、ゲート線7及び共通配線31との交差位置であって、各サブ画素領域SGに対応する位置には、α−Si型TFT素子22が設けられている。α−Si型TFT素子22は、ゲート配線7の一部をなすゲート電極22gと、ゲート電極22g上に形成されたゲート絶縁膜5(図4を参照)と、ゲート絶縁膜5上に形成された半導体層の一例としてのアモルファスシリコン層(α−Si層)22aと、ソース線32の本線からα−Si層22a側へ分岐して、α−Si層22aと電気的に接続されたソース電極22sと、ソース電極22sと一定の間隔をおいて配置され、且つα−Si層22aと電気的に接続されたドレイン電極22dと、を有する。
各共通電極3は、各サブ画素領域SGに対応して設けられ、対応する各共通配線31と電気的に接続されている。各画素電極9は、各サブ画素領域SG内に対応して設けられ、ゲート絶縁膜5及びパシベーション層(反応防止層)8(図4を参照)を介して、対応する各共通電極3と平面的に重なり合っている。各画素電極9は、ソース線32と交差する方向に延在する複数の矩形状のスリット9sを有し、スリット9sの各々は、ソース線32の延在方向に対して一定の間隔をおいて設けられている。各画素電極9は、パシベーション層8に設けられたコンタクトホール8aを通じて、α−Si型TFT素子22のドレイン電極22dに電気的に接続されている。なお、対向基板92側であって、各サブ画素領域SGに対応する位置には、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色層4が設けられる。着色層4は、ゲート線7及び共通配線31の延在方向にR、G、Bの順に配列されているが、本発明では、その着色層4の配列順序に限定はない。なお、R、G、Bの各色のサブ画素領域SGを含む領域は1つの画素領域を示しており、当該画素領域がマトリクス状に配列された領域が、文字、数字、図形等の画像が表示される有効表示領域である。
次に、図4を参照して、サブ画素領域SGの断面構成について説明する。図4は、図3の切断線B−B´に沿ったサブ画素領域SGの断面構成を示す断面図である。
液晶装置100は、観察側に配置されたアレイ基板91と、そのアレイ基板91に対向して配置された対向基板92との間にホモジニアス配向を呈する液晶分子を備える液晶層15を挟持した構成を有する。
まず、図4に対応するアレイ基板91の断面構成は次の通りである。
アレイ基板91は、上記したように、第1の基板1と、第1の基板1の液晶層15側に形成された複数の構成要素と、を備える。
具体的には、第1の基板1の液晶層15側の内面上には、ゲート線7の要素であるゲート電極22g、共通配線31、共通電極3及びゲート絶縁膜5などが形成されている。共通電極3は、ITOなどの透明導電材料により形成されている。共通電極3の一端側は、例えば、ITO、クロム、アルミニウムなどの金属又はこれらの合金により形成された共通配線31を覆っている。これにより、共通電極3と共通配線31は電気的に接続されている。ゲート絶縁膜5は、絶縁性及び透光性を有する材料(例えば、窒化シリコン)にて形成され、ゲート電極22g及び共通電極3を覆っている。ここで、α−Si型TFT素子22に着目すると、その層構造は次の通りである。α−Si型TFT素子22は、第1の基板1の液晶層15側の内面上に形成されたゲート電極22gと、ゲート電極22gの内面上に形成されたゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜5の内面上であって、ゲート電極22gと部分的に重なる位置に設けられたα−Si層22aと、α−Si層22aの内面上の中央部付近から、ゲート絶縁膜5の内面上であって且つ画素電極9の一端側にかけて延在するように設けられたドレイン電極22dと、α−Si層22aの内面上の中央部付近から、ゲート絶縁膜5の内面上であって且つソース線32側にかけて延在するように設けられたソース電極22sと、を備える。α−Si型TFT素子22の内面上には、絶縁性及び透光性を有する材料にて形成されたパシベーション層8が形成され、α−Si型TFT素子22は、当該パシベーション層8により覆われている。
また、共通電極3と平面的に重なる位置に存在するゲート絶縁膜5の内面上には、パシベーション層8が形成されている。共通電極3と平面的に重なる位置に存在するパシベーション層8の内面上等には、ITOなどの透明導電膜により形成された画素電極9が形成されている。このため、画素電極9と共通電極3とは相互に平面的に重なり合っている。α−Si型TFT素子22側に位置する、画素電極9の一端側は、パシベーション層8に設けられたコンタクトホール(開口)8a内まで入り込んでおり、ドレイン電極22dと電気的に接続されている。このため、画素電極9は、α−Si型TFT素子22と電気的に接続されている。なお、α−Si型TFT素子22を覆うパシベーション層8の内面上及び画素電極9等の内面上には、水平配向性のポリイミド樹脂などの有機材料により形成された配向膜(図示略)が形成されている。一方、アレイ基板91の液晶層15側に対して反対側の外面上には、偏光板13、及び照明装置17がこの順に配置されている。
次に、図4に対応する対向基板92の断面構成は次の通りである。
対向基板92は、第2の基板2と、第2の基板2の液晶層15側に形成された複数の構成要素と、を備える。
具体的には、第2の基板2の液晶層15側の内面上には、R、G、Bの各色の着色層4R、4G、4B(図4では着色層4R)、及び遮光性を有する遮光層BMが夫々形成されている。
各着色層4は、共通電極3及び画素電極9と平面的に重なる位置に対応して設けられており、遮光層BMは、各サブ画素領域SGを区画する位置や、各α−Si型TFT素子22に対応する位置などに配置されている。各着色層4及び遮光層BMの内面上には、アクリル樹脂などの絶縁性及び透光性を有する材料にて形成されたオーバーコート層6が形成されている。このオーバーコート層6は、対向基板92の製造工程中に使用される薬剤等による腐食や汚染から着色層4を保護する機能を有する。オーバーコート層6の内面上には、水平配向性のポリイミド樹脂などの有機材料により形成された配向膜(図示略)が形成されている。一方、対向基板92の液晶層15側に対して反対側の外面上には、導電層14、偏光板16がこの順に形成又は配置されている。
以上の構成を有する液晶装置100では、液晶表示パネル80における液晶層15に対する電圧印加時に、共通電極3と画素電極9との間でスリット9aを通じて電界E(図3及び図4を参照)が形成されるが、電界Eはゲート絶縁膜5及びパシベーション層8によりアーチ状に歪められて液晶層15中を通過し、液晶分子の配向方向が制御される。このとき、照明装置17から出射した照明光は、図4に示す経路Lに沿って進行し、共通電極3、画素電極9、着色層4等を通過して観察者に至る。この場合、その照明光は、その着色層4等を透過することにより所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
(接地用電極の構成)
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態の特徴をなす接地用電極37の構成等について説明する。
図5は、図2の破線領域A1を拡大した液晶装置100の張り出し領域70付近の要部拡大平面図であり、特に接地用電極37の平面構成を示す。図6(a)は、図5の破線領域A2をさらに拡大した接地用電極37の要部拡大平面図を示す。図6(b)は、図6(a)の切断線D−D´に沿った接地用電極37の要部拡大断面図を示す。
接地用電極37は、正方形の平面形状を有し、縦及び横の各長さはd3である。好適な例では、接地用電極37の縦及び横の各長さd3は約1000[μm]であることが好ましい。但し、本発明では、接地用電極37の平面形状に限定はない。接地用電極37は、図6(a)及び(b)に示すように、電気的に接地された第1の電極60と、第1の電極60の上側に形成され、第1の電極60と重なる領域に開口5hを有するゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜5の上側の少なくとも開口5hが形成された領域に形成され、開口5hを介して第1の電極60と電気的に接続された第2の電極61と、を有する。
第1の電極60は、クロム、アルミニウムなどの金属又はこれらの合金により形成されている。第1の電極60は、製造工程の簡略化を図るため、ゲート線7の作製工程と同一の工程にて作製されることが好ましい。第1の電極60は、第2の電極61と電気的に接続するための接続部60aと、一端が接続部60aから引き出されると共に、他端がFPC42のグランド配線GNDと電気的に接続(接地)された配線部60bと、を有する。 接続部60aは、正方形の平面形状を有し、縦及び横の各長さはd4(<d3)である。好適な例では、接続部60aの縦及び横の各長さd4は約300[μm]であることが好ましい。但し、本発明では、接続部60aの平面形状に限定はない。接続部60aの幅d4は、図6(a)に示すように、配線部60bの幅(配線部60bの延在方向と直交する方向の長さ)d7より大きい。好適な例では、配線部60bの幅d7は約100[μm]であることが好ましい。接続部60aは、第1の基板1の張り出し領域70の表面1a上であって、第2の電極61の中央部に且つ平面的に重なる位置に設けられている。接続部60aの少なくとも一部は、第2の電極61と電気的に接続されている。配線部60bは、第1の基板1の張り出し領域70の表面1a上において、接続部60aから、第2の基板2の一端2aと対向する第1の基板1の張り出し領域70の一端1abの側にかけて引き出されており、さらにFPC42のグランド配線GNDと電気的に接続されている。また、第1の基板1の張り出し領域70の第2の基板2側の表面1a上には、所定の電位が印加される1つ又は複数の配線34、36が引き回された導通領域A10、A11が設けられており、配線部60bは、当該1つ又は複数の配線34、36が引き回された導通領域A10、A11に対してd2(=少なくとも500[μm]以上)の間隔をおいて配置されている。
ゲート絶縁膜5の開口5hは、第1の電極60の接続部60aに対応する位置に設けられている。
第2の電極61は、ITO等の金属により形成されている。第2の電極61は、製造工程の簡略化を図るため、共通電極3又は画素電極9の作製工程と同一の工程にて作製されることが好ましい。第2の電極61は、正方形の平面形状を有し、縦及び横の各長さはd3である。好適な例では、第2の電極61の縦及び横の各長さd3は約1000[μm]であることが好ましい。但し、本発明では、第2の電極61の平面形状に限定はない。第2の電極61の略中央部は、ゲート絶縁膜5の開口5h内まで入り込んでおり、第1の電極60の接続部60aと電気的に接続されている。
以上の構成を有する接地用電極37は、平面的に見て、第2の基板2の一端2aに対してd6(好適な例では、d6=約200[μm])の間隔をおいて配置されていると共に、前記導通領域A10、A11に対してd1(=少なくとも500[μm]以上)の間隔をおいて配置されている。そして、接地用電極37において、第1の電極60の接続部60aと第2の電極61とを電気的に接続する導通部37sは、当該接地用電極37の略中央部に設けられており、導電層14の端部14aの一部と、導通部37sを含む接地用電極37の少なくとも一部は、導電ペーストなどの導電部材38(二点鎖線にて囲まれる領域)により覆われていると共に、接地用電極37と導電層14は、導電部材38を通じて電気的に接続されている。なお、本発明では、接地用電極37全体が導電部材38により覆われていても構わない。
次に、比較例と比較した、本実施形態に係る接地用電極37の特有の作用効果について述べる。
ここで、図6(a)において、導通部37sが、接地用電極において、その中央部に対して配線部60bの引き出し側の領域に設けられ、導電部材38に覆われていない比較例を想定すると、当該比較例では次のような課題がある。
比較例に係る液晶装置において、外部からの静電気などによって、導電層14及び導電層14を覆う偏光板16の表面上に電荷が帯電すると、その電荷に対応する電流が導電層14、導電部材38、第2の電極61、導電部材38に覆われてない導通部37s、第1の電極60の接続部60a、第1の電極60の配線部60b及びFPC42のグランド配線GNDの順に流れる。これにより、前記の静電気に対応した電荷が外部へ逃される。その結果、比較例では、第1の基板1と第2の基板2の間に不要な電界が発生することを防止でき、適切な表示を行うことができる。
しかしながら、比較例では、導通部37sが、接地用電極において、その中央部に対して配線部60bの引き出し側の領域に設けられ、導電部材38に覆われてない構成を有する。このため、比較例において、前記の静電気が高い電位を有していた場合、導通部37sにおいて第2の電極61から第1の電極60の接続部60aに向けて当該静電気の電位の大きさに応じた大きな電界が生じてしまう。これにより、比較例では、導通部37sに位置する第2の電極61が前記の大きな電界に耐え得ることができず焼き付き又は焼き切られ、接地用電極としての役割を果たせなくなってしまうといった課題がある。
この点、本実施形態に係る接地用電極37では、第1の電極60と第2の電極61の導通部37sは、当該接地用電極37の略中央部に設けられており、導電層14の端部14aの一部と導通部37sを含む接地用電極37の少なくとも一部は導電部材38により覆われていると共に、接地用電極37と導電層14は、導電部材38を通じて電気的に接続されている。
このため、本実施形態に係る液晶装置100において、外部からの静電気などによって、導電層14及び導電層14を覆う偏光板16(又は前記導電性を有する光学部材)の表面上に電荷が帯電すると、その電荷に対応する電流が導電層14(又は前記導電性を有する光学部材)、導電部材38、第2の電極61、導電部材38に覆われた導通部37s、第1の電極60の接続部60a、第1の電極60の配線部60b及びFPC42のグランド配線GNDの順に流れる。これにより、前記の静電気に対応した電荷が外部へ逃される。その結果、本実施形態では、比較例と同様、第1の基板1と第2の基板2の間に不要な電界が発生することを防止でき、適切な表示を行うことができる。
これに加えて、本実施形態では、第1の電極60と第2の電極61の導通部37sは、上記の比較例と異なり、当該接地用電極37の略中央部に設けられている。このため、液晶装置100の製造過程において、導電層14の端部14aの一部に対して流動性を有する導電部材38を塗布した場合、本実施形態では、導通部37sを導電部材38によって覆い易い。これによって、本実施形態では、導電層14の端部14aの一部と導通部37sは導電部材38により確実に覆われる。そのため、本実施形態において、導電層14及び導電層14を覆う偏光板16(又は前記導電性を有する光学部材)の表面に帯電した静電気が高い電位を有していた場合でも、導通部37sが導電部材38にて覆われていることによって、導通部37sにおいて第2の電極61から第1の電極60の接続部60aに向けて当該静電気の電位の大きさに応じた電界よりも小さな電界が生じる。これにより、本実施形態では、導通部37sに位置する第2の電極61が、前記の小さな電界に対して十分に耐え得ることができ、焼き付き又は焼き切られてしまうといったことを防止でき、接地用電極37としての役割を確実に果すことができる。
なお、本発明では、導通部37sの構成は上記の構成に限定されない。例えば、図6(c)は、図6(b)に対応する、本実施形態の他の態様に係る接地用電極37xの導通部37s付近の構成を示す断面図である。
この接地用電極37xでは、図6(c)に示すように、導通部37sに位置する第2の電極61に貫通孔61aが設けられており、第2の電極61の貫通孔61aには導電体64が配置されている。好適な例では、導電体64は、例えばアルミニウムとすることができる。この構成によれば、第2の電極61と第1の電極60の接続部60aとが導電体64を介して電気的に接続されることになる。これにより、第1の電極60の一部と導電体64とが互いにアルミニウムなどの金属なので少なくとも接続部60aにおいては確実に導通され、さらには導電体64を介して第1の電極60と導通部材38との導通も確実になる。
また、本実施形態に係る接地用電極37では、第1の電極60の接続部60aの幅d4が第1の電極60の配線部60bの幅d7より大きい。好適な例では、第1の電極60の接続部60aの幅d4は約300[μm]であることが好ましく、また、第1の電極60の配線部60bの幅d7は約100[μm]であることが好ましい。このように、第1の基板1の張り出し領域70の表面1a上において、第1の電極60の接続部60aの幅d4をできる限り大きくすることにより、第2の電極60と第1の電極60の接続部60aとを確実に電気的に接続することができる。また、第1の電極60の配線部60bの幅d7をできる限り小さくすることにより、第1の基板1の張り出し領域70の表面1a上の省スペース化が図れる。
また、本実施形態に係る接地用電極37では、第1の電極60の配線部60bは、第1の基板1の張り出し領域70の表面1a上において、接続部60aから、第2の基板2の一端2aと対向する第1の基板1の張り出し領域70の一端1abの側にかけて引き出されており、さらにFPC42のグランド配線GNDと電気的に接続されている。また、接地用電極37及び配線部60bは、それぞれ、所定の電位が印加される1つ又は複数の配線34、36が引き回された導通領域A10、A11に対して、d1及びd2(少なくとも500[μm]以上)の間隔をおいて配置されている。
ここで、接地用電極37及び第1の電極60の配線部60bと、1つ又は複数の配線34、36が引き回された導通領域A10、A11との間隔d1が500[μm]未満と小さい場合において、外部から高い電位の静電気が偏光板16の表面に帯電して、その静電気の大きさに対応する電流が接地用電極37及び第1の電極60の配線部60bに流れた場合、その電流により生じる不要なノイズが、導通領域A10、A11に位置する1つ又は複数の配線34、36に載ってしまい、そのノイズを原因として1つ又は複数の配線34、36に電気的に接続されたドライバIC41を破損させてしまう虞がある。
この点、本実施形態では、接地用電極37及び第1の電極60の配線部60bは、上記したように、1つ又は複数の配線34、36が引き回された導通領域A10、A11に対して少なくとも500[μm]以上の間隔をおいて配置されている。このため、前記の高い電位を有する静電気に対応する電流が接地用電極37及び第1の電極60の配線部60bに流れた場合でも、その電流により生じる不要なノイズが、導通領域A10、A11に位置する1つ又は複数の配線34、36に対して載ってしまうことを防止でき、そのノイズを原因として1つ又は複数の配線34、36に電気的に接続されたドライバIC41を破損させてしまうといったことを防止できる。
また、本実施形態では、第1の基板1の張り出し領域70の表面1a上において、接地用電極37の中心Oから半径R=約2500[μm]の領域(導電層14の領域を除く)内には、導電性を有する部材(検査用パッドや他の配線等)が配置されていないことが好ましい。これにより、この液晶装置100の製造過程において、導電層14の端部14aの一部及び導通部37sに対する導電部材38の塗布時において、その導電部材38が導電性を有する部材側にまで流動して、当該導電性を有する部材を覆ってしまうといったことを防止できる。
[変形例1]
次に、図7を参照して、変形例1に係る接続用電極37wの構成について説明する。図7は、図6(a)に対応する、変形例1に係る接続用電極37wの構成を示す要部拡大平面図である。
上記した本実施形態では、第1の電極60と第2の電極61の導通部37sは、図6(a)に示すように、接地用電極37の略中央部に設けられていた。これに限らず、本発明では、第1の電極60と第2の電極61の導通部37sは、図7に示すように、接地用電極37wの略中央部(又は略中心O)から導電層14側又は第2の基板2の一端2a側に位置する接地用電極37wの一端37eに至るまでの間の領域A20に設けられていても構わない。これにより、変形例1に係る液晶装置の製造過程において、導電層14の端部14aの一部に対して流動性を有する導電部材38を塗布した場合、上記した本実施形態と比較して、第1の電極60と第2の電極61の導通部37sが導電部材38によってより覆われ易くなる。そのため、上記した本実施形態と同様の作用効果を得ることができ、前記の高い電位の静電気に起因して発生する電界を原因として、導通部37sに位置する第2の電極61が焼き付き又は焼き切られてしまうといったことを防止でき、接地用電極37wとしての役割を確実に果すことができる。
[変形例2]
上記の本実施形態に係る液晶装置100では、スイッチング素子としてα−Si型TFT素子22を用いて構成されていた。これに限らず、本発明では、液晶装置100は、スイッチング素子としてLTPS型TFT素子を用いて構成されていてもよい。この場合、製造工程の簡略化などの観点から、接地用電極もLTPS型TFT素子の構成要素と同一の要素を用いて構成されることが好ましい。
ここで、図8(a)は、LTPS型TFT素子を用いた液晶装置の変形例2に係る接続用電極37yの構成を示す要部拡大断面図である。
変形例2に係る接地用電極37yは、図8(a)に示すように、第1の基板1の張り出し領域70の第2の基板2側の表面1a上であって、少なくとも接地用電極37yが形成されるべき領域に形成されたゲート絶縁膜5と、ゲート絶縁膜5上に形成され、電気的に接地された第1の電極60と、ゲート絶縁膜5上であって、第1の電極60の接続部60aの少なくとも一部を除く位置に設けられた層間絶縁膜66と、少なくとも第1の電極60の接続部60a上に設けられた第3の電極63と、層間絶縁膜66上であって、第3の電極63の少なくとも一部を除く位置に設けられたパシベーション層8と、パシベーション層8及び第3の電極63の上に設けられ、第3の電極63と電気的に接続された第2の電極61と、を有する。
層間絶縁膜66、及びパシベーション層8は、それぞれ、第1の電極60の接続部60aと第2の電極61の導通部37sに対応する位置に開口66h、開口8hを有する。第3の電極63は、金属材料にて形成され、層間絶縁膜66の開口66h内まで入り込んでおり、第1の電極60の接続部60aと電気的に接続されている。第2の電極61は、パシベーション層8の開口8h内まで入り込んでおり、第3の電極63と電気的に接続されている。このため、第1の電極60の接続部60aと第2の電極61の間であって、導通部37sが形成されるべき領域に介在された第3の電極63は、第1の電極60の接続部60aと第2の電極61とを電気的に接続している。
この構成によれば、LTPS型TFT素子の製造過程により、接地用電極37yも同時に形成されるため、変形例2に係る接地用電極37yの製造工程の簡略化を図ることができる。その他、変形例2に係る接地用電極37yは、上記した本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図8(b)を参照して、変形例2の他の態様に係る接続用電極37zの構成について説明する。なお、以下では、変形例2と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。図8(b)は、LTPS型TFT素子を用いた液晶装置の変形例2の他の態様に係る接続用電極37zの構成を示す要部拡大断面図である。
変形例2の他の態様に係る接続用電極37zでは、導通部37sに位置する第2の電極61及び第3の電極63の各々に貫通孔61a及び63aが設けられており、第2の電極61及び第3の電極63の各々の貫通孔61a及び63aには導電体64(例えば、アルミニウムなど)が配置されている。この構成によれば、上記した変形例2及び本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
その他、本発明では、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形をすることが可能である。
[電子機器]
次に、上記の本実施形態、本実施形態の他の態様、変形例1、変形例2、変形例2に他の態様等に係る液晶装置(以下、代表して「本発明に係る液晶装置1000」と称する)を備える電子機器の具体例について図9を参照して説明する。
まず、本発明に係る液晶装置1000を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図9(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶装置1000を適用した表示部713とを備えている。
続いて、本発明に係る液晶装置1000を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図9(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明に係る液晶装置1000を適用した表示部724を備える。
なお、本発明に係る液晶装置1000を適用可能な電子機器としては、図9(a)に示したパーソナルコンピュータや図9(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
本発明の実施形態に係る液晶装置の構成を示す断面図。 本実施形態の液晶装置の構成を示す平面図。 本実施形態の液晶装置の画素構成を示す平面図。 本実施形態に係る液晶装置の1つのサブ画素領域の断面構成を示す断面図。 本実施形態に係る接地用電極の要部を拡大した平面図。 本実施形態に係る接地用電極等の要部を拡大した平面図及び断面図。 本発明の変形例1に係る接地用電極の要部を拡大した平面図。 本発明の変形例2等に係る接地用電極の要部を拡大した断面図。 本発明の液晶装置を備える電子機器の斜視図。
符号の説明
1 第1の基板、 2 第2の基板、 1ab、2a 一端、 3 共通電極、 5 ゲート絶縁膜、 5h 開口、 8 パシベーション層、 8h 開口、 9 画素電極、 14 導電層、 14a 端部、 15 液晶層、 22 α−Si型TFT素子、 34、35、36 配線、 37、37x、37w、37y、37z 接地用電極、 37s 導通部、 38 導電部材、 42 FPC、 60 第1の電極、 60a 接続部、 60b 配線部、 61 第2の電極、 61a 貫通孔、 63 第3の電極、 63a 貫通孔、 64 導電体、 66 層間絶縁膜、 66h 開口、 70 張り出し領域、 91 アレイ基板、 92 対向基板、 100 液晶装置

Claims (8)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板に対向して配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とによって狭持された電気光学物質と、
    前記第1の基板の前記電気光学物質側の面に形成された共通電極及び画素電極と、
    前記第2の基板の一端から外側へ張り出す前記第1の基板の張り出し領域の前記第2の基板側の面に形成された接地用電極と、
    前記第2の基板の前記電気光学物質側と反対側の面に形成された導電層と、を備え、
    前記接地用電極は、電気的に接地された第1の電極と、前記第1の電極の上側に形成され、前記第1の電極と重なる領域に開口を有する絶縁膜と、前記絶縁膜の上側の少なくとも前記開口が形成された領域に形成され、前記開口を介して前記第1の電極と電気的に接続された第2の電極と、を有し、
    前記絶縁膜に形成された開口によって前記第1の電極と前記第2の電極とを電気的に接続する導通部は、前記接地用電極の略中央部から前記導電層側に位置する前記接地用電極の一端に至るまでの間の領域に設けられており、
    前記導電層の一部と前記導通部は導電部材により覆われていると共に、前記接地用電極と前記導電層は、前記導電部材を通じて電気的に接続されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記導通部に位置する前記第2の電極には貫通孔が設けられており、
    前記第2の電極の前記貫通孔には導電体が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第1の電極と前記第2の電極の間であって、前記導通部に対応する位置には、第3の電極が介在されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記導通部に位置する前記第2の電極及び前記第3の電極の各々には貫通孔が設けられており、
    前記第2の電極及び前記第3の電極の各々の前記貫通孔には導電体が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記第1の電極は、前記導通部に対応する位置に配置された接続部と、一端が前記接続部から引き出されると共に、他端が電気的に接地された配線部と、を有し、
    前記接続部の幅は、前記配線部の幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  6. 前記第1の基板の前記張り出し領域の前記第2の基板側の前記面上には、所定の電位が印加される1つ又は複数の配線が引き回された導通領域が設けられ、
    前記接地用電極及び前記配線部は、前記導通領域に対して、少なくとも500[μm]以上の間隔をおいて配置されていることを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記配線部は、前記接続部から、前記第2の基板の前記一端と対向する前記第1の基板の前記張り出し領域の一端の側にかけて引き出されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の電気光学装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電気光学装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
JP2007159828A 2007-06-18 2007-06-18 電気光学装置及び電子機器 Expired - Fee Related JP4867807B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007159828A JP4867807B2 (ja) 2007-06-18 2007-06-18 電気光学装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007159828A JP4867807B2 (ja) 2007-06-18 2007-06-18 電気光学装置及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008310212A JP2008310212A (ja) 2008-12-25
JP4867807B2 true JP4867807B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=40237838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007159828A Expired - Fee Related JP4867807B2 (ja) 2007-06-18 2007-06-18 電気光学装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4867807B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5553513B2 (ja) * 2009-02-09 2014-07-16 株式会社ジャパンディスプレイ 液晶表示装置及びその製造方法
WO2012132330A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 シャープ株式会社 液晶パネル及びそれを備えた表示装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2758864B2 (ja) * 1995-10-12 1998-05-28 株式会社日立製作所 液晶表示装置
JP3793915B2 (ja) * 2001-02-28 2006-07-05 株式会社日立製作所 液晶表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008310212A (ja) 2008-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102492786B1 (ko) 액정 표시 장치
JP4962145B2 (ja) 電気光学装置の製造方法
US11604392B2 (en) Active matrix substrate and display panel
KR102179011B1 (ko) 표시 장치
US7298430B2 (en) Liquid crystal display device
US11719877B2 (en) Display device
JP2009008971A (ja) 電気光学装置及びその製造方法並びに電子機器
KR20090101838A (ko) 실장 구조체, 전기 광학 장치 및 전자 기기
US20170139263A1 (en) Liquid crystal display device
JP2018200377A (ja) 表示装置
US11353757B2 (en) Display device
US7456916B2 (en) Liquid crystal device with overcoat layer that gradually reduces in thickness towards an edge portion corresponding to a boundary between reflective and transmissive regions
JP4867807B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2008294290A (ja) 基板及び電気光学装置並びに電子機器
JP7094810B2 (ja) 表示装置
JP4356403B2 (ja) 電気光学装置、およびそれを備えた電子機器
US11579497B2 (en) Substrate for display device and display device
US11221526B2 (en) Display device and substrate comprising organic insulating layer
CN210109500U (zh) 显示装置
JP6835122B2 (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2007114337A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2007156312A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2008292827A (ja) 基板及び電気光学装置並びに電子機器
JP2021043420A (ja) 表示装置
CN115728988A (zh) 前置光源模组及显示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4867807

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees