JP4961960B2 - 液体供給装置 - Google Patents

液体供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4961960B2
JP4961960B2 JP2006306800A JP2006306800A JP4961960B2 JP 4961960 B2 JP4961960 B2 JP 4961960B2 JP 2006306800 A JP2006306800 A JP 2006306800A JP 2006306800 A JP2006306800 A JP 2006306800A JP 4961960 B2 JP4961960 B2 JP 4961960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
syringe
liquid holding
supply
holding part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006306800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008119610A (ja
Inventor
学 笛木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2006306800A priority Critical patent/JP4961960B2/ja
Priority to US11/930,261 priority patent/US8087549B2/en
Publication of JP2008119610A publication Critical patent/JP2008119610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4961960B2 publication Critical patent/JP4961960B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明は、加圧された気体により液体を外部に定量供給する液体供給装置に関するものである。
従来より、加圧された気体により液体を外部に定量供給する液体供給装置として、下記のような発明が提案されている。
特開2004−237150号公報
図7は、特許文献1に記載された、従来の液体供給装置の一例を示す図である。
収容容器102は液体104が入れられる容器であり、収容容器102の収容口に液体を一定量押出すピストン103が設けられている。液体104の押出し量の調整は、例えば収容容器2に一定間隔にメモリを付与しておき、必要量のメモリの位置までピストン103の下端部を押し下げたり、ピストン103の押し下げ距離を制御するような制御手段を設けることによって行う。
ピストン103は装置外部に排出すべき量の液体を計量調整して押し出し、ピストン103が押し出した量だけ液体104が通路105内に突出(104a)する。このピストン103の移動量によって、装置外部へ液体104が一度に排出される量が最終的に決定される。
通路105は、通路105のうち一端に液体排出部110を備えた吐出ノズル108が形成されており、他端に液体104の突出部分104aに圧縮空気を送る気体送出手段107が設けられている。
気体送出手段107は、この液体の突出部分104aに対して、圧縮空気を勢い良く噴出する。圧縮空気を送り込むことによって、液体の突出部分104aを突出方向に対して垂直に分断するとともに、分断された液体を液体排出部110に向かって搬送する。搬送した液体を液体排出部110から装置外部に吐出することによって、液体の定量供給を行う。
このように、収容容器102に設けられているピストン103で液体104の吐出量をコントロールするため、吐出量を容易に計量することができる。さらに、ピストン103で押し出した量と同じ量の液体104が、通路105に突出して装置外部に搬送されることから、液体104を定量精度よく外部に吐出することができる。また、圧縮空気の圧力で液体104を吐出するため、液体排出部110における液体104の残留や液ダレの発生を防ぐことができる。
しかしながら、特許文献1のような発明では、装置外部へ供給される液体104の量は通路105へ突出した部分(104a)のみである。通路105の流路容積以上の容量の液体を一度に供給しようとすれば、液体排出部110から液体があふれて液ダレが発生することになり、問題である。そのため、このような構成では、通路105の容積以内の微量な容量の液体の定量供給には対応することができるものの、通路105の容積以上の容量の液体は一度に供給することができない。したがって、供給する液体の容量に幅広く対応することができない。
また、バイオテクノロジーや医療の分野においては、試薬や培地、薬剤として液体を一旦供給し、その後その供給先から改めて液体を吸引してさらに別の供給先に供給したいという需要がある。しかし、特許文献1のような発明では、収納容器102にあらかじめ液体104を充填しておく必要があるため、このような需要に簡単に対応することができない。
さらに、特許文献1のような発明では、収納容器102に液体104を充填する際にピストン103を収納容器102から取り出す必要があるため、煩雑である。
本発明は、上記のような従来装置の問題をなくし、液体供給の際に液体排出部における液体の残留や液ダレを防止するとともに、液体の供給容量に幅広く対応することができる液体供給装置を実現することを目的とする。
上記のような目的を達成するために、本発明の請求項1では、液体保持部に保持された液体を加圧された気体により外部に押し出すようにした液体供給装置において、
前記液体保持部は、装置の最小供給量とする量の液体で液柱が形成可能な程度の流路断面積を有し、
前記液体供給装置は、
前記液体保持部に1回に外部に供給する容量分の液体量を注入する液体注入手段と、
前記液体保持部よりも小さい流路断面積を有する細管よりなり、前記液体保持部の一端に接続された液体排出部と、
前記液体保持部よりも大きい流路断面積を有し、前記液体保持部の他端に接続され、前記液体注入手段によって注入された1回に外部に供給する液体の内、前記液体保持部の容量を超える量の液体を保持する液体貯め部と、
この液体貯め部に加圧された気体を送り込む気体送出手段と、を有し、
前記液体保持部に、又は供給する容量によっては前記液体保持部および前記液体貯め部に、1回に外部に供給する容量分の液体量を貯め、前記液体貯め部と前記液体保持部に貯まった液体を加圧された気体により前記液体排出部の先端から飛ばして噴出させ、装置外部に液体の供給を行うことを特徴とする液体供給装置。
請求項2では、請求項1に記載の液体供給装置において、前記液体貯め部は、前記液体保持部との接続部がテーパー状に形成されたことを特徴とする。
請求項3では、請求項1または2に記載の液体供給装置において、前記液体注入手段は、前記液体保持部に接続された供給路と、この供給路を介して前記液体保持部に液体を注入するシリンジと、このシリンジのシリンジピストンの移動量を制御する駆動手段とを備えることを特徴とする。
請求項4では、請求項3に記載の液体供給装置において、前記供給路に、前記シリンジの接続先を前記液体保持部から液体の供給源に切り替える切替手段を設けたことを特徴とする。
請求項5では、請求項1乃至4のいずれかに記載の液体供給装置において、前記気体送出手段は、気体を加圧するコンプレッサと、このコンプレッサで加圧された気体によって前記液体保持部に保持された液体を押し出すモードおよび前記液体保持部を大気開放するモードを有する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項6では、請求項1乃至5のいずれかに記載の液体供給装置において、前記液体排出部は、先端部分に絞りが形成された細管よりなることを特徴とする。
請求項7では、請求項1乃至6のいずれかに記載の液体供給装置において、前記液体排出部は、内壁が鏡面仕上げされた金属細管よりなることを特徴とする。
請求項8では、請求項1乃至7のいずれかに記載の液体供給装置において、前記液体排出部は、内壁が撥水性素材でコーティングされた細管よりなることを特徴とする。
請求項9では、請求項1乃至6のいずれかに記載の液体供給装置において、前記液体排出部は、テフロン(登録商標)チューブの細管よりなることを特徴とする。
このように、液体保持部に接続された液体貯め部を設け、液体貯め部を通して液体保持部に加圧された気体を送り込むことによって、液体供給の際に液体排出部における液体の残留や液ダレを防止するとともに、液体の供給容量に幅広く対応することができる液体供給装置を実現することができる。
液体保持部は装置の最小供給量とする量の液体で液柱が形成可能な程度の流路断面積を有するため、最小供給量の液体を液体保持部に注入すると液柱が形成され、加圧した気体を送り込むと確実に液体排出部まで液体を搬送することができる。
細管の流路断面積を液体保持部の流路断面積よりも小さく、液体貯め部の流路断面積を液体保持部の流路断面積よりも大きく形成することにより、液体保持部から液体貯め部へ向かう管摩擦抵抗が液体保持部から細管へ向かう管摩擦抵抗よりも小さくなる。そのため、液体保持部に注入した液体を液体貯め部に貯めることができる。液体貯め部の容量を大きくすれば、一度に装置外部へ供給できる液体量の上限値を高くすることができる。
液体を供給時に加圧された気体により飛滴させるため、供給する液体の量が微量であっても、液体排出部の先端に液体が残留しにくくなる。さらに、液体の供給量を液体注入手段で計量するため、供給する液体の種類や濃度、液体温度、あるいは周囲環境温度が変化した場合でも、その影響を受けずに安定して同じ容量を供給することができる。
請求項2によれば、液体貯め部は液体保持部との接続部がテーパー状に形成されているため、液体保持部との接続が滑らかになり、加圧された気体がスムーズに流れるようにすることができる。
請求項3によれば、液体注入手段は、液体保持部に接続された供給路と、この供給路を介して液体保持部に液体を注入するシリンジと、このシリンジのシリンジピストンの移動量を制御する駆動手段とを備えているため、供給する液体の計量を容易かつ精度良く行うことができる。
請求項4によれば、シリンジの接続先を液体保持部から液体の供給源に切り替える切替手段が設けられているため、液体の供給源から直接シリンジ内に液体を吸引することができる。装置に液体を充填する際にシリンジのシリンジピストンを取り外す必要もなく、充填作業が容易になる。また、シリンジ一つで液体の充填と供給量の計量を兼ねることができる。
請求項5によれば、液体保持部に対し、コンプレッサで加圧された気体を送り液体保持部に保持された液体を押し出すモードだけでなく、液体保持部を大気開放するモードが利用できるため、液体保持部に液体を注入する際に液体保持部を大気開放しておけば、液体貯め部に液体を導き易くなる。
さらに、液体保持部の先を封止し、液体排出部を液体に浸した状態でシリンジで吸引動作を行えば、液体排出部から細管、液体保持部、供給路を介してシリンジに液体の吸引を行うことができ、ひとつの液体排出部で液体の供給動作と吸引動作を行うことができる。
請求項6によれば、液体排出部は先端部分に絞りが形成された細管よりなるため、細管の先端の流路断面積がさらに小さくなり、先端に付着して残る液体の量をより少なくすることができる。
請求項7によれば、液体排出部は内壁が鏡面仕上げされた金属細管よりなるため、液体排出時に細管に残る液体の量を少なくすることができる。
請求項8によれば、液体排出部は、内壁が撥水性素材でコーティングされた細管よりなるため、さらに液体排出時に細管に残る液体の量を少なくすることができる。請求項9のようにテフロン(登録商標)チューブの細管を用いてもよい。
以下、図面を用いて本発明の液体供給装置を説明する。
図1は本発明の液体供給装置の一実施例を示す図である。本実施例の液体供給装置は、装置外部に液体を排出するディスペンサヘッド1、ディスペンサヘッド1に液体を供給する液体注入手段2、ディスペンサヘッド1に加圧した気体を送る気体送出手段3、コントローラ4から構成される。溶液ビン5は液体の供給源である。
液体注入手段2は、シリンジ22、シリンジ22内のシリンジピストン23、シリンジピストン23に接続されているピストン駆動棒24、ピストン駆動棒24の駆動を制御する短軸駆動スライダ25、シリンジ22の先端とディスペンサヘッド1を接続する供給路21から構成されている。
単軸駆動スライダ25は、リニアスライダとステッピングモータとボールネジなどから構成されるものであり、コントローラ4から駆動信号を受けて、シリンジピストン23の軸方向にピストン駆動棒24を所望の距離だけ移動させる。
シリンジ22は内部に液体を収納しておくことができ、シリンジピストン23を図1中下方に移動させることによって、シリンジ22内部の液体をシリンジの先端から供給路21に押し出すことができる。
供給路21には、シリンジ22とディスペンサヘッド1の途中に切替手段211が設けられている。切替手段211によって、シリンジ22の接続先をディスペンサヘッド1から溶液ビン5に切り替えることができる。切替手段211としては三方弁などが考えられる。切替手段211はコントローラ4からの信号で接続先を選択する。
気体送出手段3は気体の圧縮を行うコンプレッサ31と、制御手段32から構成される。コンプレッサ31は気体用チューブ33、34によってディスペンサヘッド1に接続される。コンプレッサ31とディスペンサヘッド1の間には制御手段32が設けられ、制御手段32によってコンプレッサ31の圧縮気体をディスペンサヘッド1へ送り込む開閉制御を行う。制御手段32の開閉制御はコントローラ4からの信号で行う。
図2は供給路21とディスペンサヘッド1の拡大図である。21aはシリンジ22の先端と切替手段211を結ぶ液体用チューブ、21bは切替手段211とディスペンサヘッド1を結ぶ液体用チューブ、21cは切替手段211と溶液ビン5を結ぶ液体用チューブである。211a、211b、211cは切替手段211内の流路であり、それぞれ21a、21b、21cに接続している。211dは切替手段211内部の弁である。コントローラ4からの信号でこの弁211dを制御し、流路211aを流路211bと流路211cのいずれかに接続する。
ディスペンサヘッド1の内部では、液体用チューブ21bと液体保持部11が交差して交差部14を構成している。液体保持部11の一端には液体貯め部13が接続され、他端には液体排出部12が接続されている。
液体貯め部13は1回に外部に供給する量の液体を貯めることができる容量を持たせる。液体貯め部13は円筒形の形状にし、液体保持部11との接続部はテーパー状に形成して液体保持部11と滑らかにつながるようにする。液体貯め部13は気体用チューブ34によって制御手段32と接続される。
液体排出部12は液体保持部11よりも小さい流路断面積の細管よりなる。液体貯め部13の流路断面積は液体保持部11よりも大きくする。流路断面積に差をつけて、交差部14から液体貯め部13へ向かう管摩擦抵抗を、交差部14から液体排出部12の細管に向かう管摩擦抵抗よりも小さくなるようにする。
図3は液体保持部11の拡大図である。液体保持部11の流路断面積は、装置の最小供給量とする量の液体で液柱が形成可能な程度とする。切替手段211でシリンジ22とディスペンスヘッド1がつながるようにしておき、液体注入手段2のシリンジピストン23を最小供給量だけ動かすと、供給路21を介して液体保持部11に液体が貯まる。この液体が液体保持部11内で液柱を形成する程度に液体保持部11の流路断面積を設定する。
図4は制御手段32の構成を示す図である。制御手段32としては電磁弁などが考えられ、ディスペンサヘッド1側の気体用チューブ34を、コンプレッサ31側の気体用チューブ33あるいは大気開放に接続することができる構成とする。制御手段32は1つの電磁弁でこのように構成しても良いし、複数の電磁弁でこのような動作をするように構成しても良い。
なお、液体供給装置は、コントローラ4からの信号で動くX、Y、Zのステージ(図示せず)に取り付け、液体供給の目的地点まで移動して液体の供給を行う。
以下に本実施例の液体供給装置の動作の流れについて説明する。
液体供給動作の要点は、シリンジピストン23を供給したい容量分動かして交差部14に送り、液体保持部11、液体貯め部13に保持された液体をコンプレッサ31で加圧された空気により液体排出部12から噴出させて液体供給を行うことである。
まず、液体供給の準備段階として、シリンジ22内に液体を貯める動作を行う。コントローラ4からの信号で単軸駆動スライダ25を駆動し、シリンジピストン23をシリンジ22の最も下の位置に移動させる。また、切替手段211の弁211dを制御して流路211aと流路211cがつながるようにし、シリンジ22が溶液ビン5に接続された状態にする。
次に、単軸駆動スライダ25を駆動し、溶液ビン5からシリンジ22内に液体を吸引する。
液体用チューブ21c、21a内が液体で満たされている場合には、シリンジ22およびシリンジピストン23による吸引動作でシリンジ22内に液体が貯まる。
ただし、一般的には液体供給装置の使用の初期状態では、液体用チューブ21c、21a内は液体で満たされていない。このような場合には、一旦シリンジピストン23を駆動して吸引動作を行い、シリンジ22内に液体用チューブ21c、21a内の空気を導き、切替手段211の弁211dを切り替えて流路211a(シリンジ22側)と流路211b(ディスペンサヘッド1側)を接続し、単軸駆動スライダ4を駆動してシリンジピストン23をシリンジ22が最も吐出状態となるような位置に移動させる。この動作により、シリンジ22内に導かれた液体用チューブ21c、21a内の空気を液体排出部11から排出する。
その後、弁211dを制御して流路211aと流路211cがつながるようにし、再度シリンジ22とシリンジピストン23による吸引動作を行う。この一連の動作を繰り返すことにより、液体用チューブ21a、21cは液体で満たされ、最終的にシリンジ22内部に液体を貯めることができる。
シリンジ22に液体を貯める作業が終了したら、切替手段211の弁211dを制御して流路211a(シリンジ22側)と流路211b(ディスペンサヘッド1側)をつなぎ、シリンジピストン23を吐出方向に動かし、交差部14まで液体が達するようにする。
次に、1回に外部に供給する液体量の計量を行う。シリンジピストン23を液体を供給したい容量分動かし、交差部14から液体を押し出して液体保持部11に保持させる。
供給する容量によっては液体貯め部13にも液体が貯まる。細管の管摩擦抵抗は液体貯め部13の管摩擦抵抗より大きいため、液体は液体排出部12に流入することなく液体貯め部13に貯まる。
液体の供給容量をシリンジ22内のシリンジピストン23の移動量で決定するため、供給する液体の種類、濃度及び液体温度、周囲環境温度が変化した場合でも、その影響を受けずに常に同じ容量を安定して計量することができる。
シリンジ22から液体保持部11に液体を注入する際は、液体保持部11および液体貯め部13内部の空気が抜けるように、制御手段32は気体用チューブ34を大気開放させておく。また、気体送出手段3のコンプレッサ31は稼動させ、気体用チューブ33に加圧した気体を流通させておく。
これで液体供給の準備が整う。なお、この準備段階は液体供給を行う標的位置ではなく、液体排出部12が別途用意した廃液容器上となるような位置で行う。液体供給時には標的位置に液体が供給されるようにする。
液体の供給を行う際は、制御手段32の弁を大気開放側から気体用チューブ33(コンプレッサ31側)に切り替える。気体用チューブ33には加圧された気体が存在しているため、制御手段32の弁を気体用チューブ33に切り替えると、液体貯め部13に向けて加圧された気体が送出される。この加圧された気体の送出により、液体貯め部13、液体保持部11に貯まっていた液体が液体排出部11の先端から噴出し、装置外部に液体の供給が行われる。液体の供給が修了すると、制御手段32は弁を切り替えて、気体用チューブ34を大気開放側に接続する。
続けて液体の供給を行うには、再度シリンジピストン23を供給したい容量分だけ動かして交差部14に液体を押し出し、液体保持部11や液体貯め部13に液体を貯める。そして、制御手段32の弁を大気開放側から気体用チューブ33(コンプレッサ31側)に切り替え、液体保持部13等に貯めた液体を装置外部に噴出させる。
シリンジ22内の液体が少量になったら、切替手段211の弁211dを切り替えて流路211a(シリンジ22側)と流路211c(溶液ビン5側)をつなぎ、シリンジ22内に液体を吸引する動作を行い、再度シリンジ22内に液体を貯める。
液体を加圧した気体により飛ばして噴出させることにより、供給する液体の量が微量である時であっても、液体排出部12の先端に液体が残りにくくなり、液体の残留や液ダレという問題を防止することができる。
また、液体保持部11に接続して液体貯め部13が設けられているため、液体保持部11に注入した液体を液体貯め部13に貯めることができる。液体貯め部13の容量を大きくすれば、一度に装置外部へ供給できる液体量の上限を高くすることができ、液体の供給容量に幅広く対応することができる。
さらに、液体貯め部13と液体保持部11の接続部をテーパー状に形成すれば、液体貯め部13と液体保持部11との接続が滑らかになり、加圧された気体をスムーズに流すことができる。
ディスペンサヘッド1は撥水性の材料を加工したものに液体排出部として細管を取り付けたものである。撥水性の材料としてはテフロン(登録商標)などを用い、細管としては金属細管あるいはテフロン(登録商標)チューブを用いる。金属細管を用いる場合、ステンレス細管の内部を鏡面仕上げ及びテフロン(登録商標)コーティングをしたものを用いると細管に残る液体を少なくすることができる。さらに、細管の先端に絞り加工を施し、流路断面積を小さくすることにより、細管の先端に付着して残る液体をより少なくすることができる。
前記実施例1の液体供給装置において、液体排出部12は装置外部への液体供給を行うのみであったが、液体の吸引動作を兼ねることができる。
図5は本発明による液体供給装置の他の実施例を示す図である。構成は実施例1とほぼ同じであり、異なる点は制御手段の構成および切替手段211に洗浄液の入った洗浄液ビン6が接続されている点である。
図6は制御手段35の構成を示す図である。制御手段35としては電磁弁などが考えられ、ディスペンサヘッド1側の気体用チューブ34を、コンプレッサ31側の気体用チューブ33側、大気開放側およびストップ側に切り替えることができる構成とする。ストップ側に切り替えると、接続された気体用チューブ34の先が封止された状態になる。
制御手段35は1つの電磁弁でこのように構成しても良いし、複数の電磁弁でこのような動作をするように構成しても良い。
このような構成の液体供給装置において、液体供給を行いたい液体を液体Aとする。
まず、液体Aを容器などに収容しておく。この容器内に液体排出部12の細管の先端を入れて液体Aを吸い上げることができる位置まで、液体供給装置を移動させる。
制御手段35はストップ側に切り替えておく。切替手段211は流路211a(シリンジ22側)と流路211b(ディスペンサヘッド1側)が接続されるようにしておく。
コントローラ4からの信号で短軸駆動スライダ25を駆動してシリンジピストン23を引き上げると、液体排出部12の細管から液体が吸引され、液体保持部11、液体用チューブ21b、切替手段211、液体用チューブ21aを経由してシリンジ22内に液体Aが流入する。
所望の量の液体Aをシリンジ22内に吸引したら、一旦制御手段35の弁をストップ側から気体用チューブ34(コンプレッサ31側)に切り替えて加圧された気体を液体保持部11へ送出し、液体保持部11および細管内に存在する液体Aをクリアする。その後、液体排出部12の細管の先端が、液体供給の標的位置となるように液体供給装置の位置を調整する。
液体の供給動作自体は実施例1と同様である。制御手段35の弁を大気開放側に切り替え、シリンジピストン23を供給したい液体Aの容量分だけ移動させる。液体保持部11に液体Aが注入され、注入される液体Aの容量が大きい場合には液体貯め部13に液体が貯まる。その後制御手段35の弁を気体用チューブ34(コンプレッサ31側)に切り替え、加圧された気体を液体貯め部13へ送出し、液体Aを細管から噴出して液体供給を行う。
続けて同じ液体Aの供給を行う場合には、一連の液体注入動作および気体送出動作を繰り返す。異なる液体Bの供給を行う場合には、シリンジ22内の液体Aを排出し、液体保持部11や液体用チューブ21a、21bなど液体Aが流通した部分の洗浄動作を行なう。
切替手段211を切り替えて液体用チューブ21a(シリンジ22側)と液体用チューブ21c(洗浄液ビン6側)をつなぎ、洗浄液ビン6から洗浄液をシリンジ22内に吸引する。シリンジ22内に洗浄液を吸引したら、切替手段211を切り替えて液体用チューブ21a(シリンジ22側)と液体用チューブ21b(ディスペンサヘッド1側)をつなぎ、ディスペンサヘッド1内に洗浄液を注入する。制御手段35を気体用チューブ33(コンプレッサ31側)に切り替え、加圧された気体をディスペンサヘッド1に送出し、ディスペンサヘッド1内を洗浄液で洗浄する。
その後、液体Bが入った容器を細管で吸い上げることができる位置に液体供給装置を移動させ、液体Bの吸引および供給を行う。
このような構成をとることにより、液体排出部12からもシリンジ22に液体の吸引を行うことができ、液体排出部で液体の供給動作と吸引動作を兼ねることができる。
また、本実施例の構成は前記実施例1とほぼ同じであるので、制御手段35を図4のようにすれば、前記実施例1のように使用することも可能である。また、液体供給装置のユーザの使用状況に応じて溶液ビンと洗浄液ビンを使い分ければ、前記実施例1としても本実施例2としても動作させることができる。
図1は本発明の液体供給装置の一実施例を示す図。 図2は供給路21とディスペンサヘッド1の拡大図。 図3は液体保持部11の拡大図。 図4は制御手段32の構成を示す図。 図5は本発明による液体供給装置の他の実施例を示す図。 図6は制御手段35の構成を示す図。 図7は、従来の液体供給装置の一例を示す図。
符号の説明
1 ディスペンサヘッド
11 液体保持部
12 液体排出部
13 液体貯め部
14 交差部
2 液体注入手段
21 供給路
21a〜21c 液体用チューブ
211 切替手段
22 シリンジ
23 シリンジピストン
24 ピストン駆動棒
25 短軸駆動スライダ
3 気体送出手段
31 コンプレッサ
32 制御手段
33,34 気体用チューブ
4 コントローラ

Claims (9)

  1. 液体保持部に保持された液体を加圧された気体により外部に押し出すようにした液体供給装置において、
    前記液体保持部は、装置の最小供給量とする量の液体で液柱が形成可能な程度の流路断面積を有し、
    前記液体供給装置は、
    前記液体保持部に1回に外部に供給する容量分の液体量を注入する液体注入手段と、
    前記液体保持部よりも小さい流路断面積を有する細管よりなり、前記液体保持部の一端に接続された液体排出部と、
    前記液体保持部よりも大きい流路断面積を有し、前記液体保持部の他端に接続され、前記液体注入手段によって注入された1回に外部に供給する液体の内、前記液体保持部の容量を超える量の液体を保持する液体貯め部と、
    この液体貯め部に加圧された気体を送り込む気体送出手段と、を有し、
    前記液体保持部に、又は供給する容量によっては前記液体保持部および前記液体貯め部に、1回に外部に供給する容量分の液体量を貯め、前記液体貯め部と前記液体保持部に貯まった液体を加圧された気体により前記液体排出部の先端から飛ばして噴出させ、装置外部に液体の供給を行うことを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記液体貯め部は、前記液体保持部との接続部がテーパー状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記液体注入手段は、前記液体保持部に接続された供給路と、この供給路を介して前記液体保持部に液体を注入するシリンジと、このシリンジのシリンジピストンの移動量を制御する駆動手段とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の液体供給装置。
  4. 前記供給路に、前記シリンジの接続先を前記液体保持部から液体の供給源に切り替える切替手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の液体供給装置。
  5. 前記気体送出手段は、気体を加圧するコンプレッサと、このコンプレッサで加圧された気体によって前記液体保持部に保持された液体を押し出すモードおよび前記液体保持部を大気開放するモードを有する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液体供給装置。
  6. 前記液体排出部は、先端部分に絞りが形成された細管よりなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体供給装置。
  7. 前記液体排出部は、内壁が鏡面仕上げされた金属細管よりなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液体供給装置。
  8. 前記液体排出部は、内壁が撥水性素材でコーティングされた細管よりなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の液体供給装置。
  9. 前記液体排出部は、テフロン(登録商標)チューブの細管よりなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液体供給装置。
JP2006306800A 2006-11-13 2006-11-13 液体供給装置 Active JP4961960B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006306800A JP4961960B2 (ja) 2006-11-13 2006-11-13 液体供給装置
US11/930,261 US8087549B2 (en) 2006-11-13 2007-10-31 Liquid supply apparatus and method of detecting fault thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006306800A JP4961960B2 (ja) 2006-11-13 2006-11-13 液体供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008119610A JP2008119610A (ja) 2008-05-29
JP4961960B2 true JP4961960B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=39504949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006306800A Active JP4961960B2 (ja) 2006-11-13 2006-11-13 液体供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4961960B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000668A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Sharp Corp 液体注入装置、インク充填装置、液体注入方法、制御プログラム、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4262709A (en) * 1979-09-20 1981-04-21 Baker Perkins Holdings Limited Manufacture of toffee and like confectionery
JPS6483328A (en) * 1987-09-24 1989-03-29 Toyo Seikan Kaisha Ltd Manufacture of can for fish and shellfishes
JPH01200070A (ja) * 1988-02-05 1989-08-11 Hitachi Ltd 粘性液定量吐出装置
JPH0217264A (ja) * 1988-07-01 1990-01-22 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の自動エンジンブレーキ制御装置
JP2749151B2 (ja) * 1989-10-09 1998-05-13 武蔵エンジニアリング株式会社 高い定量吐出精度をもつディスペンサー
JPH05293391A (ja) * 1992-04-15 1993-11-09 Fuji Electron Kk 液体分注装置
JPH1176897A (ja) * 1997-09-09 1999-03-23 Fujitsu Ltd 粘性流体供給装置
JP2002282760A (ja) * 2001-03-26 2002-10-02 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 液体供給ノズル及びその製造方法、処理装置ならびに処理方法
JP2004202432A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Fujitsu Ltd 塗布装置
JP2004237150A (ja) * 2003-02-03 2004-08-26 Murata Mfg Co Ltd 定量吐出装置
JP2006064545A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Mitsubishi Chemicals Corp 流体吐出機構及び流体吐出方法並びに流体分注装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008119610A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102869994B (zh) 吐出装置和液体分注装置以及液体分注方法
EP2260997A2 (en) Method of dosing the blowing agent
JP2016055284A (ja) 粘性材料の小ビードを吐出する装置及び方法
JP2001153035A (ja) 液体前駆物質を供給する装置と方法
US7303728B2 (en) Fluid dispensing device
JP2010158675A (ja) 液体をパルス吐出するための装置及び方法
JP4548030B2 (ja) 液体定量吐出装置
JP4961960B2 (ja) 液体供給装置
KR101429615B1 (ko) 일액형 폴리우레탄 폼의 디스펜싱 어댑터
CN1826183A (zh) 液滴量调整方法及液滴放出方法及其装置
JPH1096735A (ja) 空中吐出式分注装置
JP2003327252A (ja) 吸気機構を備えた容器
JP2009228603A (ja) 高粘性体取り出し装置および高粘性体取り出し方法
JP2004237150A (ja) 定量吐出装置
US20220228897A1 (en) Dosing unit and method for dosing a liquid
US8087549B2 (en) Liquid supply apparatus and method of detecting fault thereof
JP2009162536A (ja) 液体試料分注装置および駆動方法
JP2007139738A (ja) 液体試料分注装置および駆動方法
JPH07103136A (ja) 液体吐出装置およびその動作制御方法
JP3669942B2 (ja) 分注装置
JP5234709B2 (ja) 液剤滴下装置及び液剤滴下装置の脱泡処理方法
JP7402036B2 (ja) 塗料供給用シリンジポンプ
JP4376124B2 (ja) 分注装置
CN220072209U (zh) 点胶机
JP2008304287A (ja) 液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3