JP4961170B2 - 紙葉類処理システム - Google Patents
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Description
紙葉類取扱装置は:紙葉類を入出金するための入出金口と、入金される紙葉類の少なくとも真偽及び金種を識別する識別部と、識別部における識別した結果、全ての紙葉類が正常である場合、通常モードとして紙葉類を収納部に搬送して収納する手段と、識別部における判別の結果、正常でないと判断された場合、紙葉類を返却する返却手段と、少なくとも識別部の識別結果に従って紙葉類の金額情報を計算する処理手段と、を有し、
端末装置は:判別の結果、正常でない場合、係員の操作によって紙葉類の判別レベルを変えた特殊識別モードに変更する特殊識別モード変更手段と、特殊識別モードにおいて、返却手段によって返却された紙葉類を係員が目視により計算した金額情報(第1金額情報)の入力を含む係員の操作を入力する入力手段と、少なくとも処理手段によって求められた金額情報を表示する表示手段と、を有し、
処理手段は、特殊識別モードにおいて、返却されかつ入出金口に再投入された紙葉類を識別部で識別し、識別された紙葉類の金額情報(第2金額情報)を算出し、表示手段は、入力手段から入力された第1金額情報と、処理手段によって求められた第2金額情報とを関連付けて表示し、表示手段に表示された第1金額情報と第2金額情報が一致している場合、入力手段からの係員の入力操作に基づいて、特殊識別モードで入金される紙葉類を収納手段に搬送して収納する紙葉類取扱システムとして構成される。
好ましい例では、前記処理手段は、第1金額情報との第2金額情報との差額を計算する手段を有し、表示手段は、計算された差額を、第1金額情報と第2金額情報と関連付けて金種別に表示する。
また、一例では、前記第1金額情報と、第2金額情報と、及び必要な場合には前記差額に関する情報を記憶する記憶手段を有し、記憶手段に記憶された情報を表示手段に表示する。
一例では、前記返却手段は、紙葉類を入出金口又は入出金口とは別に設けられた返却口に返却する。
また、一例では、前記紙葉類取扱装置は、識別部で識別された紙葉類を一時保持する一時保留部を有し、前記処理手段による処理の結果、表示手段に差額が表示された場合、前記入力手段からの係員の入金返却指示に基づいて、前記処理手段は入金を取り消し、前記返却手段は一時保留部に保持された紙葉類を返却する。
また、好ましくは、前記特殊識別モード変更手段は、前記特殊識別モード時において表示手段の画面に指示項目を画面に表示する手段を有し、係員によって指示項目が操作された場合、紙葉類の判別レベルを変えた特殊識別モードに変更する。
図1は、一実施例における紙幣処理システムの接続関係を示す。
紙幣処理システムは、窓口端末装置1と紙幣処理装置2とが伝送線4によって接続して構成される。このシステムは窓口の係員が2台の窓口端末装置1をそれぞれ操作する窓口端末システムである。紙幣処理装置2は紙幣を入出金する機構を有し、係員が窓口端末装置1を操作することにより紙幣の出し入れを行うことができる。なお、紙幣処理装置2には、最大2台の窓口端末装置1と接続することができるが、1台でもよい。5は入金動作を開始する時に押下するスタートボタンである。
図2において、6は装置内の各部へ紙幣を搬送する搬送路、7は紙幣の金種、真偽を識別する識別部、8〜11は紙幣を分離又はスタック可能な紙幣ボックス、12は紙幣ボックスに収納する時及び紙幣ボックスから紙幣を出金する時に発生したリジェクト紙幣、及び特殊識別モードで入金する紙幣を収納するためのリジェクト庫、13は入金した紙幣を一時的に保管する一時保留部、14は係員が入金する際に紙幣を投入する入金口部、15は入金した際、装置として受け付けることができなかった紙幣を返却する返却口部、16は出金した際、紙幣が払い出される出金口部である。
出金動作において、紙幣ボックス8〜11から分離した紙幣は、識別部7で判別され、その結果、出金可能な紙幣のみが出金口部16に送られて出金される。識別部7で出金不可能と判定された紙幣はリジェクト庫12に搬送して収納される。
2台の窓口端末装置1は、それぞれ窓口制御部311、及び伝送線4に対するデータ伝送を制御する伝送部312を有する。窓口端末装置1は一種のコンピュータであり、図3には示されていないが(図1に示す)、表示器及び入力器を有する。上記窓口制御部311は情報処理を行うプロセッサ及びそこで実行されるプログラムによって構成される。
各図において、左欄は窓口端末装置1の入力器の操作及び表示器の表示画面の様子を示す。
図4は通常識別モードによる入金処理のシーケンスである。
窓口の係員が顧客から紙幣を受け取り、紙幣処理装置2の入金口部14に投入する。窓口端末装置1上で通常入金を選択(通常入金ボタン50を押下)すると、入金占有指示17が紙幣処理装置2に送られる。この指示を受信した紙幣処理装置2は、以後、入金占有解除指示30を受信するまで他の窓口端末装置1からの指示を受付けても動作しない。
この特殊識別モードは、通常の識別モードで紙幣を紙幣処理装置2内に取り込むことができず、返却口部15に紙幣が返却された場合、この返却された紙幣を装置内に取り込むための処理シーケンスである。
特殊識別モード入金の場合、紙幣処理装置2は、紙幣の金種判別を誤る可能性がある。そこで、入金する前に、係員は予め自らの手で紙幣を金種別に計数し、その計数結果を入力器から入力する。併せて、計数した紙幣を入金口部14に投入する。入力された計数結果は、表示器の入力画面31に表示される。その後、入金占有指示17が紙幣処理装置2に送られる。この指示を受信した紙幣処理装置2は、以後、入金占有解除指示30を受信するまで他の窓口端末装置1からの指示を受付けても動作はしない。
この指示を受信した紙幣処理装置2は、識別部7に対して通常とは異なる特殊識別モードを設定する。そして、識別部7で紙幣を識別し特殊識別モードで正常と判定された紙幣のみを、入金口部14から一時保留部13へ搬送する。
このように、紙幣枚数の確認操作を窓口端末装置1上に表示することにより、特殊識別モードで入金した場合でも、紙幣処理装置2内に管理外の紙幣を取り込むことが防止され、在高を正確に管理することができる。
特殊識別モードで入金した後、表示器の計数結果入力画面31には、手計数結果及び機計数結果、その差額が表示される。この例では、万札の差が1枚、5千円札の差が1枚、と表示されている。なお、表示されるデータはメモリに記憶されている。
在高データ表示画面60には、在高情報の他に、特殊識別モードで入金した紙幣の累計枚数との合計枚数を表示する。これにより再計数することなく、紙幣処理装置2の在高を確認することができる。係員は画面上の印刷ボタン61を操作すると、在高情報(即ちメモリに記憶されている表示画面の内容)をプリンタに印字することができ、現金精査時の時間を短縮することができる。
また、紙幣に限らず、小切手のような有価証券を取扱う紙葉類取扱システムにも適用できる。
33:業務処理部、34:紙幣処理部、35:識別部。
Claims (7)
- 紙葉類を入出金する紙葉類取扱システムにおいて、
該紙葉類を入出金するための入出金口と、
入金される紙葉類の少なくとも真偽及び金種を識別する識別部と、
該識別部における識別した結果、全ての紙葉類が正常である場合、通常モードとして該紙葉類を収納部に搬送して収納する手段と、
該識別部における判別の結果、正常でないと判断された場合、該紙葉類を返却する返却手段と、
判別の結果、正常でない場合、係員の操作によって紙葉類の判別レベルを変えた特殊識別モードに変更する特殊識別モード変更手段と、
該特殊識別モードにおいて、返却手段によって返却された紙葉類を係員が目視により計算した金額情報(第1金額情報)を入力する入力手段と、
該特殊識別モードにおいて、返却されかつ該入出金口に再投入された紙葉類を該識別部で識別し、識別された紙葉類の金額情報(第2金額情報)を求める処理手段と、
該入力手段から入力された該第1金額情報と、該処理手段によって求められた該第2金額情報とを関連付けて表示する表示手段と、を有し、
該表示手段に表示された第1金額情報と第2金額情報が一致している場合、該入力手段からの係員の入力操作に基づいて、該特殊識別モードで入金される該紙葉類を該収納手段に搬送して収納することを特徴とする紙葉類取扱システム。 - 紙葉類を入出金する紙葉類取扱装置と、該紙葉類取扱装置に接続され、係員の操作に基づいて該紙葉類取扱装置を制御する端末装置とを有する紙葉類取扱システムにおいて、
該紙葉類取扱装置は:
該紙葉類を入出金するための入出金口と、入金される紙葉類の少なくとも真偽及び金種を識別する識別部と、該識別部における識別した結果、全ての紙葉類が正常である場合、通常モードとして該紙葉類を収納部に搬送して収納する手段と、該識別部における判別の結果、正常でないと判断された場合、該紙葉類を返却する返却手段と、少なくとも該識別部の識別結果に従って紙葉類の金額情報を計算する処理手段と、を有し、
該端末装置は:
判別の結果、正常でない場合、係員の操作によって紙葉類の判別レベルを変えた特殊識別モードに変更する特殊識別モード変更手段と、該特殊識別モードにおいて、返却手段によって返却された紙葉類を係員が目視により計算した金額情報(第1金額情報)の入力を含む係員の操作を入力する入力手段と、少なくとも該処理手段によって求められた金額情報を表示する表示手段と、を有し、
該処理手段は、該特殊識別モードにおいて、返却されかつ該入出金口に再投入された紙葉類を該識別部で識別し、識別された紙葉類の金額情報(第2金額情報)を算出し、
該表示手段は、該入力手段から入力された該第1金額情報と、該処理手段によって求められた該第2金額情報とを関連付けて表示し、
該表示手段に表示された第1金額情報と第2金額情報が一致している場合、該入力手段からの係員の入力操作に基づいて、該特殊識別モードで入金される該紙葉類を該収納手段に搬送して収納することを特徴とする紙葉類取扱システム。 - 前記処理手段は、該第1金額情報との該第2金額情報との差額を計算する手段を有し、
該表示手段は、計算された該差額を、該第1金額情報と該第2金額情報と関連付けて金種別に表示することを特徴とする請求項1又は2の紙葉類取扱システム。 - 前記第1金額情報と、該第2金額情報と、及び必要な場合には前記差額に関する情報を記憶する記憶手段を有し、該記憶手段に記憶された情報を該表示手段に表示することを特徴とする請求項3の紙葉類取扱システム。
- 前記返却手段は、紙葉類を該入出金口又は該入出金口とは別に設けられた返却口に返却することを特徴する請求項1乃至4のいずれかの紙葉類取扱システム。
- 前記紙葉類取扱装置は、該識別部で識別された該紙葉類を一時保持する一時保留部を有し、
前記処理手段は、該第1金額情報との該第2金額情報との差額を計算する手段を有し、
該表示手段は、計算された該差額を、該第1金額情報と該第2金額情報と関連付けて金種別に表示し、
前記処理手段による処理の結果、該表示手段に該差額が表示された場合、前記入力手段からの係員の入金返却指示に基づいて、前記処理手段は入金を取り消し、前記返却手段は該一時保留部に保持された紙葉類を返却することを特徴とする請求項2の紙葉類取扱システム。 - 前記特殊識別モード変更手段は、前記特殊識別モード時において該表示手段の画面に指示項目を画面に表示する手段を有し、係員によって該指示項目が操作された場合、紙葉類の判別レベルを変えた該特殊識別モードに変更することを特徴する請求項1乃至6のいずれかの紙葉類取扱システム。
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