JP4961927B2 - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、及び流体用配管 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、及び流体用配管 Download PDF

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Description

本発明はポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びこれを用いた流体用配管に関する。
熱交換機、給湯装置、生ゴミ処理装置等に用いられる高温流動体移送用の配管は、近年、金属材料に変わりプラスチック化が進められており、この配管用プラスチック材料としては優れた耐熱性と機械的強度とを持つポリアリーレンスルフィド樹脂が用いられている。しかしながら、ポリアリーレンスルフィド樹脂は、機械的強度に優れ、剛性に優れるという特徴から、上記各種装置の配管に使用した場合に冬場の内部流体の凍結によって配管が破損、破裂したりする問題点があった。そのため、ポリアリーレンスルフィド樹脂製配管の耐凍結性を改善するために、例えば、ポリアリーレンスルフィド樹脂に熱可塑性エラストマーを配合することによって、樹脂組成物の柔軟性を高め、内部流体の凍結による破損、破裂等を防止する技術が知られている(下記、特許文献1参照)。
しかしながら、ポリアリーレンスルフィド樹脂に熱可塑性エラストマーを配合した樹脂組成物は、成形品の耐凍結性については効果が認められるものの、柔軟性が向上する為に熱水などの高温流体に長時間接触させた場合に、成形品自体の変形が大きくなる所謂耐クリープ性の低下を招き、配管と接触する金属部品との界面に隙間を生じさせて、高温流体の漏れを引き起こすという問題を生じさせていた。
そこで、前記配管用の材料としては、冷温条件下では柔軟性を有し乍らも、高温条件下では剛性が高く耐クリープ性に優れたものが求められている。
特開2004−300271号公報
従って、本発明が解決しようとする課題は、その成形品において優れた耐凍結性と、耐クリープ性とを兼備させることのできるポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、及び、これらの性能を有する流動体用配管を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、所定の分子量、分子量分布、非ニュートン指数、流動性を有するポリアリーレンスルフィド樹脂(A)と熱可塑性エラストマー(B)とを配合することにより、冷温条件下での柔軟性と、高温条件下での剛性とを兼備したポリアリーレンスルフィド樹脂組成物が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)及び熱可塑性エラストマー(B)を必須成分とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物であって、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて測定した場合に、分子量27,000〜70,000の範囲にピークを有し、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)=7.0〜15.0なる条件を満たし、かつ、非ニュートン指数が1.10〜1.55、MFR(荷重5kg、温度316℃)が40〜500g/10分なる条件を満たすものであることを特徴とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に関する。
本発明は、更に、上記ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物からなる流体用配管に関する。
本発明によれば、その成型品において優れた耐凍結性と、耐クリープ性とを兼備させることのできるポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、及び、これらの性能を有する流動体用配管を提供できる。
従って、本発明の耐熱性樹脂組成物は、熱交換機、給湯装置、生ゴミ処理装置等に用いられる高温流動体移送用の配管に有用である。
本発明の耐熱性樹脂組成物は、前記した通り、ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)及び熱可塑性エラストマー(B)を必須成分とするものであり、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて測定した場合に、分子量27,000〜70,000の範囲にピークを有し、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)=7.0〜15.0なる条件を満たし、かつ、非ニュートン指数が1.10〜1.55、MFR(荷重5kg、温度316℃)が40〜500g/10分なる条件を満たすことを特徴としている。なお、ここで数平均分子量(Mn)は、前記したゲル浸透クロマトグラフィーによる測定におけるピークが出現する分子量と同義である。
このようにポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が比較的高分子量であって、かつ、全体的にリニア構造を有するポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が適度な柔軟性を発現して耐凍結性が良好となると共に、全体として分子量が高い割に低分子量成分を多く含むこと、また、低分子量成分を多く含む割に流動性が低いという特徴から、高温環境下での剛性を低下させる原因となる可動非晶部分の含有量が大幅に低減でき、耐クリープ性が格段に向上するものである。
かかる観点から、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が、なかでもゲル浸透クロマトグラフィーを用いて測定した場合に、分子量28,000〜43,000の範囲にピークを有し、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)=8.5〜14.0なる条件を満たし、かつ、非ニュートン指数が1.15〜1.52、MFR(荷重5kg、温度316℃)が40〜300g/10分なる条件を満たすものであることが好ましい。
このようなポリアリーレンスルフィド樹脂(A)は、具体的には、重量平均分子量(Mw)35,000〜200,000で、かつ、非ニュートン指数1.05〜1.35の高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と、重量平均分子量(Mw)15,000〜30,000の低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)とを混合することによって得ることができる。このように、高分子量で、かつ、リニアな構造を有する高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)とを配合することで、該低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)がサイズの大きい球晶を形成し、その結果、高温環境下での剛性を低下させる原因となる可動非晶部分の含有量を大幅に低減でき、耐クリープ性に優れた材料となる。
ここで、前記MFR(メルトフローレート)とは、ASTM D1238−86による316℃/5kg荷重下(オリフィス:0.0825±0.002インチ径×0.315±0.001インチ長さ)で測定した値である。
ここで、前記非ニュートン指数とは、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)をキャピラリーレオメーターにて、温度300℃の条件下、直径1mm、長さ40mmのダイスを用いて100〜1000( sec-1 )の剪断速度に対する剪断応力を測定し、これらの対数プロットした傾きから計算した値である。
また、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いた分子量及び分子量分布(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))は、次の条件にて行うことができる。
[ゲル浸透クロマトグラフィーによる測定条件]
装置;超高温ポリマー分子量分布測定装置(センシュウ科学社製SSC−7000)
カラム ;UT−805L(昭和電工社製)
カラム温度;210℃
溶媒 ;1−クロロナフタレン
測定方法:UV検出器(360nm)で6種類の単分散ポリスチレンを校正に用いて分子量分布とピーク分子量を測定する。
本発明で使用するポリアリーレンスルフィド樹脂(A)(以下「PAS(A)」と略記する。)は、芳香族環と硫黄原子とが結合した構造を繰り返し単位とする樹脂構造を有するものであり、具体的には、下記構造式(1)
Figure 0004961927

(式中、R及びRは、それぞれ独立的に水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基、メトキシ基、エトキシ基を表す。)
で表される構造部位を繰り返し単位とする樹脂である。
ここで、前記構造式(1)で表される構造部位は、特に該式中のR及びRは、前記PAS樹脂(A)の機械的強度の点から水素原子であることが好ましく、その場合、下記構造式(2)で表されるパラ位で結合するもの、及び下記構造式(3)で表されるメタ位で結合するものが挙げられる。
Figure 0004961927
これらの中でも、特に繰り返し単位中の芳香族環に対する硫黄原子の結合は前記構造式(2)で表されるパラ位で結合した構造であることが前記PAS樹脂(A)の耐熱性や結晶性の面で好ましい。
また、前記PAS樹脂(A)は、前記構造式(1)で表される構造部位のみならず、下記の構造式(4)〜(7)
Figure 0004961927

で表される構造部位を、前記構造式(1)で表される構造部位との合計の30モル%以下で含んでいてもよい。特に本発明では上記構造式(4)〜(7)で表される構造部位は10モル%以下であることが、PAS樹脂(A)の耐熱性、機械的強度の点から好ましい。
前記PAS樹脂(A)中に、上記構造式(4)〜(7)で表される構造部位を含む場合、それらの結合様式としては、ランダム共重合体、ブロック共重合体の何れであってもよい。
また、前記PAS樹脂(A)は、その分子構造中に、下記構造式(8)
Figure 0004961927

で表される3官能性の構造部位、或いは、ナフチルスルフィド結合などを有していてもよいが、他の構造部位との合計モル数に対して、1モル%以下であることが好ましい。
かかるPAS樹脂(A)は、例えば下記(1)〜(4)によって製造することができる。
(1)N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミドなどのアミド系溶剤やスルホラン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを反応させる方法、
(2)p−ジクロルベンゼンを硫黄と炭酸ソーダの存在下で重合させる方法、
(3)極性溶媒中で硫化ナトリウムあるいは水硫化ナトリウムと水酸化ナトリウム又は硫化水素と水酸化ナトリウムの存在下で重合させる方法、
(4)p−クロルチオフェノールの自己縮合による方法
これらの中でも(1)のN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミドなどのアミド系溶剤やスルホラン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを反応させる方法が反応の制御が容易であり、工業的生産性に優れる点から好ましい。また、前記(1)の方法においては、重合度を調節するためにカルボン酸のアルカリ金属塩やスルホン酸のアルカリ金属塩を添加したり、水酸化アルカリを添加することが好ましい。
上記したポリアリーレンスルフィド樹脂(A)は、前記した通り、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて測定した場合に、分子量27,000〜70,000の範囲にピークを有し、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)=7.0〜15.0なる条件を満たし、かつ、非ニュートン指数が1.10〜1.55、MFR(荷重5kg、温度316℃)が40〜500g/10分なる条件を満たすものであり、かかるポリアリーレンスルフィド樹脂(A)を製造するには、上記した製造方法において適宜重合条件を選択すればよいが、本発明では、特に、数平均分子量35,000〜200,000で、かつ、非ニュートン指数1.05〜1.35の高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と、数平均分子量15,000〜30,000の低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)を混合することによって、容易にポリアリーレンスルフィド樹脂(A)を製造することができる。
ここで用いる高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)は、数平均分子量35,000〜200,000で、かつ、非ニュートン指数1.05〜1.35のものであり、このような高分子量でかつ実質的に線状構造のポリアリーレンスルフィド樹脂を用いることにより、冷温条件下での優れた柔軟性を発現させることができる。かかる観点から、前記高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)は、数平均分子量35,000〜150,000で、かつ、非ニュートン指数1.05〜1.30のものが特に好ましい。
かかる高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)を製造するには、前記(1)の方法の中でも、特に、有機アミド系溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させてポリアリーレンスルフィド樹脂(PAS)を製造する方法において、反応中に反応缶の気相部分を冷却することにより反応缶内の気相の一部を凝縮させ、これを液相に還流させる方法が線状で高分子量のポリアリーレンスルフィド樹脂が容易に得られる点から好ましい。
ここで、反応缶の気相部分の冷却は、外部冷却でも内部冷却でも可能であり、自体公知の冷却手段により行える。たとえば、反応缶内の上部に設置した内部コイルに冷媒体を流す方法、反応缶外部の上部に巻きつけた外部コイルまたはジャケットに冷媒体を流す方法、反応缶上部に設置したリフラックスコンデンサーを用いる方法、反応缶外部の上部に水をかける又は気体(空気、窒素等)を吹き付ける等の方法が挙げられる。
この重合における反応は、たとえば、230〜275℃の温度条件下で0.1〜20時間反応を行うことが好ましい。
実際の操作としては、まず不活性ガス雰囲気下で、重合系の水分量が所定の量となるよう、必要に応じて脱水または水添加する。水分量は、好ましくは、アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜1.7モル、特に0.8〜1.2モルとする。1.7モルを超えると、副反応の発生が著しくなり、系内水分量の増加とともに、反応生成物中のフェノール等の副生成物が増大する。0.5モル未満では、反応速度が速すぎ、副反応等の好ましくない反応が生ずる。
反応終了後は、常法により、反応スラリーを濾過、溶剤洗、酸処理、水洗、更に、必要により、溶剤洗と水洗とを繰り返して目的とする高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)が得られる。
一方、低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)は、数平均分子量15,000〜30,000のものであり、このような低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂を、前記高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)に配合することにより、ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)中に発現する結晶サイズが拡大すると共に、可動非晶相の出現領域を低減できて、成型品の高温条件下では剛性が飛躍的に高くなり優れた耐クリープ性を高めることができる。
低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)は、具体的には、前記(1)〜(4)の各製造方法のうち、(1)のN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミドなどのアミド系溶剤やスルホラン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを反応させる方法によって製造することが好ましい。反応方法は常法により行うことができ、高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)の場合と同様に、反応終了後、反応スラリーを濾過、溶剤洗、酸処理、水洗、更に、必要により、溶剤洗と水洗とを繰り返して目的とする低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)が得られる。本発明では、低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)は分子末端にアルカリ金属塩、具体的には−SNa基を有するものが好ましい為、低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)の製造工程においては、前記した酸処理を行わないことが好ましい。
以上詳述した高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と、低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)との配合割合は、高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)に起因する冷温条件下での柔軟性と、低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)に起因する高温条件下での剛性とのバランスに優れる点から前記高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と、前記低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)との配合割合が、質量基準で(a1)/(a2)=90/10〜60/40であることが好ましい。
次に、本発明に使用される熱可塑性エラストマー(B)は、融点が300℃以下であり、室温でゴム弾性を有するエラストマーであることが、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)と溶融混練した際の分散性に優れる点から好ましい。また、耐熱性に優れ、かつ、混合の容易であり、耐衝撃性の向上の効果も顕著である点からポリオレフィン系エラストマーまたはニトリル系エラストマーが好ましい。
前記ポリオレフィン系エラストマーとしては、また、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、メルカプト基、エポキシ基、酸無水物基、イソシアネート基、エステル基、ビニル基等の官能基を有するものが前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)との相溶性に優れる点から好ましい。
また、更にこれらの中でも、酸無水物、酸、エステル等のカルボン酸に起因する官能基又はエポキシ基が特に好ましい。
前記ポリオレフィン系エラストマーとしては、例えば、α−オレフィン類と前記官能基を有するビニル重合性化合物類との共重合で得ることが出来る。前記α−オレフィン類としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン−等の炭素数2〜8のα−オレフィン類等が挙げられる。また、前記官能基を有するビニル重合性化合物類としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル類等のα,β−不飽和カルボン酸類及びそのアルキルエステル類、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、その他炭素数4〜10の不飽和ジカルボン酸とそのモノ及びジエステル類、及びその酸無水物等のα,β−不飽和ジカルボン酸及びその無水物、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらの官能基類を複数個、同時に含有した共重合体を用いることができる。これらの好ましい例としては、α−オレフィン類、無水マレイン酸、アクリル酸グリシジルの三元共重合体が挙げられる。
次に、前記ニトリル系エラストマーは、具体的には、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の様な不飽和結合を有するニトリルと共役二重結合を有するブタジエン、メチルブタジエン等との共重合により得られるものが挙げられる。この共重合体は二重結合の一部または全部を水素添加して耐熱性を高めたタイプは更に好ましい。
これらの官能基を含んだ熱可塑性エラストマー(B)は、ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)との分散性が良好になり、均一混合された樹脂組成物を得ることが容易になり、耐低温破断性などが向上する。
前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)と熱可塑性エラストマー(B)との配合割合は、質量基準で、(A)/(B)=50/50〜99/1となる範囲であることが、組成物の引張伸び率が良好となる点から好ましく、80/20〜97/3となる範囲であることが特に好ましい。
本発明に用いる樹脂組成物には、樹脂組成物の引張伸び率が25〜300%となる範囲で各種強化材、充填材、潤滑剤、安定剤などの添加成分を添加使用することが出来る。これらの添加成分の添加量は、特に限定されないが、組成物100重量部当たり、それぞれ5重量部以下が好ましい。
本発明に用いる樹脂組成物は、例えば、次の方法で調製することができる。
前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)と熱可塑性エラストマー(B)とを、好ましくは、高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と、低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)と、熱可塑性エラストマー(B)とをヘンシェルミキサー、又はタンブラー等のミキサーで予め混合しておき、1軸又は2軸の押出混練機に挿入して200〜350℃で混練りし、造粒しペレット化して調製することができる。この樹脂組成物の調整法は特に限定された物でなく、材料の添加時期、順序、混合機、押出機の種類、大きさ等限定されるものではない。
本発明の流体配管用部材は、前記樹脂組成物を成形してなるものである。これら流体配管部材としては、例えばパイプ、ライニング管、袋ナット類、管継ぎ手類(エルボー、ヘッダー、チーズ、レデューサ、ジョイント、カプラー、等)、各種バルブ、流量計、ガスケット(シール、パッキン類)、など流体を搬送する為の配管及び配管に付属する各種の部品が挙げられる。
また、本発明の流体配管用部材は樹脂組成物単独で成形され使用することが出来るが、他の材料と複合化したり、共押し出し等の様な同時成形を取ったり、又接着、カシメ等により、他材料と合わせて、又その一部として使用することもできる。
以下に、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
<合成例1 PPS樹脂の合成>
[含水スルフィド化剤の作成]
以下材料を混合して含水スルフィド化剤を作成した。
(1)含水フレーク状硫化ナトリウム(ナガオ製) ;1.5kg[純度/N
a2S(58.9重量%)、NaSH(1.3重量%)]
(2)含水フレーク状水硫化ナトリウム(ナガオ製);0.225kg[純度
/NaSH(71.2重量%)、Na2S(2.7重量%)]
(3)水 ;0.425kg
以上3種類を混合して含水スルフィド化剤 2.15kgを作成した。
[PPS樹脂の合成]
温度センサー、冷却器、滴下槽、溜出物分離槽、攪拌翼を備えた反応槽にパラジクロロベンゼン(1.838kg)、N−メチル−2−ピロリドン(4.958kg)、水(0.09kg)を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら100℃迄昇温する。反応槽を密封した後220℃、内圧を0.22MPaとして、上記含水スルフィド化剤(2.15kg)を滴下した。滴下反応中に脱水を行い、共出するパラジクロロベンゼンは反応槽に戻し、水を系外に出す事によって、系中の水量がN−メチル−2−ピロリドン1モルに対し0.02〜0.5モルとなるよう調節して反応させた。反応は昇温により、240℃になる迄行い、その後、240℃で1時間保持して反応を終了した。反応終了時に水は極性溶剤(N−メチル−2−ピロリドン)の0.17モル%であることを確認した。当ポリマーは反応中及び反応終了時も水は極性溶剤1モルに対し、0.02〜0.5モル範囲であった事を確認した。当反応物は通常の方法で水洗い、乾燥して白色粉末のポリマーを得た。このポリマーを”PPS−1”とする。PPS−1はピーク分子量40,900であった。
<ポリアリーレンスルフィド樹脂のピーク分子量の測定>
1.ピーク分子量の測定
測定対象のPPS樹脂をゲル浸透クロマトグラフにて測定した。
装置;超高温ポリマー分子量分布測定装置(センシュウ科学社製SSC−7000)
カラム ;UT−805L(昭和電工社製)
カラム温度;210℃
溶媒 ;1−クロロナフタレン
UV検出器(360nm)で6種類の単分散ポリスチレンを校正に用いて分子量分布とピーク分子量を測定した。
<実施例1〜11及び比較例1〜3>
表1及び表2に記載する配合比率に従い、ポリアリーレンスルフィド樹脂、熱可塑性エラストマー及びその他配合材料をタンブラーで均一に混合した。その後、東芝機械(株)製ベント付き2軸押出機「TEM−35B」に前記配合材料を投入しながら、樹脂成分吐出量25kg/hr、スクリュー回転数250rpm、樹脂成分の吐出量(kg/hr)とスクリュー回転数(rpm)との比率(吐出量/スクリュー回転数)=0.1(kg/hr・rpm)、最大トルク65(A)、設定樹脂温度330℃で溶融混練して樹脂組成物のペレットを得た。
次いで、このペレットを用いて以下の各種評価試験を行った。
<測定方法及び評価方法>
1.評価用試験片の作成
前記ペレットから、フランジ部を有する内径22mm、外径28mm、厚み3mmの円筒形状を含むL字型の配管用管継ぎ手を射出成形で作成し、評価用成形品とした。
2.引張強度及び引張伸び
評価用成形品をASTM4号ダンベル形状で作成し、ASTM D638に従って、島津製作所製”オートグラフ AG−5000C”にて測定し、引張強さ及び引張破断伸びを測定した。
3.耐クリープ性
評価用成形品中に空気層を含まない様、水中にて水を充填し、L字状継ぎ手の両端部を
ホースと結合した金属製治具で塞ぐと共に、該ホースを圧力ポンプに繋ぎ、該評価用成形品内部に80℃の温水を2MPaの圧力で100時間循環させ、その後の成形品外観を観察した。
(評価基準)
A ; クリープ変形が殆ど見られず水漏れは生じない。
B ; 大幅なクリープ変形或いはクリープ破壊により水漏れが生じる。
4.真円度寸法変化量
上記3.における温水の循環を行った後の評価用成形品の真円度寸法変化量を真円度計にて測定した。
5.低温耐破断性(耐充満水凍結試験)
評価用成形品中に空気層を含まない様、水中にて水を充填し、L字状継ぎ手の両端部をこれと同一樹脂組成物で構成され、かつ、接合部がねじ切りされた蓋材で、ねじ締め付けによって両端を密閉した後、水から出して、−20℃の冷凍庫に入れ、1時間放置して内部の水を凍らせ、次いで、これを冷蔵庫から取り出し、30℃で1時間放置、この操作を50回繰り返し、管継ぎ手の割れを調べて耐低温破断性の評価を行った。
○ ; 成形品は破断しない。 × ; 成形品は破断する。
Figure 0004961927


Figure 0004961927

ここで、上記実施例1〜11及び比較例1〜3にて用いた各原料成分は以下の通りである。
PPS−1 ; 上記合成例で得られたPPS樹脂(ピーク分子量 40,900)
PPS−2 ; 上記合成例で得られたPPS樹脂を270℃で5時間熱処理したもの(ピーク分子量 45,000)
PPS−3 ; 大日本インキ化学工業(株)製PPS「LR−100G」(ピーク分子量 19,600)
PPS−4 ; 大日本インキ化学工業(株)製PPS「H−1G」(ピーク分子量 20,000)
ELA−1 ; 住友化学工業社製 「 ボンドファースト7L 」、エチレン/グリシジルメタクリル酸(3質量%)/アクリル酸メチル(27質量%)の共重合体
ELA−2 ; 住友化学工業社製 「 ボンドファースト7M 」、エチレン/グリシジルメタクリル酸(6質量%)/アクリル酸メチル(27質量%)の共重合体
Si; 信越シリコーン社製アミノ基含有シリコーン「KF−868」
エポキシシラン:γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
また、実施例1〜11及び比較例1〜3においてポリアリーレンスルフィド樹脂成分として用いたポリアリーレンスルフィド樹脂の混合物又はそれ単体のピーク分子量、分子量分布(Mw/Mn)、非ニュートン指数、及びMFRの値を表3及び表4に示す。
Figure 0004961927


Figure 0004961927

Claims (4)

  1. ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)及び熱可塑性エラストマー(B)を必須成分とするポリアリーレンスルフィド樹脂組成物からなる流体用配管であって、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて測定した場合に、分子量27,000〜70,000の範囲にピークを有し、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)=7.0〜15.0なる条件を満たし、かつ、非ニュートン指数が1.10〜1.55、MFR(荷重5kg、温度316℃)が40〜500g/10分なる条件を満たすものであること、および、重量平均分子量(Mw)35,000〜200,000で、かつ、非ニュートン指数1.05〜1.35の高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と、重量平均分子量(Mw)15,000〜30,000の低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)との混合物であることを特徴とする流体用配管
  2. 前記高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と、前記低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)との配合割合が、質量基準で(a1)/(a2)=90/10〜60/40である請求項記載の流体用配管
  3. 前記低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)が、その分子構造中の−SNa基を有するものである請求項又は記載の流体用配管
  4. ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)及び熱可塑性エラストマー(B)を必須成分とする流体用配管用ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物であって、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて測定した場合に、分子量27,000〜70,000の範囲にピークを有し、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)=7.0〜15.0なる条件を満たし、かつ、非ニュートン指数が1.10〜1.55、MFR(荷重5kg、温度316℃)が40〜500g/10分なる条件を満たすものであること、および、重量平均分子量(Mw)35,000〜200,000で、かつ、非ニュートン指数1.05〜1.35の高分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a1)と、重量平均分子量(Mw)15,000〜30,000の低分子量ポリアリーレンスルフィド樹脂(a2)との混合物であることを特徴とする流体用配管用ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
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